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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


箱庭

●狩猟場
「‥‥なんでこないなるかなあ」
 牛のような馬のような人型生物を蹴り飛ばし、五色がぼやく。
「翻訳装置を見せびらかしに行っただけやのに。なあ?」
「私に聞かないでよ!」
 すぐさま十歳前後の容姿の碇麗香が吠えた。他に人のいない道路の真ん中で。

 それは一人の女の子から始まった。アトラス編集部に出入りするフリーカメラマンの娘。
 その日たまたま編集部に預けられたその女の子が鏡の中に吸い込まれ、そして。

「なぜ私はこんななのよ! 絶対、あなたたちが何かしたんでしょ!」
「ついて来たんは編集長の勝手やん」 「井上は、おとなしくさせてるしね」
 屈む麗香の隣で、突進してくる怪物の脛にペンギンチョップ。
「あれで動けたらホラー映画の歴史が変わるよ」
「それはそれで‥‥やっぱし運動不足やなあ」
 しばらくのたうっていた怪物が溶けて消えていくのを横目に、煙草をくわえる。
「で? その嬢ちゃん、なんか言うてなかったか?」
「‥‥舞踏会の招待状が来たって」
 聞かれた麗香が不貞腐れた顔で呟いた。
「それでか〜」
 ペンギンの見つめる道路の先。立ち並ぶビルの看板の向こうに白亜の城がそびえていた。

●あと戻りの幻影
「くしゅん!」 「大丈夫?」
 いきなりくしゃみをした麗香の顔を、口の周りがチョコレートでぐちゃぐちゃな御崎神楽が覗き込む。
「大丈夫‥‥多分だけど」
 手にしていた缶を脇に置くと、神楽の口を濡れティッシュ拭く。
チョコレートを含む、それらの品物は、すぐそこにあるコンビニから持ち出してきたモノだった。成分などについては専門家の調査でクリア済み‥‥らしい。
「じゃあ、チョコ食べる? おいし〜よ♪」 「ありがと」
 神楽の差し出すチョコレートを小さく割りながら。
にぱっと笑う神楽を見ながら、麗香は深い深いため息をついた。

 鏡の向こうには街があった。それも彼らの暮らす、現代日本とそう大差のない都市が。
 並ぶビル。舗装された道路。開けられた店の看板や道路標識は主に日本語表記。
ただ。人気がない。得体の知れないものに襲われる。
ただその二点が違っただけで。

「ちっ、せっかく慣れてきたトコだったのによぉ」
 腕をぐるりと回す天波慎霰が悪態をつく。鏡を越え、この町に来たのは八人と一羽。その中で子供にならなかったのは五色のほかには亜真知だけだ。もっとも雛ではない所長も子供にならなかったと考えるべきだろうか。
「元気ですねえ」
「だって悔しいじゃねえか。あともうちょいでこいつに追い付いたんだぜ?」
 久遠樹の皮肉にも負けず、背後で緑茶を飲む天音神孝を親指で指す。ついてすぐ人型生物に襲われた一同だったが、しばらくするとその襲撃も下火になっていた。
「数えてたの?」
「当然。ちなみにおまえは俺の半分以下だ」
 今度はきょとんとする榊船亜真知に指を突きつけ、にやりと。
「‥‥ちょっと行ってくるから所長をお願い」
「いいですけど。迷子にはならないで下さいね」
 微笑みながら海原みそのがペンギンとお菓子の袋を受け取る。
「‥‥そこは止めろよ。いいから」
 そんなみそのにやる気のない裏手を当てつつ孝がうめく。だが、すかさず亜真知。
「うるさい! プライドの問題なの!」
「だから、それだけの理由で空間を乱すのは勘弁してくれ」
「まあまあ。そこはそれ、人それぞれというものですよ」
 ミネラルウォーターのボトルを振りながら、やけに明るい顔の樹が間に入る。
「知っていることを話さないように、ね?」 「ふっ、そこまでばれたら仕方ない」
 樹の言葉にペンギン所長がさっと右翼を横に振る。
「おおっ! 言うつもりか、所長!」 「つもりか〜! 何を?」
 紙ふぶきを巻く五色。拍手する神楽。二人に答えるようにペンギンが悠然と。
「ボクらはここに来たことがない!」 「‥‥それで?」
「食べてみた結果、お菓子は美味しい!」 「‥‥後は?」
「五色〜。ひるまないよ、こいつ」
「今のんで、ひるめるか? ‥‥せやな。気付いた奴もおるかもしれんが」
 ちらりと亜真知とみその、孝に目を送る。
「分かるんは、二つ。まずここが空間的に閉鎖してること」
「出たところに目ぼしい入り口が無かったから、か?」
 孝が尋ねた。それを聞いて、みそのが悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「案外、三下様が割ったのかもしれませんよ」
 三下忠雄は、編集部で入り口の鏡を見張っているはずだった。
「否定は‥‥出来ないか。では、もし入り口を求めるならやはり?」
「楽観論やけどな。で、もう一つ」
 孝の問いに肩をすくめへらりと笑う。
「子供――というか、おまえらの状態がここの基本やないかなあ」
「それもそのナントカ論ってやつか?」
 しびれを切らしたかのように勢い込む慎霰。
「楽観論でしょ? ふふ〜んだ」
 亜真知がわざとらしく首を振って見せる。
「ちょっと聞き逃しただけじゃねえか!」 「そのちょっとが重要なんでしょうが!」
 二匹の獣が吠えた。
「それは店の中の様子から、ですね」
「せや。さっき巫女嬢ちゃんが散々蹴躓いてたアレや」
 五色の苦笑に、指摘したみそのが頬を赤らめる。
「台をあちこちにってことは、端から常識って訳やないやろうけど」
「確かに後から付け足した感じだな」
 背伸びした孝が店を覗く。台があるのはお菓子やジュースといった類のものの前。
「つまり、どちらにせよ、と言うことですか」
「お城に行くの? か〜クンも行く♪」
 城に振り返る樹。それを見て嬉しそうに神楽が手を挙げた。
「ようするに乗り込むんだろ」 「良かったねえ。頭使わずにすんで」
 にやりと笑う慎霰に亜真知がぼそりと。
「どやかましい! これの意見と同じだろうが!」
「これの半分以下の思考で何を偉そうに!」
 二人して樹を指差し声高に。
「ハハハ‥‥少し席を外させていただきますヨ」
 これよばわりされた樹が、満面の笑みでギコギコと二人の襟首を掴んで言った。
「ええ。早く帰ってきてくださいね」
「いや。だから止めろって‥‥」

●道徳の変遷
「いかがでしょうか?」
 燕尾服を羽織るバニースタイルのみそのがくるりと回る。
「いいんじゃないですか? ねえ、天波クン?」
「知るか! 俺はどうとも思わねえ!」
「え〜? か〜いいのに〜。ねえ?」
 くすくすと樹に笑われ、不思議そうに神楽に見つめられ。
「ダメ、ですか?」
 悲しげにみそのに聞かれては。
「うっだあああああああああっ!」
 走り出すしかなかった。子供用なサイズしかない服屋を飛び出して。

 城に向かう途中にある洋服屋。それを見た孝の一言で、この状況は始まった。曰く『城に行くなら正装のほうがいいかもしれないな』。

「若いってええなあ」 「今は子供だよ」
 呟く五色に通りかかった孝が苦笑。そして代金のつもりか、十円玉をレジ台に弾く。
「えらい安い服やんか」
「レンタルだからな。どこにもその場合の値段はない以上、こんなものだろ」
「まあ、まだ金を払うだけマシなんかねえ」
 のんびりと煙草を吹かす。お陰で灰皿から離れない。
「二カートン持ち出した人が言える台詞じゃないわね」
「おや、編集長様。代わり映えがせんようやけど?」
「‥‥うるさい」
 皮肉を返され、麗香が乱暴に長椅子に座った。その様子に孝と五色が顔を見合わせる。
「もう。逃げないでよ」 「逃げるな、碇」
 するとすぐにきわどい服を持った亜真知がペンギンをひき連れて駆けてきた。
「なるほど」 「どうりで」
 その様子に、両手をポン。
「‥‥だから、うるさい!」 「なら無言で」途端にへらり。すかさず。「煩悩退散所長ミサイル!」 ぶん。亜真知が所長を片手で掴む投げる飛ぶ五色が両手で受けるそこから孝にぶんっ‥‥と行きかけて静止。ややあって。
「ふっ、暴走研究所研究員をなめるな」 「くっ、やっはり最後の敵は貴様か!」
 目を回す所長を頭に乗せ誇らしげな五色と額を手の甲で拭う亜真知と。
「‥‥いや、その前に。一瞬、こっちに向いた説明を」
「ふふふ、聞くだけ無駄でしょう‥‥おや?」
 耳元で聞こえた樹の声。孝は大慌てで真横に飛びのいた。
「い、あ? ええっ?」
 尻もちをついた格好で交互に確認する。いつ来たのかも含めて。
「死角をこっそり回り込んだだけですよ」
「どろぼ〜さんみたいだったよ♪」
「人には色々あるということです。それよりも」
 みそのと神楽の説明に少しグラついた樹だったが、すぐにびしりと孝の服を指した。
「その服はいただけません。私たちが選んで差し上げましょう。無論、碇クンの服も」
 優雅に一礼。豪奢なドレス姿だけにそれは様になっていた。

「実は妹からカメラを借りていたのですが」
「お、準備ええやん。んじゃあ、早速」
「「撮るなあああああっ!」」
 なお、慎霰は撃墜数を伸ばし上機嫌で帰ってきたが‥‥やはり暴れた。

●穏やかな夕日
 鐘が鳴る。沈む太陽を惜しむように一つ、二つと。鐘が鳴る。
「それでは参りましょうか」 「行こ〜行こ〜♪」
 羽扇子で口元を隠す樹が言った。ブレザーの神楽がぴょんぴょんと飛び跳ねた。
「えらいめにあったぜ」 「緩んでますよ。動かないで下さい」 「‥‥す、すまねえ」
 慎霰が指と首を鳴らした。みそのがネクタイを直す。
「遅くなったけど大丈夫なの?」 「舞踏会やからな。それより」
 花飾りペンギンを抱える亜真知が城を見上げた。サングラスの五色がへらりと。
「不覚だ」 「そう‥‥ね」
 疲労感漂う死人。無難なスーツとドレスではある。今はまだ。
「ええんか? こいつら」 「そっちはなんとかなるでしょ♪」

●虹色の断片
 城門を抜けると、大広間まではすぐだった。
「作りが大雑把な上、警備もなしですか」 「余裕がないんだよ」
 思い思いに着飾る子供の群れを眺めるペンギンの言葉。
「余裕?」 「さあて、ね。今はそれよりも」
 ペンギンがわざとらしく首を傾げ、亜真知と樹に尋ねた。
「他のみんなは?」

「おおっ! 結構豪勢じゃねえか!」
 テーブルに並ぶ数々の皿。そこに乗る数多の料理を前に慎霰が歓声を挙げた。
「じゃあ、早速」 「気をつけたほうがいいと思うけど?」
 手近な皿を引き寄せ、さあと言うところで麗香が止めた。
「私たちに害がないとも言えない。でしょ?」 「けどよぉ‥‥無視するのも」
 ひょいと摘み上げ口に入れる。 「ぶっ‥‥ふ‥‥」
 甘かった。見た目も食感も肉。だが、ひたすらに甘い。歯が浮くほどに。甘い。
「だから言ったで‥‥あら?」
 コンビニで確保したコーヒーを渡しかけた麗香きが走り出す。
「見つけた。あの娘!」

「わあ、ヤマネですよ。ヤマネ」 「ヤマネ?」
 楽団に向けシャッターを切るみそのの隣で、孝が首を傾げる。
「ネズミじゃないのか」
 辺りを見回す。何度見ても子供しかいない。あとは二足な動物たち。
「ボスは‥‥どれだ?」
「指揮者はコノハズクです。それともコンサートマスターですか?」
 おや? 顔を見合わせ、しばしの空白。
「キツネです。ほら、バイオリンのほうの」
「そうか‥‥ところでさっきの写真だけど」
「引き伸ばしてパネルにしようかと思うのですが」
「破棄してくれ。頼むから」 
 血の涙。案外、それは簡単に流せるのかもしれない。

「あれ?」
 気がつくと誰もいない。神楽はふにと首を傾げた。周りには人の壁。小柄な神楽からすると、子供とは言えすっかり囲まれてしまう。
「みんな〜、どこ〜?」
 呼ぶ。返事は無い。加えて誰も神楽に気を向けない。
「どこ〜、どこなの〜」

 そして演奏が始まる。

「ゴー、所長!」 「私たちが行ったほうが早いですよ」
 ばたばたと走る影。それに気がついた亜真知が所長を投げようとした。樹がそれを留め二人して回り込む。
「おや、碇クン。お急ぎの様ですね」 「見つけたのよ! あの娘、あの娘を!」
 止められたことが不快だったのだろう。いらだたしげに麗香がまくし立てる。
「誰か一緒じゃないの?」
「天波クンがいたわ! 料理のテーブルのところで‥‥ああ、もう!」
「なるほど。なら、こうしましょう」
 胸元から小ビンを出した樹がそれを投げた。爆音。人がなぎ倒され空間ができる。
「さ、行ってください。私は彼を拾ってきますから」
「呆けてる場合じゃないよ、編集長!」

 爆音が聞こえた。
「なんでしょう?」 「考えるまでも無いだろ」
 さっと孝は走り出した。みそのは‥‥こけた。

 爆音が聞こえた。
「‥‥ひうっ!」
 後ざさり、人にぶつかる。謝ろうと思い、神楽は相手を見上げた。狼の顔。

 少し遅れたが、すぐにまた見つけた。
「待ちなさい!」
 静止の声を発しながら、麗香はいつも以上にわずらわしいヒールに舌打ちした。そもそもなぜ逃げ、なぜ追うのか。
「‥‥逃げるから追い、追うから逃げる」 「でも追わなきゃ追いつかないよ?」
 ペンギンと亜真知の問答。
「それなら、追いかけるしかないね」
「‥‥お願いだから、少し黙ってて」

 料理のテーブルはすぐに見つかった。
「何をしているんですか?」 「食ってる。慣れると美味いぜ?」
 樹に慎霰が皿を差し出す。
「娘が見つかったそうですよ」 「そうか。うっし」
 一つ腹を叩いて慎霰は会場を眺めた。
「で、どこなんだ?」 「その前に」
 樹が胸元から小ビンを出す。「みんなを集めましょう」

 爆音がまた聞こえた。
「今度は、あっちか」
 向きを変え、人をかき分ける。思わずレーザーガンを撃ちたくなるが、抑えた。
「しっかし、変身できないことがわずらわしいなんてな」
 孝はぽつりともらした。

 爆音がまた聞こえた。
「やはり熊はシンバルンなんですね」
 みそのは楽団を見ていた。

 爆音がまた聞こえた。
 見下ろしていた狼が訝しげに辺りを見回す。その隙に神楽は駆け出した。
「月ク〜ン! 光ク〜ン! どこにいるのぉ〜っ!」
 兄の名を呼ぶ。返事はない。
「どこ? どこ〜〜っ!」
 叫ぶ。涙が込み上げる。そして。
 光が溢れた。

●鏡の壁
 そこには何もなかった。ただ鏡に覆われ、きらきらとお互いを映し映し映し‥‥永遠に伸びていく。
「どこまで行っても女王にはならんさ。端がないんやからな」
 くたりと横たわる女の子を見下ろし、五色が呟く。
「しっかし、派手にやったなあ。何枚か割れてるし」
 鏡を越えた者、最初の七人に向かいへらりと。
「やっぱり原因は」 「いや、俺やない」
 ため息の亜真知に首を振る。
「強いて言うなら、この娘の親やな」
「それを殴ればいいのか?」
 女の子の側に立つ、慎霰が尋ねる。
「それもありやが、素質やからなあ。空間を越えられる空間に作用できる。ま、足が早いとか記憶力がええとかそのレベルの」
「絶対、なしだと思うぞ」
 思うところがあるのか、孝が少し顔をしかめた。
「ご存知だったのですか、最初から」
 と、そこで神楽を抱えるみそのが責めるように呟いた。
「いんや。ここに来て初めて気付いた」
 ぐるりと辺りを見回す。同じように見た樹が口を開く。
「ところで、ここはどこなのですか?」
「鏡が作る鏡の世界の中。で、逆に聞きたいんやが」
 もう一度、へらりと笑う。ずらりと笑みが並ぶ。
「俺らはほんまに実物同士で話してるんやろか?」

 後日、編集部にもう一度集まった一同(含む井上)に、みそのから写真が配られた。その中の何枚かは二重三重にぶれて映っていたと言うが。
「だうらあああああっ!」
 それ以前に吠えた獣がちらほらと。

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PCの名前 / 外見年齢または学年 / 外見性別 / 職業 】
 1388 海原・みその(うなばら・みその) 13  女 深淵の巫女
 1576 久遠・樹  (くおん・いつき)  22  男 薬師
 1593 榊船・亜真知(さかきぶね・あまち)999  女 超高位次元知的生命体・・・神さま!?
 1928 天波・慎霰 (あまは・しんざん) 15  男 天狗・高校生
 1990 天音神・孝 (あまねがみ・こう) 367  男 フリーの運び屋・フリーター・異世界調査員
 2036 御崎・神楽 (みさき・かぐら)  12  男 小学生  

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■         ライター通信          ■
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 どうも、平林です。このたびは参加いただきありがとうございました。
 ‥‥月日は旅人だと歌人は言いました。そして人もまた幸せやら夢やらを探す旅人だと歌にあります。同じツアーの客だと時間が経たなくていいのになあ、と。いや、なんとなく。

 さて。今回、ヒントになったのはご覧の通り(?)『赤い竜な特撮』ではなく(見たいのですがまだで‥‥)、ドジスン氏の二作目のほうです。改めて読み直すと、『鏡に入るだけやんか』というのがなんともはやですが。結局、あれは誰の夢だったのでしょうねえ‥‥。
 
 ではここいらで。個別が無いことを謝罪しつつ、いずれいずこかの空の下、再びお会いできれば幸いです。  (03/10/ 平林 康助)