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殺虫衝動『コドク』
■さいごのこどく■
冗談のように大きい蜘蛛がいた。
天井からすべてを見下ろしていた、88の眼を持った蜘蛛を見た。
御国将は倉庫の裏側の部屋に入ったまま戻らない。
そうして数分が経過していたが、相変わらず周囲は静まり返っていた。
葛と百合枝のふたり、藤井姉妹は――真実を見てはいないのだ。
侍蟻が顎をかちかちと鳴らしたそのとき、葛は振り返った。
百合枝はそのときには、慌てて近くのコンテナの陰に身を隠していた。葛はまさか姉がこの場に来ているとは思わず、ナギと名づけた侍蟻の顎の音を聞かなかったふりをした。
「……一緒に考えていこうって、言ったじゃないか……」
葛は唇を噛み締めると、鞘に収めたままの刀で、侍蟻の頭をごつんと殴った。
侍蟻は一声呻くと、大人しく葛の影へと戻り、葛の動きに従った。
「あんたは絶対に使わない。『自分』でやるよ。あんたの力なんか、借りるもんか!」
彼女は振り向かなかった。影も見下ろさずに、彼女は閉ざされたドアを開けた。
コンテナの陰で、百合枝がその様子を見守り、深く溜息をつく。
ここで飛び出せば、あの子はきっと迷惑そうな顔をするし、驚くだろうし、ばつが悪い思いをする。
何しろ、侍蟻のことを考えようともしていなかった。巧みに百合枝から隠そうとしていたのだ。
百合枝は三丸14番倉庫を見上げた。
確か、将が見せてくれた『平』からのメールによれば、ここで殺虫倶楽部の『会合』が行われているはずだ。葛と将は、なぜ裏口に居たのだろう。倉庫内で何が起きているか、見たというのか。
「私も、見ておこうか」
百合枝は呟き、表にまわった。そこで引き裂かれた蝿の死体を見た。広がっている血溜まりは、熱帯夜の暑さで早くも異臭を発し始めている。
「……長屋くん」
最期に、葛には会えたんだね?
百合枝は陰鬱な気持ちを抑えることも出来ないままに、シャッター横の鉄のドア前に立った。将と葛の炎が、ドアノブをわずかばかり焦がしていた。ふたりは、このドアを開けて――すぐに閉めている。
中では炎が燃えている。どす黒い、恐るべき炎の呟きや、灼熱がドア越しにに伝わってくるのだ。
「これは――なに? 呪い?」
百合枝が感じ取ったのは、激しい苛立ちとやり場のない呪詛だった。
百合枝はそっとドアを開け、中を見た。
むっとする熱気と悪臭が押し寄せてきて、百合枝は胸のむかつきを覚えた。古びた倉庫の中は血と臓物が悪くなり始めた臭気で満たされ、裸電球の明かりの下で、忌むべき化物どもが殺しあっていた。
見る限りでは、醜く肥大した百足、御器噛、牛虻、大蚊のようなものが、悲鳴のような咆哮を上げながら戦っていた。今までに見たこともない炎の塊だった。百合枝は臭気のことも相俟って、倉庫内の惨状から一旦退こうと考えた――そのときだった。
「何をしてる、外に出るんだ!」
突然、百合枝は男に突き飛ばされた。
ぼろぼろに傷ついた男ごと、百合枝は倉庫の外に飛び出した。百合枝の翠の眼が、男の炎をとらえた。傷つき、疲れ果てた男の名前は――嘉島永智。埼玉県警の刑事。平を、追っていた。
「こんなうんざりする夜に、こんなところに来るなんて……あんたもムシを知っているんだな……そうだろう」
百合枝は思わず頷いた。嘉島の姿に、呆気にとられてしまっていた。手には一生見ることもないまま終わると思っていた本物の銃。スーツはぼろぼろで、ところどころに血が滲んでいる。
「早くここを離れるんだ」
「そういうわけにはいかないんだよ」
百合枝はようやく反論した。
「妹が……裏の部屋に入っていったんだから」
「なに!」
「妹もムシ持ちなんだよ。……あんたと同じ」
そう言ってから、百合枝は一旦言葉を切って、訂正した。
「いや、あんたはもう、ムシを持ってないね」
「喰われちまったよ、虻に。死ぬかと思った。いや、このままだと死んじまうんだろうな」
「どういうこと? 何が起きてるのか教えて!」
百合枝が嘉島に掴みかかると、刑事は呻き声のようなものを上げた。百合枝の手は、ぐちゃりといやな感触を得た。
嘉島は脇腹に、深い傷を負っているようだった。
「話す、話すから、手をどけてくれ」
百合枝は謝るのも忘れ、呆然と手を離した。
彼女の手は、生温かい血でべっとりと汚れてしまっていた。
部屋の中に、御国将と嘉島刑事の姿はなかった。
そこに佇んでいるのは、人間よりもはるかに大きな体躯のいきものだった。蜘蛛だ。みそのには、8つの脚と88の紅い眼を持つ異形としか認識できなかったが。
葛は聞こえてくる侍蟻の戦慄を無理矢理忘れて、蜘蛛を睨みつける。
驚くべきことだろうか、
88の眼には知性があって、苛立ちを支配しているようだった。多くの流れもまた、蜘蛛の大いなる意思によって統括されている。
「……平かい?」
『そうかもしれん』
かさこそと蜘蛛が動いて、囁いた。――いや、蜘蛛が言葉を話したわけではないようだ。葛の視線は、自然と蜘蛛の足元に向けられた。
『タイラー・ダーデンは――わたしのその、平という名前の由来になるが――すべてを棄てて初めて人間は自由になれると、名言を遺した。だが、タイラー・ダーデンはどこにも存在してはいないのだ。はじめからどこにもいなかったし、最期を迎えてもどこにも行かなかった』
蜘蛛の影が――
すう、と盛り上がり――
真っ黒な人間のかたちを取ると、電源が入ったままのノートパソコンの前に音もなく移動した。
『かつてネットの中でのみ、私は平だった。タイラー・ダーデンを抱えた名無しの主人公だったのさ。「世界」に囚われるまでは』
「……将さんと刑事さん、蟲になってしまった人たち……帰してもらうよ。どういうことなのか説明してももらいたいもんだね」
『私に言われても困るな』
「あなたが、蟲を集めたんでしょ?」
『……私は仲介役を買って出ただけだ。世界が望んだのだ……この世を呪う蠱毒を作り上げることを』
影は慣れた手つきでマウスとキーボードを駆り、ゴーストネットOFFに代表されるオカルトサイトをまわっていく。
すべてのサイトから、すでにムシの噂は消え失せていた。ログはきっと、半永久的に残る。おそらく、人間の記憶の中にも残るだろう。
だが、すべては過去のものになっていた。
『結果的に、蟲は集まってしまった。きみと御国くんも現に来たのだしな。蟲は単純な生命体だ。餌で誘い出すのは簡単なことだ。集まった蟲が何を為すかは、蟲に任せておいた。倉庫の中がどんなことになっているかは見たのだろう? あれが生命そのものの出した答えだ。――呪いだよ。蠱毒だ』
影はムシの噂が消えたことに満足したようだった。パソコンから離れ、すうと縮み、蜘蛛の足元に戻っていった。
「コドク……?」
葛は眉根を寄せて、記憶の糸を手繰り寄せた。どこかで聞いたことがあるが、知識はない。
『蠱毒とは、呪いのひとつだ。壷に毒虫や蛙や蛇を詰め、最後の1匹になるまで食い合いをさせる。最後の1匹は、すべての蟲の想いと呪いを背負うのだ。脳はただひとつの衝動で満たされる。ひどい苛立ちの矛先を、苛立ちの大きさに見合った規模のものに向けずにはいられなくなるだろう。それこそが――蠱毒だ』
葛の気持ちを察してか、影は親切に助け舟を出してくれた。
『だが呪うのは、わたしではない。意思も感情も存在も持たぬ、大いなる「世界」だ。誰でもない。そして、呪われるものもまた、最後の一匹の思いひとつで変わるだろう』
平はかつて、平という名前ではなかったし、蜘蛛でもなかったし、影でもなかった。
ある人物の影が蜘蛛であり、平だったのだ。
それがある日、くるりと反転してしまった。
それが始まりだったのだろうか?
そこから始まったのか?
――きっと、違う。
おそらく、人間が自然の流れを拒絶したそのときから始まっていたのだ。
いまの葛の脳裏に浮かぶのは、御国将とウラガのことだった。
もし将がこの『会合』を蹴ったとしても、いつかはきっと、影になってしまっていたのではないか。ウラガがこの世に現れて、将という存在は名無しの語り部になってしまうのだ――
『だが、私が恐れているのは、「蟲」なのだ。倉庫で喰い合っている蟲を見たか。あれは、苛立ちと嫌悪感に食い潰された人間の慣れの果てだ。あの浅ましさと獰猛さを見たか。私はあの蟲たちを見たとき、ぞっとすることを考えたよ。……人間も虫と同じで、衝動だけで生きているのではないかと』
蜘蛛の刃のような足が、汚れた床をかさこそと踏みしめた。
88の眼の光が不愉快に瞬き、蜘蛛は胸部と繋がった頭を、ぶんぶんと苛立たしげに打ち振った。
『……私も、私は、ひどい頭痛に苛立っているのだ。この頭痛が消えるのならば、私は、誰かに喰われてしまっても、たった独りになってもいい。この痛みは……私の、衝動だ!』
蜘蛛が牙を剥いて、葛に襲いかかった。
そのとき初めて、88の眼には苛立ちと悪意が満ちた。爪なのか足なのかわからない八つの刃が、床に穴と傷をつける。
葛は日本刀を振り上げた。
狭い部屋だったが、立ち回りには自信があった。
このまま食われてたまるものか。
「私は、何も呪ったりしないよ!」
きっと将も、呪いはしない。
蜘蛛の脚をかすめた刃が、ぢいんと火花を生み出した。折れはしていない。これは――いける。ナギを出すこともないままに、斃せるはずだ。
蜘蛛は最早何かを話すこともなく、言葉にならない呻きと喘ぎを漏らしながら、涎の滴る顎を開いた。
葛はそれを突いた。
開いた4本の牙じみた顎の中に、日本刀をお見舞いしたのだ。それは――いつか、将のウラガにくれてやった一撃だった。あのときは木刀だったが、今は真剣だ。蜘蛛の顎の力で、刀はばきりと折れた。だが、刃をまともに飲み込まされた蜘蛛は、苦悶の声を上げて斃れた。
『ああ』
蜘蛛の影が呻くと、弱々しく身じろぎした。
『……頭痛が……治ったな……』
葛は気がついた。この蜘蛛は、一滴の血も流してはいない。あの蝿と違う。……ウラガと、同じなのだ。
『私は、何も呪わずにすむ……私は、人間として死ぬことが出来ただろうか……』
蜘蛛の姿が、影の中に溶けていった。ずぶずぶと古びた床に沈んで消えていく――横たわっている人間の影までもが、無色透明になってゆく。
蜘蛛は最期に、あきれたような、かすれた笑い声を上げていた。
「……将さん!」
葛は蜘蛛の最期を見届けて、倉庫へと続くドアを開けた。手には日本刀。将のためにとっておいた、最後の一振りだ。
「蠱毒……『帝都物語』の……?」
嘉島から聞かされた話に、百合枝はごくりと生唾を飲んだ。
「あの呪いは、本当の『呪い』だったんだね!」
垣間見たどす黒い呪詛の思い。
あの炎がすべて一体になったら――
百合枝の視線すら灼きつくす、恐るべき呪いが成就する。
百合枝は嘉島を押し退けると、鉄のドアを開けた。
姉妹の視界に同時に飛び込んだのは、
ドアを開けている姉、
ドアを開けている妹、
鎌首をもたげる百足の姿。
そう、百足だけがいるのだ――いま倉庫の中には、もたげる鎌首が天井にまで届くほどに膨れ上がった百足がいる。百足の身体に生じた瘤は、絶えず蠢き、脈動しているようでもあった。ひとつひとつの瘤が、いちいち触覚や脚や頭のかたちをとっているようにも見える。すでに百足ではなくなっているのかもしれない。これほどおぞましい姿をした虫はこの世にないはずだ。葛と百合枝が見た百足はもうどこにもいない。
百足はぶくぶくと泡立つ己の身体を、苛立たしげに掻き毟った。鋭い脚先は甲殻すら引き裂き、破れた瘤からだらだらと膿じみたものが流れ出した。
いや、これは――膿ではない。虫を潰したときに腹から飛び出す、はらわただ。
「……藤井」
葛の背後にあるドラム缶に寄りかかった男が、呻き声を上げた。
葛は振り向き、その声が御国将のものであると気がついた。
「ま……ま、まだだ……おまえが……いる……」
百足の顔が、ざっ、と葛に向けられた。
「藤井……ナギを……」
葛はのろのろとかぶりを振った。
だが――
かちかちという音は限界にまで達し――
ざわざわと蠢き――
「出せ……」
「葛! 蟻を出して!」
はっきりと聞こえた姉の声に、葛は息を呑み、張り詰めていた精神の緊張がほどけた。
ナギが、葛の頭痛を伴って現れた。
葛は将に渡すためだけに残していた刀を抱いて、うずくまった。
百足の標的が、葛からナギへと変わった。ほとんど反射的な反応であった。百足は侍蟻に咬みつくと、その巨大なあぎとでばりばりと咬み砕いた。葛の身体を、痛みと痒みと呪詛が襲った。ぞっとするほど冷たく、うんざりするほど生温かい、ストレスを誘う感覚に囚われた。葛は顔をしかめて、小さく呻きながら倒れた。
「葛!」
だが、嘉島と同じだ。
将とも同じ。
自分と蟲が同じものだと、認めようとして認めていなかった。だから葛の身体は砕けないし、傷つきはしても、死にはしないのだ。
百合枝は思わず走り出していた。
その頭上で、百足が侍蟻のすべてを嚥下した。
その瞬間に、百足が壷の中の最後の一匹になった。
ぐぅるぉおおおおおおおお!
巨大な百足が咆哮を上げた。だらだらと涎とはらわたを垂れ流し、すべてのものに苛立ちながらも、何かをためらっているかのようにそこに佇んでいる。
まだ、衝動以外の意識があるのだ。
それは、蟲に名前をつけて、自分と蟲との間に一線を画していた男と女が混じっているからだ――蟲は自分の一部ではあるが、これが自分だとは決して認めたくなかった人間が溶けているからだ。
御国将と藤井葛と嘉島永智が、居るからだ。
「……絶対に……」
よろよろと葛に近づいた将が、肩で息をしながら囁いた。
「……呪いたくない……」
葛がしっかり抱き抱えていたのは、刀だ。
「……おまえも、おまえの姉貴も、俺の家族も、嘉島さんも、船も、俺は、嫌いじゃない!」
ぢゃっ、
葛が抱いていたのは、刀の鞘だった。
将の腕が、白刃を抜いていた。
「やめて」
葛は抗議し、手を伸ばした。
「やめて!」
百合枝は間に合わない。
将の胸を刃が貫いたとき、悲鳴が上がった。
巨大な泡立つ百足が激しくのたうった。百足の身体に無数の紋様が浮かび上がってははじけ、血と脳漿とはらわたが飛び散った。その紋様は壮年の男や成人したばかりの青年たちの顔であり、まれに意思の強そうな女性も混じっていた。いまの世界を支えている者たちのポートレートだったのだ。どれもが苛立ちと怒りと悪意に歪み、口汚く罵っていた。百合枝はもがく百足の中に、妹の顔をみつけた気がした。葛は、疲れと涙で滲む世界の中に、長屋の顔をみた。
百足の身体がずるりずるりと崩れていき、ぼたぼたと床に落ちていった。どす黒い影が傷口から飛び出し、白い欠片をまといながら、音もなく天へと昇っていく。倉庫の血塗れの天井をすり抜け、きらきらと白い欠片をばら撒きながら――
床に落ちた百足の欠片は、ぐずぐずと泡立っていたが、やがてそれも染み入るようにして消えていった。
御国将の鼓動がとまったのは、最後の欠片が世界の中に消え失せたときだった。
「あなたに渡すつもりだったんだよ」
葛は震える声で呟いて、将が今なお握っている刀の柄に手をかけた。
「あなたを殺すために持ってたんじゃないんだ!」
百合枝がそばにいても、葛は最早咎めることもなく、わあッと叫んで姉の胸にすがりついた。
言葉がみつからなかった。
将は呪わずにすんだのだろうか。
ひょっとしたら、自分の運命を呪いはしなかっただろうか――
嘉島が倉庫の中央で、呆然と立ち尽くしている。
3人の目に焼き付いて離れないのは、呪いの中から飛び立っていった白いかがやきたちだった。
百合枝の目には、あのかがやきたちが炎に見えていた。
白い清らかな炎だった。
これでいい、
あいつには、
「悪かった」って、
言っておいてくれ。
ああ、
「ありがとう」でも、
かまわない――
あの、
だまっててくれませんか、
はずかしいっスから、
藤井のこと、オレ、
なんとも思ってなかったってことに――
白い炎がまぶしくて、百合枝はぽろぽろと涙を零した。
思い出すのは、安物の緑茶を飲んでいるあの男だ。
つまらなさそうな顔と、ふわりとした微笑。
誰もひとりにはならずにすんだのだ。百合枝の夢は終わり、葛の毎日が始まる。夏はあとひと月以上は続き、大学は葛の論文を受け入れる準備を整え始めているのだ。すべては不変で、葛の影はすでに揺らめかず、長屋と御国将が忘れられることもない。
月刊アトラスの『ネットにはびこるムシの噂』特集の連載は、その月で終わった。
御国将のデスクには、新人記者が座っている。
<了>
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登場人物(この物語に登場した人物の一覧)
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【1312/藤井・葛/女/22/大学生】
【1873/藤井・百合枝/女/25/派遣社員】
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ライター通信
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モロクっちです。『殺虫衝動・コドク』をお届けします。殺虫衝動というお話はこれで終わりです。藤井様のお陰で、ひとつの物語を作ることが出来ました。
『コドク』はマルチエンディングとなっており、藤井様のこのラストはちょっと悪い結果になってます。嘉島が助かったのはこれが始めてなんですけどね……(汗)。百合枝さんは、見届け人として書かせていただきました。
藤井様の『殺虫衝動』、如何でしたでしょうか。ご満足いただければ、何か心に残るものがあったのであれば、これ以上の喜びはありません。
それでは、この辺で。
全話のご参加、有り難うございました!
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