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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


霊感少女・アリサの事件簿〜冤罪

□オープニング
 十月というのは神無月というが、出雲では八百万の神が集まって会議中の為神在月と言うらしい。
(じゃあ、神様が沢山いるからご利益もあるかも知れんなあ)
 新聞に目を落としながら埒もない事を考えていた草間武彦の穏やかな午後は盛大な足音で断ち切られる事になる。
 だだだだだっ、ばたんっ!
「草間さん、事件です!」
 ――だから何故毎度その勢いだ。万馬券でも当たったのか?
 思わず遠い目になった草間がドアに目をやると一人の女子高生。自称霊感少女アリサこと有佐梅子(ありさ・うめこ)である。
 ツインテールに幼い面立ちとひらひらワンピース。今日もアリサは健在だった。
「またお前か、梅子」
「アリサです、ア・リ・サ! ちゃんと覚えといてくださいよぅ!」
「――で、何が事件なんだ?」
「協力的で素敵です! さすがご近所で有名な怪奇探偵!」
 だから何故いつもご近所なのかと半眼の草間。そして落ちる沈黙。
「褒めてるのにぃ……えーっと、事件ですね。これです!」
 取り出したのは一枚の新聞の切り抜き。草間は手にとってそれを読み上げた。
「17歳少女が遺体で発見。県警は父親を重要参考人として指名手配。被害者は中野温子さん17歳、胸部に抉り取られた後があり遺体は自宅で発見された。内部に荒らされた形跡はない。犯行時間に父親との諍いの声が聞かれていた事もあり、行方不明の父親・和也47歳を重要参考人として指名手配している。また、双子の妹愛子さんの姿も消えており、警察では安否の確認を急いでいる――か」
 読み上げた草間はそれでと目線でアリサを促した。
「冤罪です! お父さんは無実なんです!」
「いや、お前の父親じゃないだろう。……無実の理由は?」
「見たんです! 夢で!」
 冗談ではなく本気である。彼女の特技は予知夢を見る事。それは霊感じゃなくて超能力じゃないのかというツッコミはあるが、とりあえずご近所で評判な頻度で当たるらしい。少なくとも以前の事件は当たっていた。
「満月の夜、逃げてるお父さんが捕まって女の子の前に突き出されるんです。『愛子、何故お姉ちゃんを殺したんだ』って尋ねるんだけど、女の子がとろんとした目で笑いながらナイフでお父さんを刺すんです! なんか呪文みたいな声も聞こえてて――絶対これは事件です! 冤罪でこのままじゃお父さん死んじゃいます! 助けてあげてください!」
 必死なアリサの声に草間は顎を撫でた。
「冤罪か、その呪文が気になるな。アリサ、場所とか詳しく思い出せないか?」
「はい!」
 記憶を頼りにメモをとり始めたアリサを横目に草間は手を貸してくれる相手を求めてその場にいる人間や心当たりの筋へと声をかけ始めた。


□噂の?
 自分専用のカップにコーヒーメーカーから注ぐとシュライン・エマは応接セットに引き返した。お代わり用のコーヒーやシュガー、ミルク等のコーヒーセットの他に空のカップの他に中身入りのコーヒーがふたつ。
 席についているのは今回の依頼を受ける面々と草間とアリサだ。アリサの画力が致命的な物である為、草間が何故か似顔絵を描いている。
「もうちょっと眉こゆいです。で、片方だけちょっと麿入ってるって感じなんです!」
「マロってなんだ。マロって」
「……お父さんって眉毛が麿なんだ」
 眉を寄せた草間と、どこか困ったように首を傾げる水無瀬麟凰(みなせ・りんおう)。眉がなくても麿でも構わないといえば構わないが、なんとなくその場合はやはり眉を描くべきだろうかとか妙な事を連想してしまった。
「そう、麿だったんですよー。えーっと……お雛様みたいに丸くてぽつんっていうのかな? そり落としたみたいな感じ?」
「え? 俺に聞かれてもお父さんの顔はわからないよ」
 困ったような水無瀬と同意を求めるアリサ。二人を眺めてエマはなるほどと思う。
(この子が噂の梅ちゃんねぇ……)
 霊感少女の事は既に噂として知っていたが、現物を見るのは初めてだった。噂通りの人物だと思い、草間が振り返った。
「あ、シュライン、悪いな」
 モスグリーンの大きなマグを受け取ってそのまま飲む草間。そして視線を感じたのか首を傾げた霊感少女。
「どうかしました?」
「いえ、今年の梅干は天候的に美味く作れなかったなって……」
「あ、土用干しですねー、今年晴れた日少なかったですものねー」
 今年の関東地方は梅雨明け宣言が取り消されたきりでいつ梅雨明けしたのか判らなかった。そんな中では三日三晩かかる梅干の最後の工程はうまくいく筈もなかった。
 大きく頷き納得したアリサに紫宮桐流(しみや・とおる)は僅かに首を傾げた。知識としては土用干しを知っているが、目の前の霊感少女がそれを知っているのがなんとなく不似合いに思えたせいだった。
「詳しいですね、有佐さん。お母さんが漬けているのですか?」
「え? はい。私も手伝いますし」
「……何しろ実家が梅農園ですからねぇ。色々漬けてるんじゃないですか?」
「勿論、梅干も梅酒も蜂蜜付けもジャムも作ってます……って、それはトップシークレットなんですよーっ!」
 九尾桐伯(きゅうび・とうはく)が解説をしてそれに頷いたアリサははっと気が付いて抗議の悲鳴をあげた。
「まあまあ、梅ちゃん、皆知ってるから」
「梅ちゃんじゃなくて、アリサです! トップシークレットなんですよー、それも!」
 本名有佐梅子。実家は梅農園。どちらも霊感少女のトップシークレットである。
「あら、そうだったわね、アリサちゃん」
「梅子ちゃんって名前も可愛いと思うよ?」
 エマが咳払いをして言い直した。水無瀬もとりなすように言う。うーっと唸ったアリサのスカートを控えめに引っ張る手が現れたのはその時だ。手ではない、正確には前肢だ。
「あのぅ……梅子様、ラクスもお手伝いしてもよろしいでしょうか?」
 沈黙が落ちた。引っ張っていたのはラクス・コスミオン――人と獣と鳥の身体をあわせ持つもの、即ちスフィンクスである。
「あ、アリサ様でしたね、えぇと何か引っかかるそうなので……」
 コスミオンは沈黙をどう解釈したのかそう続けた。無理もない、彼女は意志の弱い人間相手になら彼女の存在を当り前と認識させる事が出来るのだから。しかし、草間興信所に集っているのは幸か不幸か普通の人間ではなかった。
 誰が気になってるんだとか、この際梅子かアリサかはどうでもいいとかそういう事をつっこもうかどうしようか悩むもの、これは面白いと僅かに目を細めたもの、まあ草間興信所ですしと妙な納得をするもの。そして。
「あら、貴方」
「協力してくれるのか?」
「お久しぶりです。草間様、エマ様」
 和やかに挨拶を交わすスフィンクスと怪奇探偵とそのパートナー。それから、震えている少女。
「流石です草間さん! ご近所で有名な怪奇探偵だけあります!」
 何がどう結論付けられてそうなるのか判らないが感動に震えていたらしい。


■聖なるかな
 興信所に残った面々はアリサに詳しい夢の情景を訊ねていた。
「葉っぱの色付いてる大きな楓がありました。で、ベンチがあったんですよね」
 楓の葉っぱの形と木らしき物、それからベンチという注意書きが添えられた椅子のような物体となんだか丸いもの。それらの羅列に桐伯は苦笑した。相変わらず適当な絵を描いていると思いつつ、説明のない丸いものを指で示した。
「これは?」
「えっと、石碑。ライトアップされてて金色の文字が光ってたんですよね」
「何が書かれていたか覚えていますか?」
 アリサは首を横に振った。
「あ、でも。見れば判ると思います」
 満月までは後一週間ある。その間にその石碑を捜さねばなるまい。普通の公園ではない分調べるのは楽そうだった。
 呪文の方はエマとコスミオンの意見がゲール語で一致している。聞き取れた言葉は『二つが一つにその元も一つに、聖なる地に行こう』というフレーズだけだった。発音が微妙な為確実とは言えない。
 アリサの膝に前脚がそっと置かれた。アリサにぴったりと寄り添っている――むしろその陰に隠れた――コスミオンである。
「あのぅ、アリサ様、このナイフに付いている縦線は何ですか?」
 片刃のナイフ――と解説付き――の刃がない方向に見ればいくつも縦線が引かれていた。
「あ、模様です。なんか一杯書いてあったんですよねー。えーっとこんな感じ?」
 縦棒に斜めの線や四角が合わさったもの、RやMによく似た角々した文字。それらを書き出したアリサの手に三人分の視線が集中した。
「これはルーン文字ではありませんか?」
 紫宮の言葉に九尾とコスミオンが頷く。そして九尾が口を開いた。
「しかし、妙ではありませんか?」
「……ラクスも妙だと思います」
「え? 何か変なんですか!?」
 アリサの驚きの声をあげた。
「ゲール語はスコットランドの……遡ればケルトに縁りのある言語なのです」
「でもルーン文字でしたら、北欧になってしまいますの。ヨーロッパ圏でも、信じる神も違います」
「ルーン文字はオーディンが創ったと言われていますね。しかし、妙ですね、奇妙にミックスされている。まあ、新しい呪法と言えばそれまでかもしれませんが」
「はー、さすが専門家の皆さんですねー」
 妙に感心するアリサの言葉に紫宮は薄く笑った。
「西洋魔術は私の得意とする所ではありませんがね。……非常に興味深い」
「しかし、胸を抉ろうとしたとなると心臓を捧げる可能性が高いですね。マヤ文明やアステカ文明ならば神に捧げられる事になり大変名誉な事になりますが」
「ええ。他ならば大抵禁忌系の魔術になってしまいますわ」
「愛子さんは恍惚としていたようですし、何らかの手段で操られている可能性がありますね。もしくは儀式を行う事が名誉だと思っているのか」
 そこまで言って九尾は軽く頭を振った。
「しかし、操っている者が何を為そうとしているのか気になりますね。『二つが一つにその元も一つに、聖なる地に行こう』、このフレーズのままだと三つのものが一つに合わさって何処かへ行く事になるのではないでしょうか?」
「え? それって愛子さんも入っちゃいません? だって温子さんとお父さんとで二つじゃないですか?」
 紫宮の言葉にアリサが首を傾げた。あ、と九尾とコスミオンが声をあげる。
「二つというのは双子の事を指しているのかも知れません、そしてその元は父親では?」
「生贄とは元々聖別された、聖なるものとされています。聖なるものと一体になってとなると……そう、聖なるものを生贄に捧げる事でその力を得、一つになるとも取れますわ」
「私にはこれは三人が全員死なない限り成就しないと思えるのですよ。成就した結果どうなるのか、気になる所ですね。結末を見れない訳ですが」
「私達の求める結末は失敗ですからね。成就してもらっては困ります」
 軽く肩を竦めた紫宮に九尾が答え、コスミオンとアリサも大きく頷いた。


□満月の下で
 男がその場所に現れたのは偶然ではなかった。知り合いの家に投函された一通の手紙。それは行方不明の娘からのものだった。彼のもう一人の娘を、自分の姉を殺した娘。
 それでも信じたいと思うのは愚かだろうか。
 娘が望んで手にかけた訳ではないと信じたいのは愚かだろうか。
 無意識に胸を撫でた。娘が、温子が刺されたのと同じ場所を――。
 そして訪れた場所にいたのは娘ではなかった。影に追われるようにして男は走る。何が追って来ているのかさっぱり判らなかった。ただ、追い詰められた。
 影がそっと男を縛る。否、男の影を縛る。それから漸く娘が現れた。影は娘の影と一つになった。男は自分に言い聞かせる。聞いていた通りだと思いながらも娘を信じろと。
「お父さん、来てくれたのね」
 石碑の影から現れたのは娘、彼の娘は穏やかに微笑んでいた。ほっと息を付く。
「愛子……もうあんな事はよしておくれ。パパが捕まるから、もう逃げなくてもいい。もう止めるんだ」
「捕まる? 逃げる? どうして? 私達はパパを待っていたの」
「私達?」
「温子と私」
「何を言ってるんだ? 温子はもういない」
 だってお前が殺してしまったじゃないか。そうとは言えずに父親は唇を噛んだ。少女はふふっと幸せそうに笑った。
「彼が教えてくれたの。聖なる生贄として血を被れば一体になれるって。パパも一緒になろう、そしてママの所に帰ろう」
 男は息を飲んだ。ややあって漸く言葉を繋ぐ。
「馬鹿な事を! 誰がそんな事を教えたんだ? 誰が愛子を騙したんだ!?」
「騙されてなんかいないわ。おまじないの店で教えてもらったのよ。私が温子とお父さんの血を被ってそうして生贄となれば、三人そろって天国へ、ママの所へ行けるって」
 謳うように告げる声は既に正気とは思えなかった。夢と現実の境を、狂気と正気との境を彼の娘は越えてしまったのだ。がっくりとうなだれて、男は尋ねる。
「愛子、何故お姉ちゃんを殺したんだ? どうしてこんな事を……」
 答えは返らない、韻を踏んだ何処かの国の言葉を唱えながら、笑みを浮かて愛子は父親に向かってナイフを振り下ろした。


■夜に駆ける
 父親の胸にナイフが振り下ろされ様としたその瞬間、九尾の手から鋼糸が放たれた。狙い違わず、それは愛子の手に握られたナイフに絡みつき、それを少女の手から引き剥がす。
「させませんよ!」
「あのナイフ! あれから邪な気が流れて愛子さんを支配しています!」
 少年の声に応えるようなタイミングで紫宮の手から白い紙が放たれる。飛び行く紙に向かって彼は印を組んだ手を振り下ろした。
 飛びながらそれは姿を変え、父親と娘の間に立ちはだかる――屈強な男として。
「そのナイフ奪わせてもらいますよ。麟凰?」
「はい!」
 言葉と共に少年が駆け出す。
 九尾の鋼糸が僅かに弛み、一瞬の間を置いて強い力が込められた。愛子のナイフが地に落ちる。
「いやああぁぁぁぁっ!」
 愛子が悲鳴をあげて倒れた。紫宮の式がナイフを取ろうと腰を下げる。
 と、その時。
 ナイフから夜闇よりもどす黒い何かが漏れ出でた。それが式の手を抑えそうして人の形となる。
 九尾は迷わず鋼糸を引き、親子に駆け寄りながらもう一度それを振るう。首尾良くそれは首に巻きついた。
「は!」
 気合の声と共に糸を炎が伝った。黒いそれは炎にたじろぐように声を上げた。
「お父さん! 愛子さんを!」
 少女の肩を担ぎながら水無瀬は父親に声をかける。あまりの事にへたり込んでいた父親が頷き、娘に近寄った。二人で愛子の両肩を担ぐようにして現場から離れる。
 紫宮は式に九尾に協力して黒いものを押さえ込むように指示すると複雑な印を組み始めた。玲瓏たる声が呪を唱えあげる。
(呪を使う身なれば、また呪を封じる事も可能なり)
 彼の口元に薄い笑みが浮んだ。最後の一声と共に、呪が完成する。収束先は――ナイフ。
 封じの術が掛かった瞬間、ナイフが高く澄んだ音をたて、砕け散った。それとほぼ同時に黒いものは形を失う。
 鋼糸を引いた九尾が欠片を目にして眉を潜めた。
「……消えていく?」
 無意識に呟いた言葉通りそれはじわじわと形を失い消えていった。
「……邪気が消えました。まるでナイフそのものが邪気で構成されていたみたいだ」
 やや呆然と水無瀬が呟く。紫宮は感慨深げに頷いた。
「出来ないとは言いませんが、余程の術者でなければ……」
 その先は言われなくても判った。問題は誰がそれを愛子に渡したか、だった。


□全ての終わりに
 新聞の訂正記事は極か三行だった。名指しで重要参考人呼ばわりされても返って来るのはそんな対応だ。判ってはいた筈だが遣る瀬無さがないとも言えない。
「結局、捕まらなかったのですね、あの男の方」
「俺が見た電話番号も繋がらなかったらしいですしね」
 コスミオンの言葉に水無瀬がため息を付いた。エマは割り切れないように頭を振った。
「あの男、どんなに動いている時でも足音の一つもしなかったわ、実体かどうかも判らない」
 むしろ幻だったと言われる方が納得が行く、そんな口調だった。
「或いはそうかもしれませんね、消えてしまったナイフを尋常な品ではありませんでしたから」
「その場合電話が繋がった理由は?」
 紫宮の言葉に九尾が問い掛けた。
「ナイフを媒介にしていたのでしょう。電話も彼女を納得させる為の道具でしかなかったと言う事でしょうね」
「つまり、電話をかければ喋れるって愛子さんが思っていたから話せたって事ですか?」
「ええ。実際には彼女の言葉をナイフが術者の元に伝えていたのでしょうね」
 どちらにしても尋常な術ではありませんが、水無瀬の確認に紫宮は最後にそう付け加えた。
「愛子さんは少し子供だっただけなのね、きっと。時間が掛かってもきっと判ってくれる筈だったでしょうに……本当なら」
 父親の再婚、それは良くある話でもあった。同じように複雑な思いを乗り越える人間はいくらでもいただろう。実際再婚相手は良い女性だった。父親と助け合い、今は入院している愛子の看病をしているという。彼女の存在は中野のこれからの助けになるだろう。
「実際彼女達の年齢ならそう遠くはなかったでしょうね、父親の結婚がなくても、いずれは温子さんや愛子さん本人にも恋人が出来て離れていったでしょうに……思春期の潔癖さなのですかね」
 目を伏せた九尾の言葉にコスミオンがそっと首を振った。
「その潔癖さだからこそ、提案を受け入れたのだと思いますわ。醜くなる前に死んで幸せに死後の国で暮す、そんな幻想を抱いたのかもしれません」
「でも、そんなのってないよね。愛子さんだって温子さんだって、いつか幸せになれた筈なんだ。……死んだ人は幸せにも不幸にもなれない」
 拳を握り締めた水無瀬を静かな瞳で見つめてから紫宮は淡々と言った。
「とにかく術は完成せずに、中野さんと愛子さんは死なずに済んだ。それだけでも良かったではないですか」
 そう、助ける事は出来たのだから。今は中野家の人達に新しい幸せが訪れるのを祈るばかりだ――。

fin.


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
 0332/九尾・桐伯(きゅうび・とうはく)/男性/27/バーテンダー
 0086/シュライン・エマ/女性/26/翻訳家&幽霊作家+時々草間興信所でバイト
 1144/紫宮・桐流(しみや・とおる)/男性/32/陰陽師
 1147/水無瀬・麟凰(みなせ・りんおう)/男性/14/陰陽師(見習)
 1963/ラクス・コスミオン/女性/240/スフィンクス

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■         ライター通信          ■
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 依頼に応えていただいて、ありがとうございました。
 小夜曲と申します。
 今回のお話はいかがでしたでしょうか?
 もしご不満な点などございましたら、どんどんご指導くださいませ。

 霊感少女アリサ再びでございました。いかがでしたでしょうか?
 子供時代に若くして死ぬ未来なんて夢見た事一度くらいある気がします。
 夭折願望、そして潔癖さが引き起こした事件です。
 また、生贄の解釈については少しオリジナルが入っております。
 お楽しみいただけましたら、幸いでございます。

 九尾さま、十三回目のご参加ありがとうございます。
 ……なんとなく不吉な数字ですね、十三って(笑)。マヤ文明、アステカ文明からの引用での生贄の考察がまさしく愛子の恍惚につながっているものと同じでした。
 薬や応急処置の容易は結局無駄になってしまいましたが、待機班に預けていた事になっております。
 今回のお話では各キャラで個別のパートもございます(■が個別パートです)。
 興味がございましたら目を通していただけると光栄です。
 では、今後の九尾さまの活躍を期待しております。
 いずれまたどこかの依頼で再会できると幸いでございます。