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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


Lie

<オープニング>

「嘘なんでしょ」
 その言葉が胸に突き刺さった。
「嘘じゃない」
 言っても言っても。その言葉を信じてくれないから。
「嘘じゃない」
 その言葉を嘘じゃない事を証明してみせる為に。僕は。
「嘘じゃない」
 赤い赤い血の海に飛び込んだんだ。


 月刊アトラス編集部に舞い込んだのは、ここ一週間ほど、ずっと鳴り響いている電話の内容と丸ごと同じ依頼のようなスクープだった。
「嘘に決まってるじゃない」
 冷たい一言で紙を丸めてゴミ箱へ投げ捨てる。麗香は自分を見つめる中年の瞳を真っ向から見つめ返した。
「だが。私の息子は殺されたんだ。殺されたに決まってるんだ」
「だーかーら」
 麗香は溜め息を落として、ふと名案が思いついた。とでも言うように顔をあげた。
「分かったわ。それが、嘘か嘘じゃないか調べてもらいましょう」
「調べてもらえるのか!?」
「私の部下じゃないですがね。そういう現象を調べてくれる人たちにツテがありますから」
 そう言って麗香は丸めた紙を目線で追った。
「嘘に決まってるわ。言葉だけで人を殺せる人間がいるなんて」
「嘘じゃない!」
 そう何度も中年は繰り返した。
「嘘じゃない。嘘じゃないんだ」
 まるで、それが1つの呪文であるかのように。

 
 丸められた紙に書かれた文字。
 人を誘惑し、生気を吸い取り。最後には言葉1つで殺してしまえる『化け物』がいる。
 そんな絵空事に似た・・・・文字が並んでいる。
 スクープという黄色い文字が、やけに空々しかった。


>プロローグ/九尾 桐伯

 碇から、何時ものように電話が突然あったのは、そろそろ店の看板を出そうかと言う時だった。
『それで、調べて欲しいんだけど』
 相変わらず拒否権を用意されていない碇の言葉に、桐伯は苦笑を漏らす。看板を出しながら、片手で携帯を持つ。
「それはかまいませんよ。面白そうですからね」
『良かった。後、今回は2人で調査して欲しいんだけど』
「どなたとですか?」
 看板を出し終え、店の中に戻る。店の中に微かに流れる音楽と、僅かな照明が桐伯の品のいい趣味が出ている。
『海原 みその(うなばら みその)って言う子。13歳だけど、歳よりはしっかりしてるし邪魔にはならいわよ』
「そうですか」
 若干出る溜め息は、聞いた年齢のせいだ。
 13歳。桐伯よりも一回りも下だ。
『あ、そうそう。依頼者とみそのちゃんね。今日、その店に行くから』
「え?」
『待ち合わせ場所。貴方の店なら安全だし、分かりやすいでしょう?』
「・・・・」
 突込みを色々と入れたい。
 大体、未成年が曲がりなりにも『バー』に来ていいはずがない。
『それじゃあ、よろしく』
 そう言って切れた電話を見つめ、桐伯は溜め息を吐いた。
 店を今日は臨時に休む。という手もある。あるが・・・。
「すいませーん。注文、いいですかー?」
「はい。すぐに伺います」
 もう、お客は入ってしまった後なのだ。
 


>1/集合/キリート サーティーン、九尾 桐伯、海原 みその
 
 東京某所。PM7:27。
 バー「ケイオス・シーカー」は知る人ぞ知る。という場所で、簡単には行き着けない場所にある。ひっそりと佇む扉を開けると、カランと鈴の音が1つ鳴る。
「いらっしゃいませ」
 カウンターから桐伯が声をかける。そこにいたのは、ひっそりとした雰囲気の男だ。背徳的な雰囲気を身に纏いながら、辺りを見渡し。そして、一点の場所に目線が止まると今度は、よどみなく目線の場所まで歩いた。
「貴方が・・・私の主」
 カウンターに座っている男の前に男は尋ねるように声をかけた。
「あ、あんたは?」
 目の前にいる人間とは思えないほどに顔の整った男を見て、男は尻込みしている。
「私の名が必要ならば、キリート。とお呼び下さい・・・・・我が主」
 そう言って、キリートは男の前に膝を付く。
「我が主。貴方の・・・・願いを・・・・私は、叶えに・・・・来ました」
「ね、願い」
 困惑した声で男は尋ねる。だが、すぐに思い当たる事があったのか。男はキリートの傍へと詰め寄った。
「あんたが!あんたが、あの編集部が紹介してくれた人たちの内の1人か!?」
「・・・・いいえ・・・・私は・・・・貴方の、願いを叶えに・・・・・。私を、動かせるもの・・・私の存在意義・・・・・それは、我が主。貴方です」
「・・・・・」
 言っている意味が分からない。というように、男はキリートを見つめる。何を言えば良いのか、考えあぐねている様子の男は口を、金魚のようにパクパクさせている。
「おじ様。深くは考えない方が良いと思いますよ」
 何時の間にか2人の間に、1人の少女が立っていた。黒い服に身を包んだ少女は、どこか神聖な雰囲気をまとっていた。
「初めまして。わたくしは海原 みその(うなばら みその)と申します。碇様より、お話を聞いて今回の事件の解決に参加させて頂きます」
「・・・・」
 キリートは少女を軽く見。だが、何も言わずに男の方へと視線を移した。
「役者は揃ったようですね」
 そして、再び第三者の声。
 桐伯の声だ。
「初めまして。今回の事件の解決に参加させて頂く、九尾 桐伯(きゅうび とうはく)と言います」
 にっこりと微笑み、三人の前にそれぞれのカクテルを差し出した。
 カクテルの中は、どこまでも蒼い海の色に似ていた。
「私のオリジナルカクテルです。ああ、海原さんは未成年でしたよね?貴方には特別製のジュースですので安心して下さい」
 未成年の飲酒・喫煙は、心身の発達を阻害する恐れがあります。と、どこかで読んだキャッチコピーが瞬時に浮かんだ。
「ありがとう」
 苦笑しながらグラスの1つを取る。
「あ、あんたら・・・・」
「ご心配なさらず。まあ、少しだけ予想外の方がいらっしゃるようですが・・・・」
 桐伯はチラリとキリートを見。そして、フワと微笑んだ。
「悪いようにはならないようですしね」
 その言葉に。それでも、キリートの目も意識も、主となった男だけに向けられていた。

>2/最後の審判/九尾 桐伯

 依頼者の知りえる限りの情報を聞くと、桐伯はいったん依頼者には家に帰るよう促した。知らない場所と言うのは、それだけで精神が張り詰める。一度、家に帰り精神を落ち着けて欲しかったのだ。
 そして、桐伯は、ある場所に来ていた。

--------親父はお袋が死ね。って言ったら死ねる?お袋が親父に『私を想ってるなんて嘘でしょう』って言われたら・・・そうじゃない。って証明するために死ねる?・・・・・・俺は、死ねるよ。あの人の為なら。あの人が望むなら。

 フイに頭に浮かんだのは、依頼者の息子が言ったという言葉。
「死ねる・・・・・ですか」
 桐伯は呟いて、目の前に出されているコップを見つめる。琥珀色の液体がゆらゆらと揺れている。
「え?何か?」
 目の前に居る男が桐伯の言葉を聞き逃したのか、そう聞き返した。
「いえ。何でもありませんよ。それよりも、ご足労かけて申し訳ございませんね」
「別にかまわない。俺も仕事帰りだったし」
 ネクタイを緩めながら男は笑う。24・5だというが、歳よりは若干上に見えるのは苦労しているせいだろう。
「それで、聞きたいっていうのは?」
 夜も更けたファミレスには、ほどよく人が入っている。そして、そんなファミレス内では桐伯の姿は目立つ。
「ええ。実は・・・・・・」


 桐伯は手に入れた古ぼけた手紙を手に持ちながら、裏通りへと入っていく。好きと嫌いとの境界線が真っ二つに分かれる裏通りの、さらに奥の店は一般人には用がないところで。
「そう考えると、あの人達が訪れたのも・・・運命かもしれませんね」
 迷って辿り着いたのかもしれない。
 口コミで知り、興味半分で訪れたのかもしれない。
 結局、どうして、この店に訪れたのか。それは、誰にも分からないのだ。そう、死んでしまった本人以外。誰も。
 そして、桐伯が手に入れた情報は、様々な想像を膨らませるには十分な材料ばかりが揃っているが、真実を手にするだけの材料は・・・・・ない。
『あいつ、占いなんて興味なかったのに。それなのに、急にのめりこんでさ』
 話が浮かび上がっては消える。
『あいつから預かった手紙。俺、あの辺りって行けなくてさ・・・良かったら、あんたが届けてくれないか?』
 手にしている手紙が、ほんの少しだけ重たい。
『・・・嘘じゃないって最後まで言ってたよ。あいつさ、好きな気持ちに嘘はないって』
 死んで、信じてもらおうと思ったのか。それとも、死んだら信じてくれる。と言ったのか。それすらも、今は分からない。桐伯は、溜め息をついて堂々巡りになってきた思考をストップさせた。
 独特のにおいが立ち込める道を歩いていくと、怪しい店が立ち並ぶ中で、より一層怪しい店が目に飛び込んできた。紫の電灯に囲まれた看板には赤く『預言者』と記されている看板。占い屋だと聞いていたが、これは。
「あまりにも、胡散臭いですねえ」
 溜め息混じりに呟いて、足を止める。
 辺りを見渡すが変わった所はない。
「あら、九尾様」
 店の前に座っていたみそのは笑って手を振った。
「電話、ありがとうございます。でも、遅かったようですね」
「ええ。今ごろ、キリート様は店の中で女主人様とご談笑中かと思いますわ」
 ご談笑・・・・ではないと思うが。
「では。私も少しお邪魔させてもらいましょうか」
「行かれるのですね」
「海原さんは?」
「私は依頼者様に『見せて』頂いたものを、調べたいので」
 そう笑って再び店の前に座り込む。その様子を見て、桐伯は微笑み。そして、店の中へと足を踏み入れた。
 遠くから声が聞える。
 キリートと、この店の女主人のものだ。辺り一面に、薄い白のカーテンが散らばっている。様子からしてキリートがカーテンを破り捨てたのだろう。
「嘘と虚勢・・・・・私に見える貴方は・・・・それだけ」
「・・・・・・貴方、何を」
「お取り込み中すいません」
 女主人。そして、キリートの声を遮る。
 ベルベットの濃紺のカーテンが、低い豆電球の光を浴びて光っている。その真ん中に座る女主人は、桐伯の登場に驚いてないようだ。
「言霊というのがありますね。元々、言葉には力が宿る。そして、貴方の言葉には力が宿りすぎていたようですね」
 桐伯はにっこりと笑って、黒く長い髪を掻き揚げた。
「調べさせて頂きました。貴方の周りの男性・・・全て自殺したそうですね」
「だから。何」
 女主人はぎゅっと拳を握り締める。
「嘘なのよ、全部」
「・・・嘘?」
 静かに問い返すキリートに女主人は顔を俯けた。
「そう、嘘。何時か終わるのよ、どんな関係も。私の命も・・・・もし、私が死んだら、あの人達は私だけを愛し続ける。と言っても、他の人を愛すに決まってる。だから、言ったの・・・全部、嘘なんでしょう・・・・って」
 その時の様子が、様々とキリートの中へと入ってくる。
「嘘、なんでしょう。この世界の全部」
「そうでもないと思いますけれどね」
 そう言って、桐伯は女主人の前に一冊の手紙を投げ出した。
「今回の依頼者とは別の人のですよ」
 隣にいるキリートに、そう説明する。
「2番目に死んだ人の手紙です。貴方に届けるよう、友人の人に頼んでいたようですね」
 もっとも、ここの裏通りに友人は来れず、今まで手紙は机の中にしまわれていたわけだが。
「その手紙を読んでみて下さい。それでも、貴方は全てを『嘘』だと言えますか?」
 静かな問いかけに女主人は静かに頭をうな垂れた。
「・・・・嘘も虚勢も必要・・・ない」
 キリートは静かに言葉を作り出し、女主人の前まで歩く。泣いているのだろうか、震える肩に手を置いて静かに言った。
「その言霊の力を・・・・・殺す」
 それが、キリートに出来る事だった。
「え?」
「眠れば・・・・・・いい」
 それが引き金となって、女主人は静かに机に倒れこんだ。
「彼女は?」
 傍観者となっていた桐伯が聞くと、キリートは静かに踵を返した。
「問題はない」
「問題はない。ですか」
 キリートの後に続き、桐伯も部屋を後にする。
 店の前には空を見上げている、みそのがいた。
「碇様から、お電話がありましたわ」 
 手に持っている携帯電話を上げ、悲しそうに微笑んだ。
「依頼者様、事故に合われたそうです」
「え?」
 キリートは驚いたように声をあげた。
「幸いな事に命は取り留めました。けれど、一部の記憶を失ったらしいです」
「記憶喪失・・・・・」
「ええ。息子さんを亡くした事を、忘れたと」
 その言葉に桐伯は目を閉じた。キリートは最後まで、みそのの言葉を聞く事なく2人の前から姿を消すように夜の街へと消えた。
 キリートが消えていくのを見送った二人は、顔を見合わせて笑った。
「最後まで、どんな方なのか・・・キリート様から聞きそびれてしまいましたわね」
「そうですね」
 桐伯は、それでも楽しそうに笑った。
「でも。また、逢えるでしょう。そういう世界に、私達は足を入れているのですから」
「それもそうですわね・・・。その時に、また、お話を聞きましょう」
 みそのは笑って携帯をカバンに入れた。
「依頼者様も、考えようによっては幸せだったのかもしれませんね」
「そうですね。世の中には、優しい『嘘』というものも存在しますから」
 死んで嘘の愛を永遠にしようとするものもいれば。
 死なずに嘘の記憶を保とうとするものもいる。
 どっちが幸せで、本当かなどとは誰も決めれない。
 けれど。
「嘘は嘘でしかないですわ・・・・それが、ほんの少しだけ虚しいですけれどね」
 悲しげに微笑むみそのを、桐伯は黙って見つめていた。

<エピローグ>
 
 あいかわらず忙しさだけは一流雑誌社と変わらない月刊アトラス編集部内。
「このスクープもダメになっちゃったわね」
 碇のセリフに、みそのも桐伯も苦笑するしかない。
 実際、本当だったスクープはキリートの手によって永遠に封じられたのだ。あの店の女主人は姿を消し。あの場所にあった店の跡地には、色々な外人が行き来するバーが出来ていた。
「さて。次のスクープでも探しに行かせなくちゃね」
 立ち上がる碇を見ながら、みそのはソッと隣の桐伯に耳打ちした。
「碇様。ずいぶんと楽しそうですわね」
「どうやら、次のスクープを見つけたらしいからね」
 出されたカップの紅茶に手をつけて、くすくすと桐伯は微笑んだ。
「あのポジティブな性格は見習いたいものです」
「本当ですわね・・・・さて、わたくしも、そろそろお暇しますわ。九尾様は、どうされます?」
「ああ。私も失礼するよ。そろそろ店の仕込を始めなければならないからね」
「また、九尾様のお店にお邪魔してもよろしいでしょうか?」
「かまわないですよ。でも、来てもカクテル類は出せないよ」
「心得ていますわ。それじゃあ、また近いうちにお会いしましょう」
「ああ。それじゃ、気をつけて」
「九尾様も」
 お互いに笑いあって、手を振りアトラス前で分かれる。
 人々の行きかう道で、ふと見知った顔が2人の分かれた後に通り過ぎた。
 微かに残る残滓。
 キリートは顔をあげ空を見た。月が浮かぶ真っ暗な空に、目を閉じる。
 嘘と虚勢で固められた世界は、もしかしたら。この地球そのものなのかもしれない。
 3人の胸に通り過ぎる風のような言葉が、また1つ聞えた。

『ねぇ。どうせ、全部・・・嘘なんでしょう?』

 それは、女主人が最後に残した。
 冷たい、言霊。



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1986 / キリート・サーティーン / 男 / 800 / 吸血鬼】
【0332 / 九尾・桐伯 / 男 / 27 / バーテンダー】
【1388 / 海原・みその / 女 / 13 / 深淵の巫女】
※並び順は申し込みして頂いた順となっております。ご了承下さい。
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■         ライター通信          ■
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 こんにちわ、朝井 智樹です。
 とてつもなく、お久しぶりな仕事になってしまいましたが・・・。あの東京怪談らしい独特の雰囲気を壊してないかどうか・・・。ちょっぴり不安なだったりしますが。如何でしたでしょう?
 今回、依頼に参加して下さった方々。本当にありがとうございます。少しでも、不可不思議な感覚を味わっていただけたらのなら嬉しいのですが。そして、何時ものごとくギリギリの納品で申し訳ございません(平伏)

□キリートさん
>初めまして、こんにちわ。朝井 智樹と申します。13番目の吸血鬼。という設定に、さりげなく胸をときめかせております(笑)吸血鬼、というのは背徳的な感じがして私は、とても好きなのですが。その妖しくも魅せられずにはいられない雰囲気を文中で発揮できていれば。と思います。

□九尾さん
>こんにちわ。そして、お久しぶりです。再度の依頼のご参加、とても嬉しく思います。今回も、九尾さんは、とことん!大人の男の色気。というものを追及させてみたのですが・・・。いかがだったでしょうか?少しでも、あの落ち着いた大人の雰囲気がだせていればいいのですが。

□海原さん
>初めまして、こんにちわ。朝井 智樹と申します。今回は、唯一の紅一点という事で。しかも、周りの殿方(笑)が大人の男。という事で、その辺りのドキドキ感も・・・と、思ったのですが。巫女さんは、清純なの!という個人的意見により、かなりサッパリした感じに・・・。けれど、女の子では久しぶりなタイプの方でしたので、とても嬉しかったです。巫女さん・・・素敵な響きです(え)

 今回は、各々のタイプごとに話を書き分けさせて頂きました。ですので、それぞれの方のお話も合わせて読むと、あそこではこうなっていたのか。という部分が多々あります。今回、ご一緒に事件に向かわれた方のお話も合わせてお読みになると、多少、面白さが増すかと。
 それでは最後になりましたが。
 このお話を読んで、少しでも『うん、楽しかったぞ』・『こういう話、結構好きかも』と心の片隅で思っていただけるのであれば幸いです。また、どこかの平行線上の世界で、皆様と不可不思議な旅路をご一緒できることを楽しみにしております。