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『銀の指輪のジンクス』
【オープニング】
銀の指輪のジンクス…それは19歳の誕生日に銀の指輪を彼氏からプレゼントされた少女は幸せになれるというもの…。しかしそれには代償がある。その代償とは、決してプレゼントされた彼氏とは幸せにはなれないというもの…。
草間興信所に持ち込まれた銀の指輪の物語はしかし、そんな少女が夢見るような甘く切ないジンクスとは関係の無い…いや、それ以上にとても切なく哀しい依頼だった…。
「姉は決してリサイクル品などには手を出さない人でした。だけどなぜかその姉が珍しく19歳の誕生日に彼氏の相場裕樹さんにリクエストしたのが、そのリサイクルショップで売られていた指輪だったんです…。私が姉にどういう風の吹き回しなの？って笑いながら訊いたら、姉はこの指輪に呼ばれたのって、すごく真剣な顔で言って…。それでその時は私は冗談だと思っていたんですが…。でも…」
彼女は口を両手で覆い隠し、心の奥底から零れ出すような声にならない声で泣き始めた。零はそんな彼女を優しく抱きしめる。
草間はそんな少女の心に痛い泣き声を聞きながら、自分の手の平の上に目を落とした。
そこにある銀の指輪。それは少なくとも二人の若者の人生を狂わせた。彼はぞっとしない面持ちで紫煙をただ吐き出す。
依頼者の姉、勝崎沙希はニュースで流れたとある男の顔を見て、悲鳴をあげながら気絶をし、未だ原因不明の昏睡状態。
そして彼女にその指輪をプレゼントした親友である筒井かずとは行方不明。ただ、最後に彼を見た者の証言によると、彼はその時間にはもう既に昏睡状態であった真っ白なワンピースを着た勝崎沙希と一緒にいたという…。
………そう、明らかにこの無機質な冷たさを持つ銀の指輪が原因だ。
草間は銀の指輪をぎゅっと握り締め、そしてこの依頼を受けることを泣いている依頼者に告げようと口を開いた。
【ジンクスの検証】
「ジンクスってのは何なんだ？」
彼は事の説明を終えると、おもむろに私にそんな事を訪いてきた。
「想いの力、ですかね。簡単に言ってしまえば。草間さん、キミは不本意とは言えこれまで多くの怪奇事件と関わり、その事の顛末を見てきましたね？ その事件のきっかけの多くが人の想いであったはずです。恨み、怒り、嫉妬、憎悪、未練、そして私は否定派なのですが男女の恋愛における想い…そう、それらは人が思う以上に力を持っているのですよ。人の運命を変えてしまうほどにね」
「・・・そう言えば想いは強く念じれば叶うとかって言うよな。・・・俺はそれはそれほどまでに強く念じるほどの力があるから自分でその想いを成就させた結果だと思っていたのだが・・・」
私はその彼の半ば独り言に頷いた。
「ええ、それもあります。強く念じずにはいられない…だからそれを叶えるために努力し自分で動いてその結果、と。しかし世の中にはそれで説明のつかぬ事も多々あるでしょう？ 何か説明のつかぬ力が働き…そして想いが叶えられた、と。人はそれを奇跡と呼び、その過程で自分がやった事や遭遇した事とそれを結び合わせる…それがジンクスと呼ばれる物」
私は膝の上の手を組替えて、視力の弱い瞳で草間武彦を見据え、囁くように言った。
「そう、これもその部類の事柄ですよ。ジンクスとは信じる想いが引き起こす事柄。１９歳の誕生日に銀の指輪を恋人からプレゼントされた少女は・・・と、このジンクスに憧れる少女らの想いが引き起こした事件なのでしょうね。なるほど、確かにこの事件、占いなどを得意とするこの私におあつらえむきの事件でしょう」
私はこくりと頷く。
「いいでしょう。この事件、私が引き受けました」
【スリーピングビューティー】
リンスター財閥の総帥と言うものは世間一般の人が思っているよりも少々面倒臭い仕事でもある。その事柄には当然時間の制約というのも含まれてしまうわけで…。草間氏から仕事の依頼を引き継いだもののそれのために私が動き出したのは日付も変わった頃であった。
冷たい夜気がたゆたうなか、私は依頼者の姉である勝崎沙希の病室の扉をノックした。
するとその転瞬後に病室の扉が中から開き、１人の白衣を着た初老の男が出てきた。彼はたゆたう冷たい夜気を震わせて私に頭を下げる。
「ご苦労様です。総帥」
「ええ」
私は言いながら車椅子を動かし、部屋の中に入る。医師も私の後に続き入った部屋の扉を閉めた。部屋は暖房が効いているはずなのにひどく肌寒かった。しんと冷えた空気は服の繊維の隙間をぬって私の肌に侵食してくるようだ。
（どうやら事は私が思っていた以上に深刻な物のようですね）
「それで頼んでおいた事はしてくれましたか？」
「はい。昼間のうちにあらかた私が指示し、ほとんどの検査を終えております。これがその検査報告書と、クランケのカルテです」
恭しく差し出された数枚の書類を私は受け取った。
まずは説明をしておこう。
私は草間氏から彼が引き受けた依頼を引き継いだ際に事が解決するまではすべてを私のやり方でさせてもらう事を依頼者に承諾してもらった。
そしてまず私がやった事は沙希嬢を我がリンスター財閥が経営する病院に転院させた事だ。彼女がどのような事でスリーピングビューティー（眠り姫）になってしまったのかはわからぬが、とにかく彼女の運命に触れる以上彼女は自分の目が届く場所に置いておきたかった。彼女とそして事件に関わる私の身の安全のために。
転院は世間一般ではひどく面倒臭い手続きやなんやらでそうは簡単にはいかぬらしいがそこは我がリンスター財閥の名を使うところだ。それで事は速やかに行われた。先ほど、私は総帥の地位は面倒臭いと言ったが、その代償がこういう事なのだろう。まあ、それはここまでにしておこう。
私は受け取ったカルテに手を触れる。手を触れた情報物よりそれが保有する情報を読み取れる能力によって、私は沙希嬢の現在の容態を知った。
「なるほど。だいぶ体が衰弱してるようですね」
「ええ。ですから点滴などの指示も・・・」
医師は私にこれからの治療方針などを詳細に説明した。しかしそれでは医学的に見て、彼女は強く頭を打ったわけでもないのになぜにこんなにも深く眠り続けるのですか？ と訪くと彼は顔を曇らせた。
「それは……すみません…。原因不明です。せっかく総帥が院長の私めに全権をお任せしてくださって、医療機器や何やらも利益を度外視させて最新の物を揃えてくださっているのに……」
私は口だけで苦笑いを浮かべた。それを見て取った彼の体がびくっと震えて鼓動の音が早くなる。やれやれ。私はため息を一つ吐いて、
「そう硬くなる必要はありませんよ。私は何もキミを責めているわけではありません」
私は彼のために笑みを作り、穏やかな声でそう言った。そしてその声のまま、
「ただね、この世の中には医学や科学といった常識的な事では説明のつかぬ事柄もあるのです。この沙希嬢の事も心理学的な要素で理由を作ろうと思えばそれなりに付けられるはずですね。しかし、彼女を診た者ならばそれに疑問を持つはず。そう、そういう事です。この世にはいかに科学が進もうが説明のつかぬ事がある。だからキミはそういう事柄に目を逸らさずに、これからもそういう不思議な患者が現れた時はすぐに私に報告するようにしてください。いいですね？」
「はい」
時には威嚇を込めた声よりも平静な声で言われた方が恐怖する事柄もある。今がそうだ。何もこちらはボランティアで病院経営をしてる訳ではない。多額の予算を注ぎ込んでいるのも私なりの考えがあるからだ。そう、何がきっかけで我がリンスター財閥の利益とも不利益ともなるかわからない。占いとこうした情報集めとが私のリンスターを大きくしたのだ。
私はすっかりと固くなっている院長に笑みかける。
「私はもうしばらく知り合いのお嬢さんである彼女の見舞いをしたいので、キミはもう帰ってもかまいません。悪かったですね」
院長は何かを言いたそうな顔をしたが、すぐに部屋を後にした。
「さてと、脳波にも異常はなく、脈も正常。体事態は普通に眠っているのとなんら変わりない。ただ、やはり点滴だけでは体がもちませんか・・・」
触れた彼女の頬は写真から能力で読み取った彼女の顔よりもこけていた。それにひんやりと彼女の肌も冷たい。
「やれやれ、厄介ですね」
思わず口から零れたため息混じりの言葉。そう、わかったのは彼女の頬がこけた事と肌が冷たい事だけじゃない。彼女の肉体から…
「魂が無い、ですか…」
【疑問】
この事件の不明な点はいくつかあった。しかしそのうちの一つは私の疑問を聞いた草間氏が調べ上げてくれた。
恋愛には不信を抱く私には今一理解できなかった乙女心。それは交際していた相場裕樹に銀の指輪をリクエストしたのに、実際彼女が受け取ったのは筒井かずとからであった事だ。
『つまりは彼女はずっと筒井かずとに片思いをしていたそうなんだ。彼の方も彼女に片思いをしていたらしい。しかし彼と彼女の仲は一向に前に進まず、そして相場裕樹が彼女を口説き落としたらしい。依頼者の妹さんの話では二人は付き合いだしたばかりだそうで、そして彼女はだから自分を呼んだ銀の指輪を欲しがったそうだ。それをプレゼントしてもらえたら自分は筒井かずとの事を忘れて、そしてそれをプレゼントしてくれた相場裕樹を愛せると…』
「ふむ、なるほどね。切ない恋心というものですか」
私がそう言うと、携帯電話（院長から借りた医療用のPHS）の向こうで草間氏が笑った。
「なんですか？」
『いや、恋愛には不信を抱いているおまえさんがそんな事を言うなんてなと想ってさ。だがしかし何も知らん奴がそう言ったあんたがいる光景を見ていたら、きっと胸をきゅんとときめかせているんだろうな。何と言ってもあんたは美形だから』
「言っていてください」
私はそう言って、携帯電話を切った。
「しかしなるほど、どうやら事の経緯がだいたい見えてきましたね」
魂の無い沙希嬢。そして既にその時には昏睡状態にあった彼女と一緒に目撃された筒井かずと。二人は心の奥底では結ばれあっていた。つまりは彼女を呼んだという銀の指輪は渡すべき者からそれを本当は望んでいた渡されるべき者へと渡された事になるわけだ。
私は自分の手の平の上にある銀の指輪に目を落とし頷いた。
「銀の指輪とはその物自体の持つあらかじめ決められた幸せを強制実行する力なのですね。幸せな人を引き寄せる何らかの力があるのでしょう。そしてこの銀の指輪と沙希嬢が昏睡状態になる前にニュースで見たとある男とは何かの関係があるはず。それを調べ上げれば・・・」
おそらくはこの事件は解決できるはずです。そう、出来ることなら、正規のジンクス通りに幸せになって頂きたいですからね。特にこのお二人には。
「ええ、指輪による不幸から解き放たれる様に手を尽くしましょう」
【とある男】
私は携帯していた端末をネットに繋げると、沙希嬢が昏睡状態となった時間帯を元に彼女が見たというニュースを調べ上げた。それはとある男が自殺したニュースであった。
そのとある男と言うのは２８歳の脚本家。それなりに売れていたらしく、何本かのレギュラー作品も抱えていたらしい。警察は来月に結婚を控えた彼がこの頃上手くシナリオが書けなくって悩んでいた事を彼の友人より聞き出した事から、自殺と断定し、捜査を終了させたという事だ。一見、そう、脚本家である彼と沙希嬢との間には何の繋がりも見られない。しかし、二人の間に見えぬ縁があることは確かなのだ。そしてその縁は・・・
「銀の指輪より生まれたというのが妥当でしょう。でしたら、指輪を売っていたリサイクルショップを調べ上げれば・・・」
その私の考えは正しかった。リサイクルショップのパソコンにネットを介して侵入し、今回の事件の原因となった指輪の履歴を検索した結果、やはりその指輪をリサイクルショップに売ったのはその脚本家であった。
そして私は・・・
「はあ？ 息子のご友人ですか？」
更なる情報を求めて彼の家を訪れていた。
彼の父親はまだ悲しみの癒えぬ声でそう言うと、すんなりと家にあげてくれた。
彼は車椅子である私の身を案じてくれたようだ。私が杖を使って立ち上がり、高い敷居のある家内に入った時に彼の緊張が緩むのが感じられたから。なんとなく私はその時にこの人の良い父親が不憫に思えた。
彼の御仏壇に焼香を済ませると、私は父親に彼の部屋を見せて欲しいと頼んだ。
「あいつの部屋をですか？」
「はい。私は彼の作り出す世界が大好きでした。もうその世界が見えなくなった今、もうしばらく私はせめてその世界が作り出されていた部屋でその余韻に浸り、そして彼を想い偲びたいのです」
「ああ、ありがとう。友達にそう言ってもらえれば奴も喜びますよ。案内いたします」
そして私は部屋に入った。その瞬間に思わず眉が寄ってしまった。ざっと全身の肌が粟立ち、本能が警鐘を鳴らす。この部屋は危険だと。
しかしだからと言って私はもはやこの部屋を我が身かわいさに出るつもりはなかった。指輪の効果なのか、何らかの現象によってなのか筒井氏が危うい状況にいるのは確かだし、それに私はあの父親のためにも息子の仇も取ってやりたかったから。だから私は部屋に入った。そして真っ先に彼のパソコンに触れた。その途端にそのパソコンで作られた彼の世界が見え、そしてそれと一緒に彼の日記も見えた。
「なるほど。そういう事ですか」
そしてすべてを理解した私はクロゼットに視線と全神経を向けた。そこに潜む者と敵対するために。
【ジンクスを乱す者】
その瞬間、私が立つ場所は部屋ではなく上下も左右も無い鼻が曲がるような腐臭が満ちた異界となった。
「これがキミが住まう世界ですか？ 竹村由梨さん」
私がそう言った瞬間、世界が震え、そして更に敵意が濃密となった。
私はその中で瞼を閉じる。
浮かぶ光景は・・・
真っ赤な顔で指輪を受け取る女性。
交わしたキス。
受け取った言葉。
だけど脚本家として売れ始め、時間の余裕が無くなり、結果、彼女の声は届かなくなって…。
泣く彼女の顔。
そして血に染まった手首……
「彼は後悔していましたよ。そう、確かに彼は自殺でした。そこはあっていた。違っていたのはその理由。彼はキミを死に追い込んだのに自分だけがそれを忘れて結婚する事に…幸せになる事に罪悪感を抱いていた。だから彼は自殺をしたのでしょう」
なんとも救われぬ話だ。そしておそらくはあの父親はそれを知っていたのだろう。
私は何時の間にか私の前に立つ彼女を銀の前髪の奥にある青の瞳で見据えた。
「そして彼にプレゼントされ、キミが別れる際に返した指輪に宿っていたキミの魂は彼の死を知った瞬間に目覚めてしまった。そしてその結果、正常にあらかじめ決められた幸せを強制実行する力を持っていた銀の指輪の歯車が狂った。キミの強き想いのせいで。そう、キミは筒井かずと氏の肉体に死んでしまった彼の魂をいれるつもりで、彼を異界に連れ去ったのだね。彼が想いを寄せる勝崎沙希の魂を使って。そして最終的には彼女の肉体はキミが乗っ取るつもりなのだろう。そして・・・」
そこで今まで黙って聞いていた彼女が叫んだ。
「そうさ、今度こそあたし達は幸せになるんだァ。もう絶対に離さない。他の女になんか渡さない。あたしだけの物に。あたしだけの物にするのさァー」
私は鼻を鳴らした。そして最高級の嘲笑を浮かべながら、言ってやる。
「それじゃあ、幸せになんかなれませんよ。そういうのは愛ではない。妄執と言うのです。恋愛に不信を抱く私にそれを言われたらキミ、もう終わりですよ」
へっと鼻を鳴らした瞬間に彼女は、
「キッサぁーマぁぁぁ―――――ァッ」
私に襲い掛かってきた。私はそれを迎撃しようとするが、足が重い。ここは異界と言えども私の肉体は肉体なのだ。そして彼女は肉体を持たぬ者。完全に両者の間には差があった。
私は苦笑いを浮かべる。
肉薄する彼女。それは時間にしてほんの一瞬。この彼女の作り出した異界では彼女こそがルールであるから、それが可能なのだ。
そして彼女の突きが私の左胸を貫いた。
「やったぁ」
嗜笑に歪む彼女の顔。だが、その転瞬、彼女の眉が寄る。
「なんだ、その笑みは？」
「いえ、なに。たかがこれしきの事で勝利を確信したキミの愚かさがより滑稽に見えて思わず失笑が漏れただけですよ」
「な、何を強がりを」
「本当にそうお思いですか？」
彼女が絶句する。そして次に怒り、その後にその顔に浮かんだのは・・・
「馬鹿なぁ」
恐怖であった。
そう、彼女の腐臭に満ちた異界が私の水の世界に塗り替えられたからだ。
「ここは精神より作り出された世界。故に精神が強い方の世界が具現化される」
つまりはこれは当然の結果なのだ。
そして海の世界となったここには行方不明になった筒井かずとと勝崎沙希の魂もいて。
「終わりですよ」
私がそう言った瞬間、水霊たちが周りに集まりだした私より彼女が全速で逃げだした。姿がだぶっている筒井かずとに向かって。
私は彼女のその後ろ姿に一抹の哀れさを感じながら上げた右手を下ろした。瞬間、水霊たちは彼女の魂を消滅させた。
【ラスト】
空港のロビーの片隅にある喫煙席。私は草間氏に今回の事件についての報告をしていた。
「…と、言う事ですよ」
「なるほどね。今回の事件もやはり想い故だったのか」
「ええ。そういう事です」
「しかし、ジンクスとはまたその想いなのだろう？ ならばせっかく助かった筒井かずとと勝崎沙希も・・・」
私はそれは無いと首を振った。
「言ったでしょう。ジンクスとは想いの力だと。つまりはそれを構成する想いよりももっと強い想いを持てばそのジンクスも影響はしませんよ。そう、銀の指輪のジンクスの後半は二人には無関係ですよ」
「なぜにそう言い切れるんだ」
彼は懐具合が温かい時には決まって吸うマルボロの紫煙を吐き出しながら、小首を傾げた。
私は微笑みながらその理由を説明する。
「彼女の中には新しい二人の命がありました。その命を慈しむ心はどのような想いよりも強い。そんな想いで繋がった二人が負けるわけがないでしょう」
私はそう言って彼にウインクすると、車椅子の向きを９０度回転させて、ロビーの方で待たせている秘書に向かって車椅子を発進させた。その私の背に彼が声をかける。
「じゃあ、またなセレスティ」
そして私も振り返らずに言った。
「ええ。また、何か……そう、不可思議な事象等の調査でお会いしましょう」
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■ 登場人物（この物語に登場した人物の一覧） ■
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【整理番号 ／ ＰＣ名 ／ 性別 ／ 年齢 ／ 職業】
１８８３／セレスティ・カーニンガム／男／７２５／財閥総帥・占い師・水霊使い
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、お客様。
このたび担当させていただいたライターの草摩一護です。
今回はプレイングの最後にとても嬉しいお言葉をいただいてありがとうございます。
とても嬉しかったです。＾＾
さてさて、今回のお話は一人称で。より、クールでカッコよく、そしてセレスティさんの知的さを感じていただけたでしょうか？
それを感じていただけるように一人称で書いてみました。
僕自身も書いていてすごく楽しかったです。
特にリンスター財閥総帥としての彼の顔を書いているときは特に。
その知力と財閥の力とを使い事件の核心に迫り、
その過程で普段はクールな彼が見せる優しさ、
そして敵と敵対した瞬間に現れる彼の敵に対する絶対的なクールさ、
それが彼の魅力であり、それを物語の中で最大限に引き出し、魅せる…書き手としては本当にやりがいのあるキャラクターです。＾＾
どうでしょうか、お客様。今回の小説、これを重視し、シナリオと共に丁寧に描写したのですが、ご満足していただけたでしょうか？
もしもご満足していただけたのなら、作者冥利に尽きます。＾＾
本当に今回、とても嬉しいお言葉と面白いプレイングをありがとうございました。＾ー＾
いただけたお言葉を胸にこれからもがんばっていきますね。
それでは失礼します。
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