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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


海賊募集中

 海賊募集中――――そんなタイトルの書き込みがゴーストネットにあったのはつい先日の事だった。

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【238】海賊募集中  2003/10/XX 0:23

正社員募集(同時にアルバイトも募集)
初心者歓迎(経験者優遇)
3ヵ月間研修期間ののち正採用制度あり。
年齢問わず。
勤務地:東京湾沿岸。
賃金:出来高制。現物支給有
加入保険:雇用保険 健康保険 厚生年金保険
休日:日祝他

履歴書送付の上追って面接日を連絡します。
応募多数の際は書類選考の場合もありますので御了承下さい。
送付先住所:東京都港区……  (有)東京海賊団 営業部採用担当者まで
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「ちょっとオモシロそうだけど……さすがに就職となるとなぁ」
 心底残念そうな口調で雫はそう呟いた。
 そう言う問題ではないんじゃないでしょうか、雫さん――――そんな突っ込みはこの際置いておくとして、
「行ってきてどんなだったか教えてよ〜」
と、振り向いた雫は満面の笑顔でそう言った。

■桐生アンリ■

「男のロマンだな」
 某大学の研究室のパソコンの前でその書き込みを見付けた桐生アンリ(きりゅう・あんり)は掲示板の中の“海賊”という言葉に目を止めたかと思うとしばらくうっとりと夢の世界へ心を馳せていた。
 フィールドワーク中心で普段はあまり落ち着いて研究室に居た事のないアンリが珍しくいると思えばパソコンの画面を見てうっとりしている。
 その姿に、どうすればいいのかと、助手の彼女はとりあえず恐る恐る声を掛けた。
「……せ、先生?」
 背後からの声に、アンリは夢想の世界から戻ってきた。
 戻ってきたはいいが、
「私も本業があるからアルバイトという事で―――」
などと、彼女の声がきっかけになったことには間違いないが、いろいろとひとりごちながら言っている台詞を考えみるに……
「じゃあ、私は次のフィールドワークに向けて準備があるのでこれで失礼するよ」
 彼女のとてつもなく不吉な予感は的中した。
「桐生先生、講義は、講義はどうするんですか!?」
 善は急げと研究室を出て行くアンリに彼女は叫んだ。だが、アンリはくるりと振りかえり、
「勿論、しばらく休講で頼むよ」
と、小麦色の肌にきらりと白い歯を光らせてさわやかな笑顔とチャーミングなウィンクを投げて颯爽と去っていった。
「桐生先生……またですか―――」
 休講の届けを事務局に出しに行く事を考え、そこに残された助手の彼女は色んな意味で腰が砕けたようで、へたりと座り込むしかなかった。
 桐生アンリ。
 助手泣かせではあるが、彼ほど生徒に歓迎される大学教授もいないだろう。
 アンリの講義は彼の容姿によるところも多いがその休講の多さで毎年生徒には大人気である。

■■■■■

 ゴーストネットの書き込みを見てから2週間後の金曜日、16時。指定された港付近の貸しビルの一室にアンリは居た。
 あの後、さっそく履歴書を送ったアンリの元に届いた1通の採用通知がこの日、この時間、この場所に来るように指示してあったからだ。
 とりあえず、書類選考により仮採用で1度実地で研修を行うとあった。
 いつもフィールドワークに出る時同様の服装を海賊風にアレンジしてその事務所を訪れた。
 事務所のドアには確かに“(有)東京海賊団”と書いてある。
 果たして仮にも海賊行為を生業としている会社がこんなに堂々と看板を掲げて良いものかとの疑問は残ったが好奇心には勝てず、ドアを開けた。
 だが、拍子抜けする事に、そこには誰も居ない。
 ただ、正面に見えるホワイトボードに「実地試験の方は空いた席に座ってお待ち下さい」と書かれていた。
 事務所というには閑散とした長テーブルとチープな椅子の適当な場所にアンリは腰掛けた。
 しばらくそこで待っているとセーラー服姿の少女がその部屋に現れた。
―――彼女も実地研修の参加者か?
 少し緊張の面持ちの少女に声をかけようかどうしようかとアンリがしばらく考えていると、さらにもう1人制服姿の少女が勢いよく飛びこんで来た。
 その少女は、
「こんにちは。アタシ丈峯楓香(たけみね・ふうか)、高校生です。海賊募集のアルバイトで来たのよね?」
と、まずニコニコともう1人の少女に近づく。
「こんにちは。海原みなも(うなばら・みなも)といいます」
と名乗ってもう1人の少女も御丁寧にふかぶかと頭を下げた。
「やぁ、こんにちは。私は桐生アンリ。アンリではなくヘンリーと呼んでくれ」
 大学で教授をやっていると、アンリは言った。
「えぇと、みなもちゃんにヘンリーさんね。アタシの事は楓香って呼んでね。とにかく今日はよろしくお願いします」
 一通り自己紹介が済んだところで部屋にやけにひょろりとした印象の男性が入ってきた。
 彼は手にした紙―――どうやら送った履歴書らしい―――で3人の顔と名前をチェックすると、
「まずは制服に着替えてもらいます。えぇと、桐生さんはこちら左の部屋で海原さんと丈峯さんはそっちの右の部屋に色々用意してあるので好きな物を選んでまたこちらの部屋へ戻ってきて下さい」
 はーいと元気良く返事をしてみなもと楓香は2人で左隣の部屋へ、アンリは右隣の部屋へと移動した。

「ふむ」
 いろいろな服装た用意されていた。
 詰襟の船長が着ているような制服からラフなTシャツ、バンダナ、腰に巻く布、そして眼帯やパイプ、帽子など小物も充実している。
 とりあえずアンリはもともと自分で海賊風の服を着ていたため眼帯と帽子だけを借りる事にした。
 
 さっさと事務所に戻ると向こう側の部屋から彼女たちの声が聞こえて来る。
「みなもちゃん、このバンダナ頭に巻いてみようよ」
「あ、いい感じですね」
「どうどう、あたし腰にこんなの巻いてみたんだけど」
「それもカワイイですよ」
 そして、
「じゃーん♪ お待たせしましたー」
と言って楓香とみなもが着替えて戻って来た。
 なかなかそれなりの服装になっている2人をアンリは、
「とてもカワイイ海賊さんたちですね」
と評した。
「アンリさんも本物の海賊みたいで素敵ですよ。ねー」
 そう言う楓香に同調するようにみなもが頷く。
「それでは、これから実地研修の担当と変わりますのでお待ち下さい」
 男はそう言って、コーヒーをそれぞれの席に置いて部屋を出て行った。
 それを見送って3人は実地研修の担当が来るまで……と、それぞれこのアルバイトについて話し出した。
「本当に海賊……なんでしょうか? 本当だとしたら犯罪ですよねぇ?」
「普通の船から物を強奪したら犯罪だよ。だから私としては密輸船から銃や麻薬などを強奪してくる事にしようと思っているのだけれどね」
 ついでにその強奪した物は警察署の前にこっそり置いておけば一石二鳥だろう。
「えー、これって何かアトラクションのバイトじゃないの? だって、今時東京湾で海賊なんてねー」
「そうですよね、さすがに、例え昔の政府後任の私略船だとしてもちょっと……自衛隊とかもちょっと困りますし」
 3人で出されたコーヒーを飲みながらあーだこーだと言っていたのだがなかなか担当者は現れない。
―――おや?
 話している間に、楓香とみなもが次々と眠ってしまった。
 そして、自分も急激な眠気に襲われる。
―――こ…これは……コーヒーに何か……
 そう思ったところで、同じくアンリの意識も途絶えた。

■■■■■

「楓香さん、楓香さん起きてください―――」
「んん……もう食べられないよぉ……」
「楓香さん!」
 みなもに揺り動かされて、楓香が目を覚ますと、そこは――――
「えぇ!?」
 目の前に広がった光景に、楓香は目を見開いた。
 飛び込んできたのは赤い夕焼け空。
 その周囲は赤く染まった海が広がり360度どこを見ても水平線が広がっている。
「どこよここー」
 そう叫んだとたんに足元が揺れよろめく楓香をとっさにアンリが支えてくれた。
「どうもあのコーヒーに何か睡眠誘導剤のようなものが入っていたようですね」
 そう言うと、アンリは後ろを振り返った。
 するとそこには海賊ルックに身を包んだ男が立っていた。
「申し訳ありません。本採用になるまでは企業秘密というのもありまして」
 採用担当の宮元といいますと、明らかに男は場違いな名前を名乗る。
「とりあえず皆さんにはこれから実地研修をして頂きます。時間は今から明け方までを予定しております。それぞれ各自の判断で行動して頂いてこちらで合否を決定させていただきますので」
 宮元は口を挟む隙を与えずにてきぱきと話を進めていく。
「すみません、研修をを受けるに当たってお伺いしたいんですが、こちらでのお仕事ですけれど犯罪になるということはないんですよね?」
 みなもが冷静に聞くと、
「勿論です! ウチは日本海賊協会―――略してNKKに所属するれっきとした会社ですよ」
 宮元は胸を張る。
 初めて聞いた特殊法人の名前にそこは略す必要があるのかと思うが、
「えー、すごーい、そんなのあるんだぁ♪」
と、楓香は普通に感心しているし、アンリといえば、
「そんな協会があるのならぜひ教えていただけませんか?」
とアンリは興味津々の顔をする。
 その姿を見れば、イヤ胸を張られても―――とは言えずに、まぁ、本当に犯罪になりそうだったらその時は海賊行為をしなければイイかしらとみなもは自分に言い聞かせるしかなかった。
「では、私はココで失礼します」
 言う事はいったとばかりに、宮元はそう言った。
「ココで失礼って?」
 ちなみにここは海のど真ん中どう見ても宮元が帰る場所はないように思えたが、彼は止めるまもなく船の下層部から手漕ぎボートと共に去っていった。
「宮元サンがいっちゃったら誰がアタシたちの判定するのー?」

 その楓香の疑問はもうしばらく後に解けることになる――――

 そうして3人は、ある意味ぽつんねんと船上に残された。
 そう大きくもない船だが、帆は降りているが上には定番髑髏が描かれた旗が閃いている。
「どうしましょう、これから? 結局宮元さんは何をすれば良いのかは全く教えてくれませんでしたし……」
 みなもの問いかけに、
「そうだなぁ……」
と、アンリは首を捻りながらも、船の舵や船の先端にある女神像、船の脇に詰まれた大砲を興味深そうに見ている。
「あぁ、なんでカメラがないんだ、資料にぴったりな船に乗っているというのに!」
 眠らされている間に事務所からここに運ばれたは良いが、荷物は意図的に事務所置き去りにされたらしい。唯一持って来れたのは腰に巻いた布に差しておいた使いなれた鞭のみだった。
 カバンにはカメラが入っていたのに……と、アンリはハーフらしくオーバーリアクションで嘆く。
 唯一楓香がポケットに携帯を入れっぱなしにしていたが楓香の携帯電話は今時カメラがついていないという貴重な物だった。
 それに翌日まで変えれない為携帯で連絡をとろうとしたのだが、一体現在海のどの位置にいるのか携帯電話の電波が届いていなかった。
 それを見た瞬間、楓香は携帯電話の会社を変えてやるーと、海に向かって叫んでいたが。
 そんな2人の元に、真っ先に諦めの境地に達し、
「船内の探検行って来まーす!」
と言っていた楓香が戻って来た。
「見て見てー、色々あったよー」
 楓香は両腕に抱えているのは釣り道具だった。
「奥の方に綺麗なキッチンもあったし冷蔵庫もあったし」
「ふむ。この船は一見17世紀頃の海賊船を模している様だが舵も自動運転になっているみたいだね。ほら、あそこに見えるのが北極星だけれど、さっきまでは真っ直ぐ北に向かっていたのに今は北北西に進路をとっている。私たちが一切舵に触れていないのにね」
 アンリはいささかがっかりした口調で2人にそう説明する。アンリとしては海賊生活をエンジョイできるとロマンを求めてきたのだから、見かけだけで実際は近代的なこの船には拍子抜けしてしまったからだ。
「ということは、このままこの船に乗っていれば自然と実地研修として“何か”があるということですよね」
 しかし、実地研修が何であるか全くわからないために不安でいっぱいだったみなもはアンリの言葉に安心したように胸を撫で下ろし、気を取り直したように、
「あたし台所でなにか夕飯作ります」
「あ、アタシも手伝うよ、みなもちゃん!」
 2人が駆けていくのを見送りつつ、アンリは今度は船内を調べるために自分も2人を追って船内へと入って行った。

■■■■■

 すっかり夜もふけて夕飯も終わり寛ぎならが今後の略奪行為について話していた時だった。とつぜん、船体に衝撃が走り大きく揺れた。
「「きゃぁ――――!!」」
 みなもと楓香の2人が悲鳴を上げる。
 アンリは真っ先に船室を飛び出して甲板に出た。
 すると、暗闇の中に浮かび上がる髑髏の旗。
 そして、その旗の方から大きな鉤がついたような鎖が放たれてこちらの船へ橋を渡している。
「敵襲か!」
 よもや自分たち以外にも海賊がいてその海賊からの敵襲があるだろうことなどまったく考えていなかった。しかも、こんな小さないかにも弱小海賊が教われるだろうなどとは。
「仕方ない、応戦するしかないな」
 仕方ないといいつつも、これこそ男のロマンだななどとアンリは密かにワクワクしていた。
「あまり気は進みませんけれどきっとこれが研修なんでしょうし」
 そういうとみなもはキッチンの冷蔵庫に入っていたミネラルウォーターを船の脇から海に流し海水を甲板一体に広げた。これで、甲板一体は水場となったため水を操れるみなもにとって有利な場となる。
 銃を空に向け何度か発砲し威嚇しながら船に乗り込んできた。
 アンリは次々と相手の手元を狙って鞭で武器を叩き落し、拾い上げては海に頬り投げる。勿論、それは某映画の考古学者にあこがれて身につけた鞭使いによってだ。
 接近戦そして接近戦になったところで合気道で相手を投げる。
 みなもはというと、先ほど水場にした場所に踏み込んだ敵を次々と小さな水の渦を作って空中に投げて甲板に叩きつける。
 そうやって二人が戦っている間にも、敵は次々と乗り込んでくる。
「っ……こう、次々とやってこられると……キリがない」
 アンリは息を切らせながらそうひとりごち、みなもも大量の水を操っている為に額に汗を浮かべている。
 その間、すばしっこさを利用して2人が片付けた敵を次々と縛り上げたり、キッチンから持ってきたフライパンで留めをさしていた楓香が、
「よぉし、楓香にお任せ!」
と言って意識を集中させる。
「ひしめきあう百万人の部下!敵味方入り乱れる銃撃戦!飛び散る火花!吹き飛ぶ壁!くらえ!」
と叫んで剣―――もとい、フライパンを掲げた。

「な、なんだこりゃぁ!?」
 敵方の海賊の叫び声がが次々と上がる。
 地獄絵図のような幻を見た彼らは次々と―――と、なる予定だった楓香の予定では。
 しかし、悲しいかな彼らが見たのは、人間は幼稚園児張りの危険な人型、鉄砲の弾はやたら大きくていびつ、火花は既に花火同然、壁なのか何なのか怪しい塊が宙を舞い…という幻であった。
 残念ながら阿鼻叫喚とはならなかったが現場を混乱させるには充分であった。
 幻に翻弄されている間に楓香やみなもアンリは次々と相手を縛り上げることに成功した。
「よぉし、これでとりあえず全部終わりね」
と、楓香は嬉々として最後の1人を縛り上げる。

■■■■■

 3人が乗った船が港に着いたのは早朝だった。
「楓香さん、楓香さん起きて下さい―――」
 デジャヴのようにみなもに起こされて、
「ふぁぁぁぁ〜」
と、大きな欠伸をして楓香は甲板に出た。
 結局あの後、海賊を自分の船に戻して今度は3人で見張りを続けながら、アンリの言う密輸船のような不信な船を探したが結局見当たらずにそのまま港に自動運転に導かれて戻って来たのである。
みなもと楓香はアンリに過去の冒険談や世界の色々な地域の話しを聞けたためとても楽しい時間を過ごせたのだが―――ただ、海賊の仕事としては結局収穫なしという結果になってしまった。
 港に着くと、人が船を待っている姿が見えた。
 3人が船を下りると、そこに居たのは採用担当の宮元であった。
 しかし、船上でみた彼とはまるで別人のような姿である。
「……お帰りなさい」
 声も疲れているが何より、彼の頭に巻かれた包帯がイヤに目を引く。
「宮元さんその怪我はどうしたんですか?」
 姿を見るなりに、アンリはそう尋ねる。
「いいいい、いえ、気に…気にしないで下さい」
 しかし妙に怯えたよう宮元は後ずさる。
「実は途中で同じような海賊船に襲われたものでそれは撃退したんですが、それ以外の船には全く合う事もなくて何も強奪できなかったんです……」
 みなもは申し訳なさそうな顔で宮元を見たが、
「いえいえいえ、けけけ結構ですよ、これはあくまで実地研修であって適正を見させていただくというだけの事ですから」
 そうですか?というみなもに、宮元は首が飛んでいくのではないかというほどぶんぶんと縦に振る。
「みみなさんのお荷物はここにお持ちしました。ご…後日改めて合否の通知を送らせて頂きますので……本日はご苦労様でした」
 そういって、交通費と荷物をそれぞれに渡すと逃げるように帰ってしまった。
「……変なのぉ」
 不思議そうに楓香は首を傾げた。
「でも、楽しかったよね!」
という楓香に同意するようにみなもとアンリは笑顔を返した。

■後日談■

 不採用という通知がアンリの元に届いたのは数日後の事だった。
 アンリの方も、見かけだけですっかり近代化されアメニティ重視の海賊船には少しがっかりはしたものの一晩とはいえそれなりに海賊の生活を楽しめたのでそれなりに満足していた。ただ、フィールドワークとなったかどうかは謎ではあるが。
 とりあえず、当初の予定通りこの体験はレポート用紙10枚にまとめて雫に提出する事にしている。
 あぁ、悲しいかな職業病といったところだろうか。
 レポートについてもそうだが、アンリの場合はフィールドワークもその病の一部に入るのであるだろうが――――

 不採用の理由、それはアンリの鞭に武器を叩き落とされてよろめいたところをみなもの水に跳ね飛ばされ甲板に叩きつけられとどめとばかりに楓香にフライパンで殴られた海賊のウチの1人が、自らサクラとして参加していた宮元であったとは3人の知らないところでの話しであった。
 
Fin

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

【1439 / 桐生・アンリ / 男 / 42歳 / 大学教授】

【1252 / 海原・みなも / 女 / 13歳 / 中学生】

【2152 / 丈峯・楓香 / 女 / 15歳 / 高校生】

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■         ライター通信          ■
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 こんにちは、遠野藍子です。
 始めましての方、再度のご参加の方ともどもこの度はご参加ありがとうございました。
 わざわざOPの参照にする為に求人情報を漁ってみたり―――そして、何故よりによって“海賊”かというと、それは偏に最近見た某海賊映画のせいで海賊が書きたくなったからという、そんなお茶目な(?)理由からです。いや、もうステキだった、あの映画というか、むしろアノ人が!!(うっとり)
 しかし当初の予定とは全く違った方向にいってしまったのはご愛嬌という事にしておいて下さい。むしろ、自分にはこんなノリの方がお似合いかと。
 意外に女性PCの方が多く、しかも学生と大学教授という事でサブタイトルは密かに「生徒と先生のちょっとわんぱくな課外授業」ということでお願いします。
 少しでも気に入っていただければ……と、願いつつ、またお会いできる機会を楽しみにしております。