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<東京怪談・PCゲームノベル>


東京血風録 はじまりの場所

●混乱、そして怪奇
 藍原・和馬(1533)は東京駅の地下の大きな鈴の近く、人を待っていた。
 彼は、これから受ける『仕事』の関係者に資料を貰い、その足で現場に直行する予定だったのだが――肝心の関係者が待てど暮らせどまだ来ない。
 ほどなくして、携帯が鳴った。――和馬は待ちかねたように携帯の電話を早速取る。
「もしもし‥‥って‥‥なんじゃこりゃぁ!」
 耳に入ってきたのは、言葉通り『呪い』のような音。――神経自体を一気に握りつぶすようなその不快さに、和馬は思わず反射的に携帯を床に叩き付ける。
「って、ああっ! 何してるよ俺! ‥‥マジーぞ、このまま仕事キャンセルかよ‥‥」
 自分の暴挙に頭を抱えた瞬間、横で同じように携帯を使っていた男がぐらりと倒れた。――携帯が先ほど聞いたような音を立てたまま、地面に落ちる。
「‥‥え?」
 その時、目の前に青年が現れて音を立てる携帯をいっきに踏み壊した。
 そのまま何かに感づいたように、青年は肩のバックより慣れた手つきで日本刀を取り出して、構える。
 ――瞬間、突如吹く肌を焼く風――。
 そして犬と人間を中途半端に合成した様な何とも奇怪な化け物が、先ほどの携帯と同じような音と共にその姿を現す。まさにジェットコースター風味アクション映画的展開。
「おいおい、マジかよ‥‥タチの悪い夢だぜ」

「ふぁぁ‥‥眠いし腹も減ったなぁ‥‥」
 電車は『東京駅』のアナウンスを響かせながらドアが開く。そして大勢の人間が流れるように降りてゆく。
 その流れに混じっていた一人、真柴・尚道(2158)は夜間のバイトを終えて電車で自宅へ帰る途中だった。
 とりあえず空っぽの腹をなだめるために安い立ち食い蕎麦でも、と地下に降りようとした時――悲鳴。
 そして、地下から熱風が吹き上がってきた。
「何だ‥‥この嫌な空気は?」
 それは生きとし生ける者を侮蔑し、嫌悪するような波動――。
 尚道は急いで階段を駆け下りる。

「‥‥ったく、ライターを完全に使い捨てだとしか思ってないわね、最悪‥‥」
 シュライン・エマ(0086)は、一時間ほど前に仕事で不条理な注文を押しつけられ、ウンザリしながら東京駅横の地下街を歩いていた。
 このまま何処に出かけて鬱憤を晴らしたいのだが、そうもいかず、もう一つの仕事場『草間興信所』で溜まった伝票と調査書類を整理しなければならない。――いやはや、働くというのは大変である。
「‥‥この前の浮気調査の資料纏めてなかったはずだし‥‥後は‥‥」
 ――その時、『音』は彼女の耳に入った。
 雑踏に中に混じる幾千の音の中の一点の異質。神経を浸食していくような不快な音――。
 同時に駅の方面から逃げるように走ってくる大勢の人が眼前に写る。
「‥‥逃げろぉ! 化け物が出たぞぉ!」
 一気に出来た人の波に押し流されそうになり、必死でこらえる。
「(何!? 何があったの‥‥!?)」

 大神・森之介(2235)は混乱する駅構内の大通りにいた。
 そして、ふと何かに気づいたように人の波の中を一気に駆け出す。
 向かうは、己が感ずる混乱の中心。

●化物、そして戦闘
「さぁ、俺が相手だ! 他には手ぇ出すんじゃねぇぞ!」
 青年は抜いた刀を大きく振るい、化け物が発する衝撃に重ね、衝撃を中和する――が、全ての勢いを殺しきれず後ろの壁に吹き飛んだ。
 そして畳みかけるように熱風が刃と化し、青年にぶつける。
「(‥‥ダメだ、このまま押されて殺られる!)」
 ――刹那、疾風のように割り込む影。
 刀を持ったその影は、文字通り『風を斬った』。
「‥‥俺は大神森之介‥‥義によって助太刀する」
 涼しげな目元で笑い、得物である霊刀『火徳星君正霊刀・天魁』を化け物に向かって正眼に構える。
「うっし、俺も加勢するぜ!」
 和馬の腕がうなりを上げ、尋常でない怪力で胴体を一気に胴体の犬らしき部分を引き裂く。――だが瞬間、こぼれた欠片は数十の蛇の束に化け、そのまま和馬に襲いかかる。
「げ!? ‥‥デタラメだぜこいつら‥‥」
 だが、その牙は和馬の肌に触れる前に衝撃で弾け飛ぶ。
「俺も参加させて貰うぜ‥‥これで四対一だな」
 衝撃の主は尚道。――その瞳は、力を使った事で紅に染まっている。
「いきなり悪意むき出しで暴れる化けモンに容赦はしねぇ‥‥!」

 異音は駅に近づけば近づくほど強まり、すっかり無人になった地下の改札口を通り抜けた頃には最高潮に高まっていた。
 ――そして、四人の男が視界に入る。彼らは音の中心源と思われる化け物と対峙している最中であった。
「アレが原因よね‥‥どう見ても」
 シュラインは大きく息を吸い、波を同じ波で打ち消すように、同じ音を出す。――瞬時に気持ち悪い音は消え失せ、ほぼ無音に近い状態になる。
 だが、『不快な音』がかき消されただけで本体自体に影響はないようだが。それでも十分だ。

「‥‥え‥‥音が‥‥消えた‥‥?」
 瞬間、青年は振り返る。そこには歌う一人の女性が――シュラインが立っていた。
「とにかく、今のウチにあっちのホームの方におびき出そうぜ」
 和馬は人の少なそうなホームへの案内板を指差す。
「俺はこいつらを安全な所に連れて行く! 後で合流させて貰うぜ!」
 尚道は自分の後ろで恐怖に座り込んでいる人々の腕を引っ張り、立ち上がらせる。
「‥‥アレ、誘導出来るか?」
「ああ‥‥大丈夫だ。奴等は俺の持ってるモンを狙ってるからな」
 森之介の言葉に青年は何かを確かめるように懐を探り、が指さした方向へ走り始めた。

「行ったわね‥‥とにかく草間さんに連絡したほうがいいかも‥‥」
 シュラインはおそるおそる公衆電話の受話器を取る。
 先ほど、携帯電話を使って電話しようと思ったのだが、先ほどの音より凶悪な異音が出てるらしい。――現にここに来るまでに携帯を使って倒れた人間を何人か見ている。
 おそらく、今テレビで言われている騒ぎはアレが原因なのであろう。
 だから今の状況で使いたくはないのだが、通信手段がコレしかない、となると話は別だ。――折しも緊急時、試せるものは試さないに越した事はない。
「あら?‥‥変な音はしないわね」
 取った受話器に異音はしなかったが、万が一を考え、受話器を出来るだけ離してコインを入れる。
 見た目はちょっぴり本末転倒だが、四の五の言ってる暇はない。
 シュラインは急いで草間の携帯電話の番号を叩いた。

●電話、そして爆走
 一方、その頃の草間武彦とそのお付きは東京駅に着くどころか途中で渋滞に巻き込まれていた。
「あ、草間のおじちゃん‥‥電話だよ」
 横にいる少年は『勇』はクッキーを食べる手を止め、ダッシュボードにある携帯の通話ボタンを押して草間に渡す。
「はい、こちら草間‥‥何かご用で」
「もしもし! 聞こえる!?」
「ああ、シュラインか? 妙に遠い声だけど何とかな‥‥」
 草間は普通に返事をするが、向こうは受話器を離して喋っている。――自分の声が聞こえてない事など、知る由もない。
「今、東京駅にいるんだけど‥‥!」
「そりゃ偶然だな、俺達も今そっちに向かって‥‥」
「とにかくこっちへ来て! 大変なの! 裏手へ!」
 普段の彼女からから考えられない叫び声、そして勢いよく受話器を切る音。
「‥‥なんだそりゃ」
 切れた電話に向かって草間はあきれ顔になる。
 とにかく、何がなんだかよくわからないが――今から自分の行くべき場所で何か嫌な事が起こってそうな予想は付いた。
 だがしかし、草間武彦という男、仕事と身の安全を天秤にかけて敵前逃亡をしゃれ込むでのは好みではないようで。
 ――自分を呼んでいた者が身内同然の仕事仲間の声なら、なおさら。
「ねぇ‥‥おじちゃん、どうかしたの?」
「なんか急がなきゃいけないみたいだぞ‥‥勇、シートベルトしてしっかり掴まってろ」
 右足のアクセルを一気に踏み込み、ローからハイ、そしてトップへ素早くクラッチを切る。勿論交通法規の無視は当たり前。
 草間の操るビートルは車と車の間を抜け、まるで隙間を抜ける猫のように東京駅への道を駆け抜け始めた。

●剣戟、そして封印
 ホームの中は既に全員逃げてしまったのか、無人になっていた。
「おい、まだ走れるか?!」
「‥‥な、なんとか‥‥ここでやられるタマじゃねぇよ!」 
 和馬の横を走る青年は、言葉に合わず傷の痛さに顔をしかめる。足下には小さな血の雫がポタポタとが続いている。
「‥‥来たみたいだ」
 流れる熱い空気――森之介は後ろの階段を振り返り、得物を握り直す。
 そこには化け物の姿。
 途端雨のように降り注ぐ熱気の刃を森之介は切り払い続ける。
「そんな単調な技、俺には通用しないよ‥‥」
 とは言え、防ぐ一方で森之介が決め手の一撃をすぐに出せないのは事実。
「‥‥俺が何とかするから‥‥ちょっとばかり時間を稼いでくれ!‥‥憑依させる」
「憑依?」
「とにかく、頼む」
 青年は懐から数珠を取り出し、首にかけた。――そして、刀を八相に構え、目を閉じて静かに集中する。
 次第にその身体を包むように薄青く発光を始め、その光は徐々に剣に流れ込んでゆく。
「‥‥おっ、まだやってたみたいだな!」
「いい所に来た! 時間稼ぎ手伝ってくれ!」 
「任せておけ!」
 一気に間合いを詰めた和馬が爪で切り裂き、尚道が衝撃で砕く。
 そして、化け物に隙が出来た瞬間、森之介の裂帛の一太刀が人の部分の胴を払う。
 ――そして、青年の足がコンクリートの床を勢いよく蹴った。
 青年は常人では考えられない位高く跳躍し、その刀は化け物の頭を捕らえ、振り下ろす。
 同時に刀よりほとばしる水気が化け物の熱に反応し、周囲に一瞬にして熱い霧が立ちこめた。
 その霧が晴れる頃――化け物の姿は消え、ホームの中は静寂を取り戻していた。
「如是畜生発菩提心‥‥まず一匹封印完了‥‥何とかなったみたいだな‥‥」
 化け物の消滅を確認した青年は、安心したようにぐらりと倒れた。
「‥‥おい、しっかりしろ!」
 駆け上がってきた女性の影。
「やっと見つけた‥‥今知り合いを呼んでるから急いで!」

●移動、そして紹介
 突入を開始した警察の目をかいくぐり、東京駅の裏に出た一行は草間と合流した。
 草間は手元の写真を見比べて渋い顔をする。
「勇、公衆電話探して松本に連絡しておけ。‥‥迎え人が急患に早変わりしたってな」
 草間は車より携帯電話を取り出して投げて勇に渡す。
「おい、ちょっと‥‥」
 そりゃマズイ、と和馬が止めようとしたが時既に遅し。
 既に携帯は番号の発信を終え――だが。
「あ、もしもし‥‥お姉ちゃん? ボクだよ‥‥ええとね‥‥」
 先ほどの事態は何も起こる事はなく、電話は普通に繋がった。
「どういうこった? あの化け物の影響なのか、あの音は‥‥」
「おそらく、あの化け物の周辺だけ無線機器が影響を受けるんじゃないかしら」
 シュラインはあくまで有線の公衆電話では音が聞こえなかった事からの推測だけど、と付け加える。
「とにかく、全員移動した方が良いかもな‥‥ここにいたら警察につかまっちまうぜ」
「賛成、とにかくその興信所に行かせてもらおうかね」 

 その後、すぐに青年は早速興信所の階上の診療所に運び込まれた。
「‥‥痛っ!」
「動くな! こんなんガキでも我慢するやろが!」
「怪我人叩くな! 鬼、悪魔!」
「うっさい、喋ってる暇あったら回復に体力使え! このドアホが!」 
 診療所の主である顔に傷を持つ大阪弁の女医は、青年に一応的確な処置を施す。
 非合法な方々の集まる病院だけあって荒事系の仕事はお手の物と言った所か。

 そして、30分後。
 
「お、ちゃんと治療して貰ったんだな。金払ったか?」 
「‥‥タダでいいってよ」
 あちこちに包帯を巻かれた上から半袖のTシャツで青年は興信所内に入って来た。――頬が赤く腫れてたり妙に機嫌が悪い様に見えるは尚道の気のせいか。
「相手が相手だから一銭でも払って置いた方が良いと思うけど。‥‥後でどうなっても知らないわよ?」
「‥‥払っておかなかったらどうなるんだ?」
 シュラインは意味深にふっ、と目を反らす。
「色々‥‥ね。気が付いたら五体満足じゃなくなったりしてね‥‥」
 みるみる顔が青ざめていく青年の後ろ、件の女医師が姿を現す。
「ったく、あいかわらず酷い言い方なやぁ、シュライン。‥‥こんな女神のように優しい人間を捕まえて」
「あら‥‥純さん。いつもの事じゃない」
 お互い静かに笑う。――どうやら、この二人何か因縁でもあるらしい。

「どうぞ、こんな物しかないですけど」
「あ、どうも」
 ソファーに座った青年の前に、零が入れた温かいほうじ茶が出される。
 テーブルには人数分×数個の大福が載った皿。 
 冬の日差しが差し込む中、しばらくは静かに茶を啜る音のみが興信所内に響く。

「そーいや、すっかり忘れてたが‥‥お前何者なんだ?」
 誰かがぽむ、と手を叩く。――混乱で全員すっかり忘れていたらしい。
「村雲翔馬。今日からこのビルで世話になる予定なんだ。よろしくな」
 青年――翔馬は立ち上がり、あらためて全員に向かって一礼する。そして再び着席。
「じゃぁ、翔馬、早速質問なんだが‥‥あの化け物は何なんだ」
 和馬はあらためて疑問を翔馬にぶつける。――外見から明らかに普通の霊ではないのは確かだったし、凶悪な怪音を出したり、やけに強いのも気になる。
「ああ、『怪(け)』の事だな」
「怪? 変な名前だな」
 確かに髪は生えてたが、と言う誰かのボケを無視して翔馬の話は続く。
「なんて言って良いのかね‥‥要は複数の怨霊がある一定の力を受け圧縮されて変異した物だな」
「要は怨霊の集合体みたいなもんか?」
 和馬の言葉に翔馬は頷く。
「そんな感じだな‥‥例えば、これが普通の怨霊だとするな」
 翔馬は大福を一個つまむ。
「んで、怪はだな‥‥」
 翔馬はテーブルの皿からもう一個の大福を取り、重ねた後力を入れ握り固めた。
 そこには一個分の大きさの二つ分の中身を持つ大福が現れる。――正直言ってあまり美味そうではないのはさておき。
「ま、餅は一体化してるが中のアンコは二つ。こんな感じで一つの身体に複数の意志を持ってるからどう動くかは全然わからねぇ」
 中には強烈な自我で他の霊を押さえちまう持つ奴もいるけどな、と付け加える。
「理屈は解った。‥‥でだ、そんな物騒なのがなんで東京にがいるんだ? 何故お前は狙われたんだよ?」
 尚道の質問に一瞬目を中に泳がせ、潰れ大福を皿に戻し立ち上がる。
「‥‥あー、こんな格好じゃ何だから‥‥俺、部屋行って着替えてくる。荷物も整理しねぇと」
 翔馬はそそくさと興信所の扉を開け、逃げるように階段を上がっていった。
「‥‥見事なごまかしっぷりだな」
「ああ、隠してるのバレバレだ」
「ねぇ、純さんは彼の事知ってるの?」
「うんにゃ。‥‥あたしは古い知り合いにアレの面倒頼まれただけ。そんな話初耳や」
 松本は翔馬作成の潰れ大福を取り、一気にほおばる。
「勿論俺もしらんぞ。今朝知ったばっかりだしな」
 草間は仕事用のデスクに座ったまま、興信所に帰ってきてからの6本目の煙草に火を付ける。
「そうか‥‥なんか嫌な予感がするんだけどよ‥‥」
 尚道は一瞬だけ顔を曇らせる。――それは秩序の守護者としての側面を持つ破壊神の『本能』かも知れない。

「あー、そー言えば、翔馬の歓迎宴会どないしよ? 零ちゃんがもう用意してるんやけど‥‥」
 松本が困ったように頭を掻く。
「どうせだからやっちまおうぜ。タダメシは大歓迎だ」
 あの騒ぎのせいで仕事もキャンセルになっちまったしここで喰っておかないと、と小さい声で付け加える和馬。
「せやね。‥‥延ばすのめんどいし、あいつに酒呑まさんかったええ話やしね」
「‥‥じゃぁ、俺が呼びに行きます」
 先ほどまでずっと沈黙を守っていた森之介が立ち上がった。

●直感、そして宴会
「‥‥お邪魔するよ」
 森之介はノックをしてドアをそっと開ける。
 部屋には夕焼けの日差しが射し込み、ハイネックのロングシャツとカーゴパンツの姿になった翔馬を映し出す。――包帯が見えないように着替えたようだ。
 膝には昼に見た数珠。それは鈍く光り、染み出るような霊気が森之介のいる場所まで伝わる。
「‥‥昼はすまなかったな。俺がもっと強かったら迷惑かけなかったんだけどよ」
「もうすんだ事だよ。それに君は、敵じゃないって解ってる」
「‥‥何故だ?」
「それが、俺の『力』だから」
 翔馬は無言で照れたように頭を掻く。――そして、静かに息を吐いた。
「じゃ、下へ行こうか。今から歓迎の宴会をするんだって」
「へ? 誰の?」
 森之介は無言で翔馬を指差す。
「そっか‥‥よーし、そうと決まれば呑むぜ喰うぜ! お前もつき合うよな!」
「俺、未成年なんだけど‥‥」
「祝い事に細かい事は言いっこなしだぜ!」
 翔馬は数珠を置き森之介の背中を押して、部屋を出て、階段を下りた。


 こうして、村雲翔馬の東京での最初の一日は終わった。
 そして、怪との戦いが始まった。
 これから先に起こる事は――まだまだ闇の中。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】(番号順)
0086 / シュライン・エマ / 女 / 26 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
1533 / 藍原・和馬 / 男 / 920 / フリーター(何でも屋)
2158 / 真柴・尚道 / 男 / 21 / フリーター(壊し屋…もとい…元破壊神)
2235 / 大神・森之介 / 男 / 19 / 大学生 能役者

【NPC名 / 性別 / 年齢 / 職業】(登場順)
村雲・翔馬 / 男 / 22 / 神霊使い
草間・武彦 / 男 / 30 / 草間興信所所長、探偵
餓鬼大将(勇) / 男 / 70 /妖怪『餓鬼』
松本・純覚 / 女/ 25 / タチバナビルのオーナー兼無免許医師

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■         ライター通信          ■
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沢邑ぽん助でございます。
この度は依頼ご参加ありがとうございました。
異界の最初の話だと言うのに遅くなって申し訳ございません。
遅れた分ボリュームを増やしてみたつもりですので許して下さい。
異界は小ネタや馬鹿話を入れつつこれからゆっくりと語っていきますので、お嫌でなければまた参加してみて下さい。
●シュライン・エマ様
そのまま「純覚さん」って呼ぶのもなにかアレなので「純さん」になっております。
松本は今回ちょっとしか出ませんでしたが、今後異界で彼女メインのライト小ネタでも書いてみようかなと思っております。
それでは、境鏡の果てでまたお会い出来る事があれば。