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インタレスティング・ドラッグ:1『蔓延』
>ねえ、『ギフト』って知ってる――?
>青と赤のツートン・カラーの、ちいさなカプセルなんだって
藍原和馬は鼻がきく。
それは単に、嗅覚が優れている、ということだけを意味しない。
いや、むろん、それもある。道ですれ違った相手の、今日の昼食のメニューを当てられる程度に、彼の五感は常人の域を超えている。
だが、そういうこととは別に、なにかの兆し、のようなものを、彼は感じ取る能力に長けているようだった。それもまた、彼の身体を流れる獣の血統ゆえか。
ともあれ、だから、このところすっかりと彼を中毒にしているといってもいいネットゲームの合間に、どこかのチャットルームで小耳に挟んだ(というか見かけた)その噂に、彼は敏感に反応したのだ。
>『ギフト』を飲むと、“とくべつなちから”が貰えるらしいよ
>出来ないことなんて、なくなるんだって……
……それは、この途方もなく広大な情報の海の中から、思いもかけず耳に飛び込んできた、どこか心騒がさせられる噂だった。
>ねえ
>欲しいと思わない?
>ひとにはない、特別な力。特別な贈り物――『ギフト』
「さあてね」
ヴァーチャルな、その風説に対して、和馬はモニタの前でひとり、唇に皮肉めいた笑みを浮かべ、リアルな独り言でもって応えるのだった。
「思ったことすらねえな」
苦笑。
実のところ、その名を耳にするのは、はじめてではなかった。
和馬は、およそありとあらゆる職業を経験しているといってよい。そして、その裏でいささか後ろぐらい種類の稼業にも手を染めているのだ。
そうした筋の連中が、このところ、眉をひそめて囁き合い、なにかしら不穏なほのめかしをともなって口にするようになった、新種のドラッグの存在。
和馬の勘が告げるのだ。
これは、なにかの始まりである、と。
■ 歌舞伎町の女王とその下僕 ■
和馬の特技のひとつは、なんでもそれなりに「様になってしまう」、ということである(「様にしてしまう」とでもいうべきだろうか)。つい先日まで、彼はサンタクロースの格好で街行くひとびとに夢を振りまいていたわけだが、また別の日にはスーパーで良く切れる包丁の実演販売をしていたし、そういう時の、エプロンをかけて腕まくりをした和馬はいかにも主婦受けのいい気のいいお兄さん然としていた。
そして、基本ともいうべき黒いスーツで歌舞伎町を歩けば、たちまち、そのシルエットは香港映画もかくやの、「夜の住人」になる。
「稼いでるか、おい」
いつもと変わらぬ、騒々しくて、いかがわしい、甘ったるい腐臭を放つような――それでいて、つい、それを味わってみなくては済まなくなるような、そんな新宿の夜である。声をかけられた男は、この通りだけでも何十人いるのかわからないような、呼び込みのひとりだった。
「アニキ、久しぶりじゃないスか」
ちょっととっぽい雰囲気の青年だったが、和馬に比べると背も高くないので、妙に子どもじみてみえる。和馬が、突然、彼の首にヘッドロックをキメた。
「あああ、いてててて」
「元気そうだなぁ、サブローよ、ええ?」
「痛いって、アニキ、ちょ、ちょっと」
サブローと呼ばれた男はじたばたと暴れたが、和馬の力には到底かなわないようだった。
「あらあら、カズマちゃん」
そんなふたりの様子を、微笑ましげに眺めながら傍らを通り過ぎる女がいた。
華奢な身体を、豪勢な毛皮のコートが包んでいる。たっぷりとボリュームをもたせてアップした髪と、隙のない化粧が、夜の女特有のあやしい華やかさを主張していた。
「ああ……英里子、助けてくれよ」
「サブちゃん、あんたちょっとカズマちゃんに鍛えてもらったらどうなの」
切れ長の目を強調するアイラインに、ラメをまぜたたっぷりのマスカラ。吸い込まれそうな瞳とはこのことか。美しい女だった。ただ容貌がすぐれているだけではない、その美貌を完全におのが手中にし、武器として御してきた女だけがもつ、誇りのようなものを、女はそなえていた。
「おっ、これから出勤かい。ひとりでか」
「不景気で同伴なんてめっきり減ったのよ」
「英里子でそれじゃあ、いよいよどん底だな」
「カズマちゃんもたまにはお店にも顔だしてね」
女は、牡丹のような笑みを残して、夜の街へと消えていった。扇情的な残り香が、鼻腔をくすぐる。
「あいかわらずいい女だな」
「へへへ、そうだろ」
「おまえには勿体ない。ってゆうか、店にバレたらおまえは東京湾だな」
「しーっ、アニキ、シャレになんないから」
「黙っておいてやるから、俺様の聞きたいことに答えろ」
「な、なんだよ。こんな乱暴しなくたって、おれはいつだってアニキには協力するさ」
眉毛を八の字にしながら、サブローは愛想笑いのようなものを浮かべた。
「聞きたいのはクスリのことだ」
和馬は言った。
「『ギフト』――って、知ってるな?」
そして、そこは、うらぶれた喫茶店の片隅である。
今風のカフェとは程遠い。テーブルがゲーム機になっているような、今どきこんな店があったのかというような、絶滅寸前の店であった。
「アニキ、何だって、そんなヤバイことにばっか、首つっこむんだよ」
「うるさい。いいから知っていることをあらいざらい話せよ。おまえがヤクをさばいて、結構、小金貯めこんでるのは知ってんだぜ」
「しーっ、それもヤバイって」
「秘密の多い野郎だ。綱渡りばっかしてっといつか落ちて死ぬぞ」
言いながら、薄いコーヒーを啜った。
「……『ギフト』にはかかわらないほうがいいよ」
ぼそり、と、サブローは告げた。
「なんだって……?」
「あれを流してるのはどこの組でもないんだ。……なんていうか、得体が知れないんだよ」
「それじゃおまえ、組の連中が黙っちゃいねえだろ」
「そうでもないんだよ。だってあれ、タダで配ってるんだもの」
「タダぁ!?」
思わず頓狂な声を出してしまった。
(タダでバラまかれてるクスリだと……ますますあやしいじゃねえか)
「特別な力が手に入る――ってのは本当なのか」
「どうかな。……でも、みんながそれを欲しがる気持はわかるよね……」
「そうか?」
にべもなく、和馬が言った言葉に、サブローはさびしげに目を伏せてぼそりとつぶやいたのだった。
「アニキにはわかんないよ……」
■ 罠 ■
藍原和馬は鼻がきく。
道ですれ違った相手の、今日の昼食のメニューを当てられる程度に、彼の五感は常人の域を超えている。
それは、数日後のことだった。
アニキへ
『ギフト』のことで詳しい情報を
持っている人が見つかった。
会わせたいから、17時に
××まで来てほしい――
ふいに届いたメールに誘われ、再び歌舞伎町を訪れる。
和馬はいつものように黒いスーツを着くずしたなりで、ポケットに手をつっこみ、裏通りをうろつくように歩いていた。
そして、見るからにいかがわしい雑居ビルの中に吸い込まれてゆき、いったい何の店だかわからないその扉を開け……はっと眉根を寄せて、鼻をひくつかせる。
「何だ? ……火薬くさいぞ」
冷たい質感をそなえた、その臭いの元が、和馬の則頭部につきつけられた。
「そのまま前に三歩出ろ」
「へいへい」
肩の高さまで手をあげて、言葉に従う。和馬の背後で、扉が閉まり、錠が下ろされる男がした。
「手錠をかけろ」
「ら、乱暴はしないって言ったじゃないか!」
サブローを含め、和馬を除くと、部屋には五人の人間がいる。
彼に銃を突き付けている男と、今、手錠をかけた男はいかにも闇社会の人間といった風体だ。だが――
「ご、ごめんよ、アニキ。こいつら、言うこと聞かないと英里子に手を出すって――」
「おたおたするんじゃないわよ、みっともない」
サブローの声をぴしゃりと遮った一声。
部屋の奥――そこは廃業した、もとはプールバーだった店らしく、放棄された、埃の積もったビリヤード台がいくつも並んでいたのだったが――照明の陰になったところが歩み出てきたのは、ひとりの少女だった。
どう見ても、まだ十代である。
長い裾をひきずるようにして着ているのは、形状としては科学者の着る白衣に等しい。ただ、その色は烏の羽のような黒なのだ。そして同じく、黒くて艶やかな長い髪。きつめの顔立ちに、レトロなモノクルが妙に似合っていた。
「サブロー……この可愛らしいお嬢ちゃんが黒幕だなんて言うなよな」
サブローがそれに何か応えようとするよりも早く、少女の手の中の乗馬鞭が唸って、和馬の頬をしたたかに打ち据えた。
「わたしのことを見下すような発言は許さないわ」
和馬の唇の端を、血がひとすじ伝っていく。
「やめてくれよ、オレ、アニキには世話になってんだからさぁ。な、頼むよ、先生」
サブローの口調は、少女に対してひときわ卑屈だ。
「『ギフト』のことを嗅ぎ回っている男がいるってしらせてきたのは貴方じゃないの」
「でも……まさか、アニキには何もしないッスよね」
「『ギフト能力者』ではない特殊能力者のサンプルがもっと欲しいと思っていたところなのよ」
「そ、そんな」
そうしたやりとりのあいだも、和馬の目は周囲の様子を油断なく観察している。彼の意識は、少女の背後に立つ、五人目の人物に集中していた。
山高帽をかぶり、フロックコートを着た、中年の男のようだった。
それなりに整った造作の、しかし、これといって特徴のない顔だと思った。しかし、そのおもては完全に無表情なのである。まるで、仮面か、人形ででもあるかのようだ。
(妙だな)
そう、人形……、男は、他のものたちのような興奮や激した様子がみじんも見られない。落ちついているというよりは、まるでそうした感情がないかのようである。
「何してるの、さっさと眠らせなさい。ラボに戻るわよ」
少女が命じた。
その声に、銃を持った男の注意がわずかにそれ――
がつん、と、鈍いものがぶつかる音と、蛙がつぶれたような声がひびいた。
和馬の頭突きが、男の顎にきまったのだ。
「アニキ!」
和馬の喉が、威嚇する獣の唸り声にふるえる。
「何!?」
そして男たちは驚愕に目を見開いた。手錠の鎖を、和馬が一息に引き千切ったからである。
あとは、電光石火と言うべきだった。嵐も起こさんばかりの勢いと素早さで、ふたりの男たちに叩き込まれる蹴りと鉄拳。
「役立たず!」
少女は、一瞬で、形勢不利を悟ったようだ。憎々しげに言い捨てると、黒衣をひるがえしてきびすを返した。山高帽の男があとに従う。
「待ちやがれ!」
和馬が吠えた。すでにのしてしまったふたりの男たちを後に残して野獣の動作で地を蹴り、少女と山高帽の後を追おうとする。
しかし。
和馬は、視界がかッと白く染まり、自分の身体が何かにはじかれるのを感じた。埃の積もった床を転がる。
「ぐ……」
奥の扉(非常口だろうか)から、ふたりが出ていくのが見えた。
「サブ……ロー……」
「ア、アニキ」
いくぶんふるえ気味の声。その手の中で、バチバチと、白い火花が散った。
■ 裏切りの報酬 ■
「金が……金がいるんだ……」
ぶつぶつと、熱にうかされたうわ言のように、呟く。
「金がいるんだよ。すまない……アニキ……」
「この野郎」
身体が軋む。ゆっくりと立ち上がろうとするが、それより早く、サブローが動いた。
空気が爆ぜるような音とともに、その手の中に浮かび上がる白い光球。ボウリングのようなアンダースローの動作とともに、投げ出され、彼の手から離れたそれが、床の上を滑るようにして和馬を狙った。
信じられないような反射神経で、和馬はそれを逃れる。だが、それは生きているようにビリヤード台のあいだを縫って、方向を変え、勢いを落とすことなく追跡してくるではないか。
「……っ!」
すんでのところで避けそこない、足をひっかけられると、電撃がまたも彼の身体を打ちのめした。
「す、すげぇだろ……へへ……」
「こいつぁ…………」
「これがオレの授かった『ギフト』……『オプティカル・マウス』さ……。力を持つっていうのが……どんな気持か……オレ、生まれてはじめてわかったよ」
「…………」
「アニキにはわかんないんだろうなァ……最初っから、力を持ってる、アニキには……」
第三撃が、その手の中で準備されようとしていた。
「てめえ、こんなことしてタダですむと思ってんのか」
「へへへ、強がんなよ。オレはもう昔のオレじゃないんだ。悪いけど、アニキだって足に来てるだろ。……『ギフト』は最高の薬だよ。最高の贈り物だ――」
「ふざけんな!」
牙だ。
和馬の犬歯は、いまや牙だった。
歯だけではない。床を掻く爪、ざわざわと、その手の甲や頬をおおってゆく黒い体毛――。さすがにぎょっとして、サブローの顔から笑みが消えた。
黒い獣は、跳躍する。ジグザグに、ビリヤード台を次々に飛び移っていく。それは黒い疾風だ。
「甘いぜ、アニキ。『オプティカル・マウス』は動く物を追い掛ける攻撃だッ!」
弧を描き、空気を焦がす雷球が宙を舞う。
「だからおまえは足りないっつってんだよ!」
黒い獣の革靴が、天井を蹴った。
天井である。
高く跳躍すると同時に身をひねった。そしてその凄まじいスピードは、天井を駆けることさえ可能にしたのだ。
はっと、サブローが見上げた方向から――
「おまえの力は凄くても、おまえ自身は変わってないだろうがッ!」
白い光球は、はがいじめにされたサブローの鼻先3センチのところで、空中に静止すると、溶けるように消えていった。
ぜえぜえと、荒い呼吸だけが、埃っぽい空間に響いている。
「アニ――キ……」
「おれに勝とうなんざ五百年早い」
「…………」
「金がないなら、な――」
黒い獣は、いつもの、藍原和馬の精悍な横顔に戻っていた。
「おれんとこに来いよ。……おれもないけどな」
「アニキ、それは『ズンドコ節』だ」
男たちは渇いた笑い声を立てて笑った。
笑い声のひとつは、しだいに低い嗚咽に変わる。
「『ギフト』は、能力者をつくるための薬なんだな」
サブローは頷くと、ポケットから、それを取り出した。
赤と青のツートンカラーの、小さなカプセル。
「でもアニキ、マジでやつらにはかかわらないほうがいい。あいつらは――」
視界が反転する。
スローモーションのように、サブローの身体が崩れていった。
藍原和馬は鼻がきく。だから、血と硝煙の匂いが、嫌というほど鼻についた。
「…………」
それだけで、ライオンさえ怯みそうなほどの形相で、彼は振り向く。
非常口の重い扉が閉じるところだった。
駆け出した。
ドアを、壊さんばかりの勢いで開けて飛び出すと、裏通りを、急発進した黒塗の車の後ろ姿が目に入った。
追うこともできる。しかし――
「サブローッ!」
店に戻って、揺り起こす。
彼のシャツが真っ赤に染まっていた。
「ああ、アニキ……オレ……」
「いいから喋んな」
「英里子……英里子が……」
サブローの手が、和馬のスーツの襟を掴んだ。
「……子どもが生まれるんだよ……」
「何だって」
「こんな……オレでも……父親に……。でも……英里子が店を辞めるから……金――が」
「馬鹿野郎」
低い声で言いながら、その手を、和馬は握りしめた。彼が、男の手をそれほどの気持ちと力をこめて握ることなど、奇跡に等しいことだった。だが、それでも、その体温が急速に失われていくのを、押しとどめることは出来ない。
その点においては、奇跡は起きないようだった。
「カズマちゃん?」
寒い寒いと思っていたら、真夜中を過ぎてとうとう粉雪がちらつきはじめる。
いくら毛皮のコートを着ているとはいえ、女は寒そうに背中を丸めて歩いていたのだが。
「……よお」
ふと気がつくと、彼がそこに立っていたのだ。
「どうしたの」
「いや……なんでもない。なんでもないっていうか――くそ……」
最後のほうは、もごもごと言葉にならなかった。
「へんなの。……ねえ、あたしもう上がるところだったの。よかったらゴハン食べにいかない? 奢ってあげてもいいわよ。お寿司でいいかしら」
歌舞伎町の女王は婉然と微笑んだ。
「あっ、そうだ。サブちゃんも呼んであげようっと」
「やめろ!」
思わず強い調子で和馬が制したので、女は携帯を取り出しかけた手を止めて、きょとんとした表情で彼を見返す。
「あ……いや――あいつ、仕事……だったろ」
「そうだっけ」
「最近……がんばってるな、あいつ」
「本当にそう思う? 本人に言ってあげてよ。サブちゃん、カズマちゃんのこと、尊敬してんのよ。カズマちゃんのことが目標だっていっつも言ってるんだから」
女が笑いながら言った言葉に、和馬は、
「でもバカだ」
と返した。
「大バカ野郎だ」
「そうね。……さ、行きましょうよ。お寿司、お寿司」
「…………ああ、そうだな」
連れ立って歩き出す。
そして、雪は静かに、歌舞伎町に降りつもってゆくのだった。
(第1話・了)
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【1533/藍原・和馬/男/920歳/フリーター(何でも屋)】
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■ ライター通信 ■
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リッキー2号です。
お待たせいたしました、「インタレスティング・ドラッグ:1『蔓延』」をお届けします。
このたびは、初のシリーズものシナリオにご参加いただいて光栄です。
第1話にあたる本作は完全個別執筆ということで、いつもの調査依頼等にくらべると、
分量的には控え目になっていますが、そのぶん、各PCさまそれぞれのストーリーを
クローズアップする形になっています。
>藍原・和馬さま
つ、ついに……獣化能力をやっと描くことができました。念願かなって(笑)。
そして、このノベルでは、前々からずっと出したかった『東京怪談Second Revolution』の
公式NPCのひとりが登場しています(展開の都合上、名前は出ていませんが)。
これも念願かなったりという感じです。
ちょっとハードボイルド路線というか、ノワール風に仕立ててみました。いかがでしたでしょうか。
よろしければ、第2話以降もおつきあいいただけるとさいわいです。
ご参加ありがとうございました。
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