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おサルの神社
新しい年まであとわずかとなった頃、三下忠雄は１人、年越し蕎麦を目の前にじっと待っていた。
お湯を入れて４分の某インスタント天ぷら蕎麦である。
チッ、チッ、チッ……秒針までしっかり確認してジャスト４分。
紙蓋を全部はずす。
広がる湯気に眼鏡が曇るが同時に美味しそうな香りも広がる。
至福の瞬間だった。
と言うか、こんな事にしか至福の瞬間を感じされないのが不憫だ。
だが、所詮は不幸不運の代名詞三下忠雄。
そのささやかな瞬間すらあっさりと妨害される。
「いただきま〜す」
そう言って三下が割り箸を割りかけたその時だった、邪魔するように見事なタイミングで電話が鳴った。
嫌な予感に襲われつつも電話を取った三下の予想通り、三下の飼い主……もとい、三下の上司碇麗香女史からの電話であった。
『もしもし三下？ 私だけど』
「ヘ、編集長？」
『いい、よく聞きなさいよ。アナタこれから直ぐにＮ町にある干支乃神社に行きなさい』
「干支乃神社……ですか？」
『えぇ。そこで年明け同時に開かれる御神体争奪戦に行って来るのよ』
「御神体争奪戦！？」
『細かい事はメールを入れてあるから。あぁ、あと、アナタ１人じゃ不安だから何人かに声を掛けておいたからとにかくすぐに行きなさい！』
それだけ言うと、三下に口を出す隙も与えずにガチャン！と電話は切られた。
「あ〜っ、せっかくの年越し蕎麦がぁぁ―――」
電話に出てている間に、蕎麦はすっかり汁をすって延びてしまっていた。
うぅぅ、涙しながら慌てて蕎麦を啜る。
……行きたくない。
行きたくはないが、ここで行かなければどんな恐ろしい目にあうことか―――想像するだけで、温かい室内に居るにもかかわらず背筋に悪寒が走った。
三下は蕎麦を食べる箸を止め、上着を着てマフラーを身につけ防寒対策をして風が吹き荒ぶ中、干支乃神社へ向かった。
■天樹昴＠恋人チーム■
１２月３１日お昼過ぎ。
天樹昴（あまぎ・ずばる）がいつもの様に店で接客をしていると、ポケットに入れてある携帯がブルブルと震え始めた。
その場にいた弟に少し店を任せて、裏に行って電話に出ると、案の定、恋人の矢塚朱姫（やつか・あけひ）からの電話だった。
『もしもし、昴か？ 干支乃神社の年末行事にこれから参加しようと思ってるんだが一緒に行かないか？』
「年末の行事、ですか？」
『そう、御神体の争奪戦とか言うのでその年の干支の動物を捕まえるんだ』
「干支の動物というと、申ですか？ そうですね……ついでに２年参りと言うのも良いかもしれませんね。お店の片づけをしたらすぐに行きますよ」
『じゃあ、２２時に神社の鳥居の下で待ってるからな』
昴は大学生と喫茶店店長、そして家業である能力を持ついわくつきの武具美術品の回収破壊を生業としている天樹家の当主としての仕事と、２足どころか３足草鞋の多忙な生活を送っている。
そんな昴とは違い、朱姫は基本的に弓道をしているだけの普通の高校生。
会いたい気持ちは昴だって朱姫と変わらないほど、いや、むしろ口に出す事がないだけで朱姫よりも強く思っているのだがなかなかそれもままならない。
普段あまり会えないせいで朱姫をよく怒らせてしまうのだ。
大学の方はさすがに休みに入っているのだが、家業の方は季節関係ないし、喫茶店の方もそうそう休むわけにもいかない。
今日も店のほうはこうして営業している。
だが、さすがに今日は店のほうも夕方までには閉店にする予定なので、じっくりと朱姫と会う時間もとれそうだった。
例え、朱姫の誘い文句が、アトラス編集部の碇麗香から聞いた、神社の年末行事だろうが間違いなくこれは久しぶりのデートととって間違いないだろう。
きっと、なんにでも一生懸命な朱姫の性格からして、そのサルの争奪戦にしてもきっと真剣になるに違いない。
「とりあえず、今日も夜は冷え込むらしいから暖かい飲み物と暖房器具……それに、そうそう、疲れた時に休憩するのにレジャーシートも持っていったほうが良いかな」
昴とて、一般成人男子だ。
恋人との久しぶりのデートが嬉しくないわけがない。
ひそかにうきうきと今晩の準備を考えていると……
「コーヒーっ！ コーヒー零れてるよ！」
つい、ぼんやりしすぎてコーヒーを入れすぎてカップからあふれさせたどころか、零れたコーヒーはソーサーにまでなみなみと溢れるまで注いでしまった。
■■■■■
「ねぇねぇ、彼女。１人？ だったらさぁ、俺たちと一緒に―――」
大晦日だと言うのに、どこにも暇人はいるらしく、１人で昴をまっているとこうやって声を掛けられる事も少なくない。その都度追い払うのも面倒で朱姫は完全無視で昴を待っていた。
「なんだよ、お高く止まってんじゃねぇよ」
全く視線を動かす様子もない朱姫に苛立った男が朱姫の肩を掴もうとしたその時だった、
「朱姫さん、すみません、一寸仕度にに手間取ってしまって」
と、昴が現れた。
男が現れたのをみて難破男は、小さく舌打ちをして去って行った。
「昴！ 遅い」
３０分以上待たされたあげく、その間にしつこいナンパにあい朱姫は少々御機嫌斜めだった。
「すみません」
謝る昴の荷物がやけにかさばっている事に気付いた。
「なんだ、その大荷物は？」
「寒いだろうと思って暖房器具を持ってきてみたんですけど……あ、あれ三下さんじゃないですか？」
境内へ向かおうとした２人の前によく見知った背中が見えた。
「こんばんわ」
「なんだ、三下も札を捕まえに来たのか？」
「えぇ、年越し蕎麦を食べたいたところに編集長から電話がかかってきたんですぅ」
大晦日の夜にまで仕事だなんて酷いと思いませんかぁ―――と、三下は泣きついてくる。
「でもサルを捕まえたら幸せになれるらしいじゃないか」
「そう言えば干支の申というのは水の象徴で日照りや大火を防ぐという意味があるんですよ。お正月に猿回しが縁起モノとして珍重されるのは火の始まりとされるお正月が猿によって中和されて穏やかな年になるようにという願い事から始まったそうですから、きっと捕まえられれば三下さんも来年は穏やかに１年を過ごす事が出来るかもしれませんよ」
薀蓄と昴の口調でなんだか三下はだんだん本当にこの御神体争奪戦さえうまくいけば来年こそは自分の運気も上がるのではないかという気になってくる。
「ありがとうございます！ ぼ…ボク、頑張ります！」
涙でも流しているのではないかと思うほど、感激したような声で三下が荷物を持っていない方の昴の手を両手でぎゅっと握り締めた。
遠くから、
「御神体争奪戦に参加される方はこちらでエントリーの方お願いします〜」
という声が聞こえてきた。
見ると、人が蛇行して行列を作っており、巫女姿の女の子が１人、最後尾というプラカードを掲げている。
「ほら、昴、早く早く」
テーマパークのような行列を見てこれから始まる御神体争奪戦への好奇心が膨らんだのか、朱姫は昴の手をひいて列の最後尾へ向かう。
「朱姫さん、あんまり急ぐと危ないですよ」
昴が言い終わるか終わらないうちに朱姫が玉砂利で足を滑らせた。
あらかじめ知っていたように、昴は朱姫の腰に腕を回して支える。
「ほら、言った通りでしょ」
「ご、ごめん」
言われた朱姫の顔は真っ赤になっている。
「じゃあ、行きましょうか」
昴は腰に回していた腕を離して、朱姫に真っ直ぐ手を差し出した。
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ここ、干支乃神社では毎年、その年の干支の像が御神体として１年奉られ、１年が終わると１２年後まで蔵の中にしまわれているらしい。
そして、いつの頃からか、毎年その干支の動物を捕まえた者がその１年御神体の恩恵を受けて１年を幸せに過ごすと言われていた。
最初は小さな催しだったのだが、参加者の中から宝くじに当たったとか玉の輿に乗ったとか事業が成功したとか、そんな噂がまことしやかに口コミで広がり今のような規模になったのだと言う。
『御神体争奪戦』は午後２３時ちょうどのスタートと供に、神社の敷地内にいっせいにおサル様たちが放たれるので、それを２４時までの１時間の間に生け捕りにするという至極簡単なことである。
ただ、その年の干支によってかなり難易度はかわってくる。
例えば、ウサギやヒツジなどの年は特に危険な事もないのだが、ウシやイノシシの時などは危険を伴なう。まぁ、１番危険と言えばやはりトラ年だろうか。
今回はサルだからそう考えるとまぁ前回よりは大変かもしれないがわりと無難なほうだろう―――みんなそう思うのか、今回は参加者もそれなりに多いようだ。
参加者は全員スタート位置に、一般客それを遠巻きに見学している。
朱姫は、昴が見学客のところへ行こうとするのをひき止めた。
「昴、どこいくんだ？昴は私と一緒にあっちだろう」
と、朱姫は参加者たちが並ぶスタート位置を指差す。
「で、昴は何か持って来たか？」
「え？ だから、暖房器具を。あぁ、あとはポットの中に暖かい紅茶を入れてきましたよ。朱姫さんが作ったお菓子と一緒に頂こうと思って」
頓珍漢な返答に、朱姫は、
「そうじゃなくて！ サルの気を引くようなものを何か持って来たか聞いてるんだ」
「俺はてっきり朱姫さんの応援だと思ってたんで……」
仲は良いのだが、微妙に思惑に食い違いがあったようだ。
とりあえずなんの準備もしていなかったが、一応昴も参加者として加わる事になった。
「皆さん、お待たせいたしました！毎年恒例、御神体争奪戦をまもなくスタートさせていただきます」
巫女姿の女性がマイクを持って高い台の上に立ち開始前の説明をはじめた。
「今回の御神体は来年の干支、申となっています。この神社の敷地内には充分な数のサルを既に放っています。捕獲の方法は各自にお任せいたしていますが、殺さずに生け捕りにすると言う事が条件となっております。
それでは、怪我などには充分注意をして制限時間内に捕まえて下さい」
左耳に指を入れて塞ぎ、真っ直ぐ伸ばした右腕で右の耳を塞いだ彼女は右手に構えた銃の引き金をゆっくりと引いた。
パァァ――――ン！
世間様では除夜の鐘が鳴り響く大晦日の夜に運動会の１００ｍ走のようなスタートの合図が鳴り響いた。
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全く事前準備をしていないので捕獲は朱姫にまかせるとして昴が千里眼の能力を使ってまず神社に放されたサルの位置を探した。
「ここが良いかな」
なるべく他の参加者と重ならない位置を見極めた昴は、その場所にシートと暖房器具を設置した。そして、朱姫が持参したバナナやバナナ系のお菓子をお茶請けとして広げると、
「朱姫さん、怪我をしないよう気を付けて頑張って下さいね」
頭を撫でて笑顔で送り出す。
「こ、子供扱いするな」
と、照れ隠しについぶっきらぼうな口を利いてしまった。
朱姫は昴に教えられた場所に行って、バナナを持って、
「ちちち、こーいこーい」
とサルを呼び寄せようとした。
「朱姫さーん、鳥じゃないんだから『ちちち』じゃ、来ないんじゃないですか？」
「そんなことはないだろう。きっと待ってれば来るかもしれないじゃないか」
そう言って朱姫が振り向くと、昴はすっかり寛ぎながらお茶を啜っている。
「それより、そこの木の下かた転々と餌をまいてこの近くまで来るようにした方が良いですよ。こういうことはやっぱり持久戦でしょう？朱姫さんも一緒にお茶でも飲みませんか」
昴はそう朱姫を手招きする。
「もう一寸粘ってからだ。第一、ここにいればサルが来るって言ったのは昴だろう？」
「まぁ、そうですけど」
「ちちちちち……ほら、怖くないから出ておいで〜」
すると、そこにぴょこんと木の影からサルが姿を現した。
「ほら、見ろ現れただろ」
ほーら、ちちちちと朱姫は笑顔でサルを呼ぶ。手の上に小さく千切ったバナナ味のパウンドケーキを乗せて呼ぶが、サルは興味を示すものの警戒して近づいては来ない。
笑顔で呼び寄せられないとなると―――と、今度は朱姫は泣き落としに出た。
しゃがみ込んだ足元にケーキを置いて顔を抱えて泣きまねをはじめる。
それを続けていると、来いといっていたときよりもサルと朱姫の距離が近づいた。
こっそり指と指の間から猿が近寄ってくるのを盗み見た。が、その指の間から覗いた視線が朱姫を恐る恐る観察するサルとかち合った。
―――しまった！
と、思った次の瞬間にはまた、サルは元の位置に戻ってしまっている。
「まいったな……」
そんな四苦八苦してる朱姫の姿を昴は相変わらずニコニコとしながら眺めている。
「朱姫さん、まだ時間はあるしちょっと休憩しませんか。苛々したら捕まえられるものも捕まえられませんよ」
そう言って、しゃがみ込んだままの朱姫にお茶を差し出す。
朱姫はそれを一気に飲み干してふぅーと大きく息を吐いた。
昴としては朱姫が怪我さえしなければそれで良いのだが、そう言ったからといって素直に朱姫が止めるかと言えばその可能性は限りなく低いだろう。
―――まぁ、目の前の事に一生懸命になるのが朱姫さんの長所なんだけど。
しかし、朱姫はどうもそうもいかないらしく多少苛々しているのが見て取れた。
しかも―――、朱姫がお茶を飲んでいる間にさっきのサルが朱姫が置いておいたケーキを一口齧ってそして……吐いた。
サルの名誉の為に要っておくが、特にこのサルは口の奢ったサルではない。極々一般的なサルではあるのだが……それにしても朱姫のケーキの味はちょっとというか、少しと言うか―――正直に言うなら物凄く美味しくなかった。そう、美味しくなかったというのが限りなくオブラートに包んだ婉曲な表現である事を御理解頂きたい。
だが、当然製作者の朱姫には了承しかねる反応であったらしい。
「あの、サル〜〜〜！」
それを目の当たりにした朱姫は―――
キレた。
「あ、朱姫さん」
「こら、お前！」
キィ？―――と、サルが振り向くと、朱姫は昴の広げたレジャーシートの上に置いておいた弓と持参した破魔矢をサルに向かって構えていた。
サルはそれを見て青くなっている。
「朱姫さん、ほら『殺さずに生け捕りにすると言う事が条件となっております』って言ってましたよ」
あまりにも真剣な表情で弓を構えていたため、昴は朱姫を落ちつかせようと最初にあたルール説明を持ち出したが、
「なぁに、止めさえ刺さなければ良いんだろう？」
と、朱姫は何かに取りつかれたような笑みを浮かべている。
「さぁ、どうする？ この矢で撃ち抜かれるか……それとも大人しく捕まるか？」
サルが白旗を掲げて朱姫の元に自らひれ伏すまでそう時間はかからなかった。
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予想以上に早い時間でサルを捕獲できたため、朱姫、昴そしてサルの３人（？）でシートに座ってお茶を楽しんだ。
昴は、さっき三下に言っていた干支の申の話しを、申に真面目に話していた。
サルも最初は朱姫の一挙一投足にビクビクとしていたが、昴の持つ雰囲気にすっかり馴染んだらしく最後は昴や朱姫の手から直接餌を食べるまでになった。
御神体争奪戦の終了と新年を告げる花火がうち上がったのを機に、朱姫はサルを連れて主催者側へ申告に行った。
サルと別れを告げて戻って来た朱姫は手に御神体の分身と言われる申の像を持っていた。
朱姫は、それを、
「はい」
と、昴に渡した。
「申に選ばれたら１年幸せに過ごせるんだって。だから昴にあげるよ」
元々、そのつもりで参加したんだし―――と、朱姫が昴に向かって微笑んだ。
「ありがとう」
昴はそう言って朱姫をぎゅっと抱きしめた。
―――でも俺は、朱姫さんがいてくれればそれだけで幸せなんですけどね……
抱きしめている腕から思いが伝われば良いのに―――そう願わずにはいられなかった。
追記。
三下は当然の様だが、サルを捕まえる事は出来なかったらしい。
これで、彼の今年の不幸はまたしても確約される様だ。
奮闘した証の引っかき傷に北風が沁みる新年だった――――
Ｆｉｎ
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■ 登場人物（この物語に登場した人物の一覧） ■
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【整理番号 ／ ＰＣ名 ／ 性別 ／ 年齢 ／ 職業】
【２１５２ ／ 丈峯・楓香 ／ 女 ／ １５歳 ／ 高校生】
【０５５０ ／ 矢塚・朱姫 ／ 女 ／ １７歳 ／ 高校生】
【０２９４ ／ 志神・みかね ／ 女 ／ １５歳 ／ 高校生】
【２０９３ ／ 天樹・昴 ／ 男 ／ ２１歳 ／ 大学生＆喫茶店店長】
【２５２１ ／ 夕乃瀬・慧那 ／ 女 ／ １５歳 ／ 高校生・へっぽこ陰陽師】
【０３８９ ／ 真名神・慶悟 ／ 男 ／ ２０歳 ／ 陰陽師】
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、遠野藍子です。
はじめましての方、お馴染みの方など、松の内も過ぎましたが明けましてオメデトウございます。＞遅っ
今回、なんだかうまい具合に３つのグループに別れました。「お友達グループ」、「恋人グループ」、「陰陽師グループ」です。
おサルさんと追いかけっこはいかがだったでしょうか？
やっぱり動物なだけに餌で釣るという方法が多かったのですが、なるべくグループ事に特色を出せるように各グループ完全別物にさせて頂きました。
そのせいと言うわけではありませんが新年草々やはり納品が遅くなって申し訳ないです。
興味があればまた他のＰＣさんの捕獲方法も読んでみるとちょっと楽しいかもしれません。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。
天樹昴ＰＬ様
以前、１度弟さんにお世話になりましたが、お兄様にはお初にお目にかかります。この度はご参加ありがとうございました。今回、昴さん朱姫さんは恋人同士でのご参加と言う事で、ラヴい感じになるように心がけてみました。お２人はお互いが相手に振り回されてると感じつつも実は自分が振りまわしている事に気付いていない……という感じで、すごく書いてて好みなカップルでした。
また、機会がありましたらよろしくお願いいたします。
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