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<東京怪談ウェブゲーム あやかし荘>


折れた杖
 ぱきり。
 いつものように、新米魔法使いである朝野時人が魔法の練習をしていたところ、軽い音を立て、杖はぽっきりと真っ二つに折れてしまう。
「そ、そんな……!」
 時人は杖の残骸を眺めながらがっくりとうなだれた。
 杖は、魔法使いの命といってもいい代物なのだ。杖がなかったら魔法使いなどただの人――いや、それ以下。
「早く、新しい杖を探さないと……。で、でも、杖の材料って、結構、取りに行くの、面倒なんだよなぁ……」
 杖の素材そのものは、樹齢何百年という古木の枝をそのまま使う。だがそれは別に自分で取りに行かなくとも、注文を出せば手に入る。
 だが――問題となるのは、杖に埋め込む魔法を使うときに魔力の増幅器にもなる、核の部分に使う材料だった。
 核の部分には、一般的には、不死鳥の尾羽根や竜の鱗、一角獣のたてがみなどが使われている。
 だがそのどれも入手が困難な上、必ず自分で取りに行かなくてはならない――という制約がある。魔法使いの杖というのはただの道具ではなく、いわば魔法使いの手足のようなものだからだ。
「うーん……僕の場合は、そんなに大変な材料じゃないからいいけど……うぅ、でも、ひとりじゃムリだなぁ」
 時人が杖の核として使っているのは――火蜥蜴の尻尾。火山などに住む火蜥蜴を捕まえるというのは、魔法を使えない時人にはいささか荷が重い。
 誰か協力してくれる人間はいただろうかと、時人は知人たちの顔を思い浮かべた。

「そういえば亜真知、知っておるか? あやかし荘に魔法使いが住んでいるのぢゃが」
 友人である巫女服姿の美少女――榊船亜真知と日本茶を飲みながら、ふと、思い出したように嬉璃が口にする。
「まあ、そうなんですの? 魔法使いさんがいらっしゃるなんて……最近ではあまり見なくなりましたのに。さすがあやかし荘ですわ」
 まだ熱い日本茶を吹いて冷ましながら、亜真知は目を丸くした。
 魔法使い、というのは今でも多少は存在するが、それでも、その数はそう多くないのだ。
「うむ。それで、その魔法使いぢゃがな。どうやら、杖を折ってしまったようなのぢゃ」
「杖を、ですの? それは……きっと、お困りですわよね」
「ああ、かなり困っておったようぢゃ。作り直すのに、火蜥蜴の尾がないといかんとかでな……同行者を探しておった」
「火蜥蜴の尾、ですか……わたくし、お手伝いしてさしあげましょうかしら。嬉璃ちゃん、その、魔法使いさんのお部屋はどちらですの?」
「どこ……とな。む、そうぢゃな、茶を飲み終わったら案内してやろう」
「はい、よろしくお願いいたしますわ」
 にこりと笑って答えながら、亜真知は胸をわくわくさせていた。
 なにしろ、火蜥蜴をつかまえに行くのだ。滅多にできることではない。
 同行者を探していた、ということだから、他にも同行者がいるのだろうし、楽しいことになりそうだ。
 亜真知はちょうどいいぬるさになったお茶に口をつけながら、その魔法使いというのはどんな人物なのだろうか――と思いを馳せた。

 そんなわけで、総勢6名で火山へやってきたのだったが――
「時人様、そろそろ少し休憩いたしませんか?」
 どこからともなくティーセットとお菓子を出してきて、登山にはまったくそぐわない巫女服姿の美少女、榊船亜真知が微笑む。
「わーい、クッキーだ!」
 それを見て、同じく登山客とは思えないような白い着物姿の10歳くらいの女の子、六花がぴょこぴょこ飛び跳ねた。
「こちらは……スコーンですね。手作りですか?」
 それを見て、やはりまったく登山客には見えない銀髪の女性――ルゥリィ・ハウゼンが首を傾げる。
「ええ、ジャムも手作りですのよ」
 亜真知はうなずき、どこからともなくお手製のいちごジャムの瓶を取り出す。
「あら、おいしそう。私はバターがいいんだけど、バターはあるの?」
 それを見、グラマラスな黒髪の美女、来城圭織が首を傾げた。
「ええ、バターもございますわ。生クリームもございますのよ」
 言いながら次々と瓶を出してくる亜真知を見て、時人は、どこにしまってあるんだろう……と不思議に思った。
「モーリスさんはどうします?」
 隣で黙っていたスーツ姿の男性に訊ねると、モーリスはしばし考え込んだあと、やわらかい微笑みを浮かべた。
「そうですね、時人君はなにが食べたいですか? 食べさせてさしあげましょうか」
「も、モーリスさん!!」
 冗談だとはわかっているのだが、そういうことを言われると思わずどきりとしてしまって困る。時人は頬が赤くなるのを感じながら、モーリスに向かって声を上げた。
「どうしたの? 時人くん」
 そんな様子に気づいたのか、圭織がふたりの方へ近づいてくる。
「え、いや、その……なんでもないです」
 まさか冗談に過剰反応していたなどとは言えず、時人は曖昧に答える。
「そう? ならいいけど……あっちに榊船さんが敷物しいてくれたの。お茶が冷めないうちにいただきましょう」
 自然な様子で圭織が時人の腕をつかむ。
「では、行きましょうか」
 モーリスは微笑むと、圭織がつかんだのとは反対側の腕をつかんだ。
「あ、は、はい!」
 背の高いふたりに挟まれて、まるで連行される宇宙人のようになりながら時人は赤くなった顔を隠そうとうつむいた。

「……あ、このお茶、おいしいですね」
 なんとかレジャーシートの上に落ち着いた時人は、亜真知からティーカップを受け取ってほっと一息ついた。
 温かい紅茶に、なんだか気持ちの方まで温かくなってきそうだ。
「クッキーもおいしい」
 紅茶をふぅふぅ冷ましながら、六花がニッコリと笑う。
「スコーンもなかなか……。このジャムが絶品ですね。なにかコツでもあるのでしょうか」
 ルゥリィが冷静にジャムの分析をはじめる。
「そう言っていただけると嬉しいですわ。用意した甲斐がございます」
 いささか照れたような様子で亜真知が答えた。
「でも、榊船さん、料理が上手なのね。電車の中でいただいた幕の内弁当もおいしかったし」
「あれすごかったですよね。よく作ったなあって……ねえ、モーリスさん」
「ええ、そうですね。スコーンは特に。イングランドのものと同じ味がします。時人さんもいかがですか、生クリームもおいしいですよ」
 あーん、とでも言いたげにモーリスが生クリームを塗ったスコーンを差し出してくる。
「僕、子供じゃないですってば……」
 なんとなく気恥ずかしさを感じながら、好意なんだろうなと思うと断れずについ口にしてしまう時人だ。
「時人は子供だなぁ。六花はひとりで食べれるよ!」
 ふふん、と得意げに六花が笑う。
「べ、別にそういうわけじゃ!」
 時人は慌てて弁解する。それを見て、モーリスがこっそりと笑みをもらした。
「……可愛がられてるわねえ」
「遊ばれてますね」
 圭織のつぶやきに、ルゥリィが小さくうなずく。
「え、なにか言いました?」
 くるりと振り返って首を傾げる時人に、なんでもないわよ、と圭織は首を振る。
「どうやって火蜥蜴をつかまえようか、って話をしてたの。ね、そうよね、ハウゼンさん?」
「ええ、来城さんの言う通りです。私はエストラントを使えば、捕獲するぶんには問題はないと思うんですが」
「エストラントって、あの変わったお洋服のことですの?」
 亜真知が首を傾げて訊ねる。
「ええ、そうです。あれには耐火機能もありますので」
「そうは見えないけど、結構すごいのね。私は手づかみでつかまえる気でいたのだけど」
「手づかみでつかまえようとしてる来城さんのほうがすごいと思います……」
 時人は控えめにツッコミを入れた。
「六花は氷が使えるから、少しだったら牽制もできるよ」
 はーい、と手をあげて六花が言う。
「仕留めるのでしたら、ナイフを用意してきてありますが」
 言いながらモーリスが投擲用のナイフを見せた。
「まあ、そんな……尻尾をいただけばすむのですもの、なにも殺してしまうことはございませんわ」
 眉を寄せて亜真知が首を振る。
「わたくし、火蜥蜴さんを説得してみようと思いますの」
「え、火蜥蜴って説得できたり、そんな小さなナイフで仕留めたりできるの? 怪獣じゃないんだ……」
 六花が目を丸くして声を上げた。
「えっと、それじゃあ、つかまえたあとで榊船さんに説得してもらって……モーリスさんに尻尾を切ってもらう、っていうのでどうかな。モーリスさん、たしか、お医者さんだったから、そういうの得意そう」
「ええ、得意ですよ。時人君もケガをしたりしたら来てくださいね」
「あ、はい、お願いします!」
 モーリスの優しい笑顔に、なぜか時人の答えにも力が入る。
「なら、早く行きましょうか。時人くん、火蜥蜴のいそうなところって見当がついてるの?」
「えっと、すぐそこに洞窟があって、その中に住んでるとか」
「意外に近いですね。それでは、早く行きましょう。私も早くエストラントの性能を試してみたいですから」
 圭織とルゥリィからせかされて、時人はあわててカップに残っていたお茶を飲み干した。

「この奥……ですか?」
 ルゥリィがエストラントを装着し、やや緊張した様子で時人に訊ねる。
「うん、多分……でもそんなに数はいなさそうな感じがするけど」
「そう。それじゃあ、どれか一匹、確実につかまえないとね」
 圭織が手をわきわきさせながら言う。
「雪を降らせたら、動き、鈍くなるかな?」
「ああ、そうね、そうかも。ちょっと降らせてもらえる? あんまりいっぱいじゃなくていいから」
 六花の提案に、圭織がうなずく。
「うん、わかった!」
 必要とされたのが嬉しかったのか、六花が目を閉じて手をかざす。
 すると空気が一気に冷えたのがわかった。
「寒いですね」
 モーリスが身を震わせる。
「本当に……。六花ちゃん、あまり冷やしすぎないでくださいましね。あんまり寒いと、火蜥蜴さんたちが死んでしまいますわ」
「うん、わかってるよ!」
 手を下ろすと、六花はにぱっと笑う。
「もう奥の方は随分寒くなってると思うから、火蜥蜴さん、鈍くなってると思うよ。がんばってね」
「ええ、助かります。それでは、行きますね。来城さん、準備の方は大丈夫ですか?」
「私のほうはいつでもOKよ」
 まるで手袋のように炎を腕にまとわせながら、圭織がルゥリィに片目をつむって見せた。
「えっと、僕も行ければいいんだけど……ごめんなさい」
 時人は深々と頭を下げた。なんとなく、年上のお姉様方に頼りきりというのは、情けない気分になってくる。
「いいのよ、時人くんはここで待っててちょうだい。お姉さん、がんばってつかまえてきちゃうわ」
 うふふ、と圭織が笑う。なんだかその笑顔にドキドキしながら、時人はこくこくとうなずいた。
 ルゥリィと圭織はうなずき交わすと、洞窟の奥へ向かって走り出す。
 そうして、何度か炎の明かりがひらめくのが見えたあと、急にあたりは静まり返る。
「終わったようですね」
「ええ……そのようですわね。おふたりとも、ご無事でしょうか」
「なにも言ってこないし、きっと大丈夫だよ。行こう」
 六花が時人の手を引っ張る。
「あ、走ったら危ないよ!」
 注意しながらも、時人はあわてて六花のあとについて行った。

「どう、ちゃんとつかまえたわよ」
 腰に手を当て、カブトムシでもつかむように小型犬サイズの真っ赤なトカゲをつかみながら、得意げに圭織が言う。その脇では、ルゥリィが壁によりかかって息を吐いていた。
「わあ、これが火蜥蜴? すごいな〜」
 六花はおそるおそる、といったふうに火蜥蜴を眺めて声を上げている。
「まあ、これが火蜥蜴さんですのね。はじめて拝見いたしましたわ……はじめまして、火蜥蜴さん」
 火蜥蜴のつぶらな黒い瞳を見つめ、亜真知が歓声を上げる。
 それまで鈍いながらもじたばたと足を動かしていた火蜥蜴は、亜真知に声をかけられた途端に大人しくなる。
「いい子ですわね。ねえ、ちょっと、尻尾をいただけませんかしら? 切ったあとは痛くないように治療いたしますから……お願いいたしますわ」
 静かに亜真知が話し掛けると、火蜥蜴は尻尾の先を天池へ向けた。
「時人君、どれくらい切ればいいんですか?」
 懐からメスを出しつつ、モーリスが訊ねる。
「そんなにいっぱいじゃなくても……3センチくらいあれば」
「3センチですね。このくらいでしょうか」
 火蜥蜴の尾に刃を当て、モーリスがつぶやく。
「はい、それくらいで」
「では少し失礼しますね」
 特に気にしたふうもなく、ざくり、とモーリスは尾を切り落とす。
 火蜥蜴もやはり爬虫類の一種なのか、尾を切り落とされてもさほど血は出ない。
「ありがとうございます、助かりますわ」
 火蜥蜴に丁重に謝意を示し、亜真知は傷口に手をかざす。そうすると、みるみるうちに傷口がふさがっていく。
「亜真知、すごい」
 それを見て、六花が感心したようにつぶやく。
「不思議な力ですね。どのような原理なのでしょうか」
 ルゥリィも興味深げにそれを見つめている。
「火蜥蜴はもう逃がしちゃっていいのかしら?」
「あ、はい、大丈夫です」
 時人がうなずくと、圭織は火蜥蜴をそっと放す。
 どうやったらそんなスピードが出るのかわからないが、ものすごいスピードでちょろちょろと火蜥蜴は行ってしまう。
「どうぞ」
 まだぴくぴくと動いている火蜥蜴の尾をハンカチに包み、モーリスが時人に手渡す。火の中に住んでいるという火蜥蜴の尾は、ハンカチに包んでいてさえ少し熱を感じるほどだった。
「わ、ありがとうございます。ハンカチ、あとで洗って返しますね」
「いいですよ、気にしないでください」
 くす、と笑ってモーリスが時人の頭をなでる。
「これで、また杖が作れますわね。そういえば、木の方はどうなさるおつもりですの?」
「木はまだなににしようか決めてなくって……どうしようかって思ってるんだけど」
「でしたら、これをどうぞ」
 また、紅茶やスコーンのときと同じように、亜真知はどこからともなく古木の枝を出してくる。それを時人へ渡すと、やわらかく笑んだ。
「わ、すごい……!」
 受け取った瞬間、時人は声を上げた。
「その枝がどうかされましたか?」
 不思議そうにルゥリィが訊ねる。
「なんか、すごい古いものみたいで……ご神木かなにかの枝みたいだし。これは一級品……ううん、特級品かも」
「そんなにすごいものなのね。見たところ、ただの古い枝に見えるけれど」
 きょとんとしながら圭織が言う。
「でも確かに、すごく古そう」
 感心したように六花がつぶやいた。
「よかったですね」
 笑みを浮かべながら、子供にするように、モーリスが時人の頭をなでる。
「杖でしたら、すぐに直せたんですけど……来た甲斐がありましたよね」
「……ええっ、モーリスさん、杖、直せたんですか!?」
「ええ。直せましたよ」
「だったら最初に教えてくれればよかったのに……!」
「だって、直してあげてたら、ハイキングに来れなかったでしょう?」
 まったく悪びれた様子もなく、モーリスが首を傾げた。
「モーリスさん……」
 時人ががくりとうなだれる。
「よしよし、お姉さんがなぐさめてあげる。うちの事務所の地下に温泉があるんだけど、今からみんなで入りに来る?」
 圭織が時人の頭をなでながら提案する。
「温泉? 熱いの?」
 六花が眉を寄せて訊ねる。
「大丈夫、温いところもあるから」
「なら行く!」
「他の人は?」
「行ってもよろしいのでしょうか。ご迷惑でないのでしたら、わたくしもぜひ」
「私もお伺いできれば嬉しいですね。火蜥蜴との追いかけっこは、少々、疲れましたから」
「私は……どうしましょうか。女性ばかりのところにご一緒するのは問題があるような気もしますが」
「一緒に入らなければ平気でしょ。あ、でも、いくら私が美人だからって、のぞきはダメよ? 法廷に立たされたくないんだったらやめといた方がいいわね」
「法廷ですか?」
 モーリスが不思議そうに訊ねる。
「弁護士なのよ、私」
「ああ、なるほど」
「そういうこと。さて、じゃあ、行きましょうか。時人くんもすっかり汚れてるし、綺麗に洗ってあげるわね」
「えええっ、僕は一緒に入るんですか!?」
 時人があわてて顔を上げ、叫んだ。
「ええ、前にも一緒に入ったじゃないの」
「あ、あれは……でも僕もやっぱりその、まずいんじゃ」
「……まだ子供だったから大丈夫だと思うけど」
 きょとん、と言い返され、時人はぐったりとうなだれた。確かに、そうだが……だが。
「そうだったんですね」
 くすり、とモーリスに笑われて、時人は耳まで真っ赤になる。
「どういうことですか?」
 圭織がなにを言っているのか理解していないのか、きょとんとルゥリィが首を傾げる。
「まあ、それはあとでゆっくりと……ね」
 にやりと笑う圭織の表情に、時人はなぜかいやな予感をおぼえてみたりするのだった。
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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【1593 / 榊船・亜真知 / 女性 / 999歳 / 超高位次元生命体・・・神さま!?】
【2313 / 来城・圭織 / 女性 / 27歳 / 弁護士】
【2166 / 氷女杜・六花 / 女性 / 370歳 / 越後のご隠居兼店主代理】
【2318 / モーリス・ラジアル / 男性 / 527歳 / ガードナー・医師・調和者】
【1425 / ルゥリィ・ハウゼン / 女性 / 20歳 / 大学生・『D因子』保有者】


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■         ライター通信          ■
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 こんにちは。二度めの発注、ありがとうございます。今回執筆を担当させていただきました、ライターの浅葉里樹です。
 紅茶やお菓子、幕の内弁当持参、ということで、思わずそんなシーンを書いてしまいました。どこからともなくティーセットが……というのは謎めいていていいですよね。書いていて楽しかったです。どうせだったら、電車の中で駅弁を買おうとしたところに「お弁当でしたら用意してございますの」などと言ってくださるところも書いてみたかったのですが、今回は入れられませんでした。申し訳ないです。ですが、お楽しみいただけていれば大変嬉しく思います。
 もしよろしかったら、ご意見・ご感想・リクエストなどございましたらお寄せいただけますと喜びます。では、今回はありがとうございました。