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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


黒色の色紙:マーダー・ゲーム



------<オープニング>--------------------------------------

 「EUREKA」のドアに掛けられた「準備中」の文字。
 それが外される時が、きた。
 代わりにドアに掛けられたボード。
 そこに踊る言葉は――『無計画なゴッコ遊び』
 今回のD.Dのことである。

 ――あら……。
 店の前で立ち止まる女性がいた。
(また迷い込んじゃったみたいね)
 スラリとした細身の身体に、束ねた髪――シュライン・エマは心の中で呟いた。
 この場所への行き方は自分自身解っていない。
 いつもの休日、いつもの道。普段と同じように過ごしていた筈なのに、気付けば見知らぬ場所に立っている。
 ――EUREKAと書かれた看板。店の名前を見るのは二度目だ。
 そして、中に入るのも。
 シュラインはドアを軽く押した。
 開いたドアの隙間――未来がシュラインに気付き、小さく驚いた。
「偶然通りかかったのよ」
 シュラインはドアに掛けられたボードを一瞬見てから中へ入り、ソファーに座った。
「今日のD.Dは子供なのかしら?」
「子供なら可愛かったのにね。相手は大人なの。お陰でゴッコ遊びにしては手が込んでいるのよ」
 と、未来は黒い色をした一枚の色紙をテーブルの上に置いた。……ほらね、ここに二十歳って書いてある。
「指で示されても、貴方以外は皆読めないわよ。ボーっとしてる?」
「少しね」
 未来は色紙に視線を落としてからシュラインを見た。
「本題に入るけど――読書は好きな方?」
「職業柄、文字に触れる機会は多いし、それなりに読むわよ」
「そうよね。安心して任せられるわ。元々貴方向きの依頼だもの」
「――どうして私向き?」
「頭の回転が速いから……D.Dの名前は石塚佳織。さっき言ったように年齢は二十歳、勿論女性ね」
 ……書かれている内容は、こうよ。

 私は四人の友人と一緒に、マーダー・ゲームをしている。
 ――言葉の通りの意味ではなく、大掛かりな推理ゴッコのことだ。
 犯人役と被害者役を決めて、被害者を殺害(の真似をして)犯人は身を隠す。ただ一つ、事件の謎を解く暗号をおいて。探偵は暗号だけを見て犯人を当て、探す。事件が解決されるまで、被害者は現場に倒れて死体になりきる。……そういう遊びだ。
 ちなみに被害者役は私。
 より面白くするために、被害者役の私も身を隠すようなルールにした。勿論、実際にそこに隠れる訳ではない。事件が解決されるまでの間、私はお風呂場で身を潜めているだけだ。
 ――出来上がった設定とは、こうだ。

 私は自分の夫を殺した。殺害した夫を家の敷地内のどこかに隠し、私は普段通りの生活をおくっていた。
 だが私が事件を忘れかけた頃になって、四人の内一人が私の仕業だと気付いてしまった。その人物に私は絞殺され、どこかに隠される。そこは、私が夫の遺体を隠した場所だった――。

 私たちに暗号を作る才能はない。だから普通の文でヒントを書く。これを読めば私がどこに隠されているか判るように。

 1:ここは木造の古い庭付きの家。けれど、家は頑丈で、内部も含めてどこも壊れてはいない。
 2:私の遺体が隠されているのは次の三つの内のどこか。
   ――庭の人目につかぬ場所の土の中。
   ――庭の人目につかぬ場所にある古井戸の中。
   ――家の床下。
 3:その他の説明。
   ――庭には紫陽花が植えられている。その殆どが咲いていて、色は美しい青。
   ――古井戸に水はなく、土が入っているだけ。緑もなく、枯れ果てている。
   ――家の手入れは特にされていない。たまに私が壁紙を変える程度。

 ここへ来て大変なことが解った。私たちは探偵役を決め忘れていたのである。今更決めようにも、みんな事件の真相を知っているのだ。どうしようもない。だが私たちはこれで遊びたいのだ。仕方なく誰かがくるのを待っている。

 探偵の役割は『私の遺体が隠されている場所を見つけて、それが終わった後、四人の中から犯人を当てる』こと。
 場所は上のヒントだけを見て決めること。家や庭から出てはいけない。調査をしてから場所を特定するのは禁止だ。四人に質問をするのもいけない。
 ――私たちがしているのは『犯人が残した文を読んで、推理する遊び』なのだから。
 ズバリ、と当てて欲しい。

 その場所があっていれば、私は風呂場からみんなのもとへ姿を現す。
 それから犯人探し。そのルールとヒントはこちら。

 1:犯人は素手で縄を握り、私を絞殺した。
 2:四人は全員私と同い年の女性である。
 3:部屋の中は暖房がついていないため、寒い。
 4:この時に限り、四人に声をかけることが出来る。質問やお願いなど、何でもいい。けれど探偵一人に対して、声をかけるチャンスは一度きり。いくつも質問をしたりお願いをしてはいけない。
 5:四人に向かってあることを言えば、すぐに犯人は特定される。それは事件に関係した言葉ではなく、簡単な「お願い」である。

 縄は焼かれ、灰は外にまかれた――ということにしておこうか。四人の名はA・B・C・Dとしておこう。ロングが二人(AB)、ショートカットが二人(CD)――まぁ事件とは何の関係もないが。
 さて――探偵役は現れるのだろうか。
『文だけを見て、被害者の隠された場所を特定し、四人にどんな言葉をかけるのか』
 私たちは胸を弾ませて待っているのだった。

「――以上。今回は枚数を使いすぎね」
 未来は水を飲んで一息つき、
「単純に考えるのをおすすめするわ。この手のことは深読みすると逆にわからなくなることが多いもの」

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「どうする? 判断はそちらに任せるけど」
「そうね」
 シュラインはソファーにもたれた。今聞いたことを最初から考えてみる。ヒントから単純に考えていけばどうなるのか。
(見当がつかない――ということはないわね)
「行くわ」
「そう言ってもらえると助かるわ。無理にとは言えないもの」
 未来は色紙を両の掌の間に収め、握りつぶした。
 そこから黒い光が溢れ、視界を覆いつくす。

 ――黒の世界だ。



■黒の世界■

 木造の古い庭付きの家、と未来は言っていたが、その通りだった。
 シュラインたち四人――海原みなも、綾和泉汐耶、綾辻祷――はコタツを囲んで座り、ABCDと名をつけられた女性四人は襖を背にして立っている。
 ヒントに書かれていた通り、部屋は冷え切っていた。そのためか、コタツの上には御丁寧にも四人分のお茶が用意されている。
「妙な図ねぇ」
 お茶を一口飲み、シュラインが呟く。
(これからみんなで謎解きをするような雰囲気は微塵もないわね)
 というよりも、真面目な空気自体流れていない。
 ……前回の時も似たような雰囲気だった気もしないではないが。
 真剣な表情で口を開いたのは、みなもだった。
「あの、本題に入りますけど……みなさんはどう推理しました?」
 その声に反応したのは汐耶だ。バッグに手を差し入れたかと思うと、手帳をコタツの上に置く。
 開いたページには、何やら文字が書き付けてあった。
「未来さんの話をまとめておきました。これを見ながら話した方が確かですよね」
 メモ――そういえば忘れていた。
 メモがなくても、未来の話は頭に入っている筈ではあるが――四人で話をする以上、不安と言えば不安だ。
(やっぱり記憶を頼りに話を進めるのは危険だもの)
 シュラインとみなもは、汐耶と一緒に手帳を覗き込んだ。



■死体はどこか■

 ――沈黙。
(もう自分の考えは決まっているけど)
 ……他の人はどうなのかしら。
(もうちょっと待った方がいいわよね)
 数分待とうと、顔を上げる。
 と、みなもも手帳を見ていない。
 どうしたのかと思い、視線を辿ると――。
 みなもは不思議そうに祷を眺めている。それもその筈、祷は手帳を眺めてはいなかった。一人だけぼんやりと襖――ABCD四人の様子を観察している。
(何か考え事でもしているのかしら)
 祷は黙って四人を見ていたが――みなもの視線に気付くと小さな声で謝った。「ごめん」
「ちょっと考え事をしていてね。……何の話だったかな?」
「佳織さん……旦那さんもそうですけど、二人の死体が隠されている場所の話です。祷さんは、どこだと思いますか?」
 祷は手帳に視線を落とす。
 それにあわせて、シュラインもヒントが書かれた部分を熟読した。

 1:ここは木造の古い庭付きの家。けれど、家は頑丈で、内部も含めてどこも壊れてはいない。
 2:私の遺体が隠されているのは次の三つの内のどこか。
   ――庭の人目につかぬ場所の土の中。
   ――庭の人目につかぬ場所にある古井戸の中。
   ――家の床下。
 3:その他の説明。
   ――庭には紫陽花が植えられている。その殆どが咲いていて、色は美しい青。
   ――古井戸に水はなく、土が入っているだけ。緑もなく、枯れ果てている。
   ――家の手入れは特にされていない。たまに私が壁紙を変える程度。

(そろそろいいかしら?)
「黙っていても仕方ないわね。最初に意見を言っちゃいましょう」
 それがいい。四人は口を開いた。

「私は井戸だと思うわ」
「私は家の床下が怪しいと思います」
「あたしも井戸だと思うんですけど……家の床下と迷っているところもあります」
「俺は……紫陽花が咲いている庭かな?」

 ――……………………再び沈黙。



■分かれた意見■

「見事に意見が分かれたわねぇ」
 半ば驚いた表情のシュライン。
「そうですね」
 と相槌を打ち、汐耶は考え込んだ。
「単純に考えろと言われると、逆に迷うところもありますし……」
 その声に同調したのは、みなも。
「あたしもちょっと自信がないです」
 祷も驚いていた。
「俺、庭って思っていたんだけど、違うのかな? 人体に含まれるアルミニウムやリンなんかが作用して、紫陽花が青くなったのかなって考えていたんだけど」
 シュラインが「ちょっと待って」と声を出した。
「リンはともかく、花の色を変える程の量のアルミニウムが体内に蓄積していたら、殺される前に脳神経がやられてしまうわ」
「そうなの? それはちょっと困るね」
 みなもは一度頷いて、
「でも、人体の影響で紫陽花の色が変わる――これは本当だと思います」
 シュラインも同じ考えだ。
「そうね。私もそう思うわ」
 不思議そうな表情の祷。
「その考えは俺と同じだよね。それなのに、答えが違う」
 祷はそこで一度言葉を切った。
「……ということは、逆に捉えればいいのかな? ――人体の影響で紫陽花の色は赤に変わる」
「そう。庭の紫陽花の色は青。だからそこに人は埋まっていない――」
 シュラインの言葉を汐耶がつぐ。
「おそらくアルカリの影響だと思います。肌は弱酸性ですけど、全体で見れば人間はアルカリ性ですから」
 紫陽花はアルカリ性で赤くなり、酸性で青くなる。人間が埋まっているなら、紫陽花が青いというのはおかしいのだ。
「紫陽花の色は、選択から庭を除外するために作られた設定でしょうね」
「そうだったんだね」

 選択肢は二つになった。



■井戸か床下か■

「私は井戸で、汐耶さんは床下。みなもちゃんも井戸……でいいのよね?」
 シュラインの問いに、「はい」と答えるみなも。
「ちょっと迷ってもいますけど、井戸かなって思います」
「……二対一ですね」
 汐耶が呟く。
「正直、私も確信が持てないんです。迷いましたけど、井戸の土をどこから用意したのかわからなかったので、床下にしたんですよね……」
「井戸の土は庭から持ってきたんじゃないかしら? 紫陽花のところとか、土はあるもの。井戸に落とした人を覆い隠すくらいの土はあると思うし――それに使っていない枯れ井戸なら、風の影響で自然と底に土が溜まっていくという考え方も出来るわ」
「そういえばそうですね……」
 とすると、床下と井戸、両方とも可能性がある。これから絞り込まなければいけない。
(絞り込めるわ)
 シュラインには断言出来る理由があった。
(この家の造りに気付けば、ね――)
「床下だと、ちょっと手間がかかり過ぎな気がするんですよね」
 自分自身が確認するように、ゆっくりと喋るみなも。
「畳を取って、床板を外して――。ヒントに『家は頑丈で、内部も含めてどこも壊れてはいない』と書いてありますから、床下じゃないんじゃないかなって……。逆に、井戸だと思う理由は、土に草やコケが生えていないのは変だと思うんです。シュラインさんが言ったように、自然に井戸の底に土が溜まっていったのなら、緑があっても良い筈ですから」
「確かに……。普通、土があってそれなりの時間が経過していれば、緑くらいありますね」
 シュラインが口を開いた。
「床下ではない理由がもう一つあるわ。――ここが木造の古い家だから」
 みなもと汐耶はお互いの顔を見合わせた。どういう意味だろう?
「木造の古い家なんて大変よね。何かあるとすぐに虫――シロアリなんかが巣食っちゃうもの」
 二人の表情が変わった。そうだ、この家の床下に死体など埋めていたら――。
「今頃虫の棲家になって、木も全部やられるでしょうね。とても住んでいられないわ」
「じゃあ、決まりですね」
 汐耶は手帳に記した『井戸』の部分に丸印をつけた。
「死体が隠されている場所は、庭の人目につかぬ場所にある古井戸の中」

 その間、祷は会話から外れて、一人考え込んでいるようだった――。



■一つだけの質問■

 襖が開いた。
「井戸で、正解です」
 立っていたのは、長い黒髪を垂らした女性だった。霊のように色白の肌――石塚佳織は死体役に適任と言えた。細い手首にはうっすらと血管が見えている。
 開いた襖から氷のような風が流れてきて、背中に水をかけられたような感じがした。
 その顔色に似合わず、佳織は晴れ晴れとした表情だ。一人風呂場で隠れているのに退屈していたのだろう。
「こんな容姿だから、お前は死体役だってみんなに言われたの。嫌になっちゃう」
 そう言ってABCDの隣に座ると、微笑んだ。
「あとはあたしが誰に殺されたか――ですね」
 それなら、と祷が言った。
「大体判っているよ。他のみんなもそうだと思うけどね?」
 当然シュラインも見当がついていた。
 四人が同時に声を出す。

「掌を見せてください」



■犯人は■

「どうしてそう思うんですか?」
 佳織は首を傾げた。
 楽しそうに微笑みながら。
(それは当然、跡が残っているから)
 縄の跡、もしくは――。
 祷が答える。
「掌に跡が残っているから、かな。部屋が寒いお陰で、区別がつきやすいだろうしね。そういう訳だから見せてもらえる?」
「勿論です」
 四人が揃って手を伸ばし、掌を見せる。
 寒い室内で普段よりも青白くなっている掌の中で、Bだけが違った。
 掌に横一筋、線の跡が走っている。
 ロープの跡、どころではない。紫と赤が交じり合っている跡――。
 Bの掌は内出血を起こしていた。
 心配そうにBを見るみなも。
「大丈夫ですか?」
「ええ。見た目とは違って、殆ど痛くないですよ」
 Bは腕を下ろして呟いた。「完敗ね」
(よく内出血まで演出したわね)
 シュラインはため息をついた。
「女の力だもの。絞殺するには二・三分じゃ済まないわよね。それくらいじゃこんなに跡は残らないもの」
「倍の時間やっても足りないですね。十分近くはしないと。なので、柱にくくりつけた縄をずーっと引っ張っていました」
 そこまでする必要があったのかはわからないが、こだわりは感じられる。
「みなさんが探偵役を演じてくださったお陰で、マーダー・ゲームは終わることが出来ます」
 佳織は笑っていた。
「お楽しみいただけましたか?」
「ええ。頭の運動になったわ」
 ……どちらの問題も、正解していたしね。
 佳織は笑いながら、言った。
「ゲームはこれで終わりです……」
 言い終わらないうちに、佳織の身体が水飴のように歪む。
 合わせたように、コタツも、柱も――家が、消える。
 残ったのはシュラインたち四人と、井戸。
 その井戸から柔らかな光が現れた。

 焔――。

 つと、視界が白く滲んだ。



■EUREKA■

「ご苦労さまでした」
 未来は穏やかに四人を迎えた。
「焔と石塚佳織の身体は、あとで保管室に移動しておきます。ありがとうございました」
 そう言って頭を下げる。
(現実に戻ってきたのね)
 実感は沸いてこなかった。元々、向こうへ行った時も実感はなかったのだ。
「どうだった? 推理は合っていたの?」
「ええ。間違っていなくて良かったわ」
「そう。助かったわ」
 窓から外を眺める。日は暮れていた。
 明日は草間興信所で仕事だ。

 ……家に帰ったら、ゆっくりお風呂にでも浸かろうかしら。


終。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

 0086/シュライン・エマ/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員

 1252/海原・みなも(うなばら・みなも)/女性/13歳/中学生

 1449/綾和泉・汐耶(あやいずみ・せきや)/女性/23歳/都立図書館司書

 2303/綾辻・祷(あやつじ・いのり)/男性/25歳/チェリスト

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■         ライター通信          ■
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 D.D ――夢に囚われた者たち――
 第二回「黒色の色紙:マーダー・ゲーム」へのご参加、誠にありがとう御座います。佐野麻雪と申します。
 この異界の設定上、オープニング部分がそれぞれ個別となっております。
 その後は四人一緒に行動しているものの、所々個別の文章が入っております。
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 +シュライン・エマさま+
 プレイングを拝見して、驚きました。
 ノベル内でも書きましたが、完璧な推理でした。さすがです(笑)

 それから、裏ストーリーですが。
 違うことは違うのですが、着眼点が良いなと思いました。未来の焔が入りこんでいる訳ではないのですが――っと、これ以上書くとすぐに勘付かれてしまいそうなので、黙っておきます。
 
 友人ということで、未来の口調を変化させて書かせていただきました。
 違和感を感じる個所がありましたら、どうかご指摘願います。
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 ……D.Dの一回目も妙な方向へ進んでいましたが、二回目も似たような結果になりました。
 そんな異界ですが、宜しければまたお付き合いください。