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２．インサイダー・アイドル ――彼女は光の夢を見る
■志賀・哲生編【オープニング】
「あたしねっ、向こうの世界に行ってみたいんだ★」
「向こうの世界？ ――と、言いますと？」
「決まってるじゃない！ 光の世界よ」
「ひ、ひかりのせかい……ですか？」
「知らないの？ ここは闇の世界なのよ。そしてこの闇の世界の外には、光の世界があるの。その２つは１本の細〜い通路で繋がっていて――」
「いて？」
「最近ね、そっちの世界から来てる人が何人かいるんだって！」
「……それが今いちばん流行っている怪談ですか？」
「違うの。これは怪談じゃなくって、現実よ★」
そのアナウンサーは、困った顔をしていた。
（当たり前だ）
と探偵――少年探偵は思う。
アナウンサーがインタビューをしている相手はＳＨＩＺＵＫＵ。オカルト系アイドルとして有名な彼女にそんなことをする理由は１つ。その手の話が聞きたいからだ。
（それなのに）
彼女は”現実”の話をした。アナウンサーが困るはずだ。
「――しかし彼女、一体どこから情報を仕入れているのでしょうね？」
傍に立って一緒にＴＶ(といっても電波が飛んでいるわけではなく、有線である)を見ていた助手――青年助手が首を傾げる。
”ＳＨＩＺＵＫＵがどこから情報を仕入れているのか”
確かにそれは気になる問題だった。何故なら普通ゲルニカに生きている者は、知るはずもないのだから。
（この世界が闇なんて）
その闇の外に、光があるなんて。
「それを知っている誰かと、繋がりがあると考えた方が良さそうだな」
探偵が口にしたその時、事務所のチャイムが鳴った。
助手が返事をする前にドアは開き――
「やっほ〜★」
やって来たのは――ＳＨＩＺＵＫＵだった。
■矛盾に満ちた世界【ゲルニカ：怪奇探険クラブ部室】
いつも感じていた。
（捉えようのない、矛盾）
”あいつ”に会ったところで、答えなどなかった。矛盾は変わらずに、そこに存在していた。
（では何のために？）
矛盾は存在するのだろう。
何故あえて、矛盾を生み続けるのだろう？
それを問うことは、それとも愚かなことであるのだろうか。
★
「――お嬢ちゃん、ちょっと俺と話をしよう」
ＳＨＩＺＵＫＵの居場所を捜す必要はなかった。俺がゲルニカへやってきた時、降り立った場所は神聖都学園であったから。ここにいるのだろうと思った。
（怪奇探険クラブ）
その副部長をしているＳＨＩＺＵＫＵ。
図式はとても簡単なものだ。
「あれ〜？ 今日はずいぶん取材が多いなぁ」
ＳＨＩＺＵＫＵはそんなことを言いながらも、俺を部室に入れてくれた。
（ずいぶん？ ……ああ、他の連中も来たのかもしれないな）
そう思い当たる。
部室には他に女が１人いて、それが影沼・ヒミコであることを悟った。
「んで、話って何かな？ やっぱりあたしが光の世界を知ってたことについて？」
（！）
どうやら用件は、十分すぎるほどわかっているようだ。
「――そう、どうしてこの世界の構造を知っているのかと思ってね」
するとＳＨＩＺＵＫＵはヒミコの方をちらりと見ると。
「ホントはね、知ってたんじゃないよ。ヒミコちゃんの思想だったってだけ。あたしはそれを信じたの。だってヒミコちゃんは大事な友だちだもんっ」
「思想？」
ヒミコはこくりと頷くと。
「私に残っていた記憶は、その思想だけなんです。”ゲルニカは闇の世界、外には光の世界がある”って」
「！」
情報を思い出してみると、ヒミコは高峰・沙耶に保護される前の記憶をなくしている、ということだったはずだ。
（残された思想、か……）
しかしそれは思想などという曖昧なものではなく、紛れもない現実だったわけだ。
俺が少し考え込んでいると、今度はＳＨＩＺＵＫＵから口を開いた。
「ねね、あなたはあたしが向こうの世界に行く方法知らない？ 探偵ちゃんも他の外から来た人もわからないっていうの。原理を考えればいけるはずなんだけど、行けないのは”あいちゃん”が許してないからだって」
「あ、あいちゃん？ ”あいつ”のことか？」
「うん、そーだよ」
（――！ ちょっと待てよ……）
ヒミコにその記憶をあえて残したのが”あいつ”の仕業だとすれば――それがＳＨＩＺＵＫＵに伝わりこうなることも、”あいつ”には予想できていたはずなのだ。それでも”あいつ”はＳＨＩＺＵＫＵを向こうへは行かせない。何か理由があるのか、それとも本当は”あいつ”以外の理由で行くことができないのか――
（どちらにせよ）
”あいつ”に直接会えば、わかるような気がした。
「――なぁお嬢ちゃん、俺と一緒に”あいつ”に会いに行かないか？ この世界の真相を掴んでいるのが”あいつ”なのは間違いないんだ。本当に行けない原因は”あいつ”なのか、会えばわかるし望みも叶うかもしれないぜ？」
俺の言葉に、ＳＨＩＺＵＫＵの表情が少し揺れた。
「で、でも……あたしと会ってくれるかな？ あいちゃんあたしを嫌ってるから……」
「――まあいいさ。俺は”どちらが嫌がっても”連れて行く」
痛みのないように、彼女に”手錠”をかけた。
「え?! わ、わっ」
「待って下さい！」
そのまま連れて行こうとした俺の前を塞いだのは、先程から黙って俺たちの会話を聞いていたヒミコだった。
「なんだ？」
「ダメ……ＳＨＩＺＵＫＵちゃんを連れて行かないで！」
「ヒミコちゃん？」
「どうしておまえにとめる理由がある？ お嬢ちゃんは嫌がっているんじゃなくて会えるかどうか心配しているだけだろう？」
そうだ。この拘束は逃亡を防ぐためじゃない。勇気を与えるためのもの。
それでもヒミコは両手を広げて、激しく首を振った。
「でもダメなんです！ 嫌な予感がするの……」
ＳＨＩＺＵＫＵと視線を合わせる。ＳＨＩＺＵＫＵも戸惑いの表情をしていたが、かける言葉は見つからないようだった。
「――悪いが、こっちの利害は一致しているんでな」
ヒミコを力ずくでよせると、俺たちは部室をあとにした。
「ＳＨＩＺＵＫＵちゃん……！」
大袈裟なほど悲痛なヒミコの叫びが、聞こえた気がした。
■ありえないお茶会【ゲルニカ：”あいつ”の空間】
この世界は、謎だらけだ。
ひとつには、”あいつ”と対立する少年探偵の存在。ここが”あいつ”の世界だというならば、そんな存在など初めから作らなければいいのに。
（――いや）
「”あいつ”は探偵を苦しめるためにこの世界をつくった」とも、桂は言っていた。
それなら２人が元いた別の世界が存在しているというのだろうか？
そしてもうひとつは、このＳＨＩＺＵＫＵの存在。本人が”あいつ”に嫌われていると言っていたとおり、本当に”あいつ”はＳＨＩＺＵＫＵが嫌いなのだろう。それは情報としてわかっている。
（ならば何故）
生かしておく？
どうしてそんな存在をつくったのだろう。
それが自分の不利にはならないと、確固たる勝算があるのだろうか。
★
”あいつ”は俺を――そしてＳＨＩＺＵＫＵを否定しなかった。
「！ ……一体どういう状況なんだこれは」
驚いたことに”あいつ”の元には先客がいて。しかも”あいつ”と優雅にお茶会を楽しんでいたのだった。
「こんにちは、志賀さま。わたくしは、佳月と申します」
能面をした女が告げる。巫女服に錫杖――その姿に、俺は見覚え……いや、聞き覚えがあった。
（確か桂が説明していた）
一番最初にゲルニカへやってきた時だ。
（こいつのことだったのか……）
妙に納得する。
『今度の土産はＳＨＩＺＵＫＵか』
黒いシルエットから白い紙が覗き、佳月の正面に座っている”あいつ”はそんなことを記した。
当のＳＨＩＺＵＫＵは、怖がっているのか言葉を発さない。
「ご一緒にお茶などいかがですか？」
どうやらこのお茶会セットを持ち込んだのは佳月のようで、俺たちを促した。
おとなしく席についてから、俺は唐突に質問を投げかける。
「――おい、お嬢ちゃんを向こうの世界に行かせないのは何故だ？ 最初は行かせる気があったんだろう？」
「！」
俺の言葉にびくりと反応したのはＳＨＩＺＵＫＵだ。
”あいつ”はティーカップを手にしたまま。
『……何故、そう思う？』
別の手に持った紙で会話を続ける。
「ヒミコに思想だけが残されていたからさ」
『残念だが』
”あいつ”は早口（？）に。
『ヒミコが記憶喪失であることも、それを覚えていたことも――俺の声がないことも』
「まさか……おまえの意思ではないと、言うつもりか？」
『ご名答』
思いもよらない、答え。
「冗談だろう？ ここはお前の世界のはずだ。そのお前が干渉できないことなど、あるはずが……」
「わたくしも同じことを訊いたのですよ」
佳月が言葉を挟んだ。
『あれが同じことか？』
”あいつ”が笑っているのがわかる。
「同じでしょう？ 何故”虚無の境界”に関わっていらっしゃるのか」
「?!」
虚無の境界とは、向こうに存在する”世界人類の滅亡をはかる狂信的なテロ組織”のことだ。こちらにもそれが存在することは確かに知識として知ってはいたが、こうして名前が出てくるとは……
「もしや、おまえより”上”なのか？ 虚無の境界――いや、そのトップである巫神・霧絵は」
『…………』
無言までも、”あいつ”は記した。
「わたくしも先程気づきましたけれど、情報をよく整理しておいたなら、最初からわかっていたことかもしれませぬ」
佳月の言葉は、どこか情けないといった感情が含まれているように思った。
（情報を、整理か）
だが俺たちがそれを見落としていたことも当然と言えるかもしれない。まだ名前は一度も、挙がっていなかったのだから。
整理しようとするほど、浮かび上がる知識。
（巫神・霧絵は”あいつ”を作り出した張本人と噂されている?!）
そこまでたどり着いて、納得した。
「一体どういうことだ……作り出しただと？ まさかおまえ、ホムンクルスだとか言うんじゃないだろうな」
すると”あいつ”は豪快に身体を揺らしてから。
『俺とてもうそろそろ、ひとりにして欲しいがな』
そんな意味深なことを記す。
やがて俺たちの会話を黙って聞いていたＳＨＩＺＵＫＵが、声を発した。
「ね、ねぇ……じゃああたしが向こうの世界に行けないのは、霧絵さんって人のせいなの？」
『俺は邪魔だから追い出したいがな』
「うー」
”あいつ”の答えは間接的ではあったが、それだけで十分だった。
「俺たちだってこうしてこっちに来てるんだ、別にお嬢ちゃんが向こう行ったってなんの問題もないんじゃないのか？」
『さぁな』
その辺は、”あいつ”にもわからないようだった。
（それにしても――）
これでほんの少し、矛盾の謎が解けたような気がする。
この世界は”あいつ”によって作られている。その大前提は確かなのだろう。
しかし”あいつ”以外にも、動かせる人間がいた。意味はよくわからないが、”あいつ”を”作り出した”という巫神・霧絵だ。
もしかしたら今の矛盾だらけの構図も、その人物が引き起こしているのかもしれない。
（だが、何のために――？）
その疑問は、消えない。
「……おや、またお客さまがいらっしゃったようですね」
「え？」
『物好きな奴らだ』
そうして不意にこの空間に現れたのは――
「〜〜〜ちょっと待て！ 何優雅にお茶会なんかしてるんだ！」
「ＳＨＩＺＵＫＵさん大丈夫ですか？」
ディテクターと柚木・羽乃(ゆずき・はの)だった。
「俺はＳＨＩＺＵＫＵが誘拐されたっていうから、捜しに来たんだぞ？」
（なるほど）
ヒミコがディテクターに助けを求めたか。
そしてふと、あの時のヒミコの奇妙な反応を思い出す。
「おい。ヒミコは何故か俺たちがおまえに会いに行くことを阻止しようとしたんだが？」
”あいつ”に振ってみると。
「俺たちを無視するなよ！」
「まあまあ、どうぞ、お座りになって下さいませ」
ディテクターはずいぶんと気が立っているようだ。佳月がティーカップを差し出すと一気飲みし、熱さにむせている。
「ディテクター……」
そんなディテクターを少し呆れたような目で見ている柚木は、どうやらずっとディテクターと行動を共にしているようだった。
（ま、誘拐されたと言われて来てみればこれじゃあな）
やさぐれる気持ちもわからないでもない。
”あいつ”はディテクターが落ち着くのを待ってから。
『それは暗に、俺が本当はお前たちに会いたくなかったのではということを言っているのか？』
先程の俺の問いに答えた。
「率直に言えば、そうなるが」
「志賀さま、それは無理という話でございます。いくらこの方であっても、人の気持ちまでもはそう簡単に動かせるものではありませぬ」
「……もし動かせるのなら、探偵くんの感情も変えてしまえばいいですからね」
柚木が言った。
「だがそれじゃあ、探偵自身は苦しくないだろう？ だからやらないんじゃないのか？」
「そうかな？ 本当は100％憎みたいのに強制的に憎めなくされたら、実際とても辛いと思うんですけど……」
「ふむ……」
それは難しく、そして酷くデリケートな問題であった。
「で？ 実際にはどうなんだ」
ディテクターが”あいつ”に向かって問う。
”あいつ”はしばらく無言でティーカップを傾けていたが。
『どちらとも、言えんな』
「え？」
曖昧な言葉を返した。
「どういう意味だ？」
『俺とて自分の心というものを、100％理解できているわけではない、ということさ』
「！」
ある意味それは、”あいつ”の真理なのかもしれない。
（異常な存在）
他者を超越する力。
俺たちはまだ、”あいつ”の輪郭しか掴んではいないのだ。
（だから忘れていた）
底にあるものは、きっと俺たちと同じなのだということを。
「――戻ってヒミコに訊いてみるか」
告げたのはディテクター。
「でもディテクター、ヒミコさんも人間だから、何故自分がそんな行動をとったのかわからないかもしれない」
「！ そうだな……」
「わかるとしたらやはり、霧絵さま……でしょうか？」
『否定はしない』
「じゃあその霧絵に会うにはどうしたらいいんだ？」
また直球で勝負すると、”あいつ”は首を傾げて。
『例はある。お前の世界の俺を殺せばいい』
わけのわからないこと言った。
「おいっ」
『…………』
それ以上言うつもりはないようだ。
「チっ」
舌打ちをして、奴から視線を外した。と、ＳＨＩＺＵＫＵが目に入る。
「そうか……ＳＨＩＺＵＫＵを無理やり連れ出そうとすればいいのか！」
「待て、それではＳＨＩＺＵＫＵが危険すぎる」
「何故だ？ 俺たちはこうしてこちらの世界へ自由に来ることができるんだぜ？ 逆が無理だなんてそんなおかしな話はないだろう？」
「しかし……」
言葉を続けようとしたディテクターを、佳月が遮る。
「探偵さまも仰っておりましたよ。原理的には同じであるのだから、十分に可能であると」
「よし、じゃあ俺は実験してくるぜ。来な、お嬢ちゃん。願いを叶えてやるよ」
「行くなＳＨＩＺＵＫＵ！」
立ち上がる俺。止めるディテクター。
ＳＨＩＺＵＫＵはそんな俺たちを交互に見たあと――自分の行く道を、選んだ。
「あたし……行ってみたい」
そして俺の手を、とった。
■予想もしない妨害【ゲルニカ：？？？】
そこに働いているのは、一体誰の意思なのか――確かめるには、これが一番だと思った。
「あのっ、あたしどうすればいいのかな？」
「簡単なことだ、俺から手を離さなければいい」
「はーい」
ＳＨＩＺＵＫＵの口調は明るいが、緊張していることがその様子からわかった。
”あいつ”の空間から適当に歩いてきたため、ここがどこなのかはわからない。しかしそれはさして問題ではなかった。
（ディテクター、追ってこないな）
だとしたら”あいつ”が、それをとめているのだろう。
あとは俺が思えばいいのだ。
（帰りたい）
そうするだけで、俺たちはどこからでも帰れる。
（この世界は）
そういう設定であった。
――はずだった。
「――！ なんだ……?!」
突然突風が吹いて、俺の意識を掻き乱した。
それだけではない。
「うわぁ〜なんかくるよぅ!?」
ＳＨＩＺＵＫＵのそんな声に視線を移動させると、丸い光が物凄いスピードでこちらに向かってきているのが見えた。
「よけろっ」
「きゃ！」
咄嗟に腕を引いて、それを交わす。
（誰かが俺たちを狙っているのか?!）
少なくともディテクターではないと、思った。ディテクターならばＳＨＩＺＵＫＵまで巻き込むような攻撃はしないだろう。
一体誰が……と辺りを見回す。何もない剥き出しの大地が広がる世界。空の色はやけに暗い。
「！」
やがて先程光が飛んできた方向に、人影が。
「だ、誰かくるぅ〜」
ＳＨＩＺＵＫＵは俺の後ろに隠れた。
（ＳＨＩＺＵＫＵにあちらの世界に行ってほしくない者）
もしや……早速霧絵の登場か?!
俺は期待して、その人影を見つめていた。
「――な……」
しかしゆっくりとこちらへ歩いてきたのは。
「！ ヒミコちゃん……？」
ＳＨＩＺＵＫＵは気づくと。
「なぁ〜んだ、びっくりさせないでよ★」
安心した様子で俺の後ろから出て、ヒミコに近づいて行った。
「おい！」
「ヒミコちゃんなら大丈夫よぅ。さっきのはきっと別な人……」
振り返って告げたＳＨＩＺＵＫＵの後ろから、再び光の弾が――ＳＨＩＺＵＫＵの脇を通り過ぎ俺の方へ……！
「く……っ」
間一髪でよけた。
「ヒミコちゃん?!」
呼ぶＳＨＩＺＵＫＵを無視して、ヒミコはこちらへの攻撃を続ける。
（何故……）
俺が無理やりＳＨＩＺＵＫＵを連れて行ったからか？
いやそれ以前に、この圧倒的な力はなんだ！
俺にはよけるので精一杯だ。
（タナトスの鎖を使うか？）
一瞬頭をよぎるも、諦める。
今のヒミコは危険すぎる。手錠をかけても、逆に引きずられるのがオチだろう。
「ダメ〜ヒミコちゃんやめてよ！ この人は悪くないんだから!!」
「お嬢ちゃん、前に出るな！」
ヒミコにはＳＨＩＺＵＫＵの声も届かない。――いや、その表情はどう見ても、尋常じゃないのだ。
（誰かに操られているのか？）
そう思わせるほど。
そうしてやがて……耐え切れなくなったＳＨＩＺＵＫＵは、俺の前へと飛び出した。
「もうやめて――――っ!!!!」
「っあぶな……」
その瞬間選択肢は、もう２つしかなかった。
どちらがぶつかるか？
（悩むまでもないだろう）
ＳＨＩＺＵＫＵの死体が見たくない。そう言ったら嘘になるだろうが、俺は最初からこの知識を持っていたから。
（俺が死んでも、本当の”死”にはならないからな）
それは最初に桂が言っていたことだ。
そして俺は――
『選ぶ権利をあげましょう』
遠い意識の奥で、そんな声が聞こえる。
『傷を癒すか、一度死んでしまうか』
それはこれまで聞いたことのない声だ。
『勇気あるあなたに』
そして２度と忘れない――
『邪魔をするあなたに』
『選ぶ権利を、あげましょう――』
■終【２．インサイダー・アイドル】
■登場人物【この物語に登場した人物の一覧：先着順】
番号｜Ｐ Ｃ 名
◆◆｜性別｜年齢｜職業
2266｜柚木・羽乃（ゆずき・はの）
◆◆｜男性｜１７｜高校生
0164｜斎・悠也（いつき・ゆうや）
◆◆｜男性｜２１｜大学生・バイトでホスト（主夫？）
1883｜セレスティ・カーニンガム
◆◆｜男性｜ 725｜財閥統帥・占い師・水霊使い
2151｜志賀・哲生（しが・てつお）
◆◆｜男性｜３０｜私立探偵（元・刑事）
2086｜巽・千霞（たつみ・ちか）
◆◆｜女性｜２１｜大学生
2525｜アイン・ダーウン
◆◆｜男性｜１８｜フリーター
1286｜ヨハネ・ミケーレ
◆◆｜男性｜１９｜教皇庁公認エクソシスト(神父)
2181｜鹿沼・デルフェス
◆◆｜女性｜ 463｜アンティークショップ・レンの店員
■ライター通信【伊塚和水より】
この度は≪闇の異界・ゲルニカ ２．インサイダー・アイドル≫へのご参加ありがとうございました。そして大変遅くなってしまって申し訳ありませんでした_(_^_)_ その割にはあんまり長くないんですが……分岐が激しく多いのでよろしければ他の方のノベルもご覧になって下さいませ〜。
なんというか……酷い目にあわせてすみません……。何故こんな展開になったのか自分でも謎です。でもアイドル誘拐はかなり楽しかったです！ おかげで展開に幅が出ました。その発想力にただただ脱帽するばかりです。
ゲルニカ、大人しく隔月に変えようかなと思っております。色々と変更点が多くご迷惑をおかけしておりますが、今後ともよろしくお願い致します_(_^_)_
それではこの辺で。またこの世界で会えることを、楽しみにしています。
伊塚和水 拝
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