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<東京怪談ウェブゲーム あやかし荘>


神様ご訪問

■会合の知らせ
「大変じゃ!」
 バタバタと飛び込んできた嬉璃(きり)の姿に、因幡・恵美(いなば・めぐみ)は目を瞬かせた。
 旅行帰りなのだろう、嬉璃は呼吸を整えようと背に抱えていた大きな風呂敷をその場に降ろし、胴服をいそいそと脱ぎはじめる。
「お帰りなさい、嬉璃ちゃん。一体何が大変なの?」
 恵美から受け取ったお茶を一気に飲み干し、嬉璃はようやく一息ついた。
 徐に風呂敷から巻き物を取り出すと、恵美にさり気なく手渡す。
「今度の会合の場所なんぢゃが……ここ、あやかし荘にすると決まったんぢゃよ……」
「会合って、嬉璃ちゃんが毎月行っている、神様の集まりのこと?」
「うむ。ここの料理と茶が美味いと言ったら、どうしても食べたいと言い始めての。仕方ないから来月の満月の会合に……招待することになったんぢゃ……」
 がっくりと肩を降ろす嬉璃。
「あら、素敵じゃないですか。神様達をおもてなし出来るなんて」
 明るくいう恵美を嬉璃はじろりと睨みつける。
「そんな生易しいものではないぞ……やつらの食欲は限度を知らぬ……あと、汚れにはうるさいからの、ちりひとつ無い状態で迎えなければならん。その巻き物に書いてあるのが今度の会合に参加する面々ぢゃ、飯の好みはそこに書いてある。恵美殿にはすまないが……準備をお願いしてもらえんかの……?」
「わかりました。あやかし荘みんなで最高のおもてなしをして差し上げますね」
 
 それから数日後、あやかし荘に突如として丸太材で作られた大きな鳥居が建てられ、その両端に榊が植えられた。
 何事かと不思議そうにする住民に、恵美はにこやかな笑顔で答えた。
「今度、ここに神様達をお迎えするんです。よかったらお手伝いして頂けますか?」

●会合準備にむけて
 長い雨も一息つき、穏やかな春の陽気が久しぶりにあやかし荘に舞い込んできた。
 まだ湿り気のある庭に新しい命が芽吹きはじめていた。
 会合の手伝いにと、あやかし荘に来ていた榊船・亜真知(さかきぶね・あまち)は小さな新芽達へそっと声をかけてやる。
「立派に成長してくださいね。楽しみにしていますよ」
 彼女の声に応えるかのように、新芽達は小さく身体を揺り動かす。
「亜真知殿、そんなところでなにをしてるのぢゃ?」
 顔を上げると、いぶかしげに顔をひそめている嬉璃の姿があった。毎日の水やりにと庭に出てきてたらしく、手には可愛らしい象の形をしたじょうろが握られている。
「新しい命に声援を送っていた所ですわ」
 ほほう、と隣に座り込み、嬉璃もじっと新芽達を眺めはじめた。2人の視線に気付いているかどうか……は解らないが、若芽達は日の光を浴びて、真っすぐに背を伸ばしている。
 2人の背後ではパタパタとあやかし荘の住民達が右往左往していた。会合の準備は殆ど終わっていたが、周辺の掃除が完了していなかったのだ。
 掃除と言っても、単に埃を払うだけではない。屋敷にこもる穢れ(けがれ)を綺麗に払わなくてはならない。元々あやかしそうは座敷童である嬉璃がいるため、あまり淀んだ場所はないが、不幸を背負って歩いているような特異点人物……つまり、三下・忠雄の周囲を浄化しなくてはならないのだ。
「しばらくここから出ていくように」
 冷たい一言を投げ付けて、真名神・慶悟(まながみ・けいご)は忠雄をあやかし荘の敷地内から叩きだした。
 当然のように文句が返ってくるが、全て聞き流して、慶悟は浄化の儀式を行い始める。
 まずは忠雄の部屋を徹底的に水と塩で清め、周辺にたまっているよどみのようなものを、自らが作りだした炎で燃やしていく。その炎は不思議と家屋には燃え移らず、ただ影となっている廊下の隅などでゆらゆらと青白い炎をあげているだけだった。
 不思議そうに眺めていた好奇心旺盛の住民達を適当に追い払い、慶悟は順に浄化の術を施していった。最後に清めの塩を玄関に盛れば術は完成だ。
 ようやく一息つけるな、と慶悟は安堵の表情を浮かべて、控え室である恵美の部屋へと向かっていった。
 
●日暮れの訪問客
 日が徐々に暮れはじめ、空に流れる雲がぼんやりと赤く染まりはじめる。
 あやかし荘の玄関口に建てられた灯籠(とうろう)に灯がともされ、敷地内に暖かな色の影が落とされた。
「そろそろですね」
 初日の会合は夕日が沈む頃に開催されるのだという。すでに忠雄は仕事場であるアトラス編集部に2〜3日監禁するよう言付けてあるし、他の来客もここ数日はこないことになっている。
 まさに用意万端といった様子で、亜真知や慶悟をはじめとした面々はじっと玄関口に佇んでいた。
 
 シャン……
 
 澄んだ鈴の音が薄暗い敷地内に響き渡る。それと同時に亜真知はすっと頭を下げた。
 一息おいて、一行の眼前に大きな猿が姿を現した。猿は目を細めて一行を眺め回すと、そのままあやかし荘の中へ入っていった。
「……今のは?」
「今年の干支の猿神様ですわ。さ、まだいらっしゃいますよ」
 猿の後に続いて来たのはどれも動物の姿をした者達ばかりだった。ウサギやタヌキといった愛らしいものから、伝説と呼ばれる生き物や猛獣と言った類いの者達の姿も見える。次々と妖怪や神々が訪れる様はさながら百鬼夜行を思わせた。
 その中に見知った姿を見付け、慶悟は小さく声を上げた。
 漆黒のドレスに見を包み、妖艶なまでの真っ赤な紅を唇に引いた巳主神・冴那(みすがみ・さえな)がいた。共に招待された神々達と談話を交わしながら、鳥居の門をくぐり抜けていく。
 そのすぐ後ろに一見して普通の人間らしい女性の姿があった。彼女の回りになにやらぼんやりと人ならざる者の姿が見え隠れしているが、積極的に表に出たくないのか、出る技術がないのか、姿がはっきりとしない。
 その姿に気付けない恵美は迷い人だと察して声をかけようとした。だが、それをさり気なく亜真知が制する。
「あの方もこの会合に来る資格のある方ですよ。ご安心下さい」
「でも、普通の人間のようですけど……」
「いいえ大丈夫。まだ少し緊張されているだけですよ。さ、それより私達はお茶の用意を致しましょう。慶悟さん、あとをお願い致します」
 軽く一礼をして、女性達は台所へと下がっていった。
 まだまだ続く列に少々うんざりしながらも、慶悟は客を玄関口で出迎える。
 慶悟の姿に気付いたのか、話を中断させて、冴那は軽い会釈をした。隣にいた女性ー草壁・小鳥(くさかべ・ことり)も挨拶代わりにと頭を下げる。
「よかった……まともな人間がいてチョット安心だよ」
 冴那にしか聞こえない大きさでぽつりと小鳥は呟いた。
「あら、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の姿じゃ信用ならない、とでもいうのかしら?」
 目だけ笑っているかのようなそぶりで冴那は返事を返す。自分はまともではないのかとツッコミをいれようとしたが、よくよく考えれば蛇の化身なのだから小鳥からしてみれば自分もここにいる妖怪達と変わりない。
「そんなんじゃないけどさ、やっぱ自分と違う格好のバッカって不安になるよ。あたしも『妖精さん』が誘わなかったらこんな集まりがあるだなんてことすら解らなかったしね」
 苦笑いをしながら小鳥は言った。何となく冴那の考えを察しているようだ。
 2人は案内されるままに、あやかし荘へ入り、一番奥の部屋へと案内された。
 部屋は4間ほど壁が取り外され、広い畳敷きの客間へと変貌していた。この日のために、1階を大きく改造したと通りがかりに耳にしたが、本当だった。
「さ、皆の衆好きなところに座っていっておくれ」
 入り口近くに正座し、嬉璃は一行を部屋の奥へと誘導する。
 用意された座布団に腰を降ろしていく神々の姿をみつめ、嬉璃は満足げに頷いた。
「さて、それでは会合の方を始めるとするかの」
 
□どうぞ一杯
「あら、綺麗ね」
 夕食を追え、一息ついた頃。お茶請けにと菓子が訪問客に振舞われた。桜の花びらが閉じ込められたヨウカンと桜餅、それにねりきりの桜が添えられている。どれも手作りらしく、全てにおいて形が少しづつ違っていた。
「何だか食べるのが勿体ないぐらいね。このまま持ち帰って蛇達に見せてあげたいわ」
「お土産でしたら別にまたお包み致しますよ」
 にこりとほほ笑みながら亜真知はいう。素直に言葉に甘えることにし、冴那はそっと楊枝を菓子にさして一口口に運ぶ。
「美味しい……けど、ちょっと甘味が強いわね」
「お抹茶が美味しいように少々お砂糖を多めに使っております。お抹茶を飲めば丁度良いお味になると思いますよ」
 そう言いながら、亜真知は丁度運ばれてきた茶碗をさり気なく冴那の前に置いた。その無駄の無い動作に、流石ね……と冴那は呟く。
「いい香り……どこぞの興信所では絶対に味わえないお茶だわ」
 この間の寄せ鍋の味を思い出し、冴那は口元だけでほほ笑む。ほんのわずかの表情の変化だけに、それに気付いた者はいなかったが。
 不意に冴那の背後から小さな白い蛇が姿を現した。赤い舌をちろちろと動かし、冴那のひざ元で丸くなろうと膝によじ上りはじめる。
「こら、はしたないでしょ」
 ぴしゃりと蛇の頭を叩き、冴那は一括を入れる。
 しょんぼりと冴那の隣で大人しくする蛇の眼前に、亜真知はそっとお菓子を差し出した。
「良かったら食べてくださいね」
「……この子、お茶はきっと飲めないわよ……?」
「丁度余っていましたし、せっかく来て下さったのになにもご馳走出来ないのではもてなしの心得に反します」
 その後の花見会で彼(?)はちゃっかり腹一杯のご馳走と酒にありつけたが、同時に勝手についてきた罰として、冴那からこっぴどく怒られるのだが、それはまた別の話。

●お食事が終わったら
 会合は程よく和やかにすすめられた。運ばれてきた料理に舌鼓を打ち、満足に腹が膨らんで、皆穏やかな表情で食後の会話を楽しんでいる。
「これで歌と踊りもあれば言うことなしなのじゃがのー」
 酒豪と名高い、恰幅な腹をした土着神の老人が杯(さかずき)を片手ににへらを笑みをこぼす。
「冴那殿、いっちょ踊ってもらえんか?」
 彼は杯に酒を注いであげていた冴那になにげなく言う。あくまで無表情に冴那はぴしゃりと拒否の言葉を返した。
「そのような心得はないの。他をあたってもらえるかしら」
 踊れないわけではないが、彼の言いなりになるのは彼女のプライドが許さないのだろう。やれやれと呟きながら、老人は酒を一気に飲み干した。
「さて、お楽しみの最中申し訳ない。そろそろ話し合いをしても構わぬぢゃろうか?」
 凛(りん)とした嬉璃の声が響き渡る。それまで和気あいあいと話していた一同は会話を止めて、一斉に嬉璃の方を見つめた。
「ええと、ごめん。ちょっといいかな」
 小鳥は申し訳なさそうに右手を小さくあげた。その肩にちょこんと腰かける小さな人は我関せずといった様子で黙々と菓子をかじっている。
「話し合いするっていうんならさ、あたし裏にいってもいいかな? なんとなーくココに来ちゃったけど、難しい話するんなら……あたしは場違いみたいだし……」
「ふむ……ようするに足がしびれたということぢゃな」
 嬉璃は不敵な笑みを浮かべて素早く小鳥の背後に駆け寄った。
「いやっ! そーじゃなくて……! お手伝いしにここにきたんだしっ!」
「言い訳無用!」
 ぐいっと嬉璃は小鳥の足を踏み付ける。絶叫に近い声をあげて、小鳥はその場に崩れ落ちた。
「たたたたんま!」
「ふっふっふ……こーすれば痺れは早く治るのぢゃよ……!」
 ぐりぐりとなおも嬉璃は小鳥の足を攻め続ける。
「……さっさと足を崩しておけば良かった……」
 こうなる事は妖精さんに忠告されていたが、何となくかしこまった席のように感じられて、正座を崩す気になれなかった。
 その時、救いの神が小鳥に訪れた。様子を見かねた冴那がひょいと嬉璃を抱き上げたのだ。
「はい、戯れはその位にして話を続けましょ」
 ちらりと横目に小鳥を見つめ、冴那はさり気なく片目をつぶる。
 そそくさと退室していく小鳥を、指を加えて見つめる嬉璃。軽く額を叩き、冴那は少し厳しい口調で主催者であることをもう少し自覚しなさいと告げた。
「さて、話が中断してしまったが再開するとしようかの」
 こほんとせき払いをして嬉璃は再び皆に言葉を投げかける。
「まずはこの春の活動についてぢゃが……」

●まかない交代
「手伝って下さるのは有り難いのですが、せっかくご招待されているのですし……」
「でも、それを言ったら亜真知だって招待されてたんだろう? 皆待ってるよ」
 亜真知が持っていた手ぬぐいと皿を奪い取り、小鳥はさり気なく背中を押してやる。
「あとのことはあたしがやるから。同窓会楽しんできな」
「そうですか? では、後を宜しくお願いしますね」
 一礼をして亜真知はそそくさと台所から出ていった。会議の後は参加者全員が楽しみにしている「桜の下での月見と宴会」だ。会議は途中参加になってしまうが、最後の集会には無事に参加出来るだろう。
「でもいいのか? 花見の準備なら俺だけでもやれるぞ」
 桜の下に引くござと、日本酒が詰められた酒樽はすでに庭に並べてある。後は酒にあう、ちょっとした料理を用意しておくぐらいだ。客人はもうすでに夕食もお茶も済ませているのだから、そんなに量はいらないだろう。もっとも限度を知らない輩も多そうだが。
「『妖精さん』がご奉仕したいって聞かなくてさ……それにさ、ココにはもてなしの手伝いをしに来たつもりなんだ」
「の、割りにはしっかり食事もしていたな」
「あー……なんとなく、ネ。ほら、流れってモンがあるじゃない」
「……ま、確かに余程親しい仲でないと、言い出せない空気ではあったな」
 慌ただしく駆け回るまかない達に、さり気なく声をかけるにはそうとう勇気がいるだろう。タイミングさえあえばどうにかなるだろうが、入ってきた最中はまさに戦争だったため、小鳥は流れに乗るしかなかった。
「料理なら得意だから任せてよ。日本酒ならちょっとピリ辛風味のおつまみがいいよね、おもいっきり腕を奮っちゃうからさ!」

●夜桜の下で
 少し長い話し合いが終わり、ようやく最後のお楽しみ「あやかし桜花見会」の時間となった。
 客間から勢い良く飛び出してきた妖怪達に、慶悟と小鳥は順に日本酒の入った升を渡していく。
「お代わりは一杯あるから慌てないで! まずは皆で乾杯だよ!」
 早速飲もうとしているもの達に小鳥は念を押して注意する。
「さて、今宵皆様、遠路はるばるお越し頂き有り難うございました。皆様との再会と健康を祝して乾杯の音頭を取らせて頂きます」
 桜をちりばめた鮮やかな振り袖姿の亜真知が一同の中央へと進み出る。その艶やかな姿に皆が感嘆の声をもらした。
 升を持った手をすっと高く掲げる。春の夜風が静かに吹き、掲げられた升の中へ桜の花びらを一枚飛び込ませた。
「乾杯!」
 月夜に澄んだ声が響き渡る。
 それはすぐさまにぎやかな笑い声にかき消されるが、升の中に舞い降りた花びらはその余韻を残すように、いつまでも踊っていた。

■お祭りはまだおわらない
「で、結局後始末は酔わない者のする定めなのね……」
 真っ赤な顔をして寝転がる面々を眺め、冴那は小さくため息をついた。
「こればかりは仕方ないな……」
 満足げな笑みをして酔いつぶれてる嬉璃を横目に、慶悟は残っていた酒を飲み干した。
「……あら、まだ残ってるの?」
「ああ、まだ樽に半分位あるみたいだ」
「あたしも飲んでいいー?」
 ちゃっかりと花見に参加していた小鳥が升を差し出した。柄杓で自分の升に注ぎながら、慶悟は「駄目だ」と鋭く答える。
「なんで?」
「……まだ未成年だからだ」
「慶悟とは同じくらいの年じゃない……」
「俺はハタチで社会人だ。酒も煙草も出来る年なんだよ」
「別に平気よ、2〜3杯ぐらいじゃ酔わないって」
「そういや……あんたもう飲んでなかったか?」
「ええ、それはもう豪快に飲まれてましたよ」
 何時の間にか2人の間に座っていた亜真知がさり気なく言う。じろりと睨みつける慶悟に、もはや笑うしかないと小鳥は引きつった笑みを浮かべた。
「とにかくだ、未成年は黙ってジンジャーエールでも飲んでろ!」
 言うなり、慶悟は小鳥の升へなみなみとジンジャーエールを注いだ。
「なら、残りのお酒はあたしが頂くわね」
「ちょっと待て、俺も飲むぞ」
「あら、小鳥ちゃんが飲めないなら、ちょっと先輩なだけのあなたもあまり飲まない方がよくって?」
「そーだよ、慶悟が飲むならあたしも飲む!」
「美味しいものを独り占めしてはいけませんものね。あ、私にも頂けますでしょうか?」
 小鳥と慶悟がにらみ合う隙をついて、亜真知はちゃっかりと日本酒を手に入れる。
「……皆さん仲良しですね」
 その様子を眺めていた恵美がにこりとほほ笑みながらそう呟いた。
 
おわり

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

 0376/巳主神・ 冴那/女性/600/ペットショップオーナー
 0389/真名神・ 慶悟/男性/ 20/陰陽師
 1593/榊船 ・亜真知/女性/999/超高位次元知的生命体
                       ……神さま!?
 2544/草壁 ・ 小鳥/女性/ 19/大学生

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■         ライター通信          ■
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 大変お待たせ致しました。
「神様ご訪問」をお届け致します。

 今年の春は花粉が少なめで実に花見に最適の気候となりました。一部地域では、ぼちぼち桜がほころび始めているころではないでしょうか。気の早い人達はきっともうお花実と称した飲み会を行っている頃でしょう。
 
巳主神様:ご参加有り難うございました。客としてご参加、満足頂けたでしょうか? どちらかというと集会と言うより飲み会のにぎわいになってしまいましたね。良い桜があって良い料理と酒があったら……必然的なのかもしれませんが。

 お花見はいつやっても楽しいもの。特に夜空にぼんやりと浮かぶ桜の姿は儚げ絶景です。その近くに湖や河があればなお良し。一緒に眺める仲間とおいしい料理と飲み物があればもっと良し。
 暖かい気候になり夜もすごしやすくなりました。皆様も是非夜の桜を眺めにいってみては如何でしょうか。
 きっと今回の花見(?)の桜の美しさがもっと解るようになるかと思います。
 
 え?三下君はどうしたかって? ……まあ適当に帰ってきてることでしょう。これ幸いに〆切り地獄におとされていなければ。
 
 それではまた別の物語にてお会いしましょう。