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『千紫万紅 ― 4月の花 杜若の物語 ― 』
春の風は、悪戯っ子。それを使役するあの人のように・・・。
眷属の風精霊を何か面白い事はないかと偵察に出したら、拾ってきたのは前世の因縁に苦しめられる若い人間の恋人同士のはなし。
それに彼女、風祭真がのらぬ訳がない。
もちろん、協力はしよう。
前世の因縁のせいで苦しむ二人の姿は見ていられぬ。
「くす」
だけど、その協力の仕方・・・二人をくっつけ方法は、ね。
白さんとスノードロップのいる空間に起こる春の風の乱。
それは無限とも想えるような薄紅の嵐を巻き起こして、そしてその花びら舞う中に現れたのは【享楽】の神 風祭真。
だけどスノードロップはその彼女の顔を見て、なんだかすごい表情をした。そしてなぜだか白さんの後ろに猛スピードで隠れる。
そんな彼女を見て、真は苦笑いをする。
「こらこら、なにを逃げているのよ? 失礼しちゃうわね」
どうやら前に白さんと一緒に真がやっている『丼亭・花音』に行った時に、彼女にハエ叩きで「待て、待て、虫ぃー♪」と追い掛け回されたのがすっかりとトラウマになっているようだ。ちなみにそれはその時に表に出ていた【破壊】の神 しんの仕業なのだが、外見は器を共有している都合上一緒なので、虫・・・もとい、スノードロップには違いはわからない。
真は肩をすくめる。そしてがさごそとズボンのポケットから飴玉を取り出して、それを手の平の上に乗せて、差し出す。思いっきり楽しそうに微笑みながら(しんも彼女をハエ叩きを持って追いまわしていた時に同じ表情をしていた)。
「ほ〜らほらほら、飴玉ですよぉー」
と、言えば、
「わほぅ」
と、甘い水につられてやってくる蛍のように飛んでくるスノードロップ。
つい白さんはくすっと笑ってしまう。
そしてすかっりとスノードロップを餌付けした真は、人差し指で前髪を掻きあげながら青い目を悪戯好きそうに細めて、白さんに提案した。
「この杜若の花の妖精に頼まれたお話、私にお任せくださいません? 白布染めし花が如く、二人の未来も花色に染めましょう」神らしく厳かにそこまで言って、そしてそこからはやっぱりどうしようもなく悪戯大好きっ子の表情を浮かべながら肩をすくめて、「ってゆーか、悲恋も二度三度繰り返されるのはげんなりとしてしまうもの。だからきっちりしっかりと二人には幸せになってもらいましょうって」
もちろん、こっちも慈善事業ではなく、それなりの労力の見返りとして・・・
「なんか楽しそうでしね?」
お腹をぽんぽんに膨らませたスノードロップがそう言うのも頷けるように、何か面白い悪戯を思いついた悪戯っ子そっくりの真はそこでにこりと微笑んで、
「あら、面白がってなんかいないわよ?」
だけど彼女は片手を振りながらそう言うが、そう言う真の表情は充分にさあ、これから二人をオモチャにして遊ぶぞ、というのが見え見えだった。
******
春、桜の花をこれまでいくどとなく見てきた。
自分はこれでも画家の卵。
春の花、淡き薄紅の花びら舞う空間にその絵描きとしての本能がくすぐられぬわけはない。だけど大きなトランク一つ手に持つ彼の心にはその桜の花びらはただ哀しく寂しいモノにしか見えなかった。そう、よく夢に見る、あの池の辺に咲く紫と白の杜若のように・・・。
「やれやれ。なにやってんだろう、俺?」
搭乗するはずの飛行機の時間はもうとっくの昔に過ぎている。それでもここにいるのは彼女が…細井雪菜がここに来てくれるかもと想うから・・・。
ごめん。もう一度会って、話がしたいんだ。
だから俺がフランスに旅立つ日 4月17日、午前11時00分にあの二人の思い出の公園で、待ってるから。
何度もしつこくしてしまって本当にごめん。
そのメールを彼女の携帯電話に入れたのが昨日。
約束の時間は4時間経過している。
完全にふられた。
いや、以前から何度もふられている。
彼女との仲を相談している先輩の女性はノーと答えを出している雪菜にそれでもしつこく交際を迫って、再度ノーと言わせるような真似はよくない。諦めなさい、と忠告されて、それで決めた海外留学。
大学の教授が持ってきてくれたその話は絵描きの礼としても、そして何とかこの胸に宙ぶらりんになったままの雪菜への想いをどうにかしようとしている礼としてもありがたい話だった。
だけど彼は昨日になって、やっぱりもう一度だけ…もう一度だけ足掻きたいと想ってしまった。
そして何度も何度も消しながら・・・やっとの事で送ったメール。だけど・・・
「何やってんだよ、俺・・・」
礼は前髪をわしゃっと掻きあげて、ため息を漏らした。
迷いがないわけじゃない。
自分の行為に。
それでも自分はどうしてだか、そうしなきゃならない気がしていた。
それはなぜだろう?
なぜだかわからないが、自分は彼女に前にとてもひどい事をしてしまって、そしてだから泣いている彼女を迎えに行かなければならないという想いがその胸にあるのだ。
だけど、自分が彼女を追いかけるのがまるで定めかのように、
彼女もまたそうする事が定めかのように自分から逃げ出す。
・・・そこになにがあるのだろうか?
それはいくら考えてもわからない疑問だった。
「あーぁ。数式みたいにちゃんと確固たる答えが出ればいいのに」
桜の樹にもたれながらそんな事をぼやく礼。
降るように舞い落ちる薄紅の花びらの雨を眺めていた彼は瞼を閉じていた。なんだか桜の花を眺めていると、泣いてしまいそうだったから。
・・・しかし、
「あれ、なんだよ、これ?」
礼は閉じた目を拳でごしごしとこすった。なんだかひどくねむ・・・・ぃ。
そして礼は桜の樹にもたれる格好のままずるずるとその場に座り込んで、眠ってしまった。
******
細井雪菜は部屋の隅っこで両足を抱えて、膝に額を埋めて泣いていた。
どうしてこんな事になってしまったのだろう?
彼の事が大好きなのに・・・。
彼が遠くに行ってしまう事を泣いてしまうぐらい好きなのに、
胸が張り裂けそうで、
何も食べられなくなってしまうぐらいに好きなのに、
なのにその想いは口から出す事も、
態度に表す事も、
彼、須藤礼に伝える事もできない。
・・・いや、これまで何度もその想いを伝えようとした事はあった。だけどその度に思い浮かぶのは、寂しげな池のほとりに咲く紫の杜若。
その花の映像が浮かぶたびに、彼女は想う・・・
ああ、この想いを彼に伝えてはいけない。
伝えれば・・・自分は・・・・・・また彼を不幸にしてしまう。
それは形のなさい今の自分の知らぬ過去の自分の記憶。
しかしそれはいばらとなって未熟なこの心をとらえる。
求めてはダメ。
請うてはダメ。
受け入れてはダメ。
このいばらにとらわれし心よ、死ね。
そしてそんな想いに苦しむ雪菜はいつの間にかその場で眠ってしまっていた。
部屋の中にはふわりとラベンダーに似た香りが薄っすらと香っていた。
******
「どうして二人とも眠ってしまったでしか?」
真の神力によってアスファルトにできあがっていた水溜りはすべてを映す水面鏡となっている。そこに映った映像を見て、スノードロップは小首を傾げた。
その彼女に、真は笑顔で何の説明も無しに匂い袋を渡す。
「これのせいよ」
「これ、のせいでしか?」
匂い袋を開けるスノードロップに少しずれた間を置いて白さんがにこりと笑って忠告した。
「それを開けてはダメですよ。人間界で言えば麻薬の類の植物を煎じたモノですから」
白さん、言うのが遅し。
スノードロップは見事に眠ってしまった。
そして真はしばし、唖然としたような目で白さんを見つめていたが、こほんと咳払いをすると、
「さてと、それじゃあ、私も二人の夢の中に入りに行きますか。あの娘も心配ですし。私たちの体、頼みますね、白さん」
「ええ」
こくりと頷いた白さんに微笑んで、真もその匂い袋の香りを吸った。
そして彼女も深い眠りにつき、心は肉体を離れて、夢の世界へと行く。
それが真の煎じた薬の効果。その香りは夢の世界へのチケット。
そしてその夢の世界とは・・・・
「あ!!!」
突然、目の前に現れた真を見て、スノードロップはようやく母親に出会えた幼い迷子の子どもかのような表情をした。
そして真にくっついて、わんわんと泣く。まさしく母親に出会った幼い子どものようだ。
「ここはどこでしか? ここはどこでしか? 気づいたら白さんも、わたしをハエ叩きを持って追い掛け回したひどい真さんもいなくって、ほんとにわたし、心細かったんでし!!! わたしをハエ叩きを振りまわしながら追いかけてきた鬼のような真さんでもいないよりかはマシでし。ほんとぉ〜に心細かたったでし」
真はちょっと複雑そうな顔。彼女としては、そんな風に泣くスノードロップの花の妖精をよしよし、もう大丈夫だよ、と宥めるべきか、それともまだ勘違いして・・・おそらく一生会う度に言われるであろうそれを今、ここで訂正しておくべきか、非常に悩んだ。
だがまあ・・・
「それはそれで面白いから、このままにしておくか」
天然妖精の反応は疾風をからかうよりも面白し。
(ふふふ。いいオモチャが手に入ったわ)
真はくすくすと笑っている自分を、べったりと胸にくっつきながら顔をあげて涙で潤んでいる目でスノードロップが不思議そうに見上げてくるので、笑いを引っ込めた。
と、言ってもまだその美貌に浮かぶのは必死に笑いを堪える表情だが、しかしいつまでもこんな事はしてはいられぬ事も確かだ。
外の世界では刻一刻と時間が進んでいる。
「さてとじゃあ、いつまでも遊んでいないで、行くわよ」
「行くって、どこに行くでしか?」
「二人の夢の中にある姫逃池へ」
******
とても深い深い霧が立ち込めている。
彼女はその深い霧の海を掻き泳ぎながら、足を棒にして彼の名前を呼んでいた。
―――その彼女の中にいる細井雪菜は両足を抱え込んで体を丸めていた。なぜ?って。だってそれは雪菜が抱く想いと同じ想いをこの彼女も抱いているから。
そう、この彼女・・・お雪姫は本当は知っていたから・・・。
彼がもうこの世にはいない事を。
彼が賊どもに殺されてしまっている事を・・・。
だけど、それでも彼女がそうやって彼を探しているのは、お雪姫が彼を心の奥底から愛しているから。
そしてだからこそ、その想いが鋭い棘となって、お雪姫の心に突き刺さる。
自分はそんなにも愛しい彼を殺してしまったのだ、と。
責める想い。
彼を愛しているからこそ、自分を責める想い。
癒えぬ傷。
癒える事を望まぬ傷。
傷。
キズ。
きず。
雪菜はその傷は自分にとてもひどく似ていると想った。
だからこそ、彼女は自分の考えが・・・
―――行動が正しかった事を確信した。
そう、この彼女は決定的に失敗をおかしてしまった。
だけど自分は心の奥底から愛する礼を拒んだ事で彼を自分から引き離した。そうする事で自分は彼を守った。
そう、守ったのだ、自分は彼を・・・。
彼は、礼は自分の事など忘れて、これからどんどん幸せになっていけばいい。きっともうこれから先、前には進めぬであろう自分よりももっと前に行って、そして幸せに。それだけが溢れ出る願い。
雪菜は自分が離れる事で、彼が幸せになれる事を望んだ。
だけど・・・
「ああ、見つけた。愛しいあなた・・・」
―――お雪姫は泣きながら湖に入っていく。
それは夢か現か。それは誰にもわからない。
だけど確かに二人の魂は出会い、結ばれたのではなかろうか? 今度こそ・・・
それを雪菜はとても羨ましいと想ってしまった・・・。
そして雪菜は一条の光も届かぬ暗い地で、両足を抱え込んで、額を両膝に埋める。
小さく肩を揺らして泣いていた。
声を押し殺して・・・
声にはならぬ声をあげて・・・
泣いていた。
そんな彼女の前にふわりと舞い降りた誰かの気配・・・。
「別に顔をあげなくともいいよ。細井雪菜。俺は神。おまえをどうこうしに来たわけではなく、ただ古の真名を忘れる程に長く生きた者の愚痴を言いに来ただけだから」
神とは元来無慈悲で、とても意地悪で、願っても願っても助けてはくれぬもので・・・
そう、雪菜もお雪姫もあれだけ神の名を呼び、その助けを求めていた時には全然ちっともその声を聞かせてはくれなかったのに、
しかしお雪姫は死に、
自分は礼ともうどうしようもできないほどの距離が出来てから、
そうしてようやっとその声を聞かせてくれるなんて、
本当にどうして神様というのはこうも・・・
「理不尽なんだろう?」
雪菜はぽつりと呟いて、顔をあげた。
ようやく現れた自分勝手な神様の顔を見てやろうと想ったのだ。
だけどそこにいたのは・・・
「あなたが神様?」
そこにいたのはとても綺麗で優しい顔をした女の人だった。言葉づかいが男っぽいのは雌雄同体だからだろうか?
その神様は肩に小さな妖精を乗せて、やさしく微笑みながら語りかけてくる。
「昔、こういう奴がいた。生まれつき体が弱かった儚いかげろうかのような少女に恋をした神が。もともとが神と人間。その恋が実る訳がない。出会い共に過ごした時は永遠の時を生きるその神にとっては瞬きほどの時間だ。だけどそれでもその神はその出会いを後悔しなかったし、その出会いを恨みもしなかった。なぜだかわかるか?」
雪菜は顔を横に振った。
そしてその神は、やさしく微笑んだ。まるで眠っている自分の子どもにやさしい母親が浮かべるかのような表情で。
「その神はとても長い時を過ごしていたんだ。そう、とてもとても長い時を。だからその神は自分の生に意味を見出せなくなっていた。だけどその神はその少女に出会った。身分の違いも何もかも忘れてしまえるような少女に。それを嬉しいと想った。そして自分のその長き生はその少女に出会うためにあると想った。そう、少女の中にやっと自分の生きる意味をそいつは見出せて、そして己が出生を恨んでいた少女もそいつに出会うことで、己が存在に意味を見出せた。その出会いはそういうモノで、そしてそいつは今もいつかこの世で出会うであろう彼女を待っている。いつか出逢えるから、と」
雪菜はその神から目を逸らした。そして心の奥底からその神の事をずるいと想おうとした。だってこの神はなんて事はない。ようやっと心を打ち砕いて出したその結論を覆すためにやってきたのだから。
これでは神ではなく、悪魔だ。
だけど・・・
望んでしまう。
願ってしまう。
心の奥底から・・・彼、須藤礼と幸せになれる事を・・・。
神やその少女だけではない。
自分やお雪姫だって、愛しい人の中に自分の存在する意味を見ていた。それをとても嬉しく想っていたし、幸せにも想っていた。だけど・・・
だけど・・・自分はそんなにも恋しい彼を不幸にしか・・・そう、不幸にしかできないのだ・・・。
そしてそんな想いを見抜いているかのようにその神はやさしく言った。
「相手を不幸にするから、自分は身を引く? だけどそれは随分と身勝手なんじゃないのかい? 細井雪菜。おまえが須藤礼に自分の存在する意味を見ていたように、須藤礼だっておまえの中に自分の存在する意味を見ていたんだ。だけど、そんな風に想いあっているのに・・・だからこそ、おまえのその一方的な想いのせいで突き放された須藤礼は道に逸れてしまうよ。胸に宙ぶらりんの想いを抱いたまま。もう一度、考えてごらん。何が正しく、自分はどうしたいのか? を」
神は消える。
そこは真っ暗な闇ではなく、紫の杜若が咲く池の辺。
雪菜は風にそよそよと揺れるその杜若の花を見つめながら、涙を流した。
そっと風が運ぶ、誰かの声。
「動かずに後悔するのもどうかしらね。不幸かどうかなんてあなたではなく彼が選ぶ事だと想うわよ。そう、さっき自分の事を知り合いの事のように言っていたあいつはそうやって前に動いたわ。さあ、それであなたはどうするの?」
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目覚めると、そこには白き杜若があった。
雪菜はそれを握り締めると、着の身着のまま上に何も羽織る事もせずに、髪も乱れたまま外に出て、道を走った。
走りながら、彼女はあっと想う。
走り出したはいいが、自分は彼がいる場所を知らない。
だけどその時に吹いた風。
その風に舞うひとひらの白き杜若の花びら。
それははらはらと無機質なアスファルトの上に落ちる事無く、雪菜を誘った。
だから雪菜は走った。その花びらを追いかけて。
そしてそこにいた。彼が。紫の杜若を持った彼が。
彼はそのまま彼女に駆け寄って、
そして彼女も彼に駆け寄った。
お互い抱きしめあって、唇を重ねる。
もうその花二輪が引き離される事はなかった。
役目を終えたひとひらの白き杜若の花びらは二人を祝福する舞いを踊るかのようにして風に流れていった。
【ラスト】
「ねえねえ、礼さんには何て言ったんでしか?」
そう訊かれた真・・・いや、しんは水色の瞳を瞬かせると、にんまりと笑った。
「それは秘密。虫には聞かせない」
「んな。わたしは虫ではないでし!!!」
そしてすっかりと話がすり交わされた事には気が付かずに、スノードロップの花の妖精は、困ったような顔をする疾風の頭の上に乗って自分がいかにかわいらしい花の妖精であるかを耳の穴を両手の人差し指で塞いでふざけるしんに言い聞かせる。
「いいでしか。わたしだって恋のひとつやふたつもう既にした事のあるかわいらしい妖精で・・・」
「きこえな〜い」
「うぅ〜」
「きこえな〜い」
そんな二人の様子を優しいお兄さんのように青い目をやわらかに細めながら眺める白さんはくすりと笑う。水面鏡を通してしんが礼に言った事は自分の胸のうちにとどめておこうと想いながら。
春の夕方の世界にはただスノードロップとしんの元気のいい無邪気な声があがっていた。そんな世界はどうしようもなく平和でそして優しかった。
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
1891 / 風祭・真(しん) / 女性(男性) / 987歳 / 『丼亭・花音』店長/古神
NPC / 白
NPC / スノードロップの花の妖精
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、風祭真さま。
今回担当させていただいたライターの草摩一護です。
今シリーズでもよろしくお願いいたします。
前作で書かせていただいたお話を上手く利用したプレイング、ありがとうございました。^^
プレイングを読ませていただいた時はこうきましたか、と笑ってしまいました。
さて、ご想像通りのモノにできましたでしょうか?
もしも今回の物語、お気に召していただけていましたら嬉しい限りです。
今回の物語も真さんらしさ、しんさんらしさを出せたかな? と、自分では満足できる仕上がりになっていますので、
ライターとしては本当に満足できる作品となって嬉しい限りです。
さてさて、ここで、白さんとスノードロップの花の妖精からお誕生日おめでとうメッセージがあるようですので。
どうぞ。^^
「こんにちは、風祭真さん」
「でし」
「真さん、4月14日のお誕生日、おめでとうございます」
「ございますでし」><
白さんの手の中にふわりと現れる花束。
「おお、このお花は白の朝顔に、ウツギ、セイヨウヒルガオ、ドウダンツツジ、それにモモでしね」
「ええ、そうです。みんな4月14日所縁の花ですよ。花言葉はアサガオ(白)が喜びあふれ、ウツギが古風・風情・秘密。そしてセイヨウヒルガオ(白)が絆・縁。ドウダンツツジは節制。モモが気立てのよさ・あなたに夢中・私はあなたに夢中・天下無敵・恋の奴隷・あなたのとりこです」
「わぁー。なんか図ったようにみんな、真さんにぴったしの花でしね♪」><
「そうですね。白のセイヨウヒルガオは真さんにとっても縁あるお花だそうで。本当に真さん、4月14日。お誕生日おめでとうございます」
「ございますでし」><
風祭さん、お誕生日おめでとうございます。
さて、それでは今日はこの辺で失礼させていただきますね。
今回も本当にありがとうございました。
失礼します。
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