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覆い隠す花片の
「何でもいいから止めて欲しいんです」
青年は零に促されてソファに座ると声弱く語り始めた。
「毎日同じ夢を見ます。細部まで全く同じ夢です」
その夢が原因か、青年は疲れた様子でしきりに目をこする。まともに眠れていないのだろう。目許に寝不足による窶れが見える。
「それはウチに持って来る依頼じゃないように思えるんだが」
失礼だが精神科には、と問う草間の手には知恵の輪。輪を絡ませた二つが合わせる角度を何度も変えて、かちゃかちゃと小さな金属音を立てる。
「あれは、違います……あれは俺を恨んで俺の所に出るんだ……」
青年は右手で瞳を覆った。何かを遮ろうとするかのように。
「夢を、止めて下さい……あの桜吹雪の、夢を」
吐き出された苦渋に、草間は片眉を上げた。
かちん、と草間の手許で知恵の輪が外れる。
「零、俺の手帳は何処にある?」
「こちらに。お兄さんが変な所に置くので捨てる所でした」
にべもなく言い、零が黒い表紙の手帳を草間の手に落す。零の言葉に草間は僅かに苦い顔を向ける…が、すぐに青年に向き直る。
「出来るだけの事はしてみよう」
言って草間は手帳を繰る。
「さて、どいつが向いてるかな」
幾度も、幾度も風に身を返しながら緩やかに降り落ちて来る桜の花片は、桜に平行して流れる、お世辞にも綺麗とは言えない川にも淡い色を添えていた。水の色が濁って濃い色をしているが故に、その白さが際立っている。花弁は水面を揺られながら右に左に帯を為す。
その様子を見下ろしながら田沼亮一は一仕事終えて、事務所への道を辿っていた。
「もっと流れがあれば花筏、とでも称する所ですが」
それは言い過ぎか、と閑吟集にあった歌を思い出して田沼は鞄を開ける。携帯電話の着信音が田沼を呼んでいる。
呼びだし主を確認すれば、草間興信所からである。
「草間さん……?」
『よう、田沼。暇か?」
「暇ではありませんから、この通話は終わらせるべきでしょうか」
にこやかに応えて切ろうとするのを見えてでもいるかのように草間の声が慌てる。
『待て待て待て。単なる挨拶だ。気にするな……急な依頼が入ってな。俺は既に一件抱えている上に、お前向きの依頼なんだ……手を貸してもらいたい」
「草間さん」
「なんだ」
「もう少し挨拶と言うものを学ばれた方が良いですよ」
「……悪かったよ。で、どうだ?」
「お引き受けしましょう。ちょうど一件片がついた所ですし。暇ではありませんが、時間が出来ましたから。草間さんの御都合が悪くなければ、今から伺いますよ」
言いながら腕時計を見る。時間は四時を少し回っていた。
『いや、明日の午後もう一度依頼人が来る事になってるからその時でいいだろう。一応今回の依頼について簡単に説明しておく。あー、と。依頼人は23才男性、会社員。依頼内容は――毎日繰り返す桜吹雪の夢を止めてもらいたい、と言う事なんだが』
「桜吹雪――」
田沼の視線が再び川面に色を落とす桜の花弁へと吸い込まれる。
「判りました。詳しい話はまた後で」
通話を終えて田沼は携帯電話を鞄に戻した。瞳は依然白い揺蕩に奪われたまま。
日本人がいにしえより愛し続けている花木――桜。アジアを中心に世界にも咲くこの花は、日本に最も種類が多い。原種は中国に遠く及ばねど、栽培種は数百に渡り、日本は桜を古来より花王と称し国花として来た。
桜吹雪を夢に見る、それは普通に考えれば美しい情景である。余程の理由が無い限り日本人で桜を厭う者がそう在るとは思えない。
――その余程、があるわけですね。
振り払うように川から視線を上げたその先に、ひらりと一枚花弁が舞った。
草間から電話があった翌日、田沼は草間興信所に赴いた。草間から現在までに得た情報を受け取り、整理しておく。他に依頼人に確認をしておくべき項目、田沼自身が気になった部分等を軽く書き出しまとめた所で依頼人が現れた。約束の時間より五分程早い。零が依頼人を招き入れるのを見乍ら、田沼はそれに感心する。
――今時の若い人にしては時間に時間に正確ですね。
自分も充分若い青年である事を失念してか―何しろ依頼人と田沼の年齢差は一つだけだ―そんな事を思考の隅に浮かべつつ応接用のソファから立ち上がった。
「今回、御依頼頂いた件に関して調査をさせて頂く田沼と申します」
見る者に安心感を与える穏やかな笑みを浮かべて、田沼は依頼人である小原幸喜に一礼した。
「あ、小原幸喜です。宜しくお願いします」
依頼人である青年も、つられた様に頭を下げる。
「御依頼の内容について、所長の草間から聞いてはおりますが、もう何点かお聞きしたい事があります。難しい事ではありませんから、どうぞ気楽になさって下さい」
「はい」
言葉は事務的だが田沼の過ぎる程に穏やかな性格が生み出す柔らかな雰囲気は、依頼人を緊張させる事は無い。それは小原も例外ではなかったようで、興信所に踏み入れた当初の緊張した面持ちは崩れ、肩の力を抜いた様子だ。
そんな田沼だが、実は一度切れると止めるのに困難を極める…と、そんな一面もある事を知るのは一部の親しい者達か、田沼が切れる様な一件に係わってしまった不幸な者だけである。
「では、お聞きします。毎晩見られるという『桜吹雪の夢』ですが。内容をもう少し詳しく教えて頂けますか?」
その質問に、小原は僅かに眉根を寄せる。だがすぐに話し始める。
「夜、だかなんだか判りません、が。真っ暗な中に桜の花が……吹雪のように舞ってます。暫くすると女性が……現れて。俺に向かって何かを言っているようなんですが聞こえません。そうしている内に花びらに覆われて……消えてしまいます」
話す内に青年の声が暗くなって行く。表情もそれを追うように。元々疲れが滲んだ顔に、更に疲労の色が濃さを増した。
「昨日お話頂いた内容から、夢の中に現れる人物に心当たりがあるとお見受けしたのですが、その方について伺ってもよろしいですか?」
「……俺の、別れた彼女、です。白石恵美と言って……」
「その方は現在何処に?」
これについて田沼は既に予測済みだ。
「死にました。病気で」
田沼の予想通りの答を呈示して、小原は黙った。
「恨んで出る、とは?」
容赦の無いようにも思える問いに、小原は自分の足下を凝視して居た視線を田沼に向けたが、真直ぐに見つめる田沼の視線に耐えかねたように目を逸らした。
「……彼女と別れた、と言いましたよね。俺の方から彼女をふったんです。結構酷い言葉で。その後すぐに彼女は亡くなりました……それで恨んで夢に出て来るんじゃないかと」
「女性――白石さんと共に出て来る桜吹雪に心当たりはありますか?」
夢と言うものは、時に象徴的な側面も持つものだ。
雪が「覆い隠し消し去るもの」だとすれば、花吹雪が意味するものは「ぬぐい去る様に消し去るもの」だとも受け取れる、と田沼は依頼人の夢の内容を聞いた時から考えていた。
小原が何かを消し去りたいのか、それとも実際に存在する桜と関連があるのか。
そのどちらも、か。
小原は、田沼の問いに考え込むように黙したが暫くして、ぽつりと呟く。
「多分、あそこの……桜だと思います」
「場所を教えて頂けますか」
小原は逸らしていた視線を田沼に戻し、頷いた。
田沼は依頼人が興信所を辞した後、すぐに自分も興信所を後にした。その足で依頼人から説明を受けた場所へ……夢に出て来ると言う桜の元へ向かった。実存の桜が直接夢の要因に関連があるかは判らないが、一度見ておきたかったのだ。
そこは小さな公園だった。手入れが行き届いているようで、狭い乍らも春の花々が鮮やかな色を日の日の光に輝かせている。
その一角に、件の桜があった。園内に他に桜が無い事から、すぐにそれだと判る。背の高い桜木は、園内のどの樹木よりも高く、枝振りも中々のものだ。
桜も今が盛りとばかりに咲き乱れ、春の爽やかな風に花弁を散らしている。
「桜にとっては、人の懊悩も思いの外でしょうねえ」
暖かな陽射しの中、はらはらと身を躍らせる花弁に目を遣り乍ら、田沼は桜木に近付く。
「……?」
桜の幹の傍にしゃがみ込んで、うろうろと視線を彷徨わせている男が居るのに、田沼は首を傾げた。
「何か落とし物でもされたんですか?」
「うわッ」
声を掛けられる等と予想もしていなかったのだろう。男は驚いてバランスを崩した。田沼は慌ててそれを支えた。
「突然済みません……必死に何かを探していらっしゃるように思えたので」
「いえ。俺こそ……大袈裟に驚いたりして」
恥ずかしいな、と男は頭をかいた。見ればまだ若い青年だった。年の頃は田沼とそう変わらないだろう。実直そうな顔立ちの青年だった。
「本当にここにあるかも判らないのに……つい必死になっちゃって」
照れたように言うのに、田沼が表情に疑問を浮かべると、青年はまた頭をかいて続けた。
「いや、変なハナシなんですけど。見付からないだろうものを探してまして」
「見付からないだろう、もの……ですか」
田沼は不思議とこの青年が探しているであろうものに興味が沸いていた。是非とも聞き出したかった。
「俺自身半信半疑で……本当に変な話なんですが。聞いて貰えますか? ……初対面の人にこんな事言うのも何ですけど」
「ええ、俺も興味があります。聞かせて下さい」
田沼は笑みを浮かべた。是非に、と思った事を断る訳がない。
「じゃあ、そこのベンチででも」
青年は近くにあるベンチを指差した。
散り続ける桜の花を見上げ乍ら、青年は話し始めた。
「夢を見るんです」
その言葉に田沼は瞠目する。
「ここが出て来るんですけどね……いつも夜の風景なんです。俺自身はここへ夜に来た事がないから、夜の風景なんて知らない筈なんですけど。でも何故か何時も夜で。桜が凄く散ってて……桜吹雪ってやつですかね。その中に知人が居るんですよ」
「それは女性、ですか?」
呟きに近い田沼の問いに、青年は頷く。
「そうです。良く判りましたね。知人は……俺の従妹なんです。彼女は夢に出る度何時も探してくれって言うんですよ。自分の代わりに彼に返してくれって」
「何をですか?」
「携帯電話です。別れた彼氏から貰ったらしくて。もう自分は使えないから彼に返してくれって言うんです。桜の根元に埋めてあるから、探してくれって。いっつも悲しそうな顔して」
青年は寂しげな笑みを浮かべた。田沼はそれに確信めいた直感を得る。
「その従妹の女性は……亡くなられていませんか。お名前は白石……恵美さん」
「な、なんでそれを……?!」
青年が驚愕の顔で田沼を見た。田沼は笑みを収めて立ち上がる。
「その携帯電話、俺も一緒に探します。見付かったら……一緒に来て頂きたい所があるんですが」
青年も、田沼に倣って立ち上がった。頭半分程上にある、田沼の瞳を凝視する。
まるで、田沼の考えを読もうとするかのように。田沼はそれに微笑んでみせる。
「白石恵美さんの願いを、叶えて差し上げたいんですよ」
「……何だか判らないけど、判ったよ。あんたの言う通りにしよう」
青年は言って、一つ頷いた。
携帯電話の捜索は夕方迄及んだ。探し始めたのが午後二時くらいであったから、二時間以上は費やしたろうか。
あちこち掘り返しては埋めを繰り返し、見付けて掘り出した頃には日が沈みかけていた。
「思ったより深く埋めてあったなあ……」
青年が額に滲む汗を袖で拭う。
「白石さんは」
「ん?」
「何故、こんな所に携帯電話を埋めたんでしょうか」
田沼は青年の手の中に収まっている菓子の缶を見つめた。深い場所に埋められたそれは何を示すのか。
「自分が傍に居られないから、せめてこの電話だけでもって……思ったのかなあ、恵美の事だから」
感慨深げな表情で青年は言う。
「病気で……先が無い事を知っても、あいつは彼氏に何も言えないで。結局それが元で彼と別れる事になってな。自分で望んだ事とは言え、やっぱり寂しかったんだろうと思う。元々気の弱い寂しがりやだったから。だからさ」
せめて、と呟いて青年は桜を見上げた。闇がそこまで訪れた暗い空の下でも、花びらの白さが目を覆う。
「この桜は、彼と知り合うきっかけになった桜だって言ってた。初めてのデートの時もこの桜を一緒に見たってさ。だから、彼といられない自分の代わりにこの思い出の場所に、
自分の分身を……この小さな携帯を埋めたんじゃないかなあ」
青年は愛おしげに、土で汚れた缶を撫でた。亡くなった、白石恵美を生前可愛がっていたのだろう。そして彼女も、そんな彼を慕っていたに違い無い。彼の言葉はそれを痛い程に思わせる。
「では何故、今になってこれを彼に返してくれ、と……?」
田沼はふと行き当たった疑問を口にした。青年も首を傾げる。
「そうだよなあ。何でだろう」
言いながら、缶を開け中の携帯を取り出した。
「電源残って無いよな、もう」
「それなら」
田沼が自分の鞄から、携帯式の簡易充電器を取り出す。
「長時間でなければ使用も可能ですし。その機種なら対応していますよ」
「用意がいいね」
青年は笑って充電器を取り付けた。電源を入れ、あちこち押している。
「……あ、これ」
何に気付いたか、青年は神妙な顔つきで田沼に携帯の画面を見せた。
そこにあるのは――
「お名前、まだ伺っていませんでしたね? 俺は田沼亮一と言います」
「へ? ……ああ、俺は白石大樹」
唐突な田沼の言いに、青年はそれでも律儀に答える。
「白石大樹さん、明日恵美さんの恋人だった小原幸喜さんの家に同行して頂けませんか」
白石は驚いたように田沼を見上げた。そして携帯を見、画面に視線を注ぐ。
ややあって再び田沼を見上げたその表情には笑みがあった。
「それが恵美の為になるんだよな。いいぜ、行こう」
田沼もそれに、微笑みを返した。
田沼と白石は揃って小原のアパートの扉の前に立った。
「白石さんは、小原さんとは会われた事がありますか?」
ブザーを押す手を、直前で止めた田沼が問う。
「いや、ないな。二人はそんなに長く付き合ってなかったし」
首を振る白石を横目に見て、田沼はブザーを押す。幾度か鳴らした後、漸く中から声が返った。
「今開けまーす。誰?」
「草間興信所の田沼です」
「ああ、田沼さん。すぐ開けます……?」
扉を開いて外に顔を覗かせた小原は、田沼の横に立つ白石を見て目を細めた。
「ええ、と。そちらも草間興信所の……?」
「まあ、そんなもんです」
白石はにっこりと返した。大事な従妹をふった相手と知ってのこの態度に、田沼は白石が徒者でないと認識を新たにする。
だが田沼の懸念が一つ減った……白石が、小原と会った途端に激昂する事もあり得ると考えた為だ。如何に温厚な人間でも、自分の大事な人間が手酷くふられ、しかもその後失意の内に亡くなったのかも知れないとすれば、怒りの一つも沸くのは当然だ。
白石は、田沼が思った以上に理性の人間だったようだ。
二人は中に通され、座布団を進められて腰を下ろした。
並んで座す二人の前に、小原が腰を下ろした。
「それで……何か解決策は見付かりましたか?」
恐る恐る、と言った様子に田沼はいつもの変わらぬ穏やかな表情で応えた。
「先ず申し上げたい事は……恵美さんは貴方を恨んではいないと言う事です」
「……恨んで、ない」
小原の鸚鵡返しに田沼は頷く。
「恵美さんが貴方の夢の中で言っていた言葉の答を……多分見付けたと思います」
言って、田沼は横で無表情に座る白石を見た。白石は表情を変えぬままに、携帯電話をお膳の上に出し、置く。
「これ……は」
「貴方が恵美さんに買ってあげた携帯電話ですね?」
「そ……うです」
小原の声が震える。
「充電してあります。中にあるメモを見て頂けますか」
メモ、とはこの携帯電話にある機能だ。簡易的に任意の内容をメモしておける。
言われるがままに、小原は携帯を手に取り、ゆっくりとした動作でフリップを開いた。慣れた仕種で、操作する。
それ程経たずに動いていた指が、止まった。
「……」
「……え……白石さん、は貴方を恨んだりしてませんよ。絶対に」
それまで黙って居た白石大樹が口を開いた。
小原の視線は画面に釘付けになって、白石の言葉にも反応がない。それでも白石は続けた。
「彼女は最後まで……死ぬ直前でさえ、貴方を恨んでるなんて言わなかった。……会いたいとは、言ったけど、な」
その台詞に弾かれたように小原が顔を上げた。
「あんたは、一体……」
「一寸した知り合い……かな」
死の間際に会ったと言うなら一寸した、では済まないだろう。だが小原はそれどころではないのか、再び画面に視線を落した。
「……恨んでくれたら、良かった、のに」
呆然と呟いた小原の瞬きから、雫が落ちる。
「どうして、こんな……俺、なんかに」
涙が次から次へと頬を伝い、携帯電話の画面に落ちては流れる。
「恵美さんは、本当に貴方を……ただ好きだったんですよ」
田沼は優しく、そう告げた。
――黙っていて、ごめんなさい。黙って行くけど、赦して下さい。
――貴方が、大好きでした。
携帯電話の画面では、託された思いが涙に滲んでいた。
「やー、これも運命の出会いってヤツなのかな」
白石は伸びをしながら笑った。
「折角の運命の出会いが男の俺とでは嬉しくないんじゃありませんか」
田沼も笑ってそう返す。
二人は小原のアパートを出て、駅への道を歩いていた。この後、田沼は草間興信所へ戻り、白石は帰宅する。途中迄道が同じと言う事で、そこまで一緒に行く事になったのだ。
「いやいや。お陰で恵美の願いを聞き届けてやれたし。……感謝してる。有難う」
急に真面目な顔をして、白石は田沼に深く頭を下げた。
「いいえ……俺は、自分の仕事をしただけですから」
「それでも。感謝してる」
重ねて言い、白石は目許を和ませた。
「では、素直にお受けしましょう」
田沼も穏やかに瞳を細めた。
「白石さん」
「ん?」
二人を桜並木が迎えた。花びらが、道を白く飾っている。それに瞳を向けて田沼は言う。
「桜の花言葉を御存知ですか?」
「いや」
「幾つかあるんですが……その中に」
ひら、と振り落ちる一枚が田沼の目前を過る。
「貴方に微笑む、と言うのがあるんですよ」
「……そ、か」
「恵美さんはきっと、微笑みに見送られて行けたのだと思います」
「うん。そうだな」
二人の青年は、桜並木の下、ゆっくりと互いの場所へ帰って行く。
―終
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【0931 / 田沼・亮一<タヌマ・リョウイチ> / 男 / 24 / 探偵】
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■ ライター通信 ■
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大変、お待たせしました、匁内アキラです。
二度目の御参加有難うございました。
田沼さんとの再会、とてもとても嬉しかったのに、徒でお返ししてしまい申し訳ございません。
色々と……本当に色々と申し上げたい事はあれど、今はただ、お待たせしましたとお詫びを申し上げ失礼させて頂きます。
少しでも楽しんでいただける事を祈りつつ。
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