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<東京怪談・PCゲームノベル>


→ 誰かさん酔い潰し作戦。


 ある日の画廊『clef』にて。
 …静けさの中、悪巧み――もとい、和やかに言葉を交わしている方々がふたりいた。
「御言?」
「はい。とある女性の友人の…恋の進行状態が気になりましてね」
「あー、あれね」
 来訪していたのはリンスター財閥総帥のセレスティ・カーニンガム。彼は時折この画廊に来る。経営者の真咲誠名とはそろそろ馴染みと言っても良い。
 そんな御方が気になりそうで、今この場で口に出しそうな『とある女性の友人の恋の進行状況』、となれば具体的な名前を出さないまでも彼の言っているのが誰と誰の事だか即決わかりそうなもの。誠名の応える科白に笑みが混じる。セレスティに言われたそれ、実は誠名の方でも密かに気に懸かっている事であったらしい。
「御言は結構タチ悪いですからねぇ。確かに、彼女が気の毒ってのはありますよ」
 実はああ見えてあいつ結構タラシだったりしますしね、などとついでにぽつりと呟く。
 が、それは『今の』御言を知る者としては少々意外でもある話。
 セレスティは少し驚いた。
「そうなんですか?」
「ええ。一見堅物っつーか無関心っぽいですが。…IO2居た時も、近場に居た女って大抵あいつと何かしらの噂あったし」
「…それはそれは」
「元々女が少ない現場だってのに、その数少ない女が何故かあいつにばっかり流れてましたね。ま、同時に別の相手との噂が立つような事は一切無かったって辺りは…彼女にとっても安心材料と言えますか」
 一応、一度にひとりではあったようですからね。
「で、どうやら今もまたひとりしか目に入ってないみたいですから」
「『兄』である誠名君が見てもそう思われますか」
「そりゃあもう。…そうおっしゃる総帥様はどうなんです?」
「まったく同感ですよ。…だからもどかしいとも言うんですが」
 ハッキリとは行かないまでも…彼女の事をどう思っているのか、聞いてみたいものですね。
 きっと、言葉に出せないだけなのだとは思っているのですが…。
「まー、ある意味そうかも知れませんね」
 あんまり恋愛に積極的には出ませんから。あいつ。…本気だと余計にのらりくらりとしてる傾向が。
「でしたらちょうど良いかもしれませんね」
「? なんです?」
「いえね、少し考えてみた事があるんですよ」
 …と、セレスティは誠名を呼ぶと、何事か密かに耳打ち。
 誠名は、おお、と声を上げつつにやりと笑う。
「そう言うお話なら俺も一肌脱ぎましょうかね?」
「是非にお願いしますよ?」
 誠名から快い返事を受けたセレスティは、ぱちりと悪戯っぽく片目を閉じた。


■■■


 で。
 場所は『暁闇』。
 真咲御言がバーテンダーとして勤めているバーである。
 ついでに管理人がてら店に住み込みで居るともセレスティは誠名に聞いていた。…つまり、この相手――御言はこの場が拠点と考えて良いと。
 来店すると、カウンターの中からいらっしゃいませと挨拶され、軽く言葉を交わして、オーダーを。
 その後、オーダーを待つ間にもちょっとした雑談を交わしつつ、ゆったりと楽しんでいる。
 …ここまではいつも通り。
 そんな中、セレスティはふと振ってみた。
 御言に、今度一緒に飲みに行きませんか、と。
「…勿論、こちらのお店ででも鎌わないのですが…御言君の場合、暁闇ではお仕事の影がどうしてもちらついてしまいますでしょう? 時々は全然違う場所で…と言うのも良いんじゃないかと思うのですが」
 勿論無理にとは言いませんが…。
 と、口では言いつつ、何処か有無を言わせぬ態度に見えるのは気のせいか。
 …そうですね、私の懇意にしているところで美味しいお酒を饗する店があるので、お休みの時にでもそちらで御一緒にどうですか? …などと先に話を進めている。
 その上に、折角のお話じゃないか、と上司である紫藤の方からもぽろりと口を挟まれて。カーニンガムさんのお誘いを断るのも失礼ですしね、とひっそり続けている。…セレスティにしても紫藤のその科白は好都合。
 で、結局御言はセレスティの話を聞き入れざるを得なくなる訳で。
 暫し逡巡している様子はあったが、結局、わかりました、と苦笑しつつ受けている。


 …と言う訳で口約束――仕込みの方はOKと。


■■■


 で、そのまた数日後の宵の口。
 暁闇店舗。
 但し、開けられたドアは――裏口。
「よ、御言居るかい?」
 そして軽く声を掛けつつ、無遠慮にずかずかと入って行く、いつも通りに細身のスーツ姿の真咲誠名。
 鍵は掛かっていなかった模様。
「…誠名さん?」
「おう、居たか」
「なんですかいきなり」
「今日休みだろ?」
「…紫藤から?」
「おう。営業スケジュールは紫藤の旦那からばっちり聞いてる。…ったく。どっか行く前に捕まって良かったぜ。格好もまともだしな」
 うん。すぐ出れる。と、黒…と言うか暗色のシャツとスラックスと言った私服姿の御言を確認し、誠名はひとり納得して頷いている。
「…どう言う事ですか?」
「休みになったら呑みに行くって話忘れたのか?」
「…?」
 御言、一時停止。
 そんな話を聞いた気は確かにするが、微妙に細部が違っていた気がする。休みになったら即――ではなくお休みの時にでも、と提案の形と記憶していたのは勘違いか。しかもその話があったっきり音沙汰無し、お誘いと言うなら具体的な日時等決められるもの――少なくともそれからだろうと勝手に思っていたのだが…。
 否、そもそも、『それ』を言い出したのはここに居る誠名ではなく緩く波打つ銀髪の…。
 …と、ここまで思い至った時。
 そーすいさま御車でお待ちですよん、と手をひらひらさせつつ、誠名はにやりと人の悪い笑みを浮かべている。
「…」
 その時点で、義兄の突然の来訪の理由と何やら企みがありそうな事を、御言はある程度察した模様。
 それでもやっぱり逆らえないようで。


 で。
 誠名に連れられ乗り込んだ――満面の笑みで大歓迎されたのは何故だろう――総帥様御用達ロールスロイスシルバーセラフで連れて行かれた先の店。
 セレスティが誘う店だけあって、半端なお店ではないようで。
「…突然お連れして申し訳ありません」
 席に落ち着いた頃、御言に向け笑み混じりに謝るセレスティ。…そんな挨拶代わりの科白に、ンな気にしないで下さいってどーせ休みは暇なんですから、と誠名が混ぜっ返している。
 御言は誠名は無視してセレスティの科白に頭を振っていた。
「いえ。…これは…理由は存じ上げませんが、どうしても俺を連れ出したかった――って事なんでしょう?」
 どうして誠名さんが出てきたのか、良くわかりませんけれど。
「それは。気の置けない方がいらっしゃった方が、御言君も落ち着くかと思いましてね」
 誠名君ならば私も御世話になってますし、お呼びし易かったんですよ。
「ま、気にすんない。…それより。折角こんなイイとこの予約取ってもらった訳だし」
 たまにの事なんですから、寛がせてもらいましょーよ?
 と、誠名は早々に澄んだ淡い茶色の液体が満たされたグラスを手に取っている。
 酒や肴は、到着した側から、待ってましたとばかりに運ばれているようで。
 ………………余程の計画性が感じられた。


 そしてそのまま、男ばかり?三人で酒宴の真っ最中。
「…いや、俺って男だ女だっての特に気にしないですし」
 と言うより気にしてたら生きて行けないとも言うんですが。
 のほほんと誠名の声が響いている。
「確かにそうかもしれませんね」
 興味深げに頷くセレスティ。
 チーズの欠片を抓みつつ、誠名は苦笑している。
「だって今の俺の状況で…幾ら身体が女だ、っつったって男に惚れたとしてもなんか違和感あるでしょーし、中身の俺が男だからってそれに忠実に女に惚れてもどーも困る訳で。今の俺だと性別無視出来ないようじゃあ恋愛のひとつも出来やしないんですよ」
 で、結局のところ自分対象ではあんまりそーゆー事自体を考えませんね。
 逆に、だからこそヒトのそーゆー話は余計に気になるモンだとも言うんですが。
「ところで総帥様も最近素敵なお嬢さんとイイ感じだって話じゃないですか」
「ええ、とても可愛い人ですよ」
 ですがその話をするよりも、なかなかに放って置けないような方々が居るじゃないですか。
 と、セレスティはそこでさりげなく御言に振ってみる。
「放って置けない?」
「キミの事ですよ。御言君」
 …彼女、の事です。
 のらりくらりと躱してばかりで、決定的な事は全然無いようじゃないですか。
 お節介かとは思うのですが…傍で見ていて気になるんですよ。
 私も聞いているんです。
「なので、果たして御言君の方が彼女をどう思ってらっしゃるのか…確かめたいと思うのもわかるでしょう?」
 …どうなのでしょうか?
 と、セレスティから問われ。
 御言は、ああ、とあっさり納得した。
 …御言にすれば思い当たる相手はひとりしかいない。
 ついでに、今、この場に何故呼ばれたのかわかった気もしたらしい。
 で。
「好きですよ」
 問われるなり、けろっと告げる御言。
 あまりに簡単な言いっぷり。
 セレスティは思わず目を瞬かせ注釈を付けてしまう。
「…恋愛対象として、と言う意味ですよ?」
 これ程あっさり言われては、お友達として好きだ、とか逃げられる可能性がないとは言えない。
 そう思った訳で。
「ええ。わかってますよ」
 それでも静かに頷く御言。
「だったら何故?」
 御本人に言ってあげないんですか?
 と、セレスティからは素朴な疑問。
 そうしたら。
「…どうも一線を越えるのは気が咎めるんです。…好きだからと言って、恋人としてお付き合いしたいか、と言うと…少し話が変わってくるんですよね」
「?」
「俺は戸籍上では死んでます」
「それが?」
「それに、ひとりふたりじゃ済まない人数の人殺しですし、追っ手と言うか何と言うか…敵も多いです」
「で?」
「…色々と御迷惑になる可能性が高いと思いまして」
 現状で既に御迷惑かけてる訳ですし。お付き合いするとなると余計その度合が増すと思いますから。
「…それだけですか?」
「だけ、で済む事じゃないと思うんですが…」
 と、御言は苦笑する。
「なので…周りでやきもきして頂いてる程度の方が…相手の方に致命的な害は無いかなと…」
「呑め」
「誠名さん」
「何かその理屈むかつく。つーかねーさんはその辺のこたァとっくに承知の上だろ? 今更お前がそんなトコ気にしてちゃあねーさんが気の毒極まりないね。…っと、隠れて抜酒術使うんじゃねーぞ?」
 …勝手に酒抜いたらどーなるかわかってんだろうなァ?
 え? と、誠名は御言にそう凄む。
 …御言は酒量が過ぎそうになり――それでも呑まざるを得ない場合、某仙人から教わったと言う抜酒術でアルコールを密かに抜いてから呑んでいたりする事があったりする。昔の『仕事』ではそれなりに役立った技。…付き合いが長い誠名は、その事を知っている訳で。
 と、まだ使ってもいない逃げ道を先回りされ、御言は困った顔を誠名に向けた。
「…あのですね」
「折角の総帥様の奢りなんだし、そぉんな勿体無ぇ事はしねぇよなァ…?」
「そうですね、折角なんですから是非心行くまで味わって欲しいですね」
 にこにこと笑顔でさっくりと追撃?するセレスティ。
 と、御言は困ったように俯いて片手で額を押さえている。
 …どうやら、そろそろ酒量限界が近いと自覚していた模様。…実は呑み始めた当初から、御言のグラスに注がれる回数は他のふたりに比べて妙に多かった。御言は別に酒に弱いと言う訳では無いが、だからと言ってザルと言う訳でもない。一応、身長の低さ――即ち身体の小ささにしては強い方だとは言えるが…限界はある。
「ぜってぇ本音の本音引き出す。逃げんじゃねーぞ」
 言いながら誠名はびしっと御言に人差し指を突き付けている。
 何処か酔っぱらったような態度だが、他ならぬ誠名が酔う訳はない。…そもそも彼の場合アルコールを入れていないのだから。彼の手にあるグラスは見た目がウイスキーオンザロックの如く仕立てられたアイスティー。別に下戸と言う訳ではないようだが――実はむしろ昔はうわばみだったらしい――どうも今の誠名はアルコールを体内には極力入れようとしない。
 つまり、この態度はわざと。
 酒の席では酔った方が楽しい、と言う信念の元、わざとはっちゃけてみているところがある。
「…やはり誠名君を連れて来て正解だったようですね」
「一応付き合い長いですからねぇ♪」
 セレスティの声に心底楽しそうに応える誠名。
 一方の御言は溜息吐いている。
 と、その事自体をまた責められて、グラスにお代わりを注ぐ言い訳に使われたり。
 周囲の人間は抜け目ない。


■■■


 で、暫し後。
「るっせぇよっ。…マナにいちゃん」
 …素直に出来上がった御言がそこにいた。
 いまいち呂律が回っていない。
「キミが誠名君だと言う事は理解しているようですね?」
 ふむ、と興味深げに御言を観察しつつセレスティは誠名に振る。
「…全然変わってねぇのな」
 なんだかにいちゃん感動だ、と合わせつつ誠名はほれ、とばかりにボトルの口を差し出している。と、御言はん、と注げとばかりに空のグラスをずいと差し出して返していた。取り敢えずその手に危なげはない。
 反応を楽しむように誠名は御言のグラスにとくとくと注いでいる。満たされると、御言は一気にぐいっと干した。で、その後、満足そうに、ぷはー、と息を吐いている。
「で、本当のところはどうしたいと思ってらっしゃるんですか?」
「ふぇ?」
「先程からお話している件ですよ」
「うん。おねーちゃんもすき」
 に、と笑いつつ御言は元気一杯頷いた。
「そうですか」
「きれいなおにーちゃんもいいひと…」
 と、セレスティに向け続けたかと思うと。
 御言はそこでうつらうつらとし始めた。かと思ったら、へにゃりとテーブル上に倒れ込んでいる。どうやら意識が朦朧としているらしく、何やらよくわからない事を呟きながら。
 へにゃ、とテーブルに突っ伏している姿は、普段の姿からは想像出来ないくらい…どうも頼りない。…まるっきり子供のようである。
 が、倒れたそこで、何かぶつぶつ言っているのにセレスティは気付いた。
 ひっそりと耳をそばだててみる。
 と。
 できるならいっしょにいたいにきまってんじゃねーかよ、わかったよもう…と、途切れ途切れに…愚痴るように呟いている。
 それは、今話していた――その件と取っても良さそうな言い方で。
「…これは…一応、ひと押し出来ましたかね?」
「…ま、そろそろ自覚も出てる気がしますし。実は他の逆らい難い方々からもあの手この手で背中押されてるみたいですから」
 その内何かしら動いてくれるんじゃあないですか?
 だったらこちらに連れて来た甲斐があったと言うものなんですが。
 …と、のほほん飲みながら誠名とセレスティは酔い潰れた御言を肴に静かにグラスを合わせている。


 取り敢えずは、これで一応悪巧み――もとい、ちょっとした作戦、成功か?


【了】



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    登場人物(この物語に登場した人物の一覧)
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 ■整理番号/PC名
 性別/年齢/職業

■PC
 ■1883/セレスティ・カーニンガム
 男/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い

■指定NPC
 ■真咲・御言(しんざき・みこと)
 男/32歳/バー『暁闇』のバーテンダー兼、用心棒

 ■真咲・誠名(しんざき・まな)
 男/33歳/画廊『clef』経営・武器調達屋・怪奇系始末屋

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       ライター通信…改めNPCより
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 …御指名が複数だったので座談会で。

御言:「このたびは発注有難う御座いました。それからシチュエーションノベル扱いのゲームノベルなのに遅くなりました。…別件で押してしまいまして、土日除いて期限ギリギリのお渡しになってます」
誠名:「んで、今回の内容の方ですが…まずは――俺引っ張り込んだのは大正解ですよん(笑)。…と某様にお伝え下さい(笑)。…なぁんかお前って行動やら性格あっさり読まれてない?」
御言:「…かもしれません」
誠名:「何だかんだ言ってお前って最後には俺に譲ってくれるもんなァ?」
御言:「…それは。誠名さんには色々と御世話になっていますから。ああそれから、カーニンガムさんには見苦しい姿をお見せしてしまいまして申し訳ありませんでした」
誠名:「…って言いつつ全然申し訳無さそうじゃないよな」
御言:「御二人はそれが目的だったんじゃないんですか?」
誠名:「その通りだよ。…でもだからってそれでこっちの思惑通りに素直に呑んでるお前って結構変だよな」
御言:「俺が警戒しなくとも済みそうな場合しかしませんって」
誠名:「…お前の基準ってそれか」
御言:「当然でしょう。あの場ではまず誠名さんが素面で居ましたし、カーニンガムさんはセキュリティ関係については万全を期していて当然な立場の方でしょう?」
誠名:「俺が呑んでねぇのも知ってた訳かい」
御言:「何となく。…単なる勘ですが」
誠名:「…まぁ今はそりゃ良いや。で、お前の酔い方の件なんだが…簡単に言うとお前の酔い方って子供帰りなんだよな。で、それも過ぎると寝る、と」
御言:「…そのようで。ある意味危ないとも思うんですが。結構凶暴な子供でもあった訳ですから」
誠名:「大丈夫。特に危険性は無ぇよ。子供帰りしてるにしては状況把握は確り現在になってるから。…だってまず、俺が俺だって即わかってたし」
御言:「…わかってました?」
誠名:「おう」
御言:「だったら誠名さんの言う通りなのかも知れませんね…(考)。さすがに途中から記憶は無いですから自信は持てませんが」
誠名:「…実は俺ずーっとあの状況の御言の記憶は本当に無ぇのか疑わしいとは思ってるんだが。と、それはさて置き…カーニンガムさん、以前お送りした手紙の方ですが、事前に確認する前に突然送り付ける奴で申し訳無いとライターが言ってましてね。返事云々よりその時点でちょっとアレですんで、届いていた事それ自体に安堵してるらしいです。なのであまり気にせずに。…そもそもこちらも返信は基本的にやたらと遅いので人様の事をどうこう言えませんって(苦笑)」
御言:「それから今回のノベルでは…どちらも真咲姓と言う事で紛らわしくなりそうに思えたので、俺の事も誠名さんの事も、カーニンガムさんには下の名前の方で呼んで頂いてしまいました。今までの依頼系ではどちらも真咲の方で呼んで頂いていたんですが…もし名前を呼ぶ際に特に希望等あったりしましたら…教えて頂けると有難いらしいです」
誠名:「つー訳で(改まり)」
御言:「はい?」
誠名:「かなり無理矢理だが言質は取った。俺とカーニンガムさんが証人。逃げ道はないから♪ そこんトコ宜しく?」
御言:「そうやって釘刺しますか…。わかりましたって。…酒の上での話ではありましたけど、別に逃げませんよ(苦笑)」

 …と言う訳でやっぱり無理矢理幕。