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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


調査コードネーム:囚われた零  〜東京戦国伝〜
執筆ライター  :水上雪乃
調査組織名   :草間興信所
募集予定人数  :1人〜4人

------<オープニング>--------------------------------------

「‥‥草間零さん、ですね?」
「はい?」
 不意に声をかけられ、零は振り返った。
 映画やショッピングなどを楽しみ、遅めの帰宅をようとしていたところである。
 暗い路地。
 ぴん、と、張りつめた空気。
 悠然と立つ、白皙の美青年。
 見覚えのない顔だが‥‥。
「‥‥どなたですか?」
 訊ねる零の声もまた、無警戒なものではない。
 卓越した戦士だけがもつ感応のようなものだろうか。
 並々ならぬ相手だということを、彼女は直感していた。
「お手数ですが、私と一緒にきていただけますか?」
「‥‥お断りします」
 油断なく身構える零。
 両手に、強い魔力の光が宿る。
「そういうと思っていましたよ」
 に、と、男が笑った。
 右手に長大な刀が握られている。
 いつ抜いたのか、零の眼を持ってすら見えなかった。
 冷たい汗が、背筋を伝う。
「‥‥名を、訊いておきましょう‥‥」
「巌流、佐々木小次郎」
「なるほど‥‥」
 しばらく前、義兄たちが伝説の剣士たちと一戦を交えたという。
 おそらくはその一党なのだろう。
「いきます」
「望むところ」
 交差するふたつの影。
 ほとんど肉視できない速度で。
 そして、
「く‥‥」
 ぐらりと揺れ、倒れる零の身体。
 黒髪の女性の戦闘力を知っている人間ならば、我が目を疑うだろう。
「峰打ちです。一緒にきてもらいますよ」
 薄い笑みを浮かべた男が、軽々と零を抱えた。
 この状況で、なお手加減していたというのか。
「義兄さん‥‥逃げて‥‥」
 意識が途切れる寸前、零の脳裏に血の繋がらぬ兄の顔が浮かぶ。


「いったい零のやつはどこに行ったんだっ」
 草間興信所では、所長たる草間武彦が冬眠前の熊みたいにうろうろしていた。
 姿を消したまま、もう三日も連絡がない。
 草間でなくとも心配するだろう。
 と、
「郵便でーす」
 配達される封筒。
 嫌な予感に駆られ、慌てて封を切る怪奇探偵。
 ごそりと落ちてくる黒い髪。
「富士演習場にて待つ」
 そして、簡潔極まる手紙。
「なんてこった‥‥」
 書簡を握りしめた草間が、暗然と呟いた。













※東京戦国伝の2回目です。
 バトルシナリオです。
 嘘八百屋から武器を借りることができます。
※武器リスト
 秘剣グラム、天叢雲、帝王剣エクスカリバー、雌雄一対の剣、貞秀。
 魔弓シルフィード、レインボーエリクシル、トールハンマー。
※水上雪乃の新作シナリオは、通常、毎週月曜日にアップされます。
 受付開始は午後8時からです。


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囚われた零   〜東京戦国伝〜

 昇ったばかりの太陽に朝露が煌めく。
 広漠たる大地。
 ところどころに灌木や茂みがあり、起伏にも富んでいる。
 陸上自衛隊富士演習場。
 黙然と立つ七人の男女。
 うち三人ほど‥‥草間武彦、シュライン・エマ、巫灰慈にとっては、思い出の地である。 数年前、この地で戦いがあった。
 この国を変えようとした者たちと、今のこの国を守ろうとした者たちとの間に。
 歴史には語られない、壮絶な戦。
「奇妙な符合だな」
 巫が呟く。
 言葉には感傷の微成分が含まれていただろうか。
「べつに奇妙でもないさ。戦いやすい場所を選んだだけだろう。連中にしてみれば」
 言わずもがなな事を口にするは守崎啓斗。
 誰にも邪魔されない場所で存分に戦いたい、おそらく敵はそのように考えているのだろう。
 だからこそ、この場所を指定したのではないか。
 富士演習場なら、
「封鎖の要請は出しました。一般人がここに入ってくることはありえません」
 宮小路皇騎が言った。
 怪奇探偵とその仲間には、自衛隊や警察上層部へのコネクションを持つものがいる。
 一般人の目につかない、いわば歴史上の空白地帯を作ることが可能だ。
「逆にいうと、彼らにはそれを作る能力がない、ということになりますね」
 広がる荒野を見つめつつ、桐崎明日が口を開いた。
 まだ若いが、物事の本質をよく捉えている。
 蘇った剣豪たち。背後にどういう組織があるのかは判らない。
 しかし、その組織は自由に使える空間を用意できない、ということになるだろう。
「手の内を明かしたくないだけかもしれない」
 不動修羅が言った。
 どちらの意見にも一理ある。
 ただし、いまは推測より実行のときだ。
「間違えないでね? 最優先は零ちゃんの救出よ」
 念を押すシュライン。
 人質を取られてしまっている以上、短兵急な行動はできない。
 まずは囚われている草間零を助け出す。
 戦うにしても退くにしても、それから先の話だ。
「わかってるさ」
 愛刀である貞秀の鞘を、巫が強く握る。いやが上にも緊張感が高まってくる。
 しばらく前、剣を交えた堀部安兵衛。
 啓斗たちが戦ったという可児才蔵。
 今回も同じ二人だろうか。あるいは他にも蘇った剣士がいるのか。
 いずれにしても、ただならぬ相手だ。
 なにしろ零が捕まるほどである。
 霊的な戦闘力で考えると、彼女は怪奇探偵のメンバーの中でもかなり強い方だ。むろん接近戦能力だって同じだろう。
「今度は油断しませんよ」
 不敵な微笑を浮かべる桐崎。
 朝霧の向こう。
 数個の影が近づいてくる。


 戒めを解かれた零が駆け出す。
 巫、宮小路、啓斗、桐崎、不動の五人が飛びして、さっと怪奇探偵の妹を守る体制を整えた。
「どういうこと?」
 問いかけるシュライン。
 油断なく身構えながら。
「我らの非礼な挑戦に応えてくださった礼、とでも申しましょうか」
 男の声が告げる。
 苦笑混じりなのは、男自信が、自分の言っていることに含まれる矛盾に気がついているからだろうか。
「応えざるをえないでしょう」
 思い切り挑戦的に言い放つ蒼眸の美女。
 この期に及んで和気あいあいしても意味がない。
 だいたい、女の髪を切るような相手にニコニコしてやるつもりもない。
「挑戦してきたからには名乗りなさいよ」
「まったくもってその通りですね。おい」
 促す。
「堀部安兵衛」
「可児才蔵」
「佐々木小次郎」
「‥‥土方歳三」
 四人目が名乗ったとき、巫の表情が動いた。
 その動きが「まさか」だったのか「やはり」だったのか、それは仲間たちにすら判らなかった。
「そして、拙者は真田昌幸。短い付き合いになるだろうが、憶えておいてもらいましょうか」
 笑い。
 変化は唐突だった。
 フィルムのコマが飛んだように。
『くっ』
 突進してきた剣豪と斬り結ぶ探偵たち。
 啓斗が堀部安兵衛と。
 桐崎が可児才蔵と。
 不動が佐々木小次郎と。
 そして、巫が土方歳三と。
 ほとんど一瞬のうちに相手が決まった。偶然の結果である。
「なかなかやるではないか」
「貴方こそ。さすがは家康に恐れられた男」
 元の位置から動いてない、宮小路と真田昌幸。
 やや苦い表情で、互いに相手を褒め称える。二人とも仲間に作戦を授けていたのだ。一挙に半包囲して中枢を圧迫しよう、と。
 まったく同じタイミングで仕掛けたため、あたかも狙ったような形になってしまった。
 こうなると、次の手も打ちようがない。
 それぞれに一対一で活路を見出すしかないだろう。
 草間とシュラインは遠距離攻撃ができるが、接近格闘戦を味方がやっている以上、援護射撃もできない。
 もっとも、彼らは零を守らなくてはいけないのだが。


「‥‥腕をあげたな‥‥」
「アンタと戦うことになるとは、思いもしなかったぜっ!!」
 土方歳三の剣と、貞秀が絡み合う。
 彼らは初対面ではない。
 生きている時代も、なにもかも違う彼らだが、以前に会ったことがある。
 冬の函館。
 氷点下の戦い。
 あの時は、土方歳三の剣技に息を呑むばかりだった。
「‥‥もう二度と会うことはあるまいと思っていた‥‥」
「どうして出てきたっ!」
 死者の席は、生者の側にはない。
 それは土方歳三にも判っていた事ではないのか。
「‥‥その問いには答えられぬ」
「答えてもらうっ!!」
 うなりをあげる貞秀。
 猫科の猛獣のしなやかさで、巫が迫る。

「剛力招来っ!」
 不動が叫ぶ。
 佐々木小次郎に対するものといえば、宮本武蔵。
 変化霊媒体質である彼は、自らの身体に佐々木小次郎のライバルを降ろす。
 降ろすはずであった。
「無駄ですよ」
「なっ!?」
 大きく飛びさがる不動。
 鼻の前、一センチメートルを通過する名刀物干し竿。
「武蔵は呼べません」
「なんだと‥‥」
「理由を説明した方がよろしいですか?」
 くすりと笑う白皙の美青年。
「いらないよ‥‥」
 苦々しく応える不動。
 霊を降ろせない理由など、考えてみれば簡単だ。
「‥‥武蔵も復活させたってことなんだろ‥‥」
「ご名答」
 言葉とともに降りかかる刀。
 不動の服を大きく切り裂いた。

 キン、と、乾いた音を立て、刀と剣がぶつかる。
「弟が世話になったな」
「そうか。似ていると思ったら」
「そういうこと。礼をさせてもらうよ」
 両手持ちしてたはずの啓斗の剣が、次の瞬間二本に分かれ、矢継ぎ早な攻撃が繰り出される。
「く‥‥」
 たまらず後退する堀部安兵衛。
 雌雄一対の剣。
 それは、見た目の上では一振りの剣だが、じつは双刀に分裂するのだ。
「なかなかやるなっ」
「お褒めにあずかり光栄っ!!」
 トリッキーな動きで、江戸時代の剣士を追いつめてゆく現代の忍者。
 相手が強敵だということは最初から判っている。
 前回とは違うのだ。
 慢心はない。


 そして、慢心がないのは桐崎も同じだ。
 前回の戦い。
 彼にとって屈辱だった。この上ない。
 殺人を楽しんだことなどない桐崎だが、だからといって戦闘力に自信がないわけではない。
 戦士としてのプライドだってある。
「ひゃーっははははは!」
 ほとんど肉眼で捉えられないほどの速さで飛針をくりだし、可児才蔵を追いつめにかかる。
 防御などしない。
 桐崎自身も無数の傷を負うが、おかまいなしだ。
 狂戦士の名にふさわしい戦いぶり。
「オラオラオラっ!!」
 常軌を逸している。
 二歩三歩と後退しつつ攻撃を受け流した可児才蔵。
「狂っている‥‥」
 思わず呟いたほどだ。
「知ったこっちゃないねぇっ」
 舌なめずりし、目を剥き、ひたすら攻め続ける少年。
 端正といって良い顔立ちをしているだけに、その形相は、ある意味で正視に耐えがたいものがあった。
「ヒャーッハハハハっ!!!」
 狂ったように攻め立てながら、だが、少年の動きは可児才蔵を圧倒していた。


「どうしてどうして。現代の若者もやるではないか」
 宮小路と対峙した真田昌幸が笑う。
「そちらこそ」
 応えつつも、青年には余裕がない。
 初手は互角だった。
 そしていま、宮小路とともにシュラインと草間が戦っている。
 にもかかわらず、彼らは押されていた。
 四人の剣豪のような、圧倒的な強さを持っているわけではない。しかし、打つ手打つ手先手を取られてしまう。
 さすがは戦国随一の謀将と呼ばれた男だ。
「‥‥おかしいわね」
 不可視の矢をシルフィードから放ちながら、シュラインが小首をかしげる。
 敵の強さに関して、少し判らないことがある。
「どうして成長しているのか、ですね」
 天叢雲が空を切り、たたらを踏んだ宮小路。
 彼もまた同じ疑問を抱いていた。
 霊というものは成長しない。脳細胞がないのだから、新たな知識を得たとしてもそれを吸収して、自分のものとすることはできない。
 あくまで生前の知識や思いにしがみついているだけだ。
 ゴーストとは、そういうものなのである。
 反魂術で蘇った死者‥‥ゾンビとも多少は違うのだろうが、それだって変わるわけではないはずだ。
「はず、と、べき、で作戦を立てると、必ず失敗するぞ」
 笑う真田昌幸。
「なっ!?」
 面食らう宮小路。
 心を読まれたのか!?
「思考の軌跡は、理路整然と考える人間の方が読みやすいものだ」
「く‥‥」
 青年が呻き、
「怖ろしい相手ね‥‥」
 シュラインが思った。
 敵の人数は五。
 対してこちらは七。零が戦線参加できれば八になる。
 数の上では有利だが、やはり底の知れない相手と戦うのは怖ろしい。
「せめて、いったん皆と合流したいところね」
 間断なく矢を撃ち込みつつ、戦機を測る黒髪の美女だった。


 奇しくも、というべきだろうか。
 両軍はタイミングを合わせたかのように、合流を果たした。
 シュラインや宮小路の思惑は健全で、ようする数的優位を確保するためである。
 一対一の戦いを四つ現出させていても、状況はなかなか動かない。
 むしろ単体での戦闘力の差を考えると不利になる。
 認めたくないことではあるが、それは事実だ。
 不動は押されているし、巫はほぼ互角。
 桐崎や守崎は押しているようだが、あれだっていつまで続くか保証はない。
 ここは一度合流して、作戦を立て直すべきだ。
 最優先の課題である零の救出は果たしたのだから、いっそ逃げてしまっても良いのである。
 実際問題として、このまま戦い続けてもあまり意味がない。
 敵のひとりを捕虜にして目的などを聞き出せれるならば話は別であるが、そんなことはまずありえない。
「いっそ撤収しちゃう?」
「相手の出方次第です」
 小声で会話を交わす宮小路とシュライン。
 集合したメンバーは、それぞれに傷を負っている。
 再攻勢に出るか、あるいは撤退するか。
 彼らでなくても悩むところであろう。
「良いとこだったのに、なに邪魔してんだよぉ」
 狂戦士モードのままの桐崎。
 ちらりと、巫が見遣る。
 彼としては、多少は恩義のある土方歳三を斬りたくなかった。むろん反対に斬られてしまうということもあるだろうが。
「大丈夫か?」
「問題ない」
 負傷した不動を啓斗が気遣う。
 少年にとっての誤算は、得意の攻撃である御霊降ろしができなかったことだ。
 もちろんすべての心霊を試したわけではないが、呼べなかった幾体かは、おそらく反魂されたか、その途中か。
 いずれにしても、敵の戦力は増強されつつある。
「そっちの方が厄介だ」
 呟く不動。
 その視線の中で、真田昌幸一党も集結していた。
 対峙する両陣営。
 五対八‥‥には、ならなかった。
 砂の塔が崩れるように、可児才蔵の身体が土塊に変わってゆく。
 目を見張る真田昌幸。
「へへ‥‥」
 不敵な笑みを、桐崎が浮かべた。
 致命傷を与えていたのだ。
「現代人をなめんじゃねぇよ」
「二乗人格みたいよ? 桐崎くん」
「いやぁ。そんなことありませんよぅ」
 シュラインの言葉に応えるときには丁寧語になっていたりする。
 心配しなくても、立派に二重人格だ。
 苦笑する仲間たち。
「さて、どうする?」
 油断なく貞秀を構えたまま、巫が言った。
 これで戦力比は二対一。
 まともな戦略眼の持ち主なら‥‥。
「退くさ」
 真田昌幸が応える。
 怪奇探偵たちの予想通りに。
「退かせると‥‥おもうか?」
 満身創痍の身体で、一歩踏み出す不動。
「やめておけ。死ぬぞ」
 啓斗が押しとどめた。
 彼らだって傷ついてる。可児才蔵は倒したものの、このまま戦闘を継続すれば、こちら側にだって死者が出るかもしれない。
「どうぞ。追撃はしませんよ」
 淡々と告げる宮小路。
 帰帥を阻むなかれ。
 古来の兵法書にもいう。撤退しようとしている軍隊を攻撃してはいけない。必死の反撃にあって大損害を被るからだ。
「ふふふ。再戦の日まで壮健でな」
 声を残し、ひとり、またひとりと朝霧の中へ消えてゆく。
 こうして、三〇分にも満たない激戦が幕を閉じた。
「歳さん‥‥アンタの剣には迷いがあった‥‥なぜだ‥‥」
 巫の紅い瞳が朝霧を透かす。
 むろん、そこに正解は記されていなかった。


  エピローグ

「大丈夫? 零ちゃん」
 義妹の頭を、シュラインが撫でた。
 長く美しかった髪が、肩くらいで切られてしまっている。
「切られた以外は紳士的に扱ってくれましたから」
「それなら良かった‥‥」
 なにしろ零は女である。
 命があったから無事というわけではない。
「それより、これを託されました」
 懐から、一通の書簡を取り出す。
 誰の時だろうか。なかなかの達筆であった。
「これは‥‥?」
「土方歳三さんが」
「向こうも一枚岩じゃない、ということかしらね‥‥」
 呟いたシュラインの声。
 富士の裾野に吹く風が千切っていった。














                      つづく



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】

0086/ シュライン・エマ /女  / 26 / 翻訳家 興信所事務員
  (しゅらいん・えま)
0554/ 守崎・啓斗    /男  / 17 / 高校生
  (もりさき・けいと)
3138/ 桐崎・明日    /男  / 17 / 護衛屋 元解体師
  (きりさき・めいにち)
0461/ 宮小路・皇騎   /男  / 20 / 大学生 陰陽師
  (みやこうじ・こうき)
0143/ 巫・灰慈     /男  / 26 / フリーライター 浄化屋
  (かんなぎ・はいじ)
2592/ 不動・修羅    /男  / 17 / 高校生
  (ふどう・しゅら)

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■         ライター通信          ■
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お待たせいたしました。
「囚われた零」お届けいたします。
新シリーズ、東京戦国伝の2回目です。
指揮官の一人が登場しました。
そして、剣士の一人が滅びました。
でも、まだまだ序盤です。
だいぶ前に書いた邪神シリーズは番外編を入れて13回でした。
このシリーズは、10回程度を予定しています。
が、予定は未定です。
楽しんでいただけたら幸いです。

それでは、またお会いできることを祈って。