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<東京怪談ウェブゲーム 神聖都学園>


三角関係(?)の結末

言わずとしれた瀬名雫と織田義明、長谷茜の三角関係(四角かも)。
 ただいままでの事件や生活のなかで、雫は違和感を覚えていた。
 
「あたしって、本当に織田さんのことすきなのかな?」
 と、自問自答しているのだ。
 ハッキリ言えば、彼女は色恋沙汰より怪奇現象や心霊現象が大好きな少女だ。紅一文字事件で出会ってから、義明に惹かれたのは事実だし自覚はある。
 ただ、本当に?
 本当は勘違いなのか憧れなのか? そして、義明は誰が本当に好きなのか?
 恋愛に疎い彼女は……勇気をだして行動に出たのだった。

 義明を呼び出し、伝説の告白の木で待ち合わせて告白するという。
 
 さて、あなたは、この話しを聞いてどちらを応援する? それとも冷やかす? 温かく見守る?
 ラブコメと怪奇現象が引き起こすドタバタ喜劇の幕が開いた。 
 
 

1A.龍の目
 天薙撫子は、此処の図書館を巡りレポートをキリの良いところで仕上げてから、織田義明と待ち合わせするため遠くから『伝説の木』を眺めていた。
 しかし彼女は気が重いらしい。
「どう切り出せば宜しいのでしょうか……」
 溜息をつく。
 今では義明と恋仲であるが、瀬名雫と長谷茜にどう説明するべきか悩むのである。
 噂では善し悪しありで、気になる木である。既に霊力が神域まで到達している撫子にはハッキリと木に悪意が篭もっていることを見て取れた。
「何か嫌な予感がしますわ」
 丁度、近くに一人の男とその守護霊を見ており、彼らの意志が“気”として伝わり、更に気を重くする。
 勝手に龍晶眼が働いた様だ。
「撫子さん」
 いつもなら呑気な笑顔のはずの織田義明が、心配そうな顔でやってきた。
「義明くん……」
「どうしたの? 元気ない様だけど」
「大丈夫ですわ……って、義明くん!?」
 優しく彼女を抱き留める義明。
「不安な事があるなら、しっかり俺に教えて下さい」
「……はい……。でもこれは私自身の問題ですから」
「……わかった。信じるよ」
 頬をそめる撫子から少し離れて、二人して“木”を眺めた。
「厄介なものだな……何故あそこまで“成長”したんだろう?」
「何か事件でもあったのでしょうか?」
 2人は“木”を見ている。
 そこには、成就されなかった思いが引き寄せられることがしっかりと見えた。
 危険な伝説の木。2人はよく純真の霊木を見て霊力を感じているから尚更此の木の邪悪な霊気を感じ取れる。
「封印だけではむりですね……完全に消滅させないことには」
「木を傷つけず浄化は難しいな。……俺はそこまで器用じゃないし」
 撫子と義明は木の浄化をどうするか考えていた。
 そんな中でも、2人の手はしっかり握られていた。


2.作戦開始
 |Д゚)ノ がんばれ 雫
「うん、頑張る!」
 と、ナマモノと気合いを入れている雫が居る。ある日の昼休み、織田義明がいつもいる食堂にむかう。 丁度仲間があまり居ないときというのはそう言う時ばかりがある。
 義明はたまに際物の食べ物を頼んで皆一線を引いてしまうのである。
 美味いモノもあれば恐ろしくマズいモノもあるからだ。
 ――メッコールも売っているって変な学校だよね。しかし、あの昆布チョコはいただけなかったなぁ。
 と、犠牲者の一人の雫はそんなことを思い出した。
 相変わらず義明は一人で、何か珍しい定食を頼んでいた。スパムサンドセットにドクターペッパーというものらしい。
「こんにちは、織田さん」
「やぁ 雫ちゃん」
 少し落ち着いた雰囲気の義明を見て、雫は更にドキドキしてしまった。
 心霊現象には鋭いはずなのに、やはり恋愛経験が少ない彼女にとって、彼の変化の真相がつかめない。
「あ、あの!」
「ん?」
「で、伝説の木で伝えたいことがあるの! 放課後の5時には来てほしいの!」
 と彼女は、勇気を出して義明に伝え終えたら直ぐに走っていった。
「……」
 |Д゚) ……
 取り残されている義明とナマモノ。
「やっばいなー」
 頭を掻いて困っている義明に対し、
 |Д゚) 
 一方、何を考えているのか分からない小麦色。呑気に義明が頼んだスパムサンドを横取りしていた。

「と言うわけだけど」
 と、少し時間があるので撫子にその事を話す義明。
「……どうされるんですか?」
「もちろん断る。これは紅一文字の時に俺が断らなかった責任だから……雫ちゃんには可哀想だけど」
「茜さんにも」
「……あいつは、何て言うか“きょうだい”な気がするから。甘えられても、少し違う。アイツも分かっているけど感情では未だ納得してないんだろう」
「そうなんですか……」
 ションボリする撫子。
「気にすることはないから。撫子さんが責を感じることもない。ただ……」
「ただ……?」
「あの危険な場所だから、フォローの方を頼みます。物陰で」
 義明は最愛の人に、『水晶』を手渡した。今ではペーパーナイフ程度の大きさだ。
「分かりました」
 力強く頷く撫子。
「時間だ……別行動で行こう」
 と、2人はその場で別れて目的の場所まで向かっていった。

 その一部始終を色々な場所で隠れてみていたのは、裕介、門屋、デルフェスと、ハリセンを持った少女だった。
 |ДT) ←これはスパムサンド盗み食いの罪で星にされてしまっている。

 
 伝説の木の周りは花壇や小さな公園によくある小さな木を植えている極普通の場所だった。ジンクスを守るために、昼休みには誰も来ないし、こうした告白時間には暗黙の了解で告白する人とされる人の2名以外は来なくなっている。これも又不思議であるが。
 今は木の下にいるのは瀬名雫。織田義明を待っている。
 その禁を犯しているのは草陰で隠れている門屋と
「何だ? 俺の従兄弟をメイド服嫌いにした張本人・メイド魔神もいるのか?」
「そんな言い方はないでしょう」
 苦笑するメイド魔神こと田中裕介。そうあだ名で呼ばれているのはもう有名である。
 魔人でなく魔神。すなわち一部の人には神として崇められているのかもしれない。
 これはこれで、奇妙な組み合わせである。
「で、知ってんだろ? 織田のこと」
「ええ、知ってますが……其れは後々で」
「告白の結果でわかるのか?」
 と、門屋は訊いてみる。
 沈黙している裕介。これは肯定だろう。

「来たようです」
「なに?」
「いえ、邪魔者も来ています」
 裕介が細い目を開け、眉間に皺を寄せている。
「ほほう。告白する前にあの木を壊すって気満々って……おい!」
 門屋は読心術で丁度目をみたようだ。
「悪霊が動く前に消し飛ばす気で居るんでしょう」
「派手だねぇ」
「私は邪魔しますけど、あなたは?」
「俺傍観。出鱈目人間の世界ビックリショーの巻き添えはゴメンだ」
「じゃ、この呪符だけ持って下さい。多少衝撃を緩和してくれますから」
「此処にいろってのか! まて!」


 別の所ではデルフェスが見守っている。チラチラと白い平らな先端と特徴的なリボンが気になるのだが。
「ヒョッとして茜様?」
「デルフェスさん」
 コソコソと話をするふたり。
「成る程……そう言うことなのですね。すでに決着は付いていたと」
「……うん」
 かなりションボリしている茜。
「でも、どうして隠れているんですか?」
「伝説の木自身が危ういから、最悪な事態の時、2人を守るの」
「良い考えですわ♪」
「ま、無茶するのはいつもよしちゃんなんだけどね」
 と、溜息をつく茜だった。
 デルフェスは、少し彼女が大人びて見えたのは気のせいかと思っていた。

 裕介が“邪魔者”と認識した相手というのは正風だった。
 幸い、雫しか居ないようだが……隠れている覗き魔のうち、一人が動いたようだ。
 4〜5人。かなり霊力を持っているのが4人だ。
「力は力に惹かれ合うのか」
 と、どこかの有名なセリフが彼の口からでてしまう。
 織田義明はその中で桁外れだと思った。
 出鱈目な力をまだ肉体が完成していない18歳前後で持っているのは異常である。よく肉体が壊れないものだと。
「そんなことより、今は雫とその義明が出会い、雫が告白する瞬間を止めるのみだ。邪魔者だってそのまま吹き飛ばす勢いで。織田は俺の力でも耐えうるだろうけどな……」
 
 そして告白の時が迫ってきた。
 義明が、雫の側に駆け寄る。
「こんな所に呼び出してどうしたんだい」
「あの……織田さん」
「……なに?」
「あたし、紅一文字事件の時、告白したよね……? でも、もう一度いうよ……」
「……それは……」
 義明が言いかけた瞬間だった。

 正風と裕介が動く。
 隠れているデルフェスが駆け寄る。
 門屋は地面に伏せる。

「止めるんだ、愛は試すものじゃねえっ。それとその木から急いで離れろっ!」
 正風は全身に気を纏い、伝説の木まで跳躍する。そのまま渾身の気の蹴りをあてるつもりだ。
 裕介は銀霊糸に全闘気を込めても無理だと判断。そのまま親譲りの格闘術で対抗し、跳躍する。
 空中で、大きな闘気の爆発が起こった。
「雫さんの思い通りにしてあげなさい!」
「うるさいこの若造」
今でも元気に空中戦をしている2人。
「正風さん?」
「裕介さん?」
 呆然とみている雫と義明。そのままデルフェスが駆け寄ってくる。
「……どれだけギャラリーが居るんだよ」
 頭痛で頭を抱えるよっしー。雰囲気が台無しだ。
「今は危険ですわ。お二人方」
「んー、そうだなぁ。もう活性化しているし……」
「え? え?」
 雫は何かなんだか分からない。
「あ、 そうだ。その前に言っておかないと」
 義明が真剣な顔をする。
「俺には好きな人がいてもう告白したんだ。だから、君の気持ちには応えられない」
 と、雫に伝えた。
「……や、やっぱり? なんかいつもの織田さんとちがうなって……」
 ポロポロ涙をこぼす雫。
 彼女はそのままデルフェスの術で石化される。
 悲しみに共鳴か、それとも闘気に反応したのか、“歪みの願望”が具現化してくる。大きな黒い手が2つ、空中戦をしている2人と、雫に向かって。
「頼みます!」
 泣いている雫をデルフェスに託し、義明は制服を脱ぎ独特な構えをとった。
 空中の2人は黒い手に掴まれようとしている。
 義明達がその手に掴まれる瞬間だった。

 二つの白い閃光が腕を切り落とす。

「茜!」
 空中で、正風と絡み合っている裕介が叫ぶ。
「ナイスタイミング、撫子さん」
 透き通る半透明の刀身をもつ日本刀で、腕を切り落とす和服美人。

「まったく! 無茶なことしているね!!普通命と同じ神格具現剣を人にわたす?」
 ハリセン娘は怒っている。
 何とか無事着地した、格闘家2名は状況をなんとか把握。
 邪魔というより、義明とこのハリセン娘、和服美人に、19歳あたりの少女は「雫の告白が終わったら、根本の歪んだ願望のみを破壊する」つもりだったらしい。
「おいおいおい、それはないだろう」
 脱力する裕介。
 多分正風もそんな気分。
「悠長なことは言ってられない。デルフェスさん、雫ちゃんを頼みますね」
「ええ、分かりましたわ、織田様」
 デルフェスはしっかり石像の雫を抱き寄せている。
 持って逃げることも容易いだろう。
 “歪んだ願望”は怒りに満ちあふれ、又黒い影として現れた。これは2階建ての家並みに高い。
「さて、いきなり走って雫ちゃんを止めようとした人にはこれと因縁があるみたいだし……フォローッと言うことで、皆良いかな?」
 義明はそういうと撫子から水晶を返して貰って身体に戻した。
 揃っているいつものメンバーは頷いた。
「そう言うことでは仕方ない」
「……礼は言わないぞ。それに俺の闘気で怪我したって知らないからな」
「その辺は大丈夫です、伊達に修羅場をくぐり抜けている訳じゃないから」
 ハリセン娘がハリセンを肩で叩いて自信ありげに正風に言った。

「じゃ、行くぜ!」
 “歪んだ願望”が正風達に狙いを定め襲ってくる。
 フォローなら、義明と愉快な仲間達はお手の物だ。撫子の妖斬鋼糸に裕介の銀霊糸、そして茜の魔術に義明が幼いときに教わった格闘技の数々で、魔物の力を弱めていく。当然正風もフルパワーで攻めていく。
 怪我をおうのは天空剣関係者だが、其れは直ぐに消えている。茜による時空魔術の多彩さのおかげだ。
 完全に撫子と裕介の霊糸で“歪んだ願望”を絡め取り、動けなくなったところで
「「さぁトドメを!」」
 と、4人が正風に言った。
「俺から愛するものを奪った怨み、かごめの仇を討つ!」
 本来なら、この一帯が焼け野原になるだろう闘気を足に込めて跳躍し、“仇”に蹴りを食らわした。
 “歪んだ願望”は断末魔をあげながら消える。

 ――仇を討ったぜ……、かごめ。

 普通なら、辺り一面が焼け野原になるはずだった。しかし伝説の木の周りは何もなかった様に無傷だった。多少地面はえぐれているわけだが。空間干渉を施すのは茜の魔術に寄るものだ。
「さてと……俺が居たら何かと気まずいだろうから……先に失礼するよ」
 と、義明は手を振りながら去っていく。
「まて、もとは……」
「織田様に責任はありませんわ」
 デルフェスが正風を止める。
 あとは、雫の問題なのだ。
 他の関係者が慰めるほうがいいだろう。義明は邪魔なだけだ。

「いやぁ、ビックリしたー」
 門屋は、この激戦をずっと見ていた。
 正直言えば腰が抜けて動けなかったとも言う。
「アイツ等人間じゃねーよ」
 着流し白衣は呟いた。


3.それぞれの……
 伝説の木に巣くう“魔”は消えた。あとはデルフェスが石化した雫を元に戻すだけである。既に自分の目的を果たした正風は去っていき、残るはデルフェスと門屋、茜、撫子だった。
 術が解かれたのちの雫は、
「あたし、振られちゃったんだよね?」
 と、涙を流して笑っている。
 自分でも、何となく分かってきたようだ。彼の雰囲気に魅了されたのは確か、単に彼と一緒にいれば何か怪奇事件、不思議事件が起こると思っていたとか色々と“恋愛”とは離れている思いだったのだ。
「雫様」
 優しく抱きしめるデルフェス。
「う…うわああ!」
 暫く、雫は彼女の胸の中で泣いた。

 雫が落ち着いたところで、撫子は雫と茜だけとの3人だけにして貰った。
「お二人にお話しがあります」
「……?」
「……」
 片方は分かっていて、もう片方は何なのか分かっていない。
「わたくしと義明くんは付き合っています。そして、わたくしは……彼を愛しています」
 と、2人の前で胸の内を打ち明けた。
「そ、そうだんたんだ」
 雫は、義明が言ったことを理解した。茜の方はというと、俯いたままである。
「わかっていたもん。負けたな〜って」
「茜さん」
「撫子さん。よしちゃん、危なっかしいからお願いします」
 にっこりと笑う茜。それでも、瞳には涙を浮かべている。
「はい……」
「あ! 早くしないと織田さんがどっか行っちゃうかも! 早く撫子さん追いかけなきゃ!」
 と雫が、撫子の背中をおす。
「え? あ、はい」
 着物美人はお辞儀をして去っていく。

 少し遠くで、着流し白衣とデルフェスはその一部始終を見ていた。
「踏ん切りが付いたのかね?」
「そのようですわ」
 茜と雫が手を振っている。こっちに来いと言うことらしい。
「何だ? なんだ?」
「どうなされました?」
「皆で、夕ご飯食べにいこ! 門屋センセの奢りで!」
 雫と茜が揃って口にする。
「まて! 俺はそんなに金無いぞ!」
「覗き見でなーんもしなかった」
 雫はじろりとみている。
「おいそれとこれとはー」
 後ろめたいのがあるので、言い返せない着流し白衣。
「はいきまり〜♪ 分かっているってそんなたいそうなモノ頼まないから!」
「わたくしも少しばかりは奢りますわ」
 じゃーはりきっていこーとばかり、失恋少女2人は走っていく。
「今月の給料まで……」
「大変ですわね」
 門屋とデルフェスはあの2人が吹っ切れるために暫く付き合うことにした。
 着流しの方は後々大後悔するだろうが……。

 一方、裕介はいつの間にか居なくなっていた。
 少しばかり闘気が格段に上がっている事に気が付いたから、不思議に思っていたのだ。今は自身の問題で頭がいっぱいだったのだ。
「一度師匠に話をした方が良いか……」
 ヒョッとすると、何かに届く。そう、母やエルハンド、兄弟子の義明のようにあの“域”に届く感じがするのだ。
 そのまま彼は、例のトランクを持ってあやかし荘に向かうのであった。

「義明くん!」
 撫子は愛する人を捜す。
 雲の様でつかみ所のない少年。しかし、自由のようで宿命づけられた道を行く修行者。今では彼女にはなくてはならない男性。
 彼は、いつもの昼寝をしている屋上にいて、ベンチで眠っていた。
「無茶していたんですね……」
 眠っている姿は本当に少年だ。
 平和そうに眠っている。
「お疲れ様です、義明くん」
 彼女は、彼をゆっくり横にして、膝枕してあげた。
 暫くはこのままが幸せですわと、彼女は思った。

 正風は、全てのことが丸く収まった事を何となくだが知り、
「これでよかったんだな」
 と、守護霊に訊く。
 彼女は頷くだけだった。
「さて、此のネタが小説になるか練ってみるか……」
 一仕事終えたように背伸びをして、神聖都を後にした。


End



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【0328 天薙・撫子 18 女 大学生】
【0391 雪ノ下・正風 22 オカルト作家】
【1098 田中・祐介 18 男 孤児院のお手伝い兼何でも屋】
【1522 門屋・将太郎 28 男 臨床心理士】
【2181 鹿沼・デルフェス 463 女 アンティークショップの店員】

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■         ライター通信          ■
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 滝照です。
 『三角関係(?)の結末』に参加して下さり、ありがとうございます。
 色々な思惑などありましたが、如何だったでしょうか?
 ひとまず、織田義明が気になる女の子達の恋愛物語は幕を閉じました。でも、神聖都ではまだまだおかしな事件は起きるでしょう。

 雪ノ下正風さま初参加ありがとうございました

あとは、余談をお楽しみ下さい。

 いつもの小麦色は萌といっしょにあるメイド喫茶で紅茶を飲んでいた。
「何か不自然なきがする……」
 |Д゚) 気にするな。こう言うのもおつなもの。
「いや……そう言うのでなくて……どうして私がメイド服着なきゃ行けないの?」
 |Д゚) いやわかんない。
「あんたの趣味?」
 |Д゚) 違う。多分美佐やデルフェス喜ぶかなーって
「! 一寸まってよ! 何故2人が喜ぶのよ!」
 |Д゚) なんとなくー。
「……(何を言っても無駄とわかり拗ねる萌)」