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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


■七夕笹に祝福を■

 尭樟・生梨覇はちょうど人との待ち合わせのため、オープンカフェに向かっているところだった。
 大通りを通ると、大きな―――それはもう見たこともないほどの大きな笹が備え付けてあり、既にたくさんの短冊が吊るされていた。
「そういえば、今日は七夕だったわね」
 クールな生梨覇なのである。だが、そんな彼女にも見逃すことの出来ない事態が起こったのだった。


 草間興信所に入って開口一番、生梨覇は草間武彦の顔を見て言った。
「ちょっと大通りのほうで大変なことが起きているんだけども」
「大変なこと?」
 草間はのんびり雑誌なんて読んでいる。それに簪を串刺し、生梨覇は続けた。
「七夕の今日、イベントとして巨大な笹に短冊が吊るされてあったんだけれど、その短冊に願い事を書いた人に、その願い事とまったく逆のことが起きているのよ」
「逆のことというと……例えば極端な話、『不治の病を治したい』って願い事を短冊に書いてその笹に吊るしたら絶対に治らなくなった、とかか?」
「その通りよ。なんとかしないともっと被害が広がるわ」
 なんでそんなことになったんだ、と草間はぼやく。
「とりあえず協力者を求めるか―――」
 簪の突き刺さった雑誌をソファの上に置き、草間はパソコンに向かう―――自分があのイベントに参加していなくて良かったと心底思いながら。
「えー、こうこうこういうことなんで協力者求む。何故こんな事態になったのかの調査と、原因を突き止めたら即刻解決してくれ。俺のカンではその元凶をどうにかすりゃ元に戻るはずだ―――と、こんな感じでいいかな」
 心当たりの者にメールを打ち終えて、草間は生梨覇に改めて向き合う。
「お前さんも『気が向いたら』行ってみんだろ?」
「……どうかしら」
 生梨覇の相変わらずのクールな表情に、だが、忍び笑いをとめられない草間だった。




■Relief party■
「えーっと……この短冊で最後ですか?」
 と、ふさふさと顔を撫でる笹の葉に時折目を閉じながら、「最後」の短冊の飾り付けを終えようとしていた、シオン・レ・ハイがメンバーを振り返った。
 時は夕刻、日が延びて来たこの時期では、まだ大通りには人が絶えない。
 七夕、ということでなのかこの大通りではいつものことなのか、ぽつぽつと屋台なども出ている。その中のカキ氷の看板に惹かれていた伍宮・春華が、
「ああ、そうだよ。その俺ので最後」
 と、ひらひらと舞う自分の短冊を満足そうに見上げる。その横で、
「……本当に、大きな笹ね。今まで見たことがないけれど……こんな代物、どこで購入したのかしら?」
 内心、こんな日に物騒な事は淋しい、と思っているのは口に出さず、至ってクールに笹の関係者がその大通りの人間の中にいないかゆっくり見渡している、シュライン・エマ。どうやら、笹の関係者らしき人物はいない。休憩時間か、それとも自分達のことを察知して隠れているのか───。
「購入先等を調べてみようとはしたのですが、少しおかしいんです」
 その更に隣で、メモを見下ろしながら、セレスティ・カーニンガム。
「笹に問題があるか、何か不可思議な……呪いのような現象かとも思って、一応笹の購入先、もしくは群生しているならその収穫先を調べようとしたのですが……」
 一足早く大通りの管理をしている者に聞き込みをしていたセレスティは、だが、「誰が笹を設置したかも分からない、当然購入先等も分からない」と困ったように答えられたという。
 それを聞いて、シュラインが眉をひそめた。
「おかしいわね……確かに。実は私も同じようなことを調べていたんだけれど、セレスティさんと全く同じなの。周囲に聞き込みをしようかとも思うのだけれど……」
 そこで、言葉を区切ったシュラインの視線の先には、気さくに無差別(?)に、笹の現象等について「聞き込み」をしていた春華の姿があった。───いつの間に。
 そんな二人の背後から、元から立てかけられてあったらしい梯子から降りながら、些かのんびりとした感じでシオンの声が聞こえてきた。
「皆さんの願い事を確認しますよ。あ……声に反応して願い事の逆が行われているとか、そんなんじゃ……ないですよね?」
 一応の確認に、春華の元気のいい声が返ってくる。
「違うみたいだよ、ただ飾っただけで、読み上げたりなんだりしなくても、『その現象』っての、人によって数時間とかタイムラグあるみたいだけど起こるみたいだし。んで、やっぱ手がかりっぽい手がかり聞けねえなー。あ、一つだけ。飾った短冊、『現象』が起きて慌てて取り消したくて笹から外そうとしても、外れないんだってさ」
 頭をくしゃくしゃしながら戻ってくる春華。
「……え?」
「それは……」
「マズいです、私にとってこの願い事は本当に切実なっ……」
 セレスティとシュラインがしまった、といった感じで顔を見合わせた後ろで、悲壮な声を上げるシオン。
 ───ぶっちゃけるが、四人其々の願い事とは、以下の通りである。
『過ごしやすい季節だといいですね。暑いのは苦手なので。』by.セレスティ・カーニンガム。
『事務所のソファーを買い換えたい』by.シュライン・エマ。
『お金が貯まりますように…』by.シオン・レ・ハイ。
『一日限定10個の有名スイカシャーベットが食いたい』by.伍宮・春華。
 改めて風に優雅にたなびく短冊を見上げながら、ぽつりとセレスティ。
「……シオンさんは個人的に、私のは全国的、いえ、ヘタをしたら世界的に……マズそうですね」
「俺のもマズいぞ!」
 春華が声を張り上げる。
「うっそだろ? もしこのまま『その現象』が起きたら、それってもしかして俺、上手いって噂のあのシャーベットが食えないってことか?」
「あなたなんてまだいいです、私なんてヘタをすれば全財産すっからかんの上にこの先未来永劫お金とは縁がないということになるじゃないですか」
「冗談じゃねええっ!! あれ、夏限定なんだぞ! 時期が過ぎる前に解決しないと!」
「低レベ……いえ、言い争いはおいておきましょう、確かに解決は必要ね。早急に」
 頭を痛くしながら、シュライン。その途端に、携帯が鳴る。出ると、草間・武彦からだった。
『シュラインか? あのな、何故か今突然、事務所のソファーが崩壊したんだが』
「……早急に解決します」
 ごめんなさい武彦さん、と内心謝りつつ、それだけ言ってシュラインは携帯を切る。
「あ」
 セレスティが、こちらにやってくる女性に目を留めて呼びかけた。
「尭樟さん。以前の依頼ではどうもお世話になりました」
 ようやくやってきた、依頼人の尭樟・生梨覇だった。シュラインも、礼儀正しくお辞儀をする。他二人は、初めまして、といった感じの挨拶をした。
「セレスティにシュライン、それに今回初対面のシオンと春華ね。よろしく」
 相変わらず威厳というか威圧的というか、そんな感じの美人である。
「尭樟さん。たった今、私達の願い事もひとつ、『被害』にあったところなの」
 シュラインがため息をつきたいのを堪えて報告すると、生梨覇は笹を見上げた。
「こちらも情報収集をしてみたけれど、無駄だったわ。何かアクションを起こしてみる?」
「アクション、ですか」
 シオンが、ふむ、といった感じで考え込むように片手を顎に、片手をポケットに入れた───途端。
「な、ない……」
 財布ごとなくなってます、との哀しげな声に、ふと不安になった春華。
「まさか……俺の目指す噂のスイカシャーベットは……?」
「それって期間限定の奴かしら? それなら、私の情報に間違いがなければ、つい先程、お店ごとつぶれてしまったそうよ。なんでも、お店の借金取りが一気に押し寄せてきたらしくて」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!!」
 さらりと言い放つ生梨覇の発言に、頭を抱える春華。
「残るもうひとつに対して『現象』が起きないように……」
 どうやら何とか気を取り直したらしく、シオン。
「笹飾りを燃やす神事もありますので、広い場所(星が沢山見える場所・校庭等)で燃やしたらどうでしょうか。天に昇る煙に願いを込めるのです」
「燃やす……曰く付きの土地から持って来たとかってことはないかなあ? もしそうなら、却って七夕に恨みを持ってる幽霊が笹に憑り付いたとかだったら、怒り買わないか?」
「出所が分からない限り、それは断定できませんけれど」
 それもあり得ますね、とセレスティ。
「願いは願いでも怨みや呪いの念がこめられていたらコワいですからね」
 そのシオンの言葉に、考え込んでいたシュラインが、
「主催はこの大通りの管理者、ということでいいのよね、さっきのセレスティさんの調査から考えると。このままじゃ八方手詰まりのままだわ。全く見当違いかもしれないけれど、笹を撤去するのが楽なんでしょうけど……立派で見事な姿なのに勿体ないし……。願い事等じゃなく、この笹への飾りつけ等で、妙な想いの塊等の影響をそらせたりは出来ないかしら」
「飾り付けなら、任せてください」
 ぱっと顔を明るくしたシオン。普段編み物などを嗜んでいる彼にとって、飾りつけもきっと楽しいものなのだろう。
「俺だってやるぞ、なんだってっ。スイカシャーベットのためなら!」
 意気込んで、春華。
「じゃ、少々消極的かもしれないけれど、そうする? それなら、そこらへんの雑貨屋で色々買ってくるけれど」
 と、生梨覇。
「……待ってください」
 ひとりだけ、セレスティが真剣な顔で、一同を制した。
「笹が……」
 その言葉に、全員が巨大な笹を振り返った。夕刻も過ぎつつあり、月が出始めていたその時刻に、その笹に……変化が、起きた。


■Action of bamboo grass■
「んなああああっ!!」
 笹の幹、その中央部分に突如現れた「口」に取り込まれそうになり、春華は慌てて後退した。
「そんな……」
「笹に、口ってグロテスクね……」
「なんと非常識な……」
 セレスティとシュライン、それにシオンは、呆然といった様子でそのあり得ない光景を見つめる。
「やはり、笹自体に問題があったんですね」
 自分は戦闘向きではないと心得ているので、足を引っ張らぬようそっと後退しつつ、セレスティ。
「そうね。笹の自我、というものかしら」
 身構えながら、厳しい表情で、シュライン。
「てめえかあっっ、俺の大事な大事な大事なスイカシャーベットを滅殺したのはっ!」
 普段ならば……いや、他の何かであればこんな風にはならない春華は、今、食べ物の恨みのため怒りに燃えていた。
 そんな中、おっとりともいえる感じで笹に声をかけたのは、自称貧乏人のシオンであった。
「ええと……笹さん? 口が出てきたということは、おしゃべりできるんですよね。話し合いで解決しません? またどうしてこのような騒ぎを?」
 既に、まだ残っていた市民達は笹に驚いて(当然の反応なのだが)店を閉めたり走って帰路につき、大通りには彼らと巨大笹しか残されていない。
「……返答する頭があるのなら、こんな騒ぎは起こさないと思うのだけれど?」
 冷たく言い放つ生梨覇の挑発に、笹は乗った。
<騒ぎじゃない! それに馬鹿にされる筋合いもないぞ、願い事をする生物ども!>
 その笹の腹の底に響くような怒りの声に、一同は思わず自分自身の身体を抑えた。そうしないと、どこかに吹き飛ばされそうなほどの、怒りの気だったのだ。
<わしはずっと前、それこそ云十年それ以上に皆の願い事を聞いてきた。それがわしのつとめ、わしの生まれた意味だと思っていた。だがしかし!>
 わさ、と笹の葉が突風が沸き起こったように一同の身体を包み込む。動こうにも動けない。どうやら先手を取られてしまったようだ。それでも、どうにか反撃を試みようとする春華と、笹の「言い分」をもう少し聞こうと額やこめかみに汗を滲ませながら、シュラインとセレスティとシオン、生梨覇。
<毎年毎年、年を重ねるごとにこの世の者どもの願いはエスカレートしていく。そこでわしは、もう、これ以上の願いを聞いても無駄だと悟り、願い事と逆のことを叶えてやれば思い知らせてやれると思ったのだ!>
 笹は心なしか、声を震わせていた。
 七夕に、願いをこめてきた人間ほか生物達。
 それは人により純粋であったり、ただの祭り事と仕方なくであったり。時には邪な願い事であったり。
「……確かに、人の心に負がある限り、哀しい願い事は絶えないかもしれません、でも」
 黙っていたセレスティが、笹の葉を払いのけようとしながら、果敢に言葉をかける。
<黙れ!>
 しかしそれは、その一言と同時の尖った笹の葉により中断を余儀なくされた。セレスティの肩を、異様に尖ったそれが掠める。シュラインが、かわりに続けた。生梨覇が、セレスティの盾になるよう前に立つ。
「でも、人はそればかりじゃないわ。あなたは『負の願い事』にしか耳を傾けないの? その中にある確かな純粋な人の願いの心底には耳を貸してはくれないの?」
<黙れ黙れ黙れ! こんな騒ぎとお前達は言うが、こんな騒ぎまで起こしたわしの気持ちを考えたことはあるのか!!>
「てめえっ……だからって人傷つけたりしていいのかっ!」
 春華が、能力を使い始める。風が吹いているのならば。風を自在に操れる彼にとって、これは正に好状況であった。
<!!>
 逆手に取られ、春華の能力によって突風と共に襲うそれに伴うカマイタチ。

     パキ、、、…………

<、……ずっと>
「……!」
 それまで静かとも言える視線で見守っていたシオンが、その笹の言葉によってあることに気がついた。徐に、口にする。
「淋しかった、んですか……」
<そう>
 パキパキパキ───
 笹が、崩れていく。ここにいると危険だと逸早く判断したシュラインが、セレスティと春華の手を取り、安全圏と思える場所まで移動する。
 それこそ破壊的な───衝撃音を立て、笹は真っ二つに折れる。そこに光り輝き現れたのは、ひとりの小さな昔風の着物をきた、美しい娘だった。
「かぐや、姫?」
 春華が、呆然と呟く。
「かぐや姫の話は、確か───」
 シュラインの言葉に、一般的な「かぐや姫」の昔話を全員思い返していた。
<この世にある物語など、ただのお伽噺にすぎない。わしは……月にかえったのではなく、ひとつの笹に魂を自らこめた。わしの願いが叶わないのなら、せめて人の願いを叶えることができるようにと>
 でも。
 姫は、笹は見てきた。
 見てきてしまったのだ。
 どんなに純粋な願いの前にも、どんなに切実な願いの前にも、人の命も心も社会や戦争や心の争いでいとも簡単に握り潰されてしまう。
 幾千の涙をこぼしただろう。
 幾万の願いを月に笹にこめただろう。
 心の底から、どうか、人々の純粋な願いが叶い、少しでも小さな幸せに向かうようにと。
<誰も聞き入れてくれなかった。神でさえ悪魔でさえ。わしは独りだった。わしの願いは、心はいつも孤独だった>
「……初心に帰れば」
 シュラインが、口にする。
「心もまた、救われることもあるわ」
<初心───>
 姫は、つと月を見上げた。涙がぽろぽろととめどない。
<忘れてしもうた……わしは……記憶はあっても、もう元のわしではないのだから───>
「ささのはさーらさら……」
 ふと、シオンの優しげな唄声が姫の耳を打つ。
 気付き、セレスティも微笑む。春華の肩を軽く叩き、小声で「皆で唄を」と呟いた。
「のーきばーにゆれる……」
<……───っ>
「おほしさまきらきら……」
 どこかぎこちない春華と穏やかなセレスティの後、
「そらからみてる……」
 シュラインの一層際立つ美声が最後を飾った。
 瞬間、ぴかっと姫の身体が光り、月からそれこそ光で出来た道が姫の身体ごとを包み込む。
<覚えておいておくれ。わしの名は笹姫。わしの故郷は月だが、心の故郷は間違いなく、この地球、そこに住まう生物達の願いの中だったのじゃ……>
 言って、にっこり笑った笹姫の顔は、やはり切なげだったが、どこか救われた、そんな表情を描いていた。
 そして、笹姫は───光の道を昇るでもなく、ただそこで、消滅した。
「消え、た?」
 春華がごくんと唾を呑み込むと、生梨覇が「還ったのでしょうね」と、クールに言う。
「故郷に還った……んですね」
 セレスティの言葉に、「そうね」と、どこか何かこみ上げるものを堪えているようなシュライン。
「笹も、消えてしまいましたね。そういえば、『今回の現象』は『元に戻った』のでしょうか?」
 シオンの言葉に、一同はその後数日かかって、「全部の短冊の現象」が「なかったことになっていた」ことを知ったのだった。


   ごしきのたーんざく……
        みんなでかいた……


 彦星と織姫の出逢いを、純粋に願っている子供達の、そして大人達の唄声も、どこかから、空に響いていた。


■Each sequel■

 皆に別れを告げ、なんとなく月を見上げながらポケットに手を突っ込みながらいつもの塒に帰ろうとしたシオンは、ポケットの中の異変に気がついた。
「……こっ、これはっ……!?」
 じゃらじゃらじゃら、ちゃりんちゃりん、がさがさがさ、と、紛失した筈の財布の中から溢れんばかりに次から次へと一円玉から一万円札までどんどん溢れてくる。
「もしや……笹姫さん? しかしこれはやりすぎで……仕方ない、こうなったら全部子供銀行……募金に……」
 募金のことを考えると、自然と穏やかな気持ちになる。少しは生活費に回せばいいのに、と、どこかで笹姫が笑ったような気がして、シオンはまた、月を見上げるのだった。




《完》



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
1883/セレスティ・カーニンガム/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い
0086/シュライン・エマ/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
1892/伍宮・春華/男性/75歳/中学生
3356/シオン・レ・ハイ/男性/42歳/びんぼーにん 今日も元気?







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■         ライター通信          ■
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こんにちは、東瑠真黒逢(とうりゅう まくあ)改め東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。今まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv

さて今回ですが、戦闘があるかな、と想定していた矢先、何故かこんなにシリアスほのぼの風になりました(笑)。というか、コメディになるかな、と思っていたのですが……やはり、わたしの作品はわたしにも最後が予想できないのが多いようです;
因みに、今回は、後日談だけ個別となっていますので、他の参加者様のものも併せてご覧になると楽しいかもしれません。

■セレスティ様:お久し振りのご参加、嬉しいです。セレスティさんの能力等は今回出しませんでしたが、その分、「場の雰囲気を穏やかに」という役に回って頂きましたが、うまくいきましたかどうか、非常に不安ですが; 因みに、肩の傷はセレスティさんのほうの後日談どおりとなりましたので、ご了承くださいませ<(_ _)>
■シュライン様:シュラインさんも、お久し振りのご参加、有難うございます。シュラインさんの能力は今回は出ないかな、と思ったのですが、能力というか、「美声」を使わせて頂きました。笹姫の心にも染み渡ったことと思います。ソファの出来は、如何でしたか?(笑)
■春華様:今回、初めましてとなりました。ご参加有難うございます。個人的にですが、春華さんのような元気で明るくて食い気のあるキャラは大好きでもあるので(笑)、本当に動かしやすかったです。能力という能力を使ったのは春華さんが一番かと思われますが、如何でしたでしょうか。設定としては笹姫の気持ちも分かる部分もあるのかな、とも少し思ったのですが、今回は見送りという形にさせて頂きました(笑)。本当、食べ物の恨みというのはコワいものです……(遠い目)。
■シオン様:シオンさんもお初の参加、有難うございます。職業が貧乏人、ということでなんとなく親近感を抱いてしまったのですが(笑)、シオンさんには普段の性格を生かすよう心がけたつもりです。本当はもう少し考え付くこともあったのですが、何かに支障が出そうな気もしたのでこちらも見送りに(笑)。後日談、如何でしょうか。

「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。それを今回も入れ込むことが出来て、本当にライター冥利に尽きます。本当にありがとうございます。なんとなくタイトルに沿ったといえば沿えたと思うのですが、皆様のご意見は如何なものでしょうか?

なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

それでは☆