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<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


安らぎの香りは危険な誘い(前編)

「こんにちは。久しく遊びに参りました」
 海原みそのがおっとりとアトラス編集部の扉を開けると、振り向いた数人の編集員は目を丸くした。というのも、空には真夏の太陽がぎらぎらと輝き、アスファルトからは容赦のない熱気が立ち上るこの酷暑の中、彼女の着ているものは、冬物の漆黒のセーラー服だったのだ。
 だが、みその本人はそんな周囲の視線を感じることなく、涼しい顔で編集部へと足を踏み入れる。
「みそのさん!」
 みそのに気付いたらしい三下が、どこか悲痛な、それでいて嬉々とした声を上げた。
「助けて下さい、みそのさん」
 あちこちの机にぶつかりながら、三下はいそいそとみそののもとまでやってくると、跪いて手をとらんばかりの勢いで泣きついた。
 一応大人とされる年代の男が、大人びているとはいえ少女と呼ばれる年代の娘を相手に泣きつくその様は、情けないの一言だが、それを臆面もなくやってのけるのが三下の三下たるゆえんだ。
「どうかなさいましたか?」
 みそのがおっとりと小首を傾げると、三下はこくこくこくと何度も頷いた。
「噂で、過去の夢が見られる香で、目覚めなくった女の子が、それで編集長が調査を……」
「ええと……、もっとわかるようにおっしゃっていただけませんか?」
 あまりに要領の得ない三下の説明に、みそのは少し困惑気味に首を傾げた。

「その、つまりは、街中で過去の夢が見られるという香が配られていて、それが女子中高生の間で流行っているんですね? それで、その香を焚いて眠ったお嬢さんが目覚めなくなってしまわれた。三下さまは、香の話は噂で聞かれただけで、実物をご覧になったことはない、ということでよろしいのでしょうか?」
 数分に渡る拙い説明の後で、どうにか経緯をまとめてみそのは三下に確認をとった。三下は再びこくこくと頷く。
「ではそのお嬢様は過去世に囚われたのでしょうか。それとも現世に絶望し、過去世に希望を見られたのでしょうか」
「ええっと……。そこまで過去じゃないみたいです。ちょっと前とか小さい頃の夢みたいです」
 おっとりとしたみそのの呟きに、三下が慌てて付け足した。
「そうですか。何にしても御方へのおもしろそうなお土産話になりそうですね。わたくしも協力させていただきます」
 みそのがにこりと微笑むと、三下も心から安堵したような様子を見せた。
「ねえ、ちょっと、三下って人!」
 そこへ少しくせのある、勝ち気な少女の声が割り込んだ。傍らの細身の少年とそれまで何か話していたらしい、長い黒髪の彼女は、つかつかと三下のほうへと歩み寄った。
「変装用の制服持ってない?」
 人形を思わせる大きな瞳でぎょろりと三下を覗き込むと、悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「せ、せ、制服ですか? ぼ、僕がっ?」
 案の定、というべきか、三下は大袈裟に目を白黒させて、裏返った声をあげた。遠目に見ていた話し相手の少年が、こらえきれないといった面持ちでくすくすと笑う。
「からかっただけよ」
 少女は、喉の奥で、キヒヒっとひきつったような笑い声を漏らして、突き放すように言い放った。
「制服でしたら、わたくしが持っております。妹を参考にセーラー服ですが」
 少女と三下のやりとりをたっぷり見届けてから、みそのは思い出したように荷物を開けて、中から自分が着ているのと同じ制服を取り出した。
「……いいわね、貸してちょうだい」
 一瞬の躊躇いの後に、少女はにこりと笑ってそれを受け取った。
「あたし、ウラ・フレンツフェンよ」
「海原みそのと申します」
 気さくに名乗った少女に、みそのは丁寧に頭を下げた。
「これで、囮捜査兼、女子中高生への聞き込みができやすくなるってことだな。ああ、俺は音切創ね」
 残った少年が、人好きのする笑みを浮かべて自己紹介に乗った。
「今どきの女子中学生に聞き込みですか。浪漫があっていいですね」
 創の言葉に、みそのはうっとりと微笑んだ。
「じゃ、着替えてくるから。三下、覗かないでね」
 さくりと言いおいて、ウラは編集部の奥へと姿を消した。
「そ、そんなことしませんよぉ」
 ようやく返した三下の言葉は、相手を失って虚しく宙を漂う。
「あとは起きなくなったお嬢様にお会いして『流れ』を読みたいところですね」
 三下に構う風もなく、みそのはおっとりとした笑みを浮かべて話を続けた。
「ああ、俺もその娘さんには会いたいね。対処法がわかるかもしれない。けど、親御さんが今一度家に戻ってるから後でだな」
 さらりとした口調で創がそれに答え、みそのもゆったりと頷く。
「ねえ、似合う?」
 着替えを済ませて出てきたウラが、漆黒のスカートの裾をそっと摘まみ上げた。
「ええ、とっても」
 みそのがにっこりと微笑むと、ウラは「ありがと」と極上の笑みを浮かべた。そのまま、つかつかと三下へと歩み寄る。
「ねえ、どこに行ったら香の配付人に会えるの?」
 半ば命令口調に近い語調のウラの問いに、三下がびくりと身体を震わせた。
「え、駅前とか繁華街とか、人の多い場所……の近く、だそうです」
「そ、ありがと」
 そんな三下にどこか「女王様」めいた笑みを向けて、ウラはみそのたちを振り返った。
「じゃ、決まりね。行きましょ」
「ちょっと待ってちょうだい」
 今にも出かけようとした3人を止めたのは、奥の編集長デスクに座る碇麗香だった。
「今、他の助っ人にも声をかけてあるの。こっちに向かっていてくれているから、もうちょっと待っていてちょうだい」
「助っ人? 他にも?」
 軽く首を傾げた創に、碇は大人びた笑みを向けた。
「ええ、こういう件ではとても頼りになる人よ。あなたたちとの相性も良いと思うわ」
 と、不意にまなじりを釣り上げて、きつい眼差しを三下に向ける。
「これというのもみんな、三下くんが使えないから、なんだけどね」
「あわわわわ、す、済みません」
 まだ助っ人が来ると聞いてすっかり顔の弛んでいた三下は、碇の容赦ない一言にあわてて目を白黒させた。
 そうこうしているうちに、編集部の扉が叩かれ、2人の男性が入って来た。杖をついて長い銀髪を背に流した絶世の麗人に、彼に付き従うようにしている、これまた端正な長身の金髪の男。およそ雑然とした編集部に相応しくない洗練された2人が、碇の言う助っ人であることはすぐに知れた。
 2人の方も、すぐにみそのたちが協力者だと悟ったらしく、軽い会釈を返してよこした。自然と、自己紹介をする流れになる。銀髪の麗人はセレスティ・カーニンガムと名乗り、金髪の部下をモーリス・ラジアルと紹介した。
「では、これからどうしましょう」
 年長者としての役割か、どこか老成されたその雰囲気からか、自然とセレスティが場を仕切るような空気になった。が、その言葉には、みそのたちの意志を伺うような柔らかさがあった。
「まず、街に出て現物を入手するのが先決だと思う。その後で、眠ったままの娘さんの様子を見たい」
「そうそう、そのための制服なんだから。うまくすれば配付人に接触できるかもしれないしね」
 その言葉に答えるように創が先程までの計画を口にすると、ウラが即座に同意を示す。スカートの裾をつまんでくるりと一回転すると厚みのある布が宙を舞った。
「ええ、今どきの女子中学生にお話をお聞きするのも浪漫があっていいですわね」
 ワンテンポ遅れて、うっとりとした口調でみそのも言葉を足した。
「では、そちらの方はお願いしますね。私とモーリスはここに残って、灰の方から香について探ってみます。娘さんのお宅には、後で親御さんの許可を頂いて参りましょう」
 セレスティがたおやかな笑みで計画をまとめると、傍らで忘れられていた三下が情けない声を出した。
「あの……。僕は……」
「おまえは来なくていいわ。怪しいおじさんがいたところで邪魔なだけだもの」
 おどおどと言いかけたその言葉を、ウラが容赦なく一刀両断に斬って捨てる。
「そんなぁ……」
「三下くんは残っていて下さい。やってもらうことがありそうですから」
 たじたじと数歩退いた三下に、モーリスは笑顔を向けた。けれど、その声にもフォローの色は見られない。
「じゃ、行ってくるから」
「じゃあね、三下」
「行って参ります」
 そんな三下に構うことなく、みそのたちは思い思いの挨拶を残して編集部を後にした。

「賑やかですわね」
「本当。どっからこんなに人が湧いてくるのかしら」
 様々な人の、様々な流れ。雑多に混じりあい、時に絡まり、あるいは全く他と触れあうこともない。駅前の喧噪にみそのが目を細めると、ウラも呆れたように溜息をついた。
「とりあえず、配付人らしいのは見当たらないな」
 夏の陽射しを遮るように掌をかざして、創はあたりを見回した。
「そう……ね」
 同じく周囲を見回したらしいウラが低い声で答えたが、その2人をよそに。
「あのう、もし……」
 みそのはおっとりと近くにいた高校生くらいの2人組の少女に声をかけた。キンキンに髪を染め、厚い化粧をして元の人相が全く伺えなくなっているような、ある意味「今どきの」少女たちだ。
「何?」
 少女たちは、物珍しげにみそのを見返した。長く伸びた漆黒の髪を、同じく漆黒の冬物のセーラー服を、不思議なものを見るような、無遠慮な顔つきでしげしげと眺める。
「ええと、過去の夢が見られるという香のこと、ご存知ありませんか?」
 そんな少女の視線を気にすることもなく、みそのは鷹揚に尋ねた。
「香?」
「街中で配られてて、今女子中高生の間で流行ってるって聞いたんだけど」 
 すぐに駆け付けてきたウラがすかさず言葉を継ぐ。
「ああ、これのこと?」
 少女の1人が、得心がいったというような顔をすると、持っていたカバンの中から、セロファン紙の袋を取り出した。それを無造作にみそのに渡す。
「ありがとうございます」
 みそのは丁寧に礼を述べると、その袋の口を開いた。ふ、とまとわりつくような微かな甘い匂いが鼻先をかすめ、中からコーン状の練り香が数個転がり出る。
 横からウラが興味深そうに覗く中、みそのは香の「流れ」に神経を集中させた。奇妙な流れだ。少なくとも、この世のものではないような。
「そんなに珍しい? 欲しいならあたしのもあげるよ」
 じっと香を見つめる2人の様子に、もう1人の少女も半ば呆れたような顔をして、カバンの中から香を取り出し、ウラへと渡した。
「そんなに簡単に手に入るの?」
 あたかも道ばたで拾った石でも分けるような様子の少女に、ウラは軽く首を傾げた。
「うん、たいてい欲しい気分になった時に配ってる人に会うんだよね」
 少し考えれば、それが奇妙だということくらいはわかろうものなのに、少女の方は、当たり前のことを言うかのように、こともなげに答える。
「欲しい気分って?」
「うん、なんか疲れたなー、とか、こんなはずじゃなかったのになぁっていう時かな。そういう時にふと気付くと側にいて、香を渡してくれるんだよね」
「どのような方がお配りになっているのですか?」
「そうね、ちょっとうす汚い冴えないおっさん、って感じかな。いっつも帽子を深くかぶってて、ちょっと怪しげなんだけど」
 みそのの問いにも、何の危機感も屈託もない言葉が返ってきた。
「で、そんなに過去の夢っていいものなの?」
「別に。ただ、それ使って寝ると、すんごい気持ちよく寝られるの。翌日のお肌のハリと化粧のノリが違うって感じ? そう言えば2人ともキレイな髪と肌してるよね? シャンプー何使ってるの? 化粧品のメーカーは? 何か特別なお手入れしてるの?」
 ウラの疑問も軽く流され、少女2人はウラやみそのの髪に触れて、にわかにきゃあきゃあと騒ぎ始めた。こうなるとすっかり彼女たちのペースで、ウラはやや辟易としている様子だったが、みそのは話題がよくわからないものの、おっとりとした微笑みを浮かべて、丁寧に話を聞いていた。今どきの女子中高生と話をする機会などそうはない。こうやって美や文化に関する話をするのも、やはり浪漫というものだろう。
 と、不意に、場の空気に違う「流れ」が差したのを察して、みそのはわずかに眉を寄せた。そう、香に似た、少し淀んだような奇妙な「流れ」だ。
「ウラ様」
 小声でウラに注意を促すと、ウラもすぐに何か起こっていることを察したらしい。
「そう言えば創がいない……」
 呟くように漏らして周囲を見渡したかと思うと、何かを見つけたのだろう、ウラは唐突に走り出した。
「あ、ウラ様」
 慌ててみそのもその後を追おうとしたのだが、どうやら生来の運動神経の鈍さが災いしたらしい。びたん、と音をたててすっ転んだみそのは、心配顔の少女たちに助け起こされて、追跡を諦めざるをえなかった。
 
 数分後、ウラと一緒に戻って来た創の手には、例の香があった。どうやら、1人離れていた創が、配付人に遭遇したらしい。気付いたウラが駆け付けたものの、配付人は取り逃がしてしまったとのことだった。
 とりあえず、香の入手および配付人との接触は達成したということで、一度アトラス編集部に戻ることになったが、よっぽど悔しかったのか、その帰り道もウラはぷりぷりした様子を隠さなかった。
「ただいま戻りました」
 みそのは優雅に挨拶をしながら、ウラは無言のままで、創が開けてくれた編集部の扉をくぐった。
「あ、お帰りなさい」
 三下がすぐに迎えてくれるが、編集部に残っているはずのセレスティとモーリスの姿は見当たらない。
「あの、セレスティさんたちなら出かけられました。依頼人さんのお宅には、直接向かうので、先に行っておいて下さい、だそうです」
 3人が口を開くより早く、三下が留守番をしていた子どものように、伝言を口にした。
「『だそうです』じゃなくて、あなたが彼らと一緒に行きなさい。依頼人氏に対応したのは三下くんなんだから」
 自分の役目を果たしたと言わんばかりの顔をした三下に、すかさず編集長席の碇から声が飛ぶ。
「は、はいっ」
 パブロフの犬よろしく、条件反射的に三下は背筋を正す。編集部のあちこちから、押し殺した失笑が漏れた。

 都心の喧噪からやや離れた閑静な住宅地に、依頼人の家はあった。特別大きいわけでも小さいわけでもなく、変わった外装をしているわけでもない。ごくごく普通に周囲に溶け込んでいる。
 三下が緊張した面持ちで呼び鈴を押すと、出て来た母親が4人を招き入れてくれた。
「さっそくですけれど、お嬢様にお会いできますか?」
 4人を居間に通し、茶でも出そうかと用意しかけた母親は、みそのの言葉に戸惑ったように動きを止めた。
「ああ、どうかお構いなく」
 創が言葉を足すと、母親はやや躊躇いがちながらも頷いて娘の部屋へと通してくれた。
 そこは、淡い色調で整えられた、ごく普通の女の子の部屋だった。調度品は少なく、すっきりとまとまった部屋の隅に置かれたベッドで、少女は気配さえ感じさせないくらい静かに眠っていた。
「……とても幸せな夢を見ているようには見えないわね」
 4人に一礼を残して母親が出て行った後で、ウラがぽつりと呟いた。眠っている少女の様子は、幸せな笑顔を浮かべているわけでもなく、苦痛に満ちた表情をしているわけでもなく、凪いだ水面のようであり、まるでよくできた人形のようだった。あたかも魂が抜けて、抜け殻にでもなってしまったかのように。
 みそのは、少女の顔を静かに見詰め、魂の「流れ」を辿って行く。
「三下さん、ちょっとこっちに来て」
 おもむろに創が部屋の入り口あたりに立っていた三下を手招いた。唐突に何か言われても逆らえないのが三下の性だ。不安げな顔をしながらも、ひょこひょこと創の側へと寄ってくる。
「ちょっとこの子と入れ替わってくれる?」
「入れ替わるって……」
「大丈夫、ちゃんと元に戻すから」
「またですかぁっ!?」
 三下の泣きの入った訴えは、何が「また」なのかわからない創によって、またも綺麗に無視され、その身体は床へと崩れ落ちた。代わって、ベッドの少女が、ゆっくりと上体を起こす。
「何したの、今?」
 興味津々といった面持ちで、ウラが目を輝かせた。
「現象の組み換え。一時的にだけど、この子と三下さんの状態を組み換えたんだ。これで、どんな過去に囚われているかが聞けるはず……」
 軽く説明を返して、創は少女の方へと視線を向けた。が、少女は薄く瞳を開いたものの、ぼんやりとした視線を宙に浮かしているだけだった。
「ご自分のお名前、おわかりになりますか?」
 思わず訝しげに眉を寄せた創の横で、みそのが穏やかに尋ねた。
「な、まえ……」
 少女は茫然と、抑揚のない声でみそのの言葉を繰り返した。不意に何も映していないような瞳に怯えたような色が浮び、細かく震え始める。
「あ……、あ……、何……。真っ暗で……、あ……」
「生まれる前の世界に迷いこんでしまわれたのですね。大丈夫、大丈夫ですよ」
 ともすれば恐慌状態に陥りそうな少女を、みそのは柔らかく抱き締めた。そのまま創に、元に戻すように促す。創の能力で再び状態を組み換えられた少女は、静かにその身体をベッドへと横たえた。
「ねえ、どうなってるの?」
 傍らで見守っていたウラが小首を傾げる。
「始原の闇、渾沌……。ものに名前がつく前の、区別というものがない世界。そういった世界に迷い込んでしまわれたようです。ご自分が生まれる前の、自分が誰かわからない世界に」
 軽く目を伏せて、みそのは魂の「流れ」の先にあった世界を2人に説明した。
「つまり、究極の過去ってことか……」
 創が気難しそうな顔をして溜息をつく。
「ええ、こちらに戻ってきて頂くには、ご自分を見つけて……、ご自分が誰で、どんな方か思い出して頂く必要がありそうですね」
 みそのは再び凪いだ水面のような寝顔を浮かべる少女を見下ろして、静かに続けた。
「迷い込むのは簡単だけど、帰ってくるのは大変そうだね。……っていうことは、さっきこの子と状態を入れ替えた三下ってどうなるわけ?」
 不意にあがったウラの甲高い声に、3人は先程から一言も発さない三下へと視線を転じた。案の定、そこには、床に座り込んだまま、ずれた眼鏡越しに虚ろな視線を宙へと泳がせた三下の姿があった。

<了>

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1388/海原・みその/女性/13歳/深淵の巫女】
【3579/音切・創/男性/18歳/実験体(組換能力体)】
【1883/セレスティ・カーニンガム/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い】
【2318/モーリス・ラジアル/男性/527歳/ガードナー・医師・調和者】
【3427/ウラ・フレンツフェン/女性/14歳/魔術師見習にして助手】

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■         ライター通信          ■
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こんにちは。ライターの沙月亜衣と申します。
初めましての方も、二度目ましての方も、今回のご依頼にご参加いただき、まことにありがとうございます。
そして、私の方の事情で納品が遅れてしまい、大変申し訳ありません。
また、今回は余裕がなくなってしまいましたので、勝手ながら個別のコメントはご容赦下さい。重ね重ね申し訳ありません。

今回、5名ものPC様を預からせて頂くのは初めてでしたが、非常にバランスのとれた構成で、楽しんで書けました。
私の予想以上に能力の高いPC様が多かったため、だいぶ込み入った真相になって参りましたが、楽しんでいただければ幸いです。
なお、オープニング段階で申していた「してはいけないこと」は、「途中で誰も止めてくれる人がいない状態で、眠っている少女の夢に潜り込む、あるいは同調する」ことでしたが、今回、音切さんの能力によって、三下くんにアウト判定を出させて頂きました。後編では少女に加えて、三下くんも救ってあげて下さい。

なお、後編は、私個人の事情がありまして少し間が空いてしまうのですが、9月の中ごろに窓を開けたいと思います。気が向かれれば、ご参加いただけると幸いです。

また、ご意見等ありましたら、遠慮なくお申し付け下さい。できるだけ真摯に受け止め、次回からの参考にさせて頂きたいと思います。
それでは、またどこかでお会いできることを祈りつつ、失礼致します。本当にありがとうございました。