コミュニティトップへ
高峰心霊学研究所トップへ 最新レポート クリエーター別で見る 商品別一覧 ゲームノベル・ゲームコミックを見る 前のページへ

<東京怪談ウェブゲーム アトラス編集部>


安らぎの香りは危険な誘い(前編)

 その電話が鳴ったのは、ちょうど午前のお茶の時間の少し前だった。
「最近、女子中高生の間で流行っているという香のこと、ご存じないかしら?」
 電話の相手である月刊アトラス編集長、碇麗香は、型通りの挨拶の後にそう切り出した。
 一見、ただの世間話のようだが、取材でもなければ碇がわざわざ電話をかけてくるとも思えない。
「香とはまた、優雅なことですね。……何か、お困りごとでも?」
 碇の話にゆったりと相槌をうってから、セレスティ・カーニンガムはさりげなく切り返した。電話の向こうからは、密やかな溜息が返ってくる。
「ええ、これを焚いて眠ると自分の過去を見られるという香が街中で配られているらしいのだけれど……。さっき、娘さんが目覚めなくなったと言って駆け込んでこられた母親がいらして、どうも枕元に香炉があったからこの香が関係しているらしくて」
 過去を呼ぶという香、それが街中で配られ、少女たちの間で流行っているという噂、そして目覚めなくなった娘。そこはかとなく漂う怪しげな匂いが、セレスティの興味を惹いた。
「目覚めないとは穏やかではありませんね。わかりました、私の方でも調べてみましょう」
「ありがとう、助かるわ」
 セレスティの返事に安堵したらしい電話の向こうの声は、「とてもじゃないけど、さんしたくん1人に任せられないわ」とぼやき混じりに続いた。
「あと、ひとつお聞きしたいことがあるのですが」
 セレスティは苦笑を噛み殺しながら言葉を継いだ。
「その香炉には灰は残っていなかったのでしょうか。もしまだあるのならお借りしたいのですが」
「ええ、今、そのお母さんに取りに戻って頂いているわ」
 さすがは敏腕編集長。このあたりには抜かりがない。
「ありがとうございます。ではそちらに伺います」
 セレスティは唇の端はほんの少し緩めると、受話器を置いた。
「モーリス」
 相手の姿を探すこともなく、おもむろに部下の名前を呼ぶ。すると、どこからともなく金髪の青年が現れた。
「出かけますよ」
 それだけを短く告げて、セレスティは忠実な部下に極上の笑みを向けた。

 この国の夏は暑い。アトラス編集部までは車で乗り付けたため、外気に触れる時間は短かったのだが、そのわずかな時間の間でさえ、絡み付くような熱気はセレスティをうんざりさせるのに充分だった。
 編集部に入るとすぐに、ぱっと表情を輝かせたらしい三下の視線を受ける。その三下の周りには、すでに3人の男女がいた。
 この暑い盛りだというのに、冬物の衣装に身を包んでいるらしい、不思議な雰囲気のする少女が2人と、指の上にやじろべえを乗せて揺らしている細身の少年が1人。
 3人もセレスティとモーリスが来ることは聞かされていたらしく、すぐに軽い会釈を寄越した。自然と、互いに自己紹介をする流れとなる。
 巫女特有の神秘的な雰囲気をまとった少女の1人はおっとりとした口調で海原みそのと名乗り、少し癖のある声でウラ・フレンツフェンと名乗ったもう1人の少女は、興味深そうに無遠慮な視線をセレスティとモーリスに向けた。レモンにも似た芳香を仄かに漂わせる少年は、屈託のない口調で音切創と名乗る。
 どうやら、この3人にセレスティとモーリスを加えた5人が今回の調査班らしい。自らも簡単に自己紹介をして、セレスティは密かに笑みを浮かべた。
 なかなかにバランスのとれた構成だ。ちょうど中高生の年代で街に調査に出られるみそのたち3人と、特殊なネットワークと能力を持ち、別の観点から香の正体を探れるセレスティたち2人。これだけのメンバーを揃えた碇女史はなんだかんだ言って部下思いなのか、それとも最初から三下の調査能力を見限っているのか。
「では、これからどうしましょう」
 年長者としての役割か、財閥総帥としての染み付いた貫禄からか、自然とセレスティが場を仕切るような雰囲気になった。
「まず、街に出て現物を入手するのが先決だと思う。その後で、眠ったままの娘さんの様子を見たい」
「そうそう、そのための制服なんだから。うまくすれば配付人に接触できるかもしれないしね」
 既にある程度の相談はまとまっていたのだろう。創が口火を切れば、ウラが即座に同意した。スカートの裾をつまんでくるりと一回転したのだろう、厚みのある布が宙を舞う音がする。
「ええ、今どきの女子中学生にお話をお聞きするのも浪漫があっていいですわね」
 ワンテンポ遅れて、みそのがうっとりとした口調で言葉を足した。
「では、そちらの方はお願いしますね。私とモーリスはここに残って、灰の方から香について探ってみます。娘さんのお宅には、後で親御さんの許可を頂いて参りましょう」
 セレスティがたおやかな笑みで計画をまとめると、傍らで忘れられていた三下が情けない声を出した。
「あの……。僕は……」
「おまえは来なくていいわ。怪しいおじさんがいたところで邪魔なだけだもの」
 おどおどと言いかけたその言葉を、ウラが容赦なく一刀両断に斬って捨てる。
「そんなぁ……」
「三下くんは残っていて下さい。やってもらうことがありそうですから」
 たじたじと数歩退いた三下に、モーリスが笑顔を向ける。けれど、その言葉にはフォローというよりは、どこか不吉な響きを含んでいた。
「じゃ、行ってくるから」
「じゃあね、三下」
「行って参ります」
「はい、お気をつけて」
 三者三様の挨拶を残して出て行く3人の背を見送って、セレスティは小さな笑みをもらした。
「……若いって素晴らしいですね」
 何せ、この暑い中、街中に調査に出ようというのだから。

「さて……。編集長、インターネットの端末をお借りしたいのですが」
 まだ灰が届くまでには少し間があるようだった。別の心当たりを探るべく口にしたセレスティの申し出に、碇はこともなげに答えた。
「ええ、三下くんのデスクにあるものは何でも使ってもらって構わないわ。三下くんを含めてね」
「ありがとうございます」
「三下くんも含めて、ですね?」
 丁寧に礼を述べるセレスティの後ろで、モーリスがどこか嬉しそうな声で念をおした。
「へ、へんしゅうちょお〜」
「ええ、構わないわ。好きに使ってちょうだい」
 三下の泣きの入った訴えも、即刻却下される。そのやりとりを微笑みながら眺めつつ、セレスティは三下の椅子に座った。ずいぶんと造りが悪いらしく、椅子はぎしぎしと耳障りな音をたてた。座り心地もかなりよろしくない。
 たまにはこういう椅子に座るのも一興かと胸の中だけで呟いて、セレスティはこれまた煙を吐きそうなパソコンを操作する。
 例の香が女子中高生の間で流行っているというのなら、彼女たちの集まるサイトにもそのような話題が出ているはずだ。インターネットに接続し、慣れた手付きでアドレスを入力すると、そのようなサイトがいくつか表示される。
「セレスティ様……。いえ……、何でもありません」
 傍らから覗いていた部下が、驚いたような、呆然としたような声をあげる。
「まあ、いろいろと縁もありましてね」
 部下の呑み込んだ言葉を何となく察してセレスティは苦笑を浮かべた。すぐに、安っぽい明滅を繰り返すパソコンのモニタへと注意を戻す。
 果たして、若々しい書き込みで賑わう掲示板の中には、香に関すると思われる書き込みも多く見られた。「本当に過去の夢を見られた」とか、「死んだおばあちゃんに夢で会えた」、「両親がまだ若くて、ラブラブで見てられなかった」といった記述もあったが、どちらかと言えば少数派で、「夢見が良かった」「よく眠れる」「肩凝りがほぐれた」「化粧のノリがよくなった」というような内容が断然多い。
 入手法に関する書き込みが最近のログにないところをみると、ごく簡単にその香は手に入るのかもしれない。そして、過去を夢に見ることができるというのも嘘ではないようだ。けれど、今どきの少女たちは自分たちなりの用途と楽しみ方で、その香を使っているらしい。たくましいと言えばそれなりにたくましいのだろうか。
 何の屈託も危機感も感じられないような書き込みを、セレスティは1つ1つ丹念に追って行った。と、1つの記事を見つけてその動きが止まる。

『あんたたち、もうそれ使うのやめときなよ。マジヤバいって。戻ってこれなくなるよ』

 愉しげな雰囲気に水を差すようなその警告は、その後の話題にもほとんど取り上げられていない。けれど、あの眠ったまま目覚めないという少女と、香が関係あるのだとしたら、他にも目覚めなくなった者がいてもおかしくはないし、この書き込みがそのことを示している可能性も小さくはない。
 セレスティはゆっくりとキーボートに手を伸ばすと、その記事に返信を始めた。

『少し思い当たる事情がありまして、お話を伺いたく存じます。よろしければメール頂けませんか』

 無邪気に盛り上がっている少女たちを混乱させることもあるまいと、必要最低限のことを書き込み、自分の使っているフリーメールのアドレスを入力して、送信のボタンを押す。
「さてと、あとはしばらく待ちますかね」
 セレスティが呟いたちょうどその時、編集部のドアが叩かれた。どうやら依頼人である母親が香の灰を持って来てくれたらしい。セレスティは三下を通じて灰を受け取ると、手はず通りに、後で報告を兼ねて訪問する許可をもらい、母親には帰ってもらった。どのような結果が出るのかわからないのだ。母親には聞かせない方が良いようなことにならないとも限らない。
 依頼人から預かったチャックのついたプラスチックの小袋を開けると、微かながら沈香に似た甘い香りがセレスティの鼻先をかすめた。なるほど、確かに人の心を落ち着ける香りではあるが、どこかまといつくような妖しさのようなものも感じられる。
「モーリス」
 呼んで灰を渡せば、よく心得た忠実な部下はそれを受け取り、小皿の上にあけた。と、見る間にそれは樹皮の切れ端と小枝、蜜状のものへと姿を変える。モーリスの能力、ハルモニア・マイスターによるものだ。
「どうですか?」
 樹皮を手にとり、丹念に眺めている部下に、セレスティは声をかけた。
「……見たことのないものですね」
「そうですか。つまりは、そういうことですね」
 モーリスの返事に、セレスティの表情がやや固くなった。植物に精通しているモーリスが見たことのない木となると、異界のものである可能性が高くなってくる。
「ええ、世界樹になりそこねた木……といった雰囲気ですね」
 言いながら、モーリスは小皿の上のものを全て掌に集めた。次に手を開くと、それはコーン状の練り香へと姿を変えていた。
「せっかくですので、この香を焚いて試してみたいのですが……、戦力的に考えてもここはやはり、三下くんに尊い犠牲をお願いするのが得策ですね。先程、所有者の碇女史の許可も頂きましたし」
「ええええっ。ぼ、僕ですかぁ? だって、それ、目覚めないかもしれないって……」
 モーリスの提案に、三下が怯えきった悲鳴をあげる。
「モーリス、あまり怖がらせてはいけませんよ」
 セレスティはたしなめるように口をはさんだが、部下を止めはしなかった。もちろん、それは編集部の誰もが同じこと。興味深げに見る者はいても、止めようとする者はいない。
「女に二言はないわ。やってちょうだい」
 逆に、女編集長が情け容赦なくとどめをさす。
「大丈夫ですよ、ちゃんと後で元に戻してあげますから」
 セレスティに諌められたせいか、モーリスが言葉を足した。けれど、その声にいたわるような響きはない。
「そ、そ、それなら、起きなくなった娘さんを元に戻してあげれば一件落着、じゃないですかぁ」
 よっぽど身の危険を感じたのだろう、三下にしては気の利いた言い逃れを絞り出す。
「原因がわからないままじゃ、解決とは言えません。第一、それじゃあ記事にならないでしょう? 知りませんよ、碇女史のお怒りをかっても」
 むしろ三下を追い詰めるのを楽しむかのように、モーリスは薄い笑みで切り返した。碇の怒りという脅しがよっぽど効いたのか、三下は情けない顔のままで黙り込んだ。
「さて、では始めましょうかね」
 結局、三下の涙の訴えは聞き入れられることなく、首筋にモーリスの手刀一閃、ソファへと沈み込んだ。モーリスは手近な灰皿の上で香に火をつけると、それを三下の枕元に起き、得意の能力で檻を作り出して三下を隔離した。
「では、私はこのまましばらく三下くんの観察を続けます」
 恭しく報告をした部下に頷いて、セレスティはパソコンの方へと注意を戻した。先程の書き込みに反応があったようで、新着メールが届いている。開いてみれば、短く「あなた、誰?」とだけ書かれていた。
 警戒されたらしいが、まあそれを仕方ないだろうと軽く苦笑して、セレスティはすぐに返信を書き始めた。支障のない範囲で名乗り、手短に事情を説明して、直接話を聞きたいと結ぶ。間もなく返事が返ってきたが、文面からして半信半疑の様子だった。まだ返事が来るだけ望みはあろうと、セレスティはさらに詳しい説明と説得を繰り返す。
 こうして、何通かのメールが双方を行き来してやっと、直接会う段取りがとられた。相手の便利の良い喫茶店に場所を指定して、セレスティはパソコンの電源を落とした。
 ちょうど、モーリスによる三下の観察と聴取も終わったようだったが、緩んだ雰囲気の三下と、憮然としたモーリスを見るに、どうやら先程の掲示板にあったような「夢見がよくて疲れがとれた」レベルの結果だったらしい。
「モーリス。少し出ましょう」
「はい」
 セレスティが声をかけると、モーリスはすぐに車を出しに行く。三下があからさまにほっとした様子を見せる。
「三下くん。私とモーリスは少し出かけます。その間に音切さんたちが帰ってこられたら、先に依頼人氏のお宅に行っておいて下さい。私たちは車で直接向います」
「は、はいっ」
 セレスティの言葉に、三下は慌てて背筋を正した。その慌てっぷりがおかしくて、セレスティは小さく笑みを漏らした。

 待ち合わせの喫茶店に姿を現したのは、ごく普通の高校生くらいの少女だった。セレスティとモーリスに気付いたらしい彼女は、足を止めて呆然としたようだった。セレスティも、自分とモーリスが非常に人目を惹くタイプであることは充分認識している。少女の反応も無理からぬことと微笑みを浮かべ、軽く会釈をする。少女の方も、少しは人心地ついたのか、ぎこちない会釈を返してきた。
「あの香についてお聞きしたいのですが……、焚いて眠ると過去の夢が見られるとか?」
 目の前に運ばれて来たアイスティーのストローを居心地悪そうに手遊ぶ少女が少しでも話しやすいように、セレスティはできるだけ穏やかに口を開いた。いざとなれば、能力を使って魅了してしまうつもりで、この穴場とも言える人気のない喫茶店を指定したのだが、やはり若干心苦しい。能力を使わずに済むのなら、それにこしたことはない。
「夢の中で、長い……長い廊下に立っているんです。両脇に、いくつも扉があって……。そして、扉を開けると、楽しかった思い出のシーンが現れるんです」
 少女は、ゆっくりと記憶を確かめるように、ぽつりぽつりと語った。
「三下くんの報告と同じです」
 少女の語りを邪魔しないよう、セレスティの耳もとで、モーリスが囁いた。
「それで、キミはあの掲示板で警告をしていましたが……。『戻れなくなる』とは、どういうことですか?」
 部下の言葉に小さく頷いてから、穏やかな笑みを絶やさずに、セレスティは問いを重ねた。
「廊下の奥に行けば行く程……、思い出は古いものになっていくんです。あたしはあの時、突き当たりの扉を開けちゃって……」
 そこまで言うと、少女は黙り込んだ。アイスティーの琥珀の水面が細かく揺れる水音が、ストローを持つ彼女の手が震えていることを告げる。
「突き当たりの扉?」
「ええ、黒い扉で……。そこを開けたら……、真っ暗で何もなかったんです。あっという間に上も下もわからなくなって……、自分が誰かさえもわからなくなって……、何だか自分が溶けちゃうみたいで……、すごく怖いって思った時に、お母さんの呼ぶ声が聞こえたんです。それで自分の名前、思い出して、そうしたら扉が目の前にあって、それで戻ってこれたんです。あの時、お母さんが起こしにきてくれるのがあと一分でも遅かったら……、多分、あたし、戻ってこられなかった……」
 最後の方は淡々と抑揚のない声で言うと、少女はストローで、アイスティーをかきまわした。からん、と氷りの触れあう心地よい音がする。
「そうですか……。ご無事でよかったですね」
 セレスティが微笑むと、少女の雰囲気は少し和らいだ。が、すぐにそれは締まったものとなる。
「その目覚めなくなった子、多分、その部屋に本当に入り込んじゃったんだと思います。そして……きっと、すごく後悔してる……。ううん、後悔さえできないのかもしれない。どうか……、助けてあげて下さい」
 少女は口早にそう言うと、持っていたカバンから小さな袋を取り出し、セレスティに差し出した。
「あの香の、残りです。あたしはもう使わないから……。お役に立てて下さい」
「ありがとうございます。大丈夫、きっと何とかなりますよ」
 セレスティの言葉に、少女もほっとしたような笑みを浮かべた。
「ところで、もう1つお伺いしたいのですが……。どうして、そんなに過去に惹かれたのですか?」
 軽く首を傾げたセレスティの問いに、少女は言葉を詰まらせた。しばしの沈黙の後、少女はゆっくりと口を開く。
「あの……、笑わないで聞いていただけますか?」


「どう思いますか、モーリス」
「自分が生まれる前の……、渾沌の世界に迷いこんだ、ということでしょうね。となると、ただ元に戻すというわけにはいかなくなってきますね」
 依頼人宅に向う車中、返ってきた部下の答えは、セレスティの意図した質問とは少しずれていたが、セレスティは何も言わずに、ただ頷いた。もともとわざと曖昧な形で聞いたのは自分の方なのだ。
「そうですね……。少しばかりやっかいなことになっているようですね」
 小さく呟いて、車の座席に体重を預け、軽く目を瞑る。モーリスもそれ以上言葉を返さずに視線を前へと戻した。
 けれどこの時、依頼人宅で三下の身に思わぬ悲劇が起こっていようとは、さすがの2人も考えてはいなかった。

<了>

□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

【1388/海原・みその/女性/13歳/深淵の巫女】
【3579/音切・創/男性/18歳/実験体(組換能力体)】
【1883/セレスティ・カーニンガム/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い】
【2318/モーリス・ラジアル/男性/527歳/ガードナー・医師・調和者】
【3427/ウラ・フレンツフェン/女性/14歳/魔術師見習にして助手】

□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■         ライター通信          ■
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
 
こんにちは。ライターの沙月亜衣と申します。
初めましての方も、二度目ましての方も、今回のご依頼にご参加いただき、まことにありがとうございます。
そして、私の方の事情で納品が遅れてしまい、大変申し訳ありません。
また、今回は余裕がなくなってしまいましたので、勝手ながら個別のコメントはご容赦下さい。重ね重ね申し訳ありません。

今回、5名ものPC様を預からせて頂くのは初めてでしたが、非常にバランスのとれた構成で、楽しんで書けました。
私の予想以上に能力の高いPC様が多かったため、だいぶ込み入った真相になって参りましたが、楽しんでいただければ幸いです。
なお、オープニング段階で申していた「してはいけないこと」は、「途中で誰も止めてくれる人がいない状態で、眠っている少女の夢に潜り込む、あるいは同調する」ことでしたが、今回、音切さんの能力によって、三下くんにアウト判定を出させて頂きました。後編では少女に加えて、三下くんも救ってあげて下さい。

なお、後編は、私個人の事情がありまして少し間が空いてしまうのですが、9月の中ごろに窓を開けたいと思います。気が向かれれば、ご参加いただけると幸いです。

また、ご意見等ありましたら、遠慮なくお申し付け下さい。できるだけ真摯に受け止め、次回からの参考にさせて頂きたいと思います。
それでは、またどこかでお会いできることを祈りつつ、失礼致します。本当にありがとうございました。