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<幻影学園奇譚・学園ノベル>


伝説のパン

■伝説を奪還せよ
「……あなた達に試練をあげるわ。いい、これはお願いでなくて命令よ……次のテストで赤点を回避したければ必ず成功させなさい」
 いつになく真剣な眼差しで響・カスミは言った。
 カスミに呼び出されて来た生徒達に彼女は念を押すように告げる。
「正午丁度に購買部にて販売される伝説のパンを買ってきてもらいたいの。詳しい形状や販売数は分かっていないわ。価格は税込み300円、購買のものとしては高い値段ね。にも関わらず、ほんの数秒で売り切れてしまっていて、売られている姿を見た者は今までにごく少数のみ……」
 今までの調査の結果では、それが鮮やかな紫色をしているクロワッサンのようなものとまで分かっているようだ。ただ、実際に食べた人間にまだ出会ってないらしく、その味わいを確かめるために今回の試練を自分達に与えるのだとカスミは言う。
「手段・経費については制限をしません。必要経費は書類を提出してもらえれば音楽科の方で出しましょう。備品の持ち出しも可能です。ただし、授業をさぼったり、ほかの生徒達に危害を与えてはだめよ。それと……あくまでもパンの購入であり、奪取ではないので、盗んできてもだめ。形状の維持は……多少は妥協するわ」
 そういって、カスミはまずパン代である300円をそれぞれに渡した。
「今回の試練が成功するかしないかはあなた達のひらめき次第よ。幸運を祈るわ!」

■パンの正体
「おばちゃーん、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさー」
 購買所のカウンターにもたれかけながら奥に声をかける帯刀・左京(たてわき・さきょう)。そんな声に全く耳もくれず、購買部の女性達は黙々と作業をしていた。
「……きれいで美人なオネーサーン、お伺いしたいことがあるんですがよろしいでしょうか?」
「あら、なぁに?」
 にこやかな笑顔で女性達はくるりとふりかえる。その満面の笑みに顔を引きつらせながらも、左京は話を進ませた。
「あのさ、ほら……いつもここで売ってるパンで珍しいやつがあるじゃん。あれってどういう名前だったか、教えて欲し……教えてくれませんか?」
「あらあら、人に物を頼む時はもう少し誠意を見せるものよ?」
「誠意って言われても……俺、貧乏な学生だぜー? 今週はジュース買うのも我慢してるんだからな」
「冗談よ、あんたたちからもらおうなんて思っちゃいないわよ」
 女性のひとりがカラカラと笑うと、そうだそうだと残りの女性達も頷く。
「で、なんだっけ……ああ、そうそうパンの名前ね。えーっと……アレはどこにあったかしら」
 一番恰幅(かっぷく)のよい女性が辺りを引っ掻き回すように探しはじめた。程なくして一枚の表のようなものを左京に見せた。
「紫色のパン……の名前はー……」
 胸に下げていた眼鏡をかけ、太い指で一覧表の文字をなぞる。そして一番下に書かれていた品をびしりと指差した。
「これよ、これ。『Dr.高原の紫イペクロワッサン』ね」
「ど、どくたぁたかはら? つーか、紫イペって何だよそりゃ!」
「紫イペは紫イペよ。オネーサンに聞かれても知るわけないでしょ」
 文句は言わせないといった勢いで女性は口早に告げた。
 ……あとであいつに調べてもらうとするか……
 丁度会話を終わらせるかのごとく、始業のチャイムが鳴り響いた。とりあえずメモをする左京を女性群が急き立てる。
「ほらほら、急がないと授業始まっちゃうわよ!」
「分かってるって! じゃ、お昼によろしくな!」
「取り置きはしないわよー!」
「なんだよけちー!」
 吐き捨てるように叫び、左京は素早く雨どいぞいに壁を登った。左京だけが知る、食堂から教室への最短ルートである。
「次の授業は確か……現国か……多少遅れても大丈夫かなっと」
 ひらり、と窓から飛び込み、左京は一目散に廊下を駆け抜けた。
 
■音楽の授業にて
 9月の学校祭で開催される2年3年合同の音楽会に向けて、今日初めて両学年の顔合わせが行われた。音楽会への参加は自由なのだが、本日はカスミの演奏による課題曲の発表が行われるために多くの生徒達が参加していた。
 ほとんどが単なるやじ馬で埋め尽くされた音楽室は、妙な熱気に包まれていた。それもそのはず、カスミに密かに思いを寄せている生徒達……いわゆるファンクラブのメンバー達が集まってきていたのだから。群衆の中にはちらほら参加資格すらない1年の姿まで見えるのだが、音楽に興味を持ついい機会だ、とカスミは特に追い出すような真似はしなかった。
 その中の一人に鹿沼・デルフェス(かぬま・でるふぇす)の姿があった。うっとりとした様子で生徒達に活を入れるカスミの姿を眺めている。
「ああ……やっぱり素敵ですわ……」
 そういえば昨日呼び出された時のお姿も……と、デルフェスは瞳を閉じて昨日の思い出を反すうさせる。
「ほらほら、みんな席について。静かにしてくれなければ始められないわ」
 バイオリンを片手にカスミは凛とした声で言った。
 ざわついていた教室内が徐々に静まりかえる。
 頃合いをみて、カスミは優雅にバイオリンを奏ではじめた。軽快な弦楽器の音色が教室内に響き渡る。
「あ、この曲……俺知ってる……」
「しっ、演奏中は静かにお願いします!」
 隣で呟いた男子生徒にカスミは素早く注意の言葉を告げた。
 たった3分という短い演奏だったが、演奏が終わった瞬間、波のように拍手が広がった。
「今の曲が課題曲よ。答えは今度教えるけどどんな曲か調べておいてね」
 カスミはにこりと微笑み、さらりと言った。音楽好きな生徒ならば簡単な課題だが、そうでないものにはかなりの難問だ。
「さてと、せっかくこれだけギャラリーがいるんだし……時間が来るまでもう1〜2曲弾こうかしら。何かリクエストはあるかしら?」
「……鹿沼さん、ほらチャンスよ」
 デルフェスの後ろにいた女生徒がさりげなくつぶやく。その言葉にデルフェスが驚いている間に、別の場所から声が上がった。
「せんせー、雪のソナタのテーマソングとか弾いてよー!」
「あの曲はバイオリンだと難しいのよ。まあ、弾いてみるけどね……」
 苦笑いを浮かべながらもカスミは再び演奏に入る。
 うっかりタイミングを逃したデルフェスはがっくりと肩を降ろした。ふと、視線の先に少し見覚えのある姿が見え、デルフェスは声をあげた。
「あら……瀬川様……」
 声をかけられ、前の座席にいた瀬川・蓮(せがわ・れん)はくるりと振り返る。
「あ、鹿沼クンも来ていたんだ」
「ええ、演奏会があると聞きまして……ところで瀬川様、先程どなたかとお話していたようですが……」
「見えちゃってたか。ここならこっそり出来ると思ったんだけどね。それより、そろそろ教室出る用意しておいた方がいいと思うよ」
 ちらりと蓮は時計をみやる。正午まであと5分。今演奏されている曲が終われば昼休みに突入だ。
「……幸いにも今日は生徒の多くがここに集まってきてる。特に食堂に近い3年生がね。決行するならチャンスだと思うよ」
「確かにそうですね……カスミ先生の演奏は聴いていたいですけど……」
 2人は同時に頷きあい、そそくさと後ろの扉へと移動しはじめる。
 一応、今も授業中なので教室を出るわけにはいかない。と、なれば……チャイムが鳴ったと同時に教室をでていくのが懸命だろう。
「まあ、ボクはちょっとゆっくり行っても大丈夫なんだけど」
「先ほどお話されていた方のおかげですか?」
「まあね」
 蓮はにやりと小さく微笑んだ。
 
■校舎を駆けるもの
 退屈なまでに単調な授業。
 教科書どおりの内容を小声でぼそぼそと語られる、近日本史の授業に石神・月弥(いしがみ・つきや)はすっかり飽きはじめていた。
 今、教師が読み上げている内容は、50年前の戦後……月弥が実体験してきた時代の話だ。といっても、まだしっかりと自分を具現化出来てない時代ではあるので、知らない内容も多い。
 話の内容自体は確かに面白いのだが、いかんせん読み方が悪い。そろそろ高齢期に突入しはじめている日本史教師は抑揚のないしわがれた声で、まるでお経のように内容を語るのだ。心地よい程度に太陽の日差しを受け、空調のきいた涼しい教室にいる彼らにとって、それは夢へ誘う子守唄にしかならなかった。
「えー……というわけで、アメリカとの条約が結ばれたわけです。ここまでで分からないことはありませんか?」
 生徒達のほぼ半分が睡眠学習の真っ最中。残りの起きている生徒達のうち、少数は今度の試験に向けて、真剣に耳を傾けているが、その多くは昼休みのチャイムが鳴らないかとそわそわと落ち着かないでいた。
「えー……この辺りは今度の試験において、重要な場所となりますので、しっかりと覚えておいてください……」
 それでは、とずり落ちかけた眼鏡をかけ直し、教師は再び黒板に文字を書きはじめる。
 窓際の席である月弥は、何気なく外の景色を眺めはじめた。
「……あれ……」
 ふと、体育館上の屋根を見慣れぬ生き物が駆け抜けていったのが見えた。
 誰かが召還でもして放ったのだろうか、一瞬だったので正体ははっきりと分からなかったが、背に小さな翼を生やした奇妙な生き物だ。彼らは飛び跳ねるように駆けていくと、一斉に体育館脇へ飛び下りていった。
 あの先は確か……購買所……!
 はっと目を見開かせ、月弥は思わず立ち上がった。
 ガタリッ! と大きな音が教室内に響く。
「えー……どうかしましたか? 石神クン」
「あ……いえ、何でもありません」
 そそくさと席に座り、月弥は机の奥から一枚の地図を取り出した。
 それはこの学校の見取り図だった。先程みた生き物達の道筋を指でなぞり、月弥は確信を得る。
「……あれもきっとあのパンを狙っているんだろうな……」
 一刻も早くこのことを彼に伝えなければ。
 焦る気持ちを抑えながら、月弥はじっくりと練り上げた計画を頭の中でシミュレートさせた。
 
■犯人は?
 午前12時。
 生徒達が待っていた昼休みのチャイムの鐘が鳴る。
 鐘と同時に元気な生徒達が一斉に教室から飛び出した。
 特殊な力を持つ生徒が多いこの学校では、何も出入り口が扉だけという常識はなかった。強靭な足腰を持つ生徒達は迷うことなく窓から飛び下りていく。無論、教師達の注意する叫び声が聞こえるが、そんなことを聞いていては競争に勝てるはずがない。
 目的地はそう、購買所。
 この学校は非常に多くの生徒を抱えているため、別に急がなくても売り物がなくなる訳ではないのだが、人気メニューは10分以内に到着しないとすぐに売り切れてしまう有り様だった。
 左京もひらりと窓から飛び下りると、器用に屋根を伝いながら購買所へと急いでいく。
 見事3分以内に到着した左京は、妙な人だかりが出来ているのに気付き、眉をしかめた。
「おばちゃん! どういうことだよ、あのパンがもう売り切れだって!」
「俺一番にここに来たんだぜ? 1個しか売ってないとかいうわけじゃないだろう!?」
 騒ぎ立てる生徒達を押しのけ、左京は購買カウンターまで進んでいった。
「どうしたんだ、一体?」
「あら、今朝聞きにきた子じゃない。ごめんなさいね、紫イペクロワッサン、もう売り切れちゃったのよ」
「……な、なんだって!? ちょっと待てよ、今日はいつもの倍は仕入れたんだろ?」
「そうなんだけど、販売と同時に来てくれたお客がいてね。その人が全部買っていったのよ」
「お、おば……オネーサン、ちょっとぐらい残しておいてくれよ!」
「仕方ないじゃない、お客が欲しいというのを止めるわけにはいかないでしょ。それに……生徒じゃなかったし」
「生徒じゃない? なら……先生の誰かか?」
 おばちゃんは小さく首を横に振り、人ではない、と告げた。
「あらあら、皆さんお集りでどうか致しましたの?」
 人波を掻き分けてやってきたのはデルフェスだった。彼女の後ろからついてきた月弥も不思議そうに生徒達を眺めている。
 左京から手短に事情を聞き、月弥はやはり……と小さく呟き、先程授業中に見かけた奇妙な生物のことを話した。
「おそらく誰かが召還した物の怪の類いだとは思うよ。動きが規則的だったし、目的がはっきりしているようだったからね」
「それじゃ、その主とやらを探し出せばいいんだな!」
 拳を鳴らし、左京はじろりと周囲にいた生徒達を見やる。
 左京の視線を受けて、生徒達はじりじりと後退しはじめた。それを追うかのように左京は彼らににじり寄る。
「この中に犯人がいるんなら、今のうちに名乗り出た方が懸命ってモンだぞ……?」
「あのぉー……」
 背後から声が上がった。小さく手をあげたデルフェスがきょとんとした表情で言う。
「その方ならわたくし居場所を存じ上げておりますけど……」
「なっんだと!? で、そいつはどこにいるんだ?」
 デルフェスはすっと上を指差す。全員がその指された先、屋上を見上げた。
「おそらく今は、お昼休みでもとられていることと思われますよ」

■2人の言い分
 小悪魔達が運んできた、たくさんのクロワッサンを眺めて、蓮はあきれたような笑顔を浮かべるしかなかった。
「……買ってきてくれたのは嬉しいけどさ、買い占めることはなかったんじゃないかい?」
 きょとんと首を傾げて、小悪魔達はじっと蓮を見上げている。仕方ない、とひとつ息を吐き出し、蓮は彼らに感謝の意をしめした。
「ま、とにかくこれで先生のお願いも果たせるかな」
 バンッと激しい音をたてて、屋上の扉が開かれる。
 息を荒げながら屋上のフロアへと足を踏み出した左京達を見て、蓮は小さく声をあげる。
「あーあ、ほら……やっぱり変な人までついてきちゃったか」
「変とはなんだ、変とはっ!」
「左京、落ちついてってば……」
「卑怯な手を使ったのは向こうの方だろっ、落ち着いていられるかっ!」
 なだめようとする月弥を振払い、左京は小悪魔と蓮を交互ににらみ付ける。
「……卑怯というのはシンガイだね。ボクは彼らにお買い物をお願いしただけなんだよ」
「欲しいものがあるなら自分で買いに来い。そこに転がってるパンはなぁ、戦いに勝った戦士に与えられる名誉ある褒美(ほうび)なんだっ!」
 すっかり頭に血が上っているのか、鋭い刃物のように左京は殺気を放っていた。穏便にことを運ぼうとしても恐らく無理だろう。
「とにかくだっ、その後ろにいるちまい生き物を俺によこせ! あと、購買所にいる皆に謝ってこい!」
「……なんで? パンを買うのは生徒の自由だし、この子達も喜んでもらおうと彼らなりに頑張ったんだよ。多く買い過ぎちゃったのは、そりゃ悪いかもしれないけど、購買のおばさんが止めなかったんだし、競争に遅れた左京クン達の方があれこれいう方が問題じゃないかい?」
 確かに蓮の言葉には一理ある。取り置きや割り引きなどのサービスをいっさい行っておらず、全ての生徒に同等の条件と権利が与えられていたのだから、左京の発言は逆恨みとも取れよう。
 だが、今の左京にその言葉は全く通じなかった。
 交渉決裂と判断した左京は素早く小悪魔の1匹をつかみ取った。小悪魔はじたばたともがき、何とかその手から逃れようとするも、無駄なことと彼は右手で小悪魔の額を小突いた。
 はっと目を見開き、蓮は声を荒立てて叫んだ。
「ボクのオトモダチを離せっ!」
「だったらパンを全部よこしなっ!」
「左京……それじゃ脅迫(きょうはく)だよ……?」
「っるさい! あんたはだまってろ!」
 一瞬触発な勢いの中、不意にのんきな声が聞こえてきた。
「あのー……」
 全員振り向き、声のする方を見る。
 小悪魔達を抱きかかえたデルフェスが空のビニール袋をひらひらさせて苦笑いを浮かべた。
「ここにあったパン……悪魔ちゃん達が全部食べてしまわれました」
 全員ぽかんと口を開けて目を瞬かせる。
 けふり、と満足そうにげっぷをもらし、抱きかかえられた小悪魔はにんまりと笑みを浮かべた。
 
■女神の施し
 その騒動があったせいか、それからしばらくの間、紫イペクロワッサンの販売は中止された。
 生徒達からは不満の声があがったものの、それにかわるメニューが食堂に新登場すると、彼らの興味は新メニューの話題へと移っていった。
 
「あーあ、せっかく赤点チャラに出来ると思ったんだけどな」
 中華ドックと呼ばれる細長い形の中華まんをほおばりながら、左京は深いため息をついた。
「あ、それなんだけどさ……」
 月弥は一枚の紙を左京に手渡した。内容を流し読みし、左京は目を瞬かせる。
「特別追試……? なんだよこれ」
「夏休みにある補習のかわりに追試をしてくれるんだって。一応、それを受ければ留年は免除になるらしいよ」
 パンの騒動を引き起こしたお詫びにとカスミが他の先生と話し合って決めたらしい。どちらにしても試験勉強からは逃れられないのだが、今までの赤点が帳消しになるのだとしたらまだましなのだろう。
「へぇ……結構やるじゃねーか」
「早速、今日から試験勉強しないとね。いい問題集作ってきてあげたよ」
 月弥が鞄から取り出した紙束に左京は顔を引きつらせる。
「さってと……次の授業はなんだったかなー……」
「放課後に図書館集合だからね」
「はいはい……」
 がっくりと頭を垂れて左京は息を吐き出した。
「それにしても、今日は一段と暑いね……」
 昼下がりの太陽がじりじりと2人を照らす。
 日陰にいる分、少しはましなのだろうが、ここのところの暑さに2人とも少々まいりはじめていた。
「とりあえず涼しい教室に戻ろうか」
「ああ、そうだな……」
 ゴミ箱に紙くずを放り、2人は校舎内へと戻っていった。
 夏休みの訪れを歌うセミ達の声はいつまでも元気に聞こえていた。
 
 おわり
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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 /   PC名  /性別/クラス】

 1790 /瀬川・  蓮  /男性/3年C組
 2181 /鹿沼・デルフェス/女性/2年C組
 2269 /石神・  月弥 /男性/1年A組
 2349 /帯刀・  左京 /男性/2年B組

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■         ライター通信          ■
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 大変お待たせいたしました。
「伝説のパン」をお届けいたします。
 なかなかの策士の方もいれば、直球の方もおられて、楽しく書かせていただきました。
 無事にカスミのもとへパンが届いたか届いてないかは、2組に分かれた結果の部分を読んでいただければ想像できるかと思います。(今回ちょっとだけ枝分かれしてます)
 文中に出てきた紫イペですが。密かに注目されているハーブの1種です。健康食品好きな方でしたら、一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
 
石神様:御参加ありがとうございました。左京君との打ち合わせは休み時間の短い間に……といったところでしょうか。学年も違うので、ちょっと大変そうだったような気がします。

 今年の夏もいよいよ後半を過ぎてしまいましたが、充分に楽しんでおられますでしょうか。
 夏バテしそうな暑い気候が続きますが、頑張って暑い夏と学園生活を楽しみましょう♪
 
 それではまた別の物語でお会いできるのを楽しみにしております。
 
 文章担当:谷口舞