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■隠された雨音■
ここのところ、何者かに草間武彦は追尾されている。
草間のような職業を持つ者が追尾されるのもなんだが、それを掴まえられないのもなんとも苦々しいものだ。
一度だけ手を掴んだことがあるのだが、何故かその手は草間の中ですうっと消えてしまった。
それで、昔からの知り合いだった霊媒師の右京・カナメ(うきょう・かなめ)に助けを求めにきたのだった。
「……仕事のやりすぎじゃないか?」
暫し「占い」のようなものをして草間の「周囲」を探っていた右京は、そう言った。
「俺が今見たもの、聴こえたもの、そのまま視せてやる」
そして、草間の額に手を当てた。
途端、草間の脳裏に直接映像が飛び込んできた。
ザア────…………
土砂降りの、雨の中。
きっちりと学ランを着た美しい少年が、ずぶ濡れのまま、じっと足元の水溜りを見下ろしている。水溜りに、その少年の姿は映っていない。
<殺されたんだ……>
ぽつり、響き渡る、声変わり直前といった感じの少年の声。
<ぼくは殺されたんだ……草間武彦という人間に>
ユルサナイ───
凄まじい邪悪の気と共に大粒の雨が草間に向かって飛んできた瞬間、その映像は終わった。
はあっと息をつくと、草間はソファに沈み込む。
「勘弁しろよ、今まで解決してきた事件絡みの逆恨みの悪霊ってわけか?」
「逆恨みだとしても」
と、右京。
「このままだとお前さん、確実に取り殺されるぜ」
右京の蛇のように鋭い目つきが草間を真剣な視線で射て、草間は背筋が凍りつく思いだった。
自分のことで調査を依頼するのは不本意だった、が。
右京の占い等に関しては疑いようもないほど草間も信頼している。
事務所に戻って協力者を求めるためパソコンを打とうとして、シャツの袖からぽたりと雨の雫が落ちたのを見て、
「クソっ!」
と、草間は机を悔しげに叩いたのだった。
■Relief party■
「……ないな」
ぽつり、草間は書類の山をあちこちに作った後、最後にパソコンのキーを叩いて疲れたように言った。
「すみません、なんだかお手数かけてしまったようで」
とは、草間の目の前、夕陽が窓越しに身体に当たって暑そうなシオン・レ・ハイである。
「いや、どっちかってと手数かけてるのはこっちなんだ」
すまん、と言いながらも草間の顔には参ったなという色も見て取れた。
シオンがまず第一に頼んだのは、過去の依頼を確認してもらい、本当に一切見覚えがないかということだった。もしかしたら姿を変えているかもしれないとも思ったのだが、その発言は、同じく仲間になったシュライン・エマにもピンと来るものがあった。
彼女もこの時刻までに、彼女なりに尾けられ始めた頃の草間の行動範囲、担当依頼、過去依頼で雨と依頼人等も含む学ラン少年が関っているものを調べていたのだが、そこまで綿密に調査しても何の手がかりも掴めなかったのだ。
思わずため息を漏らすと、
「そうため息をつくものではないよ」
先刻から、まったりとソファに身を沈めて煙草をふかしている中国美女、紅・蘇蘭(ホン・スーラン)の余裕たっぷりな声が返って来た。
彼女は恐らく隣でこちらもゆったり構えて緑茶を飲んでいる荒祇・天禪(あらき・てんぜん)と共に退屈凌ぎついでに来たのだろうが、シュラインにとっては恋人の危機である。シオンも元来の性格の良さで、知人が困っているのを見ていられないという動機もあったのだが……。
「そうね……ごめんなさい」
しかしシュラインは内面は計り知れぬが飽くまで表面上はクールだった。シオンと共に書類の片づけをしている草間に向き直り、尋ねる。
「一度手を掴んだことがあるって言っていたけれど、それはどちらの手? 雫が落ちた方? 気付いて欲しくてそこに居るのかしら、と思って、ね」
「ああ、雫の落ちたほう───こっちの手だ」
言って彼は右腕を出し、シュラインは何気なくその腕に触れた。特に何も感じない。元からシュラインには霊力を感じる能力はないから当然とも言えたが、それでも何か掴めないかと思ったのだ。
「ふうん?」
察したらしい蘇蘭が席を立ち、代わりに触れてみる。蘇蘭も天禪も人ではない故、「それ」が分かった。
「これは……面白いことになりそうだ」
緑茶を飲み干し、天禪が、何かを感じ取った蘇蘭と目を合わせて僅かに口の端を上げる。
「面白いこと……何か分かったんですか?」
片付ける手をとめて、シオン。
先を取って推察したのは、シュラインだった。
「右京さんのところに聞き込み、ね」
そしてようやく4人は草間興信所を後にした。
■真実は雨だけが知る■
蘇蘭と天禪が感じたものは、「これは普通の霊ではない」ということだった、とシュラインとシオンは道中聞かされた。
元からシュラインもシオンも、右京に其々の思惑で占ってもらって手がかりをとも思っていたので、残る二人も右京の元へと頷いたのは助かったのだが。
「草間と右京カナメとの出会い等も調べてきたのだがね」
様々な「世界」に伝手のある天禪が、タクシーの中で言う。勿論タクシー代は経費で落とされる。
「草間と右京カナメは同級生だ。中学校1年の時、右京がその夏転校するまで偉く仲が良かったらしい」
そして、もう一度右京から連絡がきてから昔のことを語り合ったりして、以来時々草間はそういう風に会っていたという。今回のように会うのは初めてとのことだった。
「殺すといっても表現としては肉体なのか存在のなのか色々だし見当の付かぬ事が多いね」
とは、タクシーの中煙草こそ吸ってはいないがゆったり構えている蘇蘭である。
「似たようなことは、わたしも思ったわ」
と、シュライン。霊といっても右京が嘘をついている「他の何か」何かもしれないし、と。それで少しいつも低姿勢気味のシオンも、おずおずと口を開く。
「私も思いました。草間さんは信じていますが、映像を自由に見せることができるのなら、映像を改編し見せることも可能かもしれない。忘れた記憶を引き出す能力等はないのでしょうか。友人ではいたい、でも、内に秘めた思いにも気づいて欲しいとかそんなのではないのでしょうか、と」
そして、少し喋り過ぎたと思ったのか、「すみません」と小さく呟いてタクシーの窓に頬をくっつけるようにして身をちぢこませる。
そんな風にしなくてもいいのに、とシュラインが声をかけようとした時、「着いたぞ」と天禪の声と共にタクシーが止まった。
そこは、ゴミ溜めと呼ばれるような治安の良くないのが一目で見て取れる、ボロボロのビルが立ち並んだ、恐らくは昼でも薄暗い場所だった。
なんとか草間から渡されていた住所と地図を頼りに右京の住んでいるマンションを探し当て、4人はかすれた文字で「右京」と書かれた表札のドアの前でそれぞれ目配せをした。
何が起きるか分からない───歩いている最中にそんなようなことをほろりと蘇蘭が余裕たっぷりに言ったので、シオンとシュラインもそれなりに警戒をしていた。
コンコン、と扉をノックする。しばらく待ったが、返事はない。
シオンがノブを回してみると、するりとドアは客を招くように内側に開いた。勢いでシオンが一番先に部屋に入る形になる。途端、そこは───
───一面の、水溜りに変わっていた。
「!?」
振り向くと、シュラインも天禪も蘇蘭も同じ「世界」にいる。
「これは映像かしら?」
降って来た雨が本当に冷たい気がして、シュラインはその雫が自分達を通り抜けることに寒気を覚えた。
「多分、そうだろう」
天禪はそして、一歩前に出る。蘇蘭はいつでも補助が出来るようになのかただ見守りたいのか、その傍らに。
水溜り、その中心に───学ランの少年がいてこちらを向いていた。
「右京さんね」
カマとも言えないカマをかけたシュラインに、少年───右京カナメは瞳の色を強くした。
だがその奥に見て取れるのは殺意ではなく、たまらない哀しみ。
「?」
シオンが的外れといった表情を見せる。シュラインもだ。ただ違うのは、天禪と蘇蘭だけである。
敏感に感じ取ったのは、今回恐らく一番神経を張り巡らせているであろうシュラインである。二人に向き直り、真っ直ぐな視線で尋ねた。
「わたしはてっきり、右京さんが私情か何かで武彦さんに恨みを抱いてこんなことをしたのだと思っていたわ。でも……違うのね。天禪さんや蘇蘭さんしか『分からなかった』こと。それは何? そして、何故そうだったの?」
シオンも同感である。彼もまた、右京が草間に対して恨みを抱き、それをきっかけに今回の……ということもあり得る、という可能性を抱いていたのだ。
「何故か? それは『鬼』同士だからだよ。そう、種は違えどこの右京を『生み出した』のは鬼ほかならぬのう」
煙草をふかしながら、目を細めて右京を───否、その背後に蟠り始めた黒い靄を見つめる。
その時、シュラインの携帯が鳴る。出ると、零からだった。
一言二言短く話すと、シュラインは僅かに悔しそうに携帯を切った。
「どうかしたんですか?」
シオンが聞くと、「わたし達が興信所を出て暫くしてから武彦さん突然衰弱し始めて───たった今、病院に運ばれたそうよ」と苦々しく言った。
「……急がなくちゃいけませんね。多分あの靄が元凶でしょう。倒せば多分草間さんも元通りになるはず」
表情を険しくしたシオンのその言葉に、せせら笑うかのような明らかに人外と分かる笑い声が響いた。
<我を倒す? この東京の負を喰ってきた我を倒せるものか。この右京という少年が我を見つけなければ我はもっと自由に行動でき、少年もまた死ぬことはなかったのに、愚かなことよ>
驚くべき負の塊、そのものの声。ビリビリとシオンとシュラインの身体に、その声だけで電流が走る錯覚を起こさせた。
「つまりあなたは」
シオンが、どこか息苦しいのを堪えて尋ねるように確認する。
「恐らく元からあなたのようなものを見つける能力を持っていて……見つけられて、都合が悪かったから右京さんを殺して今まで乗っ取っていたと……?」
「それだけじゃないでしょうね」
怒りのこもった、けれど静かな声でシュライン。
「その右京さんの気持ちや身体まで乗っ取って利用して、あなたの言う『東京の負』を食べ続けていたのでしょう?」
その背後で「持っていてくれ」と珍しくスーツの上着を脱いで蘇蘭に渡す天禪には気付かない。
<右京というこの少年は───確かに草間武彦という同級生と仲は良くとも羨ましく思ってもいた。その感情を増幅してやっただけのこと。乗っ取った身体の負が増えれば増えるだけ我の力は強大になる>
右京カナメは、既に───その『鬼』と出会った時点で殺されたのだ。その死は誰にも知られることもなく、ただその時降っていた雨だけが真実を見下ろしていた。
「何故……なんです」
どうして、そんなにまでして。
「負の感情を食べてあなたは何をしたいんですか?」
問わずにいられない、シオン。その拳は爪を立てすぎて血が滲み出ていたが、その痛みにも気付かないほど悔しくてたまらなかった。悔しい───何に?
それはシュラインも人として同じだった。天禪も、蘇蘭も同じなのかもしれない。同じく感情を持つものとして。東京に住む者として。
何故気付かなかったのだろう? 東京に住んでいたのに。
たった一人の、「負」に覆い隠された少年の死に気付かず生きてきた自分達の力不足に悔いてか。
それとも───。
<負を喰って成長して、あとは知らぬ。ただ我は成長するのみ。東京の負を増徴させれば我の食い物となる。自然の理と同じことよ。お前達こそ我を止めて何を望む? お前達が我を倒せたとしても東京の負はやまぬ。この国の、世界の負はやまぬ。ここは見過ごすが吉。お前達も死ぬことは望むまい?>
「───それでも、わたしは人間だから」
唇が白くなるほど食い縛り、シュライン。
「武彦さんを死なせるわけにはいかないのよ」
美しいその声は、鍛えられた琴の弦を弾いたようにその場一面に響き渡った。
「私も、生憎と感情を持つ者ですから」
シオンが、ゆっくり噛み締めるように言う。それは自分を抑えるがための効果だった。
「ここまで聞いてはいそうですかと引き下がるわけにはいかないんです───東京に住んでいて、もしかしたら私の負があなたの食べ物になったのかもしれないと考えると、尚更なんですよ」
ザッとその前に立ちはだかったのは、天禪。
こちらは緩やかに口の端を上げていた。
「若造よ、生まれたての若造よ。自分が死なないと信じているのなら死んで分かるのだな。負を喰って生きるのが全て鬼と認識されてしまったのでは、本物の鬼の迷惑以外にないのでな」
その背に、ふうっと蘇蘭が煙草の煙を吹きかけた───それは不思議な紫色をしており、天禪の身体全体を包み込んだ。天禪の身体がぶるりと震える。強大な力を感じ、シオンとシュラインはびくりとする。これが───「本物」の威厳というものか。そんな震えだった。
<我を若造と? 笑わせる。お前達は死を望むようだな。ならば与えてやる、恐怖と共に!>
ふっと笑ったのは天禪である。
「それはこちらの台詞」
言って天禪は、カッと目と口を見開いた。
強大な───シオンもシュラインも、依頼を始めてからこんな気を感じたことがあっただろうかという凄まじいもの。
蘇蘭の「吹いた煙」が天禪の持つ力を増幅する効果を果たしたことに気付く暇もあったか分からない。
天禪の口から放たれた太陽光とも異なる、けれど同じ程の光力を持った金色の光が容赦なく黒い靄を劈いた。
大穴が開くどころか、靄は残滓し、端から消えていく。
呆気なかった。
<こんな……>
はずでは、と、微かに4人の耳に恐怖と絶望に慄いた「負の鬼」の最期の声が聞こえた気がした。
───ありがとう
その声が聞こえたのは、元通りマンションの風景になり───驚くほどに片付けられ、生活感のない部屋だった───天禪が蘇蘭からスーツの上着を受け取りながらの時だった。
ハッとしたシュラインとシオンが見渡すと、部屋の窓際に透き通った少年の濡れた姿。表情は切なく微笑んでいた。
転校したその日に、まだ新しい学校の制服もできていない頃。
右京は学校の帰り、草間に手紙を出しに行った。それは土砂降りの雨の日だった。
悲劇が起きたのはそのときのこと。
手紙は、草間の元に届くことはなかった。
待ってとシュラインが喉の奥で言おうとした時、既に右京の霊は解放された証とばかりに消滅していた。
カラカラと、古いテープレコーダーが動いている。シオンが何気なく呆然としたままスイッチをしっかり入れると、唄が流れ出した。泣きたくなった。そして胸にぐっと堪えたのは、恐らく彼だけではなかっただろう。
───みあげてごらん よるのほしを ぼくらのようになもないほしが ささやかなしあわせを いのってる
───てをつなごう ぼくと おいかけよう ゆめを
───ふたりなら くるしくなんか ないさ
それは恐らく、死しても時折あった右京の感情が選んだ唄。
羨ましく感じても、ただただ草間との思い出が最期を占めた証。
彼は草間と、どんな夢を追いかけたかったのだろう。
どんな思いを、ただひとり「東京の負」に閉じ込められながら、抱えていたのだろう───。
■其々の想う頃■
草間を見舞おうと零から聞いた病院に向かおうと思っていたのだが、再び携帯で「何故か一瞬で全快した」との草間本人からの声に、シュラインは心底からホッとした。
右京のことを話して聞かせると、草間は特に何を言うでもなく、ただ窓の外、暗い夜の闇を窓から見詰めていた。
皆が帰ってシュラインだけが残り、林檎をむいていると、草間はぽつり、
「負の鬼か……確かに今の時代、負のほうが多いかもなあ───」
とだけ、呟いた。
どんな気持ちだろう。長いこと死んだことも知らず時々会っていた草間の心中は。哀しいに違いない。切ないに違いない。けれど草間はそれ以降を言おうとしない。
思わずその背中を抱きしめてあげたくなったが、シュラインは堪えた。く、と喉が鳴ったのは気のせいかもしれない。
極めて明るく、シュラインは草間に微笑みを見せた。
「ねえ、武彦さんの中学時代って、どんな風だったの?」
「ん?」
草間は振り向き、そうだなあ、と考えるようにしながら微笑んだ。
「あの頃俺は───」
そうして暫し、シュラインは、草間の昔話を聞いていつもより少し切ない夜を過ごすのだった。
───いまでは
───すべてが、なつかしいよ───あのあめもだせなかったてがみもなにもかも───
《完》
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
3356/シオン・レ・ハイ (しおん・れ・はい)/男性/42歳/びんぼーにん 今日も元気?
0284/荒祇・天禪 (あらき・てんぜん)/男性/980歳/財閥会長
0908/紅・蘇蘭 (ホン・スーラン)/女性/999歳/骨董店主/闇ブローカー
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、東瑠真黒逢(とうりゅう まくあ)改め東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。今まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv
さて今回ですが、少しではありますが「強大な力」の戦闘シーンを一瞬ですが出してみました。これが書きたかったテーマではないのですが、必然的にそうなったというか、なんというか……正直言えばもっと細かく戦闘シーンも書きたかったのですが、そうなると戦闘が主なノベルになってしまうかと思い、一瞬にとどめました。
「東京の負」───東京に限らず、今回一番書きたかったのがこれのような気がします。これについては、長く書くと却って参加者様の気持ちを削いでしまうかもと思いましたので、コメントはここまでということで(苦笑)。
因みに今回は最後のほうの少しだけ、個別にしてありますので、他の参加者様のもご覧になられると楽しいかもしれません。
■シュライン・エマ様:何度もご参加、有難うございますv 今回は、シュラインさんには表面上はクールでも内面の情熱的な部分を出してみました。書きなれていないわたしの中の新しいシュラインさんが次々に出てくるようで、書いていて楽しかったのですが、正直、この場面では本当はどういう風に言動をとられるんだろう、と興味深い疑問も出てきて今後も楽しみに思えました。
■シオン・レ・ハイ様:連続のご参加、有難うございますv 今回も前回ご参加頂いたノベルに引き続き、少し(?)「男らしい」というか攻撃的方面のシオンさんを表に出してみたのですが、如何でしたでしょうか。恐らく、わたしが思っているシオンさんの性格だと、右京少年のことも「負の鬼」のことも両方考えるのではと思ったのですが……真実は如何なものでしょう。
■荒祇・天禪様:二度目のご参加、有難うございますv 今回は前回と違い、天禪さんの鬼の部分(といっても鬼の能力だけですが)を出してみましたが、如何でしたか? 多分、「負の鬼」に関することで一番思うところがあったのは天禪さんかと思われるのですが、個人的にはもう少し対決を書いてみたかったです。けれど「負の鬼」は天禪さんからすれば本当に「生まれたて」ですので、これは適わないなということでこんな仕上がりになりました。
■紅・蘇蘭様:初のご参加、有難うございますv 初めてのキャラですので、色々と悩みつつ考えつつ書いた結果でしたが、天禪さんとはご友人とのことでしたので、所謂「共同プレー」のような感じに書かせて頂きました。仙人の持つ能力というのはわたしの知るところではある意味無限大に近いので、戦闘のところでは飽くまで天禪さんの補助(紫の煙ですね)とさせて頂きました。蘇蘭さんの性格からしても、多分そうなさるかなと思いましたもので……如何でしたか?
「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。それを今回も入れ込むことが出来て、本当にライター冥利に尽きます。本当にありがとうございます。
なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
それでは☆
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