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<東京怪談・PCゲームノベル>


【狭間の幻夢】鳳凰堂の章―御

●空間●
「急な来訪すまんが、少し休ませてもらえるか?
 お前たちの名前は?…あぁ、そうか…俺が先に名乗るべきか。
 …俺は、蓮生と言う」
そう言いながら少年―――冷泉院・蓮生は、鳳凰堂へとやってきた。

簡単な自己紹介の後継彌と御先によって半強制的に生活スペースへ招かれた蓮生は、出された湯飲みに注がれた熱い緑茶を飲みながら問いかけた。

「ここは一体どこなんだ?
 普通の場所とは違うのはなんとなく分かるのだが…あまりにも奇妙すぎる」

眉を寄せながら言う蓮生に御先が笑うと、「眉間に皺寄せてると取れなくなっちゃうよん?」とふざけて笑いながら眉間を突く。
それに眉を益々顰めながら、嫌そうにその手を払うと、「おや」と言う呟きと共にあっさりと手は離れていった。
その様子にくすくすと笑いながら、継彌は蓮生の疑問に答える。

「どこか、と問われれば…僕が『作った』空間だと答えさせていただきます」
「お前が作った?」
その不可解な解答に蓮生が眉を寄せると、継彌はまぁまぁと言いながら話続ける。

「僕の能力の一つに、条件を満たす者しか入ることのできない空間を作る能力があるんです。
 そしてこの鳳凰堂を中心として精製した空間は、ある条件を満たした能力者しか入ることの出来ないようにしておいたのですが…」

どうやら、少しばかりミスをしてしまったようですね、と蓮生を見ながら継彌は苦笑した。
変なところで条件を誤魔化された蓮生は、不満そうに継彌を見る。
すると、継彌の代わりににっこり笑顔の御先が口を出す。

「条件ってゆーのはねぇ、何か欲しい道具や武器があるか、または何かの声のようなものに呼ばれた人しか入れないようにー、ってヤツなんだけど。
 レンレンはなんか違うみたいだしねぇ?」

にゃはは、と笑いながら言う御先に、蓮生は思わず眉を寄せた。
変なあだ名をつけられていることもあるが、自分がイレギュラーだと言うことについても、あまり気分のいいものではなかったからだ。
そんな蓮生の気持ちを察したのかはわからないが、継彌が二人を見ながら苦笑気味に口を開く。

「…まぁ、結局は僕のミスで間違いないですから、蓮生君はお気になさらないで結構ですよ?」

そう言って微笑めば、蓮生は少し眉間に寄せた皺を緩める。
「そーそー、レンレンは良い子だからなーんにも気にしなくていいんだよー?」
それを知ってか知らずか、茶化すように言いながら御先が蓮生の背におんぶするようにのしかかる。

「…鬱陶しい!引っ付くな!!」

過剰なスキンシップが嫌い…というか苦手な蓮生にとってはこれは嫌がらせ以外の何者でもなく。
思い切り嫌そうな顔をしてべしっ!と身体に回された手を叩いてやると、「いったぁーい…酷いなぁ、もぉ…」と叩かれた手を摩りながら御先が拗ねた顔でぼやいた。

まったく―――どっちが子供なのやら。

その光景を見ていた継彌が、こっそりそう思ったとか思わなかったとか。


●あやかし●
なんとか元の雰囲気に戻った蓮生と御先。
そして三人でお茶を再開していると、またもや蓮生が口を開いた。

「…なぁ。黒界には、どんなあやかしがいるんだ?」

純粋な質問。
顔を見合わせた継彌と御先は、思い出すように視線を上に向けながら口を開く。

「そうですねぇ…。一つ目小僧や傘おばけとか、雪ん子に妖狐、猫又、あとはキョンシーとか」
「キョンシー?」
「はい。それに、墓守と言う人の墓を守ることを好む者や、山姥なんていうメジャーなのもいますね。
 変わり所だと『赤ずきん』なんていうのもいますよ。…こちらの童話の赤ずきんちゃんとは180度違う性質ですが」

「あとはドラキュラやバンシー、レイスにサラマンダー。ユニコーンにケルベロス。
 笑いどころだとトランプマンってゆートランプ勝負が大好きなヤツもいるよん」

「トランプマン…」
なんだかどこかのテレビに出てそうな名前だ。
しかし話を聞けば聞くほど奇妙な世界だと思う。
昔聞いた話にいそうなものから、世間一般で知られているモンスターや妖怪。
更には少なくともモンスターや妖怪とは全く縁がなさそうな者もあやかしとして扱われている。

「それにひとえに『鬼』と言っても、種族は何十もありますし。
 戦闘が得意だとか、頭がいいとか、角がどんなで戦いかたはどんな感じだとかで一気に種族は枝分かれしますからね」

だから実際言い出せばキリがないんです。と肩を竦める継彌を見て、ふぅん、と蓮生は生返事だ。

「基本的にはこっちの言葉で言えば『和洋中チャンポン』ってトコだね☆
 それと、黒界には『神様』ってゆー存在はないよ。
 まぁ、神に近い存在としての能力を持った超希少種ならぽつぽついるけど」

神、と言う言葉に一瞬蓮生が反応したが、二人ともそこには気づかなかったようだ。
もぐもぐと饅頭を食べながら何故か笑う御先を見ながら、蓮生は再度疑問を口にした。

「…何故、あやかしは人界にいちゃまずいんだ?」

その言葉に、二人が止まる。
蓮生の頭の中に、己の私欲のために人間に害を為すあやかしがいる、と言う発想はない。
それ故に、どうして害を為すのかさえも理解できないのだ。
ただ純粋な質問に、口の端に食べかすをつけたままの御先はきょとんとしたまま口を開く。

「何でって…そりゃあ、性質の悪いあやかしは自分のやりたいほう―――もごっ!?」
「ちょっとすみませんねぇ」

至極当然だと言わんばかりの顔で言いかけた御先の口を継彌が笑顔で塞ぐと、御先を引き寄せて二人でこそこそ話をし始める。
「?」
ところどころ会話の切れ端が聞こえてくるが、それも「純粋な…」とか「えー」とかそんな全く意味を理解できない部分だけ。
首を傾げた蓮生がどうしたのかと聞く前に、話終わったらしい御先と継彌が顔を戻した。
そして御先が面倒くさそうに後ろ頭をぽりぽりと掻いた後、笑顔になって再度口を開く。

「んー…原則的には、人に害を加えなければ統治者に許可を貰って人界で生活してもいいんだよね、ホントは」
「そうなのか?」

「うん。
 …ただ、人に害を加えないって条件を満たすには、まず人を危険に合わせてしまう可能性のある能力や性質を持つあやかしはアウトラインに引っかかるわけ」

風で物を切り裂く力を持ってるとか、気性が荒くてキレ易いとかね。
こっちで言う銃刀法違反みたいのの代わりがそれなわけ。と説明する御先に、確かに危険だな、と蓮生は頷く。

「まぁ、そういう能力を持ってても気性が穏やかだとか、優しいだとか、気が弱いだとか…そう言うのはオッケーなの。
 そういう性格のは人に害を加える可能性が少ないからね」

ふむふむと頷く蓮生に思わず噴出しそうになるのを堪えながら、御先は話を続ける。
「基本的には出来るだけ皆をこっちで生活させてあげたいなー、とは思うよ」
「じゃあ、どうして駄目なんだ?」
直球完全ストレート。
真っ直ぐな問いかけに思わず苦笑しながら、御先はうーん、と困ったようにうなる。

「そうだなぁ…あ、ホラ、人界にだって、悪戯っ子っているでしょ?」
「いるけど…それが?」

「悪戯っ子ってさ、自分が相手をして欲しいからとか、結構ワガママにやりたい放題やるじゃない?
 小さい子でも、玩具を買って欲しくて駄々をこねる子とかいるでしょ?」

他にも女の子のスカート捲るだとか、砂とか水とか人にかけて遊ぶだとか。
そう話す御先に、蓮生は小さく頷く。
実際そういうことをやっている場面に遭遇したこともあるから、話は分からないでもない。
蓮生が頷いたのを確認してから、御先はぴっと人差し指を立てた。

「―――あやかし達の中には、そういうのが沢山いるんだよ。
 なんていうか…小さい子供みたいな思考回路のあやかしがいーっぱい」

そう言って両手を広げてぐるーっとまわした御先は、困ったように笑う。

「もしそんなあやかし達がこっちにいっぱいきて、ワガママやりたい放題悪戯とかしちゃったら凄く大変でしょ?
 人界の被害は図り知れないし、迷惑だって沢山かかっちゃう。
 悪い印象って、ほんの一部だけでも一くくりにされちゃうことが多いじゃない?
 それであやかし達はみーんな悪い奴等だってレッテル張られちゃったら、俺たちだって悲しいもん。
 だから、そういう悪戯っ子達は大人ーな性格になれなくっちゃこっちにくることはさせられないの」
「僕たちはいわばほら、子供がいい子に育つように教育しようと頑張ってる母親みたいな…そう言う心境なんです」

一生懸命分かりやすく伝えようとする御先の締めに重ねるように、継彌が笑ってそう付け足した。
的確なような的確じゃないような…。
ただし、なんとなく言いたいことはわかった。

「…じゃあ、そのワガママなあやかし達がイタズラしたり人界の人々に迷惑をかけないように、こっちに来れるあやかしを制限しているんだな?」
「うん、大雑把に纏めればそゆこと♪」

伝わってよかったー、と胸を撫で下ろす御先を見ながら、蓮生はぽつりと呟く。

「…じゃあ、なんで御先はここにいるんだ?」
「え゛」

…その言葉の意味を御先が理解するまで、後数秒。


●統治者とイタズラ●
蓮生の言葉で凹んで拗ねた御先を継彌と一緒に一生懸命慰めて浮上させた後、ようやく茶飲み話が再開された。
まだ微妙にぐすぐす御先が鼻を啜る音がして、コイツは一体幾つだ…と心の中でひっそり思った蓮生だったが、また凹まれては困るのでさっさと話を終わらせることにする。

「…お前たちの世界には神はいないといったが、お前たち看視者の中に王やリーダーのようなものはいるのか?」

誰も彼もが好き勝手に己の正義を貫けば統制などとれるわけもなく。
好き勝手に動き回れば人界も乱れるし、こんなにきちんとした対処も出来はしないだろう。
それならば、それを統制するための存在がいるはず。

そう考えた蓮生の問いかけに、御先と継彌はにっこり微笑むと頷く。

「そりゃ勿論。
 俺達の組織の一番上に『統治者』って存在がいるよん♪」
「僕が人界で営業を行えるのも、統治者さんが許可を出してくださったおかげですからね」

笑顔で言う御先と継彌。
しかし聞いたことのない名前に首を傾げた蓮生は、新たに浮かんだ疑問を口にした。

「統治者?
 いったいどんな奴だ?」

その言葉に、二人はきょとんとした後―――顔を見合わせて、小さく笑う。
そして蓮生に向き直ると、笑顔のままで口を開いた。

「そーだねぇ。
 やっぱり俺達をまとめられるだけのカリスマは備えてるよ?」
「それにとてもお優しいお方ですよ。
 本当なら顔を見せてもいいとお考えのようなのですけれど、戦う術をお持ちでない為あくまで顔は極秘になっています」
「まぁ、俺やつっちーはバッチ見たことあるけどね♪」

そう言ってけらけら笑う御先を見ながら、蓮生はふと湧いた疑問を口にする。

「それで―――統治者って、男なのか?女なのか?」

――――――瞬間、御先と継彌が硬直した。

そして数秒の間を空けてから、二人はどこか引き攣った笑みを浮かべて話し出す。
「……ヒミツv」
「やっぱりそこは秘密にしておかないといけませんよね」
顔を見合わせて苦笑し合う二人を見て、蓮生は益々気になったと顔を顰める。

「何故だ?話したら不都合でもあるのか?
 たかが性別の話だろう?」
「だからこそ、ですよ」
不満そうな蓮生の言葉に、きっぱりと継彌が答える。
それに眉を寄せる蓮生を見ながら、御先がにっこり笑って口を開いた。

「統治者サマはさ、黒界のあやかし達にあんまり好かれてないんだ。
 統治者サマは、あやかし達にとっては自分の目的を邪魔をする…目の上のタンコブみたいな存在だからさ。
 レンレンがばらすとは思わないけど、何時どこで聞き耳立ててる悪い子がいるかわかんないから、そこはヒミツなの」

そう言って口元に人差し指を当てながら、ごめんね?と謝る御先。
位の高い存在になればなるほど命を狙われることも多くなる。
なんとなくそれを理解した蓮生は、少々不服そうながらも頷いた。

「…わかった。それも仕方ないことだろうしな」

その言葉に嬉しそうに頷くと、御先は懐から小さな箱を取り出すと、蓮生に差し出す。
「…これは?」
「統治者サマのこと話せない分のお詫びv
 ちょっと前につっちーのお店で買った品物なんだよん」
そう言ってはいよ、と無理やり渡すように蓮生の手の上に箱を落とす御先。
その箱と御先を交互に見ながら、蓮生は手の中にある箱を見た。

シンプルな紺色の20cm四方の立方体の箱。
軽く振ってみると何か軽いものでも入っているのか、からからと軽い音がした。

「…中身は?」
「ヒミツv開けてみてのお楽しみだよん♪」
楽しそうな御先の笑顔に少々嫌な予感がよぎるものの、渡されたものを返すのも悪い気がして、蓮生は大人しく開けてみる。


―――――――びよよよ〜ん。


「……え?」
間抜けな音と共に、バネがついた丸いボールが飛び出してきた。
ボールにはあっかんべーをしているような顔が描かれていて、バネの反動で前後左右にびよんびよんと動き回っている。

……俗に言う、『びっくり箱』というやつでは?

ぽかんとしてびよんびよんと揺れ続けるボールを見ていると、御先がチッと小さく舌打ちをする音が耳に届く。
「ちぇー、今回は『ハズレ』かぁ。つっまんないのー」
「御先…お前、これは一体…??」
本当につまらなさそうな呟きに、ぎぎぎ、という擬音がしそうなほどぎこちない動きで振り返った蓮生に、御先はにっこり微笑んで返す。

「正真正銘『ビックリ』箱だよん♪
 閉めて開ける度に飛び出てくるモノが変わるってゆー変わった箱なのさ!
 飛び出てくるモノはランダム!生物無機物関係なしの危険度すらもランダムというドキドキボックス!!
 まさに開ける度に『ビックリ』する優れもの!!
 …ちなみに、俺がチャレンジした時は戦場のパイナップルが飛び出してきて危うく死に掛けました…」

「…」
最後のところでふっと遠い目をする御先を見て、なんて物騒な箱なんだ、とか、なんでそんな危険なものをプレゼントにするか、とか色々ツッコミどころがあったが、とりあえずつき返した方が安全だろう。主に自分の命が。
そんな蓮生を見て何を考えたのか、まるで先手を打つかのように返そうとする蓮生の手を止めた。

「これは俺からレンレンへのささやかな気持ちv
 大丈夫、自分に向かって開けなければいいだけだからさ☆」

…そういう問題か?
そんな蓮生の心のツッコミは、見事に笑顔で黙殺される。

―――――結局、蓮生はびっくり箱をつき返すことができず、受け取る羽目になったのだった。


●現幻●
その後も暫く談笑をしていた三人だったが、ふと御先が外を見て、ぽつりと呟いた。

「…そろそろ帰った方がいいんじゃないかな?」

「え?」
和やかな空気の中、唐突に紡がれた御先の言葉に不思議そうに窓の外に目を向けると、窓から差し込む夕日が赤みを帯び、徐々に暗くなっているのが感じられる。
…何時の間にか、日が沈みかけていたのだ。
思っていたよりもすっかり話し込んでしまったらしい。

「…確かに、そろそろ帰った方がいいかもしれないな」

蓮生は頷いて、ゆっくりと立ち上がる。
その動きを見て御先と継彌も立ち上がり、見送りでもするつもりなのか、入り口に向かって歩き出した蓮生を追いかけた。

店舗を緩く見ながら戸の前にたどり着いた蓮生は立ち止まると、振り返って軽く微笑む。

「…それでは、これで失礼致する」
「えぇ、お気をつけて」
「うん、元気でねー?」

優しい響きの声に小さく安堵すると、御先と継彌にもう一度微笑みかけ、くるりと引き戸に向かい直す。
そして、引き戸を引いて開くと同時に足を動かして敷居を跨いだ瞬間―――。

「それじゃあ、どうぞ、お元気で」
「また機会があったら会おーね!!」

――――――二人の声が聞こえると同時に、ぐにゃり、と…世界が歪んだ。

***

「…え?」

驚いて一瞬閉じた目を開いた蓮生の耳に唐突に入ってきたのは―――雑踏。
人が行きかい、ざわざわと話し声がざわめきを作り上げる。

「ここは…」

驚きに見開かれたその瞳に映る景色や耳に入るざわめきや感じる建物の並びは、自分が鳳凰堂に訪れる少し前まで通っていた場所に相違ない。
本来ならば、自分が出た場所は開けた場所で、ざわめきなど全く聞こえない、真空のような空間だった筈だ。
振り返ってみれば、そこにあるのは人の波。
あのどこか古ぼけた引き戸どころか、店自体全く見当たらない。

「……幻、だったのか…?」

あの店や看視者は、自分が見た幻だったのではないだろうか。
ふと、そんな不安に駆られる蓮生。
しかし、彼の手の中で、からからと、箱のような物の中で何かがぶつかるような音がした。
ふと視線を落としてみると、そこには―――あの、びっくり箱。


――――――夢じゃなければ、幻でもない。…現実。


それを見て不安が吹き飛んだ蓮生は、思わず口元を笑みの形に歪める。
そしてふわりと髪を風に靡かせて空を見上げると、小さく呟いた。

「…全く、変な男だったな…」

誰に言うでもなくぼやくようにそう言うと、蓮生は身を翻して歩き出す。

「だが…退屈は、しなかったな…」

沈み行く夕日を眺めながら、蓮生は苦笑気味にぽつりと呟いた。
しかし、勿論それに答える声はない。
予想していたその結果に苦笑を浮かべながら、蓮生は人の波に紛れ込む。


「――――レンレンがレンレンのままでいてくれたら、きっと、また会えるよ」


そんな彼の耳に、後方から聞き覚えのある声が届く。
驚いて振り返ると―――空色の髪が、蓮生とは逆の方向の人混みに紛れて消えるのが見えた。


それを見て、蓮生は思わず苦笑してから…再度、前を向いて歩き出す。
口元には玩具を見つけた子供のような笑みを浮かべ、瞳は純粋な光りを称えたまま真っ直ぐに前を見つめて。


――――――今度こそ、蓮生が振り返ることはなかった。


<結果>
記憶:残留。
おみやげ(?):継彌お手製びっくり箱(開ける度に飛び出すものが変わる)


終。

●登場人物(この物語に登場した人物の一覧)●
【整理番号/名前/性別/年齢/職業/属性】

【3626/冷泉院・蓮生/男/13歳/少年/光】

【NPC/御先/男/?/狭間の看視者/光】
【NPC/継彌/男/?/『鳳凰堂』店主兼鍛冶師/火&水】
■ライター通信■
大変お待たせいたしまして申し訳御座いませんでした(汗)
異界第二弾「鳳凰堂の章」をお届けします。 …いかがだったでしょうか?
今回は前作に比べて皆様の属性のバリエーションが広がっており、ひそかにほくそ笑みました(をい)
まぁ、残念ながら火・地属性の方にはお会い出来ませんでしたが…次回に期待?(笑)
また、今回は参加者様の性別は男の方のほうが多くなりました(笑)いやぁ、前作と比べると面白いですねぇ(をい)
ちなみに今回は残念ながら鎖々螺・鬼斬と話す方はいらっしゃいませんでした…結構好きなんですけどねぇ、私は(お前の好みは関係ない)
なにはともあれ、どうぞ、これからもNPC達のことをよろしくお願い致します(ぺこり)

NPCに出会って依頼をこなす度、NPCの信頼度(隠しパラメーターです(笑))は上昇します。ただし、場合によっては下降することもあるのでご注意を(ぇ)
同じNPCを選択し続ければ高い信頼度を得る事も可能です。
特にこれという利点はありませんが…上がれば上がるほど彼等から強い信頼を得る事ができるようです。
参加者様のプレイングによっては恋愛に発展する事もあるかも…?(ぇ)

・蓮生様・
ご参加、どうも有難う御座いました。また、御先をご指名下さって有難うございます。
黒界に関して描写する機会を頂いたつもりで、楽しく書かせていただきました。ただし、統治者のことは誤魔化しまくりですが(爆)
純粋さって時にはとても怖いというか…誤魔化すのって大変ですよね(をい)そんな感じが出ていればいいなぁ、と思います。
また、御先が必要以上に馴れ馴れしく、且つ蓮生様が素で毒を吐いてたりしてますが…大丈夫ですか?(滝汗)
ちなみに一番最後の題名は「うつつまぼろし」と読んでくださいませ。
全体的に不思議な店的な感じを出したかったので、幻的な終わり方にしてみました。
おみやげはとてつもなく変なものですが…悪戯にでも使ってみてください(をい)

色々と至らないところもあると思いますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
それでは、またお会いできることを願って。