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<東京怪談・PCゲームノベル>


Track 04 featuring 綾和泉汐耶


 近頃変な事件がよく起きる。
 …『暴れる人間』が良く居ると言う。


 各社の新聞や各局のニュースで見掛ける程の騒動になっているものはまだ僅か。
 それでも私の場合は色々と、もう少し詳しいところまで知ってしまっている。


 ………………それは、『暴れる人間』ではなく『暴れる死体』であると言う事。
 死体の額には、魔法陣らしき円形の痣が浮かんでいる事も知っている。


 私はただの図書館司書の筈なのに。
 それでも関ってしまうのは。
 生まれ持ったこの力が悪いのか。
 それとも。
 周囲に居る人が人だからか。


■■■


 仕事先では静かなもので。
 図書館と言えば静寂の宮である。
 騒がない事が当たり前。他の人に迷惑を掛けないよう。そんな世界なのだから――入ってくる、その時点で違和感のある人物はすぐに判別が付く。
 カウンターに着いている限り。
 普段通りに貸し出しの本を受け付ける。夏休みともなれば人は多い。まぁ、そんな大多数の人は問題の無い人。こんな季節なので落ち着きの無い子供やら涼みに来ているだけのような人まで居るが、ちょっと注意すれば大抵静かにしていてくれる。
 問題なのは、こちらで注意する気にもなれず、場の醸す無言の圧力にも従ってくれない…それどころか全然気にしない人間。…とは言え、物分かりが悪いだけの相手、とはまた別の話だ。それもそれで厄介は厄介だが、その程度ならまだ平和。
 それより本当に問題なのは、カウンターに着いている受付のおねえさんに――綾和泉汐耶にとって、何処かおかしい、と思えてしまう違和感のある相手。


 言ってしまうと、要申請特別閲覧図書を、不正な手段で借りにと言うか何とか手に入れようと来館する相手――と何処か共通した雰囲気を持つ相手が一番困る。


 そしてそんな違和感のある相手が、先程、来た。
 来るだけなら、それもまた少々厄介であるが…まぁ、その程度で済む。
 が、来館の理由が見えなければ更に困る。
 …何故なら、その手の輩は――何も無くてこんな場所に来るとは思えない。客観的には特に問題無くその場に居る以上、追い出す事も難しい。だが放っておくのも不安。けれど対処の方法が思い付かず、困るのだ。
 無論単なる汐耶の考え過ぎ、取り越し苦労である事に越した事は無い。
 ただ、今回は。
 …その違和感のある相手、汐耶がこれまで遭遇した事のある「この手の相手」の中でも、各段に嫌な感じがするのだ。何かの予感と言うか、酷く漠然としたものではあるが。
 だからこそ、他の誰かに言う事も出来ない。


 汐耶はそれとなく周囲を窺う。
 違和感のある相手の次に入って来た人物は黒い繋ぎのライダースーツを身に纏い、フルフェイスのヘルメットと鞄を携えて来た小柄な男性。薄く色の付いた眼鏡を掛けている。…何か勉強――もしくは調べ物でもしに来たのだろうか。
 受付脇の棚にある、ファイルに綴じてある雑誌を物色している複数の若者。格好はだらしない…と言うか軽薄そうだがそれなりに心得ているようで、図書館に相応しい程度に静かにはしている。
 そして勉強していると思しき学生らしき女性が閲覧用の席に着いている。…大学生だろうか。
 彼女と同様閲覧用の席では、古めかしい分厚い本のページを静かに繰っている神父らしき風体の男まで居る。…ひとつ気になったのは髪が鮮やかに赤い事。その筋の音楽…バンドでもしている方だろうかとも思える。汐耶は当然のように染めているのかと思ったが、よく確認すると瞳も同色だった。となると、地毛だろうか。なら、本物の神父である可能性もあるのかもしれない。…よく見れば本はラテン語の物だし。
 他に閲覧席に見えたのは、たくさんの縮刷版新聞を目の前に積み上げ、何やら調べている気配の年配の男性。
 絵本や童話のコーナーに居る幼い子ら。見ていると今にも駆け回りそうになっていたりと多少落ち着かないが、それでも今のところあまり人様の迷惑になる程の騒ぎはしていない。
 少し奥の棚からは、何か探している様子の、会社員らしいスーツ姿の人物が現れた。
 誰かがビデオやDVDの類を鑑賞中だろうブースも気に懸けてみる。
 …取り敢えず、違和感あると思えた一名以外はこれと言った事の無い来館者が多い。奇抜とも言える姿も幾つか見えるが、取り敢えずそれらに危ない気配は感じない。
 汐耶の勘はそれなりに役に立つ。
 本意ならずも、様々な修羅場を潜ってしまっているからか。


 違和感のある、気に懸かる相手。それは汐耶でなかったら…気にも留めなかった相手かもしれない。
 …普通は、普通だ。
 ただ、どうも、『普通さを装っている』ような感じがある。
 その相手は館内を歩いていた。さりげなく、それでいて何処に何があるのか細かく確認しているような行動。何か本を探しているような…とも言えるかもしれない。けれど、それにしては特定のジャンルや方向性をもって探している風も無い。
 その相手は歩いている。
 カウンターの前――汐耶の目の前を歩き過ぎる。


 最後の静寂。


 次の刹那。
 ぼ、ぼっ、と小さな火が付いていた。
 汐耶が座るカウンターの隅、本棚の脇、幾つかの点から発火している。
 程無く気付き騒ぎ始める来館者たち。
 早々に逃げる者も居れば消火器を探してくる者、暗幕で小さな火をばたばた叩いている者までいる。
 火を消さなければ、避難を誘導しなければと動き出す図書館員。
 カウンターの隅にある非常用ブザーを押し、咄嗟に火のある空間だけを小さく区切って封印しようと汐耶も動こうとする。


 が。
 唐突に、一気に火勢が増した。
 さすがに叫ぶ者が出る。年配の男が見ていた縮刷版の新聞が脈絡無く発火した。別の場所では綴じたファイルごと、雑誌も。めらめらと燃え出す。…そう、ここは図書館。本。紙。…燃えやすい物が多い場所。
 気が付けばちろちろと赤い色がそこかしこを舐めている。
 ここまでなれば消すより逃げる方が先だ。今の燃え上がり方はどうも変である。逃げると言う選択が一番無難。
 まずは来館者を外へ誘導し、それから――私は上の階を、私はここの奥をと手分けして図書館員は逃げ遅れた者が居ないか探しに走る。汐耶は今居るこのフロアを見回る事になった。
 そして急ぎ走ろうとして――先程の違和感のある相手がそこに居る事に気が付いた。
 相変わらずさりげなく、汐耶の前に出るように、足を運んでいる。


「…要申請特別閲覧図書は、カウンターの奥の部屋になりますね?」


 何事も無かったようにその相手は問うている。
 静かな、声。
 ………………こいつが、放火の『犯人』だ。
 汐耶は直感した。もっとも、火を付けた方法はわからない。となると、放火とひとことで言っても超常現象の領分になるやり方である事は否定出来ない。それでいて目的は要申請特別閲覧図書となれば。


 危ない。


 反射的に汐耶はその相手に肉迫する。…見たところ「こちらの技術」はそれ程無さそうに思えたから。腕を取り極めてから「機能」を『封印』してみよう…と思ったが当然のように外された。…さすがに甘かったか。それとも私ではまだ見切れないくらいの腕なのかも。…並の相手じゃないのかもしれない。そう判ずるなり汐耶は再び相手から離れようとする。が、今度は逆に捕らえられた。…まずいか。
「…返答を頂けると嬉しいのですけれど?」
 相手は汐耶を捕らえたまま、相変わらずの調子で、そう言っている。荒げる事も無い、常にあらぬこんな場――火勢が強まって来ている――であっては、何処か狂気染みてさえ聞こえる柔和な声。
 と。
 今度は黒い影が近付いていた。いつの間にだったかわからない。けれど汐耶を捕らえている相手、その背後に立ったかと思うと鈍く微かな音がした。刺す音…にしては変だし、打撃…打った音、にしても同様に思う。けれど瞬間、汐耶を捕らえていた腕が確かに緩んだ。その隙に汐耶は逃げ出し数歩離れる。
 振り返れば先程の来館者のひとり、黒い繋ぎのライダースーツの男がそこに居た。
 汐耶が振り返ったその時には、いったい何をしたのか――汐耶を捕らえていた相手の方がよろめき、立っていられないのか蹲っている。
 が、ライダースーツの男はまだその蹲る相手を油断無く見て佇んでいた。
「…逃げろ」
 そして視界の隅で汐耶に意識を向けると、ひとことだけ告げる。
 が。
「…出来ないわ」
「…何?」
 即座に返された汐耶の科白を、ライダースーツの男は訝しげに訊き直す。
「こいつは要申請特別閲覧図書の中の何かを狙ってる。その為に火を付けたの」
「ああ。…その通り。連中の目的は公共機関や一般の個人所有の魔術書や魔術に関する文献の一切を抹消する事。…魔法陣の効果を解除する可能性は根絶やしにしておきたいらしい」
 そこまで言うのを聞いてから、汐耶はライダースーツの男を見上げる。
「魔法陣の効果って…ひょっとして『暴れる死体』の」
「…喋り過ぎたか」
「だったら余計よ。それにここの要申請特別閲覧図書は私の管轄なの。そんな危ない連中に手を出させる訳には行かない。…こいつが放火したって事だって、どうにかして立証しなきゃ罪には問えないし」
 とにかく、放っておく訳には行かない。
「貴方がそこまでする必要は無い」
 …ライダースーツの男は淡々と返す。
「そっくりそのままお返しするわ」
 …が、汐耶も似たような口調であって。
「ここは私の職場ですからね。一般の来館者に迷惑を掛ける訳には行かないわ」
「…司書の業務がそれ程過激だとは聞いた事がありませんが」
「…何者なの?」
 今更ながら問うてみる。
「警察のようなものですよ」
 言ってライダースーツの男は汐耶の目前に何か小さな機械――術具?――のような物を出し、そこから強い閃光を――言わば、フラッシュをたく。
 が。
「…何よ」
 汐耶は変な顔をしたまま変わりない。
 ライダースーツの男はちょっと意外そうな顔をした。
「効かないのか」
「…だから何が」
「…いや。だったら…」
 と、何か返そうとしたその時。
「白梟」
 声が聞こえた。
 女性のアルトとも男性のテノールとも付かない程度の。
 その姿を認めるなりライダースーツの…白梟と呼ばれたらしい男は短く問い返す。
「例の法陣は」
「張ってあります。…もっとも、この部屋の一部には元々、強力な結界のような物――があるようでしたが」
 いつの間にそこに居たのか、佇んでいたのは先程の赤い髪の神父。
 白梟はその姿を認め、小さく頷く。
 途端。
 何か、火の付いた部分「だけ」がぺらりと剥がれ落ちるようにして――消えた。
「え?」
 いきなり全面的に消火され――と言うより燃えていたのが嘘のように、何事も無かったかのように落ち着いた館内の様子が目に映る。確実に燃えていたように見えた、新聞の縮刷版も雑誌も無事にある。…だから本たちも何も言わなかったのか。
「元々、火が付けられる事は予想していたので事前策を講じてあったんですよ」
 白梟が静かに告げる。
「…これで、放火の件は無かった事になる」
「それで全然急いで火から逃げようって気配はなかった訳ね」
 何かあるとは思っていたけれど。
 納得する汐耶。
 あまりに冷静過ぎる――火事だと言うのに急ぐ気配もない二人の行動はおかしいと思っていたのだが。まぁ、だからこそ自分もあまり慌てなかった――途中から急ぐ事を止めたとも言うが。
「ところで貴方たちは警察のようなものだって言いましたよね、こいつは何なんですか」
 汐耶が問う。
 と、そのタイミングで。
「…離れろ」
 短い白梟の警告と同時に、低い位置から喉が鳴るような音がした。
 やがて、堪えられないとでも言いたげな笑い声が響く。源は――件の放火犯。
「………………IO2の貴方がたに邪魔されてしまえば…仕方ありませんか…」
 笑い声の中で。
 相変わらずの調子で呟きながら、放火犯はゆらりと立ち上がろうとする。が、確り二本の足でバランスを取る前に、白梟はまた動いた。再び何らかの方法を使い動きを止める気か。溜めも何も無い動きで身体を沈めると、白梟は放火犯の腹辺りを掌で打っていた。衝撃は見えない。けれど確実に効いているように放火犯は身体を折り、胃液を吐いている。
 ただ。
 その刹那に。
 放火犯の身体が急激に燃え上がった。
「っハハハハハァッ…く…ふ…貴様が道連れに出来れば御の字よ…白梟…」
 燃えながらも笑っている。
「莫迦が」
 冷たく吐きながら白梟は腕を引いた。諸共に燃えていたと思えたその腕は何故か無傷。
「…その程度の火で俺が燃やせると思うか」
 と。
 言ったところで。
「ちょっと」
 汐耶の声が白梟に掛けられた。
 それどころか、あろう事かすぐ傍まで歩いて来ている。
「…何だ」
「今度こそ私にやらせて。IO2が出て来てるんだったら普通の方法で放火の立証は不可能なんだろうけど、静寂の場を騒がせた罪、貴重な文献を抹消しようとした罪は、重いわよ。細かく言うなら他にも色々あるわね。それにこのままここで燃えていたら結局火事になる事は同じじゃない」
 それで、警察に突き出せないのなら。
 他にどうにかするしかないじゃない。
 でもね、やっぱりただ黙っているのは嫌なのよ。
 …結構怒っている訳なの。私も。
 指折り数えつつ、汐耶は炎と化している相手を見る。
「…」
 白梟は黙って汐耶を見ている。
「さっき助けてもらった事にはお礼を言うけど――今度は大丈夫だから。…邪魔は、しないで?」
「何を言っている!」
「カイン」
「何故止めるんですか、白梟」
「その人には記憶操作が効かなかった。ついでに説得も不可能のようだ」
 やらせてやった方が、俺たちの事も大人しく黙っていてくれそうだ。
 …それに恐らく、お前の言った強力な結界のような物、はこの人の力のようだしな。


 目的を焼き尽くす為か、己が身を炎と化したその相手。
 汐耶はふたりから隠すつもりも無く、その相手に向け力を揮う。
 ひとまず、カウンターにあった本を利用して。


 ………………火は、元から絶たなきゃ止まらない。


■■■


 その後。
 自ら炎となった放火犯を、居た空間ごと取り敢えず手近にある本に封印した汐耶は。
 カウンターで安堵の溜息を吐いていた。
「…何処か別のところで封印解けばそのまま勝手に燃え尽きるかしら」
「それで…封印は完全では無いのですか」
「そうじゃなくて…これ、図書館の本だから」
 問うた相手の神父…カインに言って、今の相手を炎どころか空間ごと封印したと言う本の表紙をぽんと叩く。
「でしたら…その本の『中身』だけ、我々に渡して頂けませんか」
 白梟。
「…『中身』、を?」
「正規にその本をお借りして、特定の人物に渡すなり特定の呪言を唱えるなりしたら、今貴方が為した封印が解けるように――等、出来ないでしょうか? それとも、この本自体が持ち出し禁止だったりしますか?」
「そんな事は無いけれど…」
「でしたら。この『中身』の処理に困るようなら、是非」
「…」


 で、結局。
 本の『中身』は彼ら二人に引き渡す事にした。持っていても使いようが無いし、確かに厄介である事は確かだから。
 急遽、白梟に対し図書の貸し出しカードを作成する。身分証明が無いと駄目、そんな話になっても平気な顔で白梟は免許証を出していた。…確かに元々、バイクに乗って来たとしか思えない格好ではあるが。
 胡散臭い二人組だが、取り敢えずその免許証、偽物では無い様子。
「警察みたいなものって言ってた割には「そっち」の証明書じゃないのね?」
「我々の身分証は死亡時に個人を特定、確認する為だけのものですから。人に見せる為の証明書はありません」
「…」
 つまりこの二人の組織の理屈では具体的なところは私――つまり一般人には何も明かすようになってない、と。
「で、結局今のあれと貴方たちの関係は私の思った通りで合ってる訳? 暴れる死体って虚無の境界の仕業なんじゃないの?」
 今の騒ぎに同席している以上、聞く権利くらいはあると思うんだけど。
「…今回の事は単なるボヤ騒ぎ、それで終わるでしょうね」
「ちょっと」
「何か」
「こっちの質問に答えてない。…他に言う事は無い訳?」
「何も」
「…」
「何も貴方に告げる必要は無い。知れば知るだけ危険になる。調べようとも思わない方がいい」
 …俺の名前だけで勘弁して下さいよ。
 それだけ残して背中を向ける。
 軽く目礼をし、赤い髪の神父もそれに続いた。
 汐耶も、追おうかと思ったが今追っても状況は変わらない気がして、止めた。
 けれど汐耶としては勿論、酷く納得行かない。
 取り敢えず貸し出し用のカードにふと目を落とす。
 次に会ったら絶対吐かせてやるから。


 ………………真咲、御言か。


【了】


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    登場人物(この物語に登場した人物の一覧)
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 ■整理番号/PC名
 性別/年齢/職業

■PC
 ■1449/綾和泉・汐耶
 女/23歳/都立図書館司書

■NPC
 ■白梟(真咲・御言)/黒い繋ぎのライダースーツの男(IO2捜査官)
 ■カイン(ルージュ・バーガンディ)/赤い髪の神父(IO2捜査官)

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          ライター通信
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 いつも御世話になっております深海です。
 このたびはこんな実験的な代物にお付き合い下さり有難う御座いました。
 目一杯上乗せした期間まで使っての(汗)漸くのお届けで御座います。
 長らくお待たせ致しました。

 まずは少々ごたつかせてしまい申し訳ありませんでした。
 すべて私の行動が遅いのが原因です(遠)
 内容は…ゾンビの製作者の方の関係者らしい人が出ました。
 …すみませんよりによって仕事場で騒ぎを…(汗)
 そして、何やら映画か何かの「予告編」だか「明確に続編ありの第一弾」染みたものになってしまった気が…。
 そんな事言いつつ続きは具体的には何も考えてなかったりするんですが(おい)
 煽るだけ煽って終わってます。
 …ってこんな書き方してると後に続編希望されそうですね(乾笑)

 如何だったでしょうか?
 結果はこんな風になりましたが、少なくとも対価分は楽しんで頂ければ幸いで御座います。
 では、また機会がありましたらその時は…。

 ※この「Extra Track」内での人間関係や設定、出来事の類は、当方の他依頼系では引き摺らないでやって下さい。どうぞ宜しくお願いします。
 それと、タイトル内にある数字は、こちらで「Extra Track」に発注頂いた順番で振っているだけの通し番号のようなものですので特にお気になさらず。04とあるからと言って続きものではありません。それぞれ単品は単品です。

 深海残月 拝