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<東京怪談ウェブゲーム アンティークショップ・レン>


■大酒飲み妖怪・酎狼■

 夜、店仕舞いを終えようとした蓮の耳に、ガタガタッと音が聴こえてきた。
「ん?」
 誰かいるのかと尋ねようとしたところへ、ハタと気がつく───今日は何日だったか。
「ああ、妖怪徳利が封印された日だったね、そういえば」
 蓮はそう言い、つかつかと音のするほうへ歩み寄り、ひとつの古びた徳利を取り上げ、
「そうガタガタ騒ぐものじゃない、ちゃんと約束通り封印をといてやるよ」
 するとピタッと動きが止まり、蓮はその蓋に貼られたお札をベリベリとはがし、蓋を開けた。
 途端、しゅうしゅうと煙が上がり、中から見目麗しい黒い長髪に黒い瞳、そして和服の青年が出てきた。年の頃は20代前半といったところだろう。
 そして彼は、床にしゃがみこんでおいおいと泣き出した。
「よ、よかったです。封印が一生とけなかったらどうしようかと……」
「あんたを封印した先祖との約束だからね」
 蓮が言うのも聴いていないようで、青年は続けた。
「本当によかった、これで心置きなくまた酒が飲め───」
 どす、と青年の頭に蓮の足蹴りが決まる。
「……酎狼(ちゅうろう)。あんた、何のために封印を解かれたか忘れたんじゃあるまいね?」
「わわわわ忘れてませんっ」
「あんたが本当に改心したかどうか、この200年の封印を以て確かめるために解かれたんだよ、分かってんのかい?」
「はい……」
 しょんぼりする美青年、酎狼の肩に蓮はぽんと手を置く。
「ま、協力者、つまり試験官はこれから決めるよ。テストの結果、楽しみにしてるからね」
 蓮の微笑みに、何故か震えを隠せない大酒飲みの妖怪、酎狼だった。



■試験官・五人衆■

 話を持ってきた新村・稔(にいむら・じん)に、彼の恋人未満であり大事な人間である桐生・まこと(きりゅう・まこと)は、少し不安そうだった。
「私はお酒が飲めませんし、どれだけのことが出来るか分かりませんけれど……」
「でも、乗ってくれたからには考えがあるんだろ? お前はお前らしくしてくれてりゃいい」
 稔の言葉に、まことは少しはにかむように微笑む。
 その隣で、既に何本かの日本酒を持ってきてどんと置いている、こちらは稔の居候の日比谷・華蓮(ひびや・かれん)はワクワクとした感じだった。
「一時は禁酒されてた時期もあったからな。厄介な仕事とは思ったけど案外楽しそうじゃない。あたしは飲み比べでもホントはしたいけどね」
「飲み比べるなら試験が終わったあとのほうがその妖怪───酎狼の為にもなるんじゃないかと俺は思うが」
 部屋のあちこちに何かを取り付け準備をしていた、鈴木・千早(すずき・ちはや)がクールに言う。
「飽くまで俺達は試験官だからな」
「まあまあ、カタイことはいいっこナシじゃ」
 にこにこと、こちらは部屋の中におでんを作るセットを設置している本郷・源(ほんごう・みなと)である。
「わしは酎狼殿の味方じゃ、好きなものを好きに飲まねば身体に悪いというものじゃ」
「……もしかして、そのおでんはおつまみでしょうか?」
 まことが、源がぐつぐつと煮ているおでんを見つめながら、尋ねる。「うまそー」と隣で華蓮。
「いや、これはわしの職でもあるからな。酒が飲めないなら愚痴のつまみにでもと思ったのじゃ」
「私も、アルコールが抜けるから煮込み物を考えていたんです。お隣で一緒に作ってもよろしいでしょうか?」
 そろそろといった感じで聞くまことに、源は元気よく笑って頷く。
「ところで、あんた……鈴木だっけ? さっきから何やってんだ?」
 華蓮が酒の瓶に手を伸ばしそうになるのをぺしっと叩いて止めてやりながら、稔が千早に尋ねる。
「ああ、これは」
 千早は、眼鏡をくいと慇懃でもない気品よい仕草で押し上げながら応えた。
「無類の酒好きならば酒の質を見分ける目は持っているだろうから、酎狼の目の前にやたらと高い酒ばかり並べ、わざと席を外して別室で監視カメラなりを用いて様子を見る、と言うのはどうだろうと思ってな。目の前で宴会を開いてみせるというのも手かもしれないが。少々酷な様だが、再び長い間閉じ込められる事を考えれば気合も入るとは思って」
 なるほど、千早が準備していたものは確かに蓮の許可つきの監視カメラと、華蓮と同じくたくさんの酒瓶だった。妖怪を主に書いている作家の食指が動いたのが、今回の依頼に千早が参加した理由だった。
「めんどくせーから、全部順番でもなんでもやっちまおうぜ。さ、蓮さんに頼んで酎狼つれてくるか」
 稔が言い、電話をかけた。
 蓮の店からそう離れてはいない、一日だけ貸し切ったごく小さな一軒家、その一室に全員はいたのだが、程なくして和服の美青年───酎狼も現れた。
 見るからに、おどおどとしていて不安そうである。
「そんなツラしてないで、さ、こっちきて座れよ」
 華蓮が手を引っ張り、源のおでんの丁度真ん前に座らせた。
「おでん……」
 酎狼は懐かしそうに、ううっと涙ぐんだ。
「この200年、何も口にせず───いえ、食べなくても飲まなくても生きてはいけるんですが、それでも何か食べないでいるとめいるものです。特にぼくはおでんには目がなくて」
 すると、源がしみじみと酎狼の頭をぽんぽんと撫でた。
「可哀想にのう。さ、今日はたんと愚痴を聞いてやるから、わしのおでんとまこと殿の手料理を腹一杯食べるとよい。今は餅いり巾着というものもあるのだぞ」
「本当ですか!? ああ、生きていてよかった」
 うるうると、まことの手作り煮込み料理と皿によそわれたおでんとを見比べ、両方手に取りながら、酎狼は泣いた。
「まー、忘れないで欲しいが俺達は一応試験官だからな。俺達も楽しませてもらうぜ?」
 意地悪そうな笑みを浮かべる、稔。
「よーし、酒あけるぞー!」
 千早がさり気なく監視カメラを作動し始めたのと同時に、華蓮は一升瓶の一本目を開けた。
 酎狼が、早くもその酒気に敏感に反応して目をやる。
 だが、流石に初っ端から音を上げたりはしない。ごくんと唾を飲み込んだ程度である。
「はい、酎狼さん。煮物をどうぞ。ひじきの煮つけもありますけど、嫌いなら無理に食べなくていいですから」
 やさしく、まことがからのコップに水を注ぐ。
「俺も頂いていいかな」
 千早の言葉に、まことのかわりに稔が「おう、どんどん食えよ、まことの手料理はうまいぜ」と応える。
「あたしもどんどん食ってどんどん飲むからな! 源のおでんほっぺた落ちそうだよ」
「おお、まことか? 華蓮殿は舌が確かじゃのう」
 何よりおでんを人においしく食べてもらいたいと思っている源は、ほくほくの笑顔である。
 そんな和やかな雰囲気に、酎狼は少し落ち着いてきたようである。
 源の作った餅入り巾着がかなり気に入ったらしく、三個も食べた。まことのひじきの煮つけもおいしいおいしいと食べた。
 しばらく、和やかな団欒が続いた。このまま夜が明けるのかと全員が思ったほどである。
 ふと、源が、こここっとお猪口に酒を注ぎ、酎狼にそそっと何の裏もなく笑顔で差し出した。
「さ、何も溜め込まず一杯どうじゃ?」
「はい、いただきます!」
 こちらもすっかり忘れてなんの疑いもなく受け取った酎狼。だが、お猪口に唇だけをつけた時点で、ハッと気付いた。
「だだだだだめですっ! ぼ、ぼくは禁酒中なんですっ!」
「ちょっと危なかったな」
 真面目な顔で、ノートに何か書き止めている千早。
「千早さん、何を書いているんですかーっ!」
「試験官だからな。一部始終書き留めている。依頼を受けたからにはきっちりした報告書も提出しないとな」
「ったく、酒飲んでてもこれだもんなあ。あんたザル?」
 華蓮が、楽しそうに問いかける。それをクールな笑いで爽やかにスルーした千早をよそに、稔とまことはまるで新婚夫婦のように笑いあい料理を食べている。
 あまりに遅くなったので、一度まことは家に電話をかけにいったので、そこら辺の問題はないようだ。
「まこと殿は家族に信頼されているんじゃのう」
 源が言ったものだが、その言葉に酎狼は少し顔を暗くした。気付いたのはまことと千早である。だが、今は特に言うべき時ではないと、そのまま見過ごしていた。
「千早殿も固いことを言わず、一献くらいよいではないか」
 源の言葉に、千早ではなく、酎狼が反応した。
「信頼……お酒……だから、ぼくは妖怪になったのかな」
 ぽつりとつぶやいたその言葉に、全員の手が一瞬止まる。
「あなたは、元から妖怪ではなかったんですね」
 まことが、過去を促すように言う。酎狼は少し遠い目をした。
「ええ。……人間でした。春狼(しゅんろう)という名の」



■春に狼は独り淋しく遠吠える■

 遠い遠い昔、春狼という名の見目麗しい青年がいた。
 人気もあり、人付き合いもよかったから、独りでいることはいつもなかった。
 けれど、彼の心はいつも孤独だった。
 名前と違い、いつも冬だった。
 いつも見る夢は、冬の雪の中に埋もれている狼の姿の自分。
 誰に愛されても、心が孤独なのは、誰にも「本当に理解」されてはいないから。人一倍本当は臆病だから、人当たりもよかった。笑顔でいた。孤独はイヤだから。
 それでも、それを理解してくれる娘が現れた。
 当然のように、彼らは愛し合った。そして祝言を挙げ、結ばれた。
 けれど、娘は一緒になって一年も経たない春にはやり病であっけなく亡くなった。
 こんなに、緑がたくさんあるのに。芽吹きの春なのに。花もいっぱい咲いているのに。
 毎日のように娘の墓に向かい項垂れる春狼の前に、ひとりの仙人が現れた。
「酒の飲み比べで勝ったら、娘を甦らせてやろう」
 乗らないはずはない。
 だって、自分達はこれからだったんだから。どっちかが死んでいいはずはなかったのだから。
 春狼は、あまり飲むほうではなかったが、命と引き換えとばかりに酒を飲んで飲んで飲み続けた。
 だが、その仙人は死神だった。娘を連れて行って道楽で春狼を翻弄した死神だった。
 酒の飲みすぎで病に臥した春狼は、初めてそれを知った。
 静かに泣いた。
 世の中はこんなに不公平だ。でも、そんなことはいい。そんなのはどうでもいい。
 ただ、ぼくの氷をとかしてくれた。心の氷をとかしてくれた。その娘を愛した、愛したのに愛しているのに何故人が死ぬのかぼくには分からない。
「愛に信頼がなかったからさ」
 春狼の命を刈り取る時、死神はそう言って邪笑した。
 気付いたら、春狼は妖怪に転生していた。
 無性に酒が恋しく、人から奪っても飲んだ。飲むと幸せな気がした。
 でも、どこかで違うといつも誰かが叫んでいた。
 でも、それが誰か分からなかった。
 そして、酎狼と呼ばれるようになって長い年月が過ぎ、彼はひとりの僧に封印された。



「……元をただせばその死神が原因なんじゃねえのか?」
 稔が、腹立たしげに言う。
「出てきてくれればいいんだけどね。成る程……俺がもし『この事態』を『どうにか』しようと小説に書こうとするなら」
 千早は、冷静に、また眼鏡をくいと押し上げる。
 あとをついだのは、源である。
「……言葉にしてはならぬな。よし、酎狼。酒を飲め」
 華蓮は案外涙脆いらしく、酒を飲みながらその死神に悪態をつきつつ少し泣いていて、それをまことが宥めていた。
「え、で、でも」
 酎狼は狼狽したが、稔にがしっと羽交い絞めにされ、千早が口を開けさせて一升瓶をそのまま流し込んだ。こくこくと、軽く酎狼は飲み干してけろっとしている。
「あああ、飲んでしまった、これでぼくはまた封印されてしまう……」
「飲んでしまったからには仕方がないのう。さ、もっと飲むのじゃ。もうこうなったら無礼講じゃ」
 源に言われ、まことと彼女のおでんと手料理に酒と共に誘惑されては、過去まで晒した酎狼にはブレーキも解けてしまった。
 一時間で10本以上ひとりであけただろうか。
 不意に、ゆらりと黒衣を纏った中年が部屋の隅に現れた。
「……ほう。こうも簡単に見えるものなのか、死神というのは」
 千早が、感心したように言う。えっと酎狼が振り返り、青褪めた。
 ばきばきっと華蓮が指を鳴らす。
「いっちょ揉んでやるか」
「そうじゃのう、酎狼、いや春狼殿を『使って』かわりに酒気をもらって生き長らえている程度の輩にはの」
 源の瞳も、冷たい。
 酎狼はそれを聞いて、驚いた。
「えっ……確かにぼくは酒を飲んでも酔いませんけど、もしかして酒気は全部この死神に吸い取られて……?」
「多分何かの事情でバツでも喰らって、酒が飲めなくなったんだろ。でも酒が飲みたいから、利用しやすそうなお前らを使ったんだ」
 稔が立ち上がりながら、言う。まことを後ろにかばうのも忘れない。
 すると、死神はにやりと微笑んだようだった。
「何が出来るという。たかだか人間如きに、生き物如きに。我らはその気になればお前達の命をいつでも刈り取ることもできる」
 それに対し、こちらも可笑しそうに微笑んだのが千早だった。
「死神にも色々あるが、お前は少し特殊なようだな。何よりも愛を知らない。愛を思い出した生き物に勝てるものなどいない」
 その背後で、まことが悲鳴を上げた。
 振り向くと、稔が駆け寄り、源と華蓮が同時に「酎狼!」と倒れる大酒飲み妖怪を支えようと手を伸ばしたところだった。
「───湖土(こと)」
 酎狼が、嫌なほど青褪めた顔で、息を切らせながら涙を流す。
「湖土? それがお前が人間だった時の嫁の名前か?」
 酎狼の肩を抱きかかえながら、稔が尋ねる。酎狼は、こくりと微かに頷いた。
「思い出した───ぼくは、妖怪に転生するまでの僅かな間、本当の神様に出逢った。ぼくが死ぬ時は、湖土の名前を、愛し愛してくれた伴侶の名前を思い出したその時。愛を思い出したその時、そう言われていました」
「そんなのってありかよォ!」
 華蓮が泣きながら酎狼の頬をぱしぱし叩く。それでも、酎狼の息は細くなっていく。そして、死神にも変化が現れていた。千早は、それをじっと見つめていた。
「馬鹿な……生き物の中でも最低レベルの未熟な魂のそいつを選んだというのに……愛など忘れろ、我が消えてしまう」
 言っている間にも、死神の輪郭がブれて塵になっていく。
「心あるものは、一度愛を知ったものは、思い出したらなかなか忘れはしないと思うがの」
 源が、酎狼の額にそっと手を置きながら、静かに呟く。
「、…………」
 何かを言いかけた酎狼と死神が、同時に消え失せた。
 まことが、静かに泣き始める。その肩を稔が抱いた。
 見越していたかのように、声がかかった。
「───ご苦労さん。『試験』は無事に終わったようだね」
 蓮が、部屋の入り口に立っていた。
 つまり、真相は「酒断ちの試験」ではなく、「昔知った愛を思い出せるか」の試験だったというわけだ。
「酎狼さんは、……いえ、春狼さんは」
 まことが、ぼうっと稔の肩に頭を乗っけながら誰にともなく呟く。
「湖土さんのところに、いけたんでしょうか───」
「行けたみたいだよ」
 千早が言ったその視線の先を、全員が見遣る。
 そこには、いつの間にか、ひとつの真っ白な徳利と真っ白なお猪口。
 寄り添うように、置いてあった。



■そして本物の春は訪れる■

 カランカランと、蓮の店の扉につけられた鈴が鳴る。今日も、「試験官5人」が揃ってやってきた。
「こんにちは」
「ちわっす」
「今日もいい酒持ってきたよ」
「酎狼殿は元気かのう?」
「湖土さんとうまくやっているか?」
 まことと稔、華蓮に源、そして千早がそれぞれに酒のつまみやお菓子、ジュースを持っている。
 蓮はクスッと笑った。
「ああ、今日も『二人』で仲良く酒造りをしているよ」
 おかげで酒屋になりそうだ、と愚痴のようなそうでないようなものをこぼす。
 真っ白な徳利とお猪口は、誰がはがそうとしても決してくっついて離れようとせず、徳利からはえもいわれぬいい香りの酒がお猪口に適度に溢れてはとまり、お猪口から酒が他のコップや何かに移されると、また瞬時に流れ込む。
 妖怪は妖怪でなくなり、本物の愛を思い出し、こうして一見ただの「物」に見えるけれど。
 そこには確かに、涙が出るほどの暖かな春の雰囲気が、渦巻いていた。
 それからはたまに、蓮の店には、その「春」を感じ取りにくる客が、絶えないという。




《完》



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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
1108/本郷・源 (ほんごう・みなと)/女性/6歳/オーナー 小学生 獣人
3624/鈴木・千早 (すずき・ちはや)/男性/23歳/作家
3842/新村・稔 (にいむら・じん)/男性/518歳/掃除屋
3914/日比谷・華蓮 (ひびや・かれん)/女性/18歳/大学院生
3854/桐生・まこと (きりゅう・まこと)/女性/17歳/学生(副業 掃除屋)
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■         ライター通信          ■
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こんにちは、東瑠真黒逢(とうりゅう まくあ)改め東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。今まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv

さて今回ですが、まずは遅延してしまい、本当に申し訳ありません。この季節柄か、母と共に心身共にやられてしまいまして───そして、10月はじめに発刊される新刊の取り決めなども色々としていた事情もあったのも理由です。ですが、作品に手を抜きたくなかったので、焦って終わらせることはしませんでした。一見ギャグで終わるかと自分でも思ったのですが、やはりわたしにはこういう、父が言ってくれた「いいワンパターン」のものしか書けないらしく(苦笑)。

■本郷・源様:初のご参加、有難うございますv おでんは、もっと何かシチュエーションに使いたかったのですが、なかなかうまくいきませんでした。因みに、餅入り巾着はわたしの大好物のひとつです。
■鈴木・千早様:初のご参加、有難うございますv 今回はブレーン的存在として動いて頂こうと思ったのですが、実際の千早さんはきっともっとうまく解決したかと少しだけ不安です。報告書は書くかなとなんとなく思ったのですが、実際は如何なものでしょう?
■新村・稔様:初のご参加、有難うございますv BUのイメージとキャッチフレーズ、そして設定から、引っ張り役として動いて頂きました。戦闘シーンとかあったらちょっとカッコいいかなという感じだったのですが、今回は使いませんでした。
■日比谷・華蓮様:初のご参加、有難うございますv ほかのタイプのPCさんも好きなのですが、華蓮さんのようなタイプもかなり好きだったりします。涙脆いかなというのは、もし違ってたらすみません; 飲み比べ、是非させてあげたかったのですが、こんな形でもまたいいかなと思ったのですが、如何でしたでしょうか。
■桐生・まこと様:初のご参加、有り難うございますv 稔さんや華蓮さんとの相関を見て書いたのですが、華蓮さんとも絡みをもう少しいれたかったなと思います。あと、家族に電話をかけるシーンというのも思いついたのですが、書けずに終わり……かわりに、稔さんといい感じの空気を作らせて頂きました(笑)。

「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。皆様のプレイングがあって、そしてこういう風に発展したので、とてもとても感謝しております。妖怪の話は結構、聞いたところによると奥が深そうなので、また何か思いついたら考えようと思っています。

なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

それでは☆