コミュニティトップへ
高峰心霊学研究所トップへ 最新レポート クリエーター別で見る 商品別一覧 ゲームノベル・ゲームコミックを見る 前のページへ

<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


霧雨に消えた

投稿者:Masako

はじめて投稿します。私は19歳の短大生ですが、
今は休学中で、都内のある病院に入院しています。

病棟の2階にある私の病室の窓からは、
病院の裏にある大きめの公園がよく見えるんです。
窓から、公園の様子を眺めるのが、私の日課のようになっていたのですが……

あるときから、いつも夜中や早朝に、ジョギングコースを
走っている男の人を見かけるようになりました。
年齢は20代くらい。近所の大学生の人かな、くらいに思って
最初は気にもとめなかったんですが……、ふと気づいてしまったんです。

その人がいつも同じ服装で走っていること。
そして――
走る足音も聞こえなければ、よく目をこらすと、影もなく、
うっすらと透けて見えさえすることに。

私には、特に霊感などはありませんが、
彼はおそらく生きている人間ではないのでしょう。

なのに、不思議と、恐ろしい感じはしませんでした。

でも。

いつも、私が窓から外を見下ろしたときに限って、そこを走って横切っていく、
あの男の人の横顔が気になって仕方がありません。

彼は誰なんでしょう。どうして走り続けているんでしょう。
どなたか、調べて下さいませんか?
メールをいただければ、詳しい場所などをお送りします。


■あるイメージ

霧雨のような朝もやが、すべてをうっすらと白くかすませる中を、
よりそって走るふたつの人影がある。
ひとりは青年で、ランニングシャツにトランクス。
半歩ほど先んじて走りながら、ときおり伴走者に気遣うように顔を向ける。
もうひとりは少女で、青年に微笑みを返しながら、懸命に
彼についてゆこうとしている。
青年はかなり意識的にペースを落としているようだ。
ふたりのすがたは、
霧の中へと、まるでまぼろしのように呑み込まれてゆき――


■亡霊のランナー

「すみません。わざわざ来ていただいて。こんな格好で失礼しますね」
 病棟の端にある個室で、彼女は、3人に微笑みかけ、そっと頭を下げた。
 うすいアイボリーのパジャマに、頭をすっぽりと覆うニット帽。やせてはいるが、顔色はそんなに悪くなく、元気そうには見える。病室の名札には、二宮佳香、とあった。
「こちらこそ、大勢でおしかけてしまって。さっそくですけど、詳しいお話を聞かせていただいてもいいですか」
 控え目に声を掛けたのは、灰色がかった銀の髪の少年だった。中学生だというが、ずいぶん華奢で小柄だ。尾上七重、と少年は挨拶をしていた。
「件の男の人について……二宮さんが見た限りで、わかったこと、覚えていることを、できるだけ細かく教えてもらえませんか。顔つきや、服装のこととか、全部」
「ええ」
 佳香という病床の少女は、問われるままに語り始めた。七重は逐一、彼女の話をメモにとる。
「……二宮さんには、今までに特に霊感的なものは」
「いいえ。まったく。だから驚いているんです」
 少女は答えた。その屈託ない回答は、幼い頃から常に魔性の存在を近くにして生きてきた七重に羨ましい感情さえ呼び起こすほどのものだった。
「それなのに見えるということは……相手のほうによほど強力な思いや、パワーのようなものがあるのか……それとも逆に――」
 暗紅色の瞳が少女をとらえる。
「二宮さんは、どんなお気持ちで、彼のことを見ていらっしゃるんですか」
「え……?」
 ふいを突かれたように、佳香が言い淀んだとき――
「ズバリ、それは“愛”だねっ!」
 元気のいい明るい声が、病室に響き渡った。海原みあおである。
 病院は苦手と言いながらも、好奇心に輝く瞳でやってきた、みあおは力説するのだった。
「佳香ちゃんはその男の人のことが好きなんでしょ! 愛は生死の境さえ越えるもんだからね!」
「そ、そんな、私……」
 思わず頬を染めた佳香の顔の前で、ちっちっち、と指を振ったみあおは、
「知らないうちに目が追っちゃう、というのが恋の証しじゃない。普通見えないはずの霊が見えるのだって、きっと佳香ちゃんと男の人の波長みたいなものが合っちゃったからだと思うんだ。まさに運命の出逢いってやつだよ!」
「ま、いずれにせよ」
 低い声が、やんわりとたしなめるように割って入った。大柄な体躯を、しかし静かな影のように、病室の片隅にひそませていた男――巌嶺顕龍である。歳の差もあって、七重、みあおの保護者然として見える態度だった。
「明日の早朝、件の公園に張り込んでみるつもりだ。彼が何者かは、本人に訊ねてみるのが早いからな」
 こくり、と、佳香は頷く。
「お願いします。……彼を見ていると、どこかさみしいような気持ちになるんです」
「さみしい?」
 七重が聞き返す。
「……いえ、すこし違うかしら。彼自身はとてもひたむきで、まっすぐに見えるのだけど……なにか、とても崇高なものを見てしまったような、うたれたような、しんとした気持ちに、なってしまうの……」
(そういうあなたを)
 口には出さず、七重は心中で呟いた。
(見ていると、僕のほうがそんな気持ちになる気がしますよ――)

■絆

「裏の公園で、ですか」
 ナースは小首を傾げた。
「あるいは、この病院で、ということででもいいのだが……要は、ジョギング中に亡くなったとか、あるいは陸上の選手だったような人物がいなかったかね」
「あ」
 小さく、彼女が呟くのを、顕龍は見逃さなかった。
「心当たりが?」
「ええ……でも……」
 話していいものかどうか、迷っているらしく、ナースは視線を泳がせる。辛抱強く、顕龍は彼女の言葉の続きを待った。
「昨年じゃなかったかしら……うちに入院していて、亡くなった男性の患者さんがいます。まだ若い人でした。マラソンの選手だったって、聞いたことが――」
「名前などはわかるだろうか」
「すみません……そこまでは。でも、たしかR……社の選手の方だったと思います」
「そうか。ありがとう」
 礼を言って、いちどは背を向けた顕龍だったが、ふと、思いついたように振り返ると、
「そうだ。つかぬことを訊くが――」
 もうひとつの質問を、ナースに投げかける。
 彼女の表情が曇った。
「ええ、そうなんです。実は彼女……」

「ビンゴ! やったね、七重」
 みあおがはしゃぐのへ、七重は唇に指をあて「静かに」とサインを送る。
「あ。ごめん」
 声を落として、みあおは言った。
 そこは、雫御用達のネットカフェの一画である。当のゴーストネットのぬしは、今日はいないようだったが、ここのPCを使っての、ふたりの調査は首尾よく目的の情報へと行き当たったようだった。
「顕龍さんが教えてくれた情報を元に検索しただけですよ。R商事のマラソンランナー、須藤健治さん、享年25歳」
「若いね……」
 画面に表示された、在りし日のランナーの画像を見て、みあおは呟く。
「聞いていた特徴とも一致するし、この人の亡霊ということで間違いないとは思うけれども」
「この画像を佳香ちゃんにメールで送って確認してもらったらどうかな?」
「そうですね。そうすれば……いや、待った」
 七重の指がマウスを操り、画面をスクロールさせてゆく。

  ……の大会では大会新記録を樹立。
  将来を嘱望されていたが、同年9月に――

「そうか……そうだったんだ」
 独り言のように、七重の口から言葉が漏れた。
「気づいたかね」
 いつのまにか、後ろに顕龍が立っていた。
「顕龍さん。それじゃやっぱり彼女は――」
「おかしいと思っていたのだ。二宮佳香、なのに、ハンドルネームは“masako”。本名ではないのなら、もうすこし、違った風に名前をつけるものではないかね」
「どういうこと?」
 みあおが、まだ事情を呑み込んでいない顔で首を傾げた。
「きみたちの歳では知るまいな。昔、そういう名の女優がいたのだ」
 苦笑する顕龍。
「彼女、部屋の中でもニット帽をかぶっていました。よく見ると、眉もお化粧で描いたものだったし……髪の毛が抜けちゃってたんですね」
「そういう病気なの?」
 七重は首を振る。
「抗ガン剤の投与を受けているんですよ。……あの場で病名はあえて聞かなかったけれど」
 彼は、画面を示した。

  ……の大会では大会新記録を樹立。
  将来を嘱望されていたが、同年9月に白血病で倒れ、
  惜しまれながら帰らぬ人となる。

 みあおが小さく息を呑んだ。
「白血病――」
「波長が合った――そう云っていたか」
「うん……でも」
 肩に置かれた顕龍の手を、みあおはぎゅっと握りしめる。
「佳香ちゃんも同じ病気だから……、それで、彼女の前にあらわれたの?」
「このことを彼女が知ったらどう思うでしょうか」
「でも、でもっ」
 みあおが勢い込んで言った。
「だったらなおさら、ふたりを結び付けてあげたいよ。同じ病気で……それで亡くなったひとなら、きっと佳香ちゃんの思いになにか応えてあげられると思うもの」
「あるいは、彼のほうにもなにか心残りがあるのかもしれん」
「この出会いが……双方にいい結果をもたらしてくれるかも、と?」
「可能性だがね」
「……そう――ですね。どのみち、僕たちに出来ることは橋渡し役でしかないですから」

■まぼろしの伴走

 隣室の迷惑を慮って、目覚ましのアラームは極力、音を小さくしてある。それでも、二宮佳香を浅い眠りから揺り起こすのには充分だった。
 仮にそんな準備をしなくても、消灯時間の早い病院での生活は、彼女に早起きの習慣を与えてくれていた。
 ブラインドを上げるが、窓の外はまだ暗い。
 窓を開けてみれば、ひんやりとした秋の空気が病室に入り込んでくるのだった。
 いつも、彼女は椅子を窓際に寄せて、ここから空がゆっくりと明けてゆくのを見つめるのだった。そうこうしているうちに、早起きな鳥たちが、チチチと挨拶を唄い始める。そんなとき、ふと、なにげなく下方へ視線を落とせば、公園のジョギングコースを彼が――
(居た)
 今朝もだ。
 音もなく、朝もやの中を駆けてゆくひとりのランナー。
 だが今朝は、その公園の茂みの中に、かれらが潜んでくれているはずだった。
 今日こそは、彼のことを知ることができるかもしれない。
 佳香は固唾を飲んで、走る青年を目で追った。

「しっ――!」
 七重が、鋭く囁く。
「あ……」
 みあおは、耳を澄まして頭を巡らせた。何も聞こえない。だが――
「来たな」
 顕龍が、低く、つぶやく。
 朝もやの中から、すっ、と浮かび上がってくるように、それは3人の眼前に姿を見せた。
 ブルーのランニングシャツに、トランクス。うす暗い中にも明るい真っ白なジョギングシューズを履いた、ひとりの青年である。
 うつむき加減に、しかし、一心に走るさまは、まるでコマ落としのフィルムを見るようにどこか非現実的にゆっくりと見えるのに、そのストライドは力強く、彼が熟達したランナーであることを語っていた。
 霧に濡れて滲むように、その姿はぼんやりとかすんで見える。すでにこの世のひとではない、幽冥の走者。
 彼女の云っていた通りである。
 不思議と、恐怖は感じない。むしろ、うたれるような荘厳ささえ感じてしまう。それは、彼のひたむきな表情ゆえか。
「!」
 七重は、われしらず、ランナーのゆくえをただ目で追うだけの状態に引き込まれていたことに気がついた。引き止めなくては――、そう思ったときには、しかし、すでに、みあおと顕龍が動きだしている。
 さっきまで、みあおが居た七重の隣には、ただ、ミルクコーヒーを入れた魔法瓶と、お菓子が満載のリュックが残されているだけだった。
 ふわり――、と、彼の鼻先に、青い鳥の羽毛が舞い落ちてきた。

「佳香ちゃん!」
「えっ」
 突然の声にはっと顔を上げると、窓からさっと飛び込んできた小さな影がある。鳥だ。青い小鳥が、病室に――
「嘘……」
 次の瞬間、病室にはみあおがいるのだった。
「みあおちゃん!?」
「説明は後! さあ、行こうよ」
「行くって、どこへ……」
「公園に決まってるじゃん。あの人に会いにいくの! 七重と顕龍のおじさんがひきとめてくれているから」
「そんな、私……」
「後で、私たちの報告を聞くだけでもいいの? 自分の目と耳で、彼を見て、声を聞いてあげてよ。ね? ここでずっと、遠くから見てるだけなんて……そんなの今までと変わらない。つまんないよ!」
 みあおは、佳香の手を取った。
「ちょっと怖いかもしんないから……目を閉じて!」
 言われるままに目をつむる。次の瞬間――
「あっ……」
 すうっ、と、体重が軽くなるのを、佳香は感じた。
(と、飛んでる……?)
 そして、なにかふわふわとしたものに背負われるようにして、自分の身体が外へと運ばれてゆくのを。未明の霧が、ひんやりと彼女を包み込んだ。

「きみ」
 ジョギングコースの前方に、先回りした顕龍が立っている。
「待ちたまえ。訊きたいことがある」
 だが。その声が届いているのか否か――
 真直ぐに向って来る走者は、その速度を落とす様子はなかった。
「……やむをえんか」
 なかば透けた亡霊のランナーと衝突せんかに見えた瞬間、うしろざまに、俊敏な動きで飛び退いた顕龍は、懐から指に挟んで取り出した長い針を、気合いととも放った。
 タン――、タン――、タン――!
 小気味よく、リズムを刻むかのように地面に突き立ってゆく針。
「…………」
 青年は……ふいに、足を止めた。
 まるで、今まで走っていたその道を見失ったように、戸惑っている様子だ。
「走り続けてばかりでは骨も折れよう」
 彼は、はじめて顕龍を認識したように、振り返った。
「時には立ち止まって、話でもどうかね?」
「あなたのことを……いつも見ている人がいるんですよ」
 ようやく、追いついてきたらしい七重だった。さほど慌てた様子もないのに、かるく息を乱していた。
「彼女に、会ってあげてくれませんか。……須藤健治さん」
「………………僕は」
 はじめて、青年が口を開いた。しかしそれは音声ではなく、人の意識に直接響く、ことばそのものだった。
「さ、佳香ちゃん」
 朝もやの中に、うつくしい青い翼が舞い降りてくる。
 それは瞬時にみあおの姿に戻ると、少女の背中を押した。
「あ」
 目を開いて、彼女はそこに立つ青年を見た。
「彼は、須藤健治さんといいます。昨年、二宮さんのいる病院で亡くなった方だそうです」
 七重が告げた。
「あ、あの……私……二宮佳香っていいます。私もあの病院に入院してて――、あの……いつも、窓からあなたの姿を……見ていました」
 青年は、じっと佳香を見つめていたが、やがて、
「僕はこの世の人間じゃないんだよ」
 と言った。
「君は生きている。死者の姿を追い求めたりしてはいけない」
 佳香はうつむいた。
「ちょっと。そんな言い方ないじゃん!」
 みあおが、腰に手をあてて、幽霊をものともせずに言った。
「佳香ちゃんはあなたのことをね――」
「生死とは生きた人間が決める尺度だ」
 仲裁するように、顕龍が口を開く。
「生死の境を越えて、人が交わってならんというのなら、君はなぜここにいる。なにか現世に残した思いがあるのではないかね」
「…………」
「よかったら」
 佳香だった。
「よかったら……それを私に話してくれませんか。…………さっき、私は生きてる、って言って下さいましたけど、私……もうすぐ死ぬかもしれないんです」
 七重とみあおの視線が交錯した。
「いつも……毎朝、早く目が覚めちゃって、窓から夜明けの空を見ながら、ぼんやりと考えるんです。ああ、私が死んだら、今こうして私が考えていることとか、私の記憶とか、そういうものは全部なくなっちゃうんだなぁ……って。そんなとき、あなたの姿を目にするようになったんです。あの人は、亡くなっても、ああやって、走っている姿が見られている。もしかしたら、私も、死んでから、この窓辺で空を見ている姿が、誰かに見られるんじゃないかしら、とか、そんなことを考えたりしながら……」
「死者の世界はうつろだ」
 亡霊のマラソン選手は言った。
「ここにいる僕も、本当の僕じゃない。ただ、もっと走りたい、走りたかったという僕の思いが、残り滓のようにただよっているに過ぎない。……君はまだ生きている」
「あなたがここにいるのは、それだけ、その思いが真摯で強かったからだと思います。……私、今、わかりました。私はそれに惹かれたんです。自分がこの先どうなってしまうにせよ、そんな強い思いを持てるようになりたい、って。……そう思えるようになったことを、あなたにはお礼を言いたいって、今はそう思います」
 妙にすがすがしい顔つきで、佳香は言った。
「みあおちゃん。お願いがあるの。病室から、私の靴を取ってきてくれない」
「あ……。うん、わかった!」
 青い小鳥が、ゆっくりと明るさを増しはじめた空を飛ぶ。
「……須藤さん。いっしょに走ってもいいですか。私たちが、出会えた記念に」
「二宮さん、走ったりして、身体は大丈夫なんですか。あまり無理は……」
「平気。平気です」
「なに、どうせ彼が歩調を合わせることになる。どのみちマラソン選手に追いつけるわけもない」
「そうですね。……どうぞお手柔らかに」
 佳香は、須藤健治に微笑みかけた。
 青年も、おずおずとした微笑で、それに応えるのだった。



「彼女の気持ち、わかるような気がします」
 七重がぽつり、と口を開いた。
「僕も身体が弱くて、入院したり、部屋から出られないことも多かったから」
 街は、すこしずつ目を覚まそうとしていた。
 東京に、また騒がしい一日がやってくる。静謐な幻想の、入り込む余地のない日常が。
「19歳、といったか。娘といくつも違わん。やれやれ……」
 顕龍のその呟きは誰に向けられたものであったか。
「白血病といっても、治らない病気じゃないです」
 七重が言った。
「大丈夫だよ。きっと」
 みあおはそういうと、大きく、伸びをした。
「早起きしたから眠いや。帰ってもう一回寝ようっと」
 空は、秋晴れのようだ。
 その目にしみるような青の中を横切って、ひこうき雲が伸びてゆくのを、3人は見た。
 佳香も、今頃病院の窓から、あれを眺めているだろうか。

(了)

□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

【1028/巌嶺・顕龍/男/43歳/ショットバーオーナー(元暗殺業)】
【1415/海原・みあお/女/13歳/小学生】
【2557/尾神・七重(おがみ・ななえ)/男/14歳/中学生】

□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■         ライター通信          ■
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

お待たせしました。『霧雨に消えた』をお届けいたします。
このたびはリッキー2号の“ゲリラ開け”調査依頼にご参加いただき、ありがとうございました!

ご覧の通り、地味ですが、しっとりとしたお話を目指したつもりです。

>巌嶺・顕龍さま
いつもありがとうございます。
年の差ありすぎで子どもたちとお父さんのようなチームになってしまいましたが。
ラストの台詞が、いちばんの本音でらっしゃるかもしれませんね……

>海原・みあおさま
ゲリラ窓を捕まえていただき、ありがとうございます。
これはみあおさまの仰るように「小さな恋の物語」だったのでしょうか。
最終的に、運命がどちらへ向くのかはわかりませんが、
みあおさまがいらっしゃっていただけたということは、もしかして……?

>尾神・七重さま
はじめまして! ご参加ありがとうございます。
病床の少女の依頼は、七重さまにはちょっと特別なものだったのでしょうか。
そのあたりの思いを表現できるように務めました。
そう遠くないイメージで描けていればうれしいのですが。

それでは、機会があれば、またお会いできればさいわいです。
(このような形での窓開をどの程度するかはわかりませんが……)
ありがとうございました。