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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


箱を興信所に届けましょう(中身不明です)

 |Д゚)ノ よー
 |Д゚) 頼みたいことがあるなーり。

 と、かわうそ?の住処にきてグリーンティーに偽られた青汁を飲まされたあなたに対し平然と依頼を言う。

 小麦色が持ってきたのは茶色い段ボール箱。大体大きさは人が両手で簡単に持ち運べるぽぴゅらーなもの。
 
 |Д゚) 草間に届けて欲しい。
 |Д゚) 中身見るな。

 と、かなり念を押されている。

 僅かに良い香りがするのは気のせいだろうか?
 コレはどこかで嗅いだようだが……
 箱を見ていると「そんなに見つめちゃいやん」と箱の思念を感じたので気持ち悪くなり忘却の彼方に。
 報酬もかなり良い。彼の好物の1人につき冷凍本マグロ1匹って凄いんでは?(そろそろ旬じゃなかった?)

 ただ、
 |Д゚) 草間たけぴーや零ちゃんに焔、もちろんすぴ、五月にエヴァにも色々な人物にバレないようにどどーんと草間のデスクにおくんだばさ。
 |Д゚) 能力多様、箱嫌がるから。

 いやはや厄介な、依頼ですな。まったく。


1.住処にて
 意外も意外に青汁を苦にもしなかった人物がいた。
|Д゚) やりよる
 シオン・レ・ハイと近衛誠司はいつも飲んでいるかのように、無言でおかわりを申し出ている。
 とはいうものの、かわうそ?の住処に入ってきたのは彼ら2人だけ。
|Д゚) やはりオリジナルでないとむりか
 と、かわうそ?はおかわりを持ってきた。
 シオンの目も誠司の目もかわうそ?に興味津々である。
|Д゚) ベクトル、違う
 シオンの目は如何にも「カワウソっておいしいのでしょうか〜」とこの謎の小麦色を食べることが出来るなら、という目。誠司は義理の妹氷雨雪野からこの生き物事を聞いているため、好奇心がある。
「君がかわうそ?って言うのかね?」
|Д゚)ノ かわうそ?なのだ。
「妹と仲が良いと」
|Д゚) ぉぅぃぇ〜
と、のんびり会話しているところがまたかわうそ?にとって
|Д゚) なかなかやりよる
と、思わせる。
シオンの、食欲がかわうそ?にずっと向けられているのに少し怯えつつも、かわうそ?は2人の前に箱を出してきたのだった。
|Д゚) 興信所まで届けて、条件は(中略)報酬は1名につき本マグロ1匹
と、かわうそ?が言う。
とたんに、目の色が変わるシオン。
「ハイ!」
と、左手を真っ直ぐ挙げて依頼参加をもうしでたのだ。
マグロ。そう本マグロ。あまり一般人に口に出来ない代物、特にトロは口に出来ない。びんぼーにんで生活しているシオンはまさに素晴らしい報酬である。
嬉々としているシオンに対し堂々としている誠司は、
「ふむ、此の箱を届けるだけか。いつも暗件ばかりだから息抜きも良いだろう。それに能力の多様禁止も面白いか」
と、依頼を受ける。
此方は好奇心かららしい。
|Д゚) きまり。
ナマモノはドアを開けると、見知った通りに“繋げた”。
|Д゚) 20km程 のんびりでもいい。ただ、興信所の住人にばれちゃいやん
「わかりました」
「わかった」
小麦色の言うことに頷くシオンに誠司だった。


2.興信所追い出し
 不思議と軽い箱。誠司が持って運ぶ事になる。
 シオンは真っ先に興信所に向かうという。人払いをするためらしい。誠司からくさやとドリアンの資金を強請ってみると、すんなり渡す近衛警視正。マグロの価値と息抜き度合いに秤をかけたら大した額でもない。
「ゆっくり来て下さいね〜」
と、シオンは手を振って走っていった。
「何をする気だろう?」
 目的地の人払いをすれば、このお遊び依頼もらくに終わる。問題は途中で興信所の家族に出会うことを危惧しなくては行けない。
 シオンの行動を信じ、彼は箱をもって歩いていった。
 後ろのかわうそ?の住処はいつの間にか消えているのも知らずに……。


 シオンの計画は実にはた迷惑極まりない。
「なんだ? 今事件はないが? 何か用か?」
「シオンさんこんにちは」
「にゃー」
 興信所は相変わらずな雰囲気だが、草間が何かニコニコしている。
「どうしたんですか?」
 シオンが聞いた。
「なに、競馬で大穴当ててな」
 と、自慢ぶる草間。
「其れは良かったですねぇ」
「多分半年分の運を使い切ったと思います」
 零がとんでも無いことを口にしている。
「丁度良かったです♪ ではお祝いにお昼を手伝います」
「はいど……」
 興信所の皆は固まった。
 そう、くさやとどりあんの強烈な臭さに行動できないのだ。
 シオンも臭さの抵抗判定を成功して、台所でくさやを焙り、ドリアンをプリンにする。
「くさいよー、おねえちゃぁん」
 五月が泣いて零に抱きつく。
「嫌がらせか!」
 草間は怒鳴る。しかし息を吸い込んだ後に臭さに咳き込んだ。
「くさやはお酒のおつまみに最高ですよ〜」
「いや、くさやは分かっているが、ドリアンはどういう事だ! この狭苦しいところでするもんじゃないだろう!」
 色々言い合いをしている中、あっという間にくさやとドリアンフルコースが出来た。
 もう、興信所内はくさやとドリアンの臭さでその場に要ることは不可能だった。
「どうするんだよ!」
「いつものことですね」
 怒る草間に、意外に冷静な零。
 赤い猫と五月は、もう逃げている。饅頭うさぎのすぴを連れて。
「では、臭さをとれるまでどこか良いところでお食事を……」
「まて、誰が出すんだ?」
「草間さんです」
「理不尽かと思うけど、兄さんが適任かと」
 シオン、零は草間をみる。
「……競馬当てたというの黙っておけば」
 後悔先に立たず。
 シオンには文句をいって何とか追い払えるが、実のところ、シオンが来る前に妹とどこか食べに行く約束をしていたのだ。
「わかった、ここにいるのは苦しい…」
 すっかり窓を開け放ち、草間一行と、シオンは草間の奢りで外食に出かけたのであった。


3.おきらく運送?
 日々、事件を追いかけて犯人を捕らえたりするのが警察のお仕事。今回は非番のようなのんびりとしたお仕事。
「ゆっくりとした宅配だな」
 箱のことは何とも思っていない近衛誠司。
 謎の生き物の頼みが何かとおもしろそうだから引き受けた。
 20kmと言っても、バスなどを使えば、あっという間だ。
 シオンからの連絡は入らないし、くさやとドリアンを買っていくという彼の行動に今の興信所がどんな地獄になっているか思っただけでも苦笑してしまう。
「あれ? 近衛警視正」
 誠司が歩いているときに見知った顔にであった。
 不動望子、警視庁超常現象対策本部オペレーターにして巡査である。制服ではなく、彼女らしい大人の服装をしていた。
「ああ、不動くん。非番か?」
「はいそうです。買い物をしようと思いまして、警視正はどうしたんですか?」
 望子は聞いてくる。
「なに、雪野の友人……というのか、かわうそ?の道楽に付き合っているだけだ」
 といって、箱を見せる。
 普通の箱。
 どうみても普通の段ボール箱。
 2人から観ればである。
「わたしもついていって宜しいでしょうか?」
「ああ、かまわないぞ」
 と、途中参加であるが望子と一緒に目的地に向かっていった。
 バスを使い、一緒に買い物を楽しんでる2人だが、ある人に遭遇。
「あ、不動くん箱をもってくれないか」
「え? はい」
 と、渡すと誠司はかわうそ?もビックリな速さである方向に走っていった。
「え――――! なんで―――――!? 兄さん!?」
「ゆーきーのー! げんきかー!」
 公衆の面前で、誠司は通りすがりの婦警さんに抱きついたのだ。
「兄さん! 兄さん! 場所を考えて下さい!」
「警視正、落ち着いて下さい」
 婦警さんは氷雨雪野という。自分が勤めている交番で人気者の婦警さん。誠司は彼女の義理の兄に当たる。
 望子は説得を試みるが、涙目で泣きついているこの男を止められない。
|Д゚) おちつけシスコン
「……うわ! なぜお前がいる!?」
 しかし、たった一言の小麦色の言葉で、我に返る警視正。
|Д゚) ゆきのんと一緒に、パトロール♪
「む、さては自分で置くのが面倒だから、俺に頼んだのか?」
|Д゚) ちがーう、箱から頼まれた。
「おい、箱からって? どういう事だ!」
|Д゚) 謎〜。
「謎ですますな!」
 と、言いあうシスコンとナマモノ。
 不動望子が割り込んで
「かわうそ?さんっていうのね、私不動望子です」
|Д゚*) やー望子美人〜
「こら〜! 俺の話を最後まで!」
 なにかと賑やかになっての遭遇であった。

|Д゚) と、いうわけでー
 と、何だかんだと歩きながら事情を説明していくナマモノ。
「そうなんだ。かわうそ?クンなんでも出来るのね」
「可愛いですね」
 と、かわうそ?を抱っこして何故かついてきている婦警、氷雨雪野とナマモノに興味を示す不動望子。
 かわうそ?と従妹が親しくしていることに苛立ちを隠せない近衛警視正。
 しかし、そんな嫉妬オーラは、望子やかわうそ?に効いていないし、この小麦色が妙な形で雪野を護っているようだ。
 興信所がある通りに出たときに、皆は顔をしかめる。
「くさやとドリアンの混ざった匂い……」
「く、臭いですね」
|Д゚) うむ
 微かであるが近づくに連れて匂いがキツくなっている。
 無事に失神者もでずに、興信所までたどり着いた。
「張り紙がありますね」
 望子が指さす。
〈悪臭でご迷惑おかけしますがしばらくご辛抱ください〉
「シオンの作戦は成功したのか」
|Д゚) みたいー
「ではさっさとコイツの依頼を済まして逃げよう。この臭さは耐えられん」
 誠司は、息を止めてダッシュで駆け上がり、箱を草間のデスクに置いて、
「帰るぞ……服に匂いが付いたらたまらん」
「そうですわね」
「うん」
 と、まるで泥棒のお勤めが終わったように3名と1匹は興信所から去っていった。


4.仕事の報酬
 いつの間にか、住処に移動している一行。
|Д゚) 報酬のまぐろー
「頂きます」
 シオンは上機嫌でマグロ一匹を貰う。いや、貧乏人にはこれほどのごちそうはないだろう。
「まったく、神出鬼没……だな……」
 誠司も渋々、マグロを貰った。
 望子にも特別にマグロをわたしたかわうそ?
 因みに雪野は仕事のためにこっちに来ていない。
「かわうそ? 今度ゆ……」
 と、誠司がかわうそ?に言いかけた時

|Д゚) 皆さんご苦労様、また〜
 と、かわうそ?が言ったとたん……
 3人は、とある交番に立っていた。
 目の前には氷雨雪野が立っていた。
「え――――――――――――――っ?!」
 ゆきのん悲鳴2回目
 本日の東京の一部は奇妙な平和さだった……かも。


■登場人物
【3356 シオン・レ・ハイ 42 男 びんぼーにん(食住)+α】
【3452 不動・望子 24 女 警視庁超常現象対策本部オペレーター 巡査】
【3805 近衛・誠司 32 男 警視正】

■かわうそ?から通信
|Д゚) またあるかもー
|Д゚) そんときゃ宜しく〜
|Д゚) 新規参加者3名有り難しと滝照いっている。
|Д゚)ノシ んじゃ、縁あれば