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<東京怪談・PCゲームノベル>


坂川探索


「ヘェ。私を連れて宝探しがしたいト仰ル?」
「そうそう」
 廃ビルの前で拉致されたデリク・オーロフは自分の腕を引く見知らぬ少年に問いかけた。少年は至極楽しそうに首を頷かせ、幾らも歩かぬ内に薄暗い路地へとデリクを連れ込んだ。そこでは既に三人の人影が二人を待ち構えていた。
「ようこそ宝島へ」
 戯けた調子でデリクを拉致した少年が言った。それがあまりに滑稽で、デリクは口元に手をやって笑った。
 路地裏でデリクと四人の人間が対面する形になった。デリクから向かって、右からカワライ、発掘屋、スズキ、運び屋というらしい。カワライという少年が順番に指を差して名前だけデリクに紹介するという簡単なもので、カワライの他は誰も口を開かなかった。ただ、最後の運び屋とかいう胡散臭い輩だけが微笑んで会釈した。
「デリク・オーロフです」
「よろしく、デリクさん」
 運び屋が首を傾けて言った後、アンタもとんだ災難に巻き込まれたもんだな、と続けたのは発掘屋で、デリクは曖昧にええマァ、などと返した。災難かどうかは兎も角、巻き込まれたという点には頷ける。
 路地にはwarningと刻印された木箱が積んであり、何かと問えば爆弾だという。爆発はしないと言われたが本当のところはどうだかわからない、と。その説明を聞いているデリクの横で、カワライが木箱に被せられた青い布を捲って箱の中を漁り始めた。巻き添えを食うのは御免だが、仮にここで爆発が起きても自分だけは助かるという自信がデリクにはあった為、心配そうな表情だけ浮かべて、何かを探すカワライを見ていた。
 彼らの説明によれば、宝とはつまり曰く付きのアンティークであり、ゴミ箱の中身を撒き散らしたようなこの街でそれを探すという事らしい。デリクは自分が今立っている場所から見えるものに視線を走らせた。雑居ビル、電気コード、錆びた物干し竿、紙くず、warningの刻印付き爆弾。街中に微かに感じる淀んだ気配の中には、そういう「曰く」のあるものも少なくないかもしれない。
 丁度良い暇つぶしになるかもしれない。新しいもの好きのデリクは「宝探し」という言葉に少なからず心惹かれていたし、初めて足を踏み入れた坂川という歪んだ街にも、若干の興味があった。
 漸く何か探し出したカワライがデリクに向かって指を三本立てた右手を見せた。
「で、売価の30%がオニィサンのものになるから」
「報酬はどうでもいいですヨ」
 は、と間抜けに口を開けたのはカワライだけではなく、他の三人もそれぞれ驚いた顔でデリクに視線をやった。
「街の案内も兼ねて面白い話を聞かせていただければ、ソレで」
「え……マジ?」
「ええ」
 急に喚いて喜びだしたカワライはまたデリクの腕を取って走り出した。咄嗟の事で、少しの間後ろ歩きをする事になってしまったデリクは、路地に取り残された三人の姿を視界に入れていた。通りに出て三人が見えなくなってから、デリクは横のカワライに、
「私の腕を取ったコト、後悔しないようにネ」
と、囁いた。
 デリクを見上げたカワライは、口角を歪めた狡賢そうな笑みを浮かべ、上等、と返してきた。


 これ地図ね、とデリクは黄ばんでいる上くしゃくしゃになっている紙を渡された。路地でカワライが探していたのはこの地図だったようだ。手書きの地図は定規を使った形跡のない揺れた線で描かれていて、見にくい事この上なかった。
「ところで」
 急にカワライがデリクの前に立ち塞がった。地図と周囲を見比べながら歩いていたデリクは彼にぶつかる事は免れたものの、面食らったのか間抜けに立ち尽くしてしまった。
「アンタのそれは役に立つのか?」
 カワライがまるで銃でも突き付けられているように両掌をデリクに見せて聞いた。射通すように強い目がデリクの瞳にしっかり照準を定めている。
 目は口ほどに云々という言葉がある。しかし、デリクは口がどれほどのものかとしばしば思う。所詮この世は腹の探り合い騙し合いができない人間は損をするような世の中だ。デリク自身、本音を口にする機会など極めて稀であるから、余計に、口がものを言ったところでどうなるものでもないと思ってしまう。寧ろ目の方が正直ではないか、とも。
 目の前の少年は言葉も態度も不躾だ。しかし、正直とも言える。ある意味で青いとも言える言動が、自身とは正反対の性質が、デリクは少し気に入った。
「あなた次第で。あるいハ――」
 役に立つかもしれまセン。
 デリクの返事に満足したのか、彼はハッと鼻で笑ってデリクに背を向け歩き出した。
 背を向けたままのカワライはやる気の感じられない声で街案内を始めた。デリクが地図を正確に読み取っているとすれば、今歩いている道は中心街という場所に通じている筈だ。
「一応、この通りが一番、大きくて綺麗」
 これでか、とデリクは心中で呟きながら、歩く度に砂の擦れる音がする通りを見渡した。車道があるくせに車の一台すら通るの見ていない。
「車はあまり通らないのですカ?」
「たまに通るけどね。車だとちょっと不便なんだよ」
 どうして不便なのか訊ねようとしたのだが、カワライの「着いた」の声の為に結局デリクはその質問を飲み下した。理由は薄々わかっていたし、何よりそんな些細な事はもうどうでも良かった。
「ここが中心街」
 カーブを曲がると道幅が狭くなった。そこには胡散臭い店ばかり並び、店と同じくらい胡散臭い雰囲気を纏った人間で賑わっていた。


 カワライは、自分は曰く付きの品を見分ける目が全くないから、それはデリクに一任する、と言った。その代わり約束通り、デリクが品物を探している間に街の話なんかをするから、とそれが当然と言うようにあっさり口にしたカワライに誘われて、デリクは中心街の店に足を踏み入れた。
 最初に入った店は普通の雑貨屋のようだった。しかし、狭い店の中には人が歩くスペースもままならない程の商品で埋め尽くされている。デリクは一瞬店の奥に入る事を躊躇したが、遠慮なくずかずかと、棚に乱雑に積み重ねられた商品を落としながら進むカワライの後に続いた。
 これどう? と言いながらカワライが差し出したのはやけにリアルな色をした大きめのスカルだった。まるで魔術儀式で使うような形だったが、よくあるイミテーションである。
「駄目ですネ」
 全くもって。全然。そういう表情でデリクは首を振った。
「何故ソレを?」
「俺が欲しかったから」
「なるほどネ」
 単純明快な答えにデリクは笑みを洩らした。
 次に連れて行かれたのは蛍光灯の数が絶対的に足りていないドラッグストアだった。ここでは銃弾を購入できるらしい。カウンターに座っていたのは黄色のニット帽をかぶった好々爺であったが、カワライによれば彼はとんだ食わせ者らしい。これはその店を出てから彼が言った事だが、あの好々爺然とした老人は戦車一台とまともにやり合えるような危険人物だという事だ。
 その後、中心街を歩き回る間にカワライは幾つかデリクに話をした。その全てが『アンタが面白いと思うかどうかはわからないけど』という言葉から始まるものだった。
 デリクがカワライに拉致された廃ビルの南側に、かぶらき、という露店が集まった場所がある。そこに時折かなり性能の良い義肢を売る店が出るらしい。その売人は奇跡を操りどんなに細かい神経も完璧に繋ぎ合わせるという噂も広がっている、という話。
 坂川にはまだまだ未確認の場所があるが、その中でも異彩を放っているのが白壁のマンション。不思議な事に街のどこにいても見る事ができるそのマンションには行き着く事が不可能なのだという。ある部屋のベランダに白いシーツが干してあるのだが、それが部屋に取り込まれた所を見た者はおらず、そこに住んでいる住人にあった者もまたいない、という話。
 JR坂川駅から徒歩一分程の所に色々な人間が勝手に住んでいるアパートがあるらしいが、電車が通る度に窓ガラスが吹っ飛ぶ。電車の振動等が原因ではないようだが、住人は皆もう慣れてしまった為それ程取り沙汰されてはいない。元々ボロい建物だから今更窓が割れた位でごちゃごちゃ言ってられねぇだろ、と自身もそのアパートの住人であるカワライは笑った。
 忙しなく舌を動かしていたカワライの話が粗方失速したのを見逃さず、ところで、とデリクは口を開いた。
「一つずつ店を回るのもそれはそれで面白いかもしれまセン。しかし、効率的ではないと思いますヨ」
「まあ一日じゃ回りきれないな」
「このままでハ埒が明きませんから、的を絞ルというのはどうでス?」
「良い考えだ。で、何にする?」
「カレイドスコープ……万華鏡を探してみまショウ」
 古来より人々を魅了するものには念が付く。日本では明治時代に「百色眼鏡」という名で万華鏡が広まったが、当時の人々は絶えず形を変えるその光景に魅了されたに違いない。現代でもそれは変わりなく、煌めく光の造形は人々の心を掴んで放さない。強い念の付いたものは次第に『もの』ではなくなる。あやかしへと変化するのだ。良い方向に向くものもあれば悪い方向、則ち人に害を為すものになる場合もあるが、どちらにしても興味深い材料だろう。『宝』と呼ぶに相応しいのではないか、とデリクは考えていた。
「万華鏡ねぇ」
「ないデスか?」
「いや、ないって事はないんだ。探せば何でもある場所だから、ココは」
 眉根を寄せて考え込んでしまったカワライは暫くすると小さく、あ、と呟き、あるわ、とデリクを見上げて言った。
「偏屈なおやじが道楽で集めてんだけど、もしかしたら、そいつから買い取るのに金かかってモト取れないかも」
「そういう事なら大丈夫です」
 相手を口車に乗せるのが得意なデリクである。そういう事態になれば勝ったも同然、デリクは自信満々に微笑んで見せた。
 了承を身振りでしめしたカワライは、こっちだ、と奥を示し、二人は中心街を更に奥へと進んだ。


 その店はいかにも汚かった。中心街にある店は大抵どこも汚いのだが、それにしてもその店はかなり汚いといえる部類の外観だった。ドアはガラス製だが店内は見えない。煤けているからだ。
「ここ……ですカ?」
「そ。昭和の匂い残ってる店だろ」
 少し重そうに、体を押し込むようにカワライがドアを開けた。カラン、と鈴の音が聞こえた。
 デリクは店に入ると、ぐるりと中を見回した。それなりの広さのある店だったが、丁度中心に臙脂色をした一メートル四方の柱が立ててあった為、心無しか狭く感じた。埃の被った棚の上には古めかしい玩具が並べられている。どうやら玩具を売る店らしい。からくり人形のようなものもあり、ちょっとしたコレクションのようだった。
「おっさん、万華鏡とか集めてなかったっけ」
「ああ、なんだお前、買う気か?」
「御眼鏡に適うのがあればね」
 ショーケースに寄りかかり、店主らしき偏屈そうな中年男性に話しかけると、カワライは左手でデリクを呼んだ。
 店主は木箱を取り出してガラスケースの上に置いた。覗くと、様々な形の万華鏡が入っている。ケースに入ったものが二、三あったが、ほとんどが万華鏡それ自身のまま入っていた。
 一つ一つ、丁寧に箱から出していく店主の手付きを見て、デリクはこの人物がこれらの商品を大切に思っている事を悟った。不意にカワライが買い取るのに金がかかる可能性を示唆した事を思い出した。
「コレ、面白いですネ」
 デリクはロボットのような形をした万華鏡を指差した。純粋に形が面白いと思って言ったのだが、カワライは何か違う意味で取ったらしく、目を輝かせている。
「遊び心があってなかなか良いだろう? 覗いて見るとわかるが案外素朴なオブジェクトなんだ」
 幾分表情が和らいだ店主の言葉に促され、デリクは覗き穴に目を当てた。すると、なるほど店主の言葉通り、素朴でシンプルな色合いの華が咲いていた。デリクは無意識に感嘆の声を漏らしたが、そんな彼の心情にはお構いなしにカワライが無粋な事を聞いた。
「幾ら?」
「¥37000」
「高っ、ぼったくりだろ!」
「馬鹿言うな、これはかなり安い方だ。正規で買うならもっと高くなるぞ」
「でしょうネ」
「あ、そうなの?」
「ええ、造りも凝ってますし、それくらいにはなりますヨ。それにこちらにあル商品は全て状態が良いですカラ、今仰られた値で買えるのなら得デス」
 でもなぁ、とカワライは顎に手を当てて考え込んでしまった。何もデリクはこの万華鏡に曰くがあるとは言っていないのだが、カワライは完全に思い違いをしているようだ。しかし、わざわざ誤解を解くのは面倒な上この状況では適わない。結果としてデリクはカワライを放っておいて店主の出した美しい万華鏡の数々に視線をうつす事となった。
 単純な筒状のものから天体望遠鏡に似た形のものまで様々だった。その道に精通しているわけではないデリクにも、それらが価値のあるものだという事は自然とわかった。何故こんな街のこんな店に、とデリクは思ったが、きっと場所よりもこの店主に引き寄せられて、万華鏡が集まってきたのだろう。彼なら自分たちを大切にしてくれると万華鏡なりに感じ取っているに違いない。素敵な事だ。
 右から「百色眼鏡」と書かれている古びたケースが特に目を引いた。何気なく手を伸ばし、止めた。
 視界の端の段ボール。
「すいまセン、そちらは――」
「ん? ああ、それは壊れちまった奴だ。覗いても光が入らない」
「見せていただいてモ?」
 不思議そうな顔をしたが店主はすぐにその段ボールを出してくれた。早速横からカワライが一つ取り、ああ本当だ、と言ってすぐに戻した。
 デリクはカワライが戻した赤い筒の万華鏡を覗き込んだ。
(これは……)
 赤い薔薇が咲いている。
「見えないだろ?」
 カワライの声に、適当な返事をした。心臓の辺りが圧迫されたように痛んだ。
 ゆっくり回していくと、薔薇は一層華麗に開いた。暫くの間その様に圧倒されていたが、万華鏡の中に広がる世界に異変が起きた。
 赤い色が占めていた世界に、急に黒く細い筋が入った。それは薔薇に近付いていくと、赤い色を呑み込んでいく。視界に赤が消えた時には、曖昧だった細いすじは八本の足を持った黒い蜘蛛になった。
 見つけた、デリクはそう思った。
「これをいただきたいのデスが」
「なんだ、見えないモン買ってくのか。変な野郎だな」
「私になら直せマス」
 芝居がかった動きで左手の中の万華鏡に右手を添えた。
「少なくともココで眠っているより、この万華鏡も幸せだと思いますヨ」
「……」
 店主はむっと黙り込んでデリクを見やった。胡散臭いと思っているのがありありとわかる表情だった。しかし、最後の言葉が効いた。
「わかった、持ってけ。金はいらねぇよ」
「本当ニ?」
「他にもあったら持っていけば良い」
「ありがとうございマス」
 満面の笑みでデリクが礼を言うと、店主はフン、という表情でガラスケースの上に広げた万華鏡を片付け始めた。カワライの鳴らした口笛が乾いた音を響かせた。
 デリクは左手の万華鏡に大きな満足を感じていた。抑えきれない喜びが徐々に彼の唇の端を上げ、最後にはもう一度微笑んだ。



「営業妨害だ、帰りな」
「ひどいよ蓮さん」
 カワライと運び屋と共に坂川を出たデリクは二人に連れられて『アンティークショップ・レン』に向かった。初めて訪れた場所で目の当たりにしたのは、東洋系の美女が開口一番店に入ってきた人間を追い返すという、他ではちょっとお目にかかれない光景だった。
 デリクがカワライの案内の下探し出した宝を売る為にやってきたのだが、店内には一目見てそれとわかる品ばかりが置いてあり、彼は正直な所少々面食らった。中心街の店並みに商品が溢れている上、その全てが曰く付き、最初に説明をされてはいたが、実際目の前にしてみると感動に近い思いを抱いた。
「違うって、今日はちゃんと売りに来たんです」
 ホラ、とカワライが示した方、つまりデリクに目をやり、品定めするようにデリクを上から下まで何度も視線を滑らせた後、蓮と呼ばれた女はニヤリと笑った。女性が見せるには少し品がない笑いだったが、デリクは不思議と悪い気分にはならなかった。代わりに、はじめまして、という言葉と笑顔を彼女に向けた。
「それで、品物はなんだい」
「これでス」
 デリクは中心街で手に入れた万華鏡をスーツの胸ポケットから出した。受け取った蓮は覗き穴をちょっと覗いただけで納得したらしく、ろくに確かめもしないで数枚のお札をカウンターに置いた。
「あれ? あっさりしてるね」
 運び屋が言うと、
「良いんだよ。じゃあ、また宜しく頼むよ、特にあんた」
と、デリクを顎で指した。


 駅前に戻った時、運び屋が切り出した。
「はい、約束通り売価の30%。領収書いります?」
「え! オニィサン報酬いらないって言ったじゃん!」
「デリクさんが承知してても俺は承知してないよ。それで、領収書は?」
「イエ、結構デス」
 領収書は断ったが報酬は断りきれず、運び屋が強引にデリクの手の中にお札と硬貨を詰め込んだ。それで仕事は終わったと別れを告げて駅構内へと消えていった運び屋の背中を見送り、見えなくなった所でデリクはカワライに顔を向けた。
「どうしまス?」
 勿論、報酬の事だ。
「ミスターは怖い人なので、持って帰って下さい」
 溜息を吐いて肩を落とすカワライがなんだか可笑しかった。
「今日はありがとうございまシタ」
「いーえこちらこそ。気が向いたらまた来れば、道案内くらいするよ」
「ええ、ありがとウ」
 ただし、蓮さんに手ェ出すなよ。
 声を潜めて凄んだカワライは目をギラギラと光らせていた。その必死な様子に苦笑しながらデリクは頷いた。
 俺地下鉄で帰るから、と片手を上げてカワライが去っていった。急に現れた少年は名残というものを微塵も感じさせずに彼の日常へと戻っていった。
 デリクは例の店で譲り受けてきた、先程売った物とは別の万華鏡を取り出してみた。それは売った宝と同様、普通の人間には真っ暗闇しか見えない物だ。
 覗き込むと、狼が住んでいる。鋭い牙を剥き出しにした狼が、虎視眈々と獲物を狙っている。
 奇妙なまでの類似にデリクは自嘲した。今日の成果は幾つかの出来事と僅かな報酬とこの万華鏡だ。
 まあ暇つぶしにはなったか。デリクは万華鏡をしまって駅へと入っていった。
 狼は体勢を変えて俯せると、大きな欠伸をして寝息を立てた。




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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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[PC]
・デリク・オーロフ 【3432/男/31歳/魔術師】


[NPC]
・カワライ
・スズキ
・発掘屋
・運び屋

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■         ライター通信          ■
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 デリク・オーロフ様

 この度は「坂川探索」にご参加いただきありがとうございました。ライターのsiiharaです。
 とても個性的で魅力溢れるデリクさんに同行していただけてとても光栄です。
 素敵なキャラ設定を色濃く出せるような場面が中々なかったのですが、デリクさんの息抜きの手伝いができていたら嬉しく思います。
 万華鏡、という事でデリクさんのようにミステリアスな品物が見つかりました。ノベル内では曖昧な表現になっていますが、デリクさんの読み通り良い値がついています。狼の住む万華鏡は記念としてお受け取り下さい。
 NPCが途中で語った面白いとは言えない妙な情報は今後ご使用いただいて構いません。もしまた坂川にいらっしゃる事がありましたら、参考にしてみて下さい。

 それでは、今回はこの辺で。またの機会がありましたら宜しくお願いします。