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緑の記念日
いつのまにか習慣になった、藤井家の目覚まし時計――どれほど持ち主が遅くに寝ようとも、そして今日は世間で言うところで祝日に値していようとも、この『時計』は構わず定時にやってくる。
「持ち主さ〜ん、起きてなの〜朝なのぉ〜」
ゆさゆさゆさゆさ。
小さな手で蘭は懸命に揺さぶってみる。彼を真似て、新緑色の小さなクマのぬいぐるみもゆさゆさ。
最初は控えめに、それから徐々に強く。
だが、相手からは一向に反応が返ってこない。
「むう……しかたないなの。クマさん、一緒にいくなの」
大きな銀の瞳とつぶらな黒い瞳がちらりと交わされ、コクリと頷きあうと、
「持ち主さーん!おはようなの〜っ!」
ぼすんっ。
ぽすん。
「―――んあっ!?」
毛布を身体の下に巻き込んでまるくなっていた葛の上に、見事な二重飛込みが披露された。
「持ち主さん、起きてなの。もう朝なの〜」
ぱふん。もふもふ。
「おにぎり作ってくれる約束なの〜作ってなの〜」
ぱふぱふもふもふ。
華奢な白い手と、ぬいぐるみの腕が、葛の頬を両脇から適度な強さで叩いてくる。
「……うう……蘭……クマも……か……?」
寝惚けた視界に、緑の少年と新緑色のクマのぬいぐるみがいっぱいになって映りこむ。
眠気が強すぎて、まったく頭が働かない。
「……昨日、遅かったんだよ……もうちょい、寝かせてくれ………」
毛布の端を引き上げてすっぽり頭まで隠すと、ごろりと寝返りを打って彼らから逃れるようにベッドの足側へ転がった。
「起きて〜なの、持ち主さ〜ん!じゃないと、ロケット発射しちゃうなの〜いいですかぁ?」
少年とクマの『起きて攻撃』は、更なる段階に進もうとしていた。
「……好きにして……くれ……」
眠くて眠くて仕方がない。このまま眠らせてくれるなら、もうなんでもいい。そう考えてしまうほど、こんな時の判断力は著しく低下しているものだ。
「じゃあ、いくなの〜」
だから、葛は今日もむざむざと『目覚まし機能』を最終段階に進ませてしまった。
蘭がベッドの端でぐぐっと屈む。
クマも同じく、ぐぐっと屈む。
そして、
「せーのっ!」
思い切り溜めた反動で、スプリングの効いたベッドから思い切り飛び上がって、
「おっはよーなの、ジャーンプっっ!どっかーんっっ」
「うあぁあ―――っ!?」
どすんっ。
ぼすっ。
先程よりもはるかに重厚な攻撃を腹部に受けて、悲鳴と共に葛は完全に覚醒し、そうしていつもどおりの藤井家の朝が始まった。
手櫛で適当に跳ねた髪を整え、朝食と約束のおにぎりをつくるために葛はパジャマのままでキッチンへ向かう。
その後ろを蘭とクマがとことこぽてぽてと追いかけてきた。
「そういや、おにぎりなんか持ってどこに行くんだ?」
彼らのためにちょっとだけ歩調を落としながら、ボンヤリと振り返って問いかける。
「うんとね、今日ね、今日ね、僕、お友達とクマさんと公園で遊ぶ約束したなの〜」
ニコニコ笑って一生懸命報告する蘭の横で、クマも一生懸命身振り手振りを添えてくるのだが、これのせいか、最近この2人が双子の兄弟に見えてしかたがない。まったくもっていいシンクロ率だと思う。
「でねでね、僕はおにぎり係で友達はおかず係なの〜」
「ん?トモダチ?」
「うんとねー、依頼でいっしょにがんばったヒトと仲良しさんになったなの!それでね、一緒に遊ぶなの!」
「遅くなるのか?」
「ならない〜えっとね、お日様が沈む前には帰ってくるなの〜」
「了解。気をつけていけよ」
「は〜いなの!がんばって気をつけるなの!クマさんもいっしょだから、もっと安心なの〜」
両手を上げて返事をする蘭の横で、新緑クマも同じように両手を上げて見事なシンクロを披露した。
うきうきワクワクとした雰囲気が彼らから存分に伝わってくる。
父の元からリュックひとつでここに来たオリヅルランの少年は、気付くと葛以外のいろんな人間と接触し、そして着々と交流の輪を広げていた。
はじめは共通の人物ばかりだったのに、気がつけば自分の知らない者が半数以上を占めていたのだ。
いつのまに……とも思ったが、カレンダーの日付が目に入った時、葛はその答えを得られたような気がした。
「ああ、そっか……もう、1年になるんだ……」
ひとりで目覚ましをかけ、ひとりで起きるしかなかった毎日。ひとり分の食事。ひとり分の生活用品。大学から帰ってきても当然部屋は冷たく、電気も自分で点けなくては暗いままだった。
大切なものも、執着するものも、何もなかった1年前の自分。
だが。
だが、あの日から自分の日常は確かに変わったのだ。
いま、この部屋の端にはクリスマスにもらったモンスターぬいぐるみのビーズクッションが増え、卒論用の資料とパソコンしか乗っていなかったはずの机には、研究室に出すレポートに混じって観葉植物用の栄養剤が置かれている。
大学から戻ってくれば既に明かりは点いていて、食事も2人分を普通に作るようになり、そうして歯ブラシやマグカップ、食器に毛布と、客用ではなく蘭専用のものがどんどん増えた。
自分にとっての『日常』――自分にとっての『当たり前』が、いつのまにかすっかり様変わりしてしまったことに、葛は少なからず驚きを覚える。
クマのリュックを背負った緑色の少年が、扉を開けた瞬間に飛びついてきたあの日――10月24日から色々なものが変わった。
クリスマスを祝って、初詣に行って、引越しもしたし、ちょっとした冒険も積み重ねた。
「すごいな……1年前じゃ想像も出来なかった生活なのに……」
それは、ごく緩やかな変化だったのかもしれない。
気付かないうちに浸透していく、とても自然な流れ。
朝食用にベーコンエッグをふたつ、それからトーストを2枚、そうしてアルミホイルに包んだお弁当用おにぎりを5つ作り終え、水筒にお茶を用意し終える間、つい懐かしい記憶に思いを馳せる。
「それじゃいってきますなの〜」
「気をつけろよ」
リュックサックを背負った緑の小さな影が、手を振りながらアパートから遠ざかっていく。
玄関から手を振り返し、その背中を見送る葛。
「……ああ……お祝いっていうのも悪くないかもな……」
不意に思いついたのは、カチャリと玄関の扉を閉めてから。
「うん、悪くない」
一緒に暮らし始めてから、いわゆるお祭りやお祝い系のイベントは一通りこなしてきた。その中で唯一まだやっていない基本中の基本イベント。せっかく今日と言う日があるのだから、行動に移すのも悪くない。
「そうと決まれば準備しないとな」
ようやく頭も身体も完全に起きた葛はてきぱきと身支度を済ませて、ついでに冷蔵庫の中をチェックし、ぐるりと周りを見渡してから、財布を握って外へ出た。
このイベントで欠かせないものは、やはりケーキだろう。
『甘いもの大好き』な蘭が、買い物のたびにショーウィンドゥに張り付いて動けなくなる洋菓子店へ向かう。
予約なしで果たして買うことが出来るのか不安だったが、生クリームの白やチョコレートの茶色、フルーツが織り成す赤や黄色といった彩りの中から、一番オーソドックスで、かつ、一番大きなものを無事に入手。
「ホールで買うのってすごい久しぶりかも……」
もしかすると、東京で一人暮らしをしてからは初めてじゃないだろうか。
「お客様、プレートに書きますメッセージはいかがなさいますか?」
「ん?ああ、そうだな。じゃあ……」
それらしくデコレーションをしてもらうために一度預けると、今度はスーパーへ向かった。
うんと豪勢に、とまでは行けないが、それでも特別な料理を用意したい。自分が記憶する限りの定番メニューと、蘭の好物を並べたテーブルをイメージする。
精肉コーナーで鶏の胸肉と手羽先を、野菜コーナーでレタスや人参を揃え、そろそろ無くなりそうな1.5リットルのジュースも1本買い物カゴに詰め込んで、レジへ。
「ああ、そうだ。百合姉にも声掛けるか」
蘭が帰ってくる時間までにもうひと工夫しておきたいし、そのための人手も欲しいところだ。
百合枝なら確か今日は予定が入っていないはず。
家についたらさっそく電話してみよう。
だが、残念ながら、去年、蘭のためにサンタクロースになってくれた相棒は欠席だ。バイト先の骨董屋で仕入れを手伝うと言っていた。数日留守にするらしい彼にはとりあえずメールを打つだけにしておくべきかもしれない。
買い物袋とケーキの箱を両手に抱えて歩きつつ、葛は次の計画を練り始めた。
予想通り、携帯電話3コールで姉の呼び出しに成功。
彼女は今回の趣旨を理解してか、プレゼントの入った紙袋と共にやってきた。
「随分懐かしいことを始めたねぇ?」
居間のテーブルに広げられた折り紙とハサミ、そしてノリといういわゆる工作セットを見つけた姉の緑の瞳が、興味深そうに妹の顔を覗き込む。
「ああと……喜ぶかと思って」
何となく気恥ずかしくて、つい葛は視線を外してしまう。
「いいんじゃない?あの子、こういうこと好きだろうし、それに自分のためにお祝いしてもらうのって初めてだろ?」
応援しようじゃないかと、百合枝はくすくす笑って葛の背中をぽんぽん叩く。
「で、私は何をすればいいわけ?」
「俺が料理作るからさ、百合姉は飾りつけやってくれないかな」
「あんたひとりで料理作るの?そっちも手伝った方がよくない?」
「いっ……」
一瞬、百合枝が過去に作り上げてきた『芸術作品』の数々が葛の脳裏と舌に蘇った。
消し炭となったベークドチーズケーキ。壮絶な異臭を放つイチゴの生クリームケーキ。悪魔の物体と化したアップルパイ。存在自体が呪われた紫色のカスタードプリン。
ダメだ。それは激しくダメだ。アレと同じ末路を辿ってしまうのはなんとしても阻止しなくては。
「いやいやいや、2人で同じ作業するより分担性の方が絶対効率いいって。そんなに手間ひま掛けたモンになるわけじゃないし」
忌まわしい記憶を振り切るように頭を振って、葛は姉の肩に手を置くと無理矢理テーブルの前に座らせる。
「俺は装飾関係のセンス、あんまりないしさ。この辺はやっぱ百合姉の方が向いてると思うんだよな。頼むよ、ホント。あ、何ならパソコン使ってくれても構わないから、メッセージカード作ってくれないか?ちょ、ちょっと待ってくれ。ゲームいったん切ってソフト立ち上げておくよ、うん。じゃあ、よろしく」
「アンタがそこまで言うなら、引き受けるけどさ……」
立て板に水の勢いでまくし立てる葛に圧倒されて押し切られつつ、百合枝は素直に工作セットへ手を伸ばした。
「せっかくだから飾りの王道も作っておくか」
折り紙で短冊を作り、それを輪にして鎖を作り始めた姉を居間に置いて、葛は何とか回避された危機にほっと胸を撫で下ろしつつキッチンへ向かった。
さて、蘭はどんな顔をしてくれるだろうか。
本当に喜んでくれるだろうか。
うわぁって声を上げ、顔を輝かせてくれるだろうか。
何もかもに素直で、何もかもに真剣で、返してくれる感情のアップダウンがとても新鮮で、そんな蘭に支えられてきたんじゃないかとようやく思い至って。
葛にとっての蘭という存在。
一人暮らしの娘に悪い虫がつかないようにという、その一心であの子をここへ送り込んできた父に感謝してしまう。
「そういやさ、あの子、今度はどこに出かけてるわけ?」
居間から百合枝が問いを投げ掛けられる。
「ああ、依頼関係で出来た友達と公園でご飯食べるんだってさ」
「へえ……ほんとにこの一年ですっかりこっちの環境に慣れたんだ」
「みたいだな。クマと元気に出かけていったよ。絵日記にたくさん書いてくれててさ、いつも報告してくれる」
淋しいとは思わないし、むしろそんなふうに話してくれる蘭を見るのは実はとても楽しい。
「一度私も見せてもらいたいねぇ。蘭がどんな日記書いてんのか興味が湧いた」
「アイツのはなかなかの画伯ぶりだよ」
抱えるほどの大きなタマゴを持ち帰ってきて、一週間掛けた大作日記で冒険の顛末を生まれたクマと一緒に話してもらった時は一緒になってワクワクもした。
「いいねぇ。帰ってきたら見せてもらえるように頼んでみようか」
背中合わせで交わされる、姉と妹の他愛のない会話。
その話題の中心となるのは、今日の主役でもある可愛い弟分だった。
そして、少しずつパーティの準備は進んでいく。
やがてゆっくりと空の色が青から赤に変わり、そうして深い紺色に変わる頃、外から大きく景気のいい歌声と元気な足音が響いてきた。
「帰ってきたな、葛」
「ああ。じゃあ、行こうか」
姉妹は顔を見合わせ、にっと笑ってアイテムを手に玄関へ。
「来るよ」
「来たな」
カウントダウンを始めてみる。
歌声も足音もどんどん近付き、ソレがすぐ傍でぴたりと留まった。
「ただいま〜なの!」
「おかえり」
「おかえり、蘭」
ぱんっ。
「ほえ?」
大きな音に思わず固まって、目をぱちくりさせる蘭。
彼の頭からころりと落ちるクマ。
ドアを開けてクマと一緒に飛び込んできた彼らを出迎えたのは、お帰りの言葉と派手に鳴らされたクラッカーだった。
紙吹雪が緑の少年と新緑色のクマを彩って見事なお祝い一発目を決める。
「ふに?何?何?持ち主さんも百合お姉さんも、なになに?これなに?」
ワケも分からず2人を交互に見比べる蘭と、何とか彼の肩までよじ登った新緑クマ。
「久しぶりだね、蘭。待ってたよ」
「ほら、さっさと上がりなよ」
葛と百合枝に手を引かれ、きょときょとしながら靴を脱いで居間まで連れて行かれる。
不思議で不思議でたまらないままに進む彼の眼に跳ぶ込む光景。
「うわぁ!!すごい!すごいなのぉ!」
まだ、最初の驚きが完全に消えないうちに、蘭はさらに驚いた歓声を上げることとなった。
折り紙で作られた飾りが天井から部屋をぐるりと一周し、テーブルにはいつもより豪華な大皿料理が所狭しと並んでいる。
おいしそうな鶏の照り焼きに、オムライス。エビフライに、スパゲティ・ナポリタンに可愛いグリーンサラダ。お子様ランチを彷彿とさせる素晴らしいラインナップに蘭の顔がさらに輝く。
「お誕生日おめでとう、蘭」
「ふに?お誕生日?」
それはなぁに、と持ち主へ問いかけるより先に、
「そう、お誕生日。おめでとう、蘭」
百合枝が笑って蘭の頭を撫でる。
「なぁに?なぁに?お誕生日ってなぁに?特別な日?」
「そう、特別な日。蘭がいてくれて嬉しいって感謝して、生まれて来てくれて有難うってお祝いする日」
ちょっとだけ照れながら、葛は彼の目線に合わせるように屈みこむ。
「アンタが来てから、俺はすごく色々変わったよ。有難う、蘭」
そうして、はにかんで笑いながらくしゃくしゃ彼の頭を掻きまぜると、さっさと冷蔵庫前へ行ってしまった。
「持ち主さん?」
「ほんとに分かりやすいねぇ、あの子は」
くすくすと、百合枝が妹の後ろ姿を目で追いながら小さく笑みをこぼす。
「さ、主役は座りな。アンタのためにあの子が腕を振るった手料理だ。めいっぱい食べていいんだよ」
「主役?クリスマスとは違うなの?」
百合枝に促されてテーブルの前にちょこんと座りながら、不思議そうに彼女を見上げて首を傾げる。
「クリスマスは皆で楽しむ皆が主役のお祝い。でも誕生日は、アンタが主役で、アンタのために1年で1回だけ来る特別なお祝いだよ」
百合枝の説明に、よく分からないながらもワクワクドキドキと胸が高鳴っていく蘭。
特別なお祝い。1年で1回だけの特別な日。自分のためだけにお祝いしてくれる日。大好きな人が用意してくれる素敵な日。
それが嬉しくてたまらない。
「さ、王道イベントをはじめようか」
葛がこっそり冷蔵庫の奥にしまっておいた白い箱を抱えて戻ってきた。
「あ!!」
見覚えのあるその箱は、自分の大好きなケーキ屋さんのものだ。
「ケーキだケーキだ!」
「しかも特大のな」
ワクワクと葛の手元を見つめる目の前で、テーブルに置かれて蓋が取り除かれる。
「うわぁっ!!」
今日3回めの嬉しい悲鳴が上がった。
フルーツがぎっしりと敷き詰められた生クリームの大きなケーキ。
その中央には『お誕生日おめでとう、ラン』のメッセージプレートが燦然と輝いている。
「誕生日はさ、一応年齢の数だけロウソクを立てるんだけど……今回は少し多めにしてみた」
ピンクや青や緑のロウソクをケーキに立てて、ライターで火をつけていく葛の動きも、蘭にとっては不思議で興味深いものだ。
「で、部屋の明かりを消す、と」
百合枝が立ち上がってスイッチを切れば、そこには揺らめくあたたかなロウソクの光だけが自分達を照らし出す。
「じゃあ、定番ソングも行ってみようか」
主役を挟んで、姉妹が手拍子と共にハッピーバースディを歌いはじめる。
この歌には聞き覚えはあるけれどこんなふうに自分に向けてもらうのは初めてで、蘭はドキドキと2人を見つめた。
クマも一緒にドキドキと、彼の膝の上から2人を見上げる。
「ハッピーバースディ、トゥーユー……おめでとう!」
「おめでとう。さあ、ロウソク吹き消して、蘭。お願い事しながら一気に行くんだ」
「うんなの!」
拍手とともに葛に促され、慌てて思い切り息を吸い込むと、ふぅっと5本の明かりを吹き消した。
一瞬だけ訪れる闇と、光の残像。
パッと部屋に明かりが戻ると、今度は百合枝からリボンの掛かった箱を手渡される。
「これは?これはなぁに?」
「誕生日プレゼント。開けてもいいよ」
「うわぁ、うわぁ、うわぁ……すごいなの!クリスマスよりもすごいなの!!」
がさごそと包装を破り始めた蘭の横で、葛がケーキを切り分け、百合枝が料理をとりわける。
自分の予想以上、期待以上の反応を返してくれる小さな少年に、葛の心がほわりと温まった。
「1年間、有難う……そして、これからもよろしくな、蘭」
END
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