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<東京怪談・PCゲームノベル>


 [ 雪月花1 当て無き旅人 ]


 秋の空の下

  ずっとずっと探してた。
  独りの旅が何時からか二人になった。
  誰かが隣にいる、そのことはお互いの支えになった。
  嬉かった。ただ…嬉しかった。それを声や態度に表すことは滅多に無かったけれど。
  今はまだ当ての無いこの旅に、俺たちは多分『みちづれ』がほしかった。

  あなたはこんな俺達を見て……一体何を思うだろう?


「ねぇ……柾葵、先はまだ遠い?」
 声に出すは一人の少年の声。声変わりは疾うに済んでいるはずだが青年と言うにはその声は高く、しかしその見かけは十分青年と言えるものを持っていた。表情にはまだ幼さを残してはいるが、身長は成人男性の平均を超えている。
 ただ、掛けたサングラスの奥に見える目は、その表情に似合わず冷ややかにも思えた。
 そして、その少年の隣に立つ彼より更に背のある一人の男性。柾葵と呼ばれた青年は、ただ少年の問いかけに首を縦に振る。しかし一瞬の後それが少年には見えていないことに気づき、そっと少年の右手を取った。
「洸……、まだ 遠い……?」
 掌に書かれた文字を読み取り、洸と名前を書かれた少年は苦笑する。
「うん、判ってるよ柾葵。でも俺、そろそろ疲れたんだ」
 言うと同時、少年の膝が崩れ、青年がそれを必死で支えようとした。
 しかし夕暮れ。ゆらぎ、やがて落ちゆく二つの影――…‥


 ――それからどれほどが経ったか。
 陽は殆どが落ち、しかしまだこの地に薄明の残る頃。赤いボックスケースを片手に一人の男が歩みを止める。口には今しがた火の点いた長い煙草が銜えられ、息と共に煙を吐き出した。
 共に白いそれらはゆっくり空へと昇り、やがてそっと見守るそれが見えなくなると視線を足元へ戻す。
 男は今日の仕事を終え、今は背にする町から出てきたところだった。しかしその帰り道で見つけ、今目の前にしている行き倒れ二人。
「……どうしたもんか」
 特に人通りの少ない道ではないし二人揃って男性ではあるが、この寒い空の下このまま放っておくわけにはいかないと思考を巡らせる。その途中近くの別荘を思い出し、結局そこへ二人を運ぶことにした。確か昔買った小さな家だ。客室位はあったと朧げに思い出し一人頷く。
「しっかし……でかい拾いもんだな」
 ぼやきながらも男の表情には笑みが浮かんでいた。


 その日はよく晴れた夜だった。夕方より少し前から浮かぶ月は満月。今それは白く輝き、灯りの少ないこの辺りは星も良く見える。
 そして大きな窓に出来た結露はやがて流れ落ちゆき、それは外気とこの部屋の気温差がいか程かを表していた。
「今夜は特に冷える……な」
 そう窓の外を眺め呟きながら、この別荘の持ちは手に持つグラスを傾ける。大きめの氷が音を立て揺れた。中身は最近特に気に入っている酒だ。一口二口と口へ運び一息吐くと、いつからか注がれる視線にゆっくりと男も視線を動かす。
 今彼が座っているリビングルームのソファー、その左側が客室だった。つい数分前までは閉まっていたはずのドアが今は開き、その横に青年が無言のまま立っている。男が助けた行き倒れの一人だった。
「――――」
「どうした? こっち来いよ」
 少しばかり上機嫌にグラスを掲げて見せると、青年はそっと後ろを振り向く。そのすぐ後ろにはもう一人、助けた少年が立っていた。ふと見た青年の目は冷たいが、この少年の目は更に冷たく見える。固より人を寄せ付けない目をしていた。
 男はその様子にグラスをテーベルへと置くと、青年と少年を交互に見て言う。
「……恩を売る気じゃないが俺はお前らを助けたんだ、少し付き合えよ。それくらいはいいだろ?」
 しかし言いながらも微かに浮かべてしまった苦笑い。それに反応したのか、青年は無言のままそっと右手で少年を前へと出す。それが意味するのは一体何なのか、男は知る由もない。
「有難う……ございます」
 ただポツリと少年の口から紡がれた言葉。同時に頭を下げた青年の姿。そんな二人を見、今度は手招きで二人を呼んだ。恐らく今の展開からいって付き合っては……くれるようだった。
 そしてテーブルを挟んでもう一つある長いソファー、そこに二人は腰掛ける。しかしこうして向かい合った今も、男には二人からの警戒心がひしひしと伝わった。元々そういうものに男自身も敏感なため、苦笑いを笑みへ戻すのは少しばかり難しい。
「確かに初対面の相手なんて信用できないだろうな。でも、道端で倒れるほど疲れてたんだろ? 今日明日くらいはここでゆっくりしてけよ」
 言うと男は再びグラスを手に取りソファーに背を預ける。
「……何故、見ず知らずの人にそうまでするのですか?」
 口を開いたのは少年だった。
「平たく言えば興味本位だな。でも悪くはしない、それは保障する」
「――――」
 男の言葉に青年が少年を見、同時その右掌に自分の人差し指を当てる。その指は何かを描いているようだった。
「……あぁ、それは判る。でも一つ、やっぱり俺にも判らない」
 青年に呟くと同時、顔を上げた少年が男を見る。
「悪いけど……何をしている人ですか? さっき此方を向く前に一瞬気配が完全に消えたのを感じた。それに、こうして向かい合っている今だってかろうじて感じるほど。そしてこいつも今回ばかりは判らない」
 言いながら少年は青年を指差した。
「今回ばかりはって……普通人見ただけでそいつが何やってるかなんて判るものか?」
「俺は感じるだけで判るわけじゃない。でも柾葵には何となく判るから」
 微妙な食い違いがあるものの、つまりのところ少年と青年――柾葵にとってそれが判るという事は当たり前のことらしい。
 男はフッと笑みを浮かべグラスの中身を飲み干すと、ただ一言小さく言った。
「俺の仕事ねぇ? まぁ…面白ければ何でもやる、かな」
 曖昧に濁した言葉。果たしてその言葉に二人が納得したのかはわからない。第一に気配を消したことを堅気――のはず――の人間に気づかれるだなんて、男自身は思いもしなかった。
 ただ暫しすると少年が頷くと同時、僅かに口元を緩めたのを男は見る。目つきは相変わらずのものだが……。
「判りました、俺もこれ以上は穿鑿しませんよ。あなたもする気はないようだから。ただ、名前くらいは教えて欲しいですね」
「ん、俺は紫苑。眞宮紫苑だ。そっちは柾葵って言うんだよな? お前は?」
 そう言い男――紫苑は柾葵を見た後、その視線を少年へと戻す。
「俺は洸……短い間だけど世話になります」
 それは上辺だけの挨拶に聞こえた。しかしそれはしょうがないのかもしれない……捻くれた言い方をすれば彼らは助けを望んだわけでも何でもない。故に今の状況で上辺だけの挨拶でも、それはないよりましなのだろう。
「取りあえず今日は休めよ。何か食いたければ冷蔵庫につまみが入ってるから、勝手に開けて食べていいぞ」
 そう紫苑が言うと二人は会釈と同時に踵を返し、元居た部屋へと戻っていく。
「……何だかなぁ」
 ドアの閉まる音と気配が完全に遠ざかったことを背で確認し一人呟くと、紫苑はテーブルのボトルに手を伸ばす。まだ溶けきらない氷の上から注ぐ茶色い液体。続いて注がれる水。一対一で割り出来上がるグラスの中身。その中身越しに客室のドアを見、それから右手の窓からもう沈みそうな月を見、紫苑はそっと笑みを浮かべた。
「明日は、あいつらを付き合わせてみるか?」
 月の綺麗な夜。しかし今宵、この場所であの月を見上げるは……紫苑のみではない――


 ――翌朝
 疲れのせいかいつの間にかソファーで転寝していた紫苑は、眩しい朝日に目を開ける。そして、朝日の差し込む窓の向こうに見慣れた姿を見た。それは少年――洸の姿。昨日と印象が違って見えるのは、助けたときとは違うサングラスをかけているせいだろう。
 一体何をしているかは判らない。紫苑にはただ空を眺めているように見えた。一体何時から、彼はああしているのか。ただこの辺りは緑も多く、今は朝露も綺麗な時間。元気になったのならば散歩も悪くないだろうと、大きく伸びをすると洗面所へ向かった。
 顔を洗い終えキッチンへ向かう途中、紫苑は外から戻ってきた洸と遭遇する。外でかけていたサングラスは外し、今は上着のポケットに入っていた。
「おはよう、お前朝早いな」
 目の前まで来たところで軽く挨拶をすると洸は顔を上げ、心底驚いたような表情と同時、その脚を止める。
「っ……おはよう、ございます」
「ん、どうした?」
 不思議に思い問い返すと、洸は一瞬考える仕草を見せた。言いたくないのならばそれで良い、そう言おうとするが、目の前で開いた口にそれは飲み込む。
「俺の前ではあまり気配を消さないでください。そうやって気配を消されると……俺はあなたが見えなくなる」
 その言葉の意味。それは考えるまでもなく、紫苑は僅かな間を置き声に出す。
「――悪い、以後気をつけるな。それよりもあいつは?」
 前のことには深く触れぬよう、紫苑はすぐさま話題を摩り替えた。しかし洸も特別気にしてはいなかったのか、表情を普段の冷たさへと戻すと目を逸らす。
 こうしていると、目の前の彼にはこの世界が見えないなど嘘のようだった。それほど気配に対し敏感なのだろう。紫苑にはそれに加え、年月による慣れも考えられた。気配に敏感なだけで初めて訪れた室内の様子が手に取るように判るはずは無い。
「あいつ? あぁ、柾葵なら多分まだ寝てるかな。あいつはお子様だから起こさないと昼過ぎまで寝てるんですよ……」
「(お子様、ねぇ)……」
 呆れ言う洸に、紫苑は内心笑う。
「ところでお前ら、腹は減ってないのか?」 
 結局昨晩二人がリビングルームを通り過ぎキッチンへ行った気配はなかった。それほどの食料を持っているようにも見えず問うが洸は首を横に振った。
「俺はまだ。それにもう一度外に出るのでお構いなく」
「そうか? 取りあえず夕方までには戻って来い。あんまり遠くには行くなよ」
 紫苑の言葉に洸は頷くと、次に彼は洗面所の場所を聞きそちらへと歩いていく。途中何かに足を引っ掛けもしていたが、不便そうなこともなく紫苑が手を貸すことはない。第一ああ言うタイプは貸すと逆に怒るのが殆どだ。
 やがて響く水音に、紫苑は客室へと向かう。
 僅かな隙間を開けたその先、そこにはベッドの上で座り本を読む柾葵の姿があった。
「おはよう、よく眠れたか?」
 声に出すと、柾葵はゆっくり紫苑を見て首を縦に。続いてズボンのポケットからメモ帳とペンを出すと何かを書き出した。
 ペリッと、それを一枚剥がす音。そして柾葵は手招きする。
「ん?」
『おはよ、久々にベッドで寝た』
 その紙に書かれた意外にも綺麗な文字。
「……そうか、良かった。あと此処にいて必要なものがあれば遠慮なく言えよ」
 頷く柾葵を見て紫苑は部屋を後にした。後ろ手でドアを閉めるとため息を吐く。
「やっぱりあいつは目、合わせてくれないな……」
 昨日から感じていた違和感。紫苑の方を見てはいるが、柾葵は決して目を合わせようとはしない。
 人見知りかとも思うが、僅かに滲み出ていた嫌悪感はそんな生易しいものではなかった。
「まぁ、事情はそれぞれ……だしな」
 呟き紫苑はリビングへと戻る。

 やがて時刻は夕方。ようやく帰ってきた洸と、ようやく部屋から出てきた柾葵はそれぞれ紫苑に呼ばれリビングルームへと集まった。
「なん……ですか、これは?」
「ん、さっきデリバリー頼んだんだよ。好きなもん食べていいぞ」
 洸の言葉に紫苑は上機嫌に答える。今三人の目の前に並ぶはピザにチキン、挙句には寿司等のパーティー料理だった。
「でも俺達、金ないからこれは……」
「金? 気にするな、俺が好きでしてるんだから」
 昨日言ったとおり。興味本位と同時、悪くはしない。それが今晩の待遇だった。
「――――」
 やがてこの場所で拒否権など存在しないと察した柾葵がソファーに腰掛ける。その顔がそっと洸を見上げた。
「……はいはい。それじゃ、ありがたく頂きますよ」
「遠慮せず。あと……これだ」
 そう、紫苑の後ろから出されたのは、昨日紫苑が飲んでいたのとはまた別の酒瓶。
「身体を暖めるには一番だろ?」
「俺未成年なんですけど」
「お前頭固いぁ……あんたはもう成人してるよな?」
 洸の台詞に紫苑は顔を顰めると同時、彼の前のグラスにデリバリーのおまけでついてきたオレンジジュースをなみなみ注いでやる。
 そして紫苑の言葉に柾葵はメモ帳を出し、サラッと文字を書き出し手渡した。
『俺は何でも飲めるから好きにしろよ』
「……なら取りあえず」
 言いながら出してきた酒瓶――ウォッカ――をグラスへ注ぎ、次に残ったオレンジジュースを混ぜる。
 紫苑自身は自分のグラスにウォッカにジンジャーエール、レモンジュースを適当に入れ混ぜた。美味ければ何でも飲むものの、昨日散々飲んだウイスキーを今日も飲む気はしない。好きなものも度が過ぎると飽きも早くなる。
「それじゃ、乾杯」
 呟く紫苑の声に二人のグラスも上がり、三つのそれがぶつかり合うと高らかな音を響かせた。
 それぞれが料理に、そして飲み物に口を付ける。会話という会話はこれといって湧き出ては来なかったが、料理ももう残り僅かというところで紫苑が口を開いた。
「お前らさ……また倒れたりしないだろうな? 折角助けたんだ、無駄にしてくれるなよ?」
 その言葉に顔を上げた洸は、手に持っていたフォークを紙皿へと置くと紫苑を見る。
「えぇ、そこまで俺達薄情じゃないですから無駄にはしませんよ。それに……俺はこんな所で立ち止まっている場合じゃないから」
 すぐさま答えた洸の言葉に、グラスを持つ柾葵の手がそっと下りた。そしてもう何杯目か判らないその中身の入ったグラスをテーブルへと置く。紫苑の量には劣るが、常人のアルコール摂取量では無いと思う。そしてその表情は、僅かに頬が赤い程度で素面に近い。
「なぁ? 良ければ……なんだが、俺もお前らに付いて行っていいか?」
 しかしその瞬間、紫苑の言葉に反応した柾葵の手がグラスへ当たり、倒れたグラスの中身がテーブルから床へと落ちていく。
「――!? 馬鹿、お前何やってっ! それに……あなたも、一体何を言って?」
 音で何が起こったか判断したのだろう。洸は立ち上がると同時、酷く冷たい眼で紫苑を見て付け足すように言った。その向けられた視線を外さぬまま紫苑も言う。
「ああまでなってお前らが何処に行くのか、それに興味があるだけだ。言っただろう? こうしてるのだって興味本位だって。嫌なら無理にとは言わないが」
「……好きに、すれば良いですよ」
 それは意外な答えだった。
「いい、のか?」
 思わず呆気にとられてしまうほど簡潔で、しかし素っ気無い。
「俺達の当ての無い旅に付いてこれるものなら。時々気配が消えるのは厄介だけど今のあなたは悪い感じはしないし。それに興味本位ならば何時か飽きるかもしれないですし。ね?」
 挑戦的な台詞の後、不意に洸は視線を柾葵へと落とす。
「それでもあなたは……こいつが嫌悪する人に変わりはなくて、――…‥」
 その後に何か言葉が続きそうに思えたが、洸はそこで言葉を切りソファーへと座りなおす。コップの片付けは既に柾葵が済ませていた。
「……まぁ、行ってもいいなら行かせてもらうからな」
 そう、紫苑はグラスの中身を飲み干すと、洸と柾葵を見て小さく言う。

 出発は明日朝に決まった。二人は既に客室へと戻っていき、リビングにはまた紫苑一人となる。
 何だかんだで食べつくされ飲みつくされたその残骸を目の前にし、紫苑は笑みを浮かべ天井を仰いだ。
 どちらの紙皿にも避けるように置かれたピーマンの切れ端。それはピザの上に乗っていた物。多少柾葵の皿の方が多いが、五十歩百歩と言える。
「どっちも子供だろ……」
 何時からか左手に持ったままの煙草が熱い。右手に持ったグラスの中身は既に生温い。
「――見えない眼に、声の出ない口……当ての無い旅に嫌悪、か」
 呟くと同時、灰は床へと落ちていく。
 客室から漏れる明かりはやがて消え、リビングの明かりも消え。ただ、テレビのノイズが五月蝿かった。

 今宵の月は 雲に隠され 月明かりさえ届かない。


  二人の旅が三人になった。
  嬉かった。本当は…嬉しかった。『みちづれ』は多い方が良い。
  それを声や態度に表すことなど今は無いけれど。
  それに……それをしたならば、幾ら『みちづれ』とはいえ俺はあいつに顔向けできなくなる。
  当ての無いこの旅。本当は行く先がある事を俺は誰にも告げていない。そこが何処か知る術がないから。
  でも、もしかしたらその事実があなたの興味に更なる火を点けるかもしれない。

  それならば……是非とも共に彷徨ってもらおうじゃないですか?


 翌朝、三人は揃って別荘を出た。相変わらず紫苑よりも先に起きていた洸、その後ろで眠気眼を擦る柾葵、そして火の点いていない煙草を咥えた紫苑。まず向かうは二人が倒れていた現場。全てはあの場所から先へ進むことで始まる。
「それじゃ、行くとするか」

 それはまだ 冬の訪れの遠い秋の出来事――…‥


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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 [2661/眞宮・紫苑(まみや・しおん)/男性/26歳/殺し屋]

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■         ライター通信          ■
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 初めまして、新人ライターの李月と言う者です。
 このたびは雪月花1 当て無き旅人、ご参加有難うございました。今回の話は個人的に一つの区切りと同時、ようやく何かが掴めて来たところでもあります。大分長くなってしまいまとまりあるんだか無いんだかですが、何処かしらお気に召していただけていれば幸いです。
 さて、色々詰め込んでみたり、想像してみたりでしたが大丈夫だったでしょうか? 男性書くのは大好きなので、楽しく書かせていただきました。
 ただ一つ迷ったところで、二人称『あんた』ということですが、一応プレイングにあわせ『お前』『お前ら』にしておきました。
 何かありましたらレターにてお知らせください。
 そして……私も思わずがっかりです(笑)が、もしこの先のご参加ありましたら、仲良くしていただければ二人もきっと喜ぶと思います。眞宮さんなら良いお兄さん的存在になれそうですし。でも、お気が変わりました際はどうぞ御相談ください(笑)幅広く対応させていただきます。

 まだ歩き出し間もないこの世界は、途中離脱可能、追加シナリオも可能なプレイング次第世界です。
 もしお気に召していただけ、次回に興味を持たれましたら引き続き二人の旅に同行していただれば嬉しいです。
 それでは又のご縁がありましたら…‥

 李月蒼