コミュニティトップへ
高峰心霊学研究所トップへ 最新レポート クリエーター別で見る 商品別一覧 ゲームノベル・ゲームコミックを見る 前のページへ

<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


■つるつるすべすべぴっかぴかな武彦■

 草間・武彦はいつも通り仕事を終え、疲れを取るため風呂に入っていた。
 カコーン……
 風呂場に響き渡る洗面器の音も全てが武彦を癒してくれるような気がした。
「そういや石鹸切らしてたな……」
 昨日の、掌まで透き通ってみえそうだった石鹸のことを思い出す。
 だが、零が用意してくれたのだろう、石鹸のケースには新しい、透明に近い真っ白な、爽やかな香りの真新しい石鹸が用意されてあった。
「俺はいい妹を持ったなあ」
 しみじみと石鹸をタオルに擦り付け、感慨深く身体を洗う。いつもより泡立ちもいいし、心地いい。
 ザバッとお湯で泡を流してから、さてとっておきの湯船に入ろうとした途端───

 ジャバァッ!!

「○★×▲◇!!!」
 派手に滑って湯船に顔から突っ込んでしまい、危うく溺れかけた武彦は、なんとか湯船のへりにしがみつき、零を呼んだ。
「おい、零! なんだかこの湯船、おかしいぞ」
「え、どうかしたの? 兄さん」
 扉を少しだけ開け、零が顔を覗かせる。
「なんか知らないけど物凄く滑る。お前洗いすぎたんじゃないのか?」
 そして、零の視線に気付き、「どうした?」と尋ねる。
 零は徐に言った。
「兄さん───全身、つるつるのぴかぴかのすべすべに肌、光ってます───」
(まさか)
 さっき身体を洗った石鹸を取ろうと身を乗り出した途端、また滑って湯船に沈没しそうになる。かわりに、零が石鹸を取り上げた。
「あ、これ───今朝、新聞屋さんがきて、お宅にだけってくれたんです。ちょうど石鹸切らしていたから、つなぎにでもと思って」
「零───その新聞屋の声に聞き覚えは?」
「そういえば、生野(しょうの)さんの声に似てたような……」
「石鹸の箱持って来い!」
 慌てて零が持ってきた石鹸の入っていた紙の箱を見て、武彦は頭を抱えた。
 石鹸の箱の裏には、こう書いてある。
『親愛なる人にだけこの特別製新製品石鹸を贈ります。この石鹸は、どんなアレルギー体質の人にでもどんな年の人にでも使用可能な素晴らしいものです。ただし、使用すると暫くは使用した部分のお肌がつるつるのすべすべのぴっかぴかになってワックスのように滑りまくるので───気をつけてね、武彦クンv』
 そして前回と同じように、

  山犬番地 3−☆−6
    謎の薬剤師   生野 英治郎

 と銘打ってあった。
「……おのれは……」
 武彦は湯船の中、既に茹蛸になりつつ雄叫びを上げた。
「どこまで性根が腐っとるんだ、英治郎(えいじろう)───!!!」
 そしてまた、この哀れな武彦のために、石鹸問題を解決すべく、人材が集結するのだった。



■風呂場からの救出(?)−悠宇−■

「いつまで笑っている気だ……」
 湯船の中で、今にものぼせそうな武彦は、風呂場に入ってきて武彦の肌を見た途端、げらげらと笑い出した羽角・悠宇(はすみ・ゆう)を恨みがましく見上げながら言った。
「あー笑った笑った」
 前回笑えなかった分も笑った悠宇は、涙まで出てしまったそれを拭い取りながら、徐に手袋をはめ───「で、問題の石鹸は?」と尋ねた。
「ああ、それならさっき零がシュラインに渡してたな」
「シュラインさんも来たのか」
「石鹸持って『ちょっと待ってて』つってどっか行ったけどな」
 そっかとため息をつく悠宇。諸悪の根源の石鹸をまず排水口にでも捨てようと思っていたのだが。
「んじゃ、草間さんのぼせると可哀想だし、湯船から湯を抜くか」
 そして、ハタとその手を止める悠宇。内心さっきから写真を撮りたいのを我慢していた彼だが、彼の大事な人間である初瀬・日和(はつせ・ひより)の持つ能力のことを思い出したのだ。
「どこまでも滑ってくのを防ぐんなら、もっといい方法がある。楽しみにしててよな、草間さん!」
 そして悠宇も、不審な顔をする武彦をよそに風呂場から去っていった。



■もっと真面目に救出作戦■

「これでよし、と」
 ぽんぽんと手の土を払う、シュライン・エマ。目の前には、前回「お世話」になった生野・英治郎の自宅とも言える狗皇(いのう)神社がある。
 あの石鹸を一度興信所から貰ってきたシュラインは、石鹸水を作り、この神社の周囲に撒いたところだった。転んで滑っても大きな怪我をしないよう、土のある部分をちゃんと選んではいたが。
「すごく困る人ではあるけれど、なんだか憎めない方だものね」
 ちゃんと引っかかってくれればいいのだが。
 頭を切り替え、シュラインは草間興信所に戻ることにした。


「っくしょん!」
 ようやく風呂場から救出された武彦は、まだ帰ってこないシオンのようにうまくズボンまでは穿けないらしく、男性陣───セレスティ・カーニンガム、羽角・悠宇(はすみ・ゆう)、豪徳寺・嵐(ごうとくじ・あらし)に、まずは自分で立てるようにと、足の裏を中心に何度かダンボールや色々なものを使って滑らせられているところだった。これはシュライン・エマの案だったのだが、悠宇は隙あらばくすぐるし、セレスティは片手に紅茶を持っているし、嵐はシュラインの持ち帰った石鹸を食い入るようにじーっと見つめている。
「皆真面目にやってくれ、俺は服が着たい!」
 武彦の悲痛な言葉に、
「ああ、分かってるって」
「勿論、分かっていますよ」
「うんうん、我輩もちゃんと分かっているのだ」
 と、三人三様同じ言葉が返って来たので、かえって武彦は力が抜けてしまった。
 シュラインはというと、布団を敷いて当たっても痛くない場所を作っていた。
「立てられそう? もし立てられそうになったら、せめてズボンだけでも穿けるようにその部分だけタオルで拭いてあげてね」
 シュラインの言葉に、実に楽しそうに返事をする男性陣。
「それにしても、シオンさんまで使っちゃったとはしりませんでした」
 零から報告を受けた時はビックリした、初瀬・日和(はつせ・ひより)である。
「それはもう、弾丸のように滑って飛び出していきました……」
 零はため息をつく。
「いつ戻ってくるのかしら? というかそもそも、戻ってこれるのかしら……」
 悠宇と日和により湯冷めより酷い目にあった武彦のために、あたたかいお茶を淹れながら、シュライン。
 それを合図にしたかのように、遠くから「あぁー……」と近付いてくる聞き覚えの声がし、零がサッと玄関の扉を開けた。
「れぇーっっっ……!」
 しゅーっと滑って一直線に本棚に頭をぶつけ、はいつくばって町内一周体験をしてきたシオン・レ・ハイはようやく止まった。
 聞くと、電信柱に当たっては滑って方向転換し、また滑って家の塀に当たっては方向転換して興信所に戻れたのだという。
「奇蹟ですね……」
「人間の神秘を見た気がするわ……」
 日和とシュラインは妙な感心の仕方をする。
 そこへ、風呂場からセレスティの意地悪い笑いを含んだ声が聞こえてきた。
「なかなか取れませんね……服を着れば多少はましだと思うのですが……多少ですがね? それとももう敢えてこのまま服を着ないでお風呂場の外に出ますか? 女性から痛い視線を受けるのは確実ですけれども」
「駄目だよセレスティさん、日和もいるんだからさ」
「目が腐ってしまうよ〜」
 悠宇は真剣だが、嵐はどこまで本気か分からない。
「ねえ、私考えたんですけど」
 と、風呂場の皆にも聞こえるように、日和。
「もう一度普通の石鹸で洗ってみるとか、駄目ですか?」
「日和っ!」
 真っ先にだだだっとタオルを手に現れたのは悠宇だった。シュラインは「若いっていいわね」と苦笑し、シオンも「ですね」となにやら感慨深く相槌を打つ。
「いくら草間さんの為とはいえそういう事を言うもんじゃないぞ?」
「悠宇、何をそんなに怒ってるの?」
 ただ一人分かっていない日和である。
 そこへ、汗だくになってなんとか一人でズボンまではいた武彦が、紅茶を飲みながらのセレスティを後ろに従えてやってきた。
「くだらん嫉妬してる間に俺とシオンの『これ』どうにかしてくれ……」
「嫉妬?」
 日和はまだきょとんとしているが、セレスティは紅茶のカップをテーブルに置き、ソファに座った。
「石鹸の効果ですから、無事浴槽の外へ出る事が出来たら新陳代謝が活発になれば皮膚に汗でもかけば流れ落ちないのかとも思ったんですけれどね……今草間さんは汗だくですし、シオンさんもそうですけれど、どうです? 滑り具合のほうは」
「悠宇さん、私の背を押してください。草間さんの背は、シュラインさんが」
 シオンがいつになく真顔で言うので、その通りにすると、
「今です! 押してください!」
 何か考えがあるのだろうか。二人がその通りにすると、シオンと武彦はしゃーっとスケート選手の如く滑って、シュラインが痛めないようにと準備していた布団に突っ込んでいった。
「み、見ましたか」
 シオンが布団に顔を埋めながら、聞く。
「シオンお前何がしたい……」
 同じく布団に顔を埋めながら、武彦。
「いえ、競争を……」
 シオンのその細々となる言葉をひったくって、セレスティが言った。
「僅かですがシオンさんのほうが早かったですね。ということは、タオルで拭いていたのは多少は効果があるわけですか」
「でも、本当に多少だったわ。こんなに武彦さんの足の裏、真っ赤になっているのに……ここまで拭いても無駄っぽいわね」
 シュラインが、武彦の足の裏を見ながら、言う。
「そういえばもう夜中を回ってるなあ」
 嵐が時計を見ながら言うと、思い出したように、全員のおなかがぐうっと鳴った。
 シュラインはまた、苦笑した。
「腹が減っては戦はできぬというし、簡単だけれどお夜食でも作るわ」
 勿論、日和も手伝いを申し出た。



 簡単な、とはいっても男共の胃袋は大きい。注文されたものを作っていると、統一性のない料理になってしまった。
「タバスコがきいていて、このスパゲティとても美味しいのだ〜」
 とは、嵐。
「この時間にスコーンも悪くないですね」
 とは、アールグレイを飲みながらのセレスティ。
「日和の作ったこのカボチャのグラタンも絶品だぞ」
 と、幸せそうに、悠宇。
「本当、日和さんの海老のお好み焼き、おいしいわ」
「シュラインさんの特製お茶漬けも、物凄く美味しいです! 隠し味はなんですか?」
 日和とシュラインは、互いに作りあったらしい。シュラインの特製お茶漬けのレシピは生憎教えてもらえなかった日和だが、悠宇にこんな機会で自分の手料理を食べさせられることができて、内心嬉しかった。
 そして、ただ二人、その美味しそうな醤油ラーメンと親子丼を目の前に、しくしくと泣いていた───つるつると滑って、箸が持てなくて食べれない武彦とシオンだった。
「あーん、しますか?」
 くすくすと笑うセレスティに、「自分で食うわ!」と噛み付く武彦。
「まあまあ、武彦さん。落ち着いて。仕方ないから食べさせてあげるから」
「じゃ、シオンさんには我輩が食べさせてあげるのだ」
 其々に「うぅっ」と涙ぐみながら、食べさせてもらう。
 そんな時だった。
「動くな!」
 見知らぬ者の声に、一同は玄関のほうを振り返る。零を人質にとった、覆面で顔を隠した見知らぬ男性がいた。
「ごめんなさい兄さん、玄関の扉の鍵、閉めるの忘れてて……」
 零が怯えながら言うと、「いや、大丈夫だ」と立ち上がり、滑らないよう気をつけながら武彦。続いて立ち上がる、一同。
「お前……英治郎だろ」
 武彦が言うと、覆面の男はあからさまにギクッとした。
「だ、黙れ! この女の子がどうなってもいいのか!」
 と、零の首に包丁を突きつける。
「いくら生野さんでも、そんなことまでするなんて───」
 日和が落胆したように言う。シュラインも、
「私がしたことの仕返しってわけかしら?」
 と、目を細める。
「底意地が悪いな」
 シュラインが何をしてきたか知らないが、嵐も呟く。
「まあまあ、皆さん。落ち着いて」
 と、セレスティ。絶対零度の笑顔がその美しい顔に張り付いているのを見た一同は次に、彼の能力によって犯人の後ろに迫っている「風呂場からの大量の水」を見て、小さく其々に頷いた。
「水のお縄について頂きましょう」
 セレスティが言った途端、水はさながら蛇のようになって犯人にあっという間に絡みついた。
「やったぜセレスティさん、カッコいい!」
 ぐっと拳を固める、悠宇。
「でも、生野さんらしくないですね……何か新しい薬でも自分で飲んでしまったとか……?」
 シオンが、滑らないように気をつけ、つるつる滑らせながらも何度目かで覆面を取ることに成功した。
「「「「「「「!?」」」」」」」
 それは、英治郎ではなかった。
「いや待てよ、こいつの顔どこかで……」
 武彦が呟き、転ばないよう気をつけてデスクに向かう。
 シュラインや悠宇、日和が顔をどんなに引っ張っても、前回のように変装というわけではないらしい。
「あった。こいつ、連続強盗犯の『秋月・鋭次郎(あきづき・えいじろう)』だ」
 手配書のコピーを書類から見つけて、武彦は言った。最近ここら辺に出没するというので、警察に注意するよう言われていたのをすっかり忘れていた。
「同じ『えいじろう』でも生野さんではなかったんですね……」
 と、日和。
「なんて紛らわしい」
 頭を痛くする、シュライン。
「でも、これでお手柄なのだよ〜」
 にこにこと、嵐。シオンも気をよくして彼と喜び合っているところへ。
 盛大に窓ガラスが割れ、「何か」巨大なものが全員に飛び掛ってきた。
 あまりの速さに誰も能力も使えず、逃げる暇もなかった。
「今頃困ってるだろうと思ってね、駆けつけてきたよ武彦&レディースエンドジェントルマン」
 片手にどこから持ってきたのかバズーカ砲のようなものを持ち窓枠に華麗に立ったのは、今度こそ間違いなく生野・英治郎だった。
「できれば今度は玄関からお入りください」
 という零だが。
「それよりも……それよりもな」
 武彦は、言葉を震わせる。
「『これ』は一体何の真似だ?」
「安心したまえ武彦&その仲間達。この巨大トリモチは石鹸の効果を切らす効果があるのです」
 そう、窓から恐らく片手に持ったバズーカ砲のようなもので英治郎が全員に打ち込んだのは、ネチネチネバネバとした餅そのものの、大きなトリモチだったのだ。
「これじゃ身動きとれんだろーっ!!」
「困りましたね、せっかくのスーツが……」
 悠宇とセレスティが言うが、英治郎は無邪気(っぽい)な笑みを浮かべる。
「大丈夫。石鹸の効果が取れたと同時に、そのトリモチも消滅します。そうそう、これの小型版のお正月用のお餅と変わらない、磁石のように相手をくっつけてしまうお餅も開発中ですので、御用の向きは───」
「いりません!」
「自分で食べて」
「私は食べたいです!」
 日和とシュライン、シオンが言う。
 代表して武彦が、コホンと咳払いをひとつした。
「というわけだ、ほかを当たってくれ」
「あ、別にこんなに大きなトリモチにしたのは、私の自宅の周りに誰かがこの石鹸の石鹸水を撒いておいてくださったおかげで私が転んでお尻を打撲したのが原因じゃあありませんから」
 にこにこという英治郎だが、絶対それを根に持ってこんなでかいトリモチで全員をこんな目に遭わせたんだと誰もが思った。
「ちょっとくっつかないで、暑いよ草間さん!」
「んなこと言ったって全員いっしょくたになっちまってんだ、そっちこそ離れろ羽角!」
「二人とも落ち着いて」
「どうせならシュラインさんと草間さん、日和さんと悠宇さんが近い位置にいればよかったんですけどね……」
「本当ですねえ」
「……ところであの二人は仲良くなれそうなのだけど」
 悠宇と武彦、日和とシオン、セレスティが其々に騒いでいるところへ、シュラインがモチの端っこにいた嵐が、英治郎に向けてどこから出したのか計算機を取り出して取引を始めているのを指差すのに気がついた。
「つきましては〜、この石鹸の欠陥部分を取り除いたら、この値段で───」
「ああ、勿論その値段で構いませんよ。うん、やっと私の遊び商品───いえ、新製品を理解して下さる方が現れた。これも日頃良い行いをしていたおかげですね」
 6人は顔を見合わせ、一斉にため息をつくと、その晩は結構暖かなトリモチの中で添い寝(?)することになった。
 そしてまた───「何故か」氷付けの中にいる武彦の写真が、悠宇の手であちこちに叩き売りされることになったのだった。

 



《完》

□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
3356/シオン・レ・ハイ (しおん・れ・はい)/男性/42歳/びんぼーにん(食住)+α
1883/セレスティ・カーニンガム (せれすてぃ・かーにんがむ)/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い
4378/豪徳寺・嵐 (ごうとくじ・あらし)/男性/144歳/何でも卸問屋
3525/羽角・悠宇 (はすみ・ゆう)/男性/16歳/高校生
3524/初瀬・日和 (はつせ・ひより)/女性/16歳/高校生
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■         ライター通信          ■
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□


こんにちは、東瑠真黒逢(とうりゅう まくあ)改め東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。今まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv

さて今回ですが、草間武彦受難シリーズ(?)の4回目(確か)になりました、石鹸です。あまりいいシチュエーションが思い浮かばなかったのですが、最後のトリモチというのは次回はお正月に向けてでもと思ったまでで、実際は違うネタになるかもしれません(笑)。今回は、最初のほんの少しだけ個別になっていますので、誰が武彦に何をしたのか等、是非またお暇な時にでも。

■シュライン・エマ様:連続のご参加、有難うございますv 生野氏に一矢報いる(?)感じのプレイング、楽しませて頂きました(笑)。タオルでこすっても中々取れなかった石鹸ですが、怪我をしないようにとの配慮は流石だなと思いました。
■シオン・レ・ハイ様:連続のご参加、有難うございますv 武彦氏と共に石鹸地獄に陥って頂いたわけですが、町内一周は流石にズボンだけでは寒かったし痛かったと思います。その後お風邪は召されなかったか心配です(笑)。
■セレスティ・カーニンガム様:連続のご参加、有り難うございますv 何故か回を追うごとにこのシリーズ(?)においてのセレスティさんが「実は意地の悪い美青年」になっていく気がします……(笑)。夜食はセレスティさんは、流石にあまり食べないかなということでスコーンというお菓子になってしまいましたが、実のところセレスティさんは普段夜食を取るとしたらなんなのかちょっと興味深くもあります(笑)。
■豪徳寺・嵐様:初のご参加、有り難うございますv 職業と内容を見て、これは生野氏のいい取引相手になるなと思いましたので、最後はあんなオチになりました(笑)。なにぶん初めて扱わせて頂くPC様でしたので、口調など大変難しかったのですが、お気に召されませんでしたらすみません;
■羽角・悠宇様:連続のご参加、有難うございますv 今回は思い通りに「氷付け」に出来、久し振りに(?)写真でお小遣い稼ぎも出来たと思うのですが、やはり嫉妬する悠宇さんは可愛いなというのが素直な感想です(笑)。
■初瀬・日和様:連続のご参加、有難うございますv 結構意外と「見えない可愛い毒」を持っているのかも、と今回のプレイングを見て思ったのはわたしだけかもしれませんが、そんな日和さんの設定とのいい意味でのギャップが密かに好きだったりします(笑)。しかし、日和さんの能力を使わせて頂いたのは初めてなので、ちょっと新鮮でした。

「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。今回は主に「夢」というか、ひとときの「和み」を草間武彦氏に提供して頂きまして、皆様にも彼にもとても感謝しております(笑)。無事(?)連続強盗犯も逮捕できましたし(彼も皆さんと共にわけのわからぬトリモチに捕まったはずです)、次回はどんな風になるのか、書き手としても楽しみです。

なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

それでは☆