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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


ゆきのんとナマモノ

 何故かかわうそ?の住処にいる氷雨雪野。
「ここって? ……あ、かわうそ?クン」
|Д゚)ノ ゆきのん、ちゃーw
 アールグレイを差し出し落ち着かせる小麦色。
 何かと縁が深い婦警さんとナマモノ
|Д゚) なーんか霊感強いから困っているとか何とか
「うん、そうなの。かわうそ?クン初めてあった場所でね……」
|Д゚) また試してみる? 克服というか、制御訓練。
「え?」 
 つぶらな瞳での親切心。でも雪野にとっては巨大なお世話。
 数時間と思われる見つめ合い(?)のなか……
「かわうそ?クンにまけた、又やってみる」
(。A。)ノきまりー

 そうして、小麦色はゆきのんの克服作戦の助っ人を呼ぶのであった。 


 無理矢理呼んでみたのは前に箱届けで参加した不動望子と何故か気に入った樹良朝兎である。
「不動さん!」
 望子と雪野とは前からの顔見知りである
「私も実は怖いモノが苦手ですから、雪野さんとご一緒して克服しようとかしら?」
 |Д゚) うぃうぃ
「俺は一体何故だ? おい?」
 ブンブン小麦色の首を振る朝兎。状況が状況で不機嫌なようだ。拉致られたことに腹が立っているらしい。
 |Д゚) 絶対神秘防御。一寸ステキ能力。二人を守れるかも、かも♪
「むむ……。女性なら仕方ないな……」
 |Д゚)ノ まずは自己紹介と作戦を――

と、女性陣には暖かい抹茶。朝兎には抹茶にカモフラージュした青汁を差し出した。
結果、朝兎君あまりのまずさに悶絶。
「こ、このやろう!」
 朝兎は小麦色に怒鳴りつける。
「まぁまぁ、怒らないで。悪気は……あるんだか無いんだか……わかりませんが」
 望子と雪野が宥める。
 |Д゚) わかいときの栄養はだいじー

 そう言う問題じゃないだろう。


2.耐性訓練
「うーんっと、まず座禅とかそう言うモノがいいんじゃないでしょうか?」
 と朝兎の意見。
「ですかー」
 雪野はお茶を飲みながら聞いている。
「座禅などは良いですね〜」
 望子はいい案だと思っているようだ。

|Д゚) じゃーハリセン神社に直行〜
「なぜハリセン神社!?」
|Д゚) 巫山戯ていたら、茜のハリセンホームランなのだー。
「とんでも無いところでやるんだな……」
 朝兎はぼそっと言う。

 ハリセン神社、いや長谷神社に向かう3人と1匹。既に此処から雪野は
「きゃー何か居るー!」
 と、望子の後ろに隠れてしまう。
 霊木の霊気で、害のない霊や精霊が飛んでいることがくっきりわかっているのだ。
 しかし望子は、霊感はあるが、全く見えないので平然としている。眼鏡をかけても見えません。実のところ、電子系統からでないと霊視が出来ないのだ。
「こりゃー沢山いじゃねーか」
 朝兎は害のない動物霊を眺めながら先に進む。

「あら、かわうそ? どうしたの?」
 神社の手前で掃除している巫女姿の少女が小麦色に話しかけた。
|Д゚)ノ 紹介する。ゆきのんと望子、他1名
「まて、何故俺を省略されなきゃいけねーんだ!」
 首を絞める朝兎。
|Д゚;)ノ きゃー 動物逆たーい! と叫びつつ、座禅するから天空剣道場かして
「ああ、そう言う事ね。私は長谷茜と言います。宜しくお願いします」
 と、少女はお辞儀をした。

「座禅は合気道で良くやっていますからね〜」
望子はのほほんとしているが当の雪野と言えば、
「うわー! きゃー!」
 この場所の霊力と、巫女に取り巻く精霊の加護の姿をみて驚いている。美しかったり可愛かったりするのだが、霊とわかれば怖いモノは怖いのだ。
「俺も参加か……」
 散々、かわうそ? にからかわれご機嫌斜めな朝兎くん。
「しかし、これだけの霊や力があるなら墓場での訓練は要らないよな……」
 絶対超神秘防御能力を持つ彼でも多少霊感があるので、そのすごさに驚いていた。

 座禅会が始まった。
 さすが、雪野と望子は合気道や“その手”の血筋なので切り替えが早く、すでに座禅から(ある意味)上位の“瞑想”に入っていた。
しかし、人生諦め気味に生きている朝兎は5分に一度は茜に叩かれる。蛇足だがハリセンでない。ハリセンの方が彼女にとって得意武器なのでかなり痛いのだ。まあ、緊張感に欠ける事でごく普通の座禅会。
「まったく、若い高校生がだらしないですよ」
「うっせーなー いて!」
 また叩かれる。
「あいたた、あのナマモノはどうなんだよ! って なにー!」
 |Д゚) ←しっかり正座して座禅している謎生物
「うわー、流石謎生……ぐあ!」
「集中、集中〜」
 またまた叩かれる、朝兎。
 仮にも茜は武闘家な父に育てられたことやら、継承者になるための心身訓練を受けているのだ。

――聞こえますか? 雪野さん……
「え? ええ!?」
 いきなり座禅を止め叫び出す雪野。
「な、何か聞こえ……きゃあああ!」
 いきなり失神。
「な、何があった?」
 朝兎と、望子が彼女に駆け寄る。
 青ざめて泡を吹いているゆきのんがいる
|Д`)ノ ゆきのーん!!
「あー霊木が気に入っちゃったみたい……」
 茜が印を結び何かを唱えると、雪野の前に美しい女性の姿が現れた。
「うわあ」
 望子と朝兎が驚く
「長谷神社に何世紀もおります、霊木の精霊です」
 深々とお辞儀をする。
「いきなり話しかけて、私に叩かせる魂胆だったの?」
「済みません。まさかこれほど怖がるとは思いませんでした……」
 しおしおと悄気る精霊に、はぁ、と溜息をつく巫女さん。
 
「あー世の中には……謎が多いや」
|Д゚) だろー? 
「な、なんだ?」
 ナマモノの念話に驚く朝兎君。
 彼が気に入ったのは、からかいたかったのだろう、いやそうに違いない。

 彼女を介抱して、次の手段を移るのだった。



3.不動さんのお仕事見学
「望子さん! 朝兎君! あそこに!」
 長谷神社で座禅をしてから、かなり霊感と霊力が上がってしまい、周りに“見えない”モノが更にハッキリと見える様になったゆきのん。怖いので、望子の後ろに隠れ、かわうそ?を無意識に締め上げていた。
(;´Д`) いやー!
「制御どころか、強化してどーするんだよ」
 朝兎は溜息をつく。
|ДT)ノ 制御系統回路にもんだいありー
「なんだよ、非科学的なことを科学的に言って……」
 なんだかんだ、話しているやる気無し高校生とナマモノ
「どこでしょうか?」
 のんびりと、携帯のカメラで雪野が指さした場所を撮る。
 画面には……


 この付近で通り魔を取り押さえようとし、犯人に刺し殺され殉職した警察官が映っていた。
「あ、確かこの角でそう言う事件がありましたね……成仏していないのですか……」
 望子が平然としている。
「イヤな世の中だな」
「はうう〜。だ、だから、夜は……。ああ! 何か言っていますー!」
 慌てふためくゆきのん。さらにかわうそ?を締め上げている。
。・゜・(ノД`)・゜・。 く、くるしい!

「今はどうすることも……。ああ、先ほどの茜って人に連絡して供養して貰うのもいいかもな」
 朝兎は言った。
「まって、落ち着いて雪野さん」
「は、はい」
「多分、私たち二人が警察の者だから伝えたいことがあるのよ。私には聞こえないけど、今は雪野さんあなたが」
「微弱のようだしな。俺もわからないです」
「えっと、どうすれば?」
 雪野はおどおどしながら訊く。
「さっきの座禅と同じように……とおもう」
 朝兎が言った。
「……は、はい」
|Д゚) 霊と言っても心の伝言。その伝言果たせば、天昇するかとおもわれ〜。
「お前は見えるのか?」
|Д゚)ゞ まぁ一応。でもゆきのんほどじゃないのでー
 雪野は意を決し、霊に話しかける。
 いったん気を失いかけそうになるのだが、
 二人と一匹が支えてくれる。
「……家族に、そう伝えればいいのですね……わかりました」
「ありがとう……」

 途中、最寄りの所轄で警察官の家族を調べ、家族に報告する。
「実は……こういう事をお伝えしました」
「ありがとうございます」
 再度、戻る一行。
 雪野は現場に戻ると、霊はにっこり笑い消えていったのだ。

「はうぅ……こわかったぁ」
「まぁまぁ、頑張ったじゃないですか」
 また締め上げられるナマモノを無視して、望子が褒める。

「雪野さん。超常現象対策本部を見学して貰いましょう。特別に朝兎君も」
 と、とんでも無いことを言う望子さん
「え、ええ?!」
 ゆきのんおどろく。
「そんな部署もあるんだ……」
 朝兎も別の意味で驚いた。

 本部に向かって、彼女の仕事現場に向かう。自殺の多い中央線(東京の彼方此方は多いのだが)で事件がある模様。
「いま、FAST部隊〜つまり対超スワット〜が出動しています」
 と、画面を見せる。
 何も動じない望子。
 画面越しだと臨場感が無いために、怖くも何ともないのだ。
「何かのアクションホラー映画みたいですね……」
 朝兎の感想。
 電車による自殺者の霊の大軍なので、どこか必ず欠けている霊やら、ミンチ状の霊やらと多種多様にグロテクス。
 しかし、コレが霊という実感が湧かない2名。つまり、雪野と朝兎。
 雪野は結構、グロテクスなものや蟲類は苦手ではないので(ゴキブリなども気にせず叩いてゴミ箱に捨てるほど)、それほど怖くはないもよう。
|Д゚)うーん。 現場直行がいいと……。
「そうですね。では…、かわうそ?さんお願いしますね」
|Д゚)ノ らじゃー!
「な、なにを?!」
ゆきのんは、何がなんなのかわからないまま、かわうそ?に拉致され、その場からかき消え……
「画面にナマモノとあの人が!」
朝兎は画面を見て驚いた!

 当然、FASTも霊もゆきのんも絶叫している一種コメディ映画になってしまう。

 現場では洒落にならないのだが。

 事件が終わった後、かわうそ?の案で遊園地に向かったが、此処も曰く付きであった。しかし、目的の霊は発見できず、逆に望子さんは霊が出るお化け屋敷に入ったとき、お化け屋敷の仕掛けお化けで失神するということがあった。
「なるほど……苦手なのは確かなんだ」
 皆さん、望子さんの“はじめの言葉”に納得したのだった。




4.ゆきのんとナマモノ
コレによって、雪野は霊に関して感覚で覚えてきた。恐怖はぬぐい去れないが、何となく怖いものとそうでないものとわかってきたようだ。流石に霊力制御までは行かないみたいだが。
「全てを怖がっちゃ行けないのね……ありがとうかわうそ?くん」
|Д゚)ノ おういえー
 まだまだ、彼女の霊力制御や霊恐怖克服の試練は続く。


End?

■登場人物
【3452 不動・望子 24 女 警視庁超常現象対策本部オペレーター 巡査】
【3929 樹良・朝兎 17 男 都内高校2年生】

■かわうそ?通信
|Д゚)ノ ご協力感謝。
|Д゚) まだまだ、ゆきのん試練が続くかと
|Д゚) 樹良朝兎氏初参加おおきにー
|Д゚)ゞ からかってしまった。すまそ。

|Д゚)ノ またーきがむけばー(ぉ