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■闇鍋大会開催中につき(以下略)■
草間武彦は、一枚の依頼レポートを見て呆れつつ煙草の煙を吐いていた。
「なんであちこちで行われてる闇鍋大会の最中に、怪奇現象が起きるんだ? ヤバい薬でも入れた集団幻覚じゃないだろうな」
ぽりぽりと、わりと手入れの行き届いた髪の毛に手をやる。それを見ていた零がにっこり言った。
「一番早い解決方法があると思います」
「……なんだ?」
イヤな予感がして、武彦は零を振り向く。
「兄さんも闇鍋大会を開いてみればいいんです。もちろん、『ヤバい薬』ぬき、ってちゃんと書いた張り紙、わたし作りますから」
「ちょっ……ちょっと待て零! もしそれで俺まで怪奇現象にはまっちまったらどうするんだよ!?」
「そんなの、いつものことです」
にっこり微笑のまま、さらっと、零。
こうして、草間興信所の建物の前の壁に、「闇鍋大会近日開催」のポスターが貼られた……。
■闇鍋大会、開始■
ポスターを見て次々とやってきた面々が持ってきた食材は、どこから調達してきたのか、零が用意したという大きな鍋の隣に、まとめてドサッと置かれた。
「結構、みんなまともな食材ですね」
まともなお鍋が食べたいと心の中で強く主張した甲斐があったのだろうかと、四方神・結(しもがみ・ゆい)は食材を見ている。
「本当、もう少し奇抜なのが来ると考えていたわ」
どんな怪奇現象があったかレポートを熟読しつつ、何故か、参加人数よりも多めの食器類を用意している、シュライン・エマ。
「よかったぁ、俺、なんとなく変なのつかんじゃいそうだったから、自分も食べることになるんだろうしと思って、あんまり味覚破壊されそうなものは持ってこなかったんだ。他の皆もそう思ってくれてたんだな、きっと」
無邪気な可愛い笑顔で、渡辺・綱(わたなべ・つな)が、逸早く鍋と食材とが乗ったコタツに入っている。
「って、その酒何?」
何故かカメラの手入れをキュッキュとしている羽角・悠宇(はすみ・ゆう)が、綱の傍らに置かれた酒瓶を目敏く発見する。
「料理酒ですか?」
シュラインの手伝いをしていた日和が、早速ボケをかます。あはは、と楽しそうに綱は笑う。
「これ、御神酒だよ。家の神棚から拝借してきたんだ。怪奇現象が起きても、守ってくれるかと思って
さ」
「お前、未成年だろう」
食材を買って、たった今帰ってきた草間興信所の主、草間武彦が突っ込みを入れた。
「あら、お帰りなさい、武彦さん」
味噌汁とゴハンの用意もしていたシュラインが、迎え入れる。
「シュラインさん、これもお鍋にいれるんですか?」
結が、不安げな顔色で尋ねたが、シュラインはかぶりを振った。
「これは口直し用に、一応準備しているだけ。さ、皆座りましょ」
日和と一緒に、コップに白湯を入れてコタツに戻ってくる、シュライン。武彦も自分が持ってきた食材を、バサバサと皆の持ってきたそれに混ぜた。
「じゃ、材料切りましょう」
結が腕まくりをし、シュラインと日和と共に、持ってきていたまな板で食材を切っていく。女性が三人もいると、流石に手早い。
この際だから、誰がどの食材を持ってきたかは、内緒にしたほうが楽しいと判断してあった。
「ちょっと待て」
カメラの手入れに満足した悠宇が、ふと、日和が包丁で切っている食材を見咎める。
「それ……俺の見間違いじゃなけりゃ、アボガドだよな……?」
「うん、そうだけど」
「アボガドって、お刺身みたいにして切ってお醤油につけて食べると、マグロのお刺身みたいな味で、とってもおいしいんですよね」
と、にこにこしながら言った結に、綱がぽそっと天井を見上げて呟いた。
「それも鍋に入れるのかぁ……」
「…………」
笑顔のまま、硬直した結である。
「あれ、シュラインさん。それ、豆大福じゃありませんか?」
今度は日和が、隣で切っていたシュラインの手元を見つける。シュラインは少し引き攣ったような笑みで、
「ええ、そうみたいね」
と、応えた。
結局のところ、切り分けた食材を改めて述べ上げてみると、こうなる。
人参・昆布・テンペ・くずきり・しらたき・えのき・舞茸・椎茸・海老・アボガド・鶏の唐揚げ・鶏肉・生姜・堅焼き煎餅・鶏肉(骨付き)・牡蠣・蓮根・春菊・豆大福・豆腐、そして調味料の料理酒、味噌(順不同)。
「迂闊だった……一見普通の食材に埋もれて堅焼き煎餅とかアボガドとかテンペとか豆大福とかっ……」
「案外野菜類が少ないのよね」
悠宇の言葉に、こちらは現実的な感想を述べるシュライン。
「じゃ、ルールを説明するぞ」
皆が座ったところで、武彦は神妙な面持ちで言った。
「1.箸で掴んだものは絶対に自分が食べなければならない。2.食べきれず断念する場合は『ギブアップ』と宣告すること。3.鍋は、一所に妙な食材が固まらないよう、最初によくかき混ぜておくこと」
武彦の左から悠宇、綱、結、日和、シュラインが其々に、こちらも神妙に頷く。席順も、くじ引きと凝っている。
「出汁はもう大丈夫? 結さん」
シュラインの言葉に、結が頷くと、日和が悠宇に、
「アクとり手伝ってくれる?」
と頼む。だが、その必要はないようだった。出汁にアクが浮いているのが我慢できないという結が、殆どひとりで取りきってしまったのだ。
ぐつぐつ煮える鍋は、そんなに変な匂いがするわけでもない。
「そういえば、どうして明るい時にやるのでも、闇鍋っていうの?」
日和の素朴な質問に、悠宇は「このボケの可愛さがたまらない」とでもいうふうに腰砕けを起こした。かわりに、武彦が応える。
「それはな、明るい時にするのなら室内を真っ暗にしてやるからだ。俺が学生時代闇鍋パーティーをした時は、教室を真っ暗にしてやったもんだ。また、何が入っているか分からないから闇鍋と言われる所以もある」
「草間さん、そんな過去あったんだ」
感心したように、自分もやってみたいとばかりに目を輝かせる、綱。
「ま、でも今は一応、少し早いけれど夕食時だし、夕陽も落ちたし───カーテン閉めるわね」
シュラインが立ち上がってカーテンを閉めると、「誰一人として電気をつけることは赦さんぞ」と武彦が念を押す。彼には彼なりの闇鍋のこだわりがあるらしかった。
鍋奉行ならぬ闇鍋奉行といったところかな、と、こっそり結は思う。
全員、箸と取り皿を持つ。
「じゃ」
武彦が、言った。
「開始!」
暗闇の中、ぐつぐつという音を頼りに6膳の箸が鍋に突進する。
(ん、この手ごたえ───よし、牡蠣だ)
(うわっ豆大福きた……やっぱり俺、予想通りに変なものがきたなぁ……)
(うう、お煎餅です、間違いなく堅焼きお煎餅の食感です……)
(なんだろ、この味……カシューナッツみたいな甘い味するけど……テンペかな?)
(この鶏肉、まだ煮え切っていないわね)
悠宇に綱、結に日和、そしてシュラインは、黙々と食べ続ける。そして、一人分の気配がないことに最初に気付いたのは、悠宇とシュラインだった。
「あれ、草間さんは?」
「武彦さん───逃げたのかしら」
二人とも、武彦の右と左の隣にいたから分かったことだ。だが、その時。
あり得ないところから、豪快な笑い声が聞こえた。
<わははははは! 見たか、必殺引っ張り食い。草間武彦め、昔の仇はとったぞ!>
全員の箸が止まる。まさか、と、慣れてきた暗闇の中視線を交わしあい、じっと鍋に目を戻す。
「あの……」
結が、恐る恐る鍋に尋ねている。その間に綱は、傍らに置いていた御神酒を一口、この機とばかりに飲んでいた。もしかしたら、自分の出番かもしれないのだ。
「もしかして、鍋───さんが、喋っているのですか?」
<そうとも! 大体昔からこの鍋(ワシ)を愛用していたくせに、闇鍋ばかりしては粗末に扱い、挙句に学校に置き忘れてワシは今まで売り飛ばされていたのだ。だから腹いせに今まで鍋という鍋に伝達し、闇鍋をする者達に痛い目を遭わせていたのだ!>
「……随分お喋りなお鍋さんね」
シュラインの目が、細くなる。
<そうか? 照れるな〜>
「誉めてない!」
悠宇が突っ込むが、鍋は気にしていないようだ。
「ええと、気が済んだのなら、草間さんを返してもらえませんか?」
日和が言うと、鍋は怒鳴った。
<さては貴様ら、草間武彦の仲間だな!?>
「今までなんだと思って喋ってたんだろ……」
力が抜けたように、綱。
「まあ……仲間っちゃ仲間かな」
悠宇が言うと、鍋が一回り大きくなった───気がした。
<ならば貴様らも食うまでのこと!>
「きゃあっ」
「わわ」
「うわっ、ちょっと待っ……」
「横暴です!」
「短気は損気よ」
とはいうものの───結局、日和、綱、悠宇、結、シュラインの順に、鍋に吸い込まれていった。
■闇鍋の国の結と日和とシュライン■
熱い。
やたらと熱い。
透明に近い液体の中を、どこか見覚えのある食べ物が、ふよふよと浮遊している。
身体にも、妙な浮遊感が、ある。
「さしずめ、闇鍋の中、といったところかしら」
冷静に、それでも汗を拭きながら、シュラインが辺りを見渡す。
「熱いです……」
へたへたと座りそうになりながら、結。
「煮込まれてるのかな、私達……悠宇達は、どこにいったんでしょう」
日和が、ぽそりとコワい事を言う。結がびくびくしていると、シュラインが、ふと、あることに気がついた。
「ね、ここ……私が持ってきたものが集まっているわ。妙にみんな大きいけれど」
すると、日和と結もじっと目を凝らす。
「あ、本当。私が持ってきた食材───お豆腐と春菊とえのきと舞茸があります」
「ええと、私が持ってきた、昆布と鶏肉もあります」
ここが少し茶色っぽいのは、お味噌が溶けているからなんですね、と結。
そして二人は、シュラインを見る。彼女らの瞳が、何を持ってきたんですかと訴えているのが分かり、シュラインは観念した。
「私は───見ての通り、あなた達が今挙げた以外の『ここ』にあるもの───アボガドにテンペ、蓮根と生姜よ」
結が泣きそうになる。
「変なもの持ってくるのは、絶対草間さんだけだと思ってたのに、不意打ちです」
「ま、まあまあ、結さん。とりあえず、ここから抜け出すこと、考えましょ?」
日和が宥める。
<この鍋の国から、抜け出せるものなら、抜け出してみろ!>
わはははという笑い声と共に、空間内に声が響き渡る。
<言っておくが、ここの貴様達が持ってきた食材を全部食べなければ出られんぞ!>
煮込まれて、ずっとここにいるよりマシだわ、とシュラインが、近くに浮遊していた蓮根を掴む。すると、蓮根がシュラインを襲ってきた。
「シュラインさん!」
「大丈夫ですか!?」
寸でのところで避けたが、日和と結が駆け寄ってくる。
「食べ物まで狂気化するなんて、ひどいんじゃありません?」
日和が文句を言うと、鍋はまた笑う。
<その食べ物達には、ワシの草間武彦への恨みの念が入っている。そう簡単には食べられんぞ、逆に食われることはあってもな>
「たっ食べられる!?」
悲鳴を上げた、結である。
「食べ物を粗末にするなんて……鍋の風上にもおけない鍋ね」
シュラインが目を細めて言うと、ぐっという鍋の声が聞こえる。
「傷ついてる」
「鍋も傷つくんですね」
日和と結が、ひそひそと言う。
シュラインも加わり、「ここはひとつ……」と、暫く小声で相談すると、三人は其々四方を向いた。
「あなたなんか、調理道具として最低の鍋です」
結の言葉に、うっ、と鍋が苦しむ気配。
「食べ物を大切にしないと、もったいないお化けが出ますよ」
日和の言葉に、むぅっ、と鍋が悶える気配。
「ここまでするなんて……もはや鍋とは呼べもしないわね」
シュラインのとどめの言葉に、ぐぬぬ、と鍋が意気消沈する気配。
気のせいか、周囲の食べ物までくたくたと、小さくなっていく。
「今だわ」
シュラインの掛け声で、三人は一斉に、浮遊している食材を次から次へと取っては食べ、取っては食べを始めた。
「日和さんが持ってきた、この春菊、おいしいです」
「でしょ? 食べる胃薬って言われてるくらいだものね」
「結さんの鶏肉も、すっかり煮えきって食べ頃になってるわ」
もはや鍋の食材掴み取り大会と化している。
───そして。
ついに全ての食材を食べきった三人は、一斉に鍋から吐き出されるように出ることが出来た。
───の、だが。
■最後はやっぱり……■
にこにこと、生野・英治郎(しょうの・えいじろう)は微笑ましそうに、コタツの上の、すっからかんになった鍋の周囲で騒いでいる武彦達を見下ろしている。電気はつけられており、全員がよく見える。
「説明してもらいたいのだけれど」
「そうです、せっかくお鍋から出られたと思ったのに」
「どうして私達、全員小さくなってるんですか?」
半ば察しがついたように脱力して座っているシュライン、半泣きで訴えている結、真剣に尋ねている日和。
「勝負しろ、英治郎!」
「だから論点はそこじゃないって、これ二度目草間さん!」
「あー、なんか口直し食べたいなぁ」
ひとり「普通の大きさ」でコタツにひじをついてお茶を飲んでいる英治郎に勝負を挑む武彦、それを止めるこちらも既に論点がどうのという問題ではないことに気付いていない悠宇、わりとのんびりとした懐の大きな、綱。
「そうですね。口直しは必要ですね。ええと、シュラインさんが用意していた味噌汁とご飯に、結さんが持ってきていた烏龍茶、日和さんの手作りアイスクリームがありますね」
英治郎は、既に傍らに用意していたと思われるそれらに、紺色のドライヤーを当て始めた。
すると、見る見るうちに当てられたものが小さくなっていく。
「あ、これは新発明の、ここのスイッチで好きなものを好きな大きさに小さくできるドライヤー、『コビドライヤー』です。生き物には通用しませんので、これは改良すべき点ですかねえ」
「そうじゃなくて」
シュラインが、半眼になりながら言う。
「私が熟読したレポートには、短いけれど、『怪奇現象は皆一致している。未だ解決していない』としか書かれていなかったのよね。……この一連の事件って、まさか生野さん、あなたの仕業?」
まさか、と英治郎は、小さくしたそれらをコタツの上に置きながらかぶりを振る。
綱は喜んでゴハンと味噌汁を食べ、日和も「手作りアイスクリームの出来は……」と走ってきて、いい出来だと分かり、悠宇に手渡した。結はみんなに烏龍茶を分けて配る。
「真相が分かったから、こうして話しに来て差し上げたんじゃないですか」
にこにこ言う英治郎に、「それならはよ話せ!」と怒鳴る武彦。既に喉が枯れかけている。
英治郎が話すところによると。
あちこちで、闇鍋大会で怪奇現象が起こることを、英治郎も知っていた。
何故なら、この「問題の鍋」と偶然蚤の市で「出会って」いたからである。
いい鍋だ、と見初めた英治郎は買うには買ったのだが、新しく作った薬を試してみたくもあり、その新しい薬───ある程度の期間内に無機物に命を与えるという、「生命水(いのちみず)」を使って鍋を綺麗に拭いたところ、功を奏し、鍋は命を持ち、草間武彦に無念を晴らしたいと胸の内を明けたのだった。
道を歩いていた零に英治郎は、「この鍋はお歳暮です」と包みにくるんで渡し、そして今頃どうなっているだろう、と来てみたところ、見事鍋は無念を晴らしていた、というわけである。
「待て……」
静かに聴いていた皆の沈黙を破ったのは、やはり長年英治郎を宿敵とする武彦だった。
「お前がその『生命水』とやらでこの鍋を拭かなければ、こんなことにならなかったんじゃないのか!? 大体なんで俺達が小さくなってなくちゃならんのだ!」
「そこはそれ、薬剤師の性というものでして。皆さんが小さくなったのは、私が零さんに渡す前に小人豆を鍋に入れてしまったからでしょうね。多分、鍋にエキスがまだ残っていたんでしょう」
「小人豆って何?」
「小人豆って、なんですか?」
綱と結が、ほぼ同時に尋ねる。
「ええとね、食べると一定期間、身体が小さくなってしまう豆。生野さんが作った豆なのよ」
事情が飲み込めたので、シュラインは、身体が戻るまではおとなしくしているしかないと、武彦の隣で、こちらも英治郎に小さくしてもらっていた毛布を用意している。小さくなったまま誰かが眠ってしまったら、風邪を引いてしまうと大変だからだ。
「つか、人にあげる鍋を自分で使うなよ」
「悠宇、それを言うなら、自分で使ったお鍋を人にあげるな、じゃないの?」
「ん? それって同じことだろ?」
「ちょっと違うんじゃないかな?」
こちらはこちらで、既に論議の内容が変わってしまっている悠宇と日和である。
「結局のところ、鍋が恨みを持ったのは武彦さんが原因で、その鍋をたきつけたのが生野さんで、腐れ縁同士の連携プレーね」
シュラインが、まとめる。
「はい、皆さんこちらを向いてくださーい」
そして。
今回は、悠宇のカメラで撮った、出来上がってきた写真の半分以上が───武彦とシュライン、悠宇と日和、綱と結のものになってしまったのだった。
その後、鍋はすっかりおとなしくなったのだが、草間興信所の片隅に、「開けるな危険」とお札が貼られた箱に固く閉じ込められた。怪奇現象も、当然、ぱたりと世間では止んだという。
《完》
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
3941/四方神・結 (しもがみ・ゆい)/女性/17歳/学生兼退魔師
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
1761/渡辺・綱 (わたなべ・つな)/男性/16歳/高校二年生(渡辺家当主)
3525/羽角・悠宇 (はすみ・ゆう)/男性/16歳/高校生
3524/初瀬・日和 (はつせ・ひより)/女性/16歳/高校生
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、東瑠真黒逢(とうりゅう まくあ)改め東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。今まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv
さて今回ですが、生野氏絡み以外の受難シリーズ、ということにしたのですが、結果的には「受難シリーズ番外編」のようなものになってしまい、なんともはや(爆)。生野氏をご存知でない方にとっても楽しんで頂けるよう、後半は生野氏についての説明などもしてみたのですが、混乱させてしまったかもしれません; ですが、一度闇鍋大会というネタを書いてみたくて、鍋の中に小さくなって入ったらどんなのだろう(いえ、実際なら本当に熱いのでしょうけれど)と思いまして、書かせて頂きました。
今回は、二班に分けて行動(?)して頂きましたので、お暇がありましたら是非、もう一班のノベルもご覧頂けると幸いです。というか、どちらも見ないと分からない部分があるかと思われます。
次回、無人島ネタ(ほのぼのコメディ)の窓を開ける予定です。生野氏ネタは、次はバレンタインネタか、成人式ネタか、七草粥か───それとも全部か、考え中です(笑)。
■四方神・結様:初のご参加、有り難うございますv プレイングも実に可愛らしかったので、つい、ハイテンションよりも泣きが入る場面のほうが強く出てしまった感じで、お気に召されませんでしたらすみません; あまりまともな鍋にはなりませんでしたが、闇鍋に対して結さんに、変な先入観を与えてしまったのではないかと心配です(爆)。
■シュライン・エマ様:いつもご参加、有難うございますv 胃薬やバケツの支度等が少し書けなかったのですが、レポートを熟読して下さったおかげで、最後の辺り、物語が比較的スムーズに進みまして、感謝しております。それにしても、シュラインさんがあの食材とは……ちょっと意外、いえ、かなり意外でした(笑)。
■渡辺・綱様:初のご参加、有り難うございますv 変なものを掴むだろうな、という予想通り、一番鍋の食材(?)としては食べたくないであろう豆大福を食べて頂きましたが、よく考えてみると豆大福って周りはお餅で出来ているのだから、あれだけ煮たら溶けちゃってるんじゃ……と、あとになって思いました(爆)。純真無垢、というイメージが綱さんにはありましたので、初めて扱わせて頂くPC様ではありましても、とても書きやすかったです。
■羽角・悠宇様:いつもご参加、有難うございますv 今回は(も?)色々と貧乏くじを引いてしまった感じの悠宇さんですが、最後の辺りでは日和さんと、ほのぼのな感じで終わらせて頂きました。鍋の国の中では、結構、綱さんといいコンビだなと思ったのはわたしだけでしょうか(笑)。悠宇さんが、出来上がったあの写真をどう処理するのか、とても興味があります。
■初瀬・日和様:いつもご参加、有難うございますv 何故かなんとなく、回を増すごとに日和さんのボケ具合が酷くなっていく気がするのですが、わたしのせいでしょうか(爆)。それとも気のせいでしょうか。それにしても、せっかく安全なものとそうでない食材とに分けて入れようという日和さんの意見を取り入れられなくて誠に申し訳なく; 意外と、悠宇さんの「ある部分」には可愛い意味で鈍いんだな、と感じてちょっと嬉しくも思ったりしていました(笑)。
「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。今回は主に「夢」というか、ひとときの「和み」(もっと望むならば今回は笑いも)を草間武彦氏に提供して頂きまして、皆様にも彼にもとても感謝しております(笑)。実はわたしは闇鍋というものを一度もやったことがないのですが、一度やってみたいな、と、今回書いていて思いました。それにしても、意外とキムチが食材として出てこなかったのは予想外でした。次回の「受難」はどんな風になるのか、書き手としても楽しみです。
なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
それでは☆
2004/12/16 Makito Touko
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