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■不思議の変身七草粥■
正月も7日となり、今日は正月行事の楽しみのうちの一つ、七草粥の日である。
この日は零が腕を振るってくれて、ほかほかと湯気の立つ七草粥が草間武彦と、丁度来ていた仲間の前に置かれた。
零も座る。
「じゃ、食べましょう兄さん、皆さん」
「よし。食うぞ、これで今年一年無病息災だ」
いただきます、とみんなで言い、微笑み合いながらぱくっと口にする。
───絶妙に美味しい。
「零、お前腕あげたなあ!」
「わたしも、こんなにいい出来になるなんて……」
ぱくぱくと、どんどん椀の中の七草粥が減っていく。
と、武彦は、何故か零と仲間に凝視されていることに気がついた。
「な、なんだ? どうしたんだ、みんな」
そして武彦は自分の手をふと見て、ギョッとした───まるで獣の手のようになっている。
「兄さん───」
零が手鏡を見せてやると、武彦はキツネの姿になっていた───童話に出てくるような、丸っこい可愛らしいコギツネの姿に。
見ると、仲間の何人かも同じようになっていた。かろうじて、服は着れてはいるのだが。
「零、七草粥に何か変なものを入れなかっただろうな?」
ちゃんと喋ることも出来る。
でも安心は当然出来ない。零は、一通り七草粥に普通入れるものを述べ上げ、
「土筆も入れました」
と、言った。
それだ───絶対それだ、と武彦は思う。
「興信所の裏に、土筆畑がいつの間にかあって、親切なおじいさんが分けてくださったので勿体無くて───」
ぴく、と武彦の手から箸が落ちる。
「……それ英治郎(えいじろう)じゃないのか……?」
「えっ……で、でも、この土筆を入れると七草粥がもっと美味しくなるからって言われて……ぜ、全部使っちゃいましたけど───」
「零や他の何人かがキツネに変身しないのは、体質ってことか───『これ』、いつまでこのままなんだ」
「き、聞いてきます!」
零が出て行き、土筆畑のところに行ったが、そこは既に畑のはの字もなく、かわりに綺麗な花文字で、「明けましておめでとうございます。By.生野英治郎(しょうのえいじろう)」と、器用に書かれてあった───。
■こぎつね達は家の中■
一時はてんやわんやの騒ぎになったものだが、人間の持つ順応性はすごいな、と武彦は遠い瞳をして思う。
コギツネになってしまったのは、自分を抜かせばシュライン・エマ、初瀬・日和(はつせ・ひより)、ジュジュ・ミュージー、海原・みなも(うなばら・みなも)、以上4人。運良く零のように「体質に合わなくて」人間のままでいるのは、羽角・悠宇(はすみ・ゆう)。セレスティ・カーニンガムは、結構用心深いらしく味見をしただけだったためか、耳と尻尾が生えているという微妙な変身具合になっていた。
「土筆……お鍋に入れたら嵩が凄く減ったでしょう? 零ちゃん」
シュラインが、座布団の上で座り直しながらのんびりした感じで言う。
「はい、でも土筆なんてお料理するの初めてだったので、とっても楽しかったです!」
「あ、皆さん。今年もお世話になるので持ってきたんですが、甘栗煮。皆さんもいただきませんか?」
みなもが、ぽふっと包みにコギツネと化した手を置いて言う。
悠宇は悠宇で、仲間が増えたと思ってはしゃいでいる自分と日和のイヅナ、末葉と白露を懸命に抑えている。
日和は悠宇に捕まえられているのでおとなしくしてはいたが、どことなく恥ずかしそうだった。普通のデートはよくしているのに、何故かドキドキしてしまう純情な年頃なのだ。
ジュジュはジュジュで、武彦の頭を「カワイイカワイイ」と撫でている。
「時間が経てば元に戻るでしょうし、楽しんだもの勝ちという気もしますし、このまま新年会といきますか? 買い物に行くには少し勇気が必要ですので、ケータリングでも如何でしょう」
セレスティに至っては完全に、今までの経験を考えて冷静に徹している。いつも通りの笑顔だ。
「そうだな……悩んでも仕方がないよな。でもな、だからってこのままやられっぱなしじゃつまらんし、第一悩むという意識はないのかお前らは」
ジュジュに頭を撫でられながらも、そんなことも気にならないという風に、武彦は痛む頭を抑える。
「もしかしたら一晩寝たら化けが解けるかもしれないじゃない、武彦さん。狐に化かされる昔話って大概そうだもの。それか……もっと暖まれって事なのかしら。ちゃんと生野さんそこまでケアしてくれれば良いのに……」
シュラインの言葉に、「違う、そういうことを言っているんじゃないんだ俺は」と武彦は身悶える。
「折角のお正月ですし。ふさふさもふもふのコギツネ姿は気持ち良いですし、とりあえず皆さんで記念写真ですね」
みなもの朗らかな台詞に、
「そうこなくっちゃ」
と、既に構えていたカメラですかさず、全員をフレーム内に収めて写真を撮る、悠宇である。
「お前も乗るな!」
なにやら武彦だけが、ぶーたれている感じだ。
そんな武彦達を、カーテンの隙間、窓の外から望遠鏡で車の中から覗いている不審な人間達がいた。
「確かに、人質に出来そうな形態にはなっているが、どのキツネを人質に取ればいいんだ?」
低い声で、彼は仲間に尋ねる。
「決まってるだろう、一番スレてなさそうなキツネだ」
スレていなさそうなキツネ。
それってどんなキツネだろうとしばし小首を傾げて考えていた望遠鏡の男だったが、ふと、群れ(武彦達)から離れて台所方面へと向かったと思われる一匹のコギツネを発見した。
「よく分からんが、確保する」
そして車から降り、足音もさせずに窓のすぐ傍へと近寄った。
「今、何か物音がしなかった?」
もう夜だしと、誰かが眠くなってもいいようにと人数分の毛布をコギツネの身体で用意しながら、シュラインが手を止める。
「そういえば、ジュジュさんの姿が見当たりません」
みなもが、こちらも甘栗煮をみんなでつついていた手を止めて、気付く。
「探しましょう」
セレスティが立ち上がったその時、巧妙に道具で丸く開けられた窓から、閃光弾がコロコロと転がってきて、皆に注意する間もなく視界が白い光で眩まされた。瞬時に自分だけ目を閉じても、明るく感じる光だ。
「ヘイ、ユー! 何するのヨ!」
台所のほうからジュジュの声が聞こえてきたが、全員視界がやられてしまって、殆ど見えない。
それでもあちこちにぶつかりながら台所へ行くと、シュライン、日和、みなもも誰かにひょいと抱き上げられた。
やがて視界がようやく見える程度になった頃、悠宇と武彦は同時に「あっ!」と声を上げていた。
セレスティは携帯電話を取り出し、自分の車を呼びつける手筈をしているところだった。
■狙われたこぎつね達■
「ミーはただ、七草粥は肉気が足りないと思って、ミンナにビーフジャーキーあげようと思ったダケ! キツネはイヌ科だからタベレルヨ!」
広い車の後部座席で、縛られたコギツネ姿のジュジュが喚く。
その隣で、
「ジュジュさん、なにか酔っていない……?」
と、不審に思うシュライン。更にその隣で、
「これも生野さんという方から頂いた、土筆の効果でしょうか」
と、武彦から先ほど一通り、英治郎のことについて聞いたみなもが言う。
「生野さんが作った土筆なら、あり得ますね」
日和が、「でもビーフジャーキーは美味しいんでしょうか」といつもの、どこかズレた感想をぽつりと漏らす。
「お前ら少し静かにしてろ」
助手席から、横柄な男の声がして、ジュジュ以外はピタリと会話をやめる。聞き覚えのない声だ。変装した英治郎だとも思えない。
「生野を誘き出す、いい餌食なんだからな」
思わず、ジュジュも黙り込んで各々に顔を見合わせる。
だが、次の男達の会話がまずかった。
「お前、一番スレてなさそうな奴だけでいいと言っただろう。二匹ばかり例外がいるじゃないか、余計な手間を取らすな」
「そ、そんなこと言ったって、みんな似たようなコギツネだぜ。スレてなさそうなのが他にいるなら問題ないだろ」
ジュジュとシュラインが、誰も何も言っていないのに自ら身を乗り出す。
「ちょっと、あんた達。その例外って、誰のことかしら」
「ミーはスレてない!」
後ろで、日和とみなもも口を挟む。
「そうです、女性に対してあんまりな発言です。スレててどこが悪いんですか」
「もっともです。って、日和さん、それはちょっと違うと思います」
男達は、抗議を続ける彼女たちに耳を塞いでいたが、助手席の男が「気付いた」。
「なんだ、あの高級車は。俺たちを追ってくるぞ」
「畜生、ここで掴まったら生野に一泡吹かせられねえ。すっ飛ばすぜ」
ギュン、と車のスピードが上がる。
縛られたままなので後ろの後ろまで転がってしまったコギツネ達は、窓から確かに見た。
後ろから、黒い高級車が負けじとスピードを上げて自分達を追ってくるのを。
「きっとあれ、セレスティさんのところの車れ」
シュラインが言う。
「そうですね」
と、みなもが相槌を打ち、「?」と小首を傾げる。
微妙に台詞の最後、彼女のろれつが回っていない気がしたのだ。
「悠宇ーっ! 悠宇、見えた」
反対側では、日和が、こちらも明らかに目つきがとろんとしている。
どうやら、みなも以外全員、英治郎の土筆の「もう一つの症状」である「酔っ払い」が出てきてしまったらしかった。
■101匹のコギツネ■
やがてつかず離れずを繰り返しながら、二つの車は大きな平屋に辿り着いた。
倉庫と思われる平屋の端にある場所にバンが突っ込んだのを見て、ほぼ間を置かずにセレスティの車も突っ込んでいく。
キキィとブレーキの音がして、扉が開閉する音、そしてセレスティと悠宇が顔を出したのを見て、男達にジュジュとシュライン、日和と共に抱き上げられていたみなもはホッとした。
「よかった、皆さんなんだか酔っ払ってるみたいなんです。なぜか私だけ無事で───」
みなもの声が、男達が平屋に走っていったため遠ざかっていく。
「セレスティさんはゆっくりで!」
彼があまり肉体運動が得意ではないと知っている悠宇はそう言い置いたが、そんなに慌てることもなかったようだ。
平屋の扉を閉めようとするところを悠宇が足をガシッと挟み、力ずくで開いた。更に奥に進んでいく男達を追っては扉を開け、追っては扉を開け───4回目の扉を開けた瞬間、悠宇は思わずぽかんと口を開けた。
何十畳あるのかと突っ込みたくなるほどだだっ広い部屋。
そこに、畳を埋め尽くすほどのコギツネ達がはしゃぎまわり、遊んでいる。
「これが『生贄のコギツネ』達ですか」
わりと早く追いついた、武彦を抱っこしたセレスティが見渡す。草間興信所の大事な仲間であるコギツネ達をそこにおろしてから、男達は声を揃えて叫んだ。
「油揚様!」
あぶらあげさま?
酔ってはいるものの、あからさまに怪しいと感じたシュラインやジュジュ、日和とみなもがちょっとばかし眉間に───コギツネではあったが───しわを寄せた。
途端、天井から大きな油揚げが覆いかぶさってきた。
無邪気に遊んでいたコギツネ達が、一斉に逃げようとする。だがどの扉閉まっていて、逃げ道がない。悠宇やセレスティが入ってきた後ろの扉も、いつの間にやら閉じられていた。
「シュライン!」
自分もコギツネになっていることを忘れて武彦が叫ぶ。
「日和!」
こちらも真剣に青くなって、悠宇。
ただ一人、セレスティだけは、いつも通り冷静に事の次第を見極めようとでもするように腕を組んでいた。───如何せん、コギツネの可愛い耳と尻尾は隠せなかったが。
更にその時、天井を突き破って何かが「油揚様」の上に降って来た───と同時に放られた、聞き覚えのある声。
「コギツネさん達、ちょっと避けていてください!」
わらわらと、油揚げから逃げ走るたくさんのコギツネ達。もちろん、シュラインとジュジュ、日和とみなもも急いで逃げた。酔っ払ってはいても、反射的にこういう時は動いてしまうものなのだろう。それとも、英治郎のおかげで耐性がついてしまったのだろうか。
そして巨大な油揚げをズシンと腹の底に響くほど、重く床に押し留めたものは、こちらも巨大な鏡餅。見上げれば、屋根から覗く英治郎の遥か頭上のほうに、パラパラと音を立ててヘリが飛んでいる。───あそこから落としたのか、この非常識なものを。
いや、英治郎に常識など通用しないのは分かってはいたのだが───。
■大団円な新年会■
「いやあ、私に一泡吹かせようだなんて甘いですよ、まだ。あなた達は。油揚様なんて言って私に仕返しするためだけに宗教なんて作っちゃって、可愛いとも思えますけれどね」
無事(?)保護していく財団法人にコギツネ達を任せ、油揚様と共に下敷きになった男二人を見下ろしつつ、英治郎はにこにこ笑っている。
「それよりなぁ英治郎、もしかして今回俺たちをキツネにしたのって、『このため』か?」
こちらも酔っ払い始めた武彦が、「れも何れコギツネなのかしら。生野さんれ狐が好きなの? あぁ、れもふかふかもふもふして気持ちいいかも。仕事しにくいのがけっれんよね」と、明らかに酔っ払った症状のろれつが回らなくなったシュラインの背中をぽんぽん撫でてやりながら尋ねる。
「いやですねえ、実はまったくその通りなのですよ。でも世間を騒がせていた油揚様も捕らえることが出来たし、大団円! ですね!」
いや、そもそもお前が人に恨みを買うようなことをしなければこんなことにはならなかっただろう、と誰かに突っ込みを入れられそうなところを、にこにこ笑顔で堂々と胸を張る英治郎なのである。
いつもなら、その突っ込みを入れる役目と化していたはずの悠宇だが、こちらはこちらで真っ赤になっていた。何故なら、日和がいつになくべたべたしたりしてきて(コギツネの姿とはいえ)仕方がないのである。
「ね、悠宇。ずーっと大好き」
普段なら絶対に言わないであろう爆弾発言までしている始末なので、悠宇はしどろもどろにならざるを得ない。内心、
(あったかくてドキドキするな……)
などと考えている純情な16歳、健康男児の羽角悠宇。
首に巻きつかれても、頭の上にのりたいと我侭を言われても、素直に聞いてしまうところが可愛いというか微笑ましい光景である。
ジュジュはといえば、まだ保護されていない順番待ち(?)の本物のコギツネ達に、どこに隠し持っていたのかビーフジャーキーやハムなどを取り出し、
「小さいうちから躾は大切ネ!!」
と言い出し、それらを餌にお手やお回りなど、果ては骨付き肉まで取り出し、放って、「アレとって来るネ〜〜〜」と喜んでいる始末だ。
「あなたが生野さんですね。初めまして、海原みなもと申します。それと、あけましておめでとうございます」
こちらは丁寧にコギツネ姿でちょこんと座り、英治郎に挨拶をしているみなも嬢。
「このコギツネ効果って、時間が経つのを待つのか、下剤かどちらかでしょうか?」
と、質問までする余裕ぶりである。
英治郎が何か答えていたが、酔っ払ったほかの者には聴こえていない。いや、聴こえてはいるのだろうが、頭にまで届いてはいない。
セレスティは今頃になって酔っ払いの症状が出たのか、そのみなもに寄りかかって無防備にいつの間にか眠っている。実に珍しい光景である。
彼はあまり酔いはしないのだが、休暇中ということで気分もほぐれたのだろうか。
いつもならばシャッターを切りまくる悠宇が、今回ばかりは日和のおかげで写真を撮ろうと考える余裕もない。
興信所では、隙あらば自分と日和の飼っているイヅナ二匹を武彦にけしかけてみようなどと、悪戯を考えてもいたのに、今はてんで駄目なのである。
「おい、日和。酔ってるだろ? こんなところでそんなこと言って、恥ずかしいだろー……」
「ふふ」
日和はひとつ可愛らしく笑い、悠宇のほっぺたをぺろっとなめた。途端に、しゅうっと音が立つほどにもっと真っ赤になる悠宇。
「ひっひっ日和っ……」
だが、期待(?)を裏切るかのように、急に糸が切れたように日和はくたりと悠宇の膝に丸くなって、無防備に眠り始めてしまった。
「───悪魔だ……」
それを見ながら、まだ酔っ払い症状が一番酷くない武彦は、思わず呟く。
そんな武彦にぴったりとくっつきながら、
「首にまいらり枕にしらら確かに気持ちよさそうな尻尾よね」
と、シュラインはじーっと武彦の尻尾を見ていたが、きょろきょろとあたりを見渡し、毛布がないとあきらめて、こちらも眠くなったのか、横になってしっかりと武彦の尻尾を枕にして眠ってしまった。
翌日、しっかりと人間の姿に戻っていた武彦達なのだが。
何故か、悠宇もセレスティも写真を撮る暇も余裕もなかったはずなのに、草間興信所に「油揚様本拠地」で撮られた一同の様々な姿の写真が「新年会風景」と記した封筒と共に届けられた。
差出人のところには、一言、「来年は『コギツネ土筆』以外のの改良も目指してがんばりますよ」と、ハートマークつきで書かれてあったのだった。
《完》
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
1883/セレスティ・カーニンガム (せれすてぃ・かーにんがむ)/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い
3524/初瀬・日和 (はつせ・ひより)/女性/16歳/高校生
3525/羽角・悠宇 (はすみ・ゆう)/男性/16歳/高校生
0585/ジュジュ・ミュージー (ジュジュ・ミュージー)/女性/21歳/デーモン使いの何でも屋(特に暗殺)
1252/海原・みなも (うなばら・みなも)/女性/13歳/中学生
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■ ライター通信 ■
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こんにちは、東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。去年の7月20日まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv また、HPもOMC用のものがリンクされましたので、ご参照くださればと思います(大したものはありませんが;)。
さて今回ですが、生野氏による草間武彦受難シリーズ、第7弾です。今回はこれまでとは違い、「生野英治郎に歪んだ恨みを持つ者」をコミカル的に登場させてみました。案外恨みを持たれるほうかなと思われがちな生野氏ですが、実際は違います。彼は主に草間氏に対して人体実験(?)をしているだけで、他の人間には優しいのです(恐らく)。色々と非常識な人間ではありますが(笑)。
なお、今回は女性陣と男性陣とに一部個別にしてありますので、是非お暇なときにでも、そちらもご覧下さればと思います。
■シュライン・エマ様:いつもご参加、有難うございますv 今回のプレイングはわたしが受け持ったシュラインさんのご参加の中でも一番可愛らしいなと感じました(笑)。でも、さすが皆のことを考えているところは色々な意味で大人だな、と思います。武彦氏の尻尾の寝心地は如何でしたでしょうか。
■セレスティ・カーニンガム様:いつもご参加、有り難うございますv 今回、特殊(?)設定つきの運転手も登場させてしまいましたが、セレスティさんならどんな人材も引き抜けるかなと思いまして、物語のテイストに使わせて頂きました(笑)。今回意外だったのは、滅多には酔わないけれど酔っ払ったら無防備に眠ってしまう、というところでした。お酒に強い方だなと感じていましたが、今回は如何でしたでしょうか。
■初瀬・日和様:いつもご参加、有り難うございますv 今回コギツネに徹しておられて、とても楽しんで書かせて頂きました(笑)。記憶には残っていないけれども、写真にはしっかりと残ってしまったあの様々な風景。見た時の日和さんの恥ずかしがりぶりを考えると、ちょっと微笑ましくてこちらの口元も緩んでしまいますが、今回は如何でしたでしょうか。
■羽角・悠宇様:いつもご参加、有難うございますv 今回も前回に引き続き、純情な一面を拝見させて頂きました(笑)。日和さんがどんどんズレていくのなら、悠宇さんはどんどん純情ぶりが見えてくるなと感じたのは、これもわたしだけでしょうか。こちらも、生野氏に撮られてしまっていた写真を見た時の情景を想像すると、とても微笑ましいですが、如何でしたでしょうか。
■ジュジュ・ミュージー様:いつもご参加、有難うございますv 今回は少し他の皆様との合同ノベルと考えると割愛せざるを得ないプレイング部分がありましたが、かわりに本物のコギツネ達を使って実行して頂きました。さすがに他のPC様のプライドを踏みにじり、という一文は受諾することが出来ませんでしたので、すみません;色々な面で割愛させて頂いたり変えさせて頂いた今回ですが、如何でしたでしょうか。
■海原・みなも様:お久し振りです、ご参加有り難うございますv 変身には慣れている、とのことで、少し意外ではありましたが、こんな状態にも順応性のあるPCさんなんだな、と微笑ましく書かせて頂きました(笑)。酔う症状というのはお屠蘇を飲むからではないのですが、飲んだことがないので酔っ払った状態がわからないとのことでしたので、思い切ってこちらで判断して書いてしまおうかなとも思ったのですが、やはりここは、「効き目が薄かった」ということで、みなもさんだけそのままの状態で生野氏と語らって頂きましたが、如何でしたでしょうか。
「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。今回は主に「夢」というか、ひとときの「和み」(もっと望むならば今回は笑いも)を草間武彦氏に提供して頂きまして、皆様にも彼にもとても感謝しております(笑)。なんとか七草粥の日に間に合いますように(只今年明けで納品が混雑している模様ですので)。7日が土曜で納品休みの日と昨日初めて気付いて(馬鹿です;)他のノベルより先にこちらを仕上げた次第です。皆さんはヘンなものは入れず(笑)、美味しい七草粥を頂いてくださいねv
次回は今現在抱えているノベルの進行と季節上、やはりバレンタインネタかな、と思います。
なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
それでは☆
2005/01/06 Makito Touko
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