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<あけましておめでとうパーティノベル・2005>


■新春! サンバでかくし芸■


 お正月である。
 お正月に、この草間興信所でシオン・レ・ハイはウキウキしていた。
 ウキウキではなく、ワクワクかもしれない。
 どちらにせよ、いそいそとなにやら興信所内に紅白の飾りつけを、この材料は一体どこから持ち込んだのだと思われるような本格的なものまで揃えて、朝早くからやっているのである。
 最後に扉近くに大きく、
『新春かくし芸大会』
 と達筆で書かれた看板をかけた。
「……一体何を始める気なんだ?」
 お正月くらいは寝正月と決め込んで、シオンのすることをソファに寝転んで黙って見ていた草間武彦だが、そう問わざるを得ない。
「あっ、草間さん! あけましておめでとうございます!」
「それはを聞いたのは32回目だ」
「新年のお慶びを申し上げます!」
「それは14回」
「あっそうだ、こうしちゃいられない。草間さん、お台所借ります!」
「それは初めてだな」
 武彦が言いながら何か包みを持ったシオンが台所へ向かう姿を見ていると、チャイムが鳴った。
「お邪魔します」
「ばったりそこで会ったの」
 今日招待されたセレスティ・カーニンガムと、買出しに行っていたシュライン・エマである。
 ちょうど時間だったのか、後ろからぞろぞろと、
「新年明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとう、今年もよろしく!」
「お初にお目にかかります。お店のお客様より新春かくし芸大会があるとお聞きしました。早速営業を兼ねて混じらせて頂ければと、食材を引っ提げて参りました。この度はよろしくお願いします」
 と、初瀬・日和(はつせ・ひより)、羽角・悠宇(はすみ・ゆう)、初顔の若い小料理屋の主人だという一色・千鳥(いっしき・ちどり)が入ってきた。
「いらっしゃいませ、新年明けましてどうもおめでとうございます!」
 台所から顔を出し、面々が料理の上手な者達や料理人やお金持ちと分かり、言葉までおかしくなっているシオン。
「あら、シオンさんがおせちを作ってるの?」
 シュラインが、興味深そうに目を輝かせながらやって来る。
「はい! とりあえず重箱につめればおせちでしょうか?」
 と答えるシオンのマイお箸には、タコさんウィンナーやウサギさんの形の林檎などがどんどんつままれ、お重の中に入っていく。
「楽しければいいよ、手作りってのも大事だし」
 な、と悠宇が声をかけてから後半は、早速コタツについている日和に向けられた。
 日和は日和で、おせちとぜんざいを持参している。悠宇は勿論、大半はその日和のおせちに手をつけるのだろう。
「明けましておめでとうございます、草間さん」
 と、セレスティが、こちらも持参した料理を手に挨拶にと興信所の主の元へやってきた。
「ああ、おめでとうさん」
「今年も楽しい草間さんでありますように」
「ああ、まったくだ───ってなんじゃそりゃセレスティっ!」
 爽やかな笑顔に騙されて(?)つい相槌を打ってしまった武彦だが、言葉の真意に気付いてツッコミを入れた時には既にセレスティは持ってきた高級サンドウィッチやコーンのキッシュをテーブルの上に並べ、なにやら入ったバスケットを脇に置いた。
「こちらのバスケットもお料理ですか?」
 皆が並べていく料理を、素人の作ったものと馬鹿にもせず真剣に見つめていた千鳥が、セレスティに尋ねる。流石は料理人、料理のことには引っかかると聞かずにはおれないのである。
「ええ、手軽に出来そうなチーズフォンデュセットが入っています」
「そういえばセレスティさんて、普段の料理も洋食寄りなの?」
 シオンの脇でこちらもおせちの下ごしらえをしておいたものを作り、お重につめていたシュライン。食器類も傍に揃えているが、あのたくさんのタッパーはなんだろう、と悠宇は小首を傾げる。
 食器を運ぶ手伝いをしながらセレスティは、
「はい。洋食に傾いてますね。作り方知りませんから、作るのは私ではありませんけれど。チーズフォンデュは、あたたかいものも良いと思いまして持って来ました」
 と、答える。
 最後にシュラインがタッパーに、自分が作ったおせちと、他に何品か作ったもの───きんぴらゴボウや十八番の里芋の煮っ転がし、それに鶏の唐揚げを入れ、シオンに差し出した。
「はい、これ。せっかくのお正月、お腹がすいてはつまらないものね。お家で遠慮なく食べてちょうだい」
「えっ……あ、す、すみませんありがとうございます!」
 一瞬お重を持とうとしたシオンだが、感極まって平伏し、シュラインのありがたい「お正月お弁当」を受け取った。
「そういうことだったのか」
 悠宇が、やっと納得がいって、ひとり頷いていると、シュラインとシオンがそれぞれのおせちを持ってやって来た。
 武彦や零も席に着き、みんな揃って「いただきます」をする。
 かくし芸は、食べながら、シオンが用意していたくじの順にやっていくつもりである。時々、皆から「差し入れ」と、それぞれに持ち寄った料理を、シュラインが用意していたタッパーに詰め込み、シオンに渡していた。確かに飲食類が目当てではあったけれども、こんなにもらえるとは思っていなかったので、シオンは思わず感涙しそうだった。
「ところでシオン、お前よくこんな豪華なおせち作る食材なんてあったな」
 武彦が「結構美味い」と言いながら尋ねると、シオンは胸を張り、こう答えた。
「はい、材料費がなくて困っていたところ、生野(しょうの)さんに食材を頂きまして、それで作りました!」
 瞬間、千鳥以外の全員の箸がピタッと止まる。
「生野さんとはどちら様ですか?」
 千鳥の問いに、なんとか答えることが出来たのは、一番早く立ち直ったセレスティである。
「生野・英治郎(しょうの・えいじろう)さんと仰る草間さんの腐れ縁の方がいて、いつも楽しい薬を開発しては草間さんで遊んでいる、愉快な謎の薬剤師さんです」
「そこ、なんか説明が偏ってる!」
 英治郎のこととなると目つきが変わる武彦が、しょうもない突っ込みを入れるのだが、図星なのでそれ以上口が出せない。
「生野さん提供の食材……という事は電気茸とかあります? じゃ、水は使えませんね……通電しちゃうし……」
 こちらは黙々と、自分とシュラインのおせちを食べ始めた日和が、正月一発目(?)のボケをかます。
「問題はソコじゃないだろ、日和」
 と悠宇は言ってはみるものの、まあ今のところシオンのおせちは自分は食べていなかったしと、ホッと胸を撫で下ろす。千鳥もどうやら、まだシオンのおせちには手付かずでいたらしい。
「電気茸というのは?」
 食材のことというのもあり、むしろそっちのほうに興味があるようだった。
「食べると、食べた人が触るもの全てに電流を通してしまう、しめじによく似たキノコなのよ」
 シュラインが、「お正月早々生野さん……」と痛む頭を抑えながらも説明する。
「電気茸は入れませんでした。怪しそうなものは特にないと思うんですけど……」
「いや、分からんぞ」
 武彦が険悪なムードになってきたと感じ、シュラインは慌てて、笑顔を作った。
「そろそろかくし芸にいきましょうか。くじの最初は───セレスティさんは観覧希望だから抜かして、私ね」
 そして立ち上がり、何をしようかと結構悩んだすえのものを用意する。
 シオンがかくし芸大会をすると聞いたとき、密かにシオンに、「物、特に窓壊さないでね?」と、ドキドキしながらも一応注意した、事務員でもあり武彦の恋人でもある彼女ならではの台詞を言ったものである。
 その彼女は今、野菜や果物を傍らに、シオンが用意した、テーブルの真向かいのステージの上に包丁を持って立っていた。
「シュライン、何か芸持ってたのか?」
 武彦が尋ねると、シュラインは「芸という芸でもないかもしれないけど……」と、飾り切りを始めた。おお、と歓声が上がる。
 地味ではあるが、手に取ってみると美しい。
「出来上がりも見目でも楽しめるし、調理のときとか味も染み込みやすいし型崩れもしにくくて食べて美味しいしね」
 シュラインが、意外とウケたことにも嬉しいのか、ちょっと微笑みながら席に戻る。
「素人でこの技術……これは、負けてはいられませんね」
 と、次の順番であった一色千鳥が、ザッと勢いづいて立ち上がる。
 こちらも、野菜各種を用意したようだ。
「いきます」
 真剣な、だがどこか余裕がある感じで言い置き、彼がやったのは、野菜のコンマ1ミリの桂剥きまるまる一本だった。
 歓声と共に、今度は拍手も入る。
「さすがは料理人さんですね」
 こちらも持参していたワインを飲みつつ、セレスティ。
「あれは真似できないわ」
 素直に感動して拍手を送る、シュライン。
「えーっと、次は……俺だよな?」
 悠宇が、なにやら紙袋を片手に立ち上がる。
「未公開の草間さんの受難の写真を出すってのじゃダメ? 童心での寝顔とか、小人豆でシュラインさんに鉄拳をくらってるとか、アルバムに収録しきらなかったのがあるんだけどさ」
「羽角ーっ!!」
 待て羽角、と怒ったというよりは慌てる武彦を踏み越え、「どれどれ」と観覧しにいくセレスティ。たちまち、悠宇の周りに人が集まった。
「これはアルバムに入れるべきだったのでは?」
 と真剣な顔をして言うシオンや、
「なるほど、これが生野さんという方に草間さんがやられてきた経過なのですね」
 と納得する千鳥。
 何故か一気に盛り上がった会場(?)だが、次は日和となった。
 悠宇の差し入れのスモークサーモンとシャンパンとを食べたり飲んだりしていた彼女は、ステージに上がる前に、ふと真顔で、
「そういえば、ひとつ相談したいことがあるんです」
 と、言った。悠宇は知っているらしく、こちらは真剣な表情になる。なにしろ大切な日和のことである。
「元日以降から視線を感じるんです……今もなんですけど……悠宇じゃないって言うし……災難に遭いそうになると助けてくれるんですけど……これってなんだと思われます?」
 日和が告白すると、
「今もなんですか?」
 と、流石に真顔になるシオン。
「ストーカーの類でしょうか」
 きらりと、なんとなく持ちっぱなしだった包丁を煌かせる千鳥。
「元旦以降からというのが怪しいわね」
 目星をつけ始める、シュライン。
「出来ればとッ掴まえたいんだよな、早く」
 と、爪を噛みながら、悠宇。
「よし、早々に調査しておこう」
 と武彦が今こそ本領発揮と、真っ白な書類に書き込もうとデスクに手を伸ばした時、
「いえ、水を差すようですが。その必要はないと思いますよ」
 と、ひとり優雅にワインを楽しんでいたセレスティが、座っている場所的に「それ」を見つけてしまって微笑みながら、言った。
 一斉に向けられる視線を浴びながら、ワイングラスを持った手で、ついと一所を示す。
 視線がそちらへ向くと、折りしもタンスの陰からテレビの後ろへと隠れようとしていた、例の「磁石餅」の一件で日和とシオンから話されていた全員が「彼」を目撃した───そう、あのシオン&日和組の時、「タコ相撲連続優勝蛸」と書かれたハッピを着たタコを。
「な、なんでタコがこんなとこに」
 動揺しながらも、今までの免疫がついてしまったのか性なのかシャッターを切ってしまう悠宇。
「陸ダコなのでしょうか」
「シオンさん、このタコが本来『普通』じゃないんだと思うわ」
 シオンとシュラインが言う傍ら、
「タコですか。調理しましょうか?」
 と、包丁を再度煌かせる千鳥。途端、ビクッとなったタコは、日和の陰にそそっと隠れた───明らかに、「照れながら」。
「このタコっ! 断りもなく日和にくっつくな!」
 容赦なしにタコを殴る悠宇。ぼよんという手ごたえしかなかったが、今のはまさしくタコ殴り。タコは怒った。
 涙を浮かべたかと思うと、テーブルの上に乗っかり、カタキとばかりに料理の早食いを始めた。
「負けません! オオトリのシオン・レ・ハイ、早食いならぬ超高速食いやります!」
 と、手をビシッと上げたかと思うと、シオンはそのタコの何倍もの速さで料理を片っ端から食べ始めた。タコも思わずギョッとする速さである。
「これはすごいですね」
「シオンさんの手が速すぎて見えないわ」
「タコさんも負けてないですね」
「このタコ、手(?)が八本あるからって駆使してるぞ」
「料理の量のほうが追いつきませんね。ここは、もしご迷惑でなければキッチンをお借りしてお正月料理に限らず、リクエストにお答えして作りたいと思います」
 セレスティとシュライン、日和に悠宇は見入ってしまっていたが、千鳥のその発言に、迷惑なんてとんでもないと、次々に嬉しそうに自分の好物のリクエストをし始めた。
 自分が持ってきた食材だけではなく、武彦にも確認を取って興信所にあった食材も全て使い、千鳥はキッチンで料理の腕を振るう。
 その端からシュラインがテーブルに運び、リクエストした者にその料理を渡していく。
「最初は皆さんがお料理を持ち寄ったので、多いかと思いましたが、そんなことはありませんでしたね」
 と、まだ競争かくし芸を続けているタコとシオンを楽しげに見つめつつ、セレスティ。
「けどマジ、どっから入ったんだ? このタコ」
 胡桃餅を食べながら、悠宇。その背後に、スッと立った人物がいた。
「あっはっは。そんなに誉められちゃー照れるを通り越して惚れちゃいますよ、そのタコさんが日和さんに惚れちゃったみたいにv」
 振り向かなくとも分かる。いや、突然の声にげほげほと危うく餅を喉に詰まらせそうになった悠宇だった。
「英治郎〜! 貴様今度はどこから入りやがった!」
 英治郎のこととなると、やはり真っ先に反応する武彦が詰め寄ると、今日は紅白のスーツにビシッと身を固めた英治郎が眼鏡を気障な仕草でついと押し上げ、スッとテーブルを指差した。
「この中の下からです」
「あ、貴方がお噂の生野英治郎氏ですか。初めまして。私、一色千鳥と申します。以後お見知りおきを」
 料理が一段落したところで、丁度キッチンから出てきた千鳥を見て、英治郎は「こちらこそ」と優雅に会釈する。
「この……中の……?」
「下から……?」
 日和と悠宇が、テーブルかけならぬコタツ布団がかけられていたテーブルを不審そうに見る。
 シオンとタコも、手を止めていた。
 そろりと、布団をめくってみるシュライン。その直後、彼女は「ああ……」と悲痛な声を上げていた。
「どうしたシュライン!?」
 武彦が、またもや頭に手をやるシュラインを抱き抱えつつ、彼女が見たものを、他の皆と共に見てみる。
 ───テーブルの下に、見事に円形の穴が開いていた。
「だから……物、壊さないでねって……」
 特に窓、と言ってはおいたが、まさか床に穴を開けられるとは。
「はっはっは。意外性を常に突く男とは私のことです」
「工事費払えよ? つかどこで聞いてきたんだこのかくし芸大会のこと!」
 武彦がいきり立つと、シオンが「あ」と声を上げた。
「すみません、食材を頂いた時にお話してしまいました」
「そうそう、皆さんどうです? シオンさんに差し上げた食材で作ったおせちは。美味しいでしょう?」
 英治郎が、両手を広げて皆を見る。
「生憎と、私は用心深いものでして」
 シオンのおせちに最初から不審に思っていたセレスティが、涼やかに言う。
「俺も、幸い日和のしか食ってなかったから」
 とは、無論悠宇である。
「おかしいと思ったのよ……」
 ふと呟いたのは、怪しいと思いつつも少し食べてしまっていたシュラインである。
「また事務所を破壊されて、頭痛もするのに───何故か物凄く楽しい気分になってきてるの」
「お前もか?」
 とは、何故か今話題の某サンバを踊りつつの武彦。
「草間さんはかくし芸やんないんじゃなかったのか!?」
 笑い転げつつも、しっかりとシャッターを切る、悠宇。その肩を、がしっとシオンが掴んだ。振り向くと、異様に目が輝いている。しかも両足が、武彦と同じステップを踏んでいるではないか。
「ふふふ、悠宇さん。貴方も一緒に踊りましょう!」
「ちょっ……待てってシオンさん! 生野さん、あんた今度は何の効果の食材渡したんだ!」
「いえ、ちょっとした『丸楽(まるらく)かまぼこ』を」
 これを食べますとね、楽しい気持ちになって踊りたくなります。しかも「丸楽かまぼこ」と至って近くの空気を味わったお料理にも効果が感染するというもので。いやあ、食べた人に触られても楽しい気持ちが感染して踊りたくなるなんて、実に流行にのっとった良い出来の食材ではないですか。
 ───そんな英治郎の説明を聞きながらも、悠宇を魔の手から助け出そうと彼の手を引っ張っていた日和、そして彼女にひっついていたタコまでも、そして予備知識がなかったゆえに何の気なしにシオンのおせちをこれまた食べてしまった千鳥までも。
 感染してしまったようだ。
「サンバ、意外とダイエットにいいかもしれませんね」
「このまま街に繰り出しましょう!」
 千鳥が言い、シオンが踊りながら興信所の扉を勢いよく開ける。
 まるでどこかのクリスマスミュージカルのラストシーンさながらに、皆で踊りながら行進していくと、道を行く度に通りすがる人々もサンバを楽しそうに踊っている。
「『丸楽かまぼこ』の売り上げは今までで一番よかったですからね♪」
 さり気なく、皆に触れないように満足そうに微笑む英治郎。
 どれだけの量を売り出し、どれだけの人間が食べたのかは分からないが。
 しまいには、武彦を筆頭に街中がサンバ行進していた。
「混じって楽しみたい気持ちはありますけれど、ここはやはり」
 ついていきながら、時折パシャッとシャッターを切り、
「こんなに楽しい情景を撮っておく人間は、一人残りませんとね」
 と、ちゃっかり一人だけ難を逃れたセレスティが、2005年の幕開け、武彦達受難の写真を撮ることになったのだった。





《☆完☆》
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┏┫■■■■■■■■■登場人物表■■■■■■■■■┣┓
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┗━┛★あけましておめでとうPCパーティノベル★┗━┛゜
【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
3356/シオン・レ・ハイ (しおん・れ・はい)/男性/42歳/びんぼーにん(食住)+α
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
1883/セレスティ・カーニンガム (せれすてぃ・かーにんがむ)/男性/725歳/財閥総帥・占い師・水霊使い
3524/初瀬・日和 (はつせ・ひより)/女性/16歳/高校生
3525/羽角・悠宇 (はすみ・ゆう)/男性/16歳/高校生
4471/一色・千鳥 (いっしき・ちどり)/男性/26歳/小料理屋主人
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■         ライター通信          ■
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こんにちは、東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。去年の7月20日まで約一年ほど、身体の不調や父の死去等で仕事を休ませて頂いていたのですが、これからは、身体と相談しながら、確実に、そしていいものを作っていくよう心がけていこうと思っています。覚えていて下さった方々からは、暖かいお迎えのお言葉、本当に嬉しく思いますv また、HPもOMC用のものがリンクされましたので、ご参照くださればと思います(大したものはありませんが;)。

さて今回ですが、あけましておめでとうパーティーノベル2005ということで、とても楽しく書かせて頂きました。効果が切れた時がまた見ものですが(笑)。
しかし、普段は知らない人同士が皆一緒になって楽しい気分でサンバを踊りながら街を行進、というのは案外微笑ましいかなと感じました。それと今回、年末のクリスマス企画ノベルでお渡し出来なかったアイテムを、あの時ご参加頂きました方にお渡ししますので、お暇な時にでもご確認くださいませ。

■シオン・レ・ハイ様:いつもご参加、有り難うございますv 今回はシオンさん主発注の生野氏の食材の案ということで、生野氏には新しく「丸楽かまぼこ」を作ってもらいました(笑)。かくし芸はタコとの競争のようなものになりましたが、如何でしたでしょうか。
■シュライン・エマ様:いつもご参加、有り難うございますv シオンさんの作ったおせちを怪しくは思っていても、やはりシュラインさんの優しさで少し食べてしまったということで、一番最初に「楽しい気分」発言をして頂きました。かくし芸は、しかし地味ですけれど誰にでも出来ることではないので(少なくともわたしはそんなにうまく出来ません(爆))、見事なものだと思います!
■セレスティ・カーニンガム様:いつもご参加、有り難うございますv 今回もまた、優雅に冷静にという姿勢を崩すことは出来ませんでした……(笑)。料理が出来ないというのは、結構意外でした。お身体は弱くてもそれ以外はなんでも出来そうなイメージがありましたので。今回ラストはカメラマン役とさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか。
■初瀬・日和様:いつもご参加、有り難うございますv 今回、日和さんのふとしたボケ(?)から始まった「タコ騒ぎ」から、おかげさまでスムーズにラストシーンへと持っていくことが出来ました。あのタコを覚えてくださっただけでも嬉しいのに(なにしろ作った本人が忘れてましたから(爆))、使ってくださって有り難うございました!
■羽角・悠宇様:いつもご参加、有り難うございますv 今回、ある程度はいつもどおりの悠宇さんでしたが、タコ殴りからかわりました(笑)。シュラインさんの姿をカメラにおさめたのは見事な精神力でしたが、その後セレスティさんにバトンタッチということになり、後日の悠宇さんの反応が密かに楽しみな悪いライターだったりします。
■一色・千鳥様:初のご参加、有り難うございますv 初めて扱わせて頂くPC様がパーティーノベルということでしたので、なかなか個性を掴むのが難しかったです。とはいえ、タコの出現により、やはりここは料理人らしく「調理しますか」の一言を言って頂きました(笑)。設定を拝見すると、実はもっとシリアスな方だと思うのですが、今回は如何でしたでしょうか。

なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

それでは☆
2005/01/08 Makito Touko