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<あけましておめでとうパーティノベル・2005>


『パーティを夢見る仔猫』


 急がなくっちゃ。
 急がなくっちゃ。
 急がないと始まっちゃうよ。
 楽しい宴が始まっちゃうよ。
 急がなくっちゃ。急がなくっちゃ。
 ぴーんと伸ばした髭を揺らして、尻尾をふって、彼は軽やかに四肢を前に動かす。
 急がなくっちゃ。
 急がなくっちゃ。
 楽しい宴が始まっちゃうよ。
 ネズミが教えてくれたよ。
 今日、神様が宴を開くんだって。
 急がなくっちゃ。
 急がなくっちゃ。
 楽しい宴が始まっちゃうよ。
 ネズミが教えてくれた神様の宴が始まっちゃうよ。
 急がなくっちゃ。
 急がなくっちゃ。



 ――――――――――――――――――
【セレスティ・カーニンガムさんのばあい】


「あなたも今夜の新年のホームパーティにいらしたいのですか?」
 穏やかに微笑みながら小首を傾げるセレスティさんに彼はぎゅっと拳を握り締めて、ズボンから出てる尻尾を振り子時計のようにリズミカルにふりながらこくこくと顔を頷かせました。
 そんな小動物染みた彼にセレスティさんはくすりと笑って、そしてちょっと意地の悪い目で彼を見ながら、
「うーーーん、それは困りましたね」
 などと、考え込むふりをするのです。
 薔薇園で主の意向に沿う薔薇を見繕いながら一本一本薔薇を切っている庭師さんもそんな主にくすっと笑いました。
「えっと、えっと、えっと、何でもします! パーティの準備のお手伝いでも何でも!!!」
 身を前に乗り出させてそう言う彼にセレスティさんは意地悪く両目を細めながら唇の前で右手の人差し指一本立てました。
 彼はびっくりして、両手で口を塞ぎます。
「そういうのはあまり軽はずみに言ってはダメですよ。口に出した瞬間にそれは力を持ってしまうのですから。契約として」
「え? え?? え???」
 彼のぴーんとしていた尻尾はしょぼーんと萎えました。
 その彼の様子にセレスティさんはくすくすと笑いながら肩にぽんと手を乗せました。
「そうですね、では、お仕事をお願いいたしましょうかね?」
 もちろん、萎えていた尻尾はぴーんと立ちます。
「お、お願いですか!!! えっと、それをクリアしたら、出席してもいいですか?」
「ええ。是非、出席してください」
 そしてセレスティさんは五通の手紙をしたためました。
「では、このお手紙を今夜の新年のホームパーティに出席する皆さんに手渡していただけますか?」
「え、あ、はい」
 彼はこくこくと頷きました。
 そして首からかけている小さな鞄にセレスティさんから預かった五通の手紙を入れると、急いでそこを後にしました。
 その彼の後ろ姿を見えなくなるまで見送ってから、セレスティさんはやれやれと苦笑いたしました。
「では、準備をしましょうかね」
 セレスティさんの視線の先にはしっかりと準備が完了したパーティ会場がありました。では、セレスティさんが言う準備とは何の準備でしょう?
 さてさて、どうなる事やら。



 ――――――――――――――――――
【如月縁樹さんのばあい】


「えっと、セレスティさんからのお手紙ですか?」
 縁樹さんは彼から受け取った手紙に目を通しました。そしてそれを読んでから、自分をじぃ〜〜と見つめてくる彼に、えっと…、と頬を指でぽりぽりと掻きながら、愛想笑いを浮かべます。
 彼もにこりと笑いました。ズボンから飛び出した尻尾を楽しそうに振って。
「縁樹、縁樹。どうするのさ、こいつ」
「あー、うんと……どうしよう、ノイ?」
 縁樹さんと彼女の肩の人形、ノイさんはこそこそと小声で話しあっています。なんとなく二人とも困っているよう。
 そんな彼女らを見て不安そうな彼の尻尾はちょっと萎えました。
 それを見て慌ててしまうのは縁樹さん。彼に向って両腕を伸ばしてふるふると振ります。ノイさんはいきなり縁樹さんが動いたものだから肩から落ちてしまいました。
「うわぁーーー」
「わ、ごめん、ノイ」
 慌ててノイさんを拾い上げる縁樹さん。
 彼はおろおろと縁樹さんの顔とノイさんとを見比べて、困ってしまいます。尻尾は完全にしゅーんと萎えてしまっていました。
「あー、えっと、ごめん。お花屋さんに行くんだけど手伝ってもらえますか?」
 ノイさんを肩に乗せながら縁樹さんは腰を曲げて彼の顔を覗き込んでにこりと微笑みました。
 その彼女の肩でノイさんもぱちんと手を叩きました。
「うん、それは名案だね、縁樹。悪魔と虫への花を買いに行くんだから、意見は多い方がいいもんね」
 ぴーんと彼の尻尾が立ったのは悪魔、という言葉に反応したからでしょう。
 その彼を見て、縁樹さんは口を片手で隠してくすくすと笑います。とてもおかしそうに。
「違います。違います。悪魔、と言っても本物の悪魔じゃなくって、って、違います。悪魔じゃないです。うーんと」
 頬にかかる髪を耳の後ろに流しながら言葉を探す縁樹さんに彼は小首を傾げます。肩のノイさんを見れば、彼はへっと笑って、
「ボクは彼女は絶対に悪魔だと想うけどね。ボクが綿百パーセントだからって、洗濯機で洗ったり、虫はボクに妖しげな飴玉を舐めさせるし、それにそれに」
 指折りぐちぐちとこれまでの愚痴を零すノイさん。そんな彼の言葉を聞く彼ががたがたと震え出す。
 まあ、やられたのは本当の事だけど……
 縁樹さんは困ったように苦笑しながら人差し指の先でノイさんの口を覆って、彼ににこりと微笑みました。
「えっと、ノイはなんか酷い事を言ってるけど、優しい人なんだよ。お花屋さんに行きながら教えてあげる」
 そして縁樹さんと彼は手を繋いでお花屋さんに。
 その道々で彼女は彼にもうひとつのまあやさんのお話をしました。もちろん、その都度にノイが違う。縁樹のお人よし。縁樹は勘違いしてるって、絶対に!!! と、ツッコミを入れていたのは言う間でもないでしょう。
「うわぁー、綺麗なお花が一杯」
「そうだねー」
 幼い子どもの外見に相応しい声を出した彼に縁樹さんも同じように感動した声を出しました。そのお花屋さんには四季折々の花がすべて揃っているのです。
「さてと、どれにしようか?」
 縁樹さんはキラキラと輝く目で花を見ながら言います。
「彼岸花」
 ノイさんは即答しました。
「うーん、確かに彼岸花は綺麗だけど、まあやさんのイメージじゃないかな?」
「えっと、縁樹……。まあ、いいや」
 縁樹さんとノイさんを不思議そうに見比べる彼。その視線に気付いたノイさんは両手を広げて肩を竦め、そして真剣に花を探す縁樹さんの横顔を見て、くすりととても愛おしげに微笑むのです。
 そしてノイさんはぽーんと縁樹さんの肩から彼の猫耳のボウシの上に飛び降りました。そして器用に彼の肩に降りて、こう言います。
「縁樹のお買い物の相談に乗ってやってよ。残念ながらボクの彼岸花は却下されちゃったからさ。悪魔と虫に縁樹は本当に似合う花を贈りたいんだって」
「はい」
 彼は両手で拳を握りながらこくこくと頷きました。そして縁樹さんの服の裾を引っ張るのです。
「これなんて、どう?」
 そう言う彼に縁樹さんはにこりと嬉しそうに微笑みました。
「それもいいね。スノーちゃんにはぴったりかも」
 彼が指差す先でスノーフレークは楽しげに咲いていました。



 ――――――――――――――――――
【マリオン・バーガンディさんの場合】


「セレス様からの手紙ですか?」
 眼鏡のブリッジを押し上げながら小首を傾げるマリオンさんに彼はこくこくと頷きました。
 そして彼はマリオンさんが手紙を読んでいる隣であらためて周りを見回します。そこはセレスティさんの屋敷から遠く離れた場所にある道でした。
 先ほど縁樹さんとお花を選んでいたお花屋さんとは別な方向?
「あ、えっと、マリオンさんはどこに行くんですか? お花屋さんはぼくが来た方向だから……」
 一生懸命に説明しようとする彼にマリオンさんはにこりと笑って、右手の人差し指一本立てます。
「お花をまあやさんとスノーさんにプレゼントしようというのがセレス様がお考えになった余興のお一つですが、私はお花ではなくバームクーヘンをお二人にプレゼントしようかな、と想いまして」
「バームクーヘンですか?」
 小首を傾げる彼にマリオンさんは頷きます。
「はい。ほら、バームクーヘンって、木っぽくないですか、見た目が? だからそれをプレゼントしようって。スノーさんも甘い物がお好きだと仰っていましたから」
「あ、そうなんですか。えっと、じゃあ、お菓子屋さんに行くんですか?」
 彼はぴーんと尻尾を振りながらマリオンさんが向っていた方向に目をやりました。
「いえ、迷子なんです」
 しかしマリオンさんはさらりとそう言いました。
 ぴーんと立っていた彼の尻尾は見る見る萎えていって、それからまたぴーんと立つのです。
「えっと、こっちに行けばセレスティさんのお屋敷に帰れますよ!!!」
 マリオンさんの手を引っ張る彼。
 その彼にマリオンさんは眼鏡を下げて、その隙間から彼を見ながらにこりと笑います。
「こらこら。だから私はお菓子屋さんにバームクーヘンを買いに行くのですよ」
「あ、そうか。えっと、えっと、えっと、どうしましょう?」
 小首を傾げる彼にマリオンさんは眼鏡をかけ直して、そして彼の手を繋ぐのです。
「一緒にお菓子屋さんを探してもらえますか?」
「はい」
 半分萎えていた尻尾はまた嬉しそうにぴーんと立ちました。
 そしてマリオンさんと彼は一緒に歩きます。
 電信棒にある所在地の住所と、道の案内板にある地図とを見比べて、あっちに行ったり、こっちに行ったり。
 ひゅーっひゅーっと風が吹く中を二人で歩いていくのですが、お菓子屋さんはなかなか見つかりません。
 そのうちに二人の前にデザートタイム。ケーキセット480円の文字が。
 瀟洒な喫茶店の出入り口の横に置かれた小さな黒板に書かれたその文字にマリオンさんの足はそちらに向います。
「えっと、えっと、えっと、バームクーヘンはあそこで売ってるんですか???」
 そう言う彼にマリオンさんはこくりと頷きました。
「うーん、どうでしょう? わかりません。わかりませんから、お店に入って聞いてみるのです」
 から〜ん、とお店のドアにつけられた鐘が鳴りました。
「いらっしゃいませー♪」
 元気なウエイトレスの声がお洒落でシックな感じの店内に響き渡り、そしてマリオンさんはさっさっと慣れた感じでお店の窓側の席に座ってしまいました。
「ほら、早く席に着いて下さい」
「え? え?? え???」
 それでも彼は言われた通りに席に着いて、そしてその彼の前にお水とおしぼりが運ばれてきます。
 小首を傾げる彼の分と自分の分のケーキセットを慣れた感じで頼むと、マリオンさんは戸惑いまくる彼の顔を眺めて、にこりと笑いました。
「甘い物は別腹なかんじなのです。ですからケーキセットの一つぐらい食べても、パーティには支障は無いのです。それに消費した分のカロリーも摂取しませんとね」
「え? え?? え???」
 戸惑う彼に、マリオンさんは柔らかに両目を細めました。
「それでどうしてあなたは、セレス様の新年のホームパーティに出席したいと想ったんですか?」
 がたぁ、と椅子が揺れたのは立った尻尾の居心地が悪かったから彼が座りなおしたからでしょう。
「えっと、えっと、えっと、マリオンさんは十二支のお話を知っていますか?」
「はい。もちろん知っていますよ。今年は酉ですね」
「はい。えっと、猫のお話もじゃあ、知っていますか?」
「ええ。猫、はかわいそうですね。ネズミに騙されて、神様の宴に出席できなくって」
「はい。だから猫は今でもネズミを追っかけるんです」
 彼はグラスの水滴を使って、テーブルに猫とネズミの絵を書きながら語ります。
「あの、えっと、これは黙っておいてくださいね!」
 身を前に乗り出させてそう言う彼にわずかに両目を見開いて、マリオンさんは頷きました。
「じ、実はぼくは猫ファンなんです。いえ、決して猫が人間の男の子に化けてるんじゃないんです。決して違いますよ!!! その、えっと、だから猫ファンとしては、神様の宴に出席できなかった猫の代わりにセレスティさんの新年のホームパーティに出席したいって……って、マリオンさん?」
「あ、いえ」
 開けていた口を閉じて、マリオンさんは一つ咳払いをしました。どうやら彼はバレてはいないと想っているようです。尻尾は何やら誇らしげにぴーんと伸びていました。
「なるほど。ではその猫ファンのあなたはどうして、セレス様のパーティを選んだんです?」
「それは……秘密です」
 顔をくしゃっとさせて彼は言いました。そして恐る恐る上目遣いでマリオンさんの顔を見ます。
「では、ダメですか?」
 そう聞く彼にマリオンさんはくすっと笑って顔を横に振ると、運ばれてきた温かいミルクとショートケーキを彼の前に置いてあげるのです。
「ミルク、猫舌のあなたには少々熱いかもしれませんから気をつけてくださいね」



 ――――――――――――――――――
【まあやさんたちの場合】


 彼はドキドキと心臓を早く脈打ちさせながらチャイムを鳴らしました。相手は悪魔です。よもや、とって喰われる事はないとは想いますが、用心しておくにこした事はありません。
「ふぅわーい」
 気だるげな声と共に玄関の扉を開けたのは何やら若い男なのに、どことなくその見た目の年齢よりも落ち着いたイメージを感じさせる男性でした。男性は何やら不思議そうに彼の後ろを見ています。彼の頬を汗が伝いました。
 ――えっと、えっと、えっと、ひょっとして尻尾が見えている?
「んーっと、縁樹から聞いてるよ」
 そう言う声はほんとうに気だるそうです。
 いまいちこの男の人が掴めませんが彼は鞄から手紙を出しました。
「えっと、えっと、えっと、三柴朱鷺さんですか???」
「はい、そうですよ」
 こくりと頷く朱鷺さんに彼は手紙を渡しました。
「セレスティさんからです。えっと、ここはまあやさんのお宅ですよね? えっと、えっと、えっと……」
 ちらり、と朱鷺さんの後ろの方へと視線をやる彼に、三柴さんは横にどいて、道を譲りました。
「師匠たちは中に居るよ」
 じぃーっと彼は朱鷺さんを見つめます。そして数秒経ってから、朱鷺さんは「ああ」と頷いて、「さあ、中にどうぞ」と言いました。
「えっと、お邪魔します」
 彼は中に入りました。
 そして何やら賑やかな少女たちの声がする方向に行きます。
 その声が聞こえる部屋の扉の前には何故かぶすっと拗ねてるようなノイさん。なるほど、だから朱鷺さんは彼の事を知っていたのでしょう。
 だけどどうしてノイさんはぶすっとしているのでしょう。
 ノイさんは彼の姿を見るとこんこんと扉をノックしました。すると部屋の扉が開いて、中から綺麗にお揃いの黒のイブニングドレスに身を包んだ二人が出てきたのです。
 縁樹さんは大人っぽく後ろ髪をアップにしていて、先ほどよりも美人さん度がぐーんとアップしていました。ちょっと…いえ、だいぶ彼は照れてしまいます。
 そんな彼に声が……
「あ、ね…」
 ね?
 何かを言いそうになった虫……じゃなくって、妖精はぱちーんと虫叩きで打ち落とされました。べちゃりと床板に張り付く妖精は無視して、それをやった張本人がにこりと彼の顔を覗き込みます。
「こんにちは。セレスティさんからの手紙を持ってきてくれたんだって?」
「あの、えっと、えっと、えっと、悪魔さんの分です!!!」
 それからぼくを食べないで下さい。
 がくがくと震えながら差し出した手紙を受け取ったまあやさんは別に彼を取って食うような事はしませんでしたが、
 何やら回れ右をした彼女の向かう先にはノイさんが居て、そして……
「ノイさーん、ちょっとお話しましょうか」
 と、有無を言わさずにがたがたと震えるノイさんを連れ去って何やら部屋の奥へと行ってしまいました。
「えっと、えっと、えっと」
 戸惑う彼に縁樹さんがちょっと苦笑を浮かべるのでした。



 ――――――――――――――――――
【仔猫のばあい】


 そうして彼は縁樹さん、ノイさん、まあやさん、スノードロップ、朱鷺さんたちと一緒にセレスティさんのお屋敷へとやってきました。
 ぴんぽーんとチャイムを鳴らすと、わざわざセレスティさんがマリオンさんと一緒に出迎えてくれます。
「こんばんは、セレスティさん。今夜はご招待、ありがとうございます」
 にこりとまあやさんが嬉しそうに笑いました。その笑みは本当にその年頃の少女が浮かべるに相応しい表情で、セレスティさんもにこりと微笑みます。
「僕らもご招待ありがとうございます」
 綺麗にドレスアップした縁樹さんの後ろに立つ朱鷺さんの肩に立つノイさんも優雅にドレスのスカートをわずかにあげて一礼した縁樹さんに倣って腰を折りました。
 セレスティさんも優雅に洗練された動きで一礼。
 そして皆はパーティ会場へと移って、さあ、パーティの始まりです。
「さあさあ、パーティを始めましょうか」
 手をぱちんぱちんと叩いて、セレスティさんはにこりと微笑みました。
 部屋の隅で控えている執事さんがレコードをかけます。程よい暖かな空気に満ちた室内をまた新に満たすのは心地良いクラッシク音楽です。
 新年を祝うホームパーティのホスト(主催者)たるセレスティさんのその言葉に、皆は顔を見合わせあってにこりと微笑みあう。
 タキシードできめたセレスティさんとマリオンさん、ノイさんに朱鷺さん。
 おそろいの黒のイブニングドレスに身を包み、髪を色っぽくアップにして今日は大人っぽいイメージの縁樹さんにまあやさん、スノードロップ。
 パーティはバイキング形式の立食パーティ。料理は伝統的な家庭料理が並んでいます。
「どれも我が家のシェフたちが腕によりをかけて拵えたお料理です。存分にご堪能くださいませ」
「うわぁー、すごく美味しそうな料理ですね。どれから食べればいいのかわからないです」
 右手にお箸、左手に小皿を持って目を輝かせる縁樹さん。
「では、縁樹嬢。私がお勧めのお料理をお見繕りしましょう」
「え、でも悪いです」
 顔を真っ赤にする縁樹さんにセレスティさんは楽しげに微笑むのです。
「かまいませんよ。こういうのもたまには悪くはないものです」
 そう言いながらセレスティさんは縁樹さんの小皿に丁寧に料理を乗せていきます。
 そして綺麗に盛り付けられた小皿を縁樹さんに笑顔と共に手渡すと、今度はまあやさんにも手を差し出しました。
「さあ、まあや嬢もお貸しください」
「すみません」
 わずかに傾げた顔に甘やかな微笑を貼り付けながらまあやさんが差し出した小皿を受け取って、それにもまた料理を綺麗に盛り付ける。
 少女たちはきゃぁーきゃぁーと嬉しそうな声を出しながら互いに気に入った料理を勧めあって、それを口にしてまた騒ぎ合います。
 それに嬉しそうに両目を細めたセレスティさんはその視線を今度はマリオンさんとスノードロップに向けました。
 そちらではマリオンさんが縁樹さんのイヅナの千早に乗ってるスノードロップに一本丸々のバームクーヘンをプレゼントしています。今日のパーティのちょっとした余興。まあやさんとスノードロップに似合うお花を、プレゼントするというのは。
 ほら、セレス様。バームクーヘンって木に似ていませんか? お花ではないけど雰囲気という事で。
 ――そんな風に楽しそうに笑いながら言っていたマリオンさんを思い出してセレスティさんはくすりと微笑みました。
「はい、スノーさん。バームクーヘンをどうぞ。私からスノーさんとまあやさんにプレゼントなのです」
「ふぅわぁー、すごいでしぃ〜〜!!!」
 両拳を握って顔をくっしゃとさせながら喜ぶスノードロップ。
「さあ、お好きなところからどうぞ、スノーさん」
「ふぅわいでし」
 バームクーヘンに飛びついて、大きな口を開けてかぶりつく。その姿を見て思わずマリオンさんがくすっと笑ったのは、きっとその姿がよく漫画などで表現される虫の描写そっくりだったから。
「私も甘い物は好きなんですよ」
 そう言うマリオンさんにスノードロップはふんわりと笑って、
「じゃあ、わたしと一緒でしね。どうぞどうぞ、一緒にマリオンさんも食べるでし」
 小さな両手で器用にナイフを持ってバームクーヘンを切り分け、それをフォークに刺して、羽根を動かしてマリオンさんの口へと運んでいく。
「さあ、あ〜んってしてくださいでし♪」
「あ、えっと、では、あ〜ん」
 マリオンさんは照れたように笑いながら口を開けて、スノードロップにバームクーヘンを食べさせてもらうのです。
 セレスティさんは苦笑しながら小さく肩を竦めて、そして用意してあった大輪の薔薇の花束二つをまあやさんと縁樹さんに手渡しました。
「どうぞ、お嬢様方。うちの薔薇園で積んだ薔薇の花束です」
「すごく綺麗な薔薇の花束ですね。ありがとうございます、セレスティさん」
 ものすごく嬉しそうに微笑むまあやさん。本当に今日ばかりは彼女の美貌にも歳相応の少女の笑みが浮かんでいます。
 その横で縁樹さんも感動したように口を開けて手の中の大輪の薔薇の花束を見つめ、それから慌てたようにセレスティさんに頭を下げて、あげた顔にはやっぱり縁樹さんも、ものすごく嬉しそうな少女の笑みを浮かべているのです。
「ありがとうございます、セレスティさん。僕まで花束をもらってしまって」
 小さく顔を横に振るセレスティさん。
 そして縁樹さんもノイさんの背中のファスナーを開けると、そこから桔梗の花を取り出してまあやさんにプレゼントします。
「これは僕からです。まあやさんには桔梗の花が似合うと想いまして」
「わぁー、縁樹さんもありがとう。素敵ね♪」
 胸の前で両手を合わせてまあやさんは感動を表現しました。
「あとはスノーには私はミニ薔薇を」
「僕はスノーフレークです」
 セレスティさんと縁樹さんはマリオンさんの口と自分の口に楽しげに嬉しそうにバームクーヘンを運んでるスノードロップにやっていた視線を合わせて苦笑しあいます。
「スノーには後から手渡した方が良さそうですね」
「はい。スノーちゃんは花より団子ですものね」
 くすりと笑いあって、それでセレスティさんと縁樹さんは前に一緒に解決した事件の話や旅の話、音楽や絵画、劇の話などで会話を膨らませて楽しいひと時を過ごしました。
 会話を楽しんでから喉を潤そうとセレスティさんはテーブルの横のワインを三人分グラスに注ぎます。
 その横で縁樹さんは頬にかかる髪を耳の後ろに流してから嬉しそうにお箸を伸ばすのですが、そのお箸の先にあったはずのお目当てのお料理は空っぽでした。ぷーぅっと頬を膨らませて文句を言う相手は、
「こら、ノイ。ひとりでそのお料理食べちゃう気?」
「ん、縁樹も食べたかった? でもこれが最後だよ」
 フォークに刺した卵焼きと縁樹さんの顔を見比べて何やら考えるノイさん。でもそれもわずか数秒で彼は満面の笑みを浮かべながら卵焼きを刺したフォークを縁樹さんの方に……
「お、美味しそうな卵焼きだね」
 ものすごく嬉しそうな声でそう言いながらフォークに刺さっていた卵焼きをひょいっとつまんで口に運んだのは残念ながら縁樹さんではありませんでした。
「うん美味しいです、セレスティさん。ノイ♪」
 ノイさんが縁樹さんに、と差し出した卵焼きを掻っ攫った張本人の朱鷺さんは満足そうに卵焼きの感想を述べました。
「あーーーーーーー」
 大きく口を開けて大声出しながら朱鷺さんを指差すノイさん。
「それはボクが縁樹に。くぅそぉ〜。食べ物の恨みは恐ろしいんだぞ!!!」
 と言うが早いかノイさんの手にはフォークの代わりにナイフが握られていて。
「わわ、ダメ、ノイ。外れたらどうするの? セレスティさんに迷惑がかかるでしょう!!!」
 それに飾ってあるのは高級品ばかりなんだから!!!
 慌てる縁樹さんをよそにノイさんはなんとかナイフを投げるのは我慢したけれども、それでも朱鷺さんの頭に飛びついて、握った拳でぽかぽかと彼の頭を叩くのです。朱鷺さんはまるで小さな子どもをあやすように大袈裟に痛がりながら部屋を走りまわりました。
 ………まったく子どもだ。
 顔を片手で覆う縁樹さんとまあやさんにずっと見ていたセレスティさんはくすくすと笑いながらグラスを差し出して、それと一緒に提案しました。
「縁樹嬢。よろしければ卵焼き、シェフに言ってもう少し作らせましょうか?」
「本当ですか!!! あ、えっと…」
 最初は子どものように顔を綻ばせ、次にん? と優しく穏やかに小首を傾げるセレスティさんに縁樹さんは顔を赤くして、もじもじとする。
 セレスティさんはそんな縁樹さんににこりと微笑むと、部屋の隅に控えている執事に卵焼きのおかわりをオーダーするのです。
「すぐに来ますからね、縁樹嬢」
「す、すみません」
 ぺこりと下げた頭をあげて、セレスティさんと顔を見合わせあった縁樹さんはくすくすと彼と笑いあいました。
「あ、セレスティさんは召し上がらないんですか? こちらのお料理もすごく美味しいんですよ。あ、それともしもよかったら僕とまあやさんとで作ったお料理を。先ほどのお礼にお皿を貸してください。今度は僕のお勧め料理を」
 そう言いながら縁樹さんはセレスティのお皿を受け取って、そこに彼女がまあやさんの家で一緒に作って持ってきたお勧めお料理を乗せていきます。どうやら一番の自信作はお稲荷さんのようです。
 綺麗に料理が乗せられた皿を受け取って、セレスティさんは縁樹さんに見つめられながら彼女がよそってくれたお稲荷さんを口に運びました。
「うん、すごく美味しいですね」
「はい」
 くすりと笑いあう二人。
 そんな二人の横でまあやさんがちょっと意地の悪い視線を向けたのはもちろん、ノイさんにです。案の定ノイさんは朱鷺さんの頭の上で自分の頭を両手で抱え込んでました。とてもショックを受けたように。ぷっと吹き出して楽しそうに笑うまあやさん。
 ホームパーティの会場はとても緩やかで楽しく温かな空気に包まれていました。
 完全に大成功です。
 ホストであるセレスティさんはにこりと嬉しそうに微笑みながらグラスを傾けて、ワインを飲みます。
 そしてふと、部屋の片隅でもじもじとこちらを見てる彼へと視線をやりました。
 グラスをテーブルに置くと、セレスティさんは小皿にお料理を乗せました。そしてそれを持って、彼の所へと行くのです。
「さあ、これをどうぞ」
 そう言いながら小皿を出すのですが、彼は……
「えっと、えっと、えっと、ぼくが猫だって、わかっていたんですか?」
 その言葉を聞いて、セレスティさんはわずかに両目を見開いて、そしてその後にくすくすと笑いました。
 そんなセレスティさんを、彼は悪戯が親にバレた子どものように上目遣いで見るのです。
 その彼がびくりと体を震わせたのはぽん、とセレスティさんの手が彼の肩に置かれたから。
「頭隠して尻隠さず、でしょうか? 頭の耳は上手に猫耳ボウシで隠していましたが、ずっとかわいらしい尻尾が見えていましたから」
 そう言われて彼は両手で尻尾を隠します。
 いつの間にか彼の周りには縁樹さん、マリオンさん、ノイさん、まあやさん、スノードロップ、朱鷺さんが集まっていて、彼はどうすればいいのかわからなくって、尻尾がびーんと立って、目がくるくると回ってしまいました。
「おっと」
 腰が抜けてその場に崩れこみそうになった彼をそっと優しくセレスティさんが支えてくれました。
 そしてマリオンさんが言うのです。
「もう一度、聞きますね。どうしてセレス様のパーティに出たかったのですか?」
 彼は、ん? と小首を傾げるセレスティさんの顔を見つめながら口を開きます。
「えっと、えっと、えっと、前に木から降りられなくなって困っていたら、セレスティさんが助けてくれて。だからぼく、そんなセレスティさんだったら、ぼくをパーティに招待してくれると想って」
 顔をくしゃっとさせる彼。
「だけど、だけど、だけど、猫だって言えなくってごめんなさい。神様の宴にはもう呼んでもらえない猫だってわかったら、そしたらセレスティさんのパーティをダメにしちゃうと想ったんです」
 そんな彼にノイさんは苦笑しながら言うのです。
「馬鹿だなー。だから猫だっていうのは最初からバレバレだったんだって」
 縁樹さんは彼の頭をそっと撫でます。
「あなたが僕に運んで来てくれたセレスティさんの手紙にはね、あなたのためのお料理を準備しなくっちゃならないから、だから時間を少し稼いでください、というものだったんだよ」
 縁樹さんのその言葉に彼はセレスティさんの顔を見ました。そしてセレスティさんはこくりと頷くのです。
「せっかく可愛らしい猫君が我が家のホームパーティにいらしてくださるのですから、最高級のお魚お料理を食べていただきたかったのです」
 そしてそう言いながらセレスティさんは小皿を彼に渡します。美味しそうなお魚お料理が乗った。
 それを見ながら彼はぽろぽろと涙を流しました。
「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」
 そんな彼の涙をそっとハンカチで拭いてくれるのはまあやさん。
「さっきあたしも食べたけど、美味しかったわよ」
「はい」
 そして彼は皆が見てる前でお魚お料理を美味しそうに食べました。
 それからのパーティはとても楽しいものとなりました。これまで以上に楽しいものに。
 まあやさんと朱鷺さんが美しい音色を奏でれば、縁樹さんとマリオンさん、ノイさんとスノードロップとでワルツを踊ったり、
 セレスティさんのお口にスノードロップがデザートのケーキを運んだり、
 チェスやカードゲームをチーム制にしたら皆がセレスティさんと組みたがって大笑いしたり、
 彼の尻尾にむぎゅっと両腕でスノードロップが勢いよく抱きついて驚いた彼がお料理をひっくり返して、スノードロップがまあやさんにお説教されて、それをセレスティさんがとりなしたり、
 縁樹さんとノイさんの息ぴったりの楽しい語り、
 セレスティさんの水を使ったマジック、
 マリオンさんとスノードロップとでたくさんのデザートを食べあって、その姿があまりにも可愛らしくって皆で微笑ましげに笑ったり、
 そんな風に楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
 気がつけば窓の外では雪が降り出して、どっぷりと深夜になっておりました。
 あと少しで部屋の柱時計が12時の鐘を鳴らすはずです。
「あ、あの、今夜はありがとうございました」
 ぺこりと頭を下げる彼。彼は猫族に伝わる満月の魔法で人間になっていたので、夜の12時になると、その魔法が解けて猫に戻ってしまうのです。
「えっと、えっと、えっと、本当に楽しかったです」
 そして彼は皆に手作りの仔猫のキーホルダーを渡しました。それがお礼の印。
 それをまるで待っていたようにセレスティさんにキーホルダーを渡した彼がぺこりともう一度頭を下げた瞬間に12時の鐘が鳴って、そして、彼は黒の仔猫に戻ってしまいました。
 縁樹さんはそっとその仔猫の頭を撫でます。
「僕こそ、ありがとう。まあやさんやスノーちゃんへのお花のプレゼント、一緒に探してくれて。すごく助かったし、楽しかったよ」
 マリオンさんは仔猫を抱き上げて、彼の顔に頬擦りします。
「また一緒にお散歩したり、美味しい物を食べましょうね」
 そしてマリオンさんから仔猫を受け取ったセレスティさんは、彼を足の上に置いて、そっと彼の背中を撫でてやりました。
「私の方こそ、ありがとう。キミのおかげでとても楽しい時間を送れましたよ」
 そしてセレスティさんは皆を見回します。
 皆も同様にセレスティさんを見ていて、頷きました。
「「「「「「「猫君、ありがとう」」」」」」」
 そうして温かな暖炉がある部屋の中に澄んだ硝子のグラスをぶつけ合う音色が流れたのでした。
 仔猫は楽しげに談笑しあう皆の声を聞きながら、セレスティさんの足の上で気持ち良さそうに寝ておりました。


 ― fin ―


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏┫■■■■■■■■■登場人物表■■■■■■■■■┣┓
┃┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛┃
┗━┛★あけましておめでとうPCパーティノベル★┗━┛゜

【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】


【1883 / セレスティ・カーニンガム / 725歳 / 財閥総帥・占い師・水霊使い】


【1431 / 如月・縁樹 / 19歳 / 旅人】
             &ノイ

【4164 / マリオン・バーガンディ / 275歳 / 元キュレーター・研究者・研究所所長】


【NPC / 黒の仔猫】


【NPC / 綾瀬・まあや】


【NPC / スノードロップ】


【NPC / 三柴・朱鷺】


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■         ライター通信          ■
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こんにちは、セレスティ・カーニンガムさま。
こんにちは、如月・縁樹さま。
こんにちは、マリオン・バーガンディさま。
明けましておめでとうございます。
このたび担当させていただいたライターの草摩一護です。
ご依頼、ありがとうございました。^^


セレスティさま。
えっと、セレスティさん、今日はパーティに招待してくださってありがとうございましたでし♪
ミニ薔薇すごく嬉しかったでし♪(><
えっとでしね、わたしにもらったミニ薔薇の花言葉は『特別の功績』なんでしって。(><
ミニ薔薇の見た目も花言葉もわたしにぴったりでし!
わたしの功績はかわいい事でしよね♪←と、言った瞬間にまあやに指で弾かれる虫。

あたしがもらった薔薇は『愛情・熱烈』です。
愛情はえっと、ちょっと照れますね。(*^^*)
熱烈はあたしにすごく合ってると想います。(^^
でも本当にすごく綺麗な大輪の薔薇の花束をいただけて嬉しかったです。(><


縁樹さま&ノイさま
縁樹さん、ノイさん、スノーフレークありがとうございましたでし。(><
花言葉は『純潔・慈愛・純粋・汚れなき心・清純・美』だそうでし。
うーん、これもわたしにぴったりなお花でしね。(>< ありがとうございますでし♪(お辞儀

あたしがもらった桔梗の花は『やさしい愛情・誠実・変わらぬ愛・従順・優しい温かさ』
まあ、やっぱりこれもあたしに似合います。(><
って、ノイさん、何か今ぼそりと言った?(笑顔


マリオンさま
えっと、まあやさんは何やらノイさんを持って、洗濯機の方に行っちゃったので、わたしがお礼を言いますでしね。^^
マリオンさん、本当にバームクーヘンありがとうございましたでし。(*^^*)
とてもバームクーヘン美味しかったでし。(><
また一緒にバームクーヘン食べましょうでしね♪
その時はわたしがまたマリオンさんに食べさせてあげるでし。(><

バームクーヘン、あたしも食べました。^^ とても美味しかったです、マリオンさん。
たくさんあたしもお料理を作って持っていったので、セレスティさんと一緒に食べてくださいね。(*^^*)
お稲荷さんは自信作です。(拳)
あ、ちなみにお稲荷さんが俵型じゃなくって、三角なのは、キツネさんの耳だからなんですよ。(^^



うちの子どもらもあのように喜んでおります。
セレスティさん、縁樹さん、マリオンさん。本当にうちの子どもらに似合うお花と美味しいバームクーヘンをありがとうございました。^^
そしてパーティに来た黒の仔猫さん。
時折、仔猫は上った木の枝から下りられなくなる事があるそうで、そういう時に彼はセレスティさんと出会ったそうです。
十二支に入れなかった仔猫はずっと宴に出たかったと想うんです。
そうすることで少しでも十二支の仲間になれるようなそんな感じがしているのかもしれません。
そしてそんな彼がセレスティさんと出会った。彼はすごく喜んだのでしょうね。この人だったら自分をパーティを呼んでくれるかもって。
もしくは自分がすごく困ってる時に助けてくれたセレスティさんは神様にも等しい存在だったのかもしれません。^^
そして念願かなって、パーティに出られた彼。本当に良かったなーと想います。^^
セレスティさん、縁樹さん、マリオンさんに良くしてもらって、彼もものすごく嬉しかったでしょうね。^^


それでは今回はこの辺で失礼させていただきますね。
ご依頼、本当にありがとうございました。
失礼します。