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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


Grand-guignol −第三幕−


【1.作戦】

 姿を消したコメディを探す事が出来ず、一同は草間興信所へと帰ってきた。それどれが休息を取るために、興信所から帰っていき、最初と同じオフェーリアとディアだけが、興信所に残る。
「草間さん、ディアを少し休ませてくれませんか?」
 月蝕人形の力である操り糸を使ったのだから、そうとう消耗しているはずである。魂を補充する事が一番簡単な回復方法なのだが、ディアに人を殺せとはいえない。ならば、封印状態のように眠らせておけば、多少回復するはずだ。
「オフェーリアは?」
 矢継ぎ早に返され、オフェーリアは苦笑を浮かべつつも、
「大丈夫だから、ね」
 その言葉を信じていないわけではなかったが、オフェーリアがコメディの攻撃を受け一度倒れた事は事実なだけに、ディアも心配だった。
 何時まで経っても休まない自分に、オフェーリアが怒り出す前に。ディアは草間に断りを入れると、休眠状態へと入った。
 その姿を見て、オフェーリアがにっこりと微笑む。
「あの、草間さん。ディアが目覚めたら、宜しくお願いします」
 一通の手紙を草間に手渡す。
「で?あんたは、何処行くんだ?」


 ディアが休眠状態を解き応接室に戻ると、草間から一通の手紙を渡された。
「あの、オフェーリアは?」
 手紙を受け取りつつも、興信所の中を見回しても、彼女の姿はない。
「あんたにその手紙渡してくれって言って、出かけていった」
 ディアは急いで手紙の封を開けると、その文面に眼を見開き唇をかみ締める。

「草間さん……僕に、絶対にコメディを壊せるだけの力を、貸してください…!!」





一旦屋敷に戻り、深いソファに身を預けたセレスティ・カーニンガムはゆっくりと瞳を閉じた。
 今まで沢山の事件に関ってきたが、あの月蝕人形を作ったというフェリオという人物に対しての、深い嫌悪感が胸を覆う。
 そして、あの去り際のコメディの言葉を思いだし、閉じた瞳をまた薄っすらと開いた。
 絆を深くすれば深くするほど、フェリオの掌の上の算段にはまっている。どうしてもそんな気がしてならなくて、やるせなささえも感じてしまう。シュラインはそれに気がつき、涙した。

―大切な人を、殺せますか?

 コメディを通じて間接的にフェリオからそう嘲笑われている様な感じさえしてしまう。
「セレスティ様、草間様からお電話です」
 恭しく差し出された受話器を受け取り、
「どうされました?草間さん」
 静寂の中で、電話に答えるセレスティの声が部屋に響く。
[ 今、テレビ見てるか? ]
「いいえ?」
 草間にそう問われた事にセレスティは首を傾げると、徐にテレビのスイッチを入れた。

『昨夜から連続して、女性が連続で心臓麻痺を起こし死亡する事故が多発しております。病院では新種のウィルス、警察では女性達が勤める会社が労働基準法に違反していないかという面からこの謎の捜査を――…』

 ぐっと受話器を握り締める手に力が篭る。
「……コメディ、ですか?」
 極力平生を保ち、受話器の向こうの草間に問いかける。
[ 俺たちはそう見てる。それで、セレスティに頼みがあるんだか ]
 シュラインが事件の資料と、事件場所を記載していった地図から導き出した地区、それが『杉林区』。
 あの辺りは繁華街も多く、女性が多く集まる地区でもある。
 確かに、コメディが好んで向かいそうな場所だ。
[ 今、奴の動きはないらしい。ディアもそうだったが、月蝕人形は力を消耗すると休眠状態に入る。この間にあの地区を完全に閉鎖してほしい ]
「分かりました」
 受話器を片手に持ち草間との連絡を取る傍ら、セレスティは部下を呼ぶと早々にその旨を伝える。部下は頷くと一礼して部屋か出て行った。これで、あの地区は閉鎖される事だろう。
[ ……それから、オフェーリアがディアを頼むとの事だそうだ ]
 一瞬、草間が何を言ったのか理解できなかった。
 ディアを頼む?
「オフェーリアさんが、居なくなったのですか?」
 まさか、二人が離れる事があるなんて思ってもみなかった。
[ あ…あぁ、頼んだぞ ]
 それだけ言って、草間は一方的に電話を切る。
 受話器を持つセレスティの手が、ゆっくりとソファの上に落ちる。
 オフェーリアがディアを私に頼む?
 これは、何を意味しているのだろう。ディアと一緒にコメディを配する事を“頼んだ”のだろうか?それでは、興信所にいるシュライン達にも頼んでいる事だろう。
 だとしたら、導き出される答えは一つしか考え付かなかった。


【2.決戦】

 草間興信所のビルの前に横付けされたリムジンから、セレスティが顔を出す。
「皆さん乗ってください」
 杉林区まで、セレスティの車で先回りし、そこで罠を仕掛ける。建物が少々破損したとしても「それは私がどうにかします」とのセレスティの一言で片がついた。
 シュラインや豪、ディアは車に乗り込むと、彼の地へと向かう。
「確かにこのまま行けば杉林区へと行くコースなのだけれど、本当にコメディがそこへ行くって言う保障はないのよね」
 神妙な顔で顎に手を当てつつシュラインが疑問を口にする。
「囮となる女性が必要という事ですか?」
 軽く首をかしげセレスティが問いかける。
「私が囮になってもいいのだけど、私じゃもう警戒されてしまうかもしれないわね」
 だからといって見ず知らずの女性に囮を頼むわけには行かない。
「囮なんて必要ありません。俺の『ゴールデン・レオ』の力でそのコメディの場所を割り出して見せます」
 いかにも直線的な豪らしい言葉に若さを感じつつ、実に誠実な答えだと、シュラインとセレスティは仄かに微笑を浮かべる。
「凄く頼もしいわね、豪くん。でもね、見つけ出せても誘い出せなければ意味がないのよ」
 申し訳なさげに苦笑を浮かべ、シュラインは答えた。
 さて、それでも問題は元に戻る。
 シュラインは、自分達を守るためにディアが造った人形を思い出し、ふと顔を上げる。
「ディアさんが操る人形は、人間にそっくりだったわよね」
 このシュラインの一言で、取るべき作戦は決まった。





「ったく…ディアとあの人間ども……」
 破損した身体を直す事に、今まで喰べた魂全てを消費してしまい、眼が覚めたとき身体は治っていたが、余裕を持て力を振るえるよう程の力はなさそうだった。
コメディは力とする為の魂…獲物を求め、街へと繰り出す。
 人の気配がしない街で首を傾げるが、幸いな事にコメディはそこまで頭が良くなかったらしい。
 誰も居ない街で一人歩く女性に仕方ないと言わんばかりの表情でコメディが手を伸ばした瞬間、
「!!?」
 勢いよく振り返り、女性はその顔ににやりと微笑を浮かべて、小さな瓶の中の何かをコメディに浴びせかけた。
「…んな?」
 仄かに立ち込める聖油の香りが、このトラップの引き金。
 怒りの形相を浮かべ女性に掴みかかるが、女性は人間とは思えない身体能力を発揮、コメディの前から飛びのく。
「っく…!」
 女性の足が地面に付いた瞬間。
「何…!?」
 オレンジ色を帯びた炎がコメディの足元から立ち上る。聖油に燃え移り、浄化の炎へと替わり行く火がコメディを焦がしていく。
 少々一番外側の皮膚を黒くしただけで、それ以上の外傷は見つめられなかった。コメディの頑丈さは他の月蝕人形の比ではない。
 通常の人の耳では聞き取れないほど小さく、プラスチックにひびが入るような音が各所で響く。外面的にはいっさい変わらないように見えるが、小さな、本当に小さな傷を負わせる事には成功した。
「俺を…本気にさせたいのかお前らぁ!!」
 ぐっと鼻の下を拭うような仕草を見せ、空に向けて高らかとコメディは叫ぶ。
「俺が、相手になりますよ」
 極天流空手の使い手である豪は徐に構えを取り、その横で獅子の顔と金のタテガミ。仏像の神将像の鎧をつけた2mほどの筋肉質の巨漢デーモン『ゴールデン・レオ』が拳に熱を集める。
「男は興味ないんだっつの」
 眉を寄せ至極不機嫌なコメディの言葉など聴く必要はない。
 豪と『ゴールデン・レオ』は同じタイミングで地面を蹴ると、コメディに向けて拳を放つ。
 その後ろ、コメディに聖油をかけた女性にゆっくりと付き添う影。影はまるでこれからダンスでもするかのように女性の手を取ると、女性は影の腕の中でガコンと音を立て、四肢が地面へと落ちる。
「トラゴイ、ディア!」
 コメディは、迫り来る豪と『ゴールデン・レオ』の拳を飛び上がって避け、上空からその姿を確認し叫ぶ。
「……」
 まったく豪と『ゴールデン・レオ』など眼中にないとでも言うかのように、視線をディアに向けていたコメディの上に影が出来る。
「…!?」
 顔を上げたそこには、頭の上で両手を組んだ豪の姿があった。
「っが!」
 ガコッ!!
 強の手がコメディを叩き落し、灰色の爆煙が舞い上がる。
 そして、豪が地面に着地した瞬間、両端を挟んでいるビルに陽炎が生まれる。
 ディアの隣で立つシュラインが、瞳を閉じ歌うように両手を広げ“声”を放つ。シュラインの喉が持つ特殊な力は、その声をいろいろな音へと変換させる。
 煙を吹き飛ばすように発せられた声に、立ち上がったコメディが顔の前で両手を組み、足に力を入れる。
 パキっと蜘蛛の巣のように罅が入っていた道路に、また細かく罅割れが広がっていく。そして、最初のトラップで付ける事ができた小さな罅が、徐々に広がっていった。
 位置的に見れば操れない距離ではない。だが、シュラインの隣にはディアが控え、そして豪と『ゴールデン・レオ』がその間に座している。
「っく……」
 今回は挟まれているわけではない事に、コメディは何の感慨もなく背を向け走り出す。
「無駄ですよ」
 凛とした声が辺りに響き、今コメディが向かっていた方向に、またもシュラインやディア、豪と『ゴールデン・レオ』の姿が見える。
 空を仰げば万華鏡のような空が広がるばかり。
 セレスティが形成したドーム状の大きな水鏡が、前後感覚、空、景色を奪う。
「壊すよ…コメディ」
 冷静に、そして冷淡に、ディアが呟く。
 きっと睨みつけるように柳眉を上げたコメディが、冷静さを取り戻したように服装を軽く整える。
「月蝕人形が、人を操るだけだと思うなよ」
 すぅっと息を吸ったコメディの指先に、青白く光る糸が見え始める。
 そして、高らかと笑い始めた。
「コメディは何をしようというの?」
 霊的な力を感じられるわけではないシュラインには、強い追い風が吹き始めたようにしか感じられない。だが、デーモン使いである豪には、コメディの周りに集まり始める力を視認した。
「大丈夫ですか?シュラインさん、豪くん、ディア」
 水鏡が大きく揺らぎ、セレスティの心配そうな声が揺らいで聞こえる。
「あの…皆さんの力、僕に預けてくれませんか?」





(力を預けるというのは、こういう事なのですね)
 杖を必要とせず立っている自分の両足を見て、セレスティは思う。
 水鏡の向こうでは、瞳を閉じたディアが優雅にまるでピアノを弾くかのように指先を動かし、踊るように腕を動かしている。
 セレスティは、水のドームの中へと足を踏み入れた。
いや、勝手に足が進んだ。
 豪と『ゴールデン・レオ』の拳がコメディの体勢を崩し、シュラインの声が生んだ爆風が追い討ちをかけるように吹き飛ばす。
 そして、
「避けた方が良いかもしれません」
 ドームを形作っている水の天上から、細く回転した水がドリルのようにコメディへ向けて地面へと突き刺さる。
 手に巻きついていた糸が賽の目のように解かれ、それがコメディを守るような盾になっていた。やはり遠距離攻撃でコメディに傷を付けることはできない。
 シュラインはまたゆっくりと口を開き、陽炎を伸ばすような超音波をコメディに向けて放つ。
 シュラインの声に耐えるために、頭を守るように両手を組むこの瞬間がチャンス。
「『ゴールデン・レオ』!」
 豪の呼びかけに、『ゴールデン・レオ』はコメディに飛び掛ると、『獅子のタテガミ』をコメディに巻きつける。
「叩き潰せ!」
『オォオオ…ノヴァァ!!』
 振り上げた拳が灼熱の炎に包まれていく。
「や…止めろぉ!」
 『ゴールデン・レオ』の拳が、コメディに叩き込まれた瞬間、3人が感じていた違和感が一気に払拭される。
「セレスティさん!?」
 凛と立っていたセレスティの膝ががくっと力を無くしたように折れ、シュラインは駆け寄るとセレスティを支える。
「大丈夫です。きっとディアの干渉が無くなったせいでしょう」
 必殺技とも言える『ゴールデン・レオ』の超高温の炎を纏った強力な拳の連続打突『スーパーノヴァ』がコメディを粉々に破壊していく。
 そして、最後に一際大きく拳を振り上げると、その頭に叩きつけた。
 頭を構成していた破片と共に、飛び散る赤黒い液体――…
「危ない!」
 セレスティは身を乗り出すと、『ゴールデン・レオ』を覆うように飛び散った赤黒い液体が、ビチャリと滑り気を持った音を立てて地面へと落ちた。
「壊した…のか?」
 ゆっくりと、だが警戒を解く事無く豪は『ゴールデン・レオ』へと近づく。そこには、細かく散ったプラスチックのような破片と、地面を染める赤黒い血の跡だけが残っていた。
「壊したのね…」
 セレスティは、ほっと安堵の息を漏らし、辺りを見回す。
「ディアさん…?」
 今、コメディが壊れた事を一番知りたいと思っているであろうディアの姿を探す。だが、ディアの姿は忽然と消えていた。





 依頼された仕事を終え、一同は草間興信所へと戻ってきた。
 だが、肝心の依頼人は居ない。
 どれだけの時が経っただろうか。お互いかける言葉も、労いの言葉もかける事が出来ず、時計の針だけが刻々と時を刻んでいく。
 そして、沈黙を破るようにセレスティがゆっくりと口を開いた。
「……オフェーリアを探しに行ったのでしょうね」
 フェリオとの決着をつける為に草間興信所から一人姿を消したオフェーリア。もし、現在フェリオと対峙してるなら、その気配を辿ってディアも見つけ出してしまうだろう。きっと、ディアが自分を見つけ出す前に決着をつけてしまうために、ディアに必ずコメディを壊すようにと言いつけて行った。
「オフェーリアの手紙を読んでみるか?」
 草間の手の中にある一通の手紙。
「それは、ディアさんに失礼にあたると思います」
 その中にどれだけの思いが込められているかも知らないのに、人の手紙を盗み見るなんて事、できるはずがない。
「オフェーリアさんとディアさんを探しましょう。今の私たちにはそれしかできないわ」
 ソファから立ち上がり、シュラインは草間興信所の扉を開ける。
「……!!?」
 乾いた風が一気に草間興信所へと流れ込む。
「ディアさん!?」
 興信所の前で立ち尽くしていたのは、ディア。
「ディア…?」
 セレスティは視線の位置が低い事で、ディアの手が震えている事に気が付く。
 ディアはゆっくりと腕を上げ、見つめる手に幻を見ながら、
 そして―――…

 声に成らない嘆きが、草間興信所に響いた。



【閉幕】

「僕は…もう、生きていたくありません!」
 自分の身体を抱きしめ、泣き崩れる。
「でも、死ねないんです!僕の中に今あるのは、オフェーリアの魂の欠片!僕を動かしていたのは、オフェーリアだった…」
 かける言葉が見つからず、シュラインは興信所の中へと振り返る。
「オフェーリアが居ないのに、僕が生きている意味なんて、ない!なのに…」
 キィっと、セレスティの車椅子が動く音がする。
「彼女は、僕に生きてって言ったんです!」
 コメディだけを壊すためだけに此処に来た自分に、口を挟む資格は無いと、豪は瞳を伏せる。
「人に造られた存在である僕が、人としての未来があったはずのオフェーリアより永く生きるなんて……っ」
 草間の傍らに控えていた零が、そっとディアの手を取った。
「ディアさん、私も、人に造られた存在です」
「…え……?」
 弾かれたように顔を上げたディアに、零は微笑みかける。
「人に造られたからって、生きている価値がなくなるわけじゃないんです。オフェーリアさんが生きていて欲しいと思った事。これだけでディアさんには充分生きていく価値はあると、私は思います」
 同じような、似たような存在だからこそ、その気持ちが分かる。
「取り込み中悪いんだが」
 そこへ割ってはいるように草間の言葉が降りかかる。
 何事かと、一同が振り返ると、草間が受話器の口を手で押さえ、ディアを呼んだ。
 ディアは二言三言電話先の相手と言葉を交わすと、ゆっくりと受話器を下ろす。
 振り返ったディアの顔が全てを物語っていた。
 電話口の相手が誰だか知っている草間は、タバコをふかして窓にもたれかかり、豪や零、シュラインやセレスティは顔を見合わせ、微笑みあう。
「行きましょう?ディア」




















 背を向けて立っている、淡い金髪の少女。
 ディアはその背を見つけるなり、皆の元から走り出す。

「オフェーリア!」

 花が綻ぶような微笑を浮かべた少女が、振り返る。

「ディア」

 そしてその存在を確かめるように、もう二度と離れないよう、二人はきつく抱きしめあった。



そして、月蝕の夜は、来た――



fin.


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【0631 / 強羅・豪 (ごうら・つよし) / 男性 / 18歳 / 学生(高校生)のデーモン使い】
【1883 / セレスティ・カーニンガム (せれすてぃ・かーにんがむ) / 男性 / 725歳 / 財閥総帥・占い師・水霊使い】
【0086 / シュライン・エマ (しゅらいん・えま) / 女性 / 26歳 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】


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■         ライター通信          ■
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 Grand-guignol草間興信所最終話にご参加くださりありがとうございました。ライターの紺碧です。まぁ最後の矛盾はアンティークッショップ・レン版を読んでいただけると分かるかと思います。…3人でもこの文章量ってなんでしょうね自分……
 セレスティ様には最後までおつきあいありがとうございました。オフェーリアの事を気にかけてくださりありがとうございます。だからこそオフェーリアが居なくなった後のディアの事はセレスティ様に任せようと思いました。結局そうはなりませんでしたが、望むべき結末だったのではないかと思います。
 それではまた、セレスティ様に出会える事を祈りつつ……