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怨女
[ 序 ]
最上段には男雛に女雛。
右近の橘、左近の桜。
楽しい楽しい雛まつり。
――3月某日
それは水気を多く含んだ雪がぼたりと落ちるように降る日。
窓の外に積もる雪よりも白く病的な顔色の女が、一人の男に付き添われ草間興信所を訪れたのだった。
お世辞にも暖房器具が充実しているとはいえない薄ら寒い事務所にけたたましく響き渡るブザーの音に促され、所長である草間武彦は入口の扉を開けた。
と、草間の目に虚ろな目をした青白い女の顔が飛び込む。
『憑かれている』
話しを聞くまでもない。
女が草間が本意とはしていない、怪奇事件の類の依頼主であることは明白だった。
見下ろす草間の視線に、女は顔をうかがうようにそろりと目を上げた。
手にした鞄を指先が白く血が通わなくなるほどまでに握りしめ、首をすくめているその姿は、さながら怯える小動物。
草間は自身に冠された『怪奇探偵』という名を厭っていた。嫌だというのであれば、そんな依頼は断わればよいのだとと人はいうだろう。
しかし、追い込まれたものを前には断われない。見捨てられない。それが、草間・武彦という男の性分であった。
「どうぞ。お話をうかがいましょう」
少し寒いですが。
そう付け加えて、草間は幾百件目かの依頼主となるであろう二人を事務所内へと招き入れた。
来客用ストーブに火を灯したおかげで、ようやくにして事務所内はじんわりとした温かさを帯びはじめていた。
その温かさで寒さと緊張ゆえに凝り固まっていたたものがとけたのか、しばらくの間事務所を満たしていた沈黙を破り、女が口を開いた。
「……助けて下さい。このままじゃ、殺される……」
だがしかし、自分の置かれた状況を明確に言葉にしようとした途端、女の言葉は嗚咽へと変化していった。
草間が聞き取ることが出来たのは、殺されるというその言葉のみ。
「夢を……見るんだそうです」
泣き崩れる女の細い手に自らの手を重ね、強く握りしめながら、婚約者と名乗った男が、女が音にすることが出来なかった言葉を代弁する。
「夢?」
女の様子から考えると、いささか拍子抜けのような気がして草間は鸚鵡返しに尋ねる。
それでもなお、男は神妙そうな顔でまた
「夢です」
と、答えた。
曰く、終わらない夢なのだと。
恨めしげに何事かを呟く女二人に追いまわされる夢。
追い掛け回され目がさめて、ほっと一つ安堵の溜息をついて再び眠りに落ちると、起きる前と同じ追い掛け回される夢を見るのだと。
夜の闇の中であろうと、昼の光の下であろうと、一度意識を手放せば二人の女が襲い掛かるのだと。
病院にもいってみたが、夢は今なお続いていると。
たった数日前には共に雛祭りを祝ったのが幻だったかのように彼女は痩せこけてしまった。
たかが夢、けれど彼女が眠ることが出来ないというのは現実なのですと男は力なく呟いた。
「他に頼るあてはありません。どうか、助けて下さい」
深々と頭を下げる男に、草間はすでに胸の中では決まっていた言葉を口にした。
即ち、諾と。
[ 1 ]
華美になり過ぎない程度の装飾を施され、よく手入れのされた指先がリズミカルにキーボードの上を踊る。
その度に心地よい軽やかな音を立て、異国の言葉から日本語へと訳された文章がPC上に入力されていく。
もう少し……。
心の中でそう唱えながら、最後の一文の入力をし終えたシュライン・エマは句点を入力し、終わりを宣言するかのようにEnterキーをタンと押した。
「終わったわ……」
シュラインの口から漏れた言葉には、気の抜けたような溜息が混じる。締め切りまでには、まだ余裕がある。最後のチェックがまだだとしても、仕事の大半は片付けたと言ってよいだろう。
最近は草間興信所の手伝いに負われ、しばらく携わってなかっただけにいかなシュラインといえど勘が鈍っていないか不安があったのだ。だがしかし、それも杞憂だったと言えよう。
これならば、例えいつものように急な呼び出しが入ったとしてもいつでも対応できるはずだ。
かけていた遠視用の眼鏡を外し、目の疲れを取るかのようにぎゅうと目をつぶったシュラインは、凝り固まった筋肉をほぐすべく大きく伸びをした。
ふうと気負ったものが全て抜け去り、しばし呆然としていたシュラインの耳に、携帯電話の着信を告げるメロディが届く。
シュラインがこよなく愛する曲を着メロに設定している人物はただ一人。液晶画面を見る必要すらない。
シュラインは携帯電話に手を伸ばし、迷いなく折りたたみ式の携帯電話を開いた。
「もしもし、武彦さん?」
こちらの状況をうかがう声を聞いたシュラインは、仕事が一段落ついていたことを心からよかったと安堵するのだった。
[ 2 ]
草間・武彦が今回の依頼の調査員として声をかけたのはシュライン・エマ、海原・みなも、綾和泉・汐耶、セレスティ・カーニンガムの総勢4人。この規模の依頼であれば、多いと言える。
しかし、みなもが学生であること、そしてその他の3人もそれぞれこれら以外の仕事を持っていることを考えると、これ以下の人数になってしまうと手が足りなくなってしまうことは明らかだった。
ともあれ、顔をあわせた4人は全員一致でまずは依頼人の自宅へと向かった。
閑静な住宅街にある庭付の一軒家。依頼人である女性が、両親と共に暮らす家だ。
表札を確認し、間違いがない事を確かめてからシュラインがベルを押す。
『……はい』
インターホン越しに返る低くしゃがれた今にも消え入りそうな声に向かって、シュラインはあえて普段と変わらぬ声で『草間興信所から来ました』と告げた。
しばらくして、開かれた玄関の扉の影から細くかさついた手が4人の目の前に現れる。それから次に外をうかがうように現れた顔に、みなもは思わず息を飲んだ。
肌の色は病的であった白を通り越し、すでに土気色へと変わっている。眼窩は暗く落ち窪み、こちらを見つめる瞳に光はない。ただ、黒々と艶のない瞳がぎょろりとこちらを覗いていた。
その異様さにすくんだのか、みなもがじりと身を引く。みなもをそして依頼人を安心させるかのようにセレスティが杖を持たぬ方の手をの肩に置いた。
その手の感触にみなもは我を取り戻し、セレスティに向かって小さく小さく頷いた。
「今回の依頼について調査員として派遣されました綾和泉と申します。もし、よろしければお話をうかがえないかと思いまして」
落ち着き払った汐耶の言葉に依頼人はこっくりと首だけでうなずいてから、また、小さく消え入りそうな声で、どうぞと4人を招き入れた。
応接間に通されると依頼人は4人に椅子を勧め、はたと気づいたように「お茶を」と呟いた。
もう何日も寝ていないのであろう、ふらつくかのような足取りの人間に気遣いされることが却って申し訳ない気がして、汐耶は心の奥底から「どうか、お気遣いなく」と告げる。
それに戸惑い、依頼人はきょろりと4人を見回す。
汐耶と同じ気持ちだったのであろう、シュラインが「いえ、本当にお気遣いなく。まずは、お話をうかがえますか」と依頼人に着席を促した。
[ 3 ]
最初に夢を見たのは、3月4日のことであった。
ヒィィィィィィィィィ。
狂ったかのような泣き声が闇の中に響く。あまりに薄い気味悪い声に、女は小さく被りを振る。耳に残るその声を消し去るべく女は被りを振る。
しかし、そんな行為をあざ笑うかのようにまた声が闇の中に響く
ヒィィィィィィィィィ。
アアアアアアアアアア!!
泣き声と共に今度は嘆きのような、叫びのような恨みがましい声が混じる。
その声に圧倒され、己で己の身を掻き抱き、女は何も見えない闇を見回す。しかし、暗き闇は女の視界を奪う。下も上も、前も後ろすら、己の身体すらも見ることが叶わぬ真なる闇。
ヒィィィィィィィィィ。
アアアアアアアアアア!!
何も分からぬ闇の中。けれども徐々に近付く声に、女は耐え切れなくなり、こけつまろびつ闇の中を走り出す。
けれども声は遠ざかることなく、さらに、さらに近付く。
ヒィィィィィィィィィ。。
アアアアアアアアアア!!
と、闇の中、女がどうと倒れこんだ。自らの足にもつれたのではない。何かが、何かが足をつかんでいる。
泣きながら女は自らの足を探る。
探る手に細い糸の感触。それが幾本も足首に絡み捕らえている。
その意図を断ち切るべく、女は両手でその糸をつかみ引きちぎる。糸というには細く、しなやかな感触。
糸ではない。
これは、この感触は。
「髪の毛……」
呆然と呟いた女の目の前、今まで真っ暗であった闇の中に白い白い白いものが2つ見えた。
何?と目を凝らした女の眼前、白いそれの真っ赤な唇がかぱりと開いた。闇の中で白い歯を剥き出す、2人の女の顔があった。
それから毎日。
女がわずかな睡眠をとる度に、布団の中であろうとふとした折に睡魔に襲われる一瞬であろうとも、2人の女が現れ彼女を捕らえるのだという。
[ 4 ]
「白い顔をした……2人の女、ね」
依頼人の話を聞き終えたシュラインは、考え込むように口元に手を当てた。
「やっぱり、三人官女の内の2人です……か?」
同じ想像にいたったのであろう。みなもがシュラインの呟きに応じるように、疑問を口に乗せる。
「三人官女の内の真ん中の方を除いて、おふたりが未婚の方なんですよね」
それが、何か関係あるのでしょうかとみなもは首をひねる。白い顔をした2人の女が、三人官女の内の2人だったとして、何故、依頼人を追い掛け回す必要があるのだろうか。
よもや、嫉妬ということもないとは思うが……。
「雛人形は、全て揃っているのかしら?」
依頼人に向かって、シュラインがそう疑問を投げかけると依頼人は小さく頷く。
「……全部揃っています。時間が経っていますから、状態が完璧というわけにはいきませんが…」
「じゃあ、三人官女が足りないとかそういうこともないんでしょうか」
続けて質問するみなもに、依頼人はええとうなづいた。
雛人形に何かがある。それが4人の結論だ。
しかし、それが何であるかまでは依頼人の話だけでは把握できなかった。とは言うものの、これ以上今の状態の依頼人に話を聞くのは酷だろう。
じゃあ、せめてと汐耶は雛人形の箱書きをみて製作者を調べるべく、持参した手帳に素早くメモを取る。
「可能であれば、また日を改めてお母様にお話をお伺いしたいのですが、時間をとっていただくことは可能でしょうか」
なるべく強制にならないように、控えめにセレスティが申し出ると依頼人はでは…と二日後を提示する。
急なスケジュールにセレスティには先約が入ってはいたが、長い時を経て得た優秀な部下が何人もいる。彼らに任せておけば、問題ないであろう。
自分は問題ないと小さくうなづいてから、他の3人を見回す。異を唱えるものがいないのを確かめてから、セレスティは「では、二日後に」と約束を取り付けた。
[ 5 ]
依頼人の状況を考えると、時間に余裕はない。
シュラインとセレスティが、再度依頼人の家を訪れ母親に話を聞きにいく間にみなもと汐耶が人形の製作者、あるいはメーカーに話を聞きにいくと言う二手に分かれることにしたのは、効率を考えた結果だった。
50代半ばと言うところであろう、くっきりとしたしわがいくつか見え始めた女性がシュラインとセレスティに向かって深々と頭を下げる。
「……この度は、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません」
「いえ、そんな」
迷惑をかける等という考えは捨てた方がいいとシュラインとセレスティが説得に当たる。決して、心情的には仕事だからというただそれだけではないのだが、あえて依頼人とその家族の負担にならぬよう、2人は「仕事ですから、どうぞお気になさらず」と口々に告げる。
結婚直前にして、ノイローゼに近い状態に陥ったと言う事で、婚約者の家に何かを言われたのであろうか、母親の苦悩は深い。何故という言葉が繰り返し漏れた。
その母親の苦悩を自らのせいと思い詰めているのか、依頼人もまた暗い顔をうつむかせる。そんな母娘の様子が痛々しかった。
「私達は、雛人形が何か今回の件に関連しているのではと思っています。何か、謂れや代々の持ち主について教えてはいただけませんか」
シュラインの言葉に促されるように、母親は語る。
「あれは…私の母の母、つまり私の祖母。娘にとっては曾祖母にあたる人から受け継いできたものになります。当時は…少しは名の知れた商家であったものですから、ええ。そういった人形も手に入れることが出来たのだと思います」
「何か、代々の持ち主でご不幸に合われた方はいらっしゃったのでしょうか」
「いえ……。母も祖母も天寿を全うして、むしろ幸せであったと思います。東京大空襲の折にも、うちは被害を免れたそうで。だからこそ、人形もこうして代々伝わっているのですけれど。人形は少し煤けてしまったのですが、もしかしたら厄を負ってくれたのかねえと母等はよくいっておりました」
話をきくだに、問題がありそうなものは見受けられない。
シュラインとセレスティは思わず、顔を見合わせる。……手詰まりだ。
最後の手段として、セレスティが人形から直接聞き出すと言う手もあるにはあるが、ここには依頼人とその母親もいる。
可能な限り、安全を確保したい。
「あの、もしよろしければなのですが……。雛人形を清めてはどうかと思うのですが」
シュラインが、長い付き合いのセレスティの心情を察してか、人形を外に出す事を申し出る。母親も依頼人も、頼るものはすでに他にはない。
異論があるはずもなかった。
[ 6 ]
製作者関連の情報収集を行っていたみなもと汐耶の2人と合流する。
2人の方も、得られた情報は多いとは言えない。製作者はすでに亡くなっていること、そして…、雛人形は本来受け継ぐべきものではないということぐらいであった。
ともあれ、やはり手詰まりだ。
4人と、そして依頼人と母親は近場の神社へと赴く。
有名な神社と言うわけではない。だがしかし、依頼人がお宮参りをし、幼き頃から七五三等を行ってきた場所。加護の力は、強いはずだ。
まずはお清めを行う前、理由も分からず鎮めるよりはとセレスティが理由を調べるべく、そっと雛人形の入った桐箱を開ける。
人形を包む薄布を取り去り、セレスティはそっと人形から直接思念を読み取る。しかし、女雛からも男雛からも、毎年毎年行われてきた楽しい雛祭りの記憶しか読み取れない。
首を振るセレスティの様子を見て、一同は一体何故という気持ちになる。すでに諦めかけた時。セレスティが三人官女の1人にそっと手を伸ばした。
と、人形から声が溢れだした。
ヒィィィィィィィィィ。
アアアアアアアアアア!!
「いやぁぁぁぁ……」
声はその場にいた6人全員の耳に届いた。
依頼人が声をあげ、その場にへたり込む。
夜毎依頼人を襲ったその声は、夢ではなく、今現実のものとなった。
ヒィィィィィィィィィ。
アアアアアアアアアア!!
2体の人形が、金切り声を上げる。
歯軋りの音か。それとも本来動かぬ腕を動かしているがゆえの軋みの音か。ギギギギギギと、音を立てる。
「すでに百度もの厄を負った」
「すでに百歳守り続けた」
「さらに百度、厄を追えと!!」
「さらに百歳守り続けよと!!」
アアアアアアアアアア!!
声にならぬ、音にならぬ悲鳴が聞こえた。
それは嘆きだ。厄負う定めの人形の、娘が生まれる度に繰り返される地獄に対する。
決して解放されない人形達の怨み声。
「百歳がいかに。長いかを」
「想うものもなく、ただこの世にあらねばならない苦しみを」
「ただ……人の幸福だけを見守り続けよと言うのかアアアアア!!」
「主の厄を負い、誰かを恋うこともなく、また守り続けよというのアアアアア!!」
汐耶は人形から溢れ出す怨詛の声の中に、小さな声を聞いた。
『解放を。解放を!』
『あれらだけではない。我らも、我らも狂ってしまう』
『百歳はあまりに長すぎる』
声の主を探す汐耶は、薄布を取り外された眉のない鉄漿の三人官女と目が合った。いや、そんな気がした。
それが望みと言うのであれば。汐耶はそっと眼鏡を取り外す。己の持つ、能力を行使するために。
軋みを上げるがたがたと動く人形に向かってゆっくり歩き始める。
「お眠りなさい。そして、愛する者と共にある、幸せな夢を」
そう宣言すると、汐耶は己の封印能力を人形に向かって行使した。
[ 終 ]
数週間後、依頼人が婚約者を伴い草間興信所を訪れた。
調査に携わった4人が草間興信所の狭い応接室に集まっていたのは、幸いというか、虫の知らせというべきだろうか。
落ち窪んだ目は、少しずつ回復しつつある。すでにしみに近いものになっていたくまは、完璧に消えたわけではなかったが、何とかコンシーラーとメイクの腕で隠せる程度にはなってきていた。
「色々とありましたが、ようやく式にもこぎつけられそうです」
男が晴れ晴れとした顔で笑う。
式がどうこうというのではないだろう、隣に座る最愛の女性がもう苦しまなくてすむ。それが男に笑顔をもたらしているようだった。
「おめでとうございます。よかったですね」
みなもが心からのお祝いを述べる。
「あなた方のおかげです。本当にありがとうございました」
「いえ、私達はあまりたいしたことは」
シュラインが小さく被りを振る。
「あそこまで立派なものはムリかもしれませんが、もしもし子供が生まれて、その子が女の子だったら新しい雛人形を買ってあげたいと思います」
幸せに微笑む2人に、セレスティも微笑みで返すのだった。
一連の報告書を読んだ草間は、ぱさりとその調査用紙を机の上に置く。
「事件は解決……か。
しかし、なんだな。人間の思いと、道具の方の思いってのはそうそう上手くいくものじゃないんだな」
草間のそこの言葉に、妹である草間・零は小さく小首をかしげた。
「そんなことないんじゃないですか?
人間同士だって同じようなものじゃないですか」
「今回は、たまたま入れ違ってしまっただけですよきっと」
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■ 登場人物(この物語に登場した人物の一覧) ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
【0086 / シュライン・エマ / 女性 / 26歳 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【1252 / 海原・みなも / 女性 / 13歳 / 中学生】
【1449 / 綾和泉・汐耶 / 女性 / 23歳 / 都立図書館司書】
【1883 / セレスティ・カーニンガム / 男性 /725歳 / 財閥総帥・占い師・水霊使い】
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■ ライター通信 ■
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まずは長らくお待たせいたしまして、大変申し訳ありませんでした。
今回は個別をあまり作ることが出来ず、心苦しく思っております。
タイトルの「怨女」には婚期を失したり、夫が留守であったりして、独り身でいることを嘆く女という意味があります。
私事ではありますが様々なことがあり、書き終える事が出来るのか不安になったこともありました。
こうして書き上げる事が出来ましたのは、皆様のおかげだと思っております。
ありがとうございました。
少しでもお気に召していただけることを祈りつつ……。
シマキ 拝
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