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<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


神の剣 異聞 Invisible Blade 2 天薙撫子編

 環境など違った者。
 先日に織田義明と衣蒼未刀と出会った。
 あなたの目からすれば顔もなーんも似てはいないようで、似ている。
 趣旨趣向などでなく、反応だ。
 其れがお互い可笑しいのか、意気投合している模様。

「遊びに行くか?」
「遊び? なにを?」 
 と、義明が未刀を誘う。
「まあ、お互い親睦を深めるために。」
「そうだな……」
 と、未刀は立ち上がる。
「義明」
「何?」
「服買いたいんだけど」
「じゃ、その関係に行くか」
 
 あなたも、彼ら(特に世間知らずの未刀?)が心配で仕方なく、付いていくのであった。


〈どっちもどっち〉
「わたくしもご一緒していいでしょうか?」
「ん? いいけど」
 と、未刀。
 しかし、義明は何か“ぴくん”と反応している。
「……いいよ」
 まだ、ヤキモチ妬いているようだ。
 天薙撫子は不安で仕方なかった。
 義明と未刀が仲良くなったのは良いが、天然ボケもち。
 とはいっても、彼女自身も天然で“ぽわん”としているから人のこと言えないのだ。
 今日は2人が出掛けるということで、一緒に付いていく事になるわけで、
「お弁当つくりますから、少しお待ち下さいね」
 と、台所を借りる。
「おまかせするよ」
 義明は、コーヒーを飲んでいる。
 未刀も倣って飲むのだが……あまりの味に吹きだした。
「まずっ!」
 初めての人にはコーヒーは不味いモノだろう。
「汚いな、砂糖とミルク入れろよ」
「テーブルに無いじゃないか」
 テーブルを叩いて、反論する未刀。
「あ、済まん。俺いつもブラックだった」
 義明は謝ってから台所から砂糖とミルクを持ってくる。

 因みに長谷神社でなく、義明の家である。
 長谷の家より勝手知っているので手際がよい。
 屋台で買い食いするより、お弁当を作った方がいいでしょうという訳だ。
 食器類や、調理道具などは殆ど撫子が揃えたものだ。
――|Д゚) ついでにいえば、歯ブラシやコップもあるなり
 と、謎生物かが彼女の頭に届いたのだが、それを振り払う撫子さん。


〈センス〉
 黒基調の服装2人に和服姿1人合わせて3人。
 義明と未刀は並んで、その1〜3歩後ろに撫子がいる。
 さて、義明と未刀の服センスという物は撫子もよくわかっていない。
 其れより、撫子は着物メインな為に洋服でオシャレを考えるのは苦手でもある。
 それより、天然彼氏と恋人未満が気になるのだ。
「普通に黒い簡単なシャツで良いよ」
「そうか? それなら安いのがいいよな」
 そんな彼女の心配も知らずに意気投合している天然ズ。
|Д゚) 苦労する。撫子ちゃんv
 また謎生物の声がする。
「ど、何処にいるんです!」
 と思わず叫んでしまう、撫子。
 目を丸くして撫子さんをみているよっしーとみっちー。
「い、いえ、何でもないです」
 赤面して縮こまる撫子であった。

 安く丈夫な衣服を売っている店に向かい、撫子は未刀や未刀の意見を聞いて、一緒に未刀の服を考えてあげた。
「未刀様なら此方が似合いますね」
 シックな黒か紺の服を見立てる撫子。
「あ、ありがとう」
 少し照れている様子の未刀くん。
 意気投合していると思いきや、よっしーは嫉妬光線を撫子に向けている。
――し、視線が、い、痛いです義明くん(汗
――何か優しくない? 俺の時より?
 と、念話する恋人同士。
「ま、旧友の再会に水を差すのはあれだけど」
 何かぼやく義明。
 それでも義明は、真剣に未刀の服 〜特に戦闘用〜 を考えていた。
「革ジャンがいるなぁ。ポケットがいっぱいあるもの」
「そこまでいらないよ」
「いるぞ? ポケットがいっぱいあれば色々はいる。無理に切り札を使うこともない」
「ですわね」
 頷く撫子。

 着物姿でも、彼女は妖斬鋼糸と護符を隠し持っている。
 義明も、今の黒いジャケットに自分神格を込めた石や、特性神聖鋼糸等を隠し持っている。
 未刀は剣術を持っているが、護符などを書けるかというとそうではない。依頼主から購入するかどうかしてやっている。それでも、霊気を付与するための道具は退魔師として必須なのだ。

 結局未刀は義明や撫子の言いなりになり、着せ替え人形となり、
 おとなしい感じの未刀君でなくなりました。
 姿格好が、義明に似ている。黒基準なので彼にとって選びやすいのだ。
「髪の毛染めれば、俺に似るかも」
「そんな飛んでもないことを考えているのですか!」
 義明の冗談に、怒る撫子。
「いやあ、色とか好み一緒なのが嬉しいからいっそ、同じようにと」
「あなたは、元から茶色の髪の毛ですけど、未刀様の髪の毛を染めるには勿体ないほどの綺麗な黒髪なんですよ!」
 と、撫子の怒気を義明は受け流している感じだ。
「撫子、義明、痴話喧嘩を此処でするのはやめてくれ」
 さっくり未刀君が言いました。
 義明は苦笑するが、撫子さんは顔面真っ赤になりながらゆでだこになっています。
 そのまま、垂直に倒れ〜〜
「「撫子!」」
 義明と未刀が彼女を支えた。

|Д゚) 平和〜♪



〈厄介なアレ〉
 そんな夫婦漫才(?)をやったり、未刀をからかう義明がいたり、未刀と撫子がゲーセンでダンスゲーム白熱していたりと、楽しく時を過ごす。
 義明、未刀は
「着物でダンスゲームなんてすげー」
 と感心した。


 そして昼頃、
 河川敷で弁当を広げて、春の近づきを感じさせる風を受けながら、お昼にした。
「うん。美味い」
「うまい」
 満足している男子天然ズ。
「其れは良かったです」
 にっこり微笑む撫子。
 未刀はその微笑みで赤面するのだが、義明は慣れているから微笑みかえす。
――やっぱり違うのか……
 未刀君少し考える。


 さて、河川敷の死角あたりでは
「面白い感じだよね〜」
|Д゚) うぃー
「しっかりカメラに収めている?」
|Д゚)b まかせろ、茜
 おじゃまむしがいました。


 ハリセン巫女長谷茜は、ナマモノと一緒に3人のデートを尾行していたのだ。
「ふっふっふ。こんなに人のデートを尾行するなんて楽しいと思わなかったよ」
|Д゚) だろー?
 意気投合しているし。
 いや、小麦色がこの状況を何処で入手するかわからないが、とかく、撫子の反応が可愛いし、やっぱり憧れのお姉さんであるわけで、色々な面白いことを考えて、小麦色と遊んでいるのだ。もちろん元から、かわうそ?と彼女は仲良しであるわけだが。
|Д゚) でないと、あのメイドに命捧げる男を一緒にからかう事はない。
 ごもっとも。


 撫子は薄々感付いていた。
「かわうそ? 様がいますね……茜さんまで……」
 それは、少し怒った独り言。
 恥ずかしいところを撮られていたら、と考えると……怒りより、羞恥で真っ赤になりそうだ。
「どうした?」
 未刀が訊く。
 彼は気が付いていない。
「いえ、何でもないです」
 義明はどうなんだろうか? と思う撫子。
 茜やかわうそ?と付き合いが長い彼なら既に知っているはず。
 
|Д゚) やば
「気付いたよね?」
 2人は“此処はいったん退却”と、すごすご逃げようとする。

 義明と撫子は、自然に“死角”に向かって鋼糸を投げつけた。
 距離にして、10m足らず。
「釣れた……」
「? なにが?」
 未刀は、撫子さん特性の甘味に至福を感じながら、2人に訊く。
「幼なじみと」
「ナマモノという、厄介な生き物です。生き物かどうかも怪しいです」
 ズルズル引きずられるのは
 茜とかわうそ?だった。

「きゃあ! いきなりなにするの!」
|Д゚) きゃー 動物虐待はんたーい
 したばた藻掻く、茜と小麦色。
「何を言っているんですか! 盗み撮りもしていたでしょう!」
 撫子さん一喝。
「ごめんなさい」
 素直に謝る茜とナマモノでありました。

 未刀は小麦色を見て本当に不思議がっている。
 妖気も霊気もないというか、謎すぎるのだ。
 着ぐるみなのかとか思う顔をしている。
|Д゚*) きゃ
 茜はしょんぼりとして反省しているようだが……義明と撫子はあまり怒っていないようだ。


 結局、こういう事が起こるのが平穏なので、撫子には楽しいと言えば楽しいわけで……。
「昼から一緒に遊びますか?」
 と、撫子と茜と小麦色を誘う。
 未刀は驚くが、義明は彼の肩に軽くおいて
「いつものことだよ」
 と、笑うのだった。


 それから、和気藹々と3人と1匹で街に繰り出すのだった。


To Be Continued


■登場人物
【0328 天薙・撫子 18 女 大学生・巫女・天位覚醒者】

【NPC 織田・義昭 18 男 神聖都学園高校生・天空剣士】
【NPC 衣蒼・未刀 17 男 妖怪退治屋(家業離反)】
【NPC 長谷・茜 18 女 神聖都学園高等部・巫女(長谷家継承者)】
【NPC かわうそ? ? ? かわうそ?】

■ライター通信
 滝照直樹です。
 『神の剣 異聞 Invisible Blade 2』に参加して下さりありがとうございます。
 ヤキモチ妬いているけどヤッパリ未刀と仲良しのよっしーに、なんとなく天然なのかよくわからなくなった未刀クンはいかがでしたでしょうか?
|Д゚) 天然トリオ
 と、かわうそ?が言っていますが……。事実ですね、はい。

 3話はシリアスなので小麦色は出ませんが、お待ちしております。