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<東京怪談・PCゲームノベル>


 『逢魔封印〜弐の章〜』


『……けて』
 か細い声が聞こえる。
『助けて』
『誰?』
 問いかけてみても、返答はない。
『僕を……みんなを、助けて』
『あなたは誰なの?何があったの?』
 小さな背中。
 その背中は、遠ざかっていく。
『待って!』
 その声は届かず。
 やがて背中は影となり、薄闇に溶け込んでいく。


「――待って!」
 四方神結は、全身に汗をびっしょりとかきながら、ベッドの上で目を覚ました。纏わりついてくる布地が、気持ち悪い。
 何より、今の夢。
 とてつもなくリアルなのに、どこか儚い夢。
 ぼんやりした頭を振りながら、時計を見ると、学校に行くまでの時間には、まだ余裕があった。
 とりあえず、シャワーが浴びたかった。この何ともいえない、嫌な気分を洗い流すために。


 学校へ行く支度を整え、玄関へと向かう。
 ドアを開け、空を見上げると、鈍色の雲が、一面を覆いつくしていた。
 確か天気予報では、午後から雨になると言っていた。
 傘を手に取ると、「行ってきます」と口にしてから、家を出る。
 桜の季節はもう終わりを告げ、青々とした葉が目についた。


 昼休みのチャイムが鳴る。
 窓の外を見ると、雨が静かに降り注いでいた。
「――結」
 あの夢は、何だったのだろう。届きそうで、届かない、このもどかしさ。
「結!」
「え?」
 気がつくと、目の前にはクラスメートの女子の姿があった。眉根を寄せ、心配そうにこちらを見ている。
「学食行こうよ」
「う、うん……」
 食欲はなかったが、結はとりあえず頷いた。


「あんたさぁ、今日、何か変だよ?」
 ランチセットをつつきながら、クラスメートが言う。
「……そうかな?」
 結も手は動かすが、食事の味はあまりしなかった。事務的に手は食物を口に運んでくるが、ランチセットは一向に減らない。
「そうだよ。数学の授業でも、英語の授業でも、優等生のあんたが、あんな問題間違えるはずないもん」
「私だって、たまには間違えるよ」
 無理に笑顔を作ってみたが、それが果たして通用したかどうか。
「体調悪いなら、保健室行きな?」
「うん……」
 その時、脳裏に何かがフラッシュバックした。
 小さな日本家屋。
 そこに行かなければいけない。
 そこに行けば、答えがある。
 奇妙な夢の答えも、きっと解ける。
 そんな――気がした。
「ごめん、私、早退する。先生に言っといてくれない?」
「ああ……うん、いいけど。一人で大丈夫?」
「うん、大丈夫。ありがとう」
 そう言うが早いか、結は、そのまま食堂を飛び出し、傘だけを持って学校を出た。


 都心から離れていくと、人通りもどんどんまばらになってくる。
 やがて、傘にぶつかる水滴の音が聞こえなくなった。
 傘を畳んだと同時に、灰色の雲間から、眩い日の光がシャワーのように降り注ぐ。
 周囲から隠れるように佇む、一軒の日本家屋。よく見ると、筆文字で『瑪瑙庵』と書かれた木の看板がぶら下がっている。
 そこから今まさに、三人の人影が出てくるところだった。高鳴る鼓動を抑えながら、結はそのうちの一人、渋柿色の和服を身に纏っている茶髪の青年――この『瑪瑙庵』の店主、瑪瑙亨に向かっていく。
 結の気配に気づいた三人が、こちらを振り向いた。亨以外の二人は、どちらも美形だったので、余計に胸がドキドキする。
「あの……瑪瑙さん、お久しぶりです」
「ああ、結……」
「おお、可愛らしいお嬢さんじゃないか。私は狩野宴。君のお名前は?」
 亨が返事をしようとすると、狩野宴と名乗った、白ワインのような色をした髪を持ち、片目に不思議なデザインの眼帯をつけた人物が、気障に髪をかき上げながら、話に割り込んでくる。見た目は青年にしか見えないが、近くで見た雰囲気から、女性だということが分かった。結はやや困惑しながらも、自己紹介をし、お辞儀をする。
「結ちゃんね。これからも宜しく。いや、さっきからむさ苦しい男しか見ていなかったから、君の姿は、まるで砂漠の中のオアシスみたいだよ」
「は、はぁ……」
 歯の浮くような台詞を平然と口にする宴に、結は目を瞬かせながら、曖昧な返事を返す。そして、亨に向き直ると、胸を片手で押さえながら、空気を求める魚のように、少し息苦しそうに言葉を発した。
「あの……何だか上手く言えないんですけど……今日、ここに来なければいけないような気がしたんです……何だか、胸騒ぎがして落ち着かなくて……」
「成る程」
 亨が落ち着いた声音で、結の言葉を遮った。
「君が、最後のパートナーだ」
「……パートナー?」
 不思議そうに声を上げる結に、亨は小さく頷き、宴は嬉しそうに微笑み、もう一人の青い髪に、黒のTシャツを着、シルバーアクセサリーを沢山身に着けている青年――高峯燎というらしい――が「ヨロシクな」と言った。


 何だか分からないうちに巻き込まれた道すがら、亨が今回の事件について、結に説明をする。宴は度々話の腰を折ろうとしたが、その度に燎に止められた。
 やがて、目的地が見えてくる。
 そこは、二階建ての古い木造アパートだった。教えられた部屋はニ〇三号室。軋む階段を四人は上り、ドアの横に取り付けられている、小さなブザーを亨が押した。それと同時に、奥からバタバタと慌しい音が聞こえ、中から二十代後半くらいの女性が出てきた。着替えていないのか、パジャマ姿のままで、化粧っ気も全くない。頬には涙が伝ったと思われる筋が幾本も見られ、目は赤く腫れていた。
「息子さんの件でお伺いしました」
 亨が静かにそう告げると、女性は今までの鬱憤を爆発させたかのように、声を荒げる。
「遅かったじゃない!ずっと待ってたのに!卓也が居なくなったのは今朝で、電話だって――」
「お母さん」
 宴が穏やかな声音で、取り乱している女性に声を掛けた。彼女がこちらを振り向くと同時に、右目の眼帯をずらす。
「落ち着いて。まずは部屋の中に案内を」
「はい……」
 さっきまであれほど混乱していた女性の目は惚けたものになり、急にしおらしくなる。宴が彼女に対して何かをしたのは明らかだったが、元々異能者の集団なので、別段気にすることでもない。四人は、女性の案内で、家の中へと足を踏み入れた。
 部屋の中は、一間しかなく、狭かった。そして、まるで空き巣にでも遭ったかのように、雑然としていた。恐らく、卓也と呼ばれた女性の息子が、突然備わった能力を暴走させた結果なのだろう。
 四人は女性に勧められるまま、適当な場所に腰を下ろし、出された茶を飲む。
「あの……卓也を本当に見つけてくれるんですね?」
 女性が不安げな表情で問う。それに対し、宴が微笑みながら答える。
「いなくなったのは今朝でしょう?八歳の子供の足じゃ、そんなに遠くに行っているとは思えない」
「そう……ですよね」
 その言葉に少しは安堵したのか、女性は深く溜め息をつく。
「何かに取り憑かれてんのは確かなんだから、その痕跡を辿っていけば簡単に見つかる。任せとけって」
 今度は、燎が茶を啜りながら、安請け合いとも取れるようなことを口にした。だが、彼にはそれだけの自信があるのだろう。
 二人に励まされるような形になり、女性の顔にも笑顔が垣間見えるようになって来たとき、それまで考え込んでいた結が口を開いた。
「狩野さんが仰るように、八歳の子供ならそんなに遠くにはいけないのではないかと思います。お金の持ち合わせもそんなにないでしょうし……こういうことを言うのは失礼かもしれないのですが、もしかしたら、お父さんの所に行っているのかも……」
 その途端、女性の態度が豹変した。
「そんなこと、あるわけないじゃない!あいつのせいで卓也は……あいつのところに行くなんてありえない!絶対あるはずない!」
「ご、ごめんなさい……変な意味じゃなくて、可能性のひとつとして……」
「あいつのせいで!いや、私のせいで……卓也……卓也……ごめんね……」
 顔を隠すこともせずに泣き崩れる女性に、一同がどう対処していいものか迷っていると、宴が彼女の肩に手を置き、再び眼帯を外し、ゆっくりと噛み締めるように言った。
「父親の居所を教えなさい」



 都内の高級住宅街に聳え立つ、豪奢なマンション。
 その一室に、卓也の父親は住んでいた。もう日は傾きかけているとはいえ、不在も心配したが、大手IT企業に勤めているという彼は、最近自宅での仕事が多いらしい。
 彼は、三十代を少し過ぎたくらいで、身なりもきちんとしており、振る舞いも至って紳士的だった。突然訪れた正体不明の結たちを特に警戒するでもなく、快く自室に招き入れてくれた。だが結には、何故かそれが不気味に感じられた。
(何だろう……凄く、嫌な感じ……)
 原因は分からない。ただ、何か違和感を感じる。
 男性の態度――恐らく、その裏に隠されたもの。
 寒気が、結の身体を駆け巡った。
「それで……卓也は大丈夫なのでしょうか?正直、彼女が話していることは、私には到底信じられません。ここは、やはり警察に連絡した方が……」
「貴方が信じる信じないに関わらず、現在の世界では、このような事例は珍しいことではありません。そのことは、お分かり頂きたく思います」
 男性が発した疑問の言葉に、亨が静かに答える。
「結ちゃん?どうしたの?」
 宴が結を心配そうに見つめる。彼女の身体は、小刻みに震えていた。
「大丈夫……です。ごめんなさい」
 そこで、暖色系で統一された、センスの良い室内をぼんやりと見回していた燎が、視線を男性に向け、唐突に口を開く。
「俺は、回りくどいやり方は好きじゃねぇ。だから、単刀直入に聞く。あんた、ガキに何をした?」
 そう聞かれ、男性は目を丸くしたが、次には心底残念そうな表情を作る。
「『何をした』って……父親として当然のことをしたまでですよ。なのに、彼女からは一方的に離婚を言い渡され……裁判所も親権を認めてくれなかった。養育費の援助さえ拒否されたんですよ。酷い話です……本当に……」
「お父さん、私の目を見てくれるかな?」
 男性の言葉を遮り、宴が眼帯を外しながら言う。
「本当は、何をした?話しなさい」
 その途端、男性の目の焦点がぼやけ、言葉も覚束ないものになる。やがて、語られたのは――
 虐待の事実。
 そして、二十五年前の事件。
「仕方なかったんだ!卓也が言うことを聞かないから!あれは躾だったんだ!僕だって……」
 嗚咽を漏らしながら蹲る男性を残し、四人はその場を無言で後にした。



 『立ち入り禁止』。
 そう書かれた札が立て掛けられ、有刺鉄線が行く手を阻む。しかし、ところどころが破け、その役目を果たしているとは思えない。
 児童養護施設『楽園』跡地。
「ここで間違いねぇな!禍々しい気配がプンプンするぜ」
 燎が、鉄線の隙間を潜る。続いて亨、宴が続いた。
「嬢ちゃん、来ねぇのか?」
 俯いている結に、燎が声を掛けた。
「やる気がないのなら、来ないほうがいい」
 亨が背中を向けたまま、冷たく言い放つ。結は、まだ迷っていた。恐らくこれから戦わねばならないのは、報われない子供たちの名残。そんなことをする資格が、自分にあるのだろうか。しかし、他に救う方法はないのかもしれない。
(決めなきゃ……)
 結は、視線を彷徨わせていたが、やがて、小さく頷いた。
「――行きます」


 庭だったと思われる場所を走りぬけ、子供のための施設というよりは、病院のような外観の建物の中へと入り込む。
 うぉぉぉぉぉん。
 悲鳴のような、叫びのような、不気味な重低音の『声』が辺りに響く。
 その途端。
 壁から数十本の白い手が伸び、こちらへ向かい、襲い掛かってきた。
 燎は慌ててポケットを弄る。その動きが、一瞬止まった。出てきたのは、メモ帳とボールペン。メモ帳に何かを書き込み、即席の符を作り、秘言を唱え始める。しかし、その結果は、さらに増え続ける白い手の数本が消えただけだった。
「がぁー!もうめんどくせぇ!」
 そう言うと彼は、見につけていたシルバーアクセサリーのひとつを毟り取ると、淡い光を纏う剣に変化させ、白い手たちに切りかかる。
「はぁっ!」
 結は、『魂裂きの矢』と呼ばれる、念で創った光の矢で次々と白い手を射抜いていた。
 亨と宴に向かってくる『手』は、宴が眼帯を外したことで発動できる精神攻撃で防いでいた。『手』を減らすことは出来ないが、少なくとも、襲って来させないようには出来る。
「やれやれ……君も仕事しなよ」
「すまないが、俺には攻撃能力はないのでね」
「おい!これじゃキリがねぇぞ!」
 どこか呑気なやり取りをしている二人の方に向かって、燎が叫んだ。白い手は、減らされても減らされても、また再生してくる。
「上……ですね」
 結が、白い手に阻まれている先の階段を見ながら言った。燎も、同じことを感じたのか、大きく頷く。
「私がこの『手』の動きを止めるから、離れて!」
 宴が声を上げると同時に、結と燎は後方へ飛び退った。
「行くよ!」
 宴の目がカッと見開かれる。
 その瞬間、全ての『手』の動きが止まった。
「さぁ、早く!」
「うっし、サンキュ!」
 燎を先頭に、残りの三人も階段へと急ぐ。

 二十五年前。
 ここで暮らしていた、児童の数人が、施設の職員からの虐待により、死亡する、という事件が発覚した。
 残りの児童の殆ども、何らかの形で、虐待を受けていたという。

 うぉぉぉぉぉん。
 今度は、積み木、人形、ボール――沢山の玩具が、こちらへと向かってくる。
「こんなもの!」
 燎が手に持った剣で、それらを一刀両断する。その隙間を縫って、一行はさらに上を目指す。

 そして、この施設の中には、卓也の父親も居た。
 それは、不幸の連鎖。

 燎が錆び付いたドアを蹴り開ける。
 その先は、屋上だった。
 そこに、少年が蹲って泣いていた。
(夢に出てきた子だわ)
 結いの全身に鳥肌が立つ。彼は、夢で助けを求めていた少年に間違いない。
「――卓也くん!?」
 結の言葉に、少年が顔を上げる。
 しかし、目の焦点が合っていない。
「卓也くん、お母さんが凄く心配してるの。ねぇ、お母さんのところに帰ろう?」
『嘘を言うな!』
 少年の口から出たのは、地響きのような唸り声。
「嘘じゃないよ!本当に――」
『お前は僕の父親が何をしたのか知っているのか!そして、それを止めることの出来なかった、母親を許せというのか!!大人は皆、自分勝手だ!!嘘つきだ!!!許せない!!!!許せなぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!』
「それは……」

 卓也の父親から聞いてしまった事実。
 不幸の連鎖。

 結の目から、涙が溢れる。
「瑪瑙さん……私、出来ないよ……こんなに可哀想なのに……」
「結君、惑わされるな。『サポーター』たちは、がむしゃらに『マーク』したりはしない。彼の心の隙間――報われない子供たちの魂の隙間につけ込んでいる輩がいるんだ」
「でも……」
「危ねぇ!」
 亨の言葉に、まだ迷っている結の元へ、触手のようなものが伸びてくる。既でのところで、燎がそれを叩き切った。
「これは……炙り出すしかないね」
 宴の目が鋭く光る。
 うぉぉぉぉぉん。
 精神攻撃を掛けられた卓也が、苦しみ、転げまわる。
「狩野さん、お願い!卓也くんには危害を加えないで!」
「そのつもりだよ」
 うぉぉぉぉぉん。
 触手が、四方八方に伸びる。燎は、それを次々と切り落とす。
 うぉぉぉぉぉん。
 やがて、卓也の身体から、巨大な蒼白い毛糸玉のようなものが、ずるずると這い出て来た。
「喰らえ!」
 燎が、手に持った剣を、『魔の者』に向かって投げつける。それは、深々と魔の者に突き刺さった。
「まだ足りない!もっと弱らせてくれ!」
 亨の言葉に、燎は頷き、別のアクセサリーで今度はナイフを創り上げる。
「嬢ちゃん、覚悟を決めろ!一斉に攻撃するぞ!」
 うぉぉぉぉぉん。

 不幸の連鎖は。
 断ち切らねばならない。

「――はい!行きます!」
「よっしゃ!」
 燎のナイフと、結の放った『魂裂きの矢』がひとつになり、輝きを増して、『魔の者』を切り裂く。
「我が言葉は鎖なり!彼の者を捕らえる檻と化す!――逢魔封印!」
 次の瞬間、亨が叫ぶ。
 懐から出したカードから、眩い光が発せられ、触手のように『魔の者』を絡め取ったかと思うと、カードの中へと引きずり込んだ。

 そして、周囲の景色が砕け散る。


 気がつくと、そこは、荒れ果てた空き地だった。
 どうやら、施設は幻だったらしい。
「卓也くん!」
 結が、慌てて倒れている卓也の元へと近寄る。
 彼は、静かに寝息を立てていた。
 皆の顔に、笑みが零れる。
 空を見上げれば、雲を身に纏った月が、こちらを見下ろしていた。


 その後、卓也を家に連れて帰ると、母親は泣き崩れ、自分の子供の存在を確かめるように、何度も抱きしめ、こちらに頭を下げて来た。
 目を覚ました卓也も、泣きながら、何度も母親の名を呼んだ。


「じゃあ、私はこれで。また何かあったらお手伝いさせて下さいね」
「ええ?結ちゃん、一緒にご飯でも食べに行こうよ」
「それは、またの機会ということで」
 帰ろうとする結を、宴が引き止めようとしてくるが、適当にあしらっておく。
「さぁ、瑪瑙サン。約束通り、俺には奢ってくれよ」
「はい〜。いいですよぉ」
 普段通りの間延びした口調に戻った亨を見て、三人が忍び笑いを漏らす。


 不幸の連鎖が世の中には存在する。
 背負いたくなかったものを、背負わされることがある。
 だが、それを乗り越え、幸福の連鎖へと繋げることも出来るのだ。
 卓也には、きっとそれが出来るだろう。
 きっと。

 月は、相変わらず、静かに空からこちらを見下ろしていた。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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■PC
【4584/高峯・燎(たかみね・りょう)/男性/23歳/銀職人・ショップオーナー】
【4648/狩野・宴(かのう・えん)/女性/80歳/博士/講師】
【3941/四方神・結(しもがみ・ゆい)/女性/17歳/学生兼退魔師】

※発注順

■NPC
【瑪瑙亨(めのう・とおる)/男性/28歳/占い師兼、占いグッズ専門店店主】

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■         ライター通信          ■
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■四方神結さま

こんにちは。三度の発注ありがとうございます!鴇家楽士です。
お楽しみ頂けたでしょうか?

今回の第1グループは、重いテーマを織り交ぜた作品になりました。出来るだけ、重くなりすぎないように、細かい描写は避けましたが……何となく、自分でも押し付けがましいかな、と思う部分があり、読んで下さる方にはどう映るのか、心配だったりします。

四方神結さまには、今回結構悩んで頂いてます。恐らく、子供たちの魂が絡んでいるのなら、ああやって悩むのではないだろうか、と思ったんです。それから、今回も『夢』がキーポイントになっていたりします。事件への巻き込まれ方も、あのようにしてみましたが、大丈夫だったでしょうか?

あとは、少しでも楽しんで頂けていることを祈るばかりです。
また亨とも遊んでやって下さい(笑)。

尚、今回ご一緒に参加頂いた方々のノベルでは、別視点で描かれているシーンなどもあるので、宜しければ併せてお読み頂けると話の全貌(?)が明らかになるかもしれません。

それでは、読んで下さってありがとうございました!
これからもボチボチやっていきますので、またご縁があれば嬉しいです。