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<東京怪談・PCゲームノベル>


 『逢魔封印〜弐の章〜』


「――デハ、今日の授業はここマデ。Have a nice day!」
 都内某所の英語学校。
 講師として働いているデリク・オーロフは、手に持ったファイルを纏め、講師室へと戻り、スケジュールを確認する。今日は、午前中で担当の授業は終わりだった。他のスタッフと軽く挨拶を交わしてから、生徒たちの間をすり抜け、表へと出る。
 ゴールデンウィークの只中。
 新緑が目に眩しく、それを遥かに凌ぐほど、太陽は眩しい。大型連休といっても、旅行などに出かける者ばかりではない。休みを利用して、デリクの教えているような学校に通う者もいる。
 都心は人で溢れ返っていた。
 その中をのんびりと歩く。人込みはそんなに嫌いではない。人間を観察するということも中々興味深いことだと彼は思う。途中、何度か足を運んだことのあるイタリアンレストランに立ち寄り、パスタを食べてから、これからどうやって時間を潰そうかと考えていた。
 ふと、思い立ったのはインターネットカフェ。
 今日は、時間もあるし、ちょっと暇を潰すのには最適かもしれない。
 人の間を縫うようにして進む。元々気温が高かったが、多くの人がいる所為で、熱気が充満し、辺りにこもる。アスファルトから立ち上る空気も、それに拍車をかけていた。
 空を見上げると、五月晴れ、という形容がぴったりくるほどの青空に、自己主張する太陽。
 その眩しさに目を細めながら、雑踏の中を行く。


 インターネットカフェの中に入る。涼しげな空気が肌に心地良かった。まだ夏には遠いが、この暑さのため、クーラーを稼動させているのだろう。受付で会員証を提示し、店の奥へと向かう。どの席にしようか迷っていたところ、ふと、見慣れた後ろ姿が目に付いた。灰色に近い銀髪のショートヘアに、華奢で小柄な体躯。
「あれ?尾神君ではないデスカ」
 試しに声を掛けてみると、その人物が振り返った。暗紅色の瞳が、軽い驚きに見開かれる。思った通り、尾神七重に間違いない。
「あ……デリクさん、こんにちは」
「コンニチハ。奇遇ですネ」
 椅子から立ち上がり、礼儀正しくお辞儀をした七重に、デリクは、にこやかに微笑む。
 二人は、このインターネットカフェで、たまに顔を合わせることがある。ただ、七重の表情からは、どことなく緊張が漂っているように思えた。
(やれやれ……警戒されてるのかな)
 その時、デリクのポケットからメロディーが流れた。
「ああ、すみマセン。電話デス」
 そう言って彼は、足早に店の入り口へと向かった。店内では携帯電話の使用は禁止されている。マナーを守っているといえば聞こえは良いが、彼は他人のことはそんなに気にしない性質だ。マナーを守りたがるのは、都内某所の英語学校に講師として勤務していて、生徒にも慕われている、表向きの『デリク・オーロフ』という男。
「はい」
『――ああ、瑪瑙だが』
「オヤオヤ、これはこれは瑪瑙さん、今日はどのヨウナご用件デ?」
 芝居がかった口調で答えるデリクに、相手が苦笑したのが伝わってくる。
『仕事を頼みたい』
「ああ、『お仕事』デスカ。構いませんよ」
『報酬は――』
「金銭には興味がナイと以前に言いマシタね?報酬は無料でタロット占いとか、そういう方向で……ネ?」
『了解した。では、今から言う場所に来て欲しい』
 その時、デリクの脳裏に、あるひとつの考えが浮かんだ。中々悪くない、と思う。
「ああ、その前に……もう一人、助っ人が行きマスが、良いデショウカ?」
『それは構わない』
「じゃあ、決まりデスネ」
 その後、相手から必要事項を聞き出すと、デリクは携帯電話をポケットにしまい、先ほどの席へと戻る。
 七重が、こちらに目を向けた。デリクは、口の端を上げて、穏やかにこう告げる。
「尾神君、ちょっと付き合ってもらえまセンカ?」
 優しげだが、有無を言わせないその雰囲気に、七重は思わず頷いていた。



「……どこまで行くんですか?」
 流れる景色を眺めながら、七重がぼそりと口を開く。『どこまで』というのは、便宜上の質問だろう。先ほどデリクが運転手に告げたのは、都心から離れた場所だった。それを聞き逃しているはずはない。電車での移動も可能だが、身体の弱い七重を慮って、デリクがタクシーを捕まえたのだ。
「ちょっとネ」
 七重の質問は、軽く流しておいた。
 ゴールデンウィークの最中ということもあり、道は結構空いていた。タクシーは、気持ちがよくなるほど快適に進んでいく。これが数日後だったら、渋滞で動かなかっただろう。
 どのくらい走っただろうか。周囲にはビルが少なくなり、代わりに住宅と緑の占める割合が多くなる。
「運転手サン、あそこの病院の前で止めてクダサイ」
 デリクの指示で、寡黙な運転手は、とある大学病院の前で車を止めた。
 デリクが料金を支払い、車外に出たので、七重もその後に続く。
 遠ざかっていくタクシーを見送ると、視線は自然と病院に移った。
「病院に用があるんですか?」
「違いマス。病院はただの目印。目印は分かりやすい方がいいデショウ?」
「はぁ……」
「目的地はすぐソコですカラ」
 訳が分からない、という感じで、七重は背中を向けて歩き出したデリクの後を追う。
 到着したのは、古びた喫茶店だった。
 ドアを開けると、ドアベルがカラン、と軽快に音を立てる。
「いらっしゃいませ」
 恐らくマスターなのだろう、初老の男性が、声を掛けてきた。
「待ち合わせなのデスガ」
「ああ、あちらです」
 狭い店内を見回すと、マスターが即答した理由が分かった。客が一人しか居ないのだ。こちらに視線を向けてきたのは、ハンサムとはいえないが、愛嬌のある顔立ちをした男。浅葱色の和服を身に纏っている姿は、着慣れている印象を受けたが、如何せん、茶色く染めた長髪に似合っていない。
「瑪瑙サン、お久しぶりデス」
「デリクさん、お久しぶりです〜。あ、そちらが今回の助っ人ですねぇ?初めましてぇ。俺は瑪瑙亨。キミの名前はぁ?」
「初めまして。尾神七重です」
 にこやかな笑みを浮かべ、間延びした口調で問いかけた亨に、七重は丁寧に答える。
「七重クンかぁ。宜しくねぇ。ああ、マスター、ブレンド二つ追加で〜」
「畏まりました」
 飲み物の好みも聞かずに、勝手に注文する辺り、どうかとは思ったが、あえてそれは口に出さずに、二人は亨の向かい側に並んで腰を掛ける。
「で?今回の仕事の内容は?」
「今から説明する」
 デリクが尋ねると、亨の目がすう、と細くなり、口調ががらりと変わる。デリクはもう慣れているので何とも思わなかったが、七重は違ったようだ。何となく所在なげに、運ばれてきたコーヒーを啜っている。反応がいちいち面白くて、デリクは込み上げてくる笑いを必死で噛み殺した。


「――と、いうわけだ」
 話し終えると、亨は冷めたコーヒーを口に運ぶ。
「その少年の家は、特定出来ているのデスカ?」
「ああ。もう住所は聞いてある。ここからさほど遠くはない」
「では、さっさと向かって、片付けてしまいマショウ」
「そうだな」
 果たして、この会話のテンポの速さに、七重はついて来られているかどうか。だが、彼は頭が良いので、内容は理解しているだろうから、さほど問題はないだろう。
 さっさと支払いを済ませ、先に出て行く亨とデリクの後を、七重がゆっくりとついて来た。



「ここだ」
 辿り着いたのは、極普通のマンションだった。豪華、というわけでもないが、貧相、というわけでもない。特筆すべきところは何もない。強いていうなら、パステルカラーの塗装が、周囲とあまりそぐわない、くらいだろうか。
 道すがら、デリクは七重の身体のことを考え、歩調を緩めた。亨も、それで何かを察したのか、急ぎはしなかった。
 エレベーターに揺られながら、三人は数字が『5』を示すのを待つ。問題の少年の家は、マンションの最上階、五〇二号室だった。
 部屋の前まで来ると、亨がインターフォンを押す。ピンと歯切れの良い音がしてから、ポーンと遅れて音が鳴る。
『はい』
 すぐに、インターフォンから女性の声がした。亨が来訪の理由を告げると、暫くして奥から足音が聞こえ、鍵が開けられる。
 中から出てきた女性は、二十代後半くらいだろうか。身なりはきちんとしていたが、化粧はしていないようだった。態度から、明らかに落ち込んでいるのが見て取れたが、彼女は健気にも笑顔を形作り、こう言った。
「……来て下さってありがとうございます……あの……どうぞ」
 誰からともなく目配せをし、三人は、案内されるまま中へと入る。
「今……お茶をお入れしますね」
 室内は、綺麗に整頓されていた。女性の勧めで、三人はソファーへと腰掛ける。
「あの……翔は、見つかりますよね?無事ですよね?このままだったら、私……」
 女性は、三人の前にティーカップを並べると、質問というよりは、確認するような口調で言った。語尾は震え、それまで我慢していたものが溢れ出たかのように、涙が頬を伝う、そして彼女は、顔を両手で覆い咽び泣いた。
「お母さん……翔くんが居なくなったのは何時ごろですか?」
 七重の上げた声に、女性は手で涙を拭きながら答える。
「……いつものように、七時に起きたときには、もう居ませんでした……それから職場に連絡して、休ませてもらって……瑪瑙さんから家に居るように言われた昼頃まで、ずっと近所を探したんですけど、見つからなくて……自転車は残っていたので、そんなに遠くには行っていないと思うんですけど……」
「今は午後二時。少なくトモ七時間以上は経っている訳デスネ」
 デリクが腕に嵌めた時計を見ながら言う。
「七時間あれば、かなり移動できるとは思いますが……子供ですから、一人で歩いていたら、とっくに警察に保護されているでしょう。身を隠せるような場所に潜んでいるのではないでしょうか。警察からの連絡もないのですよね?」
「はい……」
 七重の言葉に、女性は弱々しく頷く。
「翔くんのお部屋を、見せてもらえませんか?」


 翔の部屋は、まるで空き巣にでも遭ったかのように、雑然としていた。恐らく、彼が突然備わった能力を暴走させた結果なのだろう。母親も、今日は片付ける余裕がなかったのかもしれない。
 七重は、手近にあったものを、次々手にとっていく。デリクと亨は、それを眺めていた。すると、玩具や衣服などが散らばった中から、七重が一枚の写真立てを手に取った。デリクも後ろからそっと覗く。そこには、サッカーボールを持って、満面の笑みを浮かべる少年の姿があった。
「これが翔くんですか?」
「あ、はい……」
「この写真、お借りします」


「何か、分かりそうデスカ?」
 デリクが薄っすらと笑みを浮かべながら、七重に問う。三人は、女性の縋るような眼差しに見送られながら、マンションを後にしていた。
 七重は、写真をじっと見つめながら歩く。
「うーん……木……木が見えます。かなり沢山の木」
「それだったら、ここじゃないか?北東の方角に、雑木林がある」
 亨が、女性から借りてきた、この近辺の地図を見ながら言う。
「確信はありませんが、もしかしたら、そこかもしれないですね」
「じゃあ、早速ソコに向かってみまショウ」
「だが……歩くと多分、一時間はかかるかもしれない」
「面倒デスネ……それに、尾神君にここであまり体力を使って欲しくナイ」
「僕は……別に構いません」
 デリクは今回の『仕事』で、七重の『力』を見たいと思っている。そのことは億尾にも出さないが、体力的な問題を抱えている彼に、こんなところで潰れてもらっては困る。
「私が『道』を作りまショウ」
 そう言うが早いか、デリクは掌をひるがえした。
 そこから淡い光が発せられ、空気が振動する。
 やがて、つまびかれた弦のように蒼白く揺らぐ空間が生まれ出た。
「では、参りまショウカ」


 雑木林の周辺には、様々なものが廃棄されていた。電化製品、家具、自動車――
「美しくないデスネ」
 デリクがそう言って眉をしかめる。
 七重は、自動車の窓から、中を覗いていた。
「七重君、どうかな?さっきよりは近づいている?」
「はい……多分」
 亨の問いに答えながら、七重は林の奥を見据えていた。
 三人は、そこへと、静かに分け入っていく。


「ここも違う」
 途中に見つけた廃屋や、自動車の中などをチェックしながら、三人は林の中を歩き回る。しかし、一向に子供の姿は見つからない。
 日が少しずつ傾いてくる。
 時間だけが、過ぎていく。
「――あ!」
 その時、遠くを見ていたデリクが、小さく声を上げた。七重と亨は、訝しげに彼を見る。
「尾神君、木はどんな木デシタ?」
「いえ……おぼろげにしか分からなかったので……」
「生きている木ジャなくてモ、木は木デスよね?」
 そう言われ、暫しの沈黙の後、七重と亨が同時に口を開いた。
「――材木工場」


 雑木林の周辺を探っていった結果、ひとつの材木工場が見つかった。そこはもう使用されていないのか、ただ束になった木だけが積み上げられていて、人気はなく、まるで廃墟のようだった。
 そこに、少年は、居た。写真に写っていた彼に間違いない。
 実物の彼は、満面の笑みではなく、虚ろな目で、こちらを見ている。
 そして突然。
 辺りの木材が宙に浮き、こちらを目掛けて襲い掛かってきた。
 七重はそれらを指差して重力操作を行い、地面に叩き落とす。鈍く重い音が、周囲に響いた。デリクは影に潜んでいた魔物を使役し、木材を喰らわせる。次いで、彼は両の掌を翳した。
 ヴィィィィィン。
 昆虫の羽音に似た音がしたかと思うと、デリクの足元から、地面に蒼白い稲妻のようなものが走る。それは少年の元まで届き、一気にスパークする。
 世界は、蒼い実体のない空間に包み込まれる。
 まるで、この場が宇宙になったかのように。
「人の身を借りることでしか存在できない哀れなモノよ、もう逃げることはできまセン」
 デリクが創り出した異空間の中には木材どころか何もない。少年は、暫し辺りを見回した後、こちらに向かって手を翳した。
 と、三人の身体がゆっくりと持ち上がり始める。やがて、それは肉体を締め付ける圧力へと変わっていった。
「僕が彼に憑いている者をおびき出します」
 七重が、息苦しそうながらも冷静に言い放ち、少年を静かに指差す。
「とっととやってくださいネー。でないと私が彼を直に叩いて吐き出させますヨ」
 デリクも言葉は発しづらそうにしていたが、口調はいつもと同じだった。
 七重は小さく頷くと、能力を発動させた。先ほどの動向から見て、重力を扱うのなら、彼にも自信があるようだ。
 目に見えない力が、ぎりぎりと少年を締め上げ始めた。少年の動きは苦しそうになり、やがて、その動きが緩やかになっていく。
 同時に、三人の身体が自由を取り戻した。
(ここからが本番。さて、尾神君はどう出るか……)
 長期戦になれば、著しく体力を消耗するだろう。そうなると、身体能力の低い七重の方が、分が悪いのは確かだ。
 少年を締め上げようとする力と、それを解こうとする力。お互いの力がせめぎ合い、時間だけが、ただ過ぎていく。
 七重はより一層能力を強め、それと同時に、冷笑を浮かべ、挑発の言葉を発する。
「案外弱いんですね」
(ほう……)
 これは、ある種の賭けだろう。この賭けに勝てなければ、デリクのターン。彼はいつでも魔物を動かせるようにスタンバイした。
 だが。
『俺は弱くなどないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』
 鉛を細長く伸ばしたような物体が、少年の身体から抜け出してきた。
「待ってマシタ!」
 デリクが魔物に指令を送り、『魔』へと喰らいつかせる。
 断末魔の悲鳴が辺りにこだました瞬間。
 亨が、動いた。
「我が言葉は鎖なり!彼の者を捕らえる檻と化す!――逢魔封印!」
 手に持ったカードから眩い光が発せられ、触手のように『魔』を絡め取ったかと思うと、カードの中へと引きずり込む。

 そして、世界は元の姿へと戻る。
 そこには、蹲って荒い息を吐く、翔の姿があった。
 七重も、呼吸を荒くして、立ちすくむ。
 七重にはデリクが、翔の元へは亨が寄り添った。
 そして、お互いに目が合うと、大きく頷く。

 戦いは、終わった。



「翔!ママ、ずっと心配してたんだから……」
 翔をマンションに連れて帰った後。
 我が子を抱きしめ、涙ぐむ母親を前に、少年の表情は暗かった。
「……翔?」
「ぼく……」
 翔は、母親から静かに離れると、真っ直ぐに母親を見つめ、こう言った。
「ぼく……さみしかった。パパとママのどっちかをえらべって言われたって、えらべるはずないじゃん!どっちも大好きなのに……それなのに、どっちかをえらばなきゃいけなくて……ママが仕事がんばってるから、さみしいなんて言えなかった。ずっと、ずっとさみしかったのに!」
「翔……」
 母親の目から、また新たな涙が零れる。
「……ごめんね……ずっと気づいて上げられなくて……」
 泣きながら抱き合う母子の姿を見ながら、デリクたち三人は、静かにその場を去った。



 後に聞いた話では、例の材木工場で、昔、借金を苦にした工場長とその妻の心中事件があったらしい。
 遺書には、自身の子に対する詫びの言葉が、綴られていたという。
 子供を思う気持ちと、親を慕う気持ち。
 今回の『魔』は、その隙間につけ込んだのだろう。

 でも、翔なら、きっと乗り越えられる。
 少なくとも、自分の気持ちを正直に、打ち明けることが出来たのだから。

 頬を撫でる夜風が、少しだけ暖かくなったような気がした。


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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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■PC
【2557/尾神・七重(おがみ・ななえ)/男性/14歳/中学生】
【3432/デリク・オーロフ(でりく・おーろふ)/男性/31歳/魔術師】

※発注順

■NPC
【瑪瑙亨(めのう・とおる)/男性/28歳/占い師兼、占いグッズ専門店店主】

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■         ライター通信          ■
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■デリク・オーロフさま

こんにちは。三度の発注ありがとうございます!鴇家楽士です。
お楽しみ頂けたでしょうか?

今回、お二人とも、少年の住居を突き止める部分まで書いて下さったのですが、亨に電話を掛けてきて、依頼をしている時点で、住所も告げていたほうが自然なので、その辺りは省かせて頂きました。申し訳ありません。

カナ語尾のことなど、お心遣いありがとうございました。お言葉に甘え、今回は、僕の判断で自由にさせて頂きました(尤も、あまり以前と変わっていないような気もしますが……)。今回、尾神・七重さまのことを心配しているように見せかけつつ、内心は打算的な……平たく言えば、かなり腹黒くなってしまったのですが、大丈夫でしたでしょうか?(汗)

あとは、少しでも楽しんで頂けていることを祈るばかりです。
また亨とも遊んでやって下さい(笑)。

尚、今回ご一緒に参加頂いた尾神・七重さまのノベルでは、別視点で描かれているシーンなどもあるので、宜しければ併せてお読み頂けると話の全貌(?)が明らかになるかもしれません。

それでは、読んで下さってありがとうございました!
これからもボチボチやっていきますので、またご縁があれば嬉しいです。