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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


零ちゃんのお仕事:〜鳩〜
 あなたは電話(だろう)を受け取ると、零の大声で耳鳴りがした。

 いきなりですが事件です!
 兄さんが……鳩さんに襲われました!
 何でも公園で暇つぶしに、餌を与えたら……だそうです
草間「何故か凶暴だ……おれもなんとか」
 今の兄さんは全く役に立ちません! 私がやります!
草間「ひでぇ」
 (ばさばさ)
 その公園から鳩さんが兄さんを追ってきて、いま、鳩さん達に包囲されています。
 ど、どうか助けて下さい。

草間「に、逃げるとき見たが、た、たぶんこの区域に鳩がいっぱいだ。俺の勘だが『箱』ではない……」
 兄さんは黙って下さい! 

 ど、どうかお願いします。

 と、何かかなりヤバいようだ。

 さて、どうします?


■|Д゚)ノ 電話越し:シュラインさん
 耳鳴りを抑え、シュライン・エマが零を電話口で宥めた。
「武彦さんは大丈夫なの?」
[一応応急手当はしたのですが……]
「武彦さん電話出られる?」
 その、言葉で零は少し沈黙して。
「暫く待って下さい。兄さん、姉さんから」
[……あ、お、俺だ]
 心なし、声に違和感があるが命には別状はなさそうなので、ホッとするシュライン。
「武彦さん……鳩に何の餌やったの?」
 と、今思いつくことを訊いてみる。
[ただの、スナック菓子だが? あげる前に……]
 と草間が言った。

――挙げる前?

 ならば、スナック菓子で凶暴化したという線は消えそうだ。
「今からそっちに向かうから、動けるなら、ご近所に迷惑にならないところに避難してね。お願いだから」
[あ、わ、わかった……しかしこう包囲されていると……]
「う〜ん」
 悩むシュライン。
 確かに、電話越しから鳩が窓ガラスをつつく、体当たりするという音が聞こえる。
 この中で、怪我を負った草間や零が逃げることは出来ないかもしれない……。
「あたしが来るまで待ってて」
[あ、ああ]
[分かりました]
 と、電話を切るシュラインは、
 おもむろにラジカセとテープ数個を用意して、とある声を録音した。
 その準備が済んだ後、救急箱を持って急いで興信所に向かっていった。


■|Д゚) 其処までせっぱ詰まってない:ミイラ草間
「ホントビックリしちゃった! 草間が鳩に襲われるなんて!」
 なんとか鳩の群れから逃れ、興信所にやってきた海原みあお。
 手にはデジカメが用意されている。
 目の前にはミイラ状態の草間武彦が何かもごもご言っている。
「まさか、鳩を生け捕りにして、焼いて食べようとするまで……。うう、興信所せっぱ詰まってたのね……」
 みあおちゃんマジ泣き。
「其処まで落ちぶれてない!」
 なんとか、口だけ包帯が取れたので大声で言い返す草間。
 その瞬間をみあおはカメラに収めた。
「『草間が鳩に襲われた記念』写真♪」
「んーなものとるなぁ!」
 ツッコミ入れる草間に、全く危機感がないみあお。
 完全にグルグル巻きミイラな草間を運ぶこと何て出来ないので、みあおは他の人を待っている。
「みあおおねえちゃん。ツーショットなんてどう?」
 五月が提案する。
 この状態で何だかんだ考えても仕方ないのだ。草間をネタにして遊ぶ方が有意義ではあるまいか?
「あ! いいね!」
「みあおさん……遊んでばかりでは」
「零もはやく〜」
「え? わ、わたしもですか!?」
 と、助けが来るまで草間を被写体に記念撮影するという事態が発生。
|Д゚) はいちーず
 いつの間にか居るナマモノ……。


 “ぼえ〜”という音で興信所を囲む鳩たちはボタボタ落ちていくか、ビックリして逃げていく。
「コレ、姉さん?」
 零が気付く。
 ドアが開いた時、鳩たちに突かれて汗だくのシュラインが現れた。
「まるで、ヒッチコックね……。大丈夫……。きゃー!武彦さん! 其処まで!」
 と、驚くシュラインさん。
「いや、これは応急処置と言うより……」
 と、みあお、五月、焔、小麦色が零を見る。
「……」
 手当をしたのは彼女だが、まだ、しっかりとした方法を知らなかったらしい。
 真っ赤になっている零ちゃんであった。
「なら持ってきて正解だったわ」
 救急箱をテーブルの上に置いて苦笑するシュライン。
 一応動ける程度に包帯などを巻き直し、消毒をしなければならないだろう。
 田中裕介は鳩の群れにしこたま突かれ、糞を付けられ、命からがらやってきた。
「何なのですか? あの鳩たちは?」
 と相変わらず苦笑している。
「俺もが訊きたい」
 何とか動ける程度に包帯を巻き直された草間が言った。


■|Д゚) 鳩暴走の原因とは? :めいどまおう
「此処は兄さんはここで、私たちが……」
 と、言いかけたとき、零の携帯が鳴った。
「ら、いえドリルガールさん? はい……そうですか……お願いします!」
何か会話している模様。
「らせんか?」
「いえ、ドリルガールさんです」
「その電話番号、銀野らせんのだろ」
「……」
 正体ばれないよう正義の味方をしているのに、正体バレバレであります、ドリルガール。
|Д゚) ナマモノだしいいじゃん
「そうだな、そう言うことにって……かわうそ? それだけで片付けるな――!」
 と、ナマモノを締め上げる草間。
|ДT) ちがう〜!
「まって、皆で考えて原因を考えるのが先よ」
 シュラインがかわうそ?と草間の喧嘩を止めた。
|Д゚*) たけぴー乱暴
 シュラインさんに抱っこされてうきうきのナマモノ。

 裕介は洗濯物を借りて、自分の服を洗っている。
「シュラインさんのおかげで此処には鳩が居ませんね。じっくり考えることが出来そうです」
 と、絆創膏だらけの顔で言う。

「原因ってなんだろう」
 みあおは首を傾げる。
「草間と同じように飢餓状態だからだと思う」
「だーかーらー、何故俺なんだよ」
「ここって、差し入れで潤ってるもん」
 言い返せない草間。
「音かと思うだけど」
「たしかに、武彦さんが襲ったときのスナック菓子ってホント何処でも売っているものだから」
「工事音とか、それか何か霊的なものとか」
 と、考えるシュラインとみあお。
 草間は一応軽く動けるように治療されたが、まだ本調子にではない。シュラインが気絶させた鳩は、かわうそ?がゲージを“箱”から取り寄せて貰い、入れてくれている。
「しかし、原因を調べるにも公園だろうから……鳩の襲撃にあいそうね」
「ふふふ、そんなときには……」
 と、トランクからメイド服を取り出すメイド魔神。
「このメイド服を着れば『鳩よけ&糞がつかない』効果があてになりますよ。只耐久性が……」
 いや、その顔はメイド魔王と言った方が正しかった。
 みあお、シュラインと零は厭そうにみている。
 コスプレ好きの零でさえ白い目で見ているのだ。
「だ、だめですか?」
 苦笑しながらも、着て欲しいという眼差しを向ける裕介ならぬ、メイド魔王。
|Д゚) めいどまおうあらわる
|Д゚) まおうは倒されなくちゃいけない
「まずコイツから、始末付けるべきか」
 草間はどこからともなく銃を取り出した。手にしていたのは“紅”だ。

 興信所に銃声とめいどまおうの絶叫が聞こえた。


■|Д゚) らせんちゃー
「うわあ、これは……雲みたい」
 一方、鳩が飛んでいる所より高く飛んでいるドリルガールは鳩の占領地区を調べていた。
 ざっと、公園から半径1kmと言うところだろう。
 他にも鳩以外に、すずめ、もず、カラスがそこら中に飛んでおり、何かを襲っているようだ。
「……工事する人たちを襲っている!」
 らせんは急いで草間に電話した。
「此方ドリルガールです」
[なんだ、らせん]
 すこし間が開く。
「ドリルガールです」
[らせんだろ]
[らせんだよね〜]
[ドリルガールさんです]
「だーかーらー」
 と、自分が何者なのかはもうどうでも良いのだが、“らせん”か“ドリルガール”で言い争っている。
|Д゚) しょせんナマモノだし
「其れで片付けない」
 ハリセンでかわうそ?を軽く叩くシュラインさんでした。
「兎に角、そっちの状況は分かったか?」
[工事の人を襲っているようです]
「工事!」
 みあおは窓を開けて急いで小鳥になって飛び立った。
「音関係ね……」
 シュラインもラジカセに電池を入れ替え、音波を鳴らしながらでかける。
 零はかわうそ?に草間の看病と、めいどまおうの“廃棄”を頼んで出かけていった。
めいどまおう「私ってこんな役ですか?」
|Д゚) そーなりー 
|Д゚) ナマモノになったらそうなるなり♪
|Д゚) 永遠地下に埋もれるがよい。
草間「よし、俺も手伝おう」
|Д゚)b OK、たけぴー


■|Д゚) 解決しなきゃ!:みあお
 みあおの勘が正しければ、またシュラインの一言「ヒッチコック」というなら……
「公園が荒らされると勘違いしているんじゃ!」
 小鳥になってドリルガールに合流しようとするみあお。
「きゃー!」
 流石に鳩の群れより高く飛びたかったが、仲間と勘違いした鳩たちに
「お前も〜」
 と誘われてしまったらしい。
「みあおはちがうのー!」
 何とか群れから逃げようとするみあお。
 鳩の言葉が分かると言うならこの鳩たちはこう言っている。
「Human Die! Human Die!」
 みあおは何とか逃げ切ろうとするが流石に力尽きる。
 その時に、「ぼえ〜」と言うような音が聞こえた。
 鳩はバタバタ倒れていく。
「だいじょうぶ?」
「シュライン! ありがとう」
 小鳥みあおはパタパタ、シュラインの肩に乗る。
「工事の邪魔をしているのね」
「何とか説得できないかしら……」
「一寸無理みたい」

 そのあと、ドリルガールと合流するみあおとシュライン、零
「なんとか、公園から人々を避難させました」
「ありがとう、らせん!」
「だから……」
「まずこれからどうするかよね」
 立て看板を見るシュライン。
〈公園改装・美化〉
 と、目的が書かれていた。
「自然の生き物と共生できる豊かな公園に」
 と、いうキャッチフレーズ。
 あと、其処には
『工事中、近辺で鳩に餌を与えないで下さい』
 などマナーなどが書かれている。
「武彦さんも悪いところがあったのね」
 ため息吐くシュライン。

 ぼえ〜 で守られている彼女らには鳩たちは近づけないが、どう見ても、殺気立っているしか見えない。
 説得の方は無理なのだろうか?

「公園美化でもこう、一度更地などにするから、鳩たちも怒るよね」
 みあおは元の姿になって頷いている。
「殺気になるほど怒っているのですね……」
 飢餓状態の鳩たち。
 人間の都合。
 さて、人間の都合のほうは、人間で片付けることが可能だが、鳩たちの説得はどうしたものか。
「みあおちゃん、リーダー格、わかる?」
 シュラインが訊いた。
「何となく分かるけど、彼かな?」
 と、みあおは街灯に1羽だけ威風堂々と止まっている白い鳩を指さした。
 彼は、殺気も持っていない。ただ、彼女たちを見下ろしている。
 しかし鳩にしては……でかい。カラス並にでかいのだ。いや、これは……白い謎のトリだ。
 彼が、彼女たちの気持ちを考えたのか、バサバサ飛んでいく。
「付いてこい? というのかしら?」
 と、付いていく。
 他の鳩たちは殺気を無くし、只の鳩に戻っている。

 彼女が付いた先は大きな木であった。

 何か鳩が警戒している。
「ひょっとして……みあおちゃん。小鳥になって」
「うん」
「あたしも」
 みあおとらせんがその場所にゆっくり飛んでいく。
「あ」
 大きな木には沢山の鳩の巣や他のトリの巣があるのだ。
――つまり、トリたち箱の公園から人間を追い出そうとしていたのだろう。あと、飢餓(?)で武彦を襲った……。
「武彦さんはその災難にあったって事ね」
 溜息をつくシュライン。
「不幸にも好かれて居るのかな?」
 みあおがぽつりと言う。


 事情が分かれば、後は何とかなる。
 みあおが説得し、さまざまな草間のツテを使えばなんとか避難所ぐらいは出来る。らせんが会社令嬢なら尚のこと、場所提供に関しては良い。
 人間方面ではどういう計画なのかシュラインなどが調べてトリたちが安心して暮らせるものか確認できるし、あの大きな木を切り落とさないと言う約束事も可能性もある。
 各自で動き解決に向かった。

■|Д゚) そして
 一段落した鳩騒ぎであるが。一つ問題が残った。
 草間の頭の上に、あの白いトリが乗っている。
「重たい、痛い」
 流石に猫と違う。
 痛いという言葉に、カラスは気が付いたのか“正座”みたいな格好になってくれた。しかし重たい。
「気に入られましたね」
 零がクスクス笑う。
「コイツもナマモノか? 小麦色」
|Д゚) しらない
|Д゚) 動物、日々進化するということかと
 めいどまおうはめいどまじんになって、ちくちくと、この事件でボロボロになった皆の服などを縫い直している。できあがりはかなりのものだ。
 彼の報酬は0。その代わり彼女らの服などの修繕をすれば良いという条件を貰った。
 もし断っていれば、本当に土の中であろう。

「災難です」
「俺よりマシと思え」
 寂しい男の会話。
 ナマモノ裁縫屋家と、貧乏探偵は遠くの方を見つめた。


終わりで良いですか?

■登場人物
【0086 シュライン・エマ 26 女 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【1098 田中・裕介 18 男 めいどまおう】
【1415 海原・みあお 女 13  小学生】
【2066 ぎんの・らせん 17 女 どりるがーる?】

■|Д゚)
|Д゚) 謎が多い事件……
|Д゚) はと、おそるべし
|Д゚) どうだった?
|Д゚) また次回があれば〜