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<東京怪談・PCゲームノベル>


緑の鈴 〜Eternal Engage〜

 いいでしょう、と。
 セレスティ・カーニンガムは口許を綻ばせ、征史朗を見つめ返した。
「こうしてお会いしたのも……そう、先刻の女性が仰っていた言葉を借りれば、”何か縁がある”のでしょうからね」
「ああ、頼んだぜ。縁ついでに名乗ろう、俺は嵯峨野征史朗だ」
「私はセレスティ・カーニンガム。では暫く、お待ちください」
 セレスティは丘の上へと歩き出す。夢の中とはいえステッキがあって助かった。不自由な足をゆっくり運んでいくと、足の下の大地も頬を撫でる風も何もかもが優しく、温かく感じられた。これほどまでに完璧な穏やかさ、まるで愛する人の腕に抱かれているかの様で首筋がくすぐったくなる。
 花弁舞い散る樹下へ辿り着くと、少女が幹から身体を起こした。慎ましく清楚な白菊を思わせるその微笑、セレスティは優しい仕草で小首を傾ぐ。
「隣りに、座っても宜しいですか?」
 こくん、と控えめに首肯した彼女の横に腰を下ろす。頭上を仰げば薄紅色の天蓋が視界を覆い、成る程、少女の無垢で清らかな愛らしさはこの優美な景色に護られているのだろうと、ふと、何故か思った。
「少し、話をしましょうか」
「なんの?」
 返事は、予想していた通りの高く円やかな声。あどけない問いに、「そうですね」と暫し逡巡するふりをして。
「キミが大切にしているその、鈴のことなどを」
「……あげない」
 途端悲しみに表情を曇らせた少女に苦笑する。余程大切で手放し難いのだろう、両手の中に閉じ込めて視線からかばう様に身を捩る彼女に、「知っていますから」とは努めて優しく紡いだ。
「この桜が散って仕舞うまで渡してくださらない、そう聞いています。ですから、ねえ、無理矢理奪おうとは考えていませんよ?」
「ほんとうに?」
「ええ、可愛い方に嘘はつきません」
 唇に、立てた人差し指を押し当ててる。誰をも魅了する美貌、それを有効に利用する手段を自分は知っているだけだ。
 やがて少女が肩の力を抜いた。警戒を解かれたことを察し、セレスティは満足そうに笑む。
「私にも見せていただけるでしょうか。遠目で、明確りとは窺えなかったもので」
 一二度瞬きした後、少女がそっと手を開く。掌の台座に載せられていたのは深い緑を湛えた、恐らくこれは鉱石だろう。殊更上等な翠玉を丸く削り丹念に研磨して作り上げた、そんな風に見受けられる鈴の見事さにセレスティは自然感嘆の溜息をつく。
 綺麗ですね。衒いなく言うと、彼女は嬉しそうに微笑んだ。掌中の珠を褒められて悪い気はしないらしい、セレスティは目を細める。美しい珠に花の様な人。──知りたいのは、その、理由。
「それは、キミにとって何なのですか?」
「……だいじなもの」
「ええ、そうなのでしょうね。……では質問の仕方を変えましょう。その鈴はこの桜にとって、何なのですか?」
 彼女はすぐには答えなかった。

 沈黙の帳が開くのを待つ間、セレスティは再び桜を見上げた。
 頭上に咲くは薄紅色のさくら花。水の世界より生じし者故の弱視にはその姿、光景として観ること叶わない。しかしその”様”は、なまじ視界に頼る者よりかはずっと精確に感じ取ることが出来るので。
 美しい花です。セレスティは心よりの賞賛を贈る。そして同時に、ですが、ともつけ加える。
 美しいものは愛でるべきだが、自然の理を歪めてまで咲き続けるのは疑うべき風情。殊にこの儚の花は一年の内ひと時のみ咲いて、惜しまれつつ散り、そしてまた次の季節に相逢うことを待たれる花だから。夢の中とはいえ、散りきらない桜というのは何処か不自然だ。
 故に、永く咲き続けるのは何かしらの理由があるはず。
 そしてその鍵を握っているのやはり、この愛らしい少女なのだろう。

 セレスティは少女に視線を戻す。
 彼女は些か戸惑った表情──恐らくは、自分の問いに答えるべきか否かを量りかねている迷いの瞳で鈴と自分と、そして桜とを見比べている。大きな黒曜石の瞳が憂いを孕んで宙を彷徨い、時折思案の瞬きを繰り返しているその様。そろそろ助け舟を出してやっても良いだろうかという気分に絆された矢先、少女がふるり、と手首を振った。

 ──── ……”林” 。

 澄んだ鈴の音が大気に響く。すると、それに呼応するタイミングで風がざぁぁと枝を揺らした。自分と少女の元へと淡雪の様な花弁が幾枚も降り注ぎ、些か瞠目しつつ掌を上向ければ、眠るように散り伏す一枚の薄紅色。摘み上げようと指先を伸べたところにまた微風がそよぎ、はらり、その花の欠片は足元へと落下する。
 その軌跡をセレスティは目で追った。少女と鈴と、そして桜の関連性。成る程、もしかするとつまりそういうことなのだろうかと、ひとつの考えが脳裏に閃く。桜が散ることを惜しんでいるらしい少女と、その鈴の音に合わせ彼女に降り戯れる花弁と。まるで三者でこの世界を構築している様な、形作っている様な、そんな印象すら受けるこの美しきモノたちは────。
「……いたいの」
 掠れた声で、少女が紡いだ。
「この世界に、このままでいてくれるこの世界に、このままで、いたいの」
「何故ですか?」
 さびしくてかなしいから、少女が言う。縋る強さと弱さで、何かを乞い願う真摯な眼差しを一心に鈴へと注いで。
 だからセレスティも同様に唇へと載せてみる。さびしいから、かなしいから。

 ──── 何が、さびしいから ?

 花が散って仕舞うのは寂しい。そこに在ったものが無くなってしまうのは哀しい。
 ともすると胸を絞られる様に、切り裂かれる様に切なくて、痛い。
 この世は何事も流れていくものだと知っている。春の日差しが雪解けを誘うのを見るにつけ、朝の太陽がやがて西の際に沈んでしまうことを眺めるにつけ。そして何より、花が移り、枝を離れて地に眠る様に触れるにつけ。
 小さな小さな棘が、心臓に埋め込まれる。小さく致命傷にならない故に一生残る痛みを、覚える。

「だから鈴をならすの。いかないで、って。ずっとここにいて、って」
「誰にです?」
「……この、”世界”に」
 彼女は唇をきゅっと引き結ぶ。浮かべるは痛みに耐える苦悶の表情。寄せた柳眉が皺を刻み、今にも泣き出してしまいそうな瞼がふるると震える。────そこにまた降る、花の一片。

 花が降る。花が散る。幾度も幾度も、終わることなく落花して。そして彼女を包み込む。
 桜が、世界が想うは唯一人。自分に唯一の人がいるのと同じ、たった一人を愛惜しんでいる。
 散ってほしくないと願うならば、終わりを見たくないと祈るのならば。
 総て、一切、貴方のために。
 例え自然の流れから逸脱し、時の輪廻より取り残されることになろうとも。
 この愛成就され心満たされますならば、何も悔いはないと。

「ここは夢の中です」
 セレスティが明瞭に、そして厳かに告げる。
「ゆめでも、いい」
 少女が目を伏せて、しかし強く言い切る。
「……そう。夢を恋うのですね」
 手を伸ばし、彼女の黒髪をそっと撫でてやった。円やかな頭を片手で抱けば、躊躇いながらも胸へと倒れこむ華奢で小さな身体。
 幾許か慈愛の眼差しを注いだ後、両腕を翼にして姫君を包み込む。花が、散らす花弁でそうしている様に。
「……鈴が、欲しいと仰いましたね」
 丘の麓、征史朗へと目を遣れば、彼は先刻と変わらぬ佇まいでこちらの成り行きを見守っていた。腕を組んだままの姿勢で、「ああ」と首肯した彼がこうも続ける。────どうしても、要るんでな。
「それは、何故?」
「聞きたいか」
「当然の権利かと」
 いいだろう。唇の端を吊り上げた彼は、どちらかというと悪い男の笑みを形取る。
「他の何かを犠牲にしてでも叶えたい願いが俺にはある。そしてその大願を果たすためには、どうしてもその鈴が必要なんだ。それ以上でもそれ以下でもない。どうだ、これでは不足か?」
「……いいえ」
 不遜な態度を隠しもしないのは無知故かそれとも固い信念に基づいてなのか。明確りと独り善がりを口にする男に、セレスティはむしろ興味を覚えて笑みを深めた。彼が為そうとしている”大願”を取り立てて知ろうとは思わないが、またそれが自分に害を及ぼすようならば排して退けるに吝かではないが。少なくともこうして真っ直ぐに見据えてくる視線は、何か熱を孕んだその瞳は、嫌いな部類ではない。
「鈴を取り上げれば、この世界は崩壊するかもしれませんよ」
「どういうことだ?」
「この方が願っているのはこのままの”世界”です。世界を創っているのは彼女の心、心を伝えるのは鈴の音、そして鈴の音に応じてこの完全なる世界の時を止めているのが」

 ──── ……”林” 。

「この、桜のようですからね」
 また風が吹く。今度は強く枝が啼く。
 愛しき姫に触れるなと、大樹が叫んでいるかの様。セレスティは少女の額にひとつ口付けしてからその温かな身体を放した。恋に惑う男の気持ち、理解を与えられるのは幸福だ。
「俺は構わないさ。世界が壊れようと誰かを泣かそうと、俺には俺の、願いがある」
「言いますね。しかしこのお嬢さんとて同様です。彼女には彼女の願いがあり、この桜には桜の願いがある」
「ならば、より強く願った者の勝ちだろう。そして俺は、負ける気はない」
「ふふ、手の焼ける人ですね」
 ステッキを支えにセレスティは立ち上がった。そして片手を伸べ、ゆっくりと天に捧げていく。指先の軌跡が弧を描き、天上を指したところで。
「”空知らぬ雨”……という言葉を知っていますか?」
 否、征史朗が首を傾ぐ。少女がこちらを見ている。桜もまた、自分の声を聞いているのだろう。
「涙のこと、だそうですよ。何事も終わりは、やはり、涙で飾るものでしょう?」

 ──── サ ア ア ア ア … … … … 。

 若草色の大地から霧状の水が噴き上がり出す。土の細かな隙間より草の根元の温みより、大地の奥深くに眠る地下水がセレスティの命に従って集まり、昇り、徐々に地上へ湧き上がってゆく。
 陽の光を受け虹を描いた大地の水は、やがて大樹の枝の先よりずっと高みに到達した。中空で膜を張る水面。下から見上げる姿はまるで柔らかな水の殻。不意に感じた懐かしさ。これは遙か昔の海原での記憶か。セレスティは、交響曲を奏でる指揮者の様に上げていた腕を振り下ろす。それを合図として、水が一斉に降り落ちだした。サアアサアアと、天が降らさぬ霧雨は決して嵐とはならなかったが、それでも風に乗り散る薄紅色をはたりはたりと落としていく。
 見れば、少女は瞠目していた。悲壮に顔を歪め、自分の腰に取り縋って涙を零す。夢でもいいと、夢の不変を愛した少女。いやいやと首を横に振る様に、しかしセレスティはただ、聖母の如き微笑を浮かべるのみ。
「夢とは、何なのでしょうね」
 雨がセレスティの銀髪を濡らしていく。少女の髪も、征史朗の髪も、皆ひとしく潤ませていく。
「夢を見ているという自覚は元よりあります。では、この”世界”と現し世と、その境界は何なのでしょうか」
「俺に訊くのか? そうだな、おまえを満足させられる答えかどうかはわからないが、少なくともここには永遠がある」
「おや、案外可愛いことを仰いますね。……では、今度はキミに訊きましょう」
 セレスティは紳士の所作で膝を折り、少女の手首をそっと、羽根でも握る様に掴む。振ってやれば、鈴が切ない音を鳴らした。
 この音は、きっと約束だったのだろう。望む限り咲き続けようと、散らぬように願い続けようと、少女と桜が互いに与え合った約束の証。だから散って仕舞うまでは誰にも渡せない。二人だけの約束を、決して誰にも破らせたくない。
「永遠とは、何でしょう」
「……かわって、ほしくないの」
 少女がしゃくりあげる。
「不変は、確かに永遠ですね」
「……ずっとこのままで、いたいの」
 溢れる涙と降る涙が頬を伝って。だからその跡に、泣き止んで可愛い人と唇を押し当てた。
「永遠とは止まること、だけではないでしょう?」
 約束を、するといいのです。
 留まるための約束ではなく、進むための、次のための約束を。
 次にもまた逢いましょうと、巡り巡って再び、何度でも愛し合いましょうと。
 それは”今”ではないけれど、確かに”永遠”ではあるもの。
 終わっても、また、始めることが出来るからと。
「そう約束して、誓いの想いを込めて、鈴を鳴らせばいいのです。……ね?」
 手を放す。選ぶのはキミですよと、立ち上がる。
「大丈夫。恋しい人は、きっと、約束を守ってくれますよ。今も、これからも、ずっと」
「……ほんとうに?」
「それを訊く相手は、私ではないでしょう?」
 笑む口許が残像となるように彼女から目を逸らした。少女は暫し逡巡していたらしかったが、やがて大樹を見上げて、何事かを口の中で呟く。それは悲しみの言葉だったのか別れの言葉だったのか、わからなかったけれど彼女は鈴を一度、ぎゅっと、肩を強張らせるほどに握り締めると。

 ──── ……”林” 。

 鈴の音に呼応して風が吹く。花と雨とが風に乗り、ああ、乱れる風情で散っていく。はためく銀髪を片手で押さえながらセレスティは確かに花が、その薄紅色の総てが終焉のために時を動かし始めたのを見た。散って散るのは変わらねど、散って散って仕舞いだした花の潔さを。
「……本当に、この方のためだけに咲いていたのですね」
 同じく誰かを想う者として感慨を口にした。自分でも驚くほど素直に滑り出て、ああまた、なんて微笑んでみた。
 と、少女が上着の裾を引っ張る。何ですか? と問えば、数瞬の躊躇いの後に返ってきたのは。
「……あげる」
 差し出された鈴は何故か二つあった。手首に括りつけられていた翠玉は一つきりだったはず、訝しむ表情を察してか彼女は見上げる視線で続ける。
「ひとつは、このままでって言ったから。もうひとつは……またねって、言ったから」
「約束をしたから?」
 彼女が頷いたのを確かめてからセレスティは二つの鈴を受け取った。これは彼女と桜が新たな時間へ進んでいく証なのだろう。永遠を共にと誓った、”約束”の形。

「だから今は……さようなら」

 言葉を最後に少女の姿が薄れ、掻き消える。
 花は只管散り続け、水と風とに紛れて空に舞い上がったかと思うと、その青い一面に漣を立てた。水なき空に立つ波。薄紅色が優美な曲線を描き、やがてそれは、何処か彼方へと消えていく。
 そしてその跡に、空に、稲妻の様な銀の亀裂が入るのをセレスティは見た。続く地響き、うねる大地。樹が、世界が、音を立てて瓦解していく振動なのだと察する。夢の終わりだ。言ったのは、何時の間にか傍ら来ていた征史朗だった。彼は断りもなく鈴の一つ取り上げ懐に収める。元々彼に乞われて散らせた花の形見、特に抗議をするつもりはないと目を閉じれば征史朗は”にやり”と笑んで。
「おまえの言う通りだな。夢が──”世界”が、崩れていくぜ」
「あの少女が夢から覚めたと、そういうことでしょうね。……それで、貴方と私は、どうするのでしょうか」
「どうもしねえよ。心配は杞憂だ、だってここは」
 ────夢なのだから。
 刹那、彼の自信に満ちた瞳が揺らいだような気がする。着流しに肌蹴た胸元にぐっと拳を押し当てて、そこに痛みを閉じ込める様に、封じる様に耐える様に、そんな表情をセレスティは横目で見逃さなかった。
 だがそれもまこと一瞬のこと。次の呼吸をしたのは、元の通りの強い男だった。
「ああ、鈴のことだが。俺はひとつで充分だ。だからもうひとつは……言うまでもないな。おまえが持って行くのだろう?」
「そう、ですね。ええ、そうしましょうか」
 初めと同様、口許を綻ばせる。崩れていく世界の中で緑色はやはり眩く美しく、セレスティは少女の残した再会の約束を掌に閉じ込めた。


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「……戻ったか」
 気が付くと、自分は再びあの夜の岸辺にいた。
 声をかけてきたのはこの闇の中の唯一の白。別れた時そのままの位置そのままの姿で、名無花はそこに佇んでいた。
「礼を献じよう、まろうど。よくぞ、あれを助けてくれた」
「いえ、勿体無いお言葉を。大したことではありませんよ」
 セレスティは微笑交じりに答える。急に戻ってきたことを訝しむつもりは最早ない。この場所もあの桜の場所も、やはり、夢なのだろうから。
「しかし夢だからといって、消えてしまうわけでもないのでしょう?」
 自身の思考に自身で否定の言葉を投げ掛けた。掌中の鈴を取り出し、それを細めた瞳で見つめて。
「この鈴は、”夢”から生まれたものですね。けれどもこうして、確かに握り締め手の中で形を保っている。無形なれど有形と認識できる……そう、例えば”約束”の様に」
 名無花は相変わらず遠くを眺める半眼のまま。こちらを見ているのではなくこちらを向いているだけの茫洋とした表情で、それでも一瞬、僅かに幽かに、微笑んだ様な気がした。
「……まろうどが消えぬと思うならば、消えぬ。夢は夢、しかし夢を生きる心は……夢ではない」
 ええ、わかります。頷いた視界が急に狭まる。眩暈に似た暗闇が意識を遠退かせ、ふらり、よろめく体が宙に浮いた気がした。
 最後に聴こえたのは手の内の鈴の音。”林”と柔らかな緑の音が、霞む脳裏に響いていた。

 ────そんな、夢を見た。





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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【1883 / セレスティ・カーニンガム (せれすてぃ・かーにんがむ) / 男性 / 725歳 / 財閥総帥・占い師・水霊使い】


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■         ライター通信          ■
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セレスティ・カーニンガム様
こんにちは、お届けが遅くなってしまい大変申し訳ありません。本当にすいません。ごめんなさい。ライターの、と言うのもオコガマシイ……辻内弥里です。
この度は当ゲームノベル「名無花の世界 〜緑の鈴〜」にご参加くださいまして誠に有難うございました。少しでも楽しんでいただけますよう努めましたが…如何だったでしょうか。
色々な判断と解釈の詰め込まれたセレスティ様のプレイング、拙いながらも精一杯料理させていただきました。こちらの用意いたしました舞台に様々お考えを巡らせて頂いて本当に嬉しいです。
セレスティ様については前回・前々回と恋人様との関係を描かせて頂きましたが、今回はその時に感じた印象を踏まえつつ、クレバーにスマートに綺麗に! を目指してみました。上手くいっていれば良いのですがっ……!
それでは、今回はどうも、有難うございました。宜しければまた、征史朗に会いにきてやってくださいませ。