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<東京怪談・PCゲームノベル>


ファイル-3『恋心』


「恋心を食っちまう、バクだってよ」
 槻哉のデスクにだらしなく体を預けながら、斎月はそう言った。
 投げかけられた言葉の先にいるのは、この司令室を訪れた者。心の一部を…削られたような感覚を持ち合わせながら。それが何か、解らずに。
「…貴方は今、『恋』を失ってはいませんか?」
 斎月の後ろから顔を見せたのは、槻哉だった。
 声をかけられた本人は、そう言われて自分の胸に手を置いてみた。
 …確かに、何かが欠けているような、そんな喪失感がある。
「バクってのは本来、悪夢を食うっていう空想上の生きモンだ。でもな、今お前が感じているように、『恋心』を食っちまう変りモンがいるってワケだ」
 そう、続けるのはナガレ。ひょい、と顔を出した早畝の肩の上に陣取り、こちらへと視線を投げかけてくる。
「貴方の失った『恋心』は、貴方が思い出さない限り…バクを見つけない限り、戻りません。…もう、お解りですよね」
 そういう槻哉はゆったりと微笑むと、静かに立ち上がった。
「僕らはこの仕事を請け負った人間…そして、貴方は当事者。さぁ、共に歩みたいメンバーを選んで、貴方の恋心を奪い返してください」
 槻哉の言葉が合図になり、斎月もナガレも早畝も、横並びで姿勢を正してみせる。
 これが、今回の依頼。
 
 恋心を失った貴方は…どうやって『恋』を思い出しますか?



「恋心、ね…。困ったわ…ソレは私には元々分からない想いだもの」
 そう言うのは、珍しく困り顔をしている秘書の真だった。槻哉のもとへと茶を差し出しながらほぅ、とため息を零す。
 木製の丸い盆を小脇に抱えながら口元に手を充て、眉根を寄せている仕草が何処と無く、何か――避けている様な感じに見受けられたのは槻哉の見間違いではないのだろう。
 彼女は槻哉が声をかける前に、瞳の色を変え…『奥』へと篭ってしまったから。
「――っつーわけで、『俺』だな」
 一度閉じた瞳をゆっくりと開けるとそこには、『まこと』の色は無く、水色が広がるばかり。彼女の神格の一人である、『しん』の色だ。
「……………」
「…何だ、その微妙な間と胡散臭げな顔は。俺じゃ悪いかよ?」
「……いや、そうじゃないよ。」
 『いまいち』の反応が気に入らなかったのか、しんは槻哉に向かって荒っぽい口調を投げかけてくる。
 槻哉もしまった、と思いながら誤魔化すように言葉を返すが、どうにも説得力が無い。おそらくは『まこと』が奥へと篭ってしまうなら、『さな』が出るだろうと思っていたのだろう。
「ああ、もう。ほら行くぜ、槻哉!」
「え、僕なのかい…?」
 軽いため息の後、しんが手を差し出し腕を引いたのは槻哉。
 それすらも予想外だったのか、槻哉はバランスを崩しながら、半ばしんに引っ張られる形で司令室を後にした。
 残りのメンバーに、哀愁の目で見送られながら。

 長い廊下に出て数歩歩いた後、しんはピタリとその足を止めて槻哉を振り返る。
「……とは言ってもな、当ては全くないんだよな」
 槻哉は着崩れてしまったネクタイを直しつつ、しんを見た。
 『恋心』を失くしてしまった本人に、思い出せと言う方が無理な話なのだが…こればかりはどうしようもない。
「恋、恋…。【特定の異性に深い愛情を〜】…って、辞書の説明思い出してもダメだろうし」
「そうだね…」
 うーむ、と唸りながら、しんは冗談のように言葉を続ける。槻哉はその彼に習うかのように、自分も顎に手を充て考える姿勢を見せた。
「――…そう言や、槻哉はないの? そう言う話。…なんとなく、お前引っ張ってきたけど」
「……え。僕、かい…?」
「こんだけの色男なんだ。数多の色恋沙汰があってもおかしくはない」
 びし、とそう言うしんに人差し指を突きつけられ、槻哉は言葉を失った。驚く暇さえ与えてもらえないらしい。
「………そう、だね…。まぁ、それなりには…過去に、恋をしたことくらいあったけれど」
「だよなぁ、オンナの扱いは相当慣れてるみたいだし? 前にもまことの手、簡単に取ってくれちゃってたっけなぁ」
「………………」
 槻哉の笑顔が、引きつった。
 以前、真のお茶請けの買出しに付き合った時に、『小さなデート』をした。自然に自分へと安らぎをくれる真に対し、槻哉は少しだけ気が緩んでいた為か、その時に彼女の手を当たり前のように取ってしまったのだ。
 誰にも内緒、とは言っていたものの、さすがに真自身の中にいる『彼ら』には隠しきれない現実。
 今になって口に出されると、何か罪を犯してしまったような、そんな気分になってしまうのは何故なのだろう。
「…ま、ちょっとの下心ぐらいは、当たり前に生まれるもんだよな。それが男ってモンだ」
「………しん君…」
 トドメの一言を刺された気がした槻哉は、そこで頭をかっくりと落とした。
「ははっ…あんたでもふつーの顔すんのな。知ってたけど実際目の当たりにするとまた違って見えるってもんだ」
 槻哉の『人間らしさ』を垣間見た気がするしんは、満足そうにそう言いながら踵を返す。そして槻哉の返事を待たずに先の廊下を進み始めた。
「…しん君」
「ん? 外出たほうがいいんだろ? 戦闘になるかもしれないし」
 肩越しに振り返り、しんは笑う。
 槻哉はそのしんに釣られるように、自分の足を進めた。


 喧騒の中を、しんと槻哉は肩を並べてただ歩いている。
 しんはその間もずっと、失ったモノを感情を思い出すべく、うーんうーんと唸っていた。
 槻哉はその彼を見守るように、歩みを進める。
「………………」
 しんを見つめながら、思い出すのは『まこと』の表情。いつでも明るく、司令室内を柔らかい空気で包んでくれている、真。笑顔を絶やさずにいる彼女は、その裏でいつも何を思って、どう感じているのだろう。
『困ったわ。』
 真がそう言った時に、槻哉は彼女の心の中を垣間見た気がした。
『ただ見送るだけってのは…簡単なようで、実は凄く難しかったりするんだよな。ヒトの天寿って言うのはさ、他人が踏み込んじゃいけない領域なんだよ。…多分、カミサマである真だって…そこには触れられないものなんじゃないかな』
 ふと、記憶の波を通り過ぎていく言葉。
 それはナガレが以前、ぽつりと零したものだった。
 出会えば、別れがある。
 槻哉たちにとっては、それは回数が限られたものだ。
 しかし、真やナガレのような永きを生きるものは違う。
 終わりの見えない、出会いと別れ。
 自分の知らない時代からずっと、幾度となく繰り返してきたそれ。『哀しい、淋しい』という言葉だけでは片付けてはいけない。

『それでも君は…この場に居てくれるんだね』
『それもまた…私の役目ですから』

 以前、真と出かけたときに交わした短い会話。
 ナガレに言ったとしても、きっと同じような言葉が返ってくるのだろう。
「…おーい、槻哉〜?」
 ひらひら、と視界を掠めるものに、意識を呼び戻される。
 しんの言葉とともに、目の前に現れたのは彼の手のひらだった。
「………、しん君…」
「どうしたんだ? ぼーっとして」
「いや…すまない…」
 まじまじ、と顔を覗き込んでくるしんに対して、槻哉は珍しく動揺して見せた。無意識に、すっと後ろへと下がり、わざとらしくない様に視線をそらす。
「…大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だよ」
 忙しなく行きかう人ごみの中。
 槻哉は何か、自分の意識が遠い場所にあるような感じがして溜息を零す。
「なーんか、ひっかかるけど、まぁいいか」
 しんは明後日の方向へと視線を投げ、独り言のようにそう言った。
「…ええと…何か、思い出せたことでもあるのかな…」
「失くしたんだから分かるはずないだろ。けど、何か…大切なモンが足りない気がするんだよな」
 動揺するあまりに、槻哉の言葉は崩れている。普段ならそういう事は聞いてこないだろうに。
 しんはその言葉を軽く受け流しながら答え、またうーんと唸ってみせる。
「…永い時間生きてて、俺には真だってさなだっているけど、でももう一つ何かをいつも探してたような…」
「もう一つ…?」
 独り言にも近いしんの言葉に、槻哉は聞き返す。
 その時に、二人の目の前にあわられた、幸せそうな若夫婦。しんは彼らに視線を奪われ、黙って見つめている。
 若夫婦は本当にいい笑顔だった。今が一番幸せな時なのだろう。もしかしたら新婚なのかもしれない。
 槻哉もしんに釣られ、彼らに目をやる。
 夫婦はこちらに気がつくこともなく、槻哉としんを横切り、ゆっくりと歩いていく。
 赤の他人であるか、ああいう人たちを見ると、祈らずには居られない。
 これからもずっと…その笑顔を絶やすことのないように、と…。
「……あぁ、思い出した…」
 遠ざかっていく夫婦の背中を見つめたまま、しんがぽつりと言葉を零した。
 そしてゆっくりと槻哉を振り返り、ふわりと笑う。
「俺はかつて…愛した人の魂を、探して、見守り続けて来たんだ。……幸せであるように…」
 槻哉は黙って、しんの言葉を聴く。
「…そう願う『想い』が、俺の…恋心ってやつかな」
 視線を少しだけ落としたようにしながら、続けたしんの言葉。耳にした瞬間に、また思い知らされる。
 『真』の言葉は、なんて『広い』のだろうと。
「!!」
 そういう思いを心の中で巡らせていると、彼らが立っていた場が、歪んだ。
 ぐにゃり、と変容していく風景。
「……これが、『答え』か」
 しんはにやり、と笑った。
 彼が答えを出したことによって、それまで作り上げられていた幽閉された世界は形を留めることが出来なくなったのだ。
 そして瞬く間に彼らは何もない空間に、辿り着いてしまった。
「ここは……?」
「バクのアジトってとこか?」
 槻哉としんが、各々に辺りを見回している。空も地面もない、一枚の空間。
 そんな中で、二人の前にうっすらと姿を見せたのは薄い影のようなもの。ヒトでもなく、実在するバクのような形でもない。
「やーーっとおでましかよ。大人しく悪夢だけ喰っていればいいものを。…で、とっとと返して貰おうか」
 しんがその存在の前に立ちはだかり、低い声でそう言うとバクは少しだけ怯えたような素振りを見せた。
 想像上の生き物と言ってもこうして存在しているのだから、どうしようもない。その語源をたどれば発祥元は中国。そこから生まれた妖怪の類の生き物は数知れず。
 だからこうして、恋心を食べてしまうバクがいてもおかしくはないと言えてしまうのだ。
「…苛めちゃ駄目だよ、しん君」
「……おい…俺が悪者みたいな言い方するなよ…」
 槻哉がくすり、と笑いながらそう言うと、しんが呆れたような口調ですぐに言葉を返してくる。
 バクはその場から動こうとせず、戦意も感じさせない。こちらの様子を伺っているのだろうか。
「あいつ、戦う気なんてないのかもな」
「そう、みたいだね…」
 言葉は通じているのだろうが、バクは口を開かない。人語を話せないのかもしれない。
 槻哉がふらり、とバクへと歩み寄っていった。しんもその後に続く。
 形を成していないバク。唯一ハッキリしているのは黒く丸い瞳だけ。それだけ見ていると、仔犬のようなものにも感じる。
「えーと…なんつーか…こういう目してる犬、いるよなぁ? CMで見たぞ」
「……ああ、そういえば、そうだね」
 しんの言葉に、槻哉が笑う。
 すると目の前のバクが、槻哉に触れようと手のような物を差し出してきた。
「……、おい」
 しんがガードしようと前に出るが、槻哉はそれを止めた。
「大丈夫だよ、きっと害はない」
 槻哉は微笑みながら、しんに答える。
 そして何もせずに、バクの手を受け入れた。
「君は何を望む?」
 静かに槻哉がバクに、問いかける。しんはそれを、黙って見ていた。
 バクは相変わらず言葉を発することはない。おそらく、伝える術を持っていないのだろう。
「――しん君。
 君なら…何か感じ取れるんじゃないだろうか」
「………………………」
 そう、槻哉の言われるままにしんはバクに触れてみた。触れたといっても…実態がないものらしいので、感触はない。
 ただ、流れ込んでくる感情のようなものは…しっかりと読み取ることは出来た。
「………お前」
 しんは一歩、バクから離れる。
 脳裏に映し出されたのは、哀しいまでのバクの感情だった。
 気がついたらこうして生きていて、色々なものを食べてきた。悪夢や憎悪や悲しいと言う思い。人間にとっては、排除したいと願うものばかりだ。
 数知れずの人間を見てきた。汚いものも見てきた。でも、その存在を知ってもらえることは無かった。そして自分は、死ぬことさえ叶わない。
 恋心を食べたのは…最終手段と言ったところだったのだろうか。誰かに、気がついてほしいと、欲が出てしまったのだろう。
「…一人は、寂しいもんな…」
 しんの表情が歪んだ。言いながらバクを撫でる仕草はとても優しく見える。
「悪戯を…しただけのようだね。まだ子供なのかな…?」
「……似たようなモンだろ。きっと成長しねーんだよ。俺やナガレと…同じだ」
 槻哉には伝えていなかったのだが、粗方解ったのだろう。だからしんも、特別説明するような言葉は繋げなかった。
「…ん、あれ…。なんか、暖かいな」
 バクを撫で続けていたしんがふと、自分の中に感じたモノに反応を返す。そして自分の胸に手をあて、ほぅと溜息を漏らした。
「戻ったようだね、しん君の『恋心』」
 槻哉はにっこりと微笑みながら、そう言う。
 しんが『そうみたいだな』と言うと、バクは彼の手から離れた。
「…………」
 バクはゆっくりと、彼らから離れていく。
「満足したのかな?」
「まんまお子様だな。…でも、気持ちは解らなくも無い……ん?」
 去っていくバクを見送るようにしていると、しんの右手に何か違和感を感じた。
 手のひらを見ると、そこには小さなマスコットがあった。
「…これは…あの子だろうか」
「『忘れないで』ってのと…『ごめんなさい』って意味がありそうだな。マスコットってのは、本来幸福をもたらすためのお守りみたいなもんだしな」
 実在するバクの形をしたマスコット。瞳がくるりとしていて可愛らしい。
「よし、これは槻哉のデスクに飾っておこうぜ」
「…そうだね。みんなで毎日、声をかけてあげようか」
 しんの提案した言葉に、槻哉も頷く。
 そして気がつけば、彼らは元いた場所――人が行きかう街中へと戻されていた。
「…………………」
 幾千の人の中で、こうして住まう存在もいる。それぞれが、それぞれの役目を果たしながら。
 槻哉もしんも、その中で生きている一部だ。
「………真が」
「え…?」
 行きかう人々に視線を投げかけながら、しんがぽつりと言葉を漏らした。
「…勘がいいあんたなら気がついてるかもしれないが…。真は、誰かを特別に想う事を無意識に避けてる。…なんか、寂しいよな…」
 槻哉はその言葉に、ああ、と納得した。
 彼女の困ったような態度は、やはり『そう』だったのかと。
「君たちや、ナガレのような存在は…どうしてもそう言う風に思ってしまうのだろうね。…ナガレも以前、『一人の人に依存し過ぎると後が辛い』と言っていたよ」
 真も過去に、辛い別れを何度も味わっただろう。
 やりきれない思いをいつまで、繰り返すのか。
 槻哉には、答えの出せない問題だった。いくら考えても、たどり着かない場所にその答えは眠っているから。
「……『君』に言いたいことは…伝えたい言葉はたくさんある。だけど…やめておくよ」
「なんで?」
「気休めにしかならない言葉は…君たちの為にはならないからね」
 いくら言葉を捜しても、『真』に対して一番良いだろうと思えるものは見つからない。口がうまい槻哉でも限界はある。
 彼もまた、自分の発した言葉により『真』を傷つけてしまうかもしれない、と思っているからだ。
 しんはそれに対して、何も答えてはこなかった。解っているのかもしれない。槻哉の心情を。
「……さて、と。無事解決したんだし、戻ろうぜ」
「そうだね」
 その場で軽く伸びをしたしんは、次の瞬間には最高の笑みで槻哉に語りかける。
 槻哉も微笑みでそれを返して見せた。

 先を行くしんの後姿を見つめながら、槻哉はぽつりと言葉を零して、風に乗せた。きっと、彼には届いてはいない。
 二人はそのまま、足早に特捜部があるビルへと戻る。そして槻哉の机の上には、しんが受け取った小さなバクのマスコット人形が飾られるのだった。



 ――君にとって僅かな時間であっても、僕らにはとても大切で。だからその間だけは守らせてほしい。『哀れみ』じゃない、僕の本心で。



 -了-
 



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            登場人物 
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【整理番号 : PC名 : 性別 : 年齢 : 職業】

【1891 : 風祭・真 : 女性 : 987歳 : 特捜本部司令室付秘書/古神】

【NPC : 槻哉】

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           ライター通信           
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 ライターの朱園です。今回は『ファイル-』へのご参加、ありがとうございました。
 個別と言う事で、PCさんのプレイング次第で犯人像を少しずつ変更しています。

 風祭・真さま
 毎度一番乗りのご参加、本当に有難うございます。
 しんさんが出てくるとは思っていなかったので、最初にプレイングを拝見したときに驚いてしまいました。
 そして指名が槻哉だったことにも、驚きました(笑)
 バクが結構味気ない存在になってしまい、申し訳ないです。頭の中で描いてしまったバクがあまりにも可愛らしかったので…(汗)
 それと、最近まこちゃんに対する特捜部の野郎たちの態度がおかしくなっていて、すみません(滝汗
 なんと言うか…放っておけない感じなのでしょうね、まこちゃんは。
 私の感情移入も多大に入ってしまっているので…余計な脚色、すみませんでした。
 それでも少しでも楽しんでいただけましたら、幸いに思います。

 ご感想など、お聞かせくださると嬉しいです。今後の参考にさせていただきます。
 今回は本当に有難うございました。

 ※誤字脱字が有りました場合、申し訳有りません。

 朱園 ハルヒ。