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<東京怪談ウェブゲーム ゴーストネットOFF>


雷光寺

 所用を終えた帰り道、モーリスはふと、時折覗くインターネットカフェに立ち寄ろうと思い立った。決して暇なわけではないのだが、ほんの少し身体が空いたのだ。
 カフェの前を通りがかって車窓から覗けば、大きなガラス窓越しに怪奇大好き少女、瀬名雫の姿が見えた。これでモーリスの心は決まった。近くのパーキングに車を停め、カフェの自動ドアをくぐる。
 雫は一台のモニタの前で、何やら難しい顔をしている。何か気になる書き込みでもあったのだろうか。
 ――あの人なら必ず、首をつっこむでしょうね。
 好奇心旺盛な主人を思い出し、モーリスはくすりと笑う。けれどそのモーリスも今、まさに首をつっこもうとしているのだ。なんだかんだ言って、行動パターンも似てきたのかもしれない。
「こんにちは、雫嬢。何か気がかりでも?」
「あ、モーリスさん。こんにちは」
 モーリスが声をかけると、雫はにこりと笑う。その雫に微笑み返してから、モーリスはモニタを覗き込んだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――
◆助けて!

 うちの周りの怪奇スポットで、鬼が出るって有名な有名な雷光寺で、友達と5人で百物語したの。2周したところで、いつの間にか1人増えてて、「お前ら全員食うてやるぞ」って。
 びっくりして慌てて逃げてきたんだけど、次の日、そのうちの1人が転んで怪我して。それから次々みんな怪我するの。
 2人目は階段踏み外してねんざ。3人目は、バイクで転んで骨折。そして4人目は昨日、ひき逃げに遭って、まだ意識が戻らない。
 怪我がだんだんひどくなっていってるの! 次はあたし……?? このままじゃ、あたしはどうなるの?
 お願い、助けて、助けて!
――――――――――――――――――――――――――――――――

 よっぽど怯えて切羽詰まっているのだろう、その文章はところどころ乱れて、状況がよくわからないところも多い。
「……これ、ですか?」
 念のために雫に聞くと、彼女は神妙な顔をして頷いた。
「……そうです。ちょっと大変そうですよね。モーリスさんも力を貸してもらえますか?」
「『も』?」
「ええ、さっきみあおちゃんが行ってくれるって」
 言いながら雫は近くの席を指差した。その指先を追うまでもなく、顔見知りの少女の銀髪はすぐに目に入る。みあおもちょうどこちらに顔を向けていて、すぐに視線がかちあった。
「モーリス」
「これはみあお嬢。おひさしぶりですね」
 側に寄り、にこやかに挨拶を交わす。と、側に座っていた男子高校生がみあおに声をかけようとしているのに気付いた。どうやら既にみあおと知り合いになったらしい彼もこの一件に関わろうとしているらしい。
「……で、こちらは?」
 みあおに尋ねようと軽く首を傾げたところで、本人もモーリスに気付いたらしい。
「早津田恒(はやつだこう)っす。どうぞよろしく」
 熱血少年を思わせるような快活な茶色の瞳をしかと開き、はきはきと自ら名乗る。洗練された印象はないが、気持ちのよい少年だ。
「恒くんですね。モーリス・ラジアルです。お見知りおきを」
 モーリスも笑みを浮かべ、自己紹介をする。
「……で、メール返って来てた?」
 その側から、待ちきれないとばかり、みあおの声が割り込んでくる。
「ああ、返って来てたぜ。即だ。……ただ、怖くて動きたくないから家に来てくれとよ」
 恒が若干の戸惑いを含んだ口調でみあおに答えた。
 どうやら、2人はこの書き込み主に会う段取りをとっていたらしい。
 先に雷光寺について調べるつもりだったのだが、当事者に会う段取りができているならそれに便乗するのも良いだろう。モーリスは彼女からの返信を映し出しているモニタを覗き込んだ。そこには、恒の言った通りの内容と彼女の住所が記されていた。
「匿名の相手に住所を教える方が怖いと思うんですけどね……」
 モーリスは思わず皮肉めいた呟きを漏らした。逆に言えばそれほど、この書き込み主はワラにもすがる思いだったということだろうか。
「歩いても行ける距離ではありますが、ここから少しありますね。私が車を出しましょう。お二人もご一緒にいかがですか?」
 モーリスが提案すれば、恒もみあおもすぐに乗ってきた。

 車中の話題は自然、事件のことになる。
「掲示板の記事にあった増えた人物がどのようにして彼女たちと逃げて来たのか気になりますね。実体を持って外に追いかけてきたのか、それとも人の目に見えないように各自順番についてきて、事故を引き起こしているのか……」
 車を運転しながらモーリスが口火を切れば、後部座席の恒が唸るように相づちを打つ。
「あの書き込みからするに、鬼は負の力を取り込んで強くなっていってる気がするな」
 そんなんじゃ永遠に救われねぇってのにな、とどこか無念ささえ込めて付け足す。
「でも……、怪我だけ、なんだよね。『全員食べる』とか言っといて」
 ふと、恒の隣でみあおがぽつりと口を開いた。無邪気ながらもその口調には、考え込むような響きがあった。
「何か事情があるのかな……」
 祈るような色さえこめて、みあおは小さく呟く。
「……それもそうですね」
 モーリスはその言葉を受けて小さく頷いた。
 確かに、百物語をした面々を付け狙っているにしては、被害が中途半端だ。しかも、特に最初の2人は怪我の具合も軽い。
「でも、とりあえずはこのカキコした人に会わないとね。というより、この人が鬼ってこともあったりしてね」
 みあおが話題を切るかのように、半分冗談めかした口調で物騒なことを口にした。

 書き込み主の家は、都心を外れた住宅地にあった。そこそこの築年数を思わせる外観は、周囲の民家にもしっくり馴染んでいた。この地域ではごくごく普通の家なのだろう。あえて気になるところはといえば、家全体が息を詰めているかのような静けさと緊張感を感じさせることくらいだろうか。
 恒が門柱についていた呼び鈴を押す。が、返事はない。しばしの後にもう一度押す。が、やはり家は静まり返ったままだ。
「おい、まさか……」
 恒の顔に、焦りの色が浮かぶ。既に「何か」が起こってしまったのだろうか。モーリスも秀麗な眉をわずかに寄せる。
 そして、最初の呼び鈴からたっぷり5分は経っただろうか。ほんのかすかな音を立てて、玄関が驚くくらいゆっくりと開く。ぎりぎり人が通れるくらいに開いた隙間からは、こわばった顔をした少女が顔を覗かせていた。
「……ゴーストネットの人?」
「ああ、そうだ。あんたのことをしっかり警護するぜ。ワラだと思ってすがってくれぃ!」
 恒が自信満々に自分の胸を叩く。
「ワラだと、一緒に溺れちゃうよ……」
 あえてモーリスが口にしなかったつっこみを、みあおがぼそりと小声で漏らす。が、それは恒には届いていないようだった。
 それでも少女には頼もしく映ったのか、その顔にわずかながら笑みが浮かんだ。

「雷光寺の噂は先輩に聞いたの。誰もいない、ぼろぼろのお寺なんだけど、『鬼さんお入んなさい』って言って百物語を99までやったら、最後に鬼が出てくるって」
 ベッドの上に膝を抱えて座り、少女はぽつりぽつりと話し始めた。やはり先にこっちに来て正解だったようだ。雷光寺に住職がいれば、聞き込みをすることも考えていたのだが、彼女の話を聞く限り、既に廃寺となっているらしい。モーリスは少女の話を聞きながら、彼女の部屋をそれとなく観察する。
 少女の部屋は雑然としていた。ベッドの脇に無造作に捨て置かれたスナック菓子の袋や、カップ麺の容器がその印象をさらに強くする。
 けれどよく見ると、壁や天井にアイドルのポスターが張られていたり、はやりの文具や化粧小物が並んでいたりするあたり、元々はいかにも「自分の好きなものを集めました」というような、賑やかで女の子らしいものだったのだろう。
 そして、ベッドの枕元には立ち上がりっぱなしのパソコンが置かれて、無機的な光を放っている。この部屋の中で一種異様な雰囲気を持つこれが、彼女のすがる糸だったのだろう。
 今は両親が旅行中だとかで一人きりの彼女は、ベッドから出ることさえ恐ろしくて、呼び鈴にもなかなか応えられなかったのだと詫びた。
「それで、ガッコの友達と肝試しに行こうってなったの。99までやらなきゃ大丈夫って言ってたのに……。どうして!」
 細い声でそう言って、少女は自らの身体をかき抱いた。
「いつの間にか1人増えてたって掲示板にはあったけど、ということは鬼の姿、見たんだよね?」
 みあおの質問はモーリスが気になっていたこととも重なっている。質問はみあおに任せ、耳だけを傾けながらモーリスはさらに部屋の中へと視線を巡らせた。
 机の上に目をやって、雑然と置かれた漫画や小物の向こうに「新しい中学数学」と書かれた教科書があるのに気付いたモーリスは軽く目を細める。
 先ほどから、部屋の観察と同時に彼女の周りの気配を探っているのだが、どうもつけ狙われているような不穏な感じはない。こうなると、別の可能性を考えなければならなくなってくる。
「さっき、学校の友達と……とおっしゃっていましたが、ということは皆さん中学生ですね?」
 モーリスが問えば、少女はなぜそんなことを聞かれるのかわからないといった風情で、きょとんとした顔をしつつも、こくりと頷く。
 モーリスは、少女に人当たりの好さそうな笑みを返しながらも、頭の中で考えを巡らせる。
 怪我をした最初の1人は転んで、2人目は階段を踏み外して、3人目はバイクでの事故。前2人はちょっとした不注意で日常的に起こりそうなことだし、3人目は無免許運転だ。中学生での無免許運転ということは、おそらくロクな運転はしていまい。ましてや、ここ数日はずっと雨だったのだ。むしろ、骨折で済んだのは幸運だったのではないだろうか。4人目のひき逃げ事件――おそらく、これこそ不運な事故だったのだろうが――に目を奪われ、前3人の怪我も関連づけてしまったというのが正しいところだろう。
 となると、一番問題になるのは彼女の恐怖心。恐れ、怯えたままだとそのことが事故を呼びかねない。
「行こうよ、雷光寺」
 突然、みあおがにっこりと笑って短く言い出した。少女は、びくりと身を震わせ、信じられないといった面持ちでみあおを見る。
「だって、結局は対決しないと仕方ないでしょ?」
 笑みを崩さずにみあおは続ける。みあおの言う通り、解決法はそれしかなさそうだ。彼女の恐怖心を取り払うためにも、そして、「1人増えた」者の正体を突き止めるためにも。
「そんな……」
「大丈夫です。私たちが必ず守ります」
 絶望的ともいえる顔をした少女に、モーリスが穏やかに、それでも有無を言わせぬ口調で言葉を継ぎ、少女の周りに光る檻を出現させた。
「実際に行く時には見えないようにしますが、この檻の中にいれば、鬼は絶対に手出しできません。それに、鬼本体は恒くんが叩いてくれますよ」
 そして、恒にちらりと視線を送る。この少女にとって、今一番頼もしい存在は恒のはずだ。
「おう、任してくれ!」
 モーリスの真意を汲み取ったかどうかは定かではないが、恒は自信満々で請け合った。それを見て、顔をこわばらせながらも少女はようやく頷いた。

 少女に案内されて3人が雷光寺に着いた時には、既に日は大きく西に傾いていた。噂の雷光寺は、小さなお堂があるだけの、こぢんまりしたものだった。それも半分崩れ落ちそうで、傾いた看板に書かれた文字は、そうと知っていなければ「雷光寺」と読めたかどうかも疑わしいくらいにすり切れ、汚れている。お堂の周りこそ、踏み固められて地面が露出しているが、少し脇になると、そこは人の腰ほどまである丈の草がのび放題になっていた。
「いかにも『出そう』なお寺だねぇ」
 お堂への階段に足をかけ、みあおが弾んだ声で口にすれば、少女はびくりと身を震わせた。
「……誰かいますね」
 お堂の中に2つの人影、そして人ならぬ気配を認めて、モーリスは小さく呟いた。念のために少女の周りには檻を出現させてあるが、何かあった時にすぐに対応できるよう、神経を研ぎすませる。
『お前らみんな喰ろうてやるぞ』
 地の底から響いてくるかのようなその声と共に、お堂の奥の壁にゆらりと影が動いた。
「いやああっっ!」
 少女が金切り声で悲鳴をあげてうずくまる。モーリスは咄嗟に檻を解き、少女の身体を支えた。
 傍らでは、凄まじい反射神経を見せ、いち早く地面を蹴ってお堂に飛び込んだ恒を、みあおが慌てて追って行く。
 何かがぶつかったような音がしたきり、お堂には奇妙な沈黙が満ちていた。そこへ遅れて入ったみあおが、嬉しそうな声を上げてそれを破る。
「あーっ、可愛いっ! 雷さんだぁ」
 その場に取り残された少女は、どうにか顔を上げたものの、呆然とした視線をお堂へと向けていた。
「ね、こっちおいでよ」
 みあおが振り向いて手招きする。
「大丈夫ですよ、行きましょう」
 モーリスは少女の肩を軽く叩き、一緒にお堂へと入った。

 中にいたのはみあおと恒に加えて、モーリスの顔見知りの少年、尾神七重(おがみななえ)と、櫻紫桜(さくらしおう)と名乗る男子高校生、それに人間の幼児のような風体の雷小僧だった。そのもしゃもしゃのモスグリーンの髪の合間には小さな角が1本。いわゆる虎皮のパンツに、背中には小さいながら雷太鼓を背負っている。
 なんとも珍妙な生物だ。医師としての好奇心をくすぐられ、モーリスの目は思わず雷小僧に釘付けになった。もっとも、本人は先ほど恒にいきなり殴られたのがよっぽど気に食わなかったらしく、そっぽを向いてふてくされているが。
 その雷小僧に代わって、七重と紫桜が事情の説明を始めた。彼らもゴーストネットOFFの書き込みを見て、直接雷光寺の調査にあたったらしい。
 それによると、この雷小僧、名前を雷来(ライキ)といって、300年程前、うっかり空から落ちて来たらしい。この雷光寺はそんな雷来のために、当時の村人が建ててくれたのだという。
 当初はよく子どもたちが遊びに来ていたのだが、いつしかその足も遠のいた。そして、寺が程よく荒れた頃には、若者たちが百物語に興じるようになったのだという。いつしか、最後の1話を雷来が担当するのが人間との暗黙の了解となっていた。
 そして、ついさっきも雷来に乞われて百物語をしていたのだという。
「じゃ、2周目の終わりってのは?」
 みあおが尋ねると、雷来はちらりと視線を戻した。膨れっ面のままではあるが、その顔に一種の照れのようなものが浮かんでいるあたりからして、どうやらみあおのことが気に入ったらしい。
「最近の人間は99までやらないきゃ。たまーに来たらいっつも2周で終わるっきゃ」
「『喰ってやる』というのは、言ってみれば彼の持ちネタだそうです。さっきもそうですが、決して悪意はなかったはずですよ」
「でもっ! 次の日からみんな怪我して……」
 七重の言葉に、少女はうわずった声をあげた。
「ひき逃げに遭った友達には気の毒なことに不幸な事故だったと思うけど……。あとはみんなちょっとした不注意で起きた怪我じゃないかな? 怖い怖いと思っていると、つい注意がおろそかになって、本当に怪我してしまう。後ろめたいことがあるなら、なおさらね。ここでしてたのは百物語だけ?」
 紫桜が静かに言うと、少女は小さく息を呑む。 
「済んだことを今ここで責めるつもりはないけど、これから先、同じことを繰り返すのはやめた方がいいと思うけどね」
「……」
 紫桜の諭すような言葉に、少女は唇を噛んで俯いた。
 そんなやりとりを聞きながらも、モーリスの視線はずっと雷来に注がれていた。
「あー、久しぶりに入れたと思ったら、とんだ災難きゃ。おいらが人間に怪我さしてるなんていいがかりもいいとこっきゃ」
 横目でじっとりと恒を見ながら、雷来はぷんすか怒っている。
「わりぃ、わりぃ、この2人が襲われてるように見えたもんだから、つい……。俺が悪かった。すみませんでした、許して下さい」
 困惑顔で頭をかいた後で、恒は勢い良く頭を下げた。その清々しいまでの潔さに、雷来も責め手を失ったらしく、ぶつぶつ言いながらもそっぽを向く。
「でも、雷来さんは遊びのつもりでも、彼女たちが怖がってしまったのも事実です。やっぱり相手を選ぶなりしないと」
 その傍らから、七重がしっかりと釘を刺す。
「……おいらだって遊びたいきゃ。めったに人が来ないのに、そんなのつまんないきゃ」
 雷小僧はふたたびぷうっとふくれて、口をへの字に曲げた。
「ね、お友達になろうよ」
 そんな雷来にみあおはにっこりと声をかけた。雷来は、驚いたような顔をしてみあおの顔を見る。
「みあお、また遊びにくるよ。だから、もう寂しくないよ、ね?」
 さらに微笑みかけるみあおに、雷小僧はこっくりと頷いた。
「じゃ、みんなで記念写真ね!」
 みあおはデジカメを取り出すと、少し離れたところでモーリスの横に呆然とたたずんでいる少女を手招いた。他の面々も、何となくみあおの言うままに固まる。
「はーい、タイマーかけたよ」
 全員が入るようにデジカメをセットし、みあおは列に加わった。数秒後、シャッターと共に、この人騒がせな事件の幕も下りた。

 少女を再び自宅へと送り、再びモーリスたちは車に乗り込んだ。と、その時、少女が恒を呼び止める。何やら礼を言っているらしい少女の姿の映ったバックミラーにちらと目を遣って、モーリスは溜息をつく。
 モーリスとしては、珍妙な生き物に出会えたという意味で多少の収穫はあったが、事件自体は思い込みと勘違いという、何とも人騒がせなものだった。
 それでもあの人なら、「解決してよかったですね」と微笑むのだろう。
 軽く閉じていたまぶたを持ち上げれば、話は終わったようだが立ち去るきっかけがつかめないでいるらしい恒の姿がミラーに映っている。
「恒くん、もういいですか?」
 声をかければ、恒は慌てて車へと乗り込んだ。
 少女に軽い別れの挨拶を残し、アクセルを踏む。バックミラーの彼女の姿はみるみる小さくなっていくが、それが消える気配はなかった。
「恒くんもなかなか隅に置けないですね」
 からかうように口にすれば、後ろでもぞもぞと身じろぎする気配が伝わって来た。

<了>

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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【5432/早津田・恒/男性/18歳/高校生】
【1415/海原・みあお/女性/13歳/小学生】
【2557/尾神・七重/男性/14歳/中学生】
【2318/モーリス・ラジアル/男性/527歳/ガードナー・医師・調和者】
【5453/櫻・紫桜/男性/15歳/高校生】


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■         ライター通信          ■
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こんにちは。ライターの沙月亜衣と申します。
この度は、『雷光寺』へのご参加、まことにありがとうございました。
そして、こんな軟派なオチで申し訳ないです……(汗)。OPで「バイクで事故」を「自転車で転んで○針縫う」くらいにしておけばよかった、とか雫に疑念の一言を言わせておけばよかったと密かに反省しております。
とはいえ、事件(?)の方は皆様のおかげで無事解決とあいなりました。ありがとうございます。
このお騒がせ小鬼、もしかしたらまたどこかで騒動を起こすやもしれません。またお会いすることがありましたら、よろしくお願い致します。

モーリス・ラジアルさま

こんにちは。再度のご発注、ありがとうございました。またお会いできたこと、非常に嬉しく思います。
今回はだいぶプレイングを曲げてしまい、申し訳ありません。きっとあの状況になれば、モーリス氏なら気付いてくれるかな……と。
とまれ、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

ご意見等ありましたら、遠慮なくお申し付け下さい。できるだけ真摯に受け止め、次回からの参考にさせて頂きたいと思います。

それでは、またどこかでお会いできることを祈りつつ、失礼致します。本当にありがとうございました。