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<東京怪談・PCゲームノベル>


神の剣 異聞 Invisible Blade 2 買い物

 環境など違った者。
 先日に織田義明と衣蒼未刀と出会った。
 あなたの目からすれば顔もなーんも似てはいないようで、似ている。
 趣旨趣向などでなく、反応だ。
 其れがお互い可笑しいのか、意気投合している模様。

「遊びに行くか?」
「遊び? なにを?」 
 と、義明が未刀を誘う。
「まあ、お互い親睦を深めるために。」
「そうだな……」
 と、未刀は立ち上がる。
「義明」
「何?」
「服買いたいんだけど」
「じゃ、その関係に行くか」
 
 あなたも、2人に付いていくのであった。 


〈まずは服選び〉
 常花の館で買い物に出かける話をして居るものだから、当然橘穂乃香にその事を聞かれる訳で、
「あの、わたくしも付いていって宜しいでしょうか? あ、えっと、義明さんと未刀さんのご迷惑にならなければ……。後学のために、どのようなお店があるかなど……」
 と、一緒に行きたいと言うのは至極当然の成り行きになるわけだ。
「「構わないよ」」
 と、織田義明と衣蒼未刀はにっこり微笑むのだった。
「よかったのです♪」
 にっこり笑う幼い少女。
 過保護の執事の所為であまり外に出られない少女の願いを聞くのは当然だろう。
「一緒に買い物です♪」
 と、義明の後ろをトテトテ付いていく穂乃香。
 外の世界をしっかり見るまたとないチャンスである。


 植物のことは知っているとしても、世間を知らない穂乃香は、見るモノ全て新鮮に見えている。
 とある安い服などの量販店。
 大きなショウウィンドウに穂乃香は、
「すごいです〜」
 と、感嘆の声を上げた。
 中にはいると、まるで衣装部屋のように沢山の服やズボンが掛けられていることにもビックリしている。義明は彼女がビックリしていることに、何か寂しさを感じていた。
「こう言ったところはじめてかい?」
「はいですの」
 と、トテトテと、彼女は義明と未刀と共に中に入っていく。
「すごいですの。いっぱいお洋服があります」
 と、目を輝かせる穂乃香。
 しかし金銭感覚はない。
 何せ、自分で買い物をしたことがないのだから。
 この量販店では沢山買い込むこともないので問題はないのだが、それ以降が問題。


〈小麦色登場〉
「未刀、どんな服が良い?」
 義明は未刀に聞く。
「黒でそんなに派手でないヤツ」
「そうか、こういうカッターなどが良いな」
 と、数点指さしてみた。
「そうですね。未刀さんは派手な服より落ち着いたモノが良いかと思いますの」
 穂乃香がにっこり、彼に似合いそうな服を持ってきた。
 と、未刀の買い物はスムーズに事が運ぶが、


|Д゚)ノ ←?

「あ、かわうそ?ちゃんですの!」

|Д゚) ほのか〜

 と、あの小麦色が手を振って呼んでいる。
「おひさしぶりですの」
|Д゚) おういえ〜
|Д゚*) 穂乃香可愛い
「ありがとうですの」
 抱きつく穂乃香。
 毛並みがステキで気持ちが良い。
|Д゚*) にゃん♪
 と、外で会話している。

「どうした、どうした?」
 会計を済ませた、義明2人は謎生物Kを凝視する。
|Д゚) よっしー こんち
「お、おう……なんかまた悪戯か?」
|Д゚)ノシ ちゃうちゃう、ちゃうねん
|Д゚) ? 隣、誰?
「……」
 義明とは面識があるが、未刀とは全くない。
 未刀もそうなので、この二足歩行の謎生物を見て固まっている。
「未刀さん、この子はかわうそ?ちゃんです」
 穂乃香が笑って紹介した。
|Д゚) ……
「……」
|Д゚)ノ ちゃー
 握手を求める小麦色。
「大丈夫ですの。未刀さん」
 穂乃香がかわうそ?を抱っこして言った。
「よ、よろしく……」
 ぎこちなく、未刀は握手を交わした。


〈世間知らず〉
 義明のルートは穂乃香の登場で変更を余儀なくされる。あの、オタクの街に行かせるのは宜しくないと判断したからだろう。
 大人っぽい知的な少女ではあるが、心も身体も未だ子供。あの、電波的要素が大きい場所には危険がいっぱいなのだ。とはいっても、付き添いの義明と未刀の年齢から考えるに、あまり遠出が出来ないのは確かである。

|Д゚) ←これも結構電波であるが
|Д゚) ……
|Д゚;) ←自覚はあるらしい

 と、言うわけで、長谷神社とあやかし荘周辺での散策となった。

「東京って広いのですね〜」
 と、穂乃香は電車に乗って感動している。
 常花の館と長谷神社の間はかなり距離がある。
 電車で移動はごく自然の成り行きだ。
「僕もたまに電車は使うけど、この人混みは苦手だな」
 と、ぼやく未刀。
「此処まで混雑すると誰だってそう思うさ。もちろん俺も」
 苦笑する義明だった。


 規模は其処より小さいが商店街にはレコード店や書店などがあるし、そろそろ花火大会が催されることもあり、少し活気づいているのだ。
「すごいですの〜♪」
 小さい商店街の中、本屋で立ち読みやCDを買うだけであるが、穂乃香にとって其れは新鮮であった。
 いつのまにかかわうそ?は居なくなっている。
「かわうそ?ちゃんがいません」
「アレはいつも何処かに消えてしまう。又会えるよ」
 義明が穂乃香の頭を撫でる。
「はい」

 穂乃香は目を輝かせて、商店街を眺めている。
 いつもは自分の館にしか居ない彼女。
 そこで、外の世界を思うことは強いだろう。
 未刀は同じような幼少時代を過ごしてきたことを思い出していたが、其れを頭に追いやった。
 義明は仄かがどれだけ不自由なのか不安になっていた。

 丁度、露店でクレープが売られていた。
 それを物欲しそうに見ている穂乃香に2人が気付いた。

「欲しいの?」
 義明が穂乃香に訊いた。
「え? はうう! いえ……こういうのは、は、はじめてで……」
 と、しどろもどろに弁明する穂乃香。
「欲しいなら、言えばいいのに」
 と、未刀も小腹が減ったのか、
「ヨーグルト、チョコバナナ……と色々あるけど? 何が良い?」
 と、聞いてきた。
「え、えっと、わたくし……」
「じゃ、これとこれを……」
 

 と、クレープを買って、近くの公園で食べる3人。
 パクと一口穂乃香は食べた。
「おいしいです♪」
「良かった」
 にっこり笑う穂乃香に義明と未刀は微笑んだ。
|Д゚) にゅ?
|Д゚) ちゃー
 いきなりかわうそ?が現れた。
「かわうそ?ちゃん!」
|Д゚)ノ いよ〜
「どこ行っていたのですか?」
|Д゚) 次元の狭間
「訳分からんこと言うな、ナマモノ」
 義明が溜息をつく。
|Д゚) 訂正、ちょち 用事
「かわうそ?ちゃんにはい。半分こしましょ」
 穂乃香は一緒にクレープを食べたいらしい。
|Д゚*) ありがとー
|Д゚) きゅー きゅー

 そして、3人と1匹は、まったりと、買い物を楽しんだのであった。



3話に続く

■登場人物
【0405 橘・穂乃香 10 女 「常花の館」の主】

【NPC 織田・義明 18 男 神聖都学園高等部・天空剣剣士】
【NPC 衣蒼・未刀 17 男 妖怪退治屋(家離反)】
【NPC かわうそ? ? ? いつもの小麦色】

■ライター通信
 滝照直樹です
 『神の剣 異聞 Invisible Blade 2 買い物』に参加してくださりありがとうございます。
|Д゚)ノ でたー!
 と、小麦色が喜んでおります。
|Д゚)b ぐっじょぶ
 3話はシリアス戦闘物のため小麦色は出られませんが、またの参加をお待ちしております。
|Д゚) 格好いい2人に期待?
|Д゚) 穂乃香ヒロイン♪
|Д゚*) ……

 では、またよろしくお願いします。

滝照直樹拝