コミュニティトップへ
高峰心霊学研究所トップへ 最新レポート クリエーター別で見る 商品別一覧 ゲームノベル・ゲームコミックを見る 前のページへ

<東京怪談ウェブゲーム 界鏡現象〜異界〜>


ゆめくじら、うつつのきみ

 待ち合わせ場所には、既に知った顔が二つ、話をしているのが見えた。シュライン・エマは足を早めつつも、これまた懐かしい取り合わせだと改めて思った。一人は佐生深織(さしょう・みおり)。しっとりとした雰囲気の女性だが、どことなく頼りない感じのする彼女は、画家だ。かつて彼女にまつわる事件で知り合ったのが、もう一人の少女、黒榊魅月姫(くろさかき・みづき)だった。深織よりもずっと年下である筈だが、落ち着いた物腰と底知れぬ雰囲気を持っている。長い黒髪と同じ色のアンティークなワンピース姿は、雑踏の中でも際立って見えた。今回、魅月姫を呼んだのは多分、寿天苑の天鈴(あまね・すず)だろう。深織が昨日、事務所に顔を出したのも彼女の指示だ。誰か助けになる人を探せって言われたんだけど、前置きして話してくれたのは、画家である彼女がそのかたわら開いている絵画教室の生徒の話だった。その子に異変が起きたのは、二週間前だったそうだ。はじめの一週間は卵の姿でいたのだが、その後殻を破って出てきたのは何と、コアラだったという。驚いた深織が鈴に事情を話したところ、ゆめくじら、と言うくじらのせいだと言われたのだそうだ。ゆめくじらは「姿を変えたい」と言う願いにひかれて現れて、まずはその相手を飲み込み、卵に変える。七日後に卵は割れ、飲み込まれた者は望みの姿に変身して出てくるのだ。その昔、仙人が作った品であり、かつては鈴たちが管理する寿天苑に収められていたのだそうだが、本来は『うつつのきみ』と言う人形の姿をしたものと対になっているのだと言う。卵になって14日後、要するに変身した七日後に、うつつのきみが現れて、変身を解く手筈になっているのだが、今回はそのうつつのきみが現れてない。人形の姿をしている為に、どこかで間違って人間の元に居るのだろうが、それを見つけてやれば子供は元に戻る。
「一緒に、うつつのきみを探してもらえませんか?」
 と、瞳を潤ませて頼まれれば、断る訳にも行かなかった。

「こんにちは、深織さん」
 深織に挨拶をしたシュラインは、魅月姫にも同じように声をかけた。
「とりあえず、ここに来るのはこれで全員よね?」
 シュラインが言うと、深織が慌てて頷く。
「後から男の方がお一人、いらっしゃるそうですけれど。別の方向から調べを進めて下さっているそうです」
 男の人?…誰だろう、と思いつつも、待ち合わせ場所を後にした三人が、まず向かったのは、コアラになったという生徒の家だった。鈴からは名前を聞いていなかったが、柳郁美(やなぎ・いくみ)と言うそうだ。年齢は10歳。

「あのまま…なんです、ずっと」
 疲れ果てた顔でそう言うと、郁美の母は細い溜息を吐いた。深織からの連絡で、既に魅月姫たちの事は聞いていたのだろう。母は二人に、どうかお願いしますと頭を下げて、郁美の部屋に案内してくれた。ドアを開けた瞬間には流石にちょっと、驚いた。確かに、コアラだ。コアラがベッドの上でうつらうつらしている。
「話は聞いていたけど…」
 シュラインが呟く。
「ほんとに、コアラだわね」
「ええ…」
 流石の魅月姫も少しは驚いているのだろうか。だが、その表情は殆ど変らない。郁美の母は、ふうっとまた息を吐いた。
「あれは、やっぱりあの子なんでしょうか…いえ、でもやはりあの子なんですよね。名前を呼べば顔を上げますし、食べ物も郁美の好物をちゃんと食べるんです。良い子なんですよ、本当に。学校も塾も、ピアノだって一度もサボった事なんか無いんです」
 コアラの背後に貼ってあるカレンダーには、所狭しと色々なシールが貼られている。
「忙しそうですね、とても」
 魅月姫が言うと、郁美の母ははっと我に返ったように頷いて、
「でも、今時の小学生は、皆こんなものですよ。でもまあ、全部、ここ二週間はお休みしてしまいましたけれど」
 と決まり悪そうに笑った。憔悴しきった母親に比べて、コアラはとても楽しそうだ。のんびりとして、伸び伸びとして見える。親の心子知らず、を絵に描いたような光景に、シュラインはやれやれと肩をすくめた。だが、ああしてのんびりしている郁美とて、一生コアラのままで居たいと思っては居まい。時間が無い事もあり、三人は手分けをして情報を集める事にした。雲の影から、直接ゆめくじらを探す方法を取るという魅月姫と別れて、シュラインと深織は、柳家を後にした。まずは、郁美が卵になる前の行動を調べる必要がある。

「でも、どうして、通学路を?」
 小走りで付いて来た深織に、シュラインは少しだけ歩く速度を落としてやった。
「いい?ゆめくじらは変身したいって願いにつられてやってくるんでしょう?でも、別に異世界から飛んで来る訳じゃない。どこかであの子を見つけた筈よ。接触したのは夜でしょうけど、見つけたのは昼間だわ。見つけて、付いて来た」
「…ええ…ああ、そうですね」
「そして、基本的にうつつのきみはゆめくじらの傍に居る」
「ええ…ああ、そうか」
 ようやく納得したらしい深織に、シュラインはそうよ、と頷いた。
「少なくとも郁美ちゃんが卵になる前までは、うつつのきみもこの辺りに居た筈だわ」
 そして、二人がまず向かったのは彼女の学校だった。だが、結局そこには人形の情報は無く(いや、全く無かった訳ではないが、どう見てもうつつのきみではなさそうなフランス人形と鎧武者だったのだ)、二人はそのまま、郁美の通学路を辿った。母親の話と学校の教師の話を付き合わせた結果、単純な引き算で、大体15分程度で帰宅しているのが分かった。寄り道は無理だ。その後習字教室に行っているが、それはごく近所の教室で、考えに入れなくて良いだろう。シュラインは器用に折った地図を広げて、考えた。学校から家までのルートは、先生と母親に聞いて既に記入してある。道沿いにある神社や祠は、調べる必要がある。それに、民家。人形を集めている人間が居たら、それも…。一人考え込んでいると、深織が横からひょい、と地図を覗き込んだ。ふーん、と唸った後、首を傾げて
「郁美ちゃん、そんなに足、速いかなあ」
 と呟いた。
「え?」
 何を言っているのだろう。シュラインが顔を上げると、深織は少し慌てて、
「あの、だって、私達、ここまで来るのに、20分はかかってますよね。いくらきょろきょろして歩いてても、子供の足に負けるなんて事、あるのかなあなんて」
 と言った。シュラインはそうか、と心の中で声を上げた。確かにこの距離をこの時間で歩くのは、子供の足では不可能だ。と言う事は、可能性は一つ。シュラインは、いえ私は足遅いから、それにあわせてシュラインさんも、などとまだぶつぶつ言っている深織の両肩をがっしと掴んで、
「お手柄よ!深織さん!」
 と叫んだ。急いで再び地図に目を向ける。学校と柳家の間には、小さいながらも障害物があった。商店街だ。全長500メートル程のそれは、今はアーケード街になっており、店の間をすり抜けるような小道も見当たらない。だが、商店街を見回したシュラインはすぐに、一軒の古道具屋に目を止めて、そのドアを押した。
「シュラインさん?」
 慌てて追いかけてきた深織が、後ろから突進してきた子供にぶつかって、ひゃあ、と情けない声を上げる。
「危ないなあ!おばさん!」
 おばさん呼ばわりに衝撃を受けた様子の深織を尻目に、シュラインはその子を呼び止めた。
「ねえ、君、ここんちの子じゃあ、無いわよね?お店通り抜けて、怒られたりしないの?」
 
「凄いです!シュラインさん!」
 古道具屋を後にしたシュラインは、深織の尊敬の眼差しを苦笑いで受け止めた。彼女の勘は的中していた。他の子供らと同じように郁美もあの店の中を通り抜けて近道をしており、うつつのきみはその店に居たのだ。多分、ゆめくじらが彼女を見つけたのも、あの近辺だったのだろう。うつつのきみと思われる人形は、仕入れた覚えもなくいつの間にか店の物置にあったのだと、店主は話してくれた。
「でも、ここからが問題だわ」
 シュラインはそう言って、一つ息を吐いた。うつつのきみは、少し前に売れてしまったのだ。買ったのは老人で、ここから駅三つ先の町に住んでいるらしい、と言う事までしかわからない。探すのはかなり大変だ。家は勿論、社から屋台まで考えに入れねばならない。
「とりあえず、行くしかないのかしら」
 と溜息を吐いたその時、胸ポケットに入れた携帯が鳴った。玲一郎か魅月姫だろうと思ったシュラインは、番号表示に首を傾げつつ出て、あっと声を上げた。
「…セレスティ・カーニンガム…さん?」
 彼を乗せた車が、柳家の前に止まったのは、そのきっかり15分後の事だった。

「ホント、よく会う事」
 半ば呆れ顔で言ったシュラインに、その男、セレスティ・カーニンガムはいつもと同じく優雅な笑みを返すと、
「この暑さはちょっと苦手でしてね。私なりにうつつのきみを探していたんですよ。いくつか絞り込めた所までは良かったんですが、その先に決めてがなくて。キミたちの調査結果と照らし合わせてみようと思ったのですが、丁度良かった」
 と、言ってから、セレスティは深織に視線を移して、初めまして、と挨拶した。
「あ…あの、この度は…ありがとうございました!」
 頭を下げる深織に、セレスティが
「いえいえ、まだ何もしていませんよ」
 と首を振る。深織の向かいには、コアラの郁美を抱いた母親が不安そうに腰掛けていた。彼女も一緒に、と提案したのは、シュラインだ。家を見つけたとて、うつつのきみをすんなり借りられるとは限らない。時間も無い以上、連れて行ってしまうのが一番良いと思ったのだ。
「大丈夫ですよ、お嬢さんは必ず、元に戻ります」
 セレスティが微笑むと、母親はぎこちなく頷いて、娘を抱き直そうとしたがうまく行かない。彼は手を伸ばすと、コアラをひょいと抱き上げた。あ、と母親が声を上げかけたが、恩人(になるかも知れない)相手に失礼と思ったのか、何も言わない。楽しそうにコアラを撫でているセレスティを横目に、シュラインは、隣に座った玲一郎の腕を軽く突付いた。
「ねえ、玲一郎さんが呼んだの?」
 玲一郎とセレスティが知己だとは、少し意外だったのだ。玲一郎は、ええ、と頷くと、
「丁度、家にいらしていたんですよ。で、お願いしたんです。ご親切な方ですね」
 と言って、にっこりと笑った。どうやら、彼もまた寿天苑に行った事があるらしい。なるほどと頷いて、シュラインは車内を見回した。豪華な車だ。これ一台で事務所を何度リフォームできるだろうか。いや、リフォームなんてケチな事は言わず、どこぞのビルのフロアを全部貸しきるくらい、訳は無いかも知れない。と思った所で、どこかで聞いた話を思い出した。
「ねえ、知ってる?玲一郎さん」
「はい?」
「お金は寂しがりで、貧乏神は情が深いんですって」
「…はあ」
 首を傾げる玲一郎の向うで、セレスティが声を殺して笑っているのが見えた。

 待ち合わせ場所に現れた魅月姫と合流して、6人が向かったのは、マンションの間にぽつんと取り残されたような小さな家だった。住人である老夫婦は6人を快く迎えてくれた。情報をくれたのは、ここに住む老夫婦の所に遊びに来ていた孫娘だ。ネットの掲示板を使って情報を募っていたセレスティの下に寄せられた多くの情報のうちの、一つだった。古道具屋で見つけたお祖父さんが、お祖母さんの為に童子の人形を買って来た後、その近辺に大きな雲がどっかと居座っていると思う、と言うのだ。
「全くねえ、子供と言うのは奇妙な事を言い出すもので」
 と、老人は言った。孫の話は全く信じていないらしい。当の孫娘は、祖父の言葉など気にもかけず、セレスティの膝の上で丸くなっているコアラに視線は釘付けだ。こちらも孫たちの話は信じていないらしい祖母が、茶を出しながら苦笑する。
「それで、あのお人形は…」
 ときょろきょろする深織に、妻の方がはいはい、と頷いて奥に消え、小さな日本人形を持って戻ってきた。童子の姿に、何故か杖を持っている。見た所確かに、人形だ。これが本当にうつつのきみなのだろうか。それにしても、愛らしい。だが、シュラインが思わず、うわあ、と感嘆声を上げるや否や、それは、飛んだ。老夫婦はひゃあ、と仰け反り、孫娘たちもきゃっと悲鳴を上げて飛びのいた。老婦人の腕から飛び降りた童子は、周囲の様子などには目もくれず、セレスティの前に立つと、持っていた杖をびしりとコアラに突きつけて、甲高い声で叫んだ。
「戻るか、戻らぬか!」
 コアラが僅かに身じろぎする。迷っているのだろうか。もしも、戻らなかったら…?母親が小さな声で、郁美…と悲鳴を上げたのが聞えた。その時、傍に居た玲一郎と何やら素早く言葉を交わした魅月姫が、つと前に進み出て、コアラの瞳を覗き込んだ。
「郁美さん。貴女の気持ちを、一度お母様にお話しなさい。このままではお母様はずっと、貴女の心が見えないままです」
 魅月姫の言葉に、コアラが顔を上げる。
「嫌な事は、嫌。それだけの事でしょう?」
じいっと見詰めるコアラに、魅月姫は頷いて見せた。しばらくの沈黙の後、コアラはうつつのきみに向き直り、微かに頷いたように見えた。
「聞き届けたり!!」
 うつつのきみが叫び、杖が振り下ろされた次の瞬間、コアラはみるみるうちに一人の少女に変ったのだ。一方、童子は再びぴょんと高く飛び上がり、そこへ開け放った窓から真白な雲がするすると入り込み、童子を乗せた。
「ゆめくじら!!」
 シュラインが叫ぶ。うつつのきみを乗せたゆめくじらは、再びゆうらりと窓へ向かって漂い始める。
「どうしましょう、逃げてしまいます」
 深織がおろおろとし、母親と郁美は目をまん丸にして見上げている。どうしたものかと辺りを見回したその時、皆の背後から鋭い声が飛んだ。
「待てい!ゆめくじら!」
 がらりと襖が開き、大きな金魚鉢と風呂敷包みを抱えた鈴を見て、玲一郎が小さく安堵の息を吐いた。家の主である老夫婦と孫たちは既に呆然として驚く気力も無いようだ。彼らににっこりと微笑んで見せると、鈴は手にした金魚鉢を前に置き、叫んだ。
「天は地となり地は天となり。汝ら護りし虚空の器。…戻れ!ゆめくじら、うつつのきみ!」
 うつつのきみとゆめくじらが一瞬、びくり、と動きを止めた。次の瞬間、しゅん、と言う小さな風音と共にその姿は消え、気づいた時には、彼らはすっぽりと金魚鉢の中に収まっていた。

 ゆめくじら、うつつのきみの回収を済ませた魅月姫たちが、再び寿天苑で顔を合わせたのは、それから一週間後の事だった。中庭に面した和室に集まった皆は、ちゃぶ台の上に置かれた金魚鉢を囲んでいた。鈴があの時持っていた、鉢である。あべこべの鉢、と呼ばれていると聞いたのは、ついさっきだ。
「…面白いですね。確かに、あべこべです」
 セレスティは楽しそうに、鉢の上部に張られた水の膜を突付いた。中にはゆめくじらとうつつのきみが、ぷかりぷかりと漂っている。よく見なければ気づかないかも知れないが、彼らの上下は明らかに逆になっており、ゆめくじらは腹を上に、うつつのきみはその背に逆さづりになっているように見えなくもない。このあべこべの鉢の中では、天地は逆になり、中にいる彼らは、海の上を飛んでいるように思っているだろうと、鈴は言った。空ならばどこまでも漂っていくゆめくじらだが、水には弱く、雨雲には近寄らぬ程なのだと言う。そういえば、ここ数日晴天が続いていた事を、シュラインも思い出した。だからあのくじらは、ふわりふわりと気ままに漂う事が出来たのだ。
「郁美ちゃん、塾とピアノはやめたんだそうです」
 玲一郎の淹れて来た茶を飲みながら、深織が言った。
「お母さんは驚いてましたし、塾をやめるのには反対したらしいんですけど。本人がどうしてもって。魅月姫さんの仰る通りでした。まさか、お稽古や塾が嫌であんな事を考えるなんて…」
 私は全然気づかなかったのに、と悔いる深織に、魅月姫が首を振る。郁美がコアラになりたがった理由を看破したのは、彼女だけだった。無論、郁美よりもずっとハードな毎日を過ごしている子供は居る。忙しいから、などと言う理由だけで、皆が皆、コアラだのナマケモノだのになられては、世の中成り立たない。皆、大変なのを我慢して、乗り切って、そうして大人になって行くのだから。だが、中には耐え切れ無い子供も居るのだろう。皆と同じようには生きられない、そんな子供が。当然ながら、それはそれで、別の苦悩は困難が待ち受けているのだろうけれど。
「でも、これでコアラのお休みはおしまいって事ね」
シュラインがぽつりと言い、セレスティも頷いて、
「本当は、これからが大変なのかも知れませんけど」
 と言った。そうじゃのう、と鈴が笑い、玲一郎は何も言わず、ガラスの器に盛った桃を皆の前に置いた。
「ところで、この子達って、また蔵にしまうの?」
 話を終えた所でふと思いついて聞くと、鈴はにっと笑って、魅月姫と顔を見合わせた。
「それも良いのじゃがの。こやつらに関しては、引き取り手があってのぅ」
「それって、まさか…」
 シュラインが魅月姫を見、また鈴に視線を戻す。そうじゃ、と鈴が頷いて、
「魅月姫どのにお預けする事にした。巷に流れては混乱を招く品ではあれど、確かな場所にあるのなら、それはそれで良い。寿天苑も永遠ではない。魅月姫どのの下にあるならば、安心じゃ」
 なあ、魅月姫どの。と鈴が言い、魅月姫も小さく頷いた。玲一郎にも、異存は無いらしい。あべこべの鉢に落ちた薄紅の花びらが、水面に小さな波紋を描くのを見ながら、シュラインはま、それなら良いか、と呟いた。空は今日もまた、抜けるように青い。暑くなりそうだなと溜息を吐くと、玲一郎が冷えたお茶をまた、ついでくれた。

終わり。

□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
□■■■■■■□■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
【0086/ シュライン・エマ / 女性 / 26歳 / 翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員】
【4682 / 黒榊 魅月姫(くろさかき・みづき) / 女性 / 999歳 / 吸血鬼(真祖)・深淵の魔女】
【1883 / セレスティ・カーニンガム / 男性 / 725歳 / 財閥総帥・占い師・水霊使い】




【NPC 天 玲一郎 /男性】
【NPC 天 鈴   /女性】
【NPC 佐生 深織 /女性】


□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
■         ライター通信          ■
□■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
シュライン・エマ様
ご参加ありがとう御座いました。ライターのむささびです。
今回は、郁美の足跡を辿ってうつつのきみの行方を捜していただきました。頼りない深織を引っ張って下さってありがとうございました。三者三様の調査方法で、最終的にはセレスティ氏との連携のようになりましたが、お楽しみいただけたなら光栄です。それでは、再びお会い出来る事を願いつつ。
むささび。