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□休日模様二人連れ□
みぎ、ひだり、みぎ、みぎ、またひだり。
揺れの激しいバスの中で、節を刻むように小さな指を揺り動かしている香乃花を見て、隣に座っていた揚羽は微笑みながらたずねた。
「香乃花、何をしているの?」
「あのねえ、がたごとがたごと揺れるから、それに合わせて『りずむ』をとってるんです。ほら、また。がたーん、ごとーん」
舗装されていない道をゆっくりと進むバスが時折石に乗り上げたり、くぼみにはまったりを繰り返すたびに、ちんまりと座席におさまる香乃花の指がゆらゆらと揺れる。そのあんまりにのどかな様に、揚羽はそっと小さな頭を撫でると、ふと顔を上げた。
視線の先にはバスの料金案内があった。揚羽たちが降りた駅からこの先にある停留所までの料金しか書かれていない電光掲示板は、たったひとつだけ橙色の文字を浮かび上がらせながら、バスに合わせて揺れている。
ひだり、みぎ、ひだり…………
窓際の席に腰かける香乃花の呟きを聞きながら、揚羽は窓ガラスの外へと目をやった。気まぐれのようにぽつりぽつりと木が生えている以外は、高いものなど何もない光景が遠くまで広がっており、くぼんだ広大な土地からは、びっしりと緑の茎や葉が伸びていた。
その隙間を縫うようにして暑い中に佇んでいるのは、ほっかむりをかぶったかかしだった。色あせた布にマジックで描かれたのだろうぐるぐるの目は消えかけてはいたが、それでも己の使命を全うするかのように、かすれた目はしっかりと上空を舞う鳥たちを見据えていた。
バスはまだまだ走り、景色は移り変わっていく。がたごと、がたごと。計算などされていない、けれど心地よいリズムに乗って、古びた車体は前へ前へと走っていく。
額に浮かんだ汗をそっとハンカチで拭い、揚羽はシートに背を沈めて目を閉じた。
記憶が正しければ、停留所まではあと少しばかりかかる筈だ。
八月十四日。
ふたりの盆休みは、道行くバスの心地よい揺れから始まった。
「おやおやまあ、深山さんのお嬢さん、ずいぶんとお久しぶりですなぁ。この暑い中よくいらっしゃった」
バスから降り立つと、よく日焼けした顔に満面の笑みを浮かべた翁が歩み寄ってくるのが見え、揚羽は軽く会釈する。
「ええ、本当にお久しぶりです。今日から三日間ほど、お世話になりますね」
「三日といわず、なんならひと月いてくれてもうちは構わねぇですよ! お嬢さんみたいなべっぴんさんがいてくれりゃあ、このこっぴどい暑さなんて、けつまくって逃げ出しちまうでしょうしな。……おお、このちんこい嬢ちゃんが電話で話してた?」
「はい。私の遠縁の親戚なのですけれど、こういった場所であんまり遊んだ事がないらしいから、それなら一緒にと思いまして。ほら、お爺ちゃんにご挨拶は?」
興味深げに辺りを見回していた香乃花は自分に話が振られたのを知ると、ぐるんと首を前へと戻した。
「こんにちは、おじいちゃん。香乃花の名前はねぇ、香乃花だよ! うんとね、揚羽さ……おねえちゃんといっしょに、おせわになります!」
「おうおう、元気な子だ。こっちこそよろしくなぁ、香乃花ちゃん。お爺ちゃん家にゃうんまい食べ物たんとあっから、楽しみにしてってな。そんじゃお嬢さん、行きましょうかね。汚ねぇ車で申し訳ねぇんですが……」
「ふふ、そんなことありませんわ。それじゃあ行きましょうか、香乃花」
「はーいっ」
揚羽が軽トラの助手席に、そして香乃花が荷台に腰かけるのを確認すると、翁はゆっくりとアクセルを踏んだ。
青い車体があぜ道を安全運転で走ること数分、緑ばかりだった光景の中から瓦屋根を発見した香乃花が大きく歓声をあげ、それにつられるようにして揚羽もまた窓の外を見る。そこには懐かしい建物の断片があった。前に来たのはいつごろだっただろうか。
しかし揚羽が思い出をよみがえらせる前に、トラックは動きを止めた。
「さあて、着きましたよ」
荷物を持ち先導する翁のあとについて歩きながら、揚羽は懐かしい風景の中、そっと溜め息をついた。かんかんと照りつける陽光と夏の緑と、耳鳴りのように絶え間なく響く蝉の声。きっと自分が来ない間、様々な事が変わったのかもしれない。けれど、それでも田舎の夏はいつかの時と同じように揚羽の前にあった。
立ち上る陽炎の向こうで、つっかけをはいた老婆が手を振っていた。手を振り返しながら、揚羽は自然と微笑んでいた。熱気は変わらず着物越しに身体を襲っているが、目の前に広がる景色が胸の中に涼やかな風を吹かせてくれたようだった。
「――――本当に、久しぶり」
荷物を置き、揚羽は日に焼けた畳の上で麦茶に口をつけていた。
先程まで騒がしかった家の中からは、物音ひとつしない。その代わりに、蝉の声と共に家の裏手から幼い笑い声が響いてきていた。老夫婦が昼食の為に畑から野菜を採ってこようと腰を上げ、香乃花もまたついて行ったからだった。
空になったコップを置き、窓の開け放たれた縁側から畑の方をのぞき見ると、貸し与えられたのだろう麦わら帽子が、とうもろこし畑の隙間から現れては消えるのがおかしい。
微笑ましい光景にくすくすと笑っていれば、身体中に葉をくっつけた香乃花が勢いよく畑から飛び出してくる。とうもろこしを小脇に挟んでいる様はまるでおもちゃの兵隊のように見え、つい揚羽は吹き出した。
「あれえ揚羽さ……じゃなかった、おねえちゃん。なに笑ってるの?」
「いいえ、なんでもないわ。どう、香乃花。楽しい?」
「うんっ! あのねあのね、おじいちゃんとおばあちゃん、香乃花にいっちばんおっきなとうもろこし、取らせてくれたの! 見て見て!!」
熱気のせいだけではなく頬を紅潮させた香乃花から、もぎたてのとうもろこしを渡された揚羽は、葉の隙間からのぞくぎっしりと詰まった黄色の実を見て、確かにこれば一番だと納得した。大きさも粒も申し分ないそれは、見ているだけで太陽の恵みを感じさせるものだった。
「きっとお爺ちゃんたちが大事に大事に育てたのね。良かったわね、香乃花。こんなにいいものを採らせてもらって」
「えへへ、でも、これだけじゃないの。あとね、きゅうりとトマトもあっちにあるから、香乃花にもとらせてくれるんだって!! あのね、畑のなかってすごいんだよ。土のにおいがふわーってして、それでとうもろこしさんもまだゆでてないのに、何かいいにおいがするの! すごいよねぇ、揚羽おねえちゃん。すごいねぇ、こんなにいっぱいのいいにおいかいだの、香乃花はじめて! ……あ、おばあちゃんがよんでる。それじゃあ揚羽おねえちゃん、まっててね。おいしいトマトやきゅうり、いっぱいとってくるから!!」
「ふふ、頑張ってね」
満面の笑みを浮かべ、かごを携えた老婆のもとへと駆けていく香乃花を見送ると、揚羽は再び卓袱台へと戻り、傍らに置いてあった本を手に取った。いずれも黄色く変色してはいるが、ページを開けばきちんと読める。文章を数行追っては閉じを数冊繰り返し、今の気分に合った内容のものを選び出すと、麦茶だけを隣人として揚羽は活字を追い始めた。
―――――――― 一方、その頃。
「わぁ」
香乃花は首を上下左右に回していた。さっきまで見えていた曲がった腰が、いつのまにか見えなくなっていたからである。
きゅうりときゅうりの隙間を覗き込むようにしていた香乃花は、やがて見えた皺だらけの手を大きな声を上げながら掴む。
「おばあちゃん、いた!」
「おお、おお、香乃花ちゃん。なんだ、婆さんとはぐれてしまったんか」
「おじいちゃんだったの? うん。きゅうりをぶちってするのにむちゅうになってたから、見うしなっちゃった。おじいちゃん、おばあちゃん知らない?」
「どうれ、ちょっと待っときな」
翁は皺だらけの顔でくしゃりと笑い、腰を伸ばすと「婆さん、婆さん!!」と香乃花がついびっくりしてしまうほどの声量であたりに呼びかけた。
だからだろうか、反応は驚くほどに速かった。
「なんね、でかい声出して」
「馬鹿たれ、香乃花ちゃん置いてってからに。お婆ちゃんどこーって探しとったんだぞ」
「ありゃまぁ、そりゃごめんねえ香乃花ちゃん。ほうら、ばあちゃんこっちだよ」
「おばあちゃん、いたー!」
土を蹴り、昔ながらの作業着をまとっている腰へと抱きつくと、頬に暖かな手の感触がした。ほんの少しだけ青臭い匂いが混じっているのは、きっと実をもいでいたからだろう。けれど香乃花はそんな匂いもいい匂いだと感じていた。すう、と胸いっぱいに吸い込み、顔を上げる。
「さあさあ、深山のお嬢さんにたんとおいしいもん、食べてもらわなきゃあねえ。どれ香乃花ちゃん、もうひとふんばりしようかい」
「うん!」
大きく頷いた香乃花は再びふたつの皺だらけの手に連れられて、畑の中へと飛び込んでいった。
伸びたつるや茎は決して太陽を隠しているわけではないというのに、香乃花は家の中にいるよりも暑さを感じてはいなかった。何故だろう? そんな疑問が浮かんだが、それはすぐに大きなトマトを見つけた喜びにとって変わられてしまう。
緑と茎に囲まれた地の恵みという名の場所にひんやりと優しく包み込まれながら、香乃花は土の上をぐるぐると巡り続けたのだった。
そうめんと採りたての野菜で空腹を満たすと、揚羽は台所へ続く玉のれんをくぐり、老婆へとたずねた。
「ああ、それなら……よっこい、しょっと。これでどうでしょうかねぇ?」
棚の上に置いてあった年代物の鉢を受け取り礼を言うと、揚羽はその足でもといた居間へと戻る。
居間には誰の姿もない。翁は畑仕事があるといって出かけており、香乃花といえば虫取り網を貸してもらい、上機嫌で森の方へと駆けていったばかりだった。
扇風機が首を振り続ける中、あまり風の届かない場所まで動いて新聞紙を敷き、借りた鉢に薬草を放り、丁寧にすっていく。手製の秤で量を確認しながら鉢に投入し、取り出してを繰り返す。都会ではあまり採取ではない類のものなので、この機会に様々な調合のし方を試してみようと思ってのことだった。
時折、図鑑や書物を見てはまた薬草へと視線を戻し、そしてまた秤に乗せる。
「なんぞ、学者さんみたいですねえ」
新しい麦茶を注いだコップを老婆から差し出され、いつのまにか夢中になっていた揚羽は、少し笑ってそれを受け取った。
「ふふ、そう見えますかしら?」
「私ゃあまり頭がよくないんで漠然としとるんですがねえ、うん、やっぱりどこぞの偉いお医者さまとか、学者さまみたいですねえ。こうやって何かを混ぜてたりするとこなんて、ほんとにそう見えますよ」
「あらあら、私もそんなに頭がいいわけではありませんわ。でも、まあ、実験をしているという点では似ているのかしら。それにしても、ここはいい薬草が多くて助かります。この分なら他にもいろんな事が試せそう」
「薬草のことでしたら、裏手の山の方にもなんぞいいもんが生えているっていう話ですから、そっちに用事のある若い衆に頼んでみましょうかね」
「あら、それはいいお話……」
「揚羽おねえちゃーん、おばあちゃーん!」
突然飛び込んできた高い声に言葉を遮られ、けれど揚羽はくすくすと笑った。あの声は、何かいいものを見つけた声だ。
声の主はすぐに息を切らせてやってくると、縁側によじ登るようにしながら揚羽たちに向かって手を突き出した。
大きなカブトムシを手にした香乃花の得意満面の笑顔につられるようにして、居間の二人は笑顔を浮かべる。翁が編んだ虫かごにはまだ何匹もの虫の姿があった。
「おー、おー。香乃花ちゃん、いっぱい捕ったねぇ」
「えへへ。すっごくいっぱいいたから、あみでいっぱい追いかけたの」
「転ばなかった? 香乃花」
「うん、だいじょうぶ。それじゃあもう一回、いってきまあす!」
可愛らしいサンダルをつっかけ駆けていく後ろ姿に「あんまり遠くへ行っちゃ駄目よ」と呼びかけ、居間の二人は顔を見合わせて少しだけ笑ったのだった。
日がかげる頃、香乃花は翁に連れられ小さな商店に足を運んでいた。家から割と近くにあるというので、翁が誘ったのだった。それに二つ返事で頷いた香乃花は、買ってもらったソーダアイスを翁と二人で分けっこしながら、土の道をゆっくりと歩き帰途についていた。
夕暮れだからか、そこかしこでカナカナが鳴いている。遠くから響くそれはどこか涼やかな音を茜色の空へと放っていた。
一斉に唱和した時の鳴き声に、しばし香乃花は聞き惚れる。都会の工事の音はそれこそうるさいと思うのに、こんなに沢山同じ鳴き声が響いていてもちっともうるさくないのは何故だろう? まるで歌か、それとも鈴のようだからだろうか。
「あ」
疑問を解決する前に、香乃花の興味は道ばたに植えられた白粉花へと引き寄せられる。翁の手を引き、赤と白に彩られた小さな花たちへと歩み寄り息を吸い込めば、ほのかな香りが鼻孔を優しく通り抜けていった。
「いいにおい……。それにこのお花いっぱいあるんだねぇ、おじいちゃん」
「夕化粧かあ。こりゃあ、そこかしこにいっぱい咲いとるなあ。ちょうど今ん時期によう見る」
「ゆう……げしょう?」
「ちょうど今みてぇな夕方に咲くもんだから、夕化粧っていうとか聞いたなあ。しかしどこが化粧なんだかは分かんねぇなぁ。帰って晩飯食いながら婆さんに聞いてみるか、香乃花ちゃん」
「うんっ」
「おう、そうだ。今日から盆祭りもやるみたいだから、飯食ったら行ってみるかい?」
「お祭り? 香乃花、行ってもいいの?」
「おうともさ。香乃花ちゃんみてぇな可愛い子が行ったら、きっと神様だって諸手を挙げて喜ぶだろうなぁ。まあ、街の方の祭りに比べりゃ小ぢんまりとしたもんだがよ、どうだい?」
「うん、いく!!」
「よーぉっし、そうと決まれば善は急げってやつだ。ほい、爺ちゃんの背中に乗りな。ぴゅーっと家までひとっ飛びだぁ!」
「わぁーいっ」
背中を差し出した翁におぶさると、香乃花は言われた通りにしっかりとシャツを握った。翁は一番おぶりやすい格好をとり、夕暮れの中を走り出す。後に残っていくのは、香乃花のはしゃぎ声と翁の楽しそうな掛け声。
黒く長い尾を引いて去っていく二人の後ろ姿を、カナカナの声が見送っていく。
特製の夏野菜料理をふるまわれた後、揚羽たちは翁の案内で提灯の下をくぐっていた。
既に出店には老若男女問わず集っており、様々な遊びに興じている。お囃子の音も響き渡り、揚羽の手に引かれながら、香乃花はわくわくとあちらこちらへと視線を飛ばしていた。
「香乃花はどれがやりたいの?」
「うーんと、うーんとねぇ…………」
いつになく真剣な顔をして香乃花は考え込んだ。金魚すくいも、かた抜きも、射的も、どれもこれもが幼い瞳には魅力的に映っていた。
うんうん唸りながら考えた末に香乃花が指差したのは、垂れ下がった何本もの紐が景品に繋がっているくじだった。
「これっ!」
出店へと駆け寄った香乃花の横から主に一回分の料金を手渡すと、頷いて揚羽は促す。
「さあ、これで一回できるわよ。香乃花はどれがお目当てなのかしら、あのお人形? それともあの花飾り?」
「あのね、あのぬいぐるみ! …………うーんしょっ、うんしょっ」
体重をかけて、幾本もの紐の中から運命の一本を選び引いていくと、やがてひとつの物が奥から浮き上がってくる。じわじわと持ち上がってきたそれが完全に引き上げられると、香乃花は目をまん丸にして歓声を上げた。
「はいお嬢ちゃん、犬のぬいぐるみおお当たりーっ」
くじ屋の主人がにこにこと手渡してくる銀色の毛並みのそれを抱き寄せ、香乃花は揚羽に興奮したようにまくし立てた。
「うわぁ、すごい! あのね揚羽おねえちゃん、香乃花、この子ほしいってすっごくおねがいしながら引っぱったら、本当に当たっちゃった!」
「ふふ、本当に良かったわね、可愛い子が当たって。とってもきれいな銀の子犬だわ」
「うんっ。――――――あ」
ぴたり、と香乃花の動きが止まった。夢中で抱き寄せていた犬のぬいぐるみをまじまじと見つめたかと思うと、不思議そうな顔をしている揚羽へと顔を向ける。
「そうだ! あのね、香乃花ね、このおおかみさんみたいな犬さん見てたら思い出したよ! あのね、この前おつかいに行った時、香乃花ふしぎな人に会ったの」
「あら、それは初耳だわ。一体どんな人だったの?」
「ええとね。黒い服をきてて、せが高くて、お名前は――――」
しかし香乃花の唇が言葉を紡ごうとした瞬間、爆発音が夜空にこだまして、二人は引き寄せられるように上を見た。
虚空で弾けた花火は、鮮やかな色彩をもってただ暗いだけの空を賑やかに染め上げた。大きい花から小さい花まで、様々な色やかたちをした火花が祭りに集う人々の目を楽しませる為に、次から次へと暗い空へと舞い上がっていく。
揚羽も香乃花も、しばし声を出すのも忘れて空に見入っていた。
――――やがて花火が終わった時、香乃花は話そうとしていた事を忘れ、揚羽もまた続きを聞くのを忘れていた。
吊るされた蚊帳の中で布団に入り、揚羽は静かに暗い天井を見つめていた。
傍らからは穏やかな香乃花の寝息。きっとはしゃいで疲れたのだろう、風呂からあがると、くたりと居間で寝こけてしまったのだった。
蚊取り豚の位置を直し、煙が隣へと直接行かないように調節すると、大きく息をついて揚羽は目を閉じる。
休みはあと二日間。
それが終わる時、一体どんな思い出が刻まれているのか――――。
「…………楽しみね……」
呟きは寝息と共に消え、蚊取り線香の煙だけがゆっくり、ゆっくりと静まり返った屋敷へと流れていく。
さあ、明日は何をしようか?
END.
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