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<東京怪談ウェブゲーム 草間興信所>


■熱電射病■

「……で? 今日は何しに来たんだ?」
 自分の生涯の宿敵である生野・英治郎(しょうの・えいじろう)を興信所にあげることもせず、玄関先で、草間武彦は半眼で睨みつけている。
「わかってるクセに……あなたに会いにきたんですよ、武彦v」
「気色悪いっ!」
 べしっとその頭を叩く。
「痛いじゃないですかぁ」
 と言いつつ、ズレた眼鏡を治した英治郎は、すちゃっと片手を挙げ、
「それでは、私はこれで」
 と、帰ろうとする。
 いつもならば何がなんでも上がって行く英治郎の性格を知っていた武彦だけに、「お、おい」と何か不気味なものを感じ、引き止めてしまう。
「何か用だったんじゃないのか?」
「ええ、でももうすみましたから」
「別荘に来いとか、薬を飲ませるとか」
「いやだなあ、だから言ったじゃないですか、あなたに会いにきたって♪」
 だからと言って本当にただ会うだけとは、と言いかけた武彦は、突如くらくらとし、その場に崩れ落ちた。
 英治郎が、「おや」と眼鏡を押し上げた。
「さすが、英実(ひでみ)と違って症状が出るのが早いですね、免疫がないからでしょうかねえ」
「こ、これはどういうことだ……っ!」
 最後のほうは、急に浮き上がってしまったせいで天井に頭をぶつけ、自然と声が大きくなったのである。武彦は、天井に頭をくっつけながら、ともすればまだ浮き上がりそうな身体を感じつつ、どう考えても熱のある顔を下に向け、再度英治郎を睨みつけた。
「それ、熱電射病って言うんです」
「熱射病じゃないのか」
「微妙に違うんですよね、英実がとある惑星から来た人物からもらっちゃったらしくて、それを私がもらっちゃいまして、症状が出ないうちに人にうつせば自分は治っちゃうものですから♪ あ、因みにこれ、空気感染なんですが、もう武彦は症状が出ちゃいましたからねえ、誰かにうつして治すことはできませんよ」
 それで、「会いに来ただけ」か。
「処方箋はないのか」
「ありません」
 どぎっぱりと、英治郎。
「ただ、むやみにたまってしまった体内の電気と熱を放射してしまえば治りますからv あと、誰かに噛みついてうつしても、治りが早くなりますよーv」
 ふるふると、武彦は拳を作った。
「早く処方箋、作ってこーい!!!」
 そして英治郎が帰った後ふらふらと武彦は、零を呼び、誰かに救いを求めるようにと、天井からぐったりと指示を出したのだった。



■闘病記■

「うう、全身が熱い。身体の芯がびりびりする」
 武彦は、天井に浮いたままぐったりしている。
 シュライン・エマはその足をうんしょと引っ張り降ろし、浮かないよう懸命に引きとめながら、他に零から連絡を受け、協力してくれるために集まった面々を順繰りに見ながら言った。
「とにかく、相談しましょ。治さないと、武彦さんツラそうだし」
 手っ取り早くね、と付け加える。
「素敵なことが起きる体質ですね草間さんは!」
 とひとしきりなにやら感激していた藤郷・弓月(とうごう・ゆつき)だが、やはりツラそうな顔を見ているのは忍びないらしく、バッと両腕を広げた。
「さあ、草間さん! 私に噛み付いてください!」
 その場にいたシュライン、初瀬・日和(はつせ・ひより)、羽角・悠宇(はすみ・ゆう)、都築・亮一(つづき・りょういち)、神崎・美桜(かんざき・みおう)は一瞬目を見開く。
「ですが私に伝染した後は責任もって最初から最後までぜーんぶ面倒みてくださいね! 約束してくれたら何処を噛んでもいいですよ!」
 きゃっと赤くなる弓月に、シュラインが慌てたように前に回りこむ。ごん、と音が聞こえたが、今のシュラインの耳には入ってはいても頭まで到達していない。
「藤郷さん、そんなこと言っちゃ駄目よ。もっと自分を大切にしないと」
「シュライン、俺のことも大切にしてくれ……」
 浮かないようにしていたシュラインの腕が離れたため、天井に再び頭をぶつけた武彦が、苦しそうに喘ぐ。あ、とシュラインはようやく気づいて再び武彦を引っ張りおろす。
「熱と電気を放出しちゃったら治るんですか……?」
 日和が何か考え込み、シュラインに、
「すみません、お台所借りてもいいですか?」
 と聞き、「ええ、どうぞ」と答えが返ってくると、なにやらとことこと台所へ姿を消した。
「でも本当に草間さん、ツラそうです……」
 と、こちらは兄である亮一と一緒にいた時、零からの電話が鳴り、武彦が大変なことになっていると聞かされて至急飛んできた、美桜。しばらく治癒能力でどうにかならないかと試みていたが、「駄目なの、能力は一切きかないのよ」とシュラインの言葉が本当だったことを確認し、ぐっと服の首の辺りを開け、文字通り自分の首をさらけ出した。再びシュラインがギョッとし、亮一もまたたじろぐように身動きした。
「噛めば治りが早いのなら、私を噛んで下さい」
「美桜さん! 駄目よもっと自分を───」
「そう、駄目ですよ美桜、そんなことはこの俺が絶対に許しませんからね」
 シュラインと亮一とに大反対され、美桜はしぶしぶといった風に諦める。
「どーせ噛むなら男でいいや、男ならうつしたってそんなに良心も痛まないしな」
 半ばヤケになって言う武彦の視線が、ふと、カメラを構えて写真を撮っていたいつもどおりの悠宇と、ふと合った。
「俺はごめんだ! 男に噛み付かれるなんて願い下げだからな!」
 と、後ろの壁に張り付くほど引いた。
 どうやら、以前の惚れ薬事件の時のことを思い出したらしく、ぞっとしたらしい。
 内心、前もって日和に、うつされるといけないから近寄るなよ、と言っておいてよかったと思っている。
「やっぱり熱伝導の良いものを身体につけておくと、熱が逃げやすいんじゃないかしら……事務所じゃそうそう電力使えないものね。あ、でも電池を使うものならプラスとマイナスのところに左右の指を置けば動くかも……」
 シュラインは、しっかりゴム手袋をはめた悠宇に、自分のかわりに浮かないように気をつけておいてほしいと頼み、ごそごそと奥のほうの部屋に入り、何かを探している。
 その間に亮一が、
「要は体内に蓄積された熱と電気を放出すれば治るんですよね。汗を掻かせ放電させる事にします、俺は」
 と、また面倒なことに巻き込まれているなと思い面倒ながらも美桜にお願いされて仕方なくこちらへ向かう途中、思いついて買いこんできた、たくさんの電球を取り出す。
「あれ、都築さん奇遇ですね! 私も同じこと考えて、念のために買っておいたんです。よかったらこれも使ってください!」
 それを見ていた弓月が、バッグの中から蛍光灯を取り出し、渡す。
「ああ、ありがとうございます。使わせて頂きますね」
「はい! これを端っこを持って光るかどうかやってみましょうよ! なんか静電気の原理が何たらで光るっていう実験をテレビでやってたんです! あれ、もしかしてこういう電気と違いますか?」
 言葉の最後のほうは、ふと疑問に思って顎に指を当てる、弓月。
 ふわりと、台所からいい香りが漂ってくる。
 日和が、美味しそうな雑炊を持って現れた。
「熱は、汗をかいたら下がるので、あったかい食べ物を摂るといいかもと思いまして……。消化がよくてなおかつ暖かい食べ物、雑炊を作ってみました。私は猫舌なので食べられませんが、これで熱は引くはずとして……電気はどうしましょうか」
「それ、もしかして普通の風邪の対処法じゃ」
 と、日和の天然に一応いつもどおり突っ込む、悠宇。
 そして、耳元でこそこそと電気等の処置法を、自分で考えていたものを打ち明ける。
「初瀬さん、でしたよね。雑炊は運動が終わってから、草間さんにあげましょう。電気のほうは一応、これでやってみるつもりです。───あ、零さん、それと美桜と一緒に離れていてくださいね。万が一を考えて結界を張りますから」
 と言ったが早いか、武彦を抜かして器用に全員を結界で護った。
「あったあった、すっかり埃かぶっちゃってたわ」
 と、電池使用も出来る小さな扇風機を発掘してきたシュライン、亮一の声も聞こえていたので、
「私もお手伝いするわ、運動の。武彦さん、これで自分の中に残っている電気を使って自分に風を送って冷やしていくことはできるかもしれないから。それからね、アルミ板も見つけてきたから。これが風に当たれば、熱伝導がいいから身体につけておけば熱も逃げやすいと思うの」
 と、言いながら手早くアルミ板を武彦に設置する。
 さて、電球や蛍光灯、扇風機を手や身体いっぱいにつけ、アルミ板もくっついた武彦はそれから、亮一にスパルタを強いられることになった。
 手近なジムにそのまま行き、人々の好奇の視線を一身に浴びながら、トレーニングさながらに運動する。無論、足には天井まで浮いてしまわないよう、鉄の重りをつけている。
「お、お前な、亮一」
「なんですか? 喋ると息が上がりますよ」
「あのな、これってお前の、私怨が入ってないか?」
「なんのことでしょう?」
 にぃっこりと微笑んだ亮一のその顔を見て、武彦はやっぱり、と思う。
 そんな武彦の耳元で亮一が、
「今度美桜と一緒にいる時にこんなくだらない事に巻き込んだらぶっとばしますよ」
 と言っているのがシュラインにだけ、聞こえた。
「そういうことね……都築さんも大変だわ」
 ぽつりとつぶやく彼女の横では、なにやら亮一の気配が変だと気づいた美桜が、
「亮一兄さん、どうしたんですか?」
 と尋ねる。
 すると明らかに殺気を放っていた亮一は、一転して笑顔になって振り向いた。
「なんでもありませんよ、美桜。それより、作ってきてくれたスポーツ飲料水、もらえますか?」
「あ、はい! 初瀬さんと一緒に作ったんです」
 ですよね、と微笑む美桜が可愛らしくて、日和も和んでしまって微笑みを返す。
「うん、でも美桜さんのほうが、手際がよかったかもです」
「シュラインさんも何か、初瀬さんの作った雑炊以外にもレモンのお菓子とか作ってましたよね」
「あ、そうでしたよね。シュラインさん、見せてくれませんか? さっき興信所を出るとき包む前に見たら、すごく綺麗でしたし」
 日和と美桜のいかにも女の子女の子した要求に、シュラインも病ならぬ和みが伝染したのか、微笑みつつ、
「いいわよ」
 と、持ってきていた包みを開く。
 カシャカシャと忙しなくシャッターを切っていた悠宇、そしてジムの器具に触ってみたりしていた弓月も思わずそちらへと気が行った。
「お、さっすがシュラインさん、うまそう」
「うわあ、美味しそうです! 一口私にもいただけませんか?」
 そしてあっという間に雑炊とレモンのお菓子は悠宇と弓月、日和のお腹におさまった。
「お、前らなあ……俺のために作ったんじゃないのか!」
 思わず怒鳴る汗だくの武彦。
「ほら、余所見をするともっと重くしますよ」
「亮一、お前ホントに助ける気があるのか!」
「当たり前でしょう? 俺だって早く美桜と二人で楽しみたいんですから」
 だから、早く運動してとっとと治してくださいね、と冷たい笑みを浮かべる。
 そしてその一時間後、ようやく武彦はスポーツ飲料水だけにありつけたのだった。



「わあ、このジムにプールもあるって聞いたから、水着ソッコーで取りにいってきてよかったです!」
 夏休みだからプールは混んでいたが、何個かあるプールの小さな子供用プールだけは、ぽつんと取り残されたように偶然一人も入っていなかったので、そこにした。
 そんなはしゃぎ声をあげつつ水着に着替えてきた弓月であるが、他の面々もプールで水着以外は駄目というジムの張り紙を見て、各々其々、交互に家に戻ったりして水着の支度をした。
 シュラインと悠宇、そして日和は水着の上にパーカーを羽織っている。亮一も自分がパーカーを着ると、美桜にも羽織らせた。なるべく、美桜の可愛い姿を他の男のいる前で見せたくなかった。
「プールに入るにも足に重りか」
 げんなりと、こちらも水着に着替えた武彦、ずずずっと重りを引きずりながら子供用プールに入る。
 だが、水着に着替えたものの、誰も武彦と一緒のプールに入ろうとはしない。
「だって、一緒に入ったら感電しちゃいますかすら」
 と言う弓月の意見そのとおりだった。
 そのかげで、「まだか?」「うん、なんか久しぶりに使うし、うまくいかないの」とかやり取りをしている悠宇と日和。
「何をしてるの?」
 シュラインが気になって尋ねると、「きゃっ」と日和は驚いてしまったようで悲鳴をあげ、その途端。

 ピシッ…………

「あ」
 うまくいった、と悠宇はぽつりとつぶやいた。
 亮一と美桜は唖然としている。無論、シュラインもだ。だが内心「こんなことだろうと思った」と思っている。
 「その現象」を初めて見た弓月は、
「草間さん、凄いです! 今度は氷漬けなんて!」
 と、またまたどこか間違った感激の声を上げたのだった。



■夏風邪の終幕■

 結局、帯電していたところに氷漬けにしたおかげというかなんというか、超伝導とやらができ、氷の中で熱のせいで少し空洞ができたおかげで武彦の微かな「治ったらしい」という苦しげな声をシュラインが聞き取り、美桜が治癒能力を使って武彦は氷漬けから逃れることができた、のだが。
「ハックション!」
 帰り道、夕暮れの中、すっかり夏風邪を引いてしまった武彦、恨みがましく悠宇と日和、そして亮一をじろりと睨む。
 悠宇と日和は知らん顔を決め込み、亮一は「なんですか?」と笑顔で対応したので、あまり意味をなさなかったのだが。
「夏風邪って治りにくいのよね、精のつくもの食べないと」
 シュラインは心配し、その言葉で弓月が、
「そういえば、さっきお菓子や雑炊をいただきましたが、だいぶ時間も経ちますし、お腹がすきました」
 と、ぐうぐう鳴り始めたお腹をおさえる。
「亮一兄さん、せっかく無事に治ったのですから、草間さんの回復祝いに皆さんでお食事にいきませんか?」
 美桜がそんなお願いをしたので、亮一は「今回だけだ」と心を押さえつけ、仕方ないような笑顔で、
「分かりました」
 と、頷いた。
「待て、俺はまだ治って───ックシュン!」
「まあまあ武彦さん、夏風邪よりタチの悪い病気が治ったのだもの、いいじゃない」
 シュラインがそう宥め、亮一の奢りで美味しそうなレストランを探し当て、全員でそこに入ることになった。
「美味しい、このレシピは……流石にお店の料理だから、教えてもらえませんよね……」
「日和の料理なら、なんでも美味いに決まってる」
 パクつきながら言う悠宇は、言葉にしたあと、日和とほぼ同時に真っ赤になる。
「日和さんと悠宇さんて、素敵な仲なんですね!」
 屈託なく弓月に微笑まれてしまうと、ますます真っ赤になる二人である。
「この亮一と美桜もな」
 フォークとナイフを動かしつつ、横目で二人を睨みつける武彦。
「熱の放出は殆ど俺のおかげで治ったようなものですよ? 草間さん」
「亮一兄さん、草間さんは病み上がりなんですから」
 美桜が宥めた、その時。
 武彦の背後から、はっはっは、と聞き慣れた笑い声がして、全員が振り向いた。
「生野さん!」
 シュラインが思わず、立ち上がる。
「こちらが今回草間さんに病気をうつしたという?」
 亮一の質問に武彦が「そうだ」と頷くのを見て、彼は立ち上がった。
「生野さん、と仰るんですね。初めまして、都築と申します。初めて会ってなんですけれど、他人を迷惑に巻き込むことはないようにお願いします」
「あ、これは御丁寧に。すみませんねえ、どうも。処方箋ができたので、持ってきたのですがそうですか、治りましたか、よかったよかった♪」
 英治郎は亮一に頭を下げてから、武彦を向いてそう言い、
「待てコラ英治郎!」
 と掴みかかろうとする彼に素早く。
「きゃ!!」
 ───なんと、処方箋を一応受け取ろうとしていたシュラインの陰に隠れたのだった。
 必然的に、後ろからシュラインに抱きつく形になってしまった武彦、動きが止まる。
「うわあ、完全に固まってますよ、草間さん」
 弓月が、三度感心したように言いながら、デザートを口に運ぶ。
「ほほえましいです……」
「本当ですね」
「いえ、美桜も初瀬さんも、同感していないでください」
 頭痛を覚えかけた亮一がそう言ったが、
「よし、一番のショットが撮れた!」
 とカメラをまたいつの間にか構えていたのやら、悠宇のその声に武彦とシュラインは反応し、
「羽角ーっ!!」
「生野さんもよ!」
 と、悠宇と英治郎はそれからレストラン内で小一時間ほどお説教を食らった。



 後日。
 武彦の容態が気になって亮一に再びお願いし、手作りクッキーを持って一緒に様子を見に行った美桜だが、そこで武彦に、「あれをなんとかしてくれ……シュラインは諦めてるみたいで、取り合ってくれないんだ」と、興信所の向かい側を指差された。
 そこには、いつものように。
 武彦の色々な姿をおさめた写真を売りさばいている悠宇の姿があったのだった。



《完》
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■   登場人物(この物語に登場した人物の一覧)  ■
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【整理番号 / PC名 / 性別 / 年齢 / 職業】
0086/シュライン・エマ (しゅらいん・えま)/女性/26歳/翻訳家&幽霊作家+草間興信所事務員
5649/藤郷・弓月 (とうごう・ゆつき)/女性/17歳/高校生
3524/初瀬・日和 (はつせ・ひより)/女性/16歳/高校生
3525/羽角・悠宇 (はすみ・ゆう)/男性/16歳/高校生
0622/都築・亮一 (つづき・りょういち)/男性/24歳/退魔師
0413/神崎・美桜 (かんざき・みお)/女性/17歳/高校生
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■         ライター通信          ■
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こんにちは、東圭真喜愛(とうこ まきと)です。
今回、ライターとしてこの物語を書かせていただきました。また、ゆっくりと自分のペースで(皆様に御迷惑のかからない程度に)活動をしていこうと思いますので、長い目で見てやってくださると嬉しいです。また、仕事状況や近況等たまにBBS等に書いたりしていますので、OMC用のHPがこちらからリンクされてもいますので、お暇がありましたら一度覗いてやってくださいねv大したものがあるわけでもないのですが;(笑)

さて今回ですが、生野氏による草間武彦受難シリーズ、第14弾です。
今回は皆様、様々な方法で解決法を書いてきてくださったので、書いていてとても楽しかったです♪
英治郎が発見した「ねこうさぎ(異界のNPC欄に既に登録済みですが)」を今回、今後ちょくちょく出るかもしれないという前提で出そうかとも思いましたが、もう少し様子を見ようといつもどおり、英治郎だけに責任を取らせました。内容的には、英実も出てきてもよかったのですが───なんとなく、皆さんの「流れ」を壊してしまう気がしましたので(笑)。
また、今回は皆様、文章を統一させて頂きました。

■シュライン・エマ様:いつもご参加、有り難うございますv やっぱりシュラインさんといえど、他の女性に草間氏が噛み付いているというのは焦るかも、いや焦るまではいかなくても嫌だろうなと思い、あんな言動になってしまいましたが、ここまで言わないよとかありましたら遠慮なく仰ってくださいね;
■藤郷・弓月様:続けてのご参加、有り難うございますv プールの案、子供用ではありませんでしたが活用させて頂きました。感電、実を言うと誰かにしてもらいたかったのですが、今回そんな余裕を草間氏に与える隙もありませんでした(笑)。
■初瀬・日和様:いつもご参加、有り難うございますv いつもながらの天然ぶりに、密かに笑わせて頂いておりました(笑)。氷漬けで治ったものの、また今度は厄介な夏風邪ということになってしまいましたが、熱電射病よりは遥かにマシだろうということで、おさまると思います。
■羽角・悠宇様:いつもご参加、有り難うございますv 今回カメラのことは書いていなかったのですが、やはりこのシリーズの悠宇さんにはカメラを撮って頂かないと、という妙な使命感に燃えてしまい、最後を見事に飾らせて頂きました。また、プールの場面ではきっと内心、パーカーを羽織っていたとはいえ日和さんの水着姿に絶対ドキドキしていたんじゃないかな、と思いますが如何でしたでしょうか。
■都築・亮一様:初のご参加、有り難うございますv 初めて扱わせて頂くPC様ですのに、何故か動かしやすく、草間氏にスパルタの教官のような役にさせて頂きました。ハタからみれば生野氏という存在は実に迷惑だろうと思ったので、プレイングどおり最後、意見して頂きましたが、この場面はイメージが違うよということなどありましたら、忌憚なく仰ってくださいねv
■神崎・美桜様:初のご参加、有り難うございますv 亮一さんとご一緒とのことでしたので、極力亮一さんと一緒の行動を取らせて頂きました。亮一さん同様、比較的動かしやすいPCさんでしたので、最後氷漬けからの脱出の手助けとして、治癒能力を使わせて頂きました。また、イメージが違う部分などありましたら、忌憚なく仰ってくださいねv

「夢」と「命」、そして「愛情」はわたしの全ての作品のテーマと言っても過言ではありません。今回は主に「夢」というか、ひとときの「和み」(もっと望むならば今回は笑いも)を草間武彦氏に提供して頂きまして、皆様にも彼にもとても感謝しております(笑)。
次回受難シリーズはそろそろお月見ですし(今年は9月12日にあたるのだそうです)、お月見ネタにしようかな、と思っております。先年はこの時期、受難シリーズネタが出来なかったということもありますので。

なにはともあれ、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
これからも魂を込めて頑張って書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

それでは☆
2005/09/03 Makito Touko